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2025年7月17日 (木)

雑記

◆先週金曜に東京女子医大病院で検診、採血ルームでは隣に意外な有名人がいて、驚いたのだけど表面上は無関心を装う。ちなみに周りは誰も気が付いていない様子だった。

◆8日の火曜は、詳しい経緯は省くが、ラジオ番組制作者時代に在籍していた会社のメンバーから7名が、約30年ぶりに集っての食事会だった。私の年齢でも下から2番目。つまりほぼ上司や先輩の集まりに入れていただいたという感じ。この年になって緊張することなどそうそうないのだけど、さすがに仕事のいろはや、マスに対し番組を送り出すというのはどういうことか、どのレベルが必要なのかなどをスパルタで叩き込んでくれた師匠たちだけに、顔を見るまではかなりプレッシャーが・・・。

 もちろん、高齢者が多いので大病や大ケガも克服した方も2,3名いらっしゃるのだが、再会した時点では皆さんお元気そうだったし、また服装もお洒落で年寄りじみていることもなく、それでいて表情は若い頃からは想像つかないほど穏やかだったので、到着までの勝手な強張りは一瞬にして融けた。話が続くかと心配もしていたのだけど、尽きることがない。
現役で番組制作をや選曲家を続けている方、撮影した写真をコラージュした作品の制作に軸足を置いて視覚アーティストになった方、昔とは全く畑の違うNPО法人にいる方など、それぞれ道は違うけれど皆さん現役。たまに昔のままの煌めきや反骨精神が仄見える発言もあったりして、嬉しくなってしまった。遠からぬ内の再会を約束して別れたが、その時はどうも幹事をしなければならない羽目になりそうだ・・・。

◆参院選は当然、期日前の投票で済ませた。本来なら消費税減税とか、医療費・医療体制の問題、食糧事情、選択制夫婦別姓の認可などが争点になるはずだったのに、突如勢力を増したいくつかのカルト集団のせいで、人間として当然保っているのが前提の品性が、まさか国会議員選びの争点になってしまう事態に。これは国民にとって大変な不幸だ。そしてとんでもない迷惑だ。
ツイッターでしつこくツイートしてうんざりされたフォロワーもいるかもしれないが、とにかくカルト集団が引き起こした惨劇や、政治を崩壊させる危険性を見てきた、あるいは学んできた(これは私の世代だけではなく)ので、肌で感じる危機感は相当のものである。生活が困窮し、余裕がないからこそ、強い言い切りに篭絡されてしまうのだろうし、差別することで自分にも力が持てたような錯覚に陥ってしまうケースもあるのだろう。そんな弱みに付け込んでおのれの勢力を拡大しようという、政治家にあるまじき卑しさ。しかも裏では汚い金も動いている。そんな勢力を勝たせたらまさに末法の世だ。とくに徴兵制復活や核武装を表明している候補者や党首を揃えた参政党のヤバさ、危なさは維新や国民民主の比ではない。今回の参院選はいくつかのカルト政党を潰し、日本国民が暮らしを自衛するための選挙である。

以下告知です
◆ラジオ日本の土曜競馬実況中継、今週まで午後前半・13時頃から14時半頃まで担当します。
◆競馬予想TV、7月19日出番です。
◆YouTubeは、現在夏の特別講座種牡馬篇を公開中。第2回はロードカナロア篇です。
◆スポナビ競馬チャンネル公開については、今しばらくお待ちください。

 

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2025年7月16日 (水)

7月12,13日の競馬

 11日の金曜は、東京女子医大病院での定期検査から直接福島へ。通常より1時間程度早く東京駅へ着いたので、前に紹介した売店のニューデイズにはまだ東スポは入っていなかった。近くの蕎麦スタンド(立ち食いにしてはいい値段を取るが、蕎麦の麺自体は美味しかった)で食事をして、14時前までは粘ろうと、店の前で東スポの入荷を待つ。だいたい20分ほど待った1時25分に入荷。この時刻が知れたのは収穫、今後助かる。
 喜んで購入し新幹線へ。専門紙は例によって当日現地での購入となる。

 ツイッターには書いたが、この日の晩飯は餃子と決めていて、東口の「炎天」を予定していたが、駅から離れているし開店直後なら楽勝と高を括っていたら、予約で一杯。ならばと周辺をうろついていたら、これもツイッターに写真を挙げた「丸福」という店の昭和めいた構えと、全く商売っ気のない佇まいに惹かれて入店。カウンターのみ6席くらい、調理人1人とホール1人、共に60~70代の男性という、これまた失礼ながら華やかさのない体裁であったが、いやあ、餃子とチャーハンが本当にウマかった。アルコールはシンプルにビール。あとでフォロワーさんに教えてもらったのだが、キャプテン渡辺さんがこの店のチャーシューを褒めておられたらしい。

 思わぬ収穫に気を良くしていたが、この日は宿泊部屋に恵まれず。隣室の中年?初老?の男性が、大声で延々電話しているのだ。会話の中身もところどころハッキリ聞こえてくるくらいの声量。時折下卑た大笑いの声が聞こえてくる。まあ深夜じゃないし・・・と我慢していたのだが、夜10時近くになっても止む気配がなく、2時間も続いている。11時でダメならフロントと決めていたら、10時半前に終わった。ホッとしたのもほんの小一時間、今度は大いびきが壁を通して響いてきたのだ。
さらに気になるのは、無呼吸症候群なのか、時折パタッと止んで10秒、20秒と静かになり、またアザラシのようないびきが再開されること。別に安否なんてどうでもいいのだけど、途切れると思わず秒数をカウントしてしまう。こっちもいつの間にか寝落ちして、その後起こされることはなかったけど、ここまで酷い隣客は初めてだった。

 翌朝、東口のタクシー乗り場はなんと長蛇の列で、20分は待った。車の回転が速かったので、待ち疲れるほどではなかったが、福島へ夏に通いだしてからは、オジュウチョウサンが開成山特別に出た日くらいしかこのような記憶はない。日曜ならともかく私は土曜担当だからなおさら驚く。とくに理由が思いつかない。
 朝兼昼飯は例の「赤井」で生姜焼き定食。そこから11時半頃にラジオ控室に入るまでは下で観戦。この夏も何人か声を掛けていただいて恐縮。東京からお見えになった方が、福島で私を見かけて驚くというパターン。

 長くなってしまったので、以下簡潔に。
◆福島競馬場内1F、浴衣姿の若い女性3名のグループ。小倉3Rの坂井騎手を飛び跳ねながら応援。見事1着で大喜び、リューセイクーン!の連呼で、この3人を「リューセイギャルズ」と勝手に命名。

◆死去したダノンバラード産駒、函館1Rで早速勝利。勝ったのはこれだけだったが、しばらくは産駒も続くわけで、下級条件ではまだまだ面白い馬を出してくれそうだ。

◆土曜の福島10Rの会津Sは、芝1200ⅿで前半3Fが36秒0!これは、データ集計が可能な1986年以降の現3勝クラス(つまり準オープン)以上の良馬場・芝1200ⅿにおいて、最も遅い前半通過だったようだ。

◆そして先週は、土曜の福島4Rで西村太一騎手が2年1ヶ月ぶり、日曜の函館6Rで的場騎手が2年3か月ぶりの勝利。仕上げは福島メインの七夕賞、柴田大知騎手が4年7ヶ月ぶりの重賞勝利と、かなり久し振りのヴィクトリーゴールが続出した。こういう巡り合わせの週も珍しい。

◆その七夕賞は1,2着については堅かったが、コスモフリーゲンを操った柴田騎手のペース配分は素晴らしかった。落としすぎず、しかしスタミナも残すような絶妙のラップを刻んで追ってくる馬に脚を使わせて、ラスト3Fを12秒0前後でまとめ、ギリギリとはいえドゥラドーレスの追撃を凌ぎ切った。余裕の逃げ切りも良いが、こうしたお釣りを残さない感じの逃げも実にスリリングで面白い。
コスモフリーゲンは小回りの方が良いだろうし、次はどこを使うかだが、やはりサマー2000のタイトルを狙えるからには、向くかどうか微妙の舞台でも新潟記念になるだろう。別定戦になるから相手は強くなるかもしれないが・・・。

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2025年7月10日 (木)

7月5日・6日の競馬

 先週土曜の競馬から。
 小倉1Rでなんと、それまでの3連単の最低配当額を更新する220円が出た。2歳未勝利戦の1800m、5頭立てでしかも内容からは必然としか言いようがない結果。これはこういうレースをここに組む方が悪い。阪神で1800mの新馬戦ひと鞍、しかもそこから中2週で暑い中を連戦するわけもないし、そもそも前走1800m組ゼロで、5頭中3頭が九州産馬限定の1200ⅿからのエントリー。中距離戦だけでなく、全体的にみてこの時季に2歳未勝利戦の鞍数が多すぎるように思う。どうしても組むならダートをもう1つ入れてみては?

 個人的に(配信はしたけど)小倉7Rで的中し、気を良くして担当のラジオは福島7Rから。◎〇で通過し、8Rは◎〇▲で決着、単勝10倍台の本命が連勝っとデキすぎ?な進行。しかし好事魔多し、9Rで本命馬が良いところなし。11Rの予想までして終了。ここも本命馬がタレてしまう。
 メインまで見て帰路に着く。駅までのタクシーで点いていたラジオから「ここでラジオ福島の熊出没情報です・・・」とさも日常のコーナーのように流れてきたのには驚いた。もちろん昨今のニュースでは知っていたが、福島でも生活圏にここまで迫っているとは。

 翌日は自宅競馬。この日最初の勝負レースだった福島7Rは◎▲★で的中できたが、その後がサッパリ。穴から勝負したさくらんぼ特別のゼットカレンにはガッカリ。メインのジュライSは、ジョージテソーロを過大評価してしまった。北九州記念は、負荷のかかる芝でのハイペースで前が崩れた。高速馬場でのハイペースなら前が残るケースも多いが、今夏の小倉芝はかなりタフ。しかも行きたい馬も揃って前崩れになってしまった。ロードフォアエースはまともに乗り入れて沈没してしまった。

 明日金曜は朝から女子医大病院の定期検診があり、それが終わって福島へ向かうので、平日業務は木曜で終わりの慌ただしい週末となる。月曜以降は公私ともに多忙であった。せめて土日くらいは良いことがありますように。
以下告知です
◆ラジオ日本の土曜競馬実況中継、私の担当は午後前半・13時頃から14時半頃までです。
◆競馬予想TVは、私は次回サマーシリーズの7月19日となります。
◆YouTubeは、現在夏の特別講座種牡馬篇を公開中。第1回はキズナです。近日中に第2回が公開されます。
◆スポナビ競馬チャンネルについては、今しばらくお待ちください。

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2025年7月 7日 (月)

いろいろあった先週(5日・土曜の朝まで)

先週、6月30日の月曜は、スポナビ競馬チャンネルの仕事でYoutubeの収録。やーしゅんこと鈴木俊也さんと私の2人は通しの固定で、パート1(3回分の予定)はゲストの細江純子さんと上半期のGⅠ回顧と、下半期のGⅠ勝ち馬はコレだ!企画。
そしてパート2(2回か3回分の予定)は、タレント・モデルの中村歩加さんをゲストに、ライト層のファンに向けての競馬質問箱的な企画。公開が決まったらまた告知します。

 そして先週は、ここ数年、私の本を出版してくれてきた会社、秀和システムがなんと倒産してしまった(すでに報道で出ていますので)。5月に出た新刊は今店頭に並んでいる分だけとなります。まあ倒産理由含めて、ここには書けない諸々はさておき、実害も生じていて、長く自営業をやっていると(会社員だって公務員だってそうだろうけど)いろいろあるなあ、というところ。

 それでも週末はやってくる。金曜は福島へ移動。東京駅で新幹線に乗る前(午後2時半すぎ)に、なんとか夕刊紙を買いたいと、前週には行かなかった売店を探したところ、1ヶ所東スポを置いてある店舗を発見、小躍りして購入。移動時間で予想を進められると、夜の作業がかなり楽になるのだ。

 福島では、到着する2,3時間前にゲリラ豪雨があったようで、水たまりもできていた。気温は涼しい。ホテルまで歩く間に天気雨。
今回は数年かけて貯めたポイントを使い、宿泊を無料で済ませることにした。この夏に使わないと消失するポイントがあるのだ。
 
 晩飯は「かど福」。今週は東口のホテルということで、歩いて行ける範囲の店で、海鮮を味わえる店を事前にリサーチしておいてここをチョイス。駅を出て左手に進み、ルートインホテルの前で右へ折れて直進し右手。夕方5時開店で、私は5時半すぎに入ったのだけど、ものの15,20分のうちにほぼ満席に。この人気も納得のおいしさだった。
 夏は冷えた日本酒が呑みたくなる。慧限(えげん)という名の酒、これは大正解、素晴らしい味わい。肴はお通しで大根と鳥団子のおでんが出て、これには黒胡椒を振ってあった。私はおでんに黒胡椒は初めてだったのだけど、単にスパイシーというだけでなく、出汁の味わいが却ってふくよかになる感じがして驚いた。
 こういう工夫をしてくれるのだから、他の料理もとにかく美味しかった。もちろん素材勝負の刺身やトマトは当たり前にしても、私がどちらかというと外で食べるのを苦手としている鶏のから揚げも揚げ方、下味が絶妙だった。締めはお握り。大満足であった。これで3000円台中盤で収まるし、若い店員さんの接客ぶりも実に好印象だった。

 翌日は朝から蒸し暑く、いかにも福島の夏らしい気候。1R前に競馬場へ到着し、クロークにキャリーを預けたあと、例の売店で専門紙購入。そして朝兼昼飯は3Fのおなじみ「赤井」。
券売機が故障したようで、急遽食券を手売りする事態になっていた。開店後まもなくのアクシデントに店員さんが困りはてた様子。注文したソースかつ丼を食べていると、後ろで拍手と歓声が沸いていた。漏れ聞こえてきた話によれば、業者を呼ぶ前に、若い男性店員さんがYoutubeで修理できるかもしれない手順を探し当て、ダメ元でやってみたらこれが大成功したらしいのだ。困っていた中年女性店員さんの表情や声が一変してニコニコ。たまたま過ごした20分弱で、面白い(失礼)ものを見せてもらった。

 なおソースかつ丼は、よくあるかつ丼に甘めのソースをかけたものではない。出汁でカツを煮込む段階で、すでにソースをしみこませてある。つまりソース出汁で煮込んだかつ丼とでも言うべきもので、味の柔らかさが素晴らしいし、朝から大満足の質と量。肉が本当に柔らかく、この手の料理では付き物の、私の苦手な脂身が皆無だった。980円なら私には安い。

 なんか食べ物の話ばかりだが、長くなったので競馬の話は次回で。

 

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2025年7月 3日 (木)

Aさんのこと

 Aさんは、私が胆石で胆のう摘出をした2020年秋に、ツイッターのDМでメッセージをくれた。Aさんも胆のうの病気で腹腔鏡手術を考えているということで、情報交換のようなやり取りが始まった。
 もちろん私にアプローチしてきているからには、大の競馬ファン。本職はテレビドラマのプロデュースや演出で、誰でも知っている名作ドラマや、朝ドラにも携わられたことがある。こちらとしてはとても普通ならコミュニケーションなど取れない、恐縮してしまうような立場の方だった。

 以後2年間くらいは、たまに競馬関係のネタでやり取りしていたのだが、おととし、Aさんが胆管がんであることが判明。比較的早めの発見だったので手術は成功し、その後は身体の声を聴きつつお仕事と競馬を楽しんでおられた。
 しかし去年再発。かなり厳しい場所に発症したので手術も大がかりだったが、家族のために、競馬を見るためにと闘病生活を続け、合間に私にもDМで体調や治療計画をわざわざ報告してくださった。こちらとしては、ただ励ますことしかできなかった。
 しばらくツイッターの更新もDMもなかったのだが、今春にクラシックについての話が来て、私に競馬予想TVの三冠を取ってくれとメッセージを下さった。お礼を添えて返信したのだが、そこから1ヶ月くらいを経たとある日、ご家族によるAさんのアカウントからのツイートで訃報に接した。もちろん驚きはしたし、落胆もしたのだけど、なんとなく淡々とした思いも心の底であって、それは治療の苦しさを何度も伝えてくださっていたことから来た、不謹慎を承知で書けばどこか労いにも似た感情だったのかもしれない。

 「そのうちお会いできれば」などと何度かやり取りしたのだが、とうとう顔を合わせることはできなかった。それよりも「3冠王を取って」の真逆の「裏三冠」を取ってしまいましたよ、Aさん(苦笑)。演出としては、こちらの方が面白いでしょ?
・・・と強がってみるものの、申し訳ないというか、情けない気持ちの方が強い。まあ雲の上で苦笑して許してくださるであろう。

 一度も面識がなかったのに、これだけ長期間、しかも心おきないやり取りができたのは不思議。昔なら文通相手のような関係だった。ダービーを見られなかったのはさぞ心残りであったでしょうが(申し訳ないことに私には競馬にまつわることしか思いを寄せることができませんが)、ゆっくりとお眠りください。

(ご家族は逝去について実名アカウントで公表されていましたが、ご病気の内容や私信の内容を明かすことにご了承を得ていないため、匿したまま表記しました。イニシャルを出すと検索して特定されるかもしれないので、単にアルファベット順で最初のAを使って「Aさん」としました。)

 

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2025年7月 2日 (水)

6月28日・土曜後半と29日の競馬

前回、土曜の続き。
 この開催のラジオ担当は、午後前半の7Rから9Rまで、そして11Rの予想まで。
 7Rは◎クラッチプレイヤーが5着に終わる。8Rは◎バシレイアが勝ってくれたが、2着馬がヌケ。9Rは◎レミージュを逃げ想定で本命にしたら、内から差して勝ち切った。2着も▲のユキワリザクラで無難に的中できてひと安心。そして11Rの本命ワイドアラジンの予想までしてスタンドへ降りる。

 下で「鳥取名物 かにめし」という幟が出ていた。新潟開催ならまだ分からないこともないが、なぜに福島で?(別に本気で文句言ってるわけではなく、何とも面白いので。あとは素朴な疑問で)

 仕事も終わったので、朝から目を付けていた売店の競馬場オリジナルアルコール。「七夕賞」と「みちのくひとり旅」があったのだけど、色で清涼感あふれる後者を選ぶ。のど越し、清涼感、風味が最高の日本酒ベースのカクテル。
 メインレースは、初めて見る2000ⅿのバーデンバーデンC。1997年創設以降1200ⅿで継続していたレースを、今年突然2000ⅿに替えてきた。しかしフルゲートになったのだから、需要に沿っていたということだろう。本命ワイドアラジンはあと少しで3着に上がれるところまで来ての4着、残念至極。馬連は〇▲のタテ目を推奨しなかったので外れるも、レースは面白かった。
 メインレースを見終わり帰途に就く。帰りの東北新幹線は自由席、私は乗車待ちの前の方だったからなんとか座れたが、車内は通路まで人が立って満員なのには驚いた。あとで聞いた話だが、山形新幹線が車両故障トラブル連発で2週間運休している影響で(今は復旧)、山形新幹線分の車両に乗るはずの人たちが流れてきているため、とのこと。

 日曜は朝から涼しく自宅競馬。取れるのは無難な配当ばかりでジリ貧。
 函館記念はまさかの超ハイペース。飛ばしてバテて下がっていくアウスヴァールからきれいにバトンパスするかのような感じで、トップスピードでマクってきたヴェローチェエラが先頭に踊りだしたので、全体から見るとほとんど緩まなかった。まさかの1分57秒6、決して時計が出る馬場ではなかったのに、サッカーボーイのレコードがまさか破れるとは!勝った馬も強いが、2着ハヤテノフクノスケのしぶとさとスタミナは今後楽しみに。天皇賞では人気になりすぎだったが、こういう厳しい展開でこそ力を出すタイプなのかもしれない。

 ラジオNIKKEI賞、本命が10番人気のショウナンマクベスだった。直線入ってこれは!と声が出かけたが、これも厳しい流れを終始2番手で立ち回ってはさすがに最後力尽きた。それでも0秒3差なら大したもの。よく走ってくれた。馬連は4頭ボックスを提示してあったので、的中も意外と安かった。なんでも、勝ち馬エキサイトバイオは直前に一気に買いが入ったという話。例の自動投票大口投資グループだろう。なおこの馬は、私のサイトでは時計面の前走高レベル推奨馬だった。ただここを使うと思わなかったのと、枠がイヤで押さえに留めたし、そもそも3着馬がヌケなので・・・。馬連のみ。

 今週はもう1回更新するかも。以下告知です
◆ラジオ日本の土曜競馬実況中継、私の担当は午後前半・13時頃から14時半頃までです。

◆競馬予想TVは、私は次回サマーシリーズの7月19日となります。
 
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2025年7月 1日 (火)

6月27日金曜から28日・土曜の競馬前半

 先週金曜、猛暑の中を福島へ移動。ツイッターでも記したが、今年からはとうとう私のいつもの新幹線乗車時刻までに、東京で専門紙や東スポを入手することは叶わなくなってしまった。福島駅に着いたのが4時半頃だったが、駅には馬サブロー以外の専門紙は来ていた。東スポは、福島では当日朝に入ることになる。
 1年ぶりの福島、さぞかし暑かろうと思っていたが、夕方近いことを差し引いても外は意外と涼しかった。
ホテル内では翌朝のチェックアウトまで、私が見かけた他の宿泊客はすべて海外からだった。驚くしかない。
 晩飯はホテル下のチェーン居酒屋で軽く済ませる。特別変わったメニューは食べなかったが、湯葉や焼き鳥、そして毎夏楽しみな福島のトマトは安定のおいしさだった。

 土曜は朝から暑い。仕事を終えて10時前に退室するも、なんとカードキーを挿したまま出てきてしまった。フロントで報告する時の気まずかったこと。初めてのミスだ。
 競馬場に着いて、カートをクロークに預けてから、いつものように朝兼昼食。まずはフードコートの恒例・冷やし中華。ただ、ふと周囲を見ると、私以外のお客さんは喜多方ラーメンをすすっている。暑くてもここはラーメンなのだな。私には無理だけど。
 少し量が足らなかったので、ワンフロア上に昇って、これまた福島で必ずの凍天。私はノーマルタイプが一番好き。
 
 競馬場の新聞スタンドが、今夏は去年までと場所を替えており、これまでの正反対の方向のスタンド端になっていた。小さい競馬場とはいえ、歩くとソコソコの距離はある。内心ムッとして売り場に到着したのだが、販売員の中年女性が、昔の競馬新聞売りそのままに「当たりますように」と言って手渡してくれた。これで一気に心が和む。懐かしさ一杯の気分。

 この開催は出番が13時すぎからなので(福島開催で午後前半担当は10年ぶりくらいだと思う)、11時半には控室に入って準備。Hアナが昼食にテイクアウトの吉野家牛丼を食べようとしていたのだが、七味を掛けようとして、なんと食後に服用するはずだった漢方薬の袋を、うっかり切って掛けてしまう。飲むのを忘れないように一緒にテーブルに並べていたのがアダとなったようだ。まあ漢方薬も元をただせば植物由来だから、そんなに間違ってもいないのかも。幸い苦い薬ではなかったとのことで、これはこれでアリと言いながら(無理をしていたかも?)、完食していた。本番前に心底和むひとときをくれたことに感謝(笑)。

 土曜が長くなるので、それ以降のことと日曜分は次回に。

 

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2025年6月26日 (木)

6月21日・22日の競馬

 17日は福島分の新幹線チケットをJTBで購入、夏の週末出張が目前。20日は競馬の天才の連載締め切り日。
 21日の土曜は東京競馬場。とにかく湿度が高い。風は強く吹いたが、大した助けにもならない。
 ラジオ担当は10Rから、いきなり◎△▲で幸先よく中穴的中も、11Rは自信の本命ピュアキアンがゴール寸前で力尽きて4着。そして12Rは対抗チザルピーノと本命レッドエウロスの間に、ノーマークだったキョウエイカンフが割って入ってきた。
 久々の競馬予想TVでお台場へ移動。いつもに増して、お台場は外国人観光客が多かった。見た感じ半数近い。ひと昔前は日本人の家族連れが多かったのだけど、ここ2年ほどあまり目にしなくなった。

 日曜は上半期最後の東京競馬場へ。前日に輪をかけた暑さ、風は直線斜め向かい風が、時折台風並みに吹いて歩きづらいほど。それでもラストデーに加え、フリーパスと馬場解放が重なったからか人出は多く、ツイッターに安田記念やオークスの日より多く感じると記した。実際、安田記念の日よりも5000人多い入場者数が発表された。ソフトクリーム売り場はどこも長蛇の列。

 先週はモンドデラモーレやオーロラエックス、リトルハピら、負けるわけがないだろうと目されて馬が崩れたケースが目立つ。それぞれ理由はあるだろうが、気候も一因ではなかったか。直接暑さがこたえたというよりも、前走に好走激走した反動が、この高温多湿で引き出されてしまったのかもしれない。

 自分の両重賞予想は惨憺たる結果に終わる。しらさぎSのシヴァースは、前夜の予想TVでも指摘されたように1週前調教が軽すぎて、当週に強くやらざるを得なくなり、馬のテンションが上がってしまったということなのだろう。シックスペンスと同じパターンだ・・・。
府中牝馬Sのタガノエルピーダは、ペースを考えると文句なしの騎乗をしてくれたが、あれだけ直線で向かい風が強い中で、4角回ってすぐに先頭へ並びかけると、ずっと直後にいたセキトバイーストのちょうど良い風よけになってしまった感がある。最後力尽きたが、終始2番手から小差の5着は悪くなかった。通常の気象条件で見たかった感もあるが、オープンエア競技の面白さのひとつでもあるから仕方ない。

 イクイノックスが顕彰馬に。当然だろう。オジュウチョウサンは惜しくも逸したが、来年は行けるのではないか。ブエナビスタはまた落ちたが・・・。

 そしていよいよ夏競馬スタート、金曜のうちに福島へ移動する。あの独特の暑さ、1週目はおそらく季節感というか、「これこれ!」と思えるのだろうが、2週目以降も続くとゲンナリしてしまうのだろう・・・。

以下告知です
◆ラジオ日本の土曜競馬実況中継は、福島からの放送です。私の担当は午後前半・13時頃から14時半頃までとなります。

◆競馬予想TVは、私は次回サマーシリーズの7月19日となります。
 
◆YouTubeは、近々夏の特別講座がアップされます。チャンネル登録をしてお待ちください。アップされたら告知が行きます。

 

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2025年6月25日 (水)

久々更新です&6月14,15日の競馬から

 かなり長く空いてしまった。実は、先週の木曜にでも更新しようと考えていたのだが・・・。水曜の夜のこと、枕をいつもより高くしてみたら、寝ながら本を読んだりスマホを扱ったりする上で手が楽だったので、そのままにしていたら、元の高さに戻す前に寝落ち・・・。翌朝気が付いたら首が固まっただけでなく、激しいめまいに襲われてしまったのだ。
 なんとか頭を起こしてみたものの、目線が動かせず2時間近く立ち上がれない始末。その後トイレにゆっくりと這って動き、壁を伝って体を起こして用を足すというありさまで、午前中を棒に振ってしまった。手持ちの目眩止めを服用したらかなり良くなったものの、午後も頭はフラフラしており、細かい仕事はできず。どうしても書かなければいけない短い原稿1本だけ終えて、あとはただぐだぐだするのみ。
 そんなわけで以降の予定が狂ったまま週末に入って、仕事もズレ込み、転がりこむように週末を過ごしたので、ブログにまで手が回らなかったのだ。
 おそらく「良性頭位目眩症」というやつだと思う。耳石が可動域以上に動くと起きるようで、場合によっては専門医に頭や首を動かしてもらって元の位置に戻すという治療が必要になると書いてあったが、幸いなことにそうならずに済んだ。皆さんも寝る時の頭の位置は高すぎず、低すぎずが大事と心得てください。

 今更だが空いた期間の記事を放置したままだと自分が気分悪いので、6月14日以降のことを簡単に。

◆6月14日、函館競馬が開幕。芝は例年の開幕週に輪を掛けての高速馬場だった。いくら鞍数が少ないとはいえ、芝1000mのハギノトップレディのコースレコードが36年ぶりに更新されたのは驚愕。
今年から函館スプリントSが土曜施行というのもピンとこなかったが、◎カピリナ▲ジューンブレア、△ドンアミティエと決まってくれて大満足。

◆暑熱対策で障害重賞の東京JSが4Rに施行。ところがこのレースを見るためか、東京競馬場の観客の出足はかなり早かった。土曜の10時過ぎからかなりの密度。
ジューンベロシティが3連覇達成の偉業、昼前のレースとは思えない大歓声であった。直線最終障害まで前を争っていたホッコーメヴィウスが、スタンド前で落馬のアクシデントもあり、なおさら感情の起伏が凝縮されていた感。幸い人馬ともに無事であった模様。

◆ラジオの解説は10Rから最終まで。東京10Rは大荒れで無理、11Rは◎シルトホルン勝つも2着ヌケ、12Rは◎〇▲と堅いが的中、それでも3連単35倍は付いたほうだ。

◆翌15日も現地観戦。この日は宝塚記念のことだけでいいだろう。◎メイショウタバル、実に見事な、後続の脚を削ぐような逃げでまとめての完勝。武豊騎手のあまたのGⅠ制覇の中で、人気順としては最も低い7番人気での勝利だったとのこと。久々に泥臭いというか、平成前半のGⅠが戻ってきた人の縁で紡いだGⅠ制覇が見られた。そして父ゴールドシップが栄光と失態を両方演じた宝塚記念で、これまた個性派の息子が逃げ切るというのは、陳腐な言葉だがドラマとしか言いようがない。

3着馬を外した自分の予想には後悔しきりだったが、単勝馬連ワイド的中で自分としては満足、この週は久々にしっかりと勝つことができた。

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2025年6月12日 (木)

6月8日・日曜の競馬

 おととい、トイレ掃除をする夢を初めて見た。自宅ではなく、どこのトイレか分からない。こういう奉仕系の夢は吉兆かと思って調べたら、金運でもなんでもなく、単にコミュニケーション能力が上がるとか、人付き合いがうまく行くとか書いてあって、この年齢になり何を今更・・・という感じ。ちょっと落胆(苦笑)。別に本気で夢占いを信じているわけではないけれど。

 日曜は昼前から単身東京競馬場。それなりに人出は多かったが、発表されたのは51000人。前年比がなぜか出ていないので何とも言えないのだが、場内の混雑度はGⅠとしてはそれほどでもなかった。レースもメモリアルスタンド前なら、立って悠々見ることができた。以前はこの場所でも前が見えないほどだったのだが。まああまり混みすぎても弊害はあるし、これくらいで良いように個人的には思う。

 驚いたのは、東京10Rの1,2,3着馬、阪神10Rの1着馬が、前週に雷のため取りやめとなった富嶽賞の出走馬だったこと。これまで、雪などで取りやめとなったケースでは、次週に振り替えて出てきた馬はまず来なかった(次々週以降なら好走例は多かったけれど)。
好走した理由をずっと考えていたのだけど、1つ気付いたのは、雪の時と違ってこちらはパドックを経て返し馬までやって、それでいてレースをしていない・・・という違い。雪の場合は輸送される前に中止になることがほとんどで、もし競馬場まで輸送までされたとしても閉じ込められたまま帰ることになる。雷鳴で多少怖い思いをしたと仮定しても、短時間とはいえ狭いところから出されてパドック、返し馬をやったことで、ガス抜きというか、ストレスはかなり緩和されるうえに、実際のレースをしていないから肉体も消耗しておらず、のびのびと軽い調教でもしたような効果があったのではないだろうか。東京10Rの1,2,3着馬は、増減が続週の輸送なのにプラスマイナス2キロ以内、関西に戻った阪神10R、関西馬の1着プロトポロスですらマイナス2キロだった。大きく減らなかったのは、前の週に仕上げてあったから当週の稽古が軽くなったからではあるのだが、カラ輸送をしてもストレスが軽微だったからと言えなくもないだろう。ともあれ、今後も雷雨中止はありそうだから、覚えておきたい事例ではあった。

 安田記念。競走馬のデリケートさはある意味ここでも痛感させられた。ツイッターでは当日午後に記したのだが、シックスペンスの1週前調教が予定より6Fで4,5秒も遅くなってしまったことへの危惧を唱える記者は少なくなかった。併せる馬を用意できなかったという話があるようだが、それにしても、私などは当週には好時計を出していたのだから、これだけやれれば問題ないのでは・・・という軽率な判断をしてしまった。
 確かにちょっと前までは、当週にシッカリやれれば体調は大丈夫という判断でオーライだったものが、近年は1週前にしっかりやって、当週はサラリと調整するのが主流であり(もちろん厩舎によってはそうしないところもあるし、馬の事情によってしないケースも多いけど)、必要以上に馬に気合を乗せないようにとか、暑い時期は尚更消耗を抑えて臨むとかの気配りをするのが普通になっている。
 我が本命としたシックスペンスは、スローで楽々前半付いていけたことから、今回に関しては距離によるペースへの戸惑い云々はほとんど無かったと思う。おそらく各紙の慧眼記者の方々による、想定と違ってしまった仕上げ過程が最大の敗因だろうし、また馬柱を見れば、デビュー戦含めて休み明けですら勝っていないという戦績で、これまで連戦でパフォーマンスを落としている事実をもっと重視すべきではあった。いくら血統適性があっても、それを出せる環境や状態でなければ何の意味もない。
あまり疑いすぎても馬券というものは買えなくなってしまうが、クラスが上がるレースほど、疑いは強く持つべきなのだろう。まだまだ学ぶことばかりだ。

 その安田記念、レース自体はなかなか見ごたえはあって、3歳マイル王だったジャンタルマンタルが古馬でも頂点に立ち、混迷のマイル路線に核ができたのは喜ばしいこと。ただ、今回のパフォーマンスは時計的にはそれほど高いものではなく、マイルでの本当の能力は次走以降に見きわめることになる。もしかすると、今後距離は少し延ばすのかもしれないし、2000ⅿまでならやれそうなイメージはある。

  8R前だったか、安田記念に出走する某馬のクラブオーナー氏とフジビューの下で偶然出くわす。前にも、人ごみにもかかわらず行き会うことが何度かあり、不思議な縁がある方だ。雑談をして別れたが、その所有馬はゴール前まで頑張った。相当力が入ったことだろう。

 なお12R前にパドックで下らない騒動があったようだが、現場を見ることはなかった。思う所はあるので場を改めて書きたい。

 独り打ち上げは、予約を取ってあった「ちゃちゃ」で。八海山、冷やしトマト、生ハム巻きアボカド、ピリ旨水ギョーザ、しらすチャーハン。

 さて今週末、函館以外は雨が濃厚。とくに阪神の方が降りそうですね・・・。

以下告知です。
◆ラジオ日本の土曜競馬実況中継は、午後後半・14時半頃から最終までを担当しています。 
◆YouTubeは、宝塚記念篇の前半、東スポの藤井さんに関東馬について1週前追い切りの状態や厩舎取材の感触などをお聞きした回が公開中。そして今日木曜には通常バージョンのPART2が公開されています。

 

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2025年6月10日 (火)

6月14日・土曜の競馬

 ここ2週ほど、PCのキーボード(私はデスクトップ愛好者なので別売り)が故障したままだった。エンターキーが戻らず、ふと気が付いたら何ページも飛んでいるというありさま。もう使うのも限界になっていて、先週木曜に買い替えた。ストレス解消を実感。
 加えて、前に使っていたキーボードのレイアウトは、deleteとback spaceが上下同列に隣り合っていたためミスタッチにも悩まされていたが、買い替えたことでその配列からもおさらば。一気に2つの懸案事項から解放された。

 土曜。久々に土曜が朝から晴れた。翌日も雨の心配はなし。関東圏で土日にわたっての終日良馬場は、実に2ヶ月ぶりのことらしい。本当に春は土曜に雨が多かった。
 ~ぶりといえば、この日は横山武史騎手が、長いリーチからやっと通算700勝を達成。こちらは1ヶ月ぶりの勝利とのこと。ちょっと信じられなかったが、別にプレッシャーというわけでもないだろう。ただただ勝ち運に恵まれない巡り合わせが続く(もちろんそれが続く間に技量の好不調の波も相まってやってくるのだが)ということは、勝負事にはままあることではある。
 
 その横山武騎手が、直後の東京8Rで1.5倍の圧倒的人気のパイシャオピンを4着に飛ばしてしまう。日曜が終わってみれば、先週東西で10鞍組まれていた1勝クラスで、たった1つだけ3歳馬が勝てなかったレースがこれ。しかもそのレースでパイシャオピンのアタマ固定で勝負してしまったわたくし・・・・。

 ラジオ担当は10R以降。連対は外さないだろうと思っていた本命ソーダーンライトが、やや掛かり気味で直線失速。東京の直線は長かった感。そもそも勝ったアームテイルが拾えない。無▲★。
 メインレースはもっと無理。かなりのハイペースなのに前残り、良馬場の3勝クラスで稍重のオープンより速い決着になっては想定外。ビダーヤ以上の時計でサフランヒーローが勝ち切るとは、私程度の思考では無理だ。狙ったスクーバーやヒルノドゴール、ハードワイヤードはどれも掲示板に載れず。△が4,5着に来たのみ。
 ガチガチの12Rは〇◎△で決着してようやく連敗を止めるも、あまり意味がない。
 この日もゆったり直帰。出番がないのは情けないが、体は相当楽。

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2025年6月 6日 (金)

6月1日・ダービーデー

 この日はマスコミエリアであっても、技術職を除き男性はジャケット、ネクタイ着用のマナーがある(ドレスコードという言葉は何となく使いたくない)。
 場内の飲食はどこも長蛇の列になるので、昼は競馬場外で済ませる。昨日とは真逆、晴れて暑い。パドックではミストが使用された。10Rのテウメッサは最後歩くようにゴールしており、もしかしたら熱中症でも出ていたのかも。他にもそんな馬が出ていた可能性はある。

 ダービーのパドックでは、独特の雰囲気にチャカチャカした馬が多かったが、最も酷かったのは本命を打ったジョバンニ。発汗もかなりのもので、この時点で私の予想は終わってしまった。もちろんタテ目の▲〇、クロワデュノールとマスカレードボールの一番人気の馬連は元になるかどうか程度の額で買ってはおいたが、直前にツイートしたように、そもそもこの人気2頭がパドックでは飛び抜けて良く見えており、わけてもクロワデュノールの落ち着きは素晴らしかった。この2頭で決まったのは、能力に加えてメンタルの成熟度も大きかったのでは。ジョバンニは、馬場入り後も満足に返し馬ができない、というかやれなかった。

 スタートして1コーナーへ入るあたりで、クロワデュノールはもう外目4,5番手の好位置を取れた。この時点で鞍上も、そして見ている人たちも勝利を確信したのではないか。直線で抜け出してきたときは、勝つべき馬が悠々と勝ったのだという、見ている側がエキサイトするシーンの全くない珍しいダービーであった。コントレイルの時と似た印象だ。

 大きな不利を受けた馬も見当たらず、レースとしては今年も良いダービーだった。ただ、時計でみると勝ち時計が青嵐賞を0秒1しか上回れず、また5F通過も2000通過もほぼ同じというのは少し低調か。もっとも、ダービーでは向正面から大逃げになったホウオウアートマンの計時であり、後続はさらにスローになっていて、クロワデュノール以下の上位馬は、後半4Fにわたって長く良い脚を使ってここまで持ち上げたと見るべきで、高レベルとはいえないまでも見かけの数字以上の評価は必要だろう。
 秋はどこに向かうのか。凱旋門賞へ行くプランもあるようだが(個人的には賛成しないが)、まあその辺は陣営の志次第。まずは猛暑を無事に乗り切ることだ。あとは出負けして直線の追い込みに賭けたエリキングの脚。菊花賞が楽しみに。

 ドゥラメンテ産駒かキズナ産駒が勝てば父子3代のダービー制覇、そしてエピファネイア産駒が2着なら、エフフォーリアに続き2頭目の父子3代ダービー2着となるところだったが、共に今年は実現せず。なおドゥラメンテ産駒にとっては最後のダービー出走となった。返す返すもこの早世は何より惜しい。

 あと、このダービーから(その前にあったのかもしれないが、自分は初めてみた)、トラッキングシステムによるレース各ラップの通過表示が現れた。ターフビジョンにレース中のみ掲示。有効活用にやっと前進というところで大歓迎だが、レース中に細かい数字をチェックする人はまずいないだろう。レース映像を集中して見ているはずだ。やはりこれはアーカイブデータとして、閲覧できるように残しておくべきではないだろうか、公式HPのレース映像はいつものものであり、表示はカットされていた。せっかくのデータなのだから、今後善処を望む。
 
 目黒記念は◎1着、〇3着のワイドでなんとか。最後の3,4着の写真判定は本当に大きかった。アドマイヤテラは目黒記念勝ち馬としては珍しく?今後GⅠへ飛躍できる馬になるかもしれない。

 独り打ち上げは予約を取ってあった、天ぷらメインの「じぶんどき」。全室個室、少し高めだったが、ダービーデーなので(苦笑)。湯葉サラダ、天ぷら5点盛り、里芋のから揚げ、おぼろ昆布うどん。お酒は宮ノ雪。大満足。ダービーのレース映像をスマホで見返しながら。
今年もダービーが終わった。終わってしまった。ジャパンCや有馬記念では感じることのない虚脱感。これがダービーの重みである。

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2025年6月 3日 (火)

5月31日・土曜の競馬

 土曜朝は小雨、1R前から本降り。肌寒く、着るものの選択が難しい。この時期に春物の薄手のコートを引っ張りだすことに。まだ梅雨ではないが、いわゆる梅雨寒?ともまた違う感覚。妙な陽気だ。その妙な陽気がこのあと異変を起こすことになる。

 競馬場への入りが遅れたので、この日はメモリアルスタンド地下の吉野屋であっさりと。ムシャムシャやっていたら声を掛けられて汗顔。
8Rはチザルビーノ5走連続の2着。ムーア×3にキングときて今回レーンでも勝てず。こういうタイプはむしろ次に減量騎手でも乗せた方が勝ち切れるかもしれない。
 このあと雷鳴が轟いて、一転土砂降りの豪雨。雨に煙って向正面の景色が放送席からは見えづらくなった。返し馬に散っていた9Rの出走馬が、急いで待避所に集合し、観客へは屋内へ入るようにアナウンスが流れる。しばらく雷鳴が途切れたと思ったら、突然ドンと凄い音。スタンド側では光が見えなかったが、パドックにいた解説のやーしゅんこと鈴木俊也さんによると、競馬場のすぐ近くに落ちたように見えたとのこと。あとでわかったことだが、正門前の駅から北へ進んで、八幡宿の交差点近くの、旧甲州街道を渡ったところの建造物の避雷針に落ちたらしい。競馬場のスタンドからは300mあるかなしかの場所だ。
結局9Rは天候調査を経て取りやめが決定。その後急速に雷雲が遠ざかり、皮肉にも中止決定の放送直後から、空はやや明るくなった。だがこういう対応は、羹に懲りてなますを吹くくらいでちょうどいい。
 雨雲レーダーで雷雲が抜けたからであろう、芝コースに多くの係員が入って走路をチェックしていた。これは推測だが、万一雹が混じっていた場合に走路に散らばっていては事故へ繋がるから、氷粒が落ちていないかのチェックだったのだろう(あるいは雨水が集中的に溜まって脚を取られる危険な箇所があるかどうかのチェックでもあったはず)。
 思い返すと、数年前にプリンシパルS以降が雹で中止になった時も、そして新潟(福島だったか?)競馬場でスタンドに落雷があった時も、私が担当していた時間帯。災厄を呼び込んでいるのは私なのかもしれない(苦笑)。

 10Rの発走時刻が一度発表されたが、そこから、さらに遅れることになった。発走時刻が決まってからでないと、放送媒体は対応が決められない。受け身の立場だけにバタバタはするが、そこは海千山千のスタッフなので、難なく対応。
先週から開催終了までは私は午後後半の担当。10Rは本命トーホウガレオン、好位置につけていたが直線内目を失速。11Rの本命ウェイワードアクトは完勝も、2,3着はヌケ。最終レースはまさかの11番人気ユアフラッシュ勝利ではどうにもならない。
 この時間帯になるともう雨は上がっていて、帰途は傘無しで歩けたが風は冷たいまま。中止になった9Rの陣営には申し訳ないが、おそらく多くのファンや関係者が「明日でなくて不幸中の幸い」と思ったであろう。ダービー前日だけにこれは仕方ないところ。

 

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2025年5月30日 (金)

ダービー週雑感

◆ダービー直前。幸い、週末の天候は週頭に出ていた予報よりもかなり好転しそう。その通りなら良馬場でできそうだ。
ダービー週は例年通りのCコース施行。これもオークス週からにしてほしいものだが・・・。なお前にも書いたが、ダービーをCコースで行うのは、以前のダービーと同じ幅員で行うため。ただ、直線の長さ含めてコース形状自体はかなり違っているのだから、そこにこだわるのはあまり意味がないようにも思える。

◆府中の市街地には、ダービー週なのに今年もフラッグが張られなかった。けやき通りの街灯、樹木に第〇回日本ダービーの文字が書かれた小旗が躍る光景は、コロナ禍以降再開されていない。町全体がダービー当日に向けてなんとなく力んでいくような、あの懐かしい感じは、もう戻らないのだろうか。来年からは復活させてほしいものだが。

◆今年から、ダービーの出走優先順位算定において、新馬戦や未勝利戦を除いたダート競走の賞金を組み込まないようになった。これは英断だと思う。
手前味噌もいいところなのだが、この案は実は2005年の「競馬最強の法則」の、私の連載初期に提案していたプランとほぼ同じ(新馬戦と未勝利戦を除外するというのは思いつかなかったが、確かに冬場のデビュー戦除外ラッシュを考えると、これはJRAの方が深慮されている)。もちろんこれだけ時間が経っているのだから、別に私の提案が活きたわけではないのは百も承知なのだけど(苦笑)。
真面目な話、ダート三冠路線が整備されたことで、ダート馬にとっての桧舞台が確立したのを受けて、芝クラシックと峻別できると判断したからであろう。

 06年に出版された拙著「競馬界にケンカ売らせていただきます」(絶版・今思うと何というタイトル・笑)で、その他のもろもろの疑問点含めてJRAの番組編成担当に取材した際、このプランも提示したのだが、その時は拙著にも記したように「地方交流戦を含め、ダートを差別するようにも取られかねないので、別枠に扱うわけにはいかない」との回答だった。どんな経緯でも構わないのだが、理に適ったルールができたことには賛意を表する。

◆これも毎年のブログネタだが、私はダービーで競馬年齢を1つ加えることになる。しかし鮮明に思い出せて、勝ち馬の名前が瞬時に出てくるのは、最初に見た71年を起点とすると85年のシリウスシンボリあたりまでだ。その後は個人的な思い出とか、よほど鮮烈な勝ち方をした馬とかの年が浮かんでくるくらい。89年のウィナーズサークル、90年のアイネスフウジン、91年トウカイテイオー、そのあとのミホノブルボン、イニングチケット、ナリタブライアン、このあたりまではしばらく連続するのだけど、以降はかなり勝ち馬の後先が怪しくなる。まあ老化といえばそれまでだけど、競馬への集中度というか、仕事ではなく純粋に、寺山的に言えば「自分のもう1つの劇場」として重ねて見ていた頃とは、心理面での関わり方の濃さが全く違うということだろう。仕事になってしまうと、むしろそうはいかないものだ。
今年のダービーはそんな擦れた目にも鮮やかなレースとなるだろうか。

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◆新刊が30日発売となりました。よろしくお願い致します。

◆ラジオ日本の土曜競馬実況中継は、今週から午後後半・14時半頃から最終までを担当します。

◆競馬予想TV、情けないですが今シーズンの出番はほぼ終了です。唯一の出番としては人数調整?として府中牝馬S週に呼ばれています。博才はないし上の方たちの迷惑にもなるので、逆転を狙うようなギャンブルはしません(笑)

◆YouTubeは、現在ダービー対象が2本公開中です。
来週頭に、引き続きNF天栄の木實谷場長を迎えての安田記念篇PART1、後半に通常バージョンの安田記念篇PART2をアップする予定です。

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2025年5月28日 (水)

5月25日・日曜の競馬

 前回書き忘れたが、土曜は早め、10時すぎに東京競馬場に着いたので、久々に4Fのレストランエリアで朝兼昼飯。神田川。ここはキジ焼き重が有名だけど、今回食してみて、味とコスパでお勧めは和食弁当1210円。丸い小さめのお重でも、3段重ねだからボリューム十分。

 さて日曜。この日は単身で東京競馬場。場内は混むと思っていたので、昼飯は府中市内で軽く済ませてから行ったのだけど、思ったほどの人出には見えなかった。ベンチにも空きがあって、座れなくて困るということはなかった。ただ最終的には4万人、前年比108%。まあオークスだとこれくらいか。
 
 馬券的にはほとんど冴えず。道悪ダート確定で最も予想し易いという理由で勝負レースに指定していた京都7R、アンジュアルディがまさか逃げられないとは思わなかった。カミノレアルを穴指名していても何にもならず。

 オークスも押さえの押さえで馬連元取り。ただレースは好内容、力勝負になった。緩めの馬場を踏まえても、時計面ではやや低調な部類だったが、底力比べの直線の攻防は牝馬限定戦とは思えない激しいもの。

 カムニャックは桜花賞馬に明らかな距離不安があった年に台頭する別路線組。前走であまり消耗していなかったこともあるが、陣営の究極の仕上げと、シュタルケのいかにもドイツ騎手らしい、長距離戦に手練れた捌きが相まっての勝利。

 本命としたアルマヴェローチェは、岩田望騎手が120点のレースをしての惜敗。直線入って内から外へ出す時の、下がってくるエリカエクスプレスをパスするタイミングは見事だった。3着タガノアビーには正直驚くしかない。強行軍の「ディアドラローテ」だが、この馬がそれに耐えられるとは思わなかった。しかも前半スローから、直線シンガリ付近に位置してのスパートによる3着は立派というしかない。

 リンクスティップはあの強引さ極まる競馬で5着はやはり強いのだが、水曜に軽度の骨折が発表された。秋華賞には間に合うのかどうか。

 独り打ち上げは、駅の北側へやや離れた住宅地の一角にある、以前一度行った「ざきお食道」に予約を取ってあった。ここはカウンターでもリザーブしないと地元民ですぐに満席になってしまう。とにかく何を食べても感動する美味さ。この日はサラダ、刺身3点盛り、ハモの天ぷら、雲仙ハムの炭火焼きステーキ。酒は日本酒の「八仙」。夏の酒だそうだ。大満足で帰宅。これも土曜の勝ちあればこそ。今週はもう1回更新予定。

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