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2010年11月29日 (月)

ジャパンCに思う

後味の悪いジャパンCであったことは間違いないけれど、細かい所に疑問は残るものの、ブエナビスタを降着とした結果自体には全く異論はない。裁決を非難することがほとんどの私でも、今のルールではあれをセーフにはできないと思う。

レースの余韻がまだ残る段階では、感情論を含め「裁決許せん」のような声が出てくるのも分からないではないし、それぞれの立場からいろいろな意見が語られて然るべきだと思う。ただ1つ言えるのは、あれをセーフにしたらしたでまた大きな問題が起こるということだ。真横でお互いぶつかり合ったのならともかく、首あたりから斜めに前を横切られては堪らない。ローズキングダムにも十分脚があったし、極限状態の凌ぎ合いに入っている馬があんな形でやられたら、受ける不利は2馬身程度はある。あの不利が無ければ、間違いなく僅差の叩き合いにはなっていた。セーフにしてしまったら、今度はローズ頭の馬券を持っていた人たちが黙ってはいないだろう。

個人的には秋華賞の時よりも加害具合は大きく、あれがアウトならこれもアウトということでいい。ただそうなると、じゃあトールポピーのオークスは・・・という話にどうしてもなるわけで、つくづくあのオークスは裁決史上に残る汚点であり、担当の裁決委員は信頼に泥を塗ったと言うしかないのだが(苦笑)。

頭を整理していくためにも、いくつか思っていることを箇条書きで。

  まずギュイヨンについてはあの程度のお咎めで澄んでいるのはオカシイ。ギュイヨンが動いたことと、スミヨンが動いたことはあまり因果関係がなく、たまたま同じようなポイントで起きたわけだが、ギュイヨンが後ろに与えた被害が軽く済ませれているのはおかしい。(ギュイヨンの対ローズに対する影響は押圧の範囲内でしょう)

  スミヨンが相当な悪態をついていたそうだが、この日だけでなく普段から結構乱暴な手綱が目につき、自分のラフプレーを棚に上げてよく言うよといった印象。一番腹立たしいのは、勝てないと分かったら&勝敗微妙な時にさっさとケツ上げる怠慢追い。(それも賞金の低いレースでやることが多く、ナメているのかとたびたび思わされる)まずそれを直せといいたい(日本人にも多いんですけど)。

個人的にはもうこんな騎手は来なくていいと思っているし、ブエナビスタの有馬記念は別の騎手で臨んでほしい。陣営の良識を望む。

  今回の裁定によるファン離れを心配する声もあるようですが、それは御無用でしょう。日本のファンは「ブエナちゃんがなんで降着なのよ!キー!もう競馬なんか見ない!」というほどバカではない。まあ冗談はともかく、こうした結果を粛々と受け入れるだけの心の豊かさはまだ持ち合わせている。この程度で離れる人はどうせその内離れる。(騎手の理不尽なミスその他により)

  今回を契機に出てきてほしい議論は、「現行の降着制度がファンに責任を負わせる制度」である、ということ。2週ほど前に予想TVで亀ちゃんも主張していたけれど、なぜ主催者側の人間のミスでファンが泣かなければならないのか。

  私は、理想論だけで言えば、降着のために当たりが一転ハズレとなった馬券は返還すべきだと思う。もちろん、こうすることで別の弊害が出てくる恐れはあるわけで、それを検証する時間も気力も今はないので、剥き出しの思いつきだけで書いている点は了承してお読みいただきたいのだが。

  個人的に、JCの審議結果よりも遥かにファン離れの直接的原因になると危惧しているのは、この日の最終レース締め切りを巡るドタバタと、場内整理員の心ない態度。これについては、ニフティの方で2回に分けて書きます。客を客とも思わぬ姿勢の方が、裁決以上に問題。

  もう1つ、こちらも裁決以上に問題なのが、依然として緑の砂撒きを発表しないこと。先週の京都、引き揚げてきた騎手の服にベットリついていたという目撃談あり。内が荒れているのに内伸びが目立ち、また時計が高速化した理由はこれで全て説明がつく。いい加減、砂撒きは時計やレースの成り立ちに大きな影響を与えることを認めて、芝刈り同様発表すべきである。というかしなければならない。本当に怖くて馬券が買えなくなる。

チークピーシズについても同様である。制度面だけでなくファンにとっての公正競馬をもっと意識すべし。

  それにしても、30周年、煽るだけ煽ってのジャパンCですら大団円にできない(それも外国人騎手によって台無しにされた)JRAって、つくづくツイてないなあと気の毒になってしまう。それもこれも、中枢にいる人たちの「分かって無さ加減」が積もり積もって招いた事態であると言えないこともないのであるが。まあ不幸中の幸いは、よくぞローズが2着を獲ってくれたということ。思わず胸をなで下ろした職員は多かったはず。

そして話の次元は全く違うが、マックィーンの秋天を思えば、武豊に巡った因果の糸の不思議さにもそら恐ろしいものを感じる。

現時点では以上。

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