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2010年11月

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2010年11月29日 (月)

ジャパンCに思う

後味の悪いジャパンCであったことは間違いないけれど、細かい所に疑問は残るものの、ブエナビスタを降着とした結果自体には全く異論はない。裁決を非難することがほとんどの私でも、今のルールではあれをセーフにはできないと思う。

レースの余韻がまだ残る段階では、感情論を含め「裁決許せん」のような声が出てくるのも分からないではないし、それぞれの立場からいろいろな意見が語られて然るべきだと思う。ただ1つ言えるのは、あれをセーフにしたらしたでまた大きな問題が起こるということだ。真横でお互いぶつかり合ったのならともかく、首あたりから斜めに前を横切られては堪らない。ローズキングダムにも十分脚があったし、極限状態の凌ぎ合いに入っている馬があんな形でやられたら、受ける不利は2馬身程度はある。あの不利が無ければ、間違いなく僅差の叩き合いにはなっていた。セーフにしてしまったら、今度はローズ頭の馬券を持っていた人たちが黙ってはいないだろう。

個人的には秋華賞の時よりも加害具合は大きく、あれがアウトならこれもアウトということでいい。ただそうなると、じゃあトールポピーのオークスは・・・という話にどうしてもなるわけで、つくづくあのオークスは裁決史上に残る汚点であり、担当の裁決委員は信頼に泥を塗ったと言うしかないのだが(苦笑)。

頭を整理していくためにも、いくつか思っていることを箇条書きで。

  まずギュイヨンについてはあの程度のお咎めで澄んでいるのはオカシイ。ギュイヨンが動いたことと、スミヨンが動いたことはあまり因果関係がなく、たまたま同じようなポイントで起きたわけだが、ギュイヨンが後ろに与えた被害が軽く済ませれているのはおかしい。(ギュイヨンの対ローズに対する影響は押圧の範囲内でしょう)

  スミヨンが相当な悪態をついていたそうだが、この日だけでなく普段から結構乱暴な手綱が目につき、自分のラフプレーを棚に上げてよく言うよといった印象。一番腹立たしいのは、勝てないと分かったら&勝敗微妙な時にさっさとケツ上げる怠慢追い。(それも賞金の低いレースでやることが多く、ナメているのかとたびたび思わされる)まずそれを直せといいたい(日本人にも多いんですけど)。

個人的にはもうこんな騎手は来なくていいと思っているし、ブエナビスタの有馬記念は別の騎手で臨んでほしい。陣営の良識を望む。

  今回の裁定によるファン離れを心配する声もあるようですが、それは御無用でしょう。日本のファンは「ブエナちゃんがなんで降着なのよ!キー!もう競馬なんか見ない!」というほどバカではない。まあ冗談はともかく、こうした結果を粛々と受け入れるだけの心の豊かさはまだ持ち合わせている。この程度で離れる人はどうせその内離れる。(騎手の理不尽なミスその他により)

  今回を契機に出てきてほしい議論は、「現行の降着制度がファンに責任を負わせる制度」である、ということ。2週ほど前に予想TVで亀ちゃんも主張していたけれど、なぜ主催者側の人間のミスでファンが泣かなければならないのか。

  私は、理想論だけで言えば、降着のために当たりが一転ハズレとなった馬券は返還すべきだと思う。もちろん、こうすることで別の弊害が出てくる恐れはあるわけで、それを検証する時間も気力も今はないので、剥き出しの思いつきだけで書いている点は了承してお読みいただきたいのだが。

  個人的に、JCの審議結果よりも遥かにファン離れの直接的原因になると危惧しているのは、この日の最終レース締め切りを巡るドタバタと、場内整理員の心ない態度。これについては、ニフティの方で2回に分けて書きます。客を客とも思わぬ姿勢の方が、裁決以上に問題。

  もう1つ、こちらも裁決以上に問題なのが、依然として緑の砂撒きを発表しないこと。先週の京都、引き揚げてきた騎手の服にベットリついていたという目撃談あり。内が荒れているのに内伸びが目立ち、また時計が高速化した理由はこれで全て説明がつく。いい加減、砂撒きは時計やレースの成り立ちに大きな影響を与えることを認めて、芝刈り同様発表すべきである。というかしなければならない。本当に怖くて馬券が買えなくなる。

チークピーシズについても同様である。制度面だけでなくファンにとっての公正競馬をもっと意識すべし。

  それにしても、30周年、煽るだけ煽ってのジャパンCですら大団円にできない(それも外国人騎手によって台無しにされた)JRAって、つくづくツイてないなあと気の毒になってしまう。それもこれも、中枢にいる人たちの「分かって無さ加減」が積もり積もって招いた事態であると言えないこともないのであるが。まあ不幸中の幸いは、よくぞローズが2着を獲ってくれたということ。思わず胸をなで下ろした職員は多かったはず。

そして話の次元は全く違うが、マックィーンの秋天を思えば、武豊に巡った因果の糸の不思議さにもそら恐ろしいものを感じる。

現時点では以上。

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2010年11月26日 (金)

ここしばらくの雑感

このところの雑感を。

  10日ほど前にインフルエンザの予防接種を済ませてきた。今年は新型とA、Bを混ぜたとか。例年より注射が痛い気がしたし、翌日が結構ダルかった。

  サクラユタカオー死去。天寿を全うしたといっていいだろう。トウショウボーイと並んで、プリンスリーギフト系の馬体の柔らかさの象徴のような馬であり、ゴムまりが地を噛みながら弾んでくるような、そんなフォームで走ってきた姿が忘れられない。未だに、肉眼で見た美しいサラブレッドベスト5に入っている。サクラバクシンオーを通してその血がしばらく残りそうなことは何より。

  今週の東京競馬は芝刈りなし。これまで毎週芝を刈ってきて、最終週、それもJC週だけ刈らないのはなぜなのか?

このところの京都の馬場といい、またしても何らかの「こうなってほしい」という主催者側の意図を持って馬場を作っている・・・とかんぐられても仕方ないと思う。まあ今に始まったことではないが。

  本当に今年のJRAのCM戦略は過去最低最悪だった。とうとう秋のGⅠを1つのCMで押し切ってしまった。ダービー、JC、有馬くらいは専門のバージョン作るくらいのことをしないと。金を削る場所を完全に間違っている。

しかも今のマツコバージョン、顔のアップになった時に唇が荒れて皮が剥けている箇所が、食べカスがついているように見えて気色悪い。なぜあのテイクがOKになったのか、チェックをくぐり抜けたのか分からない。

  オチも最悪。CがKって・・・。

終わりにいろいろなニュースに触れて。

  同級生の苛めから自殺をする小中学生のニュースには本当に心が痛む。前にも書いたけれど、「苛められるなら学校なんか行かなくていい」と回りの大人が言ってやれればいいのに。

さらに、世間は友達が大事とか、友達がいないとお先真っ暗だとかいう空気を出し過ぎ。そんなもん居なくても立派に生きていけるし、居ないより居た方がマシ程度のものなのに。

  裁判員裁判において、死刑かどうかの究極の選択を問わせるケースが増えている。これはやっぱりオカシイですよ。もともとこの制度には反対なのだけど、裁判員裁判は人命を扱う案件を除外すべき。裁判員になりたくて立候補しているわけじゃないのだから、現場や遺体の状況の確認など、トラウマやPTSDを招く恐れのある審議に、国民を半強制的に巻き込むことは許されないと思うのだが。

 それから、無期刑が厳しくなることについては、おそらく死刑廃止への代替として採用しているのではないかという気もしている。

  朝鮮半島の南北対立は、何とか開戦に至らず収まってほしいものだが、戦争になった場合に「誰が一番得をするのか」を考えると、おのずといろいろなものが見えてくると思う。歴史はたいていそんなことの積み重ねである。

剣呑なので具体的には書かないけれど、なぜこのところ極東地域の国際的なトラブルが連鎖的に起こっているのかも含めて俯瞰すると、どこの国が何をしようとしているのかは、誰にでもある程度察知できると思う。

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2010年11月26日 (金)

絶望と脱力と自己嫌悪の21日

 世界情勢は大変なことになっているというのに、私はまだセコイ失敗から立ち直ることができない。本当にマイルCSは「流星光底長蛇を逸す」の思いだった。ゴールスキーとエーシンフォワードとトゥザグローリーの3頭の本命候補から唯一ハズレを引くとは・・・。

岩田の大けがと復帰後の思い切りの悪い騎乗がどうにも気になって△にしてしまうこのアホさ加減。ダービーのエイシンフラッシュや菊花賞のビートブラックの反省が全く生かせなかった己れの不甲斐なさに、本当にガッカリした。

日曜の競馬はこのマイルCSがすべてです。

それにしても失敗はとことん引きずらないとダメ。切り替えるのは闘っている最中の失敗だけで、終わってからはのたうちまわるくらい反省しないと・・・・・私みたいに失態を繰り返すことになりますよ。

その他にもマークミスやら買い逃しやら、狙った穴馬が僅差4着続きやらと散々な1日。

 ちなみにこの日は私のサイトの会員の方々を競馬場にお迎えしてのオフ会。本当にみっともない所をお見せしてしまった。

 帰宅して最強の法則1月号の原稿を入れて就寝。

 ではその他競馬ネタから。

◆ 1週前の話ですが、東京では銀嶺Sが組まれていた。もともと2月の東京のレース(さらに昔、1月を東京でやっていたころは1月だったはず)で、澄んだ寒々しい青空に白い嶺が輝く季節こそふさわしかったレース名なのに、ここ数年は秋競馬のレース名に。まだ11月では銀嶺という感じはないので、違和感ありあり。そういえば秋には白嶺Sもあったが。

そういえば日刊スポーツのJC特別号でも小林常浩氏がレース名や時期の変更を痛烈に批判してましたね。

◆ スマートファルコン。まあどこを使っても自由だが、さすがに志が低すぎると個人的には思いますけどね。

◆ 蛯名騎手が東京スポーツでムーアの検量ミスに対するJRAの軽い処分を猛烈に批判。こういうことを騎手が堂々と言えるのはとても良いことだと思う。

◆ TVブロスを見ていたら、来週のアメトークは競馬芸人だそうだ。深夜帯では数字のいい番組だけに、いい宣伝効果になれば。

ただレース映像はどうするのか?関西のことは分かりませんが朝日って自前のレース映像あるんでしょうか。ないとしたら高いお金払って借りてこないといけない(信じられない設定。まあ営利目的でなく競馬の宣伝に貢献と判断すればその限りではなく、無料許可のケースもあるのですが)。

◆ 外国馬の扱いがポイントとなりそうなジャパンC。まあ日本適性に期待したい馬もいて、思ったより面白いレースになるかも。

ジョシュアトゥリーという表記には、どうも違和感が。アイルランド馬ならばやはりU2の「ヨシュアトゥリー」がネーミングの動機でしょう。英語読みならジョシュアですが、ここはヨシュアと呼びたいところ。ちなみにヨシュアトゥリーは砂漠に忽然と立つリュウゼツランの仲間の背の高い草木で、その姿が預言者を彷彿とさせることで旧約聖書からヨシュアの名がつけられたとか。極めて近い品種にキミガヨランというのがあるそうだ。

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2010年11月23日 (火)

20日土曜の競馬

なんだかまだ前のブログの方に毎日数十のアクセスがあるようで。

まあ何でもアクセスしてくださるのは有難いと思うのだけど、目的というか意図が分からない。こちらに移ったことに気が付いておられないのだろうか・・・・と心配に。

先週末の天気は、当初の予報に反して晴れベースになってくれて何より。しかし給料日前ということだと思うが、とにかく土日ともに来場者が少ない・・・と思ったら、土曜は確かに前年比を下回っていたものの、日曜は越えていた。マイルCSの売り上げも、97%なら健闘した方かもしれない。それにしても土曜の京都の88%はヒドイのだが・・・。

前にも書いたけれど、この秋は東京も京都も9,10Rあたりの頭数がとにかく揃わない。これでは購入意欲が出ないのも分かる。

で、土曜は11時前に競馬場入り。東京4Rのスミヨンの騎乗はいただけない。ダノンハローで抜け出して、勝ったと安心してケツを上げて追うのをやめたらコスモリゾルヴに差された。日本人にもアンカツを筆頭に見切りの早い騎手はいるが、外人もこれに関しては結構多い。最後まで追っていたら、まず間違いなくダノンが勝っていたはずだ。(私は馬券は買ってない)

女王杯でのムーアに制裁なしの弱腰ぶりが各所で非難の的となっているが、怠慢追いについても外国人騎手にキチンと戒告しているのかどうか。

ラジオ日本の解説を済ませると、10,11Rは下で観戦。奥多摩Sは会心、しかし東京スポーツ杯はリフトザウイングスに割り込まれてタテ目の馬連が逃げる。対抗サダムと白のフェイトフルで35倍あったのになあ。本命にしたビップセレブアイはハミを噛んだとかで折り合えず、沈没。2歳戦はこういうことがあるので本命とは心中しないように目を取るのだが、悔しい結果に。

京都の修学院Sは人気薄の本命ブレイブファイトが2着、勝ったダンツホウテイも持っていて中穴馬連的中。嬉しいは嬉しいが、ブレイブが勝っていたと思っただけに、なんとなく拍子抜け。

福島記念はトウショウシロッコは良いのだが、肝心の2頭軸の相手ナムラがあの始末。ただダンスインザモアは持っていないのでどの道仕方なかった。このダンスを買っていた人、それから福島最終を当てた人が、私の身の回りには多かった。慧眼ぶりに脱帽。

フジテレビへ移動。競馬予想TV。風の馬券師小林氏のキャラが、前にも書いたようにこのところとても良い。顔を見るたびにもっと番組に出るべきと発破をかけている。この日も面白かった。

三浦騎手の落馬事故は大事に至らなくて何より。危ない落ち方をしていたし、馬に蹴られたようにも見えたが、腕に当たっていたのが不幸中の幸いだったらしい。どこでもこの話題、しかも例の交際宣言の直後だけに、何かとそれと結び付けられて話のネタになっていたけれど、こうなったら落ち着くところに早く落ち着いた方がいいだろう。

もともと、いきなりほしのあきでは離乳食でフランス料理食べちゃったようなもんだから、そりゃハタチの男の子にしてみたら消化不良も起こすでしょう。いろいろバタバタしていたようだが、それはそれ。自分の生命を賭けている上に、他人の金も預かっている仕事なのだから、さらにひと皮むけてくれればそれで良いと思う。

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2010年11月19日 (金)

近頃の雑感

18日は朝から外出。私用と打ち合わせ。午後から府中でもう1本打ち合わせ。あっという間にまた週末がやってくる。

  スノーフェアリーがJC回避。当初は女王杯→JCは既定路線と報道されていたが、どうやらもともと、女王杯を負けた場合はJC、勝ったら回避ということが決まっていたようだ。まあムーアが最初からJCの場合は斤量を理由に乗れないと言っていた事情を考えると、そういうことだったのかと。もしJCに出てきたら、あの女王杯の見かけの勝ち方で人気を多少は吸ってくれそうではあったのだが。

  ムーアに後検量の際にトラブルがあって厳重戒告になったとのこと。それは別にいい。要は今後、同じトラブルを日本人騎手が起こした場合、特に若い騎手が起こした場合も、JRAが同じように戒告処分で済ますのであるならばそれでいいと思う。本当に戒告で済ませるのならば。

  それよりも重大なのは、ニフティのトップニュースなどでこの件を伝えるヘッドラインが「英国人騎手に不正疑惑」と好奇心丸出しの不正確なものになっていたことである。ムーアは別に不正をしたわけではない。事情を知らない適当なアオリによって、ライトファンや競馬をよく知らない人たちの目には、八百長やインチキがあったのかと映ってしまう。レースが素晴らしかっただけに下衆の好餌になってしまうかもしれないことが残念である。

  来週のジャパンC、外国馬の登録面子を見ると、30周年とあっていかにも無理やり集めまくったというのが見え見え。前から言っているように、今や「古馬3歳混合唯一の東京2400mGⅠ」という位置づけに意識を変えた方がいいと思う。そこに出たい外国馬がいればどうぞいらっしゃいということで。香港やらBCやらと張り合っても仕方ないでしょう。それと同時に突出しすぎた賞金も減らすべき。

もっとも、堅い決着になりそうなので、評判の低い外国馬から何か拾えないかと血眼にはなろうと思うのですが。

というのも、日本馬だって確かに見かけは豪華だが、海外帰り(Vピサ、Nフェスタ→中間咳も伝えられて心配)やら脚部不安上がり(EフラッシュやOブルースリ)やらもいて、主力は秋天上位馬とローズキングダム程度ということになりそうだから。

  たまには競馬以外のことも。18日の府中での打ち合わせで出た話題。広告費というドンブリ勘定の最たるものが、異常に影響力を持ちすぎたことがいろいろな歪みを生んでいるということ。紙媒体がネットに駆逐されつつあるのも、元をただせばここにある。

◆ 政党政治の限界について以前ここでも書いたけれど、いよいよ煮詰まってきてますね。自民も民主も大体支持が16%前後、どちらも支持しないのが7割近くもいるのに、このどちらかが政権を担当することになっているというのはどう考えてもおかしな話。

 民主がダメなのは、人権派弁護士やら学者やら政治家と称する奴らがたくさん中枢にいるところ。人権は大事だが人権派を標榜する奴らはアヤシイ。理念が先走って現実を見ず、一か十か極端に振れるのが特徴、人権のためなら人の自由を奪ってもいい、正義を曲げてもいいと考える奴らが多い。

 一方自民はネガティヴキャンペーンと揚げ足取りを止めない限り信頼は得られない。もっともこれは野党の常であり、民主も野党時代は同じことをやっていたのではあるが・・・。一度政権の座から追われても結局派閥と保身の論理が優先しているし、せっかくの大チャンスを全く活かせず、所詮日本の政治家のステレオタイプを繰り返しているだけ。

  先日見かけた光景。中国人の若い母親(中国語を話していたということで判断)が、赤ん坊を前だっこしながら咥え煙草(もちろん火が点いている)。そして傍らに居る老婆(自分の母親らしい)も、それを見咎めるでもなく普通のことという風情で赤子を抱いた娘と会話している姿を目撃。

善悪がどうこういう次元ではなく、これが中国の人にとっては通常の意識なのだろう。つまりは外交というのは、こういう全く別次元の物差しを持った人たちとやり合っていかねばならない、ということ。

  歩道を走る自転車の乱暴さ、車を運転していると右サイドから突然前に切れ込んでくるバイクの横暴さ。なんとかならないか。

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2010年11月17日 (水)

個人的には久々陽光の14日

 今秋の府中の杜は、本当に色づきが遅い。それでもラジオ日本の放送席から見渡す景色に、ようやく錦が浮かび上がってきた。

 さて14日の日曜。予想TVがなかった分、体はかなり楽。いつもなら正午前に到着だが、この日は1Rから競馬場へ。

 土曜は本当に各レースで悔しさに身悶えしたけれど(思い出したが東京4Rは単勝万馬券のノアフェアリーから行って・・・・逃げまくってくれたがクビ差の4着。あまりにも悔しすぎて書くのを忘れてました)、大ファウルが続いてきたので上向きになったと解釈すると共に、3連単にこだわって抜けが目立った点を反省。日曜は馬連主体と腹を決めて予想を準備した。

 それが奏功したのか、この日は馬連の中穴が当たりまくってくれた。特に京都7Rのミヤジシェンロン、京都8Rのメテオロロジスト、本命ロードオブザリングがキッチリ勝ち切ってくれて太い配当となったドンカスターC。それから東京7Rのコスモレニにタテ目とはいえ▲○で決まって意外についた武蔵野S、ド本線勝負の小峰城特別等。3連単を控えるという戦略がとにかく大きかった。馬連だけの払い戻しとしては生涯屈指だったように思う。

 つくづく競馬というか馬券は運。負けて腐らず、勝って驕らずが大事。まあ予想配信なんて仕事をしていると、時には自分の予想法が正しかったから取れたと言わないといけない局面なんていうのもあるんだけど、まあアレですね、威張ってはダメですね。この土日の起伏を思うと、本当に紙一重の運だけの世界なんですから。軸馬がどれも出遅れず、不利を受けずというのも好結果に結び付いたと思う。

 もちろんそんなことも、気持ちに余裕があるから言えるわけですが。

 運を引き寄せるためには、自分の心の持ちようが大事。負けても諦めずに何か見直せることはないのかを捜すこと、土壇場の閃きを働かせられるように、頭のコンディションを保っておくこと。改めて勉強した思い。

・・・なんて調子に乗っていたら、女王杯は本命アニメイトバイオが4角あたりで鼻出血、万事休す。本命馬のデスノートっぷりは、まだ完全に治まってはいないようで・・・・。

 スノーフェアリーの切れはとにかく圧巻。ただ、あとで冷静にいろいろ見直すと、バテた馬との脚色の差で相対的に凄く見えている面も否めないし。去年のブエナビスタの方が脚としては凄い気もしますけどね。騎手の差が着順として出ただけで。

 終わってからはヒノ氏、フリー編集N氏、夏目氏、上野氏、某クラブ馬主会員Y氏らと打ち上げ。何を話したかあらかた忘れてしまった。

 女王杯の売り上げは前年比84%。このところGⅠが軒並み前年比2割減という状況が続く。

 東京は土曜が少し人も多かったし、売り上げも良かったようだが、土曜当日にラジオの楽屋でそんな話題になって黒宮アナが調べたところ、去年の東京の該当日は雨が降ったり止んだりで客足が悪く、馬券を手控えた人も多かったということで、売り上げが100%を超えたと言っても喜べない。

 帰宅後はちょっと調べ物をして早めに就寝。

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2010年11月13日 (土)

参りましたの13日

 プロヴィナージュで堅いと思っていただけに、突然の取り消しには本当に参った。本命を打った馬だけでなく、「打つはずだった馬」まで消してしまうとは、己のデスノートぶりに慄然とする思い。

共同通信マターは、11時過ぎの段階では、夕刊に間に合わせるには馬名カットと微修正で乗り切るしかない時間帯であり、バス停で携帯片手に緊急のやり取り。地方新聞を御覧の皆さんにはこの場を借りて謝るしかない。かなり簡略化した予想しか、物理的に掲載できないことになってしまった。

 まあ取らぬ狸の皮算用とはこのことで、いかにもプロヴィナージュさえ出ていれば大儲けできたかのような幻想に囚われてしまうものだが、こういうタラレバで一喜一憂するのもまた競馬の楽しさ、面白さと諦める。現実にいないものはしょうがないので、再び一から組み直すなら、どうせだから思い切り振りまわしてみようか・・・。うーん・・・。

 サンテミリオンの前走の事故については、競馬場で裏が取れた。また書くがなんでこんなに大事なことが報道されないままになっていたのか?

 さて今日13日の競馬も馬券的には無残なものだった。東京8Rのメジロマリアンは、さあここからというところでセイリオスにぶつけられて落馬寸前。トモをひねってあとは歩くだけに。横山は一体何しに出てきたのか?(模擬レースの父兄参観?)またしても本命が不慮の事故に見舞われてしまった。

 さらに心が折れたのは東京10R。相当の自信を持って臨んだロードバリオスがなんとクビアタマアタマの5着。2倍あった複勝で大勝負してしまった。

 そして京王杯2歳Sは、ほぼデキたと思った態勢から、ライステラスがテイエムオオタカを差せず・・・・。これまた絶好の穴馬と見込んだグランプリボスとのワイド、2頭軸マルチの3連単、3連複が紙切れに。大庭でしたか・・・。

 オルフェーヴルはまず間違いなく消える、グランプリボスが配当的にはキーホースとなる馬、リアルインパクトは頭ナシと、口にした見解はほぼ正解だっただけに、なんともやりきれない思い。

 おまけに福島最終は、本命セレスマジェスティ連対も、マルチの相手が来ない。もう当分、 馬連と単勝複勝だけにしようか・・・しかし予想を読んでくれる方たちのためにも、そうそう情けないことばかりも言っていられない。ということで、気力を奮い起こすために、予想の前に珍しくブログ更新をしてみたわけです(笑)。

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2010年11月12日 (金)

11月7日の競馬

 前回こぼした日本シリーズ関係の話。本当に似たタイプのチームが戦うとああいう煮え切らない試合が続く(ゴール前は団子も、レースレベルの低いレースを見るようなシリーズだった)し、またセもパもペナントが最終戦近くまでもつれたのは、実力拮抗に加え、共に決め手不足のチームが多かったからだったのだと悟った。

それにしても、リーグ優勝の中日に勝ってほしかった・・・たとえロッテが優勝チームと僅差の3位であったとしても、そんなことは理由にならない。過去1勝、1厘の差であっても峻別されて日本シリーズに進めなかったという点にこそ、リーグ優勝の価値があるのだから。

◆ さて7日日曜の競馬。

BCのレッドディザイアは力を出し切った。古馬になると上積みには乏しくなるマンハッタンカフェなので、これからはいかに今の力を維持させるかがカギとなりそう。

エスポワールシチーは、馬場も合わないのかもしれないが、何よりデキに問題があったと思う。

自分の馬券。福島2Rのパワフルキリシマ、東京6Rのサザンブレイズ、福島メインのバンガロール、ことごとく脚を余しての4着で的中を逃す。土曜はあれほど楽に獲れた馬券が全く当たらない。なんと京都の10Rと12Rが当たっただけという、何年に1回あるかどうかの大不調が突然訪れてしまった。呆然とするしかない。

◆ アルゼンチン共和国杯は好レースとなった。最遅ラップが、ゴール前1Fを除くと12秒3で、平均的に脚を使わされる展開。

ジャミール騎乗大庭の手綱捌きは見事、私は距離不安を懸念して白三角に下げてしまったがトーセンジョーダンはさらに見事(三浦ではなく馬が見事)。

本命スマートステージには本当に自信があったのだが、惨敗。ブックのコメントでは「デキが戻ってない」とは。

狙い目とした東京最終のオメガクリスマスは、勝負どころで被せられ位置取りを下げてしまい、砂を被って終わる。ただダートはこなせている行きっぷりだったので、近いうちに穴をあけそう。

◆ それにしてもこの時期に特別戦の頭数が揃わない。特に日曜。これは売り上げにも響く。

◆ 打ち上げでは歯科医のW先生に、「予想に狂気が足らない」とお叱りを受ける。もっとトンでもない馬に本命を打たないと、予想家として楽しめないとのこと。別に日和っているつもりはないのだが、せっかく穴馬を見つけても対抗や黒に回してしまい、そっちが来ているのに人気寄りの軸馬がコケるというケースは増えているかもしれない。

引き続きお知らせです。

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2010年11月12日 (金)

11月6日の競馬

どうもこのところ私が本命を打った馬が、落馬したり故障したり

不利受けたりという不運に見舞われ続けている。まるで禍を馬が

持って行ってくれているようで、なんだか申し訳ない気になってしまう。

 というのも、菊花賞で期待したレーヴドリアンまで鬼籍に入ったこと、

またスワンSで頑張ってくれたマルカフェニックスが屈けん炎で

リタイアという報に触れて。

 東京スポーツ(競馬に関しては最高の日刊紙)を読んで驚いた件が1つ。私はこれでも仕事柄、毎週かなりの量の競馬ニュースに触れているし、好むと好まざるとにかかわらず、業界筋からの情報も入ってくる。そんな私でも知らなかった(それともみんな周知だったのか???)のが、秋華賞でのサンテミリオンのアクシデントの話。スタートでゲートに顔面を打ち、口と鼻から出血しながら走っていたとは。そんな話はレース後の談話にもどこにも載っていないし、中間も誰も触れていない。

道理で全くレースにならなかったわけだ。休み明けがどうこう以前の負け方で、どうにも腑に落ちなかったが、そんなことになっていたのなら話は別だ。

敗因の分析が大事な競馬だけに、だから以前にも書いたように、関係者はケガや事故については完全公開すべきだし、この話が本当ならレース中のケガなのだから、JRAも極力公式に出すようにしてほしい。

 では先週の競馬絡みのネタを。

   土曜は私にとって珍しく、馬券の波に乗れた日。サイトで配信した特選穴馬、

1Rのニジイロー激走をはじめ、

福島5R、東京10R、ファンタジーSのクロフネセットなど好調が続く。

東京12Rは、スティルゴールドークリールトルネーワイド1点勝負にして

奏功。

 競馬予想TVのためフジテレビへ。

日本シリーズは完全放送しなければならないというのがNPBの出している条件だそうで、あの延長戦には局の方々はホトホト参っていたそうだ。

編成やらCMやら、またCSでの再放送の段取りやら、本当に大変だった模様。

あとで聞いた話では、少しでも早く放送が終えられるように、

後攻めの中日を応援する声がしきりだったとか?

 それでも、翌日の試合と併せ、視聴率は予想外に良かったそうで、

やはり今や野球はCSで見る時代とうそぶかずに、地上波の威力に

こだわった方が人気継続のためには重要である。世間の目に触れる機会が圧倒的に違うし、子供たちが見て興味を持ってくれないことには先が無い。

競馬も同じ。私が7歳の時にテレビから競馬に入っていったように(当時はグリチャもBSもなかったじゃん、テレビ自体の影響力が違ったじゃんという話は別)、地上波はファン獲得のために絶大の効果がまだあるはずだ。

JRAは決して地上波から見捨てられないようにすべきだし、

CFもあのクソみたいな路線を何とかしないとダメ。1つの年間テーマを立てて、それに沿ってCMを作るという戦略も硬直化しており、見直すべきだ。

 ただ、話を野球に戻すと、日本一が決まるかもしれないという

イベントだからの高視聴率だったという可能性もかなりある。

大きなイベントだけに乗っかっしむという傾向が強まっている、

昨今の日本人気質だが、この傾向は過程も何も取って、

結果だけを見せろ、見ればいいということを意味するわけで、

これは競馬球のような、ストーリーを連続して見ることで

本質を知ることができるような娯楽にとっては命的な逆風である。

だとすると、手放しで喜ぶわけにもいかないのかも。

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2010年11月10日 (水)

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2010年11月 9日 (火)

11月1日の代替競馬

日曜の深夜から月曜未明にかけて、かなりの降雨があったため、代替開催の1日はさしもの東京競馬の芝も完全な道悪スタート。しかし外差しが決まったのは8Rまでだった。9Rは逃げながらも内を避けて外を回したネコパンチが、内へ突っ込んだ馬たちにまとめて抜かれ去っていった。10Rもイン差し決着。9Rから乾き出しが顕著になったということなのだろう。

 この日はラジオ日本の代替中継のために、通常の土曜と同じタイムスケジュールで競馬場へ。思ったよりも人出があった。天気が良かったことも大きいのだろう。

 また関西馬は、1日余計に馬房に閉じ込められたためか、イレ込みの目立つ馬が多く、人気になりながらボンボン消えてしまった。今後もし同様の事態の場合は、覚えておいて損はない。

 さてこの日は放送終了後、同じくラジオ日本で解説を務められたダービーニュースの長谷川さんらと共に浅草へ移動。清水成駿さん、競友の渡辺芳徳さん他の皆さんと合流して食事会。競馬四方山話を聞かせていただいたが、やはり帰結するのは売り上げ低迷への憂慮。

 翌日の競馬ブック誌に掲載されていた東京競馬の入場人員、売り上げの数字が興味深い。代替7日目はおそらく前年の同週土曜との比較のはずだが、入場人員48.5%は当然としても、売り上げが114.2%と大幅に増えていたのだ。つまりこの週だけ採ってみれば、土曜より月曜の方が馬券が売れたということ。いろいろな原因を分析すれば、売り上げ向上へのヒントが隠されているかもしれない。

 ローズキングダムがJC出走決定の報。それ自体は別に陣営の決断だから別にいいのだが、1つ引っかかったのは橋口調教師の「菊花賞は差されたのではなく差してきて届かなかっただけ、前に行って差されるより良かったし、強い競馬だった」というコメント。もちろんローズキングダムは負けてなお強しの競馬だったと思うが、後ろから差して届かなかった馬が、前に行って一杯になった馬より強いという先入観が、プロの間にもあるのを知って少々がっかりした。そりゃスローペースも増えるわけだ。

 なおラジオ日本は11月6日からの開催は午後前半担当に移り、1時頃から2時半までの出演となる。

  競馬予想TVは13日が休み。11月はその他の週は出ます。

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2010年11月 8日 (月)

今頃10月31日・日曜のこと

1週遅れになってしまって、覚えていることも少なくなってしまったので、以下簡略に先週日曜、天皇賞当日のこと。

出津騎手引退。数々の障害重賞を勝ってきた個性的名手。過去に優勝したレースでの、どの口取り写真を見ても、馬から降りて収まっていることを記憶している。豪放磊落なエピソードの多い人だったが、レース後の馬に少しでも負担をかけまいという優しい心根の表れなのだろうと思う。

 この日の東京はインが有利過ぎるほど有利。内で詰まる馬続出、東京芝の弊害が実に顕著に出た1日。

 しかし天皇賞は好レースとなった。いや、レースとして実があったのではなく、ブエナビスタの強さだけに感服させられたという意味で印象に残るレースとなった。着差以上に力の開きがある。ペルーサは出遅れをよく挽回した。この馬お得意の33秒台上がりを使えて、それでも届く馬群になったのもよかった。馬券では何かとケチをつけて消してしまったが、これは納得。私の本命アーネストリーは力を出し切った。それにしてもこれで3連単75倍とはよくついた。うーん、これなら印回してもよかったかな・・・。

 馬券の方は不運続き。福島9R、▲ビービーナエトル、○キルシュバウムで押さえの中穴馬連は獲れたのだが、問題は3連単だ。ドリームヒーローとキルシュの2頭軸マルチ。ドリームが伸び脚良く、前のショウナンスマイルを捕まえる寸前、完全に獲れたという態勢から、隣に居たエイワンキセキが故障し落馬。ドリームはそのアオリを受けてバランスを崩してしまい追い直す事態に。しかし時すでに遅く4着まで、愕然とした。競馬だからこれは仕方ないとはいえ、なんとツキがないのか。しかしもっと可哀そうだったのは私の隣で見ていたR.H氏だ。3着はエイワンキセキでもドリームでもいいのに、エイワンが故障しドリームが不利を受けてしまってどちらも消えてしまったのだから・・・・。

 さらに私にとって酷かったのは京都最終。自信の本命で人気薄のピンクペガサスがスタートで落馬。もう空いた口が塞がらない。空馬で圧勝。

 馬券は競馬マガジンの月イチ勝負に指定した京都8Rの馬連、印順に上位独占してくれた東京7Rの馬連と3連単、福島最終のアイアイレインボー複勝勝負と3連単があったので何とかなったのではあるが、精神的ダメージの方が大きかった。

 終了後はいつものメンバーに馬券生活者上野誠氏を加えての打ち上げ。最中に天皇賞の売り上げが前年比83.6%に留まったと情報が入る。そこからはどうやったら馬券の売り上げが上がるか、なぜ馬券が売れないのか、不景気はさておいての考察で意見が噴出。酒も入っているので荒唐無稽な話も半分入りつつ。

長い時間が経ってうろ覚えなのでここでいい加減に書くことはできないけれど、とりあえず中国に馬券を売ることになればかなりの増収が見込めるはずという意見は一致。昨今の日中情勢は実に憂慮すべきもの。

 帰宅して代替分の予想原稿など。22時過ぎに見栄晴氏から電話。いつも開催前日には電話が掛かってきて、自分が目をつけている馬の距離適性やコース適性についての質問を受けるのだが、この日はあの温厚な見栄晴氏が珍しく憤慨。「あんな内だけが有利になる競馬は見ていてつまらないし、馬券を買う気が失せる」と力説。こういう競馬場を作った弊害は改修当初から訴えてきたが、やはり現実のものになってしまったし、間接的に売り上げを下げている理由の1つになっていると改めて実感した。馬場の件に限らず、本来ヘビーユーザーになっているべき長いキャリアの人たちが、不景気以外の理由で競馬から逃げていることを、競馬会はもっと切実に受け止めるべきである。

 

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2010年11月 4日 (木)

イレギュラーづくめの土曜

今更ながらキャンドルジュンを週刊誌で見た。キャンドルは甘い。ジュンも甘い。でもキャンドルジュンは怖い。ダダのようなタトゥーを見るにつけ、私は広末涼子がなぜいつも、線が一本切れたような男にばかり惹かれるのか、その業の深さを思う。西原理恵子いうところの高知女の因果なのか。それとも実は広末自身はとても常識的な人間であるがゆえに、芸術とか狂気とかに憧れて、あのような趣味になっていたり、奇行を繰り返す時期があったりしたのかと思いを巡らす。それにしてもいったい、私は忙しいのに何を書いているのだろうか。

 気を揉んだ先週末の競馬も、なんとか終了した。実は日曜中止なら天皇賞のみ1週延期、投票やり直しという措置が取られるはず(その際のアルゼンチンは6日土曜開催説と日曜ダブル重賞説と2つあり)になっていたのだが、そんなことにならず本当に良かった。馬のコンディションを考えれば、売り上げには目を瞑って月曜天皇賞の方がまだマシだとは思う。

しかし昭和40年代から50年代は、厩務員ストで毎年のように春の日程が荒らされていたころは、皐月賞や春天が平気で1週や2週ずらされるという信じられないことがたまに起きていた。記憶に間違いがなければ、昭和49年は皐月賞が2週延ばされて5月3日(それでもキタノカチドキは勝ったが)、そしてなんと同じ日に、今で言う青葉賞の位置づけだったNHK杯を行って、さらに中1日おいて天皇賞が4月29日からずれて5日に施行(それでもタケホープは勝ったが)されていたはずだ。トウショウボーイが勝った51年の皐月賞も1週ずれて東京の開幕週になっていた。

 そんなわけで土曜は東京の開催が中止。しかしラジオ日本は予定通りの放送なので、いつものスケジュールで競馬場入り。なおスタジオ入り直前に、月曜の代替を放送することが決定。出演のブッキングがあった。

土曜は京都10R以降と福島メインのパドック解説と予想、レース回顧を担当するというイレギュラーな内容。京都は高額条件や重賞なので、各馬何となくイメージのある馬ばかりで助かった。福島メインの馬連3連単を▲◎○、京都10Rの中穴馬連馬単を◎△で的中できてまずまず。

 この時点では、ほぼ日曜の競馬は大丈夫という見通しになっており、それほど現場にも緊迫感はなかった。

 お台場へ着くと風雨が酷かった。東京の台風のピークの時間帯はこのあたりか。傘が壊されそうだったので、すぼめながらヨロヨロと歩いてきたためにかなり濡れてしまった。路上に打ち捨てられた傘を何本も見かけたが、車道に飛ばされて行って結構危ない。

 ほうほうの体でフジテレビ入り。競馬予想TVは天皇賞。ブエナビスタ完全無欠も、ここに本命を打っても需要上仕方ないので、馬場が乾くとみてアーネストリーの方に二重丸。狙い目は福島メインのロードバロック。

 先週の菊花賞で一部穴党に注目されていたシルクオールディーが、レース中に屈腱炎を発症し、引退していたことが判明(シルクの会員氏から聞いた)。新聞等にもこういう事実は、よほどのオープン馬でない限りは報道されない。また競走中止に繋がったケガは公式には出ても、入線後に判明したケガも大半は公表されないまま休養に入ってしまう。レースの敗因などを掴む上でも、野球の故障者リストならぬ故障馬リストというのは公式に発表してくれると助かるのだが。全馬というのは大変かもしれないけれど、高額条件くらいは、なんとか。

そう言えばセイウンワンダーにも故障が判明した。

 帰宅は日付が変わる直前。府中の夜空は雲が切れて、一部星が見えていた。

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