★ヤクルトがこのあと5割で行くとすると、阪神は確か貯金が10個必要なはず。現状を考えるとかなり厳しい数字。どこもまだゲーム差ばかり見ていて、ヤクルトの引き分けの多さを無視する報道が目立っているけれど、現実にはまだまだ差は大きいということ。
ヤクルトも今後5割で済むほどは失速しないだろうが、ただ阪神はヤクルトとの残り試合が多いので、自力で何とかする望みは他の2位を争っている球団に比べて少しだけあると思う。とにかく横浜に取りこぼさないことは最低条件だ。
それにしても、今日(9日)に出た10月の日程が過酷過ぎる。阪神はなんと13連戦が決定。8月のロード以上に厳しいこの日程をどう乗り越えるか。予感としては、ヤクルトに肉薄するも2位で終了、という線が濃厚とみる。
と、こんな与太話ができる幸運を、台風の被害を受けた地域を見るにつけ感じずにはいられない。私が物心ついて以降では、最大の被害を出した台風かもしれない。
★8月4日。午後から東京競馬場。
レースを見ていて思い出したのが、何週か前の土曜の場内実況で耳にしたフレーズ。「新潟の緩いカーブに入っていきます・・・」外回りコースのレースだったので、長い直線とセットでそう思ったのかもしれないが、新潟のカーブはかなりキツく、カーブについては小回りコース。長い楕円形で、東京や阪神外回りのような広さはない。よって、新潟を広いコースというのは正確でない。
確かに見晴らしは良いし、ゴチャつくことはあまりないので、その意味では広いのかもしれないが、小回りコースであることは間違いない。この辺は文章でも勘違いをしているものをたまに目にする。
★小倉に出張ったアンカツ、2番人気で2着が1回あっただけでほとんど何もできず。鮫島厩舎との相性を考えるともう少しやるかと思ったが。
それより何より、この人はゴール前でのチラ見をとにかく止めてほしい。そしてチラ見した時はほとんど差されて負けている。あれはみっともない。
福永はこの夏大活躍したが、ゼロチョウサンやジャスタウェイのレースを見ると、もう少し何とかならんのかという気がしてならない。もう少し出して行ったらいつもの脚は使えないと判断しているのだろうが、スローペースならばそんなことはない。というか、いつもほどの脚を使わないで勝ち負けになる。
個人的な印象だが、成績の割に、騎手の腕というか、巧さを感じさせて勝ったレースが少ないような気がする。乗り方がいつも同じというか。本人の目指すところではないのかもしれないが、真のスタージョッキーになるためには、成績だけでなく華も必要だ。
★新潟2歳Sは大方の予想通り、スローからの高速上がり決着。結局、前走上がり最速組を選んで、その中からこのレースでまるでダメな前走千八組を抜いて4頭のボックスにすれば、3連単が取れたことになる(笑)。堅い軸と見ていたジャスタウェイからの馬連しか取れず。
時計的には確かに字面は評価できるものかもしれないが、今の馬場は500万でも平気で33秒半ばから前半が出る。古馬500万との比較に重きを置くなら、取りたてて例年と比べ強調できるものではない。勝ち馬は意外と?スプリンターとして出世するかも。ジャスタウェイには来春が楽しみになるほどのスケールを感じない。ダローネガはソコソコ粘った方だと思う。
小倉2歳Sはエピセアロームを消してゴーイングパワーと心中したのでドモナラズ。当初新潟を目指すも、未勝利戦勝ちのために除外濃厚ということで小倉の1200mに回った経緯もイヤだったので仕方ない。荒削りながら勝ち切ったのは、相手が弱かったということか。こちらは牝馬だけに、早熟度も武器になる。まだ上積みもありそうで、トライアル戦線までは楽しめそうだ。時計は水準級。
★WIN5は初のゼロ的中。と思ったら馬券自体が初の無的中となった。この日はトータルの馬券も大敗。嫌な夏の終わり方。
打ち上げでは、福島競馬場の放射能除染に40億円かかるという話。調べたわけではないのであくまで酒の席での雑談レベルだが、まあ費用は当然東京電力に請求することになるんでしょうな。いったいいつ開催に漕ぎ着けられるのか・・・・。除染が完了しないと難しいと思われるだけに。
除染と言えば、先月の国会で、東京大学・児玉教授が、全身全霊で除染の必要性と現状の危機を訴えた大演説を思い出す。現状、原発事故の対策としては除染を第一とすべき段階に来ているのに、全く進んでいない有り様を糾弾すると共に、現状の法律がいかに作業を阻害しているか、そして教授は自分の意志で法律違反をしながら、個人的に現地で除染を毎週行っていることを公開していた。
とにかくかねてからここでも指摘しているように、今は臨機応変が求められる状況であるし、また責任の所在ばかりを気にして踏み出せない(踏み出さない)日本人の欠陥がモロに出てきている。
そして驚いたことに、原子力安全委員会には除染の専門家がゼロとのこと。まあ、絶対安全を標榜していたわけだから、除染するような事態を想定していなかったのは、ある意味当然といえば当然。だがそこまで目隠しして突っ走ってきたことの理由を考える人が少なく、そしてそこにこそ今回の人災の本当の原因があるのだと思うのだけど。
さらに8日に報道された、4月までの累計で1.5京ベクレルもの汚染水をブチまけてしまった海については、もう除染のしようもない。
★荒尾競馬廃止。これについて語れるほどの知識もないしリサーチする術もないので、新聞に報じられていた部分だけを引くと、かねてから危機は囁かれていたが、年内廃止というのは関係者も報道先行で知ったとのこと。このやり口にもまた、日本の田舎政治の欠点が見える。それまでの地域貢献を無視して、また改善のための知恵の出し合いも拒絶し、結局は首長により自分の在任期間内における「ムダな歳出カットのための手柄、功績」を作るために利用されたということ。去年はわずかでも黒字に転じていた事実を踏まえれば、そう言わざるを得ない。
それと同時に、競馬に全く無縁な人にとっては、当然の決定という受け止め方をされても仕方ないのだろうなあという諦めも感じる。これが競馬の現実ということか。