前回の最後に書いた凍結防止剤については、私が書いたわけではないが13日発売の「競馬最強の法則」に役立つ記事があるのでご一読を。馬場造園課への取材が中心となっている。
私は今月は、定期連載の他に、ファクター別の各予想スキルについて、予想家がその意義をガイダンスするコーナーに参加させてもらった。
今月の最強の法則はいつもに増して盛りだくさんで、後半の特集は競馬界への提言となっている。口アングリーが終了した現在、ああいう企画を時折やってもらえると嬉しい。以前の連載で主張してきた裁決問題(委員が顔を出すべきということも含めて)や馬場の均質化、直線の長すぎる競馬場の弊害や収得賞金の問題など、ようやくいろいろ語る場ができて、また語る人が増えてきたのは実に歓迎すべきことである。
一方サラブレでは、3歳の現状の有力馬についての今後の見込みについて採点し短評を加えるというコーナーを担当した。こちらもぜひご一読を。
ご一読ついで(と言っては失礼ですが)にもう一冊紹介したい。樋野竜司氏の「ジョッキー事業仕分け」を推薦。騎手キャラを展開予想の骨子に置くという馬券戦術の先鞭をつけ、他の追随を許さない氏であるが、私がこの本で特に推奨するのは、競馬人気低下の原因について分析している第1章。この章を読むだけでも、お金を払う価値があると断言する。
さて16日の日曜は東京競馬場へ。意表を突かれた中山の雪には、以前書いたように本当に驚かされたが、まずは施行できて何より。
ただ、発走時刻の変更については、相変わらず告知が足らない。いつでも見に行けてしかもすぐ分かるように、模造紙にでも大きく書いてガンガン張り出すべきだ。また音声でも、次のレースの発走時刻について、その都度ガイドすべきである。競馬場やWINSでは、客は目を新聞やマークカードに落としているために、耳を頼りに動いていることが分かっていない。
昼食はおでん、そして物足りなかったので売店で買った某メーカーの肉まんを割ってみて驚く。底の部分が思い切り競り上がっていて天井とくっ付きそう。つまり中身の肉が小さなドーナツ状にしか入っていない。不景気をこんな所でも実感。みんな苦しいのね。
ただこの日は、個人的には苦しさをひととき忘れることができた。紅梅Sのモアグレイスに感謝するのみ。たまにはこういうことがあってもいい。POG指名馬でもあり、二重の喜び。年に何度もないような会心の結果となった。もちろん大勝。
京成杯は期待したコウヨウレジェンドが急失速。騎手コメントでは返し馬からテンションが上がりすぎて、レースにならなかったとのこと。だがいずれにせよあの組み合わせは買えないので諦めがつく。日経新春杯は出るの出ないので気を揉ませたルーラーシップが快勝。ローズキングダムはアタマなしと思っていたのでこれも予測範囲の結果だが、悪くない競馬だったと思う。春天に向かうらしい。3連単を少し的中。
ちなみにこの日の京都ダート1800mではキングカメハメハ産駒が4連続連対。
いつも通りに打ち上げて帰宅。少し仕事をしようと思ったが、結局疲れてダラダラとしてしまった。
17日月曜はゲラチェックやら競馬ラボのコラムやら。以降はルーティンワークの毎日だが、加えて18日には共同通信からここまでのディープインパクト産駒について電話取材あり。19日は久々に髪を切って白髪を染めてから(笑)、競馬ラボのミーティングと軽い新年会。20日は共同通信の短い原稿と、最強の法則の連載締め切りなどなど。あっという間にまた週末を迎えようとしている。