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2013年1月

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2013年1月31日 (木)

ストローハット

前回、大事に至らなかったようだと書いたストローハットですが、

脚ではなく腸骨の複骨折だったことが判明し、安楽死の措置がとられたそうです。

合掌。

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2013年1月30日 (水)

1月25日~27日

25日の金曜は、2年に一度自主的に行っている胃カメラ検査。2つとなりの駅の近くに、鼻から入れる胃カメラをやっている消化器クリニックがあって、ここで通算3回目の検査。ちょうどこのところ胸やけや胃もたれすることがあったので今の内にやっておこうと。

カメラを見ながら医者と会話できるし、気持ち悪さは皆無。小さな胃炎と、軽度の逆流性食道炎があり、内服薬を処方される。

帰り道には税務署などに寄る。

26日土曜。久々の東京開催。毎年寒さとの戦いとなる。8階の吹き晒しでの2時間の実況は、雪や強風が吹くと本当にキツイのだが、この日は日差しが柔らかくてだいぶ楽。しかも午後前半の担当なのでなおさらだった。後半だと夕暮れに掛かるので、刻一刻と加速度的に冷えてくるからだ。

東京9Rの調布特別、ヴェルデグリーンは本格化してきた。クロッカスSはワキノブレイヴ鉄板だと思ったが・・・。白富士Sのアンコイルドは高速上がりにも対応したのは大きな収穫。ここでなくて小倉大賞典くらいなら勝てると思っていたが、東京の経験を積ませたのは大きい。次走は中山記念らしい。馬券はトップカミング3着なら・・・。

中京10Rのメイショウロフウは、前走の反動とスタートでリズムを崩したこと、終始大外を回したことが痛かった。乗り方もマズかったと思う。

馬券は東京最終を多少まとめて獲ったくらいで、やや負け。終了後は府中駅近くでアサヒ芸能の取材。2月5日売りで掲載予定。

27日日曜。この日の馬券は4着病。特に痛かったのは東京6R、本命10番人気のクレバーカイオウがわずかに差されて4着に落ちたこと。1月15日のシナルの時も本当に参ったのだが、今回も痛かった。さらにトドメを刺されたのは東京最終のジョーオリオン。あれで3着になれなかったとは・・・・・。

根岸Sのダノンカモンは前が壁で詰まりまくり、ラスト100mしか競馬できなかった。穴馬としてチェックしたセイクリムズンは3着に入ってくれたが・・。3連複しか取れない。

ストローハットは競走中止。ヒヤリとしたが、跛行とのことで大事には至らなかった。ただ後日勝ったメイショウマシュウの骨折が判明。半年の休養だそうだ。

テスタマッタ、タイセイレジェンドあたりはここは叩き台。トウショウカズンは凡走で、クロフネ産駒の中央ダート重賞未勝利記録は依然継続中。

シルクロードSはあれほどスローになっては後ろの馬に出番はない。アフォードはもっと強気に乗っても良かったのでは・・・・?

終了後は打ち上げ兼、某単行本の対談収録。胃が全快となるまでアルコールは禁止のため、今イチ口寂し(といってもそんなに呑めるわけではないが)かった。

翌日の未明、府中は雪。朝にはピーカンとなっていたが、地面は真っ白。2センチとまではいかなくても、1センチちょいは積もった。外には登校前の子供たちが作ったらしい小さな雪だるまがいくつも残されていた。

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2013年1月24日 (木)

本紹介とお知らせ

私が知っている「馬券生活者」は2人いる。馬券で生活を支えていること自体、畏敬の対象である。一人は「風・小林」こと小林弘明氏、そしてもう一人が上野誠氏。

その上野氏が、最新刊「馬券生活者・最終レースの闘い方」をKKベスト新書から発売した。

馬券へのストイックな姿勢は、いつも傍から見てもとても真似できるものではないのだが、実は上野氏の過去の著書「競馬1本でメシを食う技術」や「ダイヤモンドヘッド」は、私にとってことあるごとに読み返す教科書のような存在なのだ。馬券の買い方が荒れているというか、考え方が浅くなっているなと自覚した時に読むと、馬券を買うということの根本の意味に立ち返ることができる。

今回の新作は、最終レースに特化した馬券術。「終わりよければ全て良し」というのはまさに馬券打ちにとってその通りであり、勝っていても負けていても最終レースを獲ることが精神衛生上大きいというのは何度も痛感している。今まで触れられなかった視点から、最終レースの立ち回り方が網羅されている。興味を持たれた方はぜひ。

 

http://www.amazon.co.jp/%E9%A6%AC%E5%88%B8%E7%94%9F%E6%B4%BB%E8%80%85%E3%80%8C%E6%9C%80%E7%B5%82%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%80%8D%E3%81%AE%E9%97%98%E3%81%84%E6%96%B9-%E7%AB%B6%E9%A6%AC%E3%83%99%E3%82%B9%E3%83%88%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E4%B8%8A%E9%87%8E-%E8%AA%A0/dp/4584104182/ref=sr_1_10?ie=UTF8&qid=1359021765&sr=8-10

ちなみに上野氏は、ルックスは白鵬に似ている。そして声としゃべり方は須田鷹雄氏と区別がつかない。どれだけ似ているかというと、松村がやる掛布のマネくらい似ている。

最後に自分のお知らせ。

ラジオ日本の解説は、土曜の午後前半に移ります。13時~14時半の出番となります。

競馬予想TVは次回は来月2日の出演となります。

※日本ハムとオリックスのトレードは久々に大きな規模のを見たなあ。昔はこれくらいのトレード、2年に1回くらいはあったもんだけど。

今回は大谷が獲れたことが大きく後押ししたのだろうが、もともと日ハムは更改で揉めた選手を嫌う傾向があるし、また看板選手が抜けることも全く意に介さない逞しいところがあるので、球団にとっては別に大したことはないのだろう。それに引き換え阪神は・・・(以下略)

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2013年1月23日 (水)

先週の競馬から

◆障害戦で騎手が足らずに2頭が出走取り消し。馬はもちろん関係者すべてにとって悲劇的。こういう理由での取り消しは、40年以上競馬を見ている私でも記憶にはない。

◆故障馬が相次いでいる。若駒Sのリヤンドファミュ、フェアリーS凡走のスズノネイロ、そして先週初勝利のイノチノリユウらが骨折。京成杯でまるで動いていなかったフラムドグロワールにはノド鳴りの兆候が出ていたようだ。またこの気候なので鼻出血も増えているようで、人気馬では先週のボストンエンペラーに続いてなずな賞のウォータープリプリも。

◆アメリカJCC、ルルーシュは出遅れ、しかも走りに全く集中していない。なんだかこのままでは「プチ・ペルーサ」化していく懸念が・・・。中山が上手下手のレベルの負け方ではない。

◆予想TVは市丸さん無双状態。ダノンバラード本命は実にお見事。勝ちを全く想定していなかった私は、有馬記念の返り討ちにあってしまった。もっともトランスワープの勝ちも想定できなかったのでヒモ同士ではどうにもならない。

◆東海Sはナムラタイタンが買えず。

◆京成杯は、もともと先週の段階から◎フェイムゲーム、○ケイアイチョウサンの予想だった。たまにはこういうこともある。運が良かった。ただこの日は6Rが痛恨。ベルライン不動としていて、コスモアンダルシアを見逃していた。これ、普通に買える馬だ・・・・。まだまだ甘い。

◆そろそろ今年もリファールが動き出してきた・・・気配。

◆最強の法則の連載締め切り。もちろん例の裁決をテーマにしたのだが、あの事件が起こる前に、テーマの候補として編集部に投げていたネタの1つが、記録の扱いに関するお粗末ぶりだった。浜中はリーディングJなのか?岩田はあくまでJRA賞の最多勝騎手であってリーディングではないのか、そんな棲み分け自体に意味があるのかどうか?と思っていたら、そのことで日刊紙の記者が書いてくれていた。

個人的には地方の成績は含めない方が中央の成績としてはふさわしいと思う。

◆アサヒ芸能からさっそくアプローチがあって、裁決問題について取材されることになった。別にもう1つ、ぜひとも動いてみたいことがあるのだが、さてどうなることか。

◆今週末の天気、京都に雪マーク。もう3日間開催は勘弁。

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2013年1月23日 (水)

私はしつこいのです

裁決の今回の立ち回りについては今後も批判するつもりでいる。審議ランプを点けなかったことは、誰が何と言おうと職務放棄であり、怠慢であり、ファンを愚弄する行為である。新ルール自体の理念は分かる。ただ新ルールは審議を拒否するというルールではない。

JRAは「まだお客さまに新ルールが浸透していないので仕方がないのかもしれない。今後一層の浸透に努める」とコメントしたようだ。これも客をバカにしたコメントだと思う。多くのファンはとっくに理解してますよ。

ファンが怒り、記者も騎手も調教師もオカシイと声を挙げてきている、そんなルールが正しいわけがない。いや、ルール自体は間違っていないのかもしれない。問題はかねてからずっと連載で訴えているように、そのルールを遂行する委員のスキル不足に尽きる。専門職化と養成機関の設置をしない限りは、悪化こそすれ良くなるわけがない。

本題からは逸れるが、「いや私は審議をしなかったことを支持する、なぜならば・・・・」という視点での反論ならいいのだが(まずお目にかからないが)、「またバカが怒ってるよ」的な嘲笑を続ける人たちに対しては、もうかかわる気はない。第一不毛だ。JRAについて支持すべきこと、批判すべきこと、それぞれあって、その都度是々非々、支持すべきことは支持し、批判すべきことは批判すればいいだけの話。「批判することは競馬の人気の失速を加速化する」という声に対し抗うのは意味がない。「常に批判しかしていない」としか見ない人は、そもそも最初から抵抗勢力とレッテル貼りをしてくるわけで、これはもう放っておくしかない。そんな人たちに反論するよりは、今の問題点を改善する方向にエネルギーを注ぐべきだと自らを納得させた。何を言っても分かり合えないものは仕方ない。それはそれでまた意味のある物言いなのかもしれないし。

ただ前にも書いたが、言ったことのないことまで私の発言として批判したりあてこすりをしたりするのは本当にやめてほしい。自業自得、身から出たさびと言われればそれまでだが。

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2013年1月22日 (火)

大島監督逝去

大島作品をお金を払って劇場で見たのは「戦場のメリークリスマス」と「御法度」だけなので、作品そのものについてあまり語ることはできないのだけれど、モラルに挑戦し、権力に反抗するというのが制作のモチベーションになっていたことは間違いない。監督生活前半が反権力、後半が反道徳通念。そんな印象だ。映画監督になっていなくても、何らかの形で常識を挑発することはしていた人だろう。私はその作品を見ていないのだが、おそらく日本で一番早く原発問題の闇の部分にメスを入れようとしたジャーナリストだと思う。常に何かに怒り、戦っていた人だったというのは、確かだ。

失礼なようだが、私としては作品よりも、ビートたけしを映画の世界に引っ張り込み(監督を務めることになったのは深作欣二の代打がきっかけだったが)、そして坂本龍一を映画音楽に向かわせてくれたという功績が何より。その点も含めて、日本映画に果たした貢献度は途方もなく大きいと言える。

訃報のあった日は、押入れから何本か残っているたけしのオールナイトニッポンの同録カセットから、「戦メリラロトンガロケ秘話」の回を引っ張り出してきて聞いた。もう音はかなり劣化していたけれど、何とか聞くことができた。あれがもう30年前ですか・・・・。

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2013年1月21日 (月)

さらにしつこく

◆昨日の会見に出席してきた記者の書いた新聞記事。裁決委員のコメントは

「ダノンバラードは直線で継続的に内に斜行。ゲシュタルトとトランスワープの進路が狭くなったが、その被害がなければトランスがダノンに先着していたとは判断できない。着順が変わる可能性がないため、審議ランプはつけなかった」。

 これでは説明にも何もなっていない。そもそも「降着としなかった」ならまだ分かるが、「審議ランプを付けなかった」というのはモノスゴイ。一瞬にして可能性なしと判断したのだろうか?????エスパー並みの動体視力の持ち主なのかもしれない。

◆ツイッターって全く興味無かったのだけど、簡単に発言が検索できることを昨日教えてもらったので今朝少しハマった。まあ読む分には面白い。意味合いは巨大掲示板などと大して差がないと思うけれど、ただいろいろな人の考えが読めるのは単純に面白い。その中でいくつか気になったものを。もちろん私が原因で飛び火して迷惑をかけるのは嫌なので、具体的にどこの誰の発言かどうかは一切出さない。(リツイートとかいう機能があってどんどん拡散されていく仕組みもあるんでしょ?始末が悪いです)

もちろん、ファンの方たちは何を言ってもいいと思います。それも含めての競馬です。

#海外競馬に精通している方によれば、昨日の件ほどでもない事象でも、英仏ではけっこう降着が起きているとのこと。もちろん「昨日ほどでもない」というのはその方の主観なのでそれについては何も言えないけれど、日本で思われている以上に審議は頻繁に行われているのは確かなようだ。

#非常に薄気味悪いことなのだが、「批判することを批判する」という立場で、私のように今回の件に異議を唱えている人たちを非難する声が、なんとマスコミ側にいる人間に多いのは、ちょっと理解しがたい。「主催者を叩く行為がファンを減らすことになる」という見解も分かるが、マスコミが主催側の共犯者になってどうするの?むしろ逆でしょ。問題点を指摘し糺すのは外部しかできない。問題点があるところにファンは集まらない。それを隠して進むのなら御用マスコミにでも何でもなればいい。

第一、競馬ファンであればこそ今回のことに怒りを感じているのは、いろいろなツイートからも分かった。むしろファンの方が先に怒っている。その怒りをモンスターやクレーマーと例える人たちすらいたことには失望を禁じ得ない。

もっとも、そういう「自分は一歩引いて俯瞰してみてます」的な物言いは、全ての分野においてあるわけだが、そういう「スカした」立場の人たちは、なにも動かすことはできない。それにこういう人たちって、実に論理のすり替えが巧いわ。問題の本質をすり替えて、正面からの議論を回避している。「こういう理由で、JRAの裁定を支持する」という物言いなら構わないのだけど、今回の件に乗じて批評ありかなしかみたいなレベルに話をすり替えるのはおかしい。

#「いろいろ批判している評論家がいるけれど、これまでにJRAがいくつも情報公開してきていることこそを評価すべき」という声も目にしたけれど、こういうツイートをしている人たちは(若い人なのかもしれないが?)、どうやらご存じないようなので改めて書いておく。

パトロールフィルムの公開は、何名かの記者や評論家が長年ずっと紙面で主張してきてくれたから実現したのである。

ローラー(正確な表現ではないが)が入ったことや凍結防止剤の散布の発表だって、能勢俊介さんをはじめとする一部の記者が主張を続けてきたからであり、グリーンチャンネル「先週の結果分析」放送開始から間もない頃に、能勢さんがJRAの方を番組に招いて、番組の席で情報公開の必要性を訴えた事が大きな原動力になっているのだ。

ルールが変わってからは耳にする機会が激減するだろうが、審議放送についてもそうだ。被害馬が特定できない場合にはこれまで黙して語らずだったのを「複数の馬が少しずつ動いたことを知らせるのも告知に値する重大な事象」という意見を伝え、それによって変わったこともある。ハッキリ言わせてもらえば外部がいろいろ指摘、批判したことでこの公開の流れができているのである。

長いものに巻かれっぱなしでは、何も変わってこなかったのは事実なのだ。

もちろん、それらの指摘に応えるだけの懐の深さをJRAが持っていたということは認めた上でのことである。

念のために書いておくが、何も自分の手柄だと言っているわけではない。また勝手な「つぶやき」とやらをされると困るので先に書いておく。

#事実誤認している人がいるみたいですが、私はブエナビスタが降着になったジャパンCでは、「現状のルールの下では降着が妥当」としてJRAの判断を評価、支持しています。その時も私がJRAが降着としたことを批判したと思いこんで書いている人がいるのですが、そこは頼みますよ~。

#ベリーのガッツポーズは、「外国では問題にならない事象なので勝利を確信したから」ではないでしょう。あれはまあ、アピールプレイですな(笑)。外国人は自分の正統性をまずは主張しますからね。降着にされないためのジャッジへのアピール。もちろんこれも珍しいことではない。

#高名な血統研究家の方はブログで「あの不利は3馬身のロスがある。それを判断できない裁決委員がいるとは」という趣旨のことを書いておられた。まさにその通り。

#あと、マスコミであっても裁決を「採決」と書いている人が多い。その時点でどんな良いことを書いていてもガッカリだ。

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2013年1月21日 (月)

1つ言っておきたいのだが

ご注進があって、今回の件で当然私が何か書くだろうと期待してくれたりアラ探しをしてくれたりする奇特な人が少しは居るんだそうだ。

チェックしてくれるのはいいのだけど、さっそくツイッターやらブログやら何やらで批判、嘲笑している人が出ているらしいですが・・・・。中には私の名前を出さずに巧妙に?皮肉っている人たちもいるようですな。送ってもらったリンク先からいくつか見せてもらいました。

まあ何を書いても自由ですが、1つ書いておきたいのは私が「降着にしなかったことで怒り狂っている」と受け取れるのがいくつか見られたこと。読んでもらえば分かるが、私が問題にしているのは「審議をつけずに済まそうとしたこと」の方である。少なくとも人を批判するなら、文章くらいは正しく読んでほしいものです。

あと「到達順位通りに確定するのが新ルール」と勘違いしている人もいるようですが、

そうではなくて、被害馬が加害馬に先着していたと判断された場合は降着になるというのが新ルール。降着制度自体が消滅したわけではない。

 「こんなことでツベコベいうなら競馬やめろ」という意見には「いやだ」と言うしかないが(苦笑)、個人的には、ギャンブルだからリスクがどうこうというのはこの局面にはふさわしくない物言いだと思う。今回のことはジャッジする機関が機関として働くことを放棄したこと=審議ランプを付けないことが最大の問題点であるからだ。競馬のリスクは不可抗力下で起こる事象について用いるものである。今回のことは不可抗力ではない。

 

 なお個人的には、あの走行妨害がなければ、順位が入れ替わる可能性はあったとみている。パトロールを見れば、妨害を受けた時間+「立ち直り」(裁決用語での立ち直り)に要した時間=ロスした時間と、発生地点から挽回した時間を考慮すると、何もなければ馬体を接しての叩き合いになっていた可能性はかなり高いことは明らかだ。JRAにとっては、むしろ新ルールをアピールするチャンスだったと思うのだが。

書かれっぱなしも癪なので、寝る前に書きました(笑) 

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2013年1月20日 (日)

やはりやらかしたか

本日のアメリカJCCにおける裁決の不手際、醜態。

かねてから主張しているように、いくら制度を変えても、運用する人間がダメなら同じことという事態が早くも現実になりましたね。

審議の結果もそうですが、そもそも審議ランプすらつけないというのは言語道断。日本の競馬に審判はいないことが明白になりました。

今回のことは、去年のファイナルフォームの時のように、ジャッジの内容の是非を問うよりももっと根源的なレベルのこと。さらに始末が悪い。審議ランプをつけなかった時点でもう裁決委員と名乗ることはできない。今日の中山の裁決委員は恥を知るべき。

裁決委員、全員失格。

改めて来月売りの「月刊最強の法則」で書きます。

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2013年1月18日 (金)

1月14日・月曜他

橋下が桜宮高校に対して言ってることって、いわゆる恫喝とどう違うのか?やってることの構図は件の暴力教師と大して変わらないんじゃないの?

こいつは以前の文楽問題でも同様の手段を使っていたけれど、自分の言うことを聞かない相手には兵糧攻めをチラつかせるという、首長としては極めて悪辣なタイプである。問題を解決すると見栄切ったのなら、根本的な解決策とは何なのか、もっと深く考えて探るべきである。教師の入れ替えが問題を解決すると思っているのならかなりおめでたい思考回路だ。体育学科の入試中止などあり得ない短絡的な発想だ。所詮今はやりのパフォーマンス先行の、質の低い政治屋だと見ているのだが。

 さて月曜。というか、日曜の夜に降りだした雨は、日付が変わる頃から府中では雪混じりとなり、未明はまた雨になったものの、朝には本格的な雪となった。あれよあれよと積もっていく。府中ではちょっと雪が溜まったところは10センチを優に超えていた。

 東京競馬場へ向けてバスで出た時はまだ良かったが、着いた途端に中山中止が決まる。京都の馬券を買い込んで帰宅。1時間くらいしか競馬場にはいなかったが、その間にさらに激しさを増した。傘の雪はすぐに積って重くなり、何度も掃わないと重くてかなわない。しかも帰りのバスはノロノロ。道路も、スリップした車が何台もふさいで大混雑となり、いつもなら15分のところが1時間かかっても着かない。いくつか手前の停留所でバスを降り、そこからはひたすら雪の中を歩いた。08年の雪の方が積もったそうだが、降る勢いはこれまでに東京では経験したことのないものだった。

 京都は道悪。紅梅Sは本命のコズミックショアが4着。淀短距離Sは良なら面白いレースだったが、道悪では内枠有利が薄れてしまった。そもそもメイショウデイムは私には買えない。本命アースソニックがハナ差4着、これが3着なら勝ったアイラブリリとのワイドくらいは的中できたのだが。なおボストンエンペラーは鼻出血で大敗してしまった。

結局この日まともに取れたのは京都最終だけ。雪をおして買いに行った甲斐はまるでなかった。

 

 それにしても、関東地方にこれだけ降るというのは予測外だから仕方ないとはいえ、一応雪の予報は出ていたのだから、JRAのHPにも何らかの告知(雪の場合に採り得る措置について)は出しておくべきだったと思う。しかも東京競馬場から正門前の駅までの通路では、中山が中止になった直後であっても、そのことを告げる放送もなし。京都はやっていたわけだし、開催にとってネガティブな情報を出すと、客足に響くという考えも分からないではないけれど、あの通路でアナウンスを流すことくらいはできるのではないだろうか。

 21日に5R以降を続行開催。馬券的には荒れるのかどうか、まるで見えない。関西馬の注目どころは登録を止めたし、また京成杯に限らずこの日出走するはずだった関東馬にしても、美浦へ帰るまでは結構時間が掛かったようだ。どこまで影響があるのかは何とも言えないところ。

 最後はお知らせ。

◆月刊競馬最強の法則2月号発売中。私の連載では、以前発売時期を勘違いして「意外なことを書いた」と知らせた回が掲載されています。個人的に最もオススメは「週刊競馬ブックジョッキーコメント徹底検証」の特集です。

その他「前走4着馬で儲ける法」「大穴馬券大胆予測2013」など。

◆競馬予想TVは、今週土曜19日出ます。以前、26日と書いたのは間違いでした。26日は出ません。

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2013年1月18日 (金)

1月12日・土曜

体罰問題は体罰の是非云々とは別次元の、不適格教師による暴行事件と考えた方がいい。クラブ活動における鉄拳指導については、私はクラブ活動をした経験がないので何も語る資格はない。ただ教育現場においては、拳を以って躾けないと分からないレベルの人間は間違いなくいるし、また幼い子供についても、言葉や理屈、常識を解するまでに思考力の成長が至っていない段階では、痛みをもって分からせることが必要な場面はある。

ただ、なんにせよ親や教師の冷静な計算と、それから拳の使い方(別に平手でもいいんだが)についての常識や良識は必要で、それができない人間は安易に拳に訴えるべきではないだろう。(なお敢えて暴力という言葉は用いない)

誤解のないように念を押すが、今回の大阪の事件は、異常な教師が生徒の個性を見極めずに、自分の過去の実績の上に胡坐をかき、暴君として学校現場に君臨し、未成年を追い詰めたということで、この教師に不適格者の烙印を押し、教育現場からの追放をするべきである。

ただ、生徒に拳を振るう教師が全て間違いというのも間違いだ。

 

さて先週の行状。11日は久々に髪を切る。本当は年末に切っておきたかったが、いろいろ用事があって行けなかった。

12日土曜は、今年初めての中山競馬場。ラジオ日本は10R以降。初咲賞、シャドウパーティー強かった、願わくばショウナンバーズが2着に粘っていたら・・・。1,3着のワイドが意外についてくれた。

フェアリーSは本命としてウインプリマベーラに期待したが、外から寄られて行き場が無くなりズルズル下がってシンガリ辺りからの競馬、しかも超スローになってしまい万事休す。一番割を食ったのがこの馬と、直線でササリまくっていたスイートサルサだった。

全体的に再現性に乏しいレースだと思うが、ただサンブルエミューズはあれで勝ち切れないとは・・・。全く問題のない競馬でのあの内容はかなり評価は下がる。キツイ競馬をした芙蓉Sから、どこかおかしくなっているのかもしれない。

最終レースはヴェルデグリーンはいいのだが、モビールが2着なら・・・・。リルバイリルに半馬身差されてしまった。

日曜は全体的に好調。日経新春杯は人気だと思っていた○カポーティスターが、まさかまさかの10番人気。本命トウカイパラダイスも頑張ってくれた。中山最終もアルベルトバローズとコスモドロスで正解。

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2013年1月14日 (月)

【事務局からの的中報告!】

もう、何も説明することはありません。
下記の予想をご覧ください。

京都11R 日経新春杯
◆軸候補  3番トウカイパラダイス
○相手候補  2番カポーティスター 13番カフナ 1番ムスカテール
◇ヒモ候補 14番ダコール、6番サトノパンサー 5番カルドプレッサ
            7番メイショウウズシオ
★爆弾馬  12番ナムラオウドウ
難解。格上挑戦馬が多い割に重賞実績馬のハンデと差がないので、格上挑戦には厳しい。ここは重賞実績ある馬から、ハンデ56キロに留まった3番を狙う。好位を取れるレースぶりで、内枠だけにグリーンベルトにへばりついてジワジワ差すはず。ゴールドアリュール産駒はトップカミングがここで2着あり、母方のニジンスキーの血も相性良し。2番は当該コース得意のハーツクライ産駒。13番は、烏丸Sでの14番との比較から互角の評価が必要。爆弾は12番。昔から京都外回りの中長距離戦はチーフベアハート産駒が穴。1番は白富士Sから急遽予定変更したことが気持ち悪い。一枚下げた。
<馬連3,2,13番ボックス 馬連3-1,14,6,5,7,12  ワイド3,6,13番ボックス>
<3連単2,3,13→2,3,13,1,14,6→2,3,13,1,14,6,5,7,12>
【最終攻略・終わり良ければすべて良し】
中山12R 
◆軸候補   2番アルベルトバローズ
○相手候補 5番コスモドロス、8番シルクブルックリン、7番オコレマルーナ
◇ヒモ候補 15番ヤマニングルノイユ  13番イトククリ
★爆弾馬   9番ヤマニンアストレア
前走は馬券圏内確実というところから不利を受けて包まれてしまった2番。まともなら勝ち負けになる。今度はクレバーな和田を配して確実度アップ。7番を軽く見たのは本質的には1200m向きではないから。ならばヤマニン2頭出しが不気味、共に買いの血統背景がある。
<馬連2-5,8,7,15,13,9 馬連5-9,7 馬連9-7,8>
<3連単2番1頭軸マルチ→5,8,7,15,13,9>
この2レースは実際に【水上学と絶叫する会予想】および有料メルマガ(こちらは3連単限定)でも配信していたものです。

明日の競馬の予想をご覧になりたい方は左記リンク先よりお求めください!

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2013年1月10日 (木)

1月6日・日曜

日曜の競馬。早い時間帯に沈没。京都2Rのレッドファンタジア、京都6Rのスズヨストラがこの日の2大勝負だったのだが・・・。レッドはスタートはポンと出ながらなぜか後方へ下げてしまい終わり。スズヨはスタートで躓き、やや強引に挽回に行って位置取りは回復したものの、末がなくなる。まともなスタートなら・・・・。

 シンザン記念はレッドアリオンがこれまた不可解な位置取りで、しかも伸びない大外を回してしまう。その割にはよく詰めてきたが、5着では何にもならない。福永はこの週、芝ではミスが目立った。ダートと芝でこれほど差が出るのも珍しい。

 

 京都最終は8番人気ケイアイハリケーンの複勝で勝負するしかなくなったが、これまた確定の位置から差されてクビ差4着。これは運の領分で仕方ない。ただただ最後まで情けない1日だった。

 この日凄かったのはエーシン軍団の15勝。サンデーレーシングではあったそうだが、個人馬主だから本当に驚き。しかも一場での5勝。明らかにこの日を狙い澄ました仕上げ、勝負日ということだったのだろう。

 別の意味で驚いたのはシンザン記念の岩田。何あれ?

 反対にファインプレーは同じくシンザン記念での池添ヘミングウェイ。

 

 中山金杯の横山典もそうだが、馬場のどこが走り易いか、ペースによってどう位置取りを取るか、特殊な馬場では本当に騎手の技量の見極めが大事となることを痛感させられた。

 かくして、今年の開幕週の成績は散々だった。中山金杯はダンスインザダークに勝たれては仕方ないが、これまで何度も何度も冬、春の中山芝でダンスを軽視して救われているのだから、ここは横山と鉄砲駆けの個性が上回ったということだろう。

 京都金杯も、ハットトリック以来のサンデー系1着。ただ今年はこれだけサンデーが集中した上に、さすがに勝つかというところもあった。1着なし、2634回のように極端な差が出る数字には意味があるので、来年も懲りずに覚えておく。こういう数字は一度途切れたからといって捨てるべきではない・・・・以上言い訳終わり。

 

 今年は開幕週から外国人騎手が4名も。さすがにいかがなものか。自由競争の原則からは反するが、何でも自由にしていいというものでもない。そろそろ騎乗制限を設ける時期に来てはいまいか。これについては具体案をNIFTYのコラムに書いた。リンクは欄外ご参照。

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2013年1月 8日 (火)

1月4日・5日

 本日2回目。

 先ほど年度代表馬が発表。ジェンティルドンナ、まずは妥当だろう。最優秀古馬牝馬カレンチャン、短距離馬ロードカナロアの分け方に苦心のあと。個人的には古馬牝馬は該当馬なしでも良いような気もするが、確かにカレンチャンという手もアリはあり。

 恒例のトンデモ投票は、唯一最優秀古馬牝馬にミラクルレジェンドがあったことくらいで、それにしてもおとなしめのズレ具合。全くナシかと言われると言いきれず、今年は実に無風の選考と相成った。

 さて14日は競馬予想TV。お台場の駅から地上に出ると、大変な強風、それも極寒。マフラーがないと耐えられないので、近くのコンビニで購入。とにかく芯から冷え切った。

 金杯はこれで10年連続で出ているようだが、番組で当てたためしがない。京都はともかく、2000mの小回りコースのハンデ戦なんて舌舐めずりするような条件なのだが・・・。今年こそはの決意で臨む。

 中山金杯はコスモオオゾラ、京都金杯は当初ショウリュウムーンの予定だったが、無理を言ってエーシンリターンズに変更させてもらった。そして狙い目は京都の新春S。これはフジへ向かう電車の中から、本命ベストクルーズで一度送信したものの、こちらも無理を言って直前にアンチュラスに変更。

 それにしても、頻繁に発生する出走優先順位の不条理。京都金杯はライブコンサートの方がアスカトップレディやフレールジャックより上になるという事態。これについては本当に以前から主張しているような改善案を講じないと。

 5日は東京競馬場。当たり初めはこの日2つ目の購入レースとなった中山3R。キネオハレー頑張った。

 午後前半まではソコソコ戦えていたが、中山10RのジュニアCで最も自信のあったマイネルホウオウ1着はいいとして、2着に無警戒のマイネルブルズアイに割り込まれた。結構勝負をかけただけに痛い。同クラブとあって大知・ホウホウが逃げたブルズアイをかわいがる所までは読めなかった・・・・。味な連携。見抜けないこちらが未熟。

 

 中山金杯は馬体重が出た時点で頭を抱えた。コスモオオゾラがあれだけキチンと調教やっているのにプラス6キロとまた増えた。前走16キロ増えて、腹回りボテボテの体でいたから、今回ビッシリやって絞りにかかっていたいたのに・・・・。

案の定レースでの反応も鈍くアウト。それ以前に、「ダンスインザダーク産駒・冬の中山芝圧倒的苦戦」で切ったタッチミーノットに勝たれては何にもならないのだが・・・。

 京都金杯は、サンデー系に1着なしというかなりの累積データを基に、敢えて本命にはサンデーを置かずにキングカメハメハ産駒を持ってきたのだが、ただこれだけサンデーがいてはさすがに・・・と予想TVの買い目は3連複にしておいた。1頭軸の買い方をしたダノンシャークは圧勝。やはりルメールだとある程度前に行ける。しかし3着のヤマニンがない。

 

 酷いのは新春S。なんと最初に送った本命のベストクルーズが3着に届いてきて3連単は6万円台に。軸相手のカイシュウコロンボは勝っているだけに崩れ落ちる。自分の見る目の無さというか勝負勘の悪さが実に情けない。なぜアンチュラスに変えようと思ったのか、魔がさしたとはこのことか。

 年末の万両賞といい、阪神Cといい、爆当たりに近づいては掴めないケースが続いているので、年が変わればと淡い期待を抱いてはみたが、まだまだ茨の道は続きそうだ。

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2013年1月 8日 (火)

私も似た者同士ですが

自分もいろいろ批判や非難記事を書くので偉そうなことは言えないが、それでもいくつかのルールは自分なりにあって、なるべく権力を持った機関や団体、あるいは五分五分の立場である同業者を対象とすることというのが第一。また滅多にやらないが、特定個人を批判対象とする場合は、自分より力や地位のあるものを対象にすることを心がけている。

だから言論に自由はないと考えている。何を言ってもいいのが言論の自由だと思っている人がマスコミにも意外と多い。何か発言を巡るトラブルの際にすぐに「言論の自由」を持ちだすのは、マスコミに携わる人間として失格だと思っている(去年のフランスの某司会者が東北の被災地を揶揄した発言をした際、日本から抗議を受けた時に、これを持ちだしたことからもそれは明らかだ)。

そんなルールの中の1つに、「利益目的ではなく一生懸命頑張っている一般の人たちを嘲るようなことを書かない」というのがある。というかこれは人間として当然で、暗黙の了解点だと思っていたら、どうもそうではないらしい。1月4日夕刻のTBSラジオで宮台真司が自分の品性を曝け出すというか、哲学や倫理の無さを露呈する、まさに「心ない」コメントをしていた。

もともと宮台なんぞただの豎子であり、その狭量な思考回路から来る薄っぺらな物言いは長年笑いのタネになっていた(少なくとも自分の中では)のだが、今回のは笑いでは済まされない惨さだった。

箱根駅伝について「毎年見ている人たちの気がしれない」「大学同士で対抗することに何の意味があるのか」、そして厳しい気象条件から例年以上にリタイアが多かったことについては「未熟だからリタイアするわけで、それをヒロイックに扱うのはおかしい」などと語気荒く言い放っていた。最初は泉谷的な傍若無人さを装ったギャグかと思っていたが、大まじめのようで途中から不快さしか感じなくなった。

こいつは誰かのために、何かのために無心で頑張った経験がないんだろう。

別に全ての人たちが箱根駅伝を礼賛するべきだとは思わない。しかし何らかの批判を加えるなら、そこに倫理や哲学がなくてはならないし、こんな浅いレベルの発言で、コツコツと練習を重ねてきた学生たちを揶揄するというその品性の低さは唾棄されるべきだ。批判するなら人を唸らせるような視点や見解の1つも示すのが仕事でありながら(そこを示してこその評論家稼業だろう)それもできない程度の思考力で、しかも専門外の分野についてマスメディアを使って、ただの悪口を垂れ流し論客気どりという、その軽薄さには反吐が出る。自分の専門分野についてならある程度許されるとは思うが。

こいつはいったい駅伝や長距離走について、専門的な何を語れるというのだろうか。何よりも書いてるレベルが巨大掲示板の匿名投稿と同質であり、今の「ネットで匿名で他人を攻撃してカタルシスを得ている人々」とそっくりの思考回路である点がみっともない。

宮台はどうやら自分のツイッターやコラムでは、人をクソ呼ばわりして個人攻撃を繰り返しているようなのだが、こいつがもう53歳で、しかも大学で講師なども務めていたという事実には愕然とする。コメンテイターとか言って使う方も使う方ですがね。

結論。倫理も哲学もなく、オチをつけるセンスもないような人間がマスメディアで他人を批判をするべきではない、ということ。そしてこういう恥ずかしいことをしないように、自分を戒めるべき。評論家に何かの権力があるわけではない。「たかが」という気持ちでいることは大事なこと。その「たかが」という気持ちを忘れて自分が何か権力を持ったかのような勘違いをすることだけは避けなくてはならない。

改めてそのことを考える機会を与えてくれたという意味では、たまたま聞いてたラジオではあるが、むしろ感謝すべきなのかもね。

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2013年1月 4日 (金)

年始恒例

あっという間に2013年も4日。原稿送信はすでに2日の夜から11本ずつとはいえ始めているが、やはり外へ出ての仕事がある今日こそ始動の感がある。

その前に毎年年頭に書いているうざったい精神論を偉そうに今年も一発。

昨今最も感じているのが、とにかくセコいというか、世知辛くなってきている空気。私自身の反省が一番大きいのだが、どうもこのところ政治にしても、マスコミにしても、そして一般的な社会そのものに広げてみても、どこかしら漂っている思想面の閉塞感は、発信の際にあまりにも辻褄合わせに汲々としているからのように思えてならない。

論理の整合性ばかりに囚われていると、セコくなって大局が見えなくなる。どうも「首尾一貫」とか「ブレない」ということの価値が、高く見られ過ぎているような気がするのだ。

ネットの成熟により、発言の機会が全ての人間に増えてしまったことで、よりそうした傾向が強まっており、1つ綻びを見つけると本筋を外れてそこだけを突いて(非難して追い込む)ようなことは茶飯事になっている。こういう環境では揚げ足を取られないようにすることに注意がいってしまって、強靭な発想や言論が生まれにくくなる。それでいて、正面切っておかしいことには突っ込まない。それを笑いに転嫁できるセンスも、1つの言論として成立させる知性もない。叩きやすいものをただ叩くために叩くという見苦しい状況がすっかり定着してしまった。

と同時に、「これはこうだが、それはそれ」というような部分否定、部分肯定も許されない風潮もある。以前はもっと、みんなが前提として持っていた了解点のハードルが高かったはずなのだ。今は肯定なら全肯定、否定なら全否定しないと叩かれるような時代。

発信する方が迎合するのはある程度仕方ないことであり、こういう状況を改善するには、やはりアンテナを張る側の質が求められるということなのだろう。自分も発信受信両方の立場になるわけで、その都度意識していくように心がけたい。出す場合は質の高いアンテナに反応してもらえるように、かつ他とは異なる視点で。受信の場合はまがいものや間違いを排する制度を保って。

抽象論ではあるが、もちろん本業にも通じることだ。

とりあえずこれが年頭の目標。もちろん健康が何よりも第一。妄言失礼いたしました。

最後に、年末年始に見かけた記事の中で、最も心を打たれたもの。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121225-00000093-san-soci

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2013年1月 1日 (火)

謹賀新年

明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願い致します。仕事で関わる方々には直接、またブログの読者でいてくださる皆さんには精神的に?いろいろご迷惑をおかけすることになりますが、懲りずにお付き合いください。皆さまにとって今年が良い1年となりますように。

取り急ぎ、お知らせです。

◆競馬予想TVは1月4日金曜日の放送となります。土曜ではありませんのでご注意。出演します。

◆ラジオ日本の1月5日土曜は、私は出演しません。清水成駿さんが登場なさいます。

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