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2012年7月

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2012年7月27日 (金)

7月21~22日

節電なんてそれほど大変なことではない。便座の電気を必要な時だけに入れるようにして、部屋の電球を1つずつ減らして、髪を洗った時に普段よりもタオルを長く使うようにしただけで、去年の夏は3カ月平均で前年から13%も使用料が減っていた。そして今年は、一部を除き全体的に一層アホらしくなったテレビをほとんど見ないようにしたら、まだ6月だけだがさらに15%も減った。つまり月間で震災前と比べてほぼ74%の使用量で済んでいることになるのだ。エアコンは必要と感じた時に我慢せずに付けていても、これだけ減らせる。テレビは電気を食いますな。

◆とはいえ、今年は五輪があるのでどうしてもテレビを見てしまうことになる。

開会式に先駆けて行われたサッカーは男女共に何よりの好発進。ただ好みで言わせてもらうと、選手の人相風体から、女子サッカーのように好感をもって、ナショナリズム以外の理由も含めて日本男子サッカーチームを応援する気にはなれない・・・・(苦笑)。

 それよりも試合後の解説に登場した宮沢ミシェル。ラジオでよくその声を聞いていて、この日初めて姿を見たのだが、ミシェルがミシェルじゃなかった。どちらかといえば(山田)五郎。

◆五輪では個人的には格闘技と陸上を、日本勢出場云々関係なく毎回楽しみにしている。そのうち格闘技について面白い記事を先日、目にした。

すでに引退した日本人の某男性メダリストが「レスリングにしても柔道にしても、競技日程が軽量級からスタートするので、日本人が早めにたくさんメダルを取ってしまう。となると、重量級は不利。日本に金銀を取らせ過ぎないようにというジャッジにどうしてもなるからだ。誰もが見ても明白な一本勝ちやフォール勝ちをしない限り、重量級で日本が金を取るのは難しい」とコメント。さもありなんであり、浜口や篠原などに疑惑の判定が続出したのもなるほどと、信憑性はともかく「ほほう」と思わされるくらいの説得力はあった。たび重なるルール改訂といい、強い国は目に見えない敵とも闘う必要があるのか。

21日土曜は、新潟からフジテレビへ直行。この日はいつものスタジオが使えないため、湾岸スタジオでの収録。

 番組最初は前年度の各部門表彰式。前にも書いたように全ての部門で100%を超すという、自分にとっては珍しい好調のシーズンでありながら無冠というのは、買い方のブザマさと勝負弱さを晒した形になるので実に恥ずかしい。

 番組全体の年間を通した成績の変化を表すグラフは実に興味深かった。3月あたりから6月にかけて、それまでに比べて大きく下がって行くのだ。いろいろな原因はあると思うが、個人的にその中で最大のものは、天候だと思っている。

天候が不安定なシーズンになると、適性判断の血統派はもちろん、時計の出方が柱になる指数派にも厳しくなる。最初から雨だと分かっていればいいのだが、小林氏のボヤきじゃないけれど天気予報がとにかくアテにならなかった。金曜段階で日曜の印を打つのだから、それでなくとも天気が一番頭を悩ますファクターなのだが、今年はその弊害が特に大きかったように思う。当日にならないと分からないような天候状況が多すぎた。特に開催直前まで結構降っておきながら、当日ドンドン乾くというケースが一番厄介だ。

自分の予想というわけではなく、一般論として、予想のシステムが高度であればある程、1つの狂いが大きな誤算を生んでくる。こうなると、いい意味でもっとアバウトというか、ファジーな予想の方が、結果的にハマる可能性は高くなる。ご覧になっている方にはその辺も踏まえて見ていただけると勝手ながら思う。まあ天気も運の内。運は予想家にとって最大の才能と言えばまさにその通りなのだが。

ディープブリランテは残念だったが、まあ斤量利だけ見込んでも勝てないということ。この時期、やはりまだまだ3歳では体力的に足らないし、またそれでなくても今年のクラシック戦線は激戦だったので、その反動は絶対にあったはずだ。「ダービー以上のデキ」という陣営の発言はさすがにマスコミへのリップサービスだったと思う。馬を育てた事のない人間が迂闊に言うべきではないとしても。あとはとにかく無事に秋競馬へ向けて仕切り直してほしい。目標は秋天?それともJC?

◆日曜は東京競馬場。先日のラベンダー賞消滅に続き、この日初めて今年は薄暮開催が取りやめとなっていることに気付く。もともと薄暮競馬否定派だったので、これには納得。

◆アイビスサマーダッシュ、みんなが狙う人気馬と重なるような予想ではダメということ。それにしてもビウィッチアス人気になり過ぎ。やはり小柄な馬には直線競馬は辛かった。下級条件ならともかく・・・。もっともどのみち、私はパドトロワが全く買えない。諦めがつく。

参ったのは中京記念本命エーシンリターンズのプラス24キロ。古馬牝馬が休み明けでもないのにこれは明らかに調整の失敗。不運だったのは札幌メイン本命のマスイデア。鼻出血発症で大差遅れ、歩くようにゴールイン。狙い目大倉山は4角手前からインがゴチャつきまくり。本命クッカーニャは連対確保も、前が何重ものカベになってしまったクラックシードは早々に騎手がレースを諦めてしまった。

同行メンバーの中の某氏がWIN5的中。

★目に留った馬名。リーノレオン。昔日のロッテファン?

今年のプロ野球(というか和田阪神の12球団最弱ぶり)については腹立たしさしかない。大阪桐蔭にも勝てないんじゃないの?そのうちまとめて鬱憤をここでぶつけるか。とにかく展望も希望もない酷い負け方を重ねている。かつての暗黒時代の方がまだマシな内容。

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2012年7月25日 (水)

7月20,21日前半

 「いじめ」が有ったか無かったかなんてどうでもいいことだ。教師たちはいじめなら大変で、いじめでなければ放置していいと考えているかのように受け取れる。すべて「学校内における暴行傷害事件」とみなせばいいだけの話。もちろん、ただのケンカや言い争いの全てに大人が介入すべきではないが、今クラスに何が起きているのか把握する努力をするだけでも全然違ってくるはずだ。

 いじめを失くすなどというのは幻想で、ほとんど全てのクラスに大なり小なり存在する。その程度を大人が知り、集団で一人を虐待することがあれば大人の手でキチンとかたをつけてやるしかない。教育委員会やPTAのために学校があるわけではない。

 大津市の事件の進展がどうもこのままうやむやになりそうな気配。犯人側はもちろん、学校や大津市のこの及び腰の対応ぶりに対し、ただのいじめに留まらない闇のようなものを後ろに感じるのは私だけだろうか。個人的には、このまま放置するようなことがあれば、犯人たちは今後社会的にモンスターとなる恐れがあると思う。

 

 さて先週の週末。金曜は15時過ぎの新幹線で新潟へ。車内で読んだ新聞でグルヴェイグが故障、引退の報。

駅前に宿泊。夕飯は「壱勢」で。ビール、サザエの壺焼き、いかの陶板焼、豆腐ステーキにおむすび。やはり新潟の飯はこうでないと。

 ホテルでテレビをつけたらオールスター。中村のホームランはスゴかった。2度も戦力外通告を喰らった選手がオールスターでМVPを取るというのも初めてのことではないだろうか。

 雨予報だった土曜新潟はなんとピーカン。無駄な傘で手が塞がりテンション落ちる。手荷物預かり所のオバサンに「ほんと天気予報当たらないよね」と嘆かれる。

 ラジオ日本の楽屋で、馬場取材のスタッフから聞いた話。馬場造園課も天気予報を信じて散水の準備をしておらず、とても困っていたとのこと。砂は白く乾燥して砂塵が撒き上がるが、なかなか散水できなかったのはそのためか。7R前にようやく給水が始まった。

 とはいえ、まだまだ夏の新潟の日差しはこんなものではない。あの灼熱を思わせる暑さに比べれば7割程度。気温も暑いようでいて28度に留まっていた。早くもムギワラトンボの群れを見る。

ラジオ解説は7Rから。いきなりの直線競馬。放送席からはずっと真正面から見る形になるが、スタート後の各馬の右往左往ぶりはなかなか面白い。しかもこのレースは前が総崩れとなった上に外枠が大混雑、結果、内枠を真っすぐに進んできた無欲の?ド人気薄追い込み馬がワンツー。直線競馬で321枠と決まった記憶はない。珍しいものを見たが当たるわけがない。

8Rはデンファレに期待したが3角の不利が響いた。2着アルデュールが無印ではどうしようもない。人気薄デプロマトウショウは頑張ってくれたのだが。9R村上特別は堅い所で本線。

馬券をまとめ買いしてバタバタと新潟駅。例によって駅で観戦。麒麟山は馬連のみ的中。あとは安目をいくつか。中京最終は配信通りの馬連でひと安心も、本人は3連単だけしか買わずに撃沈。

夜以降は次回。

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2012年7月19日 (木)

7月15日 日曜

 マルコム・マクラーレンのアルバム「ダックロック」を買った。30年近く前から、CMで耳についていたものの、タイトルが分からなかった曲があったのだが(マルコムの曲だとは知っていた)、それがダックロック収録の「SOWETO」だとひょんなことからあっけなく判明し、矢も盾もたまらず購入した。今年の夏前半はこれをBGМに。

それしてもマルコムがとうの昔に亡くなっていたとは知らなかった・・・。彼がいなければセックス・ピストルズもバウワウワウもアダム&ジ・アンツも世に出なかった。遅ればせながら合掌。

ディープパープルのジョンロードの訃報にもガッカリ。あのキーボードプレイあったればこそ、リッチーの超絶ギターも活きたと言える。

★日曜朝にJRAサイトを見ると、なんと新潟の馬場が完全に道悪。芝は稍重発表ではあるが、重馬場同然。

現地で見た現地の天気予報では、土曜の日中が雨で夜以降は晴れだったのでこれを完全に信じたら、完全に裏目。良馬場で予想してしまった。

 そのためか、芝の外回りでは外目からの差しが決まっていた。良馬場だと、夏競馬前半戦では外回りは前残りなのだが・・・。

★完全にイチャモンになるが、この日は実況で気になることが。「●●が止まりそうな勢いです」と繰り返していたレースがあったのだが、止まりそうな勢いというのが分からない。「止まりそうです」ではダメなのか?

「●●秒のスローペース、瞬発力比べです」という言葉もあったけれど、これも自分がひねくれた見方をしていることを承知で言わせてもらえば「本当にそうなのか?」スローペースだから瞬発力比べとは確かによく言われるけれど、本当にそうか?

★この日の新潟のメインは新潟日報賞。以前は新潟最終週、この名を聞くと秋の訪れを感じられたのに・・・。今週の中京記念もとんでもない時期にとんでもない距離になってしまったし。レースにまつわる季節感、レースの佇まいのようなものがいともあっさりと変えられてしまう。これ結構大事なことで、古参ファンにしてみれば、大袈裟だがなんとなく自分の競馬史を否定されたような気がしてしまい、こんな単純なことがキッカケで離れてしまうなんてこともあるのである。

★その新潟日報賞でトゥリオンファーレが勝っていたら4度目のWIN5的中になっていた・・・。着差はクビ差も、見た目から受けた印象は1馬身ほど切られた完敗という感じ。レインスティックはないわ・・・。

★函館記念は本命マイネルスターリー。出負けしてしまって、最内枠がアダになる。位置取りがドンドン悪くなり、イチかバチかのマクリをせざるをえなくなってしまって直線失速。対抗だった8番人気イケトップガンが2着、▲だった7番人気ミッキーパンプキンが3着と頑張ってくれたのに馬券にできなかったのは情けない限り。というか、本命イケトップガンとできなかったあたりが何とも・・・。

★新潟12R、本当になんという因縁・・・。

★今週末のキングジョージ、有力馬が続々回避してディープブリランテにも少し目が出てきた。去年勝ったナサニエルとデインドリームあたりが強敵では?セントニコラスアビーあたりには負けてほしくないが。

そして凱旋門賞でのオルフェーヴルにスミヨン騎乗と発表。コースを知っているのは当然スミヨン、しかしあの荒ぶる帝王の性格を知るのは池添。前哨戦を1回叩くようだが、一戦だけでスミヨンがどこまで把握できるかどうか。全てはそこに掛かってくるだろう。日本人騎手で勝つのは理想だが、これについては特に違和感は感じない。社台というのはそういう割り切りをするところだし。良い悪いというか好き嫌いは別にして。

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2012年7月19日 (木)

7月14日土曜

13日は女子医大で定期健診をして、その足で東京駅へ。いよいよ新潟開催が始まる。この日は宿が新潟駅付近に取れずに、新幹線で1つ手前の駅となる燕三条泊まり。

 駅前には何もなく、飲食を危惧したが国道沿いに行けばいくつもの店が並んでいてひと安心。ただ、見知らぬ土地で外れの店を引かない嗅覚が優れている私としては珍しく大失敗。別にウマイマズイという意味ではなく、新潟に来たのだから新潟らしいものを食そうとしたところ、見当違いで東京のファミレスでも食べられるメニューしかないような店に入ってしまったのだった。外観は完全に居酒屋だと思ったのだが。

 ここでは腹半分以下に抑えて、ならばせめてラーメンで溜飲を下げようと。

ラーメンはチェーン店でさえなければ、その土地ではなくてその店固有の味があるので、どこでもそれなりに満足はできる。そしてソコソコ満足。

 ラジオ解説が午後前半なので、早めに宿を出て新幹線に乗り新潟駅へ。そこからはタクシーで新潟競馬場まで20分少し。全長1キロ近くある阿賀野川大橋を、その年最初に渡るたびに、本格的な夏の到来を実感する。ただ、この日は未明に雨が降った後も曇天で、競馬場は半袖では肌寒いくらいだった。

 到着早々小倉2Rの3連複的中で幸先良し。しかしその後がバタバタ。

 ラジオで担当した7Rは単勝156倍の2着馬が抜け。8Rも2着馬抜け。9Rは▲◎で馬連37.7倍的中で何とか形にする。

 10R前に競馬場を後にする。この時間帯はようやく夏らしい日が出て、気温が上昇してきた。函館2歳Sと柳都Sは新潟駅でJRAVANにより数分遅れで観戦。函館2歳Sは本命アットウィルが4角でとても大きな不利を受けてしまい、ラスト50mしか走れなかった。不運。柳都のサクラブライアンスも下がってきた馬と接触しそうになってガクンと下がったのが全て。競馬にはつきもののシーンであり、逆に自分の嫌った馬がこういう事態に見舞われて助かることもあるのだが、今回はまとまって不運に泣いた。

 帰宅は7時半頃。そこから予想原稿を書いていると、やはり寝られるのは2時半頃になってしまう。

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2012年7月17日 (火)

今朝の日刊スポーツを

ぜひご一読ください。

裁決基準の見直しが正式に決定したそうです。どう変わるかはまだ分からないし、その内容自体に問題が残る可能性もありますが、大きな前進だと思います。

裁定委員会の完全外部化、裁決委員の専門職化は検討されなかったようですが、それでもこれだけ早くJRAが腰を上げたことをまず称賛したい。

小島茂之調教師はもちろん、中山馬主協会、そして多くのマスコミ、ファンが動いた結果であることは間違いないでしょう。

マスコミの役割と言うのはまさにこれではないかと思うわけです、井上さん。

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2012年7月17日 (火)

看過できない記事2つ

人の数だけ考え方は多種多様であって然るべきではあるが、それでも分かっておくべきこと、常識として持っておくべき共通項、それぞれの立場にとって最低限のルールと言うか、こうあるべきという基本ラインはあるはずだ。しかし今日月曜発売された週刊競馬ブックの「ウイークリーログ」欄における、井上政行記者の原稿には唖然とさせられた。

 井上氏が今回書いたことの主たる内容については、異論はない。前号で、「騎乗停止が科せられたのに着順の変更がなかったのは疑問」という他の記者の意見に対して、JRAが公開している裁決基準を引いて、疑問視するにはあたらないという見解を示しているもので、これについては同意見。問題はその次の行だ。引用する。

「我々マスコミは裁決批判よりルール浸透へもっと力を尽くすべきだ」

個人的にはこういう記者がいることをとても悲しく残念に思う。裁決を批判するべき時はする、支持するときは支持をする。是々非々、それこそがマスコミ(競馬マスコミ)のあるべき姿勢だろう。(自分のことを弁護するわけではないが、何でも非難しているように見られても仕方のない私でも、例えば一昨年のJCの降着判断のように、支持するべきところは支持しているつもりだ)

そもそも、ルールを浸透させるのはマスコミの仕事ではなく、JRAの仕事である。マスコミとは「御用記者」であるべきなのか?

去年のスプリンターズSのパドトロワの斜行、そして今年の寿Sでのシルクアーネストが大きな被害を受けた件、共に裁決を支持するコメントをいち早く出しているように、以前からこの井上記者の書くことには首をかしげることが多かったのだが、今回お里が知れたという感じ。「VTRを見れば裁決が正しいのは明らか」というのが共に根拠だったのだが、私などはそのVTRを見て一層疑念を深めたものだし、他にも私と同意見の記事は散見された。ただ、こういうものは人によってまだ見方も違うからということで、当時連載などでこの件について取り上げた時は、敢えて名前を出さずに、裁決肯定派の声もあるということで触れてはおいたのだが、今回「我々マスコミは・・・」以下の考えで記事を書いていたのがハッキリした以上、これはもう考え方の違いという域ではない。

もちろん私の考え方が正しいかどうかは分からない。ただ少なくとも、私には全く理解できない、私の価値感の中では否定すべきスタンスの取り方である。

もう1つ、紹介しておきたいのは、土曜版の東京スポーツに出ていた「今週の慢性不信」という記事。これについては、私はレース自体を見ていないので、個人的な見解は控える。ただ、記事を要約して挙げておく。

「美浦トレセンでは7日の函館1Rの裁決への不満が充満していた。ラグーンが直線半ばで落馬するアクシデントがあったが、裁決は「前の馬に触れて躓いた」として自爆ジャッジを下した。収まらないのが大和田調教師。

(以下大和田調教師のコメント)狭い所に入ってきたのが悪いと言われたが、4角を回った時、加害馬はラチから2,3頭分の隙間を空けていた。そこへ入ったら、外からどんどん寄られてきたため行き場を失くして落馬した。しかも裁決委員は、加害馬騎乗の岩田騎手が後方確認をしたというが、自分が映像を確かめた限りでは一度も確認しておらず、明らかに後方不注意。あまりに吉田隼人騎手がかわいそう。しかし不服申し立てをしても意味がないことは小島さんの件で歴然。しかも今回もその時と同じ裁決委員が担当していたし・・・・釈然としないことが多すぎる。」

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2012年7月13日 (金)

思い出すのも気が重い

ジャパンダートダービーのハタノヴァンクールは本当に強かった。競馬ラボに夏季特別連載している昆調教師のコラムからも、自信のほどは窺えたが、それにしても4コーナーの感じからは、今回は良くて3着までと思わされた。そこからの力強さは3歳馬の域を超えている。

夏競馬序盤戦は、毎年3歳が、特に芝において優勢であり、古馬勢に対して斤量利と近年の仕上がりの早さで互角以上の戦いをすることは、かねてから指摘してきた通りだが、ことダートについては、まだパワーという面で未完成なためか、上位健闘はするものの勝ち切りとなると古馬に譲ることが多かった。しかし今年はダートも3歳が異様に強い。世代論にはあまり興味がない私でも、ダート戦線の3歳世代は近年最強というか、最も層が厚い世代と考えざるを得ない。

そして忘れてならないのは、レースを大いに盛り上げたアートサハラ・今野騎手のコンビ。中央勢にひと太刀かませに行った気迫のマクリは、とてもスパイシーだった。裏の功労者。3着激走はいくら称えても足らないくらい。

さて78日・先週日曜の競馬。正直言って深く反省するしかない惨めな結果に終わった。

七夕賞はまさにドモナラズの再現(血統的に)となったアスカクリチャンが勝利。前日、買いの対象として一瞬よぎったものの、今回は休み明けなので、得意の新潟へ向けての叩きと片付けてしまった。そもそも私の本命タッチミーノットは勝ちに行った競馬で直線失速しておりどのみちアウト。負けすぎの感はあるが仕方ない。

本馬場入場曲が猪苗代湖ズのあの曲。ヒット。

プロキオンSはインオラリオが直線に入って急失速。何と4コーナーで落鉄してしまったとのこと。神経質な馬だけにこれは響いたと思う。

情けないのは競馬予想TVで狙い目レースとした函館最終。ナイトアンジェロはサンデー系が押していたここ2週の血統傾向からは、本命よりもヒモの方がふさわしかったのだが、過去にアグネスウィッシュやアフォードと僅差勝負、洋芝向き血統、何より前走本命にしながら、出遅れられてパーになったことのリベンジの方に、気持ちが向いてしまった。今度は反対にスタート良すぎて逃げて失速。あれだけサンデー系好走コースだと、他の予想では書いていたのに・・・。

さらなる失敗は、北海ハンデの人気順を見誤ったこと。実はこの日、最も自信があったのはこのレースで、競馬マガジンが当日配信した「月イチ勝負のひと鞍」にも選んでいたくらいだった。ただ、印的に私の上位推奨馬は123番人気だろうとたかを括ってしまい、競馬予想TVの狙い目にするのを止めてしまったのだ。

結果、本命馬ユウキソルジャー快勝、そしてマッキーバッハはなんと5番人気で、3連単ならほぼ6点で仕留められていた。何と1万円台もつくとは・・・・。とにかく、何か当てれば勝ちと言う状況だっただけに、配当度外視で最も自信のあるレースを競馬予想TVでも選ぶべきだった。この辺の勝負弱さと、そもそも勝負に対して謙虚でないあたりは相も変わらずだ。

さすが風・小林氏は馬券生活者の凄み、あの堅い彦星賞の3連単でドカンと勝負するあたりの気迫と信念は素晴らしい。シーズン王者にふさわしい。

対して私がやってしまった、3部門すべて回収率で100%を超えながら無冠というのは、番組史上前代未聞のはず。実に恥ずべき記録である。

さらに、競馬マガジンでのメインレース対象・3連単キーホースにマリーンSのアドバンスウェイを推しながら、馬券を取り損なったこと。間抜けのひとこと。これまた実に恥ずかしい。

恥といえば、競馬ライターながらこの日初めて、今年からラベンダー賞が廃止されたことを知る。楽しみにしていたレースだったのに・・・。

競馬予想TV、サマーシリーズは721日と28日に出演予定。8月は出ません。

ラジオ日本の土曜競馬実況中継は新潟に移ります。2回新潟は午後前半担当なので、13時すぎから14時半までの出番となります。

月刊・競馬最強の法則は13日発売になりました。

※先週の土曜に放送された「サントリーサタデーウェイティングバー」、私は帰りの新幹線にいて聞けなかったのですが(録音はあるがまだ聞いていない)、聞いたという方から何人か連絡をいただいた。それ以外のお聞きくださった皆さんどうもありがとうございました。他のコメンテイターのラインナップが凄くてなんだか高級料理に添えたパセリみたいなことになっていますが、貴重な体験ができた。やっぱりラジオは聴くものでも作るものでもなく、出るものですね(苦笑)。

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2012年7月12日 (木)

7月7日土曜

政党名「国民の生活が第一」。失笑するしかない。どこまで国民をナメくさるのか。どんな集団にも、まともな人もいれば、無能やアホも同じくらいいるものだけど、小沢や民主のみならず、永田町と言うところは後者の割合が圧倒的に高いということだろう。なんで権力の中枢にはポンコツばかりが集まってくるのか?つまりは、そういうシステムになっているということなのだろうな。政党政治はもう終わっている。

さて7日土曜。早いもので福島最終週。宇都宮を過ぎたあたりから雨が降ったり止んだり。福島は完全に大粒の雨。せっかくの七夕だが、なんと雨の特異日なんだとか。強めの風は宮城方向から吹いており肌寒い。

ダートは完全に水が浮き、馬の蹄跡が点々と水たまりになっている。芝はどこを通っても同じというコンディションに近づきつつあった。

昼飯は先週目を付けておいたふくみつのカレーヤキソバ。「ふくみつ」は東京競馬場にもあるが、このメニューにはお目にかかったことがない。ソース味を薄めた焼きそばに、スパイシーなカレーのルーがドッと乗っていて、これぞB級グルメといった味。まあその名の通りのカレーと焼きそばの混合物だった。これ、カレー粉で絡めて鉄板で焼いたらどんなもんだろうか?

ラジオ解説は10Rから。フローラルホールは誰でも本命にできるが、2着カイシュウタビビトが抜け。メインのマイネルギブソンはどうやっても買えない。敗色濃厚のところ、最終12Rが大本線で決まる。3連単が200倍もつくとは!僥倖。一発で逆転した。7番人気エバーローズの評価を高くしていたのが効いた。

これで来年夏まで福島とはお別れ。名残惜しむ間の無く駆けだしてタクシー乗り場へ。なかなか来なくて肝を冷やしたが、何とか間に合った。タクシーの運転手さんとはまたしても放射能のシビアな話。内容は控える。

新幹線内はいろいろ予想して携帯から送信できるものは送信しておかないといけないのだが、眠さに負けて大宮あたりまで寝てしまった。慌てて狙い目と、WIN5の担当レースの選択馬を送信。東京駅からはタクシーでフジテレビ。何とか7時20分頃に滑り込めた。そこから40分、買い目の決定が間に合わず、冒頭の紹介VTRが流れているところでスタジオ内に入り、急いでマイクを付けるという体たらく。とにかくバタバタ。スタッフに迷惑をかけてしまった。

帰宅の中央線でまたしても眠ってしまう。気が付いたら下車駅の1つ手前。助かった。

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2012年7月 6日 (金)

鬱陶しいことを書きたくなった

◆ロシアの首相が国後へ上陸。「日本人は酒も喉を通らないくらい怒っているだろう」と笑う姿が報道されたが、これに対し日本の官房長官は「公式に申し上げることは何もない」と述べるのみ。どうにも情けないというかつまらない。せめて「メドベージェフはウオッカの飲み過ぎで正常な判断力が失われているのではないか」くらいの切り返しができないものか。

領土問題で言えば、尖閣諸島を買い取るアイデアには賛成だ。石原都知事は下品であり嫌悪する対象だが、この件については支持。ただ、この問題において石原の腹の底には、国家の領土主権への信念よりも、アジア諸国に対する差別主義の方が根強くあるのはまず間違いないだろう。

◆大津市のいじめ自殺問題を黙殺してきた学校、教育委員会の連中は、教育者以前に人間としての資質に欠ける。ただ、以前にも書いたことがあるけれど、そもそも親が、そんなケダモノ(いじめの犯人や黙認している教師)のいる学校へなんか行く必要ないといってやれば良かったのに・・・と残念でならない。

そして、いじめた方の生徒の処罰はどうなっているのか。このまま放逐しておくと、将来的に大きな問題を引き起こす恐れがある。罰と再教育を徹底的に施すべきだ。

◆国会の原発事故調査委員会から、原発事故については人災とする見解が出た。当然である。政府と東電が結託し、たび重なる危険と、安全対策強化の忠告を無視してきたツケが現実化したものであり、これは原発の必要性云々とは別次元の問題である。

80年代からさまざまな警告は学者から発せられてきたのだが、そのたびに妄想とか、陰謀論とかレッテルを貼られて、大きく報道されることもなく、社会的な認知や関心を生む前に葬り去られることが多かった。例外は広瀬隆の「危険な話」くらいか。

重大な社会事件については、とかく陰謀論やトンデモ言説は出てくるものだが、それらを全て低次元のウケ狙いと片付けてしまった一部のエセ知識人たちにも、責任は少なからずあると思う。どれがいい加減な言説で、どれが傾聴に値する真理を内包しているのか、その見極めもできずに、反社会的な物言いを全て陰謀論という一言で封殺してしまうのは、簡単に言えば頭が悪い。全部を認めるのも間違い、全部を否定するのも間違い。

◆増税、あるいは原発について反対の立場を取る人々を、「衆愚」という表現で片付けた評論家がいた。

私は衆愚という概念自体を否定するものではないが、議論の余地を否定することに繋がるこうした物言いには呆れるばかり。あるいは単に「大衆におもねる」という意味で用いているのだとしたら、衆愚という言葉の意味を分かっていない。

上で述べたこととも繋がるのだが、「一般受けするような見解は大衆をミスリードしていくことに繋がる」と決めつけるような考え自体が、官僚的かつ硬直化したもので、愚昧としか言いようがない。

◆にしても、あの反原発デモで気勢を挙げている人たちの風体を見ると、主義云々以前の生理的な問題で、一緒に何かをしたいとは思わないのは確かだが(苦笑)。もちろんテレビでは極端な部分しか報道していないというのは分かった上で。

◆生レバー最後の日だそうで。個人的には日本の食文化消滅云々というのは全く分からん。たかがレバーごときそんな大げさなもんでもないし、第一生肉を食う文化なんてもともと日本にはないでしょう。

3年前だったか、まさに生レバーでカンピロバクターに感染し、1か月近くもダウンした時に、救急の医者が言っていた「生レバーは医者からしたら即刻禁止してほしいほど細菌まみれ」という言葉をここで書いたことがあったけれど、まさか本当に禁止されてしまうとは。

ただ、何でも法律で禁止してしまうこと自体は薄気味悪い(違法ダウンロード法案なんかクソでしょ)。とりあえず、「食品衛生管理責任者のいる焼肉屋などの店舗でのみ提供可能、家庭用小売禁止」「子供や高齢者が同伴の客には提供禁止」として、あとはタバコみたいな扱いで出せばいいと思う。メニューの横に「あなたの健康を損なう恐れがあります」みたいな但し書きを付けて。ここまでやればあとは自己責任でいいと思う。

ただ、タバコと違って厄介なのは、レバーの細菌は人の手では取り切れないケースが多く、良心的に提供しても中毒が起きる危険性があること、そして食べる側の体調の問題も大きいことなのだろうな。

鬱陶しい天候なのに、鬱陶しいことを読ませてしまって申し訳ない。しかし週末の前に突然書きたくなったので。

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2012年7月 5日 (木)

先週の土曜日曜

630日はもちろん福島へ。朝の東京駅で温かい蕎麦でもすすろうかと思ったのだが、東京駅中央口一帯はすべて改装されてしまい、今までよく利用したスタンドの蕎麦屋がみな消えてしまった。何やらスイーツ店だらけなのだ。そんなにみんなスイーツに飢えているのか??

もしかしたら地下や別の口にはあるのかもしれないが、重い荷物を持って歩きまわりたくはない。やむなく新幹線乗り場下のショップのサンドイッチとコーヒーで済ませる。それにしてもキラキラした構えの店ばかりで、旅の前に軽くメシを済ませたい客のニーズがまるで分かっていない。

福島へ到着。日差しは強いが、風が北寄りでヒンヤリする。

この日食したヤキトリがとにかくウマイ。新潟は食のパラダイスだが、新潟競馬場内の食べ物は個人的には今イチなものが多いのに対し、福島競馬場は場内、特に立ち食いコーナーのレベルが高い。

満腹になったところでカレーヤキソバなるものを発見。次週の楽しみにとっておこう。

福島はとにかく好きな競馬場なのだが、唯一難点を言えば、他場の場内実況が、特別戦以外はほとんど音声オフ。テレビの下でも全く聞こえない。聞こえるフロアもあるのかもしれないが、少なくともメインスタンドの12Fで聞こえたためしがない。

福島のダートは、ちょっとした風で砂塵がもうもうと立ち込めるほど粒子が細かいようだ。これだと蹄は潜りにくく、馬場は堅めになり時計が出る。良馬場ではあるが時計が出るコンディション。

7Rと10Rでほぼ本線で取れた。公開しているレースだけに堂々と書ける(笑)。ただ函館と福島のメインは惨敗。特に福島、本命馬が勝ったのはいいとしても、まさかニシノステディーに追い込みの競馬ができるとは。それにしても福島のニシノ馬は走る。

ラジオ放送時間内に2度ほど縦揺れ。特に2回目のは大きめ。

日曜は東京競馬場。ラジオNIKKEI賞は、無印のファイナルフォームに勝たれたのでは仕方ない。小回りをこなせるとは。本命ヤマニンファラオは2着。

中京は土日で芝もダートもレコードが連発。いくつかの理由が複合的に重なったと思われる。その最大のものは、レコードと言っても基準タイム破りのもので、そもそも春開催の芝が異様に長すぎたということだろう。

あとは、芝が1週目から内目が荒れており、またかとお思いでしょうが砂が入っていたこと。それから春に比べて路盤そのものが固まっていたこと。なお日曜は、雨がかなり降ったことにより、砂が多めに入った内目よりも少し外寄りが伸びた。

さて今週は競馬予想TV出演あり。第14シーズンのラスト。

そして、以前依頼があった意外なラジオ番組と書いたのは・・・7日土曜にTOKYOFM系全国ネットで17時~放送の「サントリー・サタデーウェイティングバー・アバンティ」。60分の間のどこかで10分程度出てくると思うので、聞ける環境の方はよろしくお願い致します。

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