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2013年2月

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2013年2月26日 (火)

2月16,17日のことと、打ち消しておきたいこと

あまり忙しい忙しいとひと様にボヤくのはダサいことだが、この2月はプライベートも仕事も過密(あくまで私のキャパシティでのレベルだが)になってしまったので、更新もつい滞りがち。

先週は、ルーティンワークに加えて、ここ2週佳境となってきた種牡馬辞典の原稿、来月号の競馬最強の法則で4ページ特集を組んでもらうことになった裁決問題での美浦トレセン取材とそのテープ起こし、さらにまだ発表できない春の仕事の下準備などが一気に重なって、そこへ持ってきて18日から風邪をひいてしまって、なんか壊れかけた車のアクセル踏みまくって動かしてるような状態。確定申告にはまだ手つかず・・・・こんな感じの日々が当面続く。

★何とか17日までのことを早めに書いておかないと。14日は原宿のとある有名な眼科で、МRI検査を受ける。目のМRIは初めて。かなり轟音がするとのことで耳栓を渡される。どれほどのものかと思っていたが、その昔、非常階段やハナタラシ(分かる人は分かってくれますね)で鍛えた耳にはなんということもなかった(笑)。確かにインダストリアルな音がガンガンしていましたが。

そして15日は女子医大で別の定期検査。この医者通いでまた時間が無くなってしまう。

16日土曜は東京競馬場。細かいことは忘れてしまったので大雑把に。

ダイヤモンドSは本命がサクセスパシュートだったので、タテ目での馬連的中のみ。京都の山城Sはアグネスウィッシュが伸びあぐねたが、落鉄していたと後で知った。京都最終の簡単な3連単が意外とついてくれて、何とかトントンに。

17日・日曜はフェブラリーS。さすがに人が入った。この日トータルで見ても馬券的には実り無し。

そのフェブラリーSは、軸にしたナムラタイタンが力負け。馬連の印上位をボックスで買っておけば、情けない形ではあるが万馬券を引っ掛けることができたのに、ナムラ絡み以外の馬券は全く買わなかった。

あれだけロベルトロベルト言っていて、エスポワールシチーに本命ということも考えたのだが、さすがに穴注意以上の印は打てなかった。

カレンブラックヒルは、あの結果は仕方ないでしょう。初ダートもそうだし、デキも足りてないし、スタートも拙かったし。

もともとダイワメジャー産駒は、ダートはこなす程度。芝を走っている馬がそれ以上に走ることはあまり考えられない。初ダートで連対した馬の大半は、稍重以下の速い馬場の時だし。

★土曜に競馬場で某氏と立ち話した時にも聞いたし、新聞でもコメントを散見したが、どこの競馬場でもダートの馬場の内目が堅いという騎手の不満が出ているそうだ。そのためかどうかは分からないが、今月はダートでの故障馬がとても多い(気がする)。17日もグレープブランデーが骨折。帝王賞には間に合いそうというが、あくまで直行で間に合うというだけで、その前にひと叩きすることは難しいようだ。

またこの日の3Rで勝ったメイショウロフウも直線での骨折で半年のリタイア。戻ってくるとしても年末あたりか。こう言っては他の馬に失礼だが、この程度の相手にあの着差なのはオカシイと思っていた。

馬場が堅いということは、つまり砂が薄いということ。相変わらず毎週毎週、同じ深さに保っていることにはなっているけれど、まあどんなもんかな。一部には、経費節約で砂を以前ほどには足さなくなったとか、洗浄もしなくなったという話を聞いたことがあるけれど、真偽のほどは分からない。ただ、あれだけ乗っている騎手たちが何人も「堅い」とコメントするからには、何らかの異変はあるのだろう。

★ツイッターは便利な反面、弊害も多いことはよく語られている。その弊害の1つに、間違いや嘘が定着して流布してしまうことがある。

レベルとしては小さなことだが、私程度の者であっても「言ってもないこと」が、「言ったこと」として、事実として広まってしまっている・・・なんてことがままある。

まあそれも含めて、ある程度は仕方ないことだが、仕事に関することだと、内容によっては看過できないとも思うわけで。

たとえば、実際にあった話だが、全く違う捏造予想を、水上の予想だとしてバラまいている(これは完全に悪意)奴なんてのは営業妨害とも言える。(私が公式に仕事をしている各サイト、媒体のみご覧になってください)

それから、悪意は皆無ながら、その人の勘違いや記憶違いのままに、私の発言が間違って理解されてそれが伝わるケース。ツイッターがない時代なら、ただのその人個人の思い違いで済むのだが、そのまま間違いが拡散されてしまうと、困るということはないのだが、さすがにビックリはする。

ある方から「2002年の菊花賞で、水上さんはメガスターダムをチャイナロック3×4でステイヤーの素質ありと高評価してたはずなのに、ニホンピロウイナーだから消しと力説していたというツイッターが出回っている」という趣旨のメール連絡を受けたが、これなどはそのパターン。まあメガスターダムが僅差の3着に来たのは、チャイナロックのクロスなんて関係なくて、ただ馬が強かったからなんでしょうが、ただ「ニホンピロウイナー産駒だからといって甘く見てはいけない」と競馬予想TVや懐かしのクラパで力説したのに、それが全然伝わっていなかった事実には少し凹んだ。10年前は若かった分、今よりはプレゼン技術がマシだと思っていたのに、それでもまだまだ未熟だったということなのね。ということで、10年以上経ちましたが、声を大にして否定しておきます(笑)。

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2013年2月17日 (日)

慌てて9,10日の競馬から

先週の競馬について端折って書いておきます。それにしても今日(16日土曜)は寒かった・・・・これまで開催日は恵まれていたのに、今日の8F吹き晒しはさすがに芯まで冷えました。

9日・土曜は9Rの立春賞で大失敗。ジョーオリオンにかなり自信があったが、デンファレが抜けてしまうとは。ラジオ日本の本番でも思わず言ってしまったけれど、自分で自分の頭を殴りたくなった。自分体罰は問題ないでしょう。

◆さらに悔しいのはクイーンC。スイートサルサに絶対の自信。だがあと300mくらいのところで前をカット気味に塞がれ、一度追い出しに入ってから進路変更、外へ出し直す不利、これで3馬身は違ってしまった。そこからの脚は極限だったがクビ差届かず。痛すぎた。(桜花賞は回避、フローラからオークスが発表される)

しかしこれも競馬のうち。ずいぶん前にも書いたけれど、馬券を買う方にとっては、競馬は運を競うゲームである。ほんの05の間に何頭もの馬がひしめく競技、しかも人間の陸上競技とは訳が違い物いわぬ馬の上に騎手が乗っての競技。すべて巧く運んでナンボである。どれだけ結果を見通せた気になっても、故障したり、故障のあおりを受けたり、包まれたり、前が動いたり、物見をしたり・・・・そんなことで数馬身変わってしまう。競馬は運に祝福されないと勝つことはできない。だからこそ面白いとも言えると思う。

中には自分の力や努力で勝ったと思いたい人もいるだろうが、そんな気になっているだけのこと。いささか傲慢に過ぎよう。

勘違いしてほしくないが、これはあくまで馬券を買う側の論理。騎手や調教師という立場は別。

(こんなことを書いて自らを慰めるしかない・・・)

◆日曜は一進一退。雲雀Sで救われた。本命はアミカブルナンバーだったが、牝馬で55キロは厳しいかと対抗ショウナンラムジからのタテ目や馬単裏表も買っていて思わぬ恵み。

共同通信杯は、特選穴馬に指名したマイネルストラーノが頑張ってくれたものの、12着はヒモ馬。本命ケイアイチョウサン動かず。これは運が同行ではなく自分が悪い。それにしてもヌルいレースであまり参考にならない気も。

京都記念は本命ベールドインパクト2着で馬連と3連単。無難な結果だった。

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2013年2月12日 (火)

今更2月3日あたりのこと

日曜は11時頃に到着。東京5Rのテイエムブシドー、面白そうな馬。7Rは前にも書いたように塗り間違いがラッキーに転んで馬連をいただく。

6Rのみなみ馬券(サウスマグナム)は、結構頑張っていたが5着。もちろん買わなかったけど。

悔しかったのは9Rの春菜賞。ナンシーシャインが粘って内から大穴のチェリーペトルズも来ている、あとは本命のエターナルムーンさえ粘れば770倍の3連複・・・というところで、最後の最後で力尽きた。ネロディアマンテはない。

ここは実はPOG2頭出しで、それがチェリーペトルズとベアトリッツ。能力はともかく、ベアトリッツにとって輸送はダメだと思っていたので、期待していたのは12番人気のチェリーの方。それでなくてもダイワメジャー×サクラバクシンオーなら1400mならいつも買っておくべき馬。よく頑張ってくれました。

オツウは不向きの1400mを2回使ったのはあまり良いことではないと思う。

東京新聞杯はクラレントが2番人気ではあまり妙味がない。トライアンフが2着なら3連単は重ね買いしたところだったが、ダイワマッジョーレの伸びは見事だった。それにしてもタフな馬。

このレースとは昔から相性が良い。去年に続いての完全的中だった。なつかしのアグネスビューチーの頃から、ね。ベストタイアップの時はかなりまとめていただいた。

ちなみに東京新聞は、最も読むに値する新聞だと思っている。

きさらぎ賞はバッドボーイが持ち前の勝負根性で差し返しを見せたが、あえなく4着。マズルファイヤーとの2頭軸だったので3連単はダメだったが、そのマズルが頑張ってくれて、なんとか馬連は引っ掛けられてトントン。

中京12Rはラブイズブーシェから入るも意外と人気でそれほどつかず。未勝利馬が500万の特別勝ち。ちなみにその前の週はケルンフォーティーが未勝利馬の身で1000万を勝つという離れ業をやってのけている(10年ぶりだそうな)。

予想TVの狙い目とした東京12R、本命ダブルスターは2着に頑張ったが、2頭軸マルチの相手に選んだネオザウィナーやカネトシイナーシャが及ばない。カレンジェニオも狙っていたから、馬連も買えば良かった。クオリティシーズンは連闘が失敗する典型的なパターンで、馬のテンションが上がり過ぎてカリカリし通しだった。

京都では安藤勝己騎手の引退式。勝ちに行った時の凄みは本当に絵になった。中央所属になって10年しか経っていないとは思えない。個人的に一番印象に残っているのは、攻めまくったキングカメハメハのダービー。ダイワスカーレットの秋天は勿体なかったなあ・・・。

必殺仕事人といえば、杉本アナが田島良保騎手に捧げた形容詞だったが、見かけに人の良さを感じさせる田島騎手よりも、飄々として着流しが似合いそうで、ニコニコしててもどこか冷徹な感じがしたアンカツの方が、イメージには合っているなあ・・と何度か感じた。

JRAのCM、ザ・レジェンドシリーズはフェブラリーSのメイセイオペラ篇がOAされている。去年よりナレーションが聞き易くなって、なかなかイイ感じ。音楽はコーネリアスというのも良い。

そういえばこの間FМ東京ではJAGATARAがかかったし、ビールのCMではゆらゆら帝国が使われていた。制作側に分かる人が増えてきたのか?

怒り新党はブロードアピール特集。私は3頭の熟女馬を揃えるのかと思っていたが、ブロードだけで3つ出してきた。これは正解。江田特集も面白かったが、レース自体の見た目と江田の大穴ぶりはさほど関係ないし、大穴の背景となる説明もかなり必要になってしまう。その点今回は見た目でアピールできるからとても分かり易かった。なんと言っても夏目アナを泣かせたのは大きい。年を重ねても男社会で頑張る姿に共感した旨のコメントをしていた。いろいろツライこともあるのだろう(笑)。

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2013年2月10日 (日)

よろしければ

東京競馬場へ行かれる方、フジビュー4Fの「馬そば」の新メニュー、

豚汁うどんがウマイ!そばもあるけどこれはうどんがベター。寒いうちがオイシイと思うので、この冬開催中にぜひ。

それにしてもクイーンC、スイートサルサ勝てたよなあ・・・追いだしたときに前の馬がフラついて寄られてから一旦減速、外へ出し直してのあの極限の伸び。痛恨の不利がなければ・・・。つくづく馬券は最後は運だわ。

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2013年2月 8日 (金)

2月2日土曜

2日土曜は東京競馬場。暖かい1日で、秋用の薄いコートで凌ぐことができた。ただお昼過ぎから直線向かいの風が強まる。8階の放送席は、重しを置いておかないと新聞が飛ばされてしまうほどだった。

◆この日はPOG指名馬が2頭出走で力が入る。1頭は4Rのインナーアージ。道中の位置取りが後ろすぎるように映り、さすがに厳しいと思ったが、直線に入ってからの伸びと勝負根性は格別で、2戦目とはいえこの時期だけに貴重な初勝利。このあとはミモザ賞とのこと。オークス出走へ照準を絞る。

もう1頭は5Rのレッドカチューシャ。こちらはラジオ日本のHアナの指名馬でもあったので、2人で声を挙げて応援し、勝ったと思ったが・・・クビ差差されての惜しい2着。今後を思うと勝っておきたかったが、牡馬に混じって水準レベルの内容なら初勝利は近いだろう。間隔を措かずに次走で勝てば、こちらもオークス出走へ希望が見えてくる。

◆ゆりかもめ賞がなんと6年ぶりに施行。なぜか去年までは平場の500万下になっており、ソコソコその後活躍する馬を送り出していたのだが、今年からゆりかもめに戻った。そもそも平場に下げていたのもナゾだったのだが・・・。今日一番の勝負レース、本命ピュアソルジャー、穴マイネルクレイズでいったものの、ピュアソルジャーが動かず。使い込んでいるのが響いたか・・・。もっとも勝ち馬アルヴェロンが買えなかった。

◆エルフィンSはウインプリメーラに期待したが惜しい2着。ディープインパクトの半妹トーセンソレイユにゴール前で屈した。トーセン頭の馬券は持っていない。

◆お台場へ移動して競馬予想TV。今週はどこでも丸刈り事件と体罰問題が話題になっていた。丸刈りの方は市井の雑談なら恰好のネタだが、ワイドショーではない普通のニュースで取り上げるのはやり過ぎだし、ましてや人権問題がどうとか、女性の権利がどうとか、日本文化がどうとかコメントしている文化人は一層エセぶりを晒している。

個人的には峯岸みなみ本人が「坊主」という言葉を泣きながらリピートしているのがツボだった(なんだお前見てるのかよ、というツッコミはなし・笑)。しおらしい言葉の中に何度も出てくる「坊主」は笑えた。なんで丸刈りじゃなくて坊主なのか、その辺は興味がある。

そんなことより、楽屋の一部で盛り上がったのは、この「丸坊主馬券」。東京6Rの4番が「サウス」マキシムで、父も母もサウス馬。厩舎が総監督の「高橋」とくればこれでしょう、相手は2頭出ししてきたAKBのところの窪田康志オーナーの馬で決まり・・・などとバカ話していたら、Kくんが、「でもそれ買うと坊主になるということ(注・お金がなくなること)」では?」と絶妙のツッコミ。良いオチがつきました。そしてやはりこの馬たちは馬券にはならず。(もちろんそんなアホな馬券は買ってません)こういう下らない話をしている時が一番面白い。

◆東京新聞杯はクラレント本命、似た配合のトライアンフとのセット予想。きさらぎはバッドボーイとマズルファイヤー。狙い目は東京最終のダブルスター。

それにしても東京新聞杯、リーチザクラウンやレインスティックが、フレールジャックやモンストール、ヒットジャポットよりも優先出走順位が上になるルールは本当に何とかならないものだろうか。

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2013年2月 5日 (火)

怒り新党ふたたび

明日2月6日水曜 23時15分からの

「マツコ・有吉の怒り新党」内の、新三大●●のコーナーで、

再び競馬企画が放送されます。

「新・3大遅咲き熟女の強烈な走り」・・・ということだそうで、

まああの馬の強烈な追い込み、それから、●●に特徴のあったあの馬・・・・とかが

パッと思いつきますが、はたしてどんなセレクションになっているのか?

前回に続いて「競馬最強の法則」が協力しての企画だそうです。

ぜひご覧になってください。

鉄板ネタである相撲や野球と並んで定期的に取り上げられるようになるといいですね。

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2013年2月 5日 (火)

情けないこと

以前に、「この業界で書きものをして仕事をしているのに、裁決を採決と書くようではガッカリ」というような趣旨で偉そうなことを書いておきながら、前回の記事で、自分でブノワをブコウと書いているようではみっともないったらない(苦笑)。何でこういうミスをしたのか分からない。あのブログより前に配信した原稿ではブノワと書いているのだから・・・・まあ年取ってボケてきたってことで。

老化と言えば、日曜には情けない幸運が降ってきた。東京の7R、マークカードで馬連716番を塗ったつもりで、老眼のため??15番を塗っていたのだ。(字が小さくなると6,5,8は区別がつけづらい)

レース直後はハズレたと思って、それでもすべての馬券は捨てる前に必ず見直すことにしているので、ゴミ箱の前で初めて買い間違いに気付いた。馬連24.1倍が空から降ってきたようなものだ。

ただ「ツイてる」と喜ぶわけにはいかず・・・・自分の目の衰えと集中力の低下を嘆く方が先だ。

実は今、4月に予定している種牡馬辞典13年度版のデータリサーチで連日ターゲットと深夜まで睨めっこしていて、なおさらこんなミスが許されない状況。ネジを締め直さないと。PC画面は老眼鏡の方がキツイ。

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2013年2月 1日 (金)

このところの気になったこと

東京に住んでいてこんなことをいうのは、北国や内陸に住んでいる人に対して申し訳なく思うのだが、寒いのもいい加減飽きてきた。今日金曜の東京は13度の予報が出ているが、10時現在は底冷えがする寒さ。明日土曜は18度。ホントかよ?なお一度は消えた傘マークがまた戻ってしまった。

◆先週からなのか?気がつけば場内のアナウンスが変わっていた。写真判定の結果の告知アナウンス。これまでは「写真を参考の結果、○着は▲番となりました・・・」だったのが「写真判定の結果、○着は▲番となりました」になっていた。特になんということはない。ただ変わったなというだけ。

◆今週からブコウ騎手来日。フランスで5位に入る名手であり、またこの流れは仕方ないとは思うが、もう少し自国の騎手、人材を育てる姿勢を、大きな影響力のある馬主や調教師には持ってほしい。柴田大知、田辺、酒井各騎手も、個人の才能はもちろんあるが、乗せ続けた一部の馬主や厩舎がいたからこそ、ここまで上がってきた。

◆週刊競馬ブックの「一筆啓上」のコメンテイター陣のお一人、石川喬司さんが連載を引退するとのこと。私が子供のころから、フジテレビを中心に寺山修司氏らと共にゲスト解説を務めてこられた重鎮。昭和40年代初期から今に至るまで健筆を振るわれてきたことは密かに嬉しく思っていた。「馬事文化の成熟を追う」というタイトルのコラムが最後となったが、文末にも「もしかしたら充電後復帰するかも」と書いてあったので、その日を楽しみに待ちたい。

昔は、馬券と馬事文化が並立していたのだが、いつしか文化的な書物の方は売れなくなり、出版も厳しくなっている。そしてJRAも売り上げ至上主義へ舵を切ってしまった。ファンも含めて全ての関係者の心から余裕が消えている。

◆しかし以前その内容変更を嘆いた「優駿」が、このところイイ感じ。ページのレイアウトも昔に戻って読みやすくなってきたように思うし、内容も良くなった。特に今月号は隅々まで楽しめた。ただ、カラーページが多すぎることだけが気になった。カラーページが多すぎると読みにくい(手触り、ページ繰りの意味で)し、極端に言えば安っぽくなってしまう。必然性のないカラーページがけっこうあった。

◆以前ブログで知らせた福島の医師・高橋亨平さんが亡くなられた。その高潔な生き方に合掌。

◆自民党がネット選挙を導入する試みを本格化。しかしネット選挙とか、あるいは国民投票とか、よく考えるとけっこうコワい気もするのだが。

◆維新が中心となって、カジノ法案も進みそうだ。個人的にはギャンブルが好きなのではなくて競馬だけが好きなので、全く興味がない。ただ、これまで馬券を買わなかった人のお金がそちらへ回れば、新規の競馬ファン開拓にとっては障害になるとは思っている。既存の競馬ファンがカジノへ回ることはそれほどないとは思うけれど、競馬にとって良いことではないように思う。

◆どこを見ても下らないニュース、あるいは価値の低いニュースをさも大事のように報道している。その反面、ほとんど取り上げられていないニュースが2つ。新聞でもほとんど目にしないのは意図的に抑えているのか?

1つはFAОが、強毒性鳥インフルエンザの流行に対し強い懸念を表明したということ。06年に、分かっているだけで69名の死者を出し、致死率6割とも言われて騒がれた後は鳴りを潜めていたが、これが世界的に流行する恐れが出始めているというニュース。ロイター電が伝えている。

もう1つは、これは日本テレビ系のニュースだけが伝えた(もちろん見落としはあるかもしれないが)、東京電力が、第一原発の中に溜まり続けている汚染水について、濃度を下げる処理をし、漁業関係者などの同意を得た上で海に放出する考えを明らかにしたこと。

ニュースによれば東電は、「漁業関係者などの了解が得られなければ海への放出はしない」と強調しているそうだが、しかし「タンクの増設は近いうちに限界に達する見込みで、しかも敷地内に溜まり続ける汚染水の最終的な処分の方法は見通しが立っていない」そうで、さらに濃度を下げる処理方法にも具体的なプランは立っていないそうだ。

◆さて今週末、競馬予想TV出演します。今回出るとしばらく空きます。

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