このままで良いわけがない
ここ最近目にした競馬記事から、2つ取り上げる。
★1つは、今発売(とはいってももう5日も経ってしまっているが)の週刊競馬ブック。おそらく読む人も少ないであろう小さな枠の編集後記。
スノーフェアリーが一昨年のエリザベス女王杯を勝ったときの、後検量時のトラブルをマスコミはさんざん叩いたのに、このところ続いた四位騎手や北村宏騎手の直線での制裁についてほとんど取り上げないのはオカシイ、マスコミの一員として自省する、というのが主たる内容。
そしてもう1つ、現在発売されている「月刊・競馬最強の法則」の特集で、調教師たちが持っている騎手への不満など、「追わない騎手」について問題提起した記事。必読の内容である。なおこの件については、来月分の自分の連載でも取り上げた。
自分の意見と、それから抑止策については来月の連載をご覧いただくとして、とにかく、騎手をはじめとする競馬サークルの人間は、ファンを失望させないようにすることが何より大事。
それよりも今回私が書いておきたいのは、一部のマスコミやライターに以前から見られる「今の競馬について批判的な記事を書くことは、競馬人気の低下に追い打ちをかけている」という意見について。
まあ意見としてあってもいいとは思うが、自分たちは違うスタンスから仕事すればいいだけで、批判している人たちを否定するのはお門違いだとずっと思っていた。個人的にはとても情けない意見だと思う。
現状をもっと良くするために問題点を指摘していくことは競馬のみならずすべてにおいてとても大事であり、現に河村清明さんや須田鷹雄さんや日経の野元さんや、グリーンチャンネルに出ていた時代の能勢さんたちが声を挙げたことで起こった変化はいくつもある。
批判的なことは言わないというポリシーに対しては何も問題はないし、「決められた枠組みや制度なんかどうせ変わらない」とか「今の制度の中でどうするかを考える方が建設的」という紋切り型の意見自体にも別に「そういう考えもあるよね」のひとことで済ませることができるが、そういう考えの輩が批判的なことを書く人たちを非難するというのは間違いだ。そのくせ、何か事が起これば、後乗せや後付けで一変して批判をはじめたり、または黙っていてはいけない大事を無視して何も言えないままなのだから始末が悪い。
競馬ブロガーとして趣味で楽しんでいる人たちが書くならいいけれど、仮にもマスコミ(競馬マスコミなんてものがそもそもあるのかどうかということはさておき)にいる人間がそれでは、私は情けないと思う。
個人的には、批判精神ということばかりではなく、その姿勢において精神的に去勢されているようなライターにならないよう、自分を戒めていきたいと思うのみである。
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