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2013年4月

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2013年4月28日 (日)

見どころと教訓いっぱいの天皇賞

いろいろ書くことはあるが、まずは天皇賞のことを。

まず、私の予想をご覧くださった皆さんにはお詫び申し上げます。すみませんでした。

レース自体の振り返り。まずフェノーメノについては、能力の絶対値が高いから勝ったことには不思議はない。青葉賞、ダービー、セントライト、秋天の結果を見ても、キレイな馬場に異常に強いということもある。

トーセンラーは最終的に3番手評価したのだからこれが走ったことも問題なし。

レッドカドーは結果を見ても買えないし買わないので、負け惜しみではないが馬券を外したことについては去年のような悶絶するほどの悔しさはない(ビートはおととしの本命馬だったし)。

ただ、打ち上げでも話題になったのだけど、レッドカドーについては、ジャパンCでのオルフェーヴルとの着差を見れば、人気が無さ過ぎるので買っておいた方がいいという意見は理解できる。

ゴールドシップについては、ジャガーメイルのタックルがなくても4着。どのみち今日は馬券にならなかった。

敗因はいくつか重なっていると思う。時計の出る、この日の徹底して前残りの馬場にも対応できなかったし、この馬には京都が良いという思い込みが意外と違っていたということもある。またあまりにもスゴイ競馬をした菊花賞、有馬記念の反動も尾を引いているのだろう。(予想TV内でも有馬記念が前が速い流れで飛ばしたことに恵まれたという見解が出たが、それは全く間違っている。夏目氏が示してくれたデータが証明していると言える。あの有馬記念は平成に入ってからは屈指の走りの内容)

また展開面において強い馬のアップセットが最もあるのが京都外回りでもあり、その負の歴史に1ページを刻んでしまったわけだ。

負けてなお強しとは言わないが、むしろ、よく5着に来たと思う。4角で前に並びかけてから下がった時は、10着以下に沈むのかと思っていた。終いはジワジワ詰めていたし、去年大敗したオルフェーヴルよりは内容は上。菊と有馬の凄い内容にすっかり魅せられた面はあるが、評価は下げる必要無し。

個人的には負け惜しみと思われようが構わないが、中間の稽古が無事なら阪神内回りで坂のある宝塚記念は大丈夫と思った。

ムスカテールは、バテて下がったのかと思っていたが、パトロールを見るとインに入ってさあここから追い出そうとしたところでサトノシュレンが下がって来たアオリをもろに受け、行き場所を失くして一緒に大きく下がってしまった。残念な競馬だがこれも運。

それから、これはどの馬がということもなく、数日来力説したようにやはり春の天皇賞において1800m~2000mの高速決着好走経験は大事であるのだが、良馬場で行われる限り、優先すべきはスタミナではなく、一にスピード、二にスタミナという順番で考えるべきなのだろう。

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2013年4月26日 (金)

4月21日・日曜

◆この日驚いたのは福島の雪による中止。前代未聞・・・かと思っていたら、3年前にも春の福島開催で雪による中止の日があったそうだ。全く記憶にない。おそらく当時もこれは前代未聞と驚いていたはずだが、あの震災を挟んだためか、すっぽり抜けてしまっていたようだ。

◆ファインドラゴンやスリ―ヨークなど、懐かしすぎる馬名の2代目(なのか3代目なのか)がこの土日に走っていた。実況で馬名を聞くとしみじみしてしまう。

ファインドラゴンは昭和50年代前半、確か京都新聞杯や阪神大賞典を勝っていたはず。カツラノハイセイコの時代の名脇役だったか。

スリ―ヨークはキタノカチドキが負けた春の天皇賞(つまりイチフジイサミが勝った春の天皇賞でもある)でスリップしたように転んで落馬してしまう。そして次の年の春の天皇賞は出走取消と、つくづく楯に縁のない馬だった。このあたりの時代のことは結構ハッキリ覚えているのに、ここ5年、10年のことはとんと思い出せないことが多い。情けない。

◆フローラSは負けても3着には入ると見ていたスイートサルサが、スローの縦長後方という位置取りから伸びてきたものの6着という体たらく。対抗デニムアンドルビーが快勝。前走の内容から、こっちを本命という手もあったのだが、思っていた以上に人気になっていたのもイヤで対抗にしてしまった。素直が一番か・・・。

それにしても蛯名のあの尻持ちフォーム。おととしくらいから目につくようになったと思うが、あれをやるようになってから蛯名が直線で伸びてくるシーンは明らかに減った。というか伸びかけた馬が止まる。何を考えて長年築いたフォームを捨ててしまったのか分からないが、残念なことだ。それなりの理由はあるのだろうけど、今までのところは失敗と言われても仕方ないのでは。バブルガムフェローやエルコンドルパサーに乗っていた頃はしなやかな感じだったのに。岩田のマネなら止めた方がいいと思う。

◆悔しかったのはマイラーズC。競馬マガジンと自分のサイトでは買い目を配信しているのだが、3連単フォーメーションの目には1着グランプリボス、2着ダノンシャーク、3着サンレイレーザーはあった。しかしサンレイ2着はない・・・・。デカいアタマ差。850倍あったのだが。

◆翌月曜の週刊競馬ブック誌。ダービーへ向けての短期集中企画「東京優駿の記憶」の第1回はヒカルイマイの谷八郎元調教師。失礼ながらご健在とは知らなかった。私が生まれて初めて見た競馬がこのレース。ヒカルイマイがあんなドラマティックな走りを見せてくれなかったら、その後40年も競馬にハマることはなかったはずだ。感慨深く読ませてもらった。

◆同じ号に、思い出の春の天皇賞のエッセイページ。紺野記者が春の天皇賞を3200mで行うことへ対し否定的な見解を述べていた。こういう意見には徹底的に対抗していくのが私の仕事?競馬からスタミナと距離の多様性を奪ってはならない。

また、ずっと近似の距離を使うことが馬のストレスをなくすという趣旨のことも書いてあったが、これはむしろ逆のはず。私が獣医さんから伺ったところでは、同じ距離のレースばかりを続けて使うと馬は精神的に飽きてくることがあるとのこと。そういえば、スペシャリストとして同じ距離を使うことの多いダート1000mや直線競馬、あるいは3000m以上のレースにおいて、23走好走がが続いて人気になった後に突然凡走するケースは珍しくない。

◆さて今週。京都は皐月賞週の中山のように中間に2度芝刈り。毎年春の天皇賞週は一気に芝を刈って時計の出るコンディションにしてくるのが定番。今年もどうやらそうなりそうだ。気になるのは福島の天気。金曜夜現在では小雨とか。

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2013年4月26日 (金)

4月20日土曜

まず、25日に行ったサイン会にご来場下さった方がご覧になっていたら、心から御礼申し上げます。皆さんの御蔭で形になりました。初めての体験でもあり、面映ゆいところもあったのですが、お楽しみいただけたのならば幸いです。本のお買い上げも併せて、本当にありがとうございました。

◆しかし安定の女性客ゼロ(笑)。

◆さて先週の競馬。開催直前にビッグニュース?ヤフーのヘッドラインにもなっていた水野由加里嬢結婚、しかもお相手がなんと黛騎手というのはサプライズ。スポーツ選手の家庭は姉さん女房だと巧くいくケースが多いという。見かけに反して馬券は豪快、内面は実は男顔負けではないかと推測しているので、おそらく主導権を握っていくのだろう。末永くお幸せに。

◆土曜は寒く曇天の東京競馬初日。意外と春の連続開催の初日は転向に恵まれないことが多い。

馬券は取り逃しが多かった。福島牝馬Sはせっかくピュアブリーゼを穴馬として推しながら、本命アカンサスが位置取りと4角での大きな躓きと2つのマイナスが重なって終わる。3連複が万になっているなら、3連単のヘッジで3連複を行くべきだった・・・。

もっと残念だったのは京都の最終。ペガサスフォースを爆弾馬だとしてバラバラ流していたが、アクシーバンダムを切ってしまう。だがさすがにペガサスで3連複総流しをするほどには、自信はもちろん資金の余裕もなかった。

場内放送の鎌倉SがキャバクラSに聞こえ、クリーンキャンペーンが不倫キャンペーンに聞こえて独りで含み笑いをニヤニヤしているような精神状態では、こんなバチが当たってしまう。

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2013年4月25日 (木)

気になったニュース

◆鳥インフルエンザはいよいよ台湾へ上陸。騒ぎになる前に気になる海外情報の1つとしてここでも触れたけれど、対応が遅すぎる。

あいもかわらずテレビに出ている専門家は楽観論に終始しているが、当時滑稽として叩かれたSARSの水際防御策にしても、あれだけ周到にやったからこそ国内の感染拡大がとどめられたということを忘れてはいけない。情報公開の透明性もアヤシイものだ。パンデミックは今のままでは間違いなく時間の問題。即刻中国との間における人の出入りを禁止すべし。こうなったら中国国内で抑え込むのが最善の策である。

もし日本に上陸して深刻な事態に至れば、人の集まるような興行は全て中止されてしまうはず。そうなれば競馬に与える影響は甚大なものになる恐れがある。今、何週間も競馬開催が止められたら、今度という今度は大変なことになる。もっと危機感を持つべきだ。

◆「東証1部上場JXホールディングスの関連会社「JX日鉱日石探開」の経理システムを不正に操作し、200910月~今年1月の約80回にわたり、総額約118000万円をだまし取ったとして、元同社総務主任の小島誠容疑者を逮捕した。小島容疑者は社内調査で「すべて競馬につぎ込んだ」と話したという。」とのニュースがおととい掲載されていた。 

以前にもこの手のニュースはあったけれど、この3年3ヶ月の売り上げのうちの11億8000万円はこの小島容疑者1人で計上していたわけだ。前のニュースにも書いたけど、JRAは、そして我々も、何とも上客、カモを失ったものだ(もちろんジョーク、叩き上等・笑)。

◆ボーイング787が、故障原因の究明がなされないままに6月から運航再開の見込みなんですと。何かニオいますね。

◆学校の土曜授業再開が決まりそうな感じ。しかし家庭の8割が賛成ということにも驚いた。学力向上とかカリキュラム消化のためとかいうけど、弊害はデカイでしょ。

まず学力は向上どころかむしろ低下するはず。なぜなら土曜に塾に行けなくなる上に、自分で勉強できる子にとっては学校へ半日中途半端にいくことはむしろ学習時間を奪われることに等しい。

それにいじめられっ子にとっては1日学校に行く日が増えるのは、たまったもんじゃないだろう。

また塾産業、レジャー産業への打撃も大きい。

◆学校で思い出したが、例の体罰問題では先日、教師に対応マニュアルが配られたことで一件落着となりそうな雲行きだが・・・・。

あの体罰問題は、もともと部活レベルのことで暴力を振るうことが間違い(部活の態度や姿勢がふまじめ、熱意に欠けたとしても、それは非行ではないから)だったということだろう。

もちろん、質の悪いアホ教師もたくさんいる半面、優れた教師だってたくさんいるはずで、一律すべて教師の暴力は何があっても許さないという方針で取り締まるのはオカシイ。(マニュアルでは身の危険や他の生徒の危険がある場合は除く、としてあるそうだが)

まあそんなことよりも、私が今回最も疑問だったのは、教師の暴力を否定する論調ばかりだったこと。それはそれで間違いではないけれど、一番大事なことは、教師に殴られたくらいで死ぬことは間違いだ、どんな時でも自分の命を大切にしろと教えることではないのか。

そして対教師にかぎらず、いじめにしてもそうだが、弱い立場の生徒の逃げ道を作っておくことではないのか。

先週末の競馬については次回。

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2013年4月24日 (水)

エアグルーヴ逝く&その他の動向

エアグルーヴが出産時の事故のために死亡という知らせ。書く要もないが、現役としても繁殖としても、共に頂点に立った日本競馬史に輝く名牝。女傑ではなく、牝馬の脆さも併せ持っていた。桜花賞で熱発しなければ、秋華賞で骨折しなければ、さらに栄光は厚みを増したかもしれないが、3歳時に無理をしなかったことが古馬になってからの大成を呼んだのかもしれない。天皇賞よりも、最初にインパクトを与えたいちょうSの脚が一番思い出に残っている。ただただ残念。

ロードカナロアが安田記念参戦。高松宮週の競馬予想TVで「この馬本当は東京マイルが最高かも。安田出てほしい」と言っていたら本当になった。これは楽しみ!英断に拍手。

メイケイペガスターはダービーで藤岡佑が帰国して騎乗か・・・・ウーン・・・・。

レッドオーヴァルはNHKマイルCという話もあったようだがオークスに。でも今年のオークスを勝つのは桜花賞出走馬ではないような。大敗馬の巻き返しはあるかもしれないけど。

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2013年4月19日 (金)

4月14日・日曜+α

◆先週はいろいろ馬に動きがあった。まずは皐月賞。フェイムゲームとカミノタサハラが故障。

高速馬場との因果関係はさておくとして(ただし高速決着のGⅠ後は故障馬が相次ぐのは定番化している)、18日の東京スポーツで蛯名騎手がコラムで「GⅠ週になると芝を刈り込んで速い馬場を作ってくる」「馬場が堅過ぎる」と書いている。現場の騎手も認めているわけだ。

この連続開催、開幕から先週までは芝の草丈は比較的長めに保たれていた。毎週、現場で見た芝の見かけを記載するのだが、上から見て風でそよぐ様がほぼ毎週見てとれた。先々週は芝刈りなし、なのに先週は中間2回刈っている。土曜は芝が竹を削いだように屹立していた。ここまで短くしたのはこの開催で初めてなのは、毎週見ている人間ならすぐわかるほど明白。

刈ったこと自体は発表しているのだから、別にどうこうは言わない。だがまたかと思うだろうが、問題は砂だ。土曜と日曜は芝に撒いた砂の違いが歴然。芝刈りだけではここまで高速化する理由がない。砂撒きとの相乗効果であるのは、過去の例を見ても明白。本当に土曜が終わってから砂を急に撒きたすのは止めてほしいし、また撒くなら撒いたと公表すべし。

◆その皐月賞、完全に目論見がはずれた。ここまで速いと、ノーリーズンやダイワメジャーの年のように短いところに本領がある馬が走るのは納得。

さらに、今年の結果を見て皐月賞の血統傾向に大きな見落としがあったことに気が付いた。他の有料媒体原稿に書いたので、ここでは詳細は記さないが、私が今年まで唱えていた「母父欧州パワー種牡馬」だけでは説明がつかない現象が起きる過去の高速決着時の共通項について、やっと仮説を立てることができた。アンライバルドとトライアンフマーチに騙されていた(?)。

◆この日はいつも以上に買い方がまずくて惨敗。

予想TVで取り上げた福島最終も、せっかく穴馬として注目したヤヤラーラが来たのに、トーセンオーラと心中してしまった。まさかあんなに後ろからいくとは・・・。

◆終わってから打ち上げでいつものメンバーで話していたのだけど、皐月賞ってテレビスポットないなあと思っていたのは私だけではなかった。やはり作って無かったのね。

春天がすでに1週前から流れている。ディープインパクト篇。音楽モーサムトーンベンダー。本当に去年のシリーズより遥かにカッコよく、映像もナレーションも良くなった。

◆久々に野球のことを少し。19日は阪神が読売を叩いて三連敗阻止。それにしても勝利監督インタビューの和田の情けないこと。「ジャイアンツさん」って何よ?しかもなんとも迫力のないふにゃふにゃしたしゃべり方。真弓、和田と人は良いものの、監督としては頼りない指揮官が続く。

岩田投手が2軍落ち。確かに内容は悪いけど、岩田は藤井と合わないんじゃないだろうか。日高と組ませたらアッサリ蘇生しそうな気がするんだが・・・。城島が受けていたころはそんなに悪くなかったし。強気で早いテンポでリードする日高ならと思うのだが・・・。

来年は読売との開幕ゲームをアメリカで2試合行うとのこと。悪名高き加藤コミッショナーの発案だとか。統一球の件といい本当にろくなことをしない。6月退任までの辛抱か。

次のコミッショナーには、プロ野球低迷の原因である交流戦削減とクライマックス廃止(無理なんだろうけど)を期待したい。

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2013年4月16日 (火)

4月13日土曜

10日にはPOG本「青本」の締め切り。その後はルーティンワーク。

ハギノカムイオー死す。あと1年でシンザンの記録に並ぶところだったとか。黄金の馬というキャッチフレーズも懐かしい。ミスマルミチに始まる「華麗なる一族」伝説の、その華麗の部分の象徴的存在でもあった。

大ファンだった姉のハギノトップレディの猛烈な快速ぶり(桜花賞の猛烈な逃げは寺山修司に“風景が歪んで見えた”と言わしめたほど)も重ねてこの馬のファンにもなっており、当時高校2年生だった私は東上初戦だった桜草特別で、なんとかその姿を見んものと、中山のラチ沿い最前列に朝から陣取ったものだった。

スプリングSまで無敗で勝ち進んだものの、そこでのサルノキングの「いわくつきの」骨折もあって、「運だけで勝ち進んできた虚飾のスター」という評判に急変し、アンチが増え、皐月賞で競り潰された時には快哉を叫ぶファンも多かった。3歳時は完全に敵役のイメージがついてしまっていたなあ・・・。

だからファンだった私としては、宝塚記念、高松宮杯の連勝は嬉しかった。(相手には恵まれたのだけど)。しかしこの馬の直系血脈も残らんかったか・・・。

13日の土曜は中山競馬場。最終週にしてやっと、久々に暖かい、穏やかな競馬日和。

昼食は三幸のカツサンド。ちょうどカツの揚げたてにぶつかる幸運。柔らかいことこの上なし。もう少しソースが控えめでも良いかも。

昼休みにはゆるキャラ界のジョニーロットン(ジョンライドンに非ず)こと?ふなっしーが来場イベント。かなりの人だかり。恥ずかしげもなく私も写メで撮影。アドリブ能力は下手な芸人より上。中の人は何者?

解説は中山7R~9R。7Rは2着馬穴馬推奨も勝ったオルレアンノオトメは買えず。8Rはシャンボールフィズ本命で幸運にも的中。9Rは本命ケイアイチョウサンがスローであの後方の位置取りではアウト。よく伸びたが。

ここでスタンドに降りてメイン終了まで。中山GJはアイルランドのブラックステアマウンテンが快勝。前走の負け方を見れば、とてもここで本命を打てるものではなかった。日本の2枚看板が落ちているという事情はあったが、異国でのGⅠ勝ちはお見事。ただ、いつもの温かい拍手喝采というムードはなかった。

ちなみに、私が前回のペガサスJS時に、「この馬に本命を打つ記者が多かったことは理解に苦しむ」と書いた揚げ足を取って喜んでいる人たちがいるようだが、言っておくけれど私が否定したのはあくまでもペガサスJSにおいてのことであり、今回はどんな印もアリだと思っている。アイルランドの障害事情と、日本に置き換えたタイムの判断をできるくらい知識がある人ならいざしらず、単にアイルランドで強いから、とか、見た目が素晴らしいから(以前の状態を見ていないのに)という理由で本命を打つ姿勢がイヤだったということ。

今回は前走時との状態比較ができるし、また前走の内容から見て、走りの上積みもある程度は判断可能だ。だからそこで確信を持てた人は本命を打てばいい。印の根拠がシッカリしていれば良いのである。

お台場に移動し競馬予想TV。皐月賞本命はフェイムゲーム、対抗コパノリチャード。狙い目は福島最終のトーセンオーラ。対抗ミヤコマンハッタン、穴でヤヤラーラと。

去年初夏に出演させてもらったFM東京系「サタデーウエイティングバー・アバンティ」がいつの間にか終了していた。20年は続いていたはず。何とも残念だが、運よく一度出演できたことは光栄に思う。立ちあげから関わっていた入江たのし氏に感謝。

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2013年4月15日 (月)

大空振りの皐月賞

皐月賞の予想をご覧になって下さった方々にはお詫びするしかない。しかしロゴタイプが勝つのはいいにしても、23着にもあの通り人気馬が固まって入られてはお手上げ、恥ずかしいが逆立ちしても予想できない。完敗。それにしてもロゴタイプはお見事。

ダービーへ向けては、例年以上にいろいろ示唆するところの多い皐月賞だった。全てを左右したのは週中の2度の芝刈りと、急に日曜にもうもうと立ち上った(前の日以上に)緑の砂で出現した高速馬場とハイペース。馬券は惨敗だったが、かなりダービーへ向けて収穫あり。今からダービーが楽しみでならない。倍にして返してもらう予定(返り討ち?)。

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2013年4月11日 (木)

4月7日のこと

阪神が予想だにしなかった、読売相手に3試合無失点という快挙。初戦の能見が打線を狂わせたのが大きい。昨日も勝てた試合だっただけに、3タテできなかったのは痛いが、問題は明日からの横浜戦(敢えて横浜と書きます)。昔から読売相手に良い試合をして燃え尽き、直後のカードはボロボロというのがお家芸?のチームだから・・・ここを切り抜ければ上が見えてくる。攻撃力ではリーグトップの横浜は怖い。

それにしても、前にも書いたかもしれないが、やはり今年も阪神は投手力のチームだ。投手力不安という前評判はオカシイと思っていたが・・・。

今更のように気付いたのだが、チャンスに出てくるのに「ピンチヒッター」というのはこれいかに?

◆4月7日の日曜は、朝に私用を済ませてから正午前に東京競馬場。快晴ではあったがとにかく風が強く、そして寒かった。中山はどうだったのだろうか。

◆道悪の福島はホントに楽しい。気軽に買った6Rでかなり温まることができた。幸運。

だが切歯扼腕は福島メイン。サトノタイガーが3着なら・・・。

◆桜花賞は、ニコ生でのアユサン重視から、土曜夕方の時点でレッドオーヴァル本命に切り替えてしまったが、馬連とワイドで利益は出せた。なんとか形は付けられた。

丸山騎手は通訳を介してデムーロ弟に細かくクセを伝えていたそうで、デムーロが「丸山のためにも勝ちたかった」とインタビューで語っていたのは感動的。

◆レッドオーヴァルの敗因は距離ではなく、ずっと外を回しまくっていたのと、4角で張られたことでのロスで力を使ってしまったことだろう。1600mが長いということはあり得ない。

アユサンはオークスでも問題なさそうだが、レッドもオークスで厳しいだろう・・・・と思っていたら、次走はNHKマイルCが濃厚とのこと。

悔しいのは3連単。ニコ生でダイワメジャー産駒をプッシュしておきながら、そりゃジーニマジックにいってしまいますよ・・・・ディープインパクトの近親でもあるし。プリンセスジャックも3秒くらいは考えたけど、さすがに手は回らず。コレクターアイテム買ってる場合じゃなかった・・・よく考えれば3着には塗れたよなあ・・・・。

◆相変わらず、芝で道悪になると「ダート実績馬、ダート血統馬を狙う」と書いてある記事を新聞で見かけるが、ダートと芝の道悪の間には何の関係もないことがまだ知られていないのかと少し呆れる。

◆手許の馬サブロー、裏一面の各記者のキャッチフレーズが一部変わった。個人的に最も気に入っていた「元消費者金融支店長」という、予想とは何の関係もない、ある記者のフレーズが、陳腐な「ラジオ関西名物解説者」にすり替わっていたのが残念。

それにしても某記者のフレーズである「スピード指数考案者」というのは引っ掛かる。これはベイヤーしか使えないと思うのだが。

◆東京競馬場のメモリアルスタンドにあるターフィーショップには、JRAVANの販促ポスターが貼ってあり、デザインはパソコン前に座ってこちらを振り返る市丸さんの満面の笑みだ。負けている時にこれを見ると落書きしたくなって困る。

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2013年4月10日 (水)

4月5日、6日のこと

改めてニコ生動画をご覧くださった皆様に御礼申し上げます。32000アクセスと、こちらの見込みを大きく上回る方々に視聴していただけました。また95%前後の皆さんから肯定的なご意見を頂いたことにも驚きました。もし次回があったら、またよろしくお願い致します。

ということでニコ生の本番があった45日金曜は、前倒しで金曜夜に処理する分の仕事をして、4時半頃に家を飛び出し都内某所のハウススタジオへ。渋谷で、初めて地下に潜った東横線に乗り換える。乗り換えにあんなに時間がかかるとは思わなかった。

今回は初めてとなる司会進行がメインの仕事で、各方面、とくにパートナーの今井りか嬢には迷惑をかけてしまった。視聴者からは分からない範囲で2つミス。1つは皐月賞篇に移るところで、タイトルコールを失念したままだらりと入ってしまったこと。もう1つは告知部分で、自分のセリフ割りを1つ飛ばしてしまい、今井さんにフォローしてもらったこと。

初対面にもかかわらず、安藤さんには本当に良くしていただいた。結構際どいところも攻めてみたが、ニコニコと柳に風とばかりに受け流された(苦笑)。あとはとにかく服のセンスが良いことに驚く。

清水さんは久々にお会いした。少し痩せられたようだが、お元気そうで何より。

深夜1時頃に帰宅、そこから書きかけておいた予想原稿を配信。泥のように眠る。

土曜は早朝に雨。その後、曇り空の下、中山競馬場へ。西船橋のバス停で強い雨が降り出す。その後は振ったり止んだりだったが、10Rあたりから本降りとなってきた。芝は刈っていなかったので長い。そして向正面向かい、直線追い風の強めの風。

馬券は今イチ。山陽特別はチェリーヒロインが3着なら複勝とメイショウヤタロウとの好配当ワイドだったが及ばず。阪神牝馬Sはカラフルデイズ本命で、してやったりかと思ったが力負け。外へ張られたのも痛かった。

ニュージーランドは軽視したエーシントップに勝たれては致し方ない。特別戦に入ってから取れたのは、野島崎特別の馬連くらい。

息を呑んだのは福島での丸山騎手の落馬。馬に踏まれたかに見えたが、スローで見ると間一髪で難は逃れていた。だがケガで桜花賞には乗れず。ニコ生で重い印を打つと明言してきたアユサン、右回りではコーナーリングの難しい馬で、中間も丸山が栗東へ通ってクセを掴んで仕上げてきた馬だけに、この乗り替わりは痛い。しかもホームランか三振かで、信頼という意味では置きづらいデムーロ弟が代打だ。

当初はディープインパクト産駒同士での本命対抗を決め込んでいた、ここで対抗のレッドオーヴァルを本命に急遽引き上げ、本命予定だったアユサンは△筆頭程度に下げてしまう。

今にして思えば、なんと見る目のないというか、こねくり回した判断となってしまったことか・・・。

夕方6時過ぎに帰宅、一気に仕事。眠りに就いた深夜1時半頃には小雨だったが、日曜未明の府中はかなりの風雨だったようで、ベランダまで吹きこんでビシャビシャになっていた。だが起きた7時頃は快晴。阪神はさほど降らずに馬場を気にしなくていいであろうことは土曜の段階で分かっていたが、さて中山はどうなったかと気にしつつ、早朝から私用で外出。風がとても強い。

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2013年4月10日 (水)

水上新刊のお知らせと競馬本フェア

KKベストセラーズ競馬本フェア 春GⅠ予想キャンペーン

●下記日程において、KKベストセラーズの競馬書籍、月刊誌「競馬最強の法則」のいずれか1冊でも購入されたお客様には、対象GⅠの予想をお付けいたします。

・書泉グランデ(東京・神田神保町=最寄駅地下鉄「神保町」・3F競馬書籍コーナー)

・書泉ブックタワー(東京・神田佐久間町=最寄駅JR「秋葉原」・4F競馬書籍コーナー)

●日程&登場予想家

5月4・5日 5日NHKマイルC予想~水上学・Kヤマモト

  1112 12日ヴィクトリアM予想~仲谷光太郎・上野誠

  1819 19日オークス予想~境和樹・Kヤマモト

2526 26日ダービー予想~水上学・久保和功

6月1・2日 2日安田記念予想~水上学・樋野竜司

※諸事情により、予定の予想家が突然変更する場合もあります。なにとぞご了承ください。

※予想は、各予想家によって、買い目ではなく、レース分析や特注馬のみ挙げる場合もありますことをご了承ください。                 

※馬券は自己責任において、ご購入お願いいたします。   KKベストセラーズ

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2013年4月 4日 (木)

3月31日・日曜

ブライアンズタイム死去。リボーの底力DNAを、現代に伝えるための貴重な役割を果たした種牡馬だった(あくまで私見)。生まれた時代が悪かったのだが、それでも大きな足跡を遺した偉大な存在。ただし、第2世代種牡馬がタニノギムレットとマヤノトップガンだけでは心もとない・・・。

◆変異した鳥インフルエンザのワクチン作成には最低半年必要だそうだ。それまで水際で防げるか。ワクチンについて、こういう時の対応はアメリカはさすがに速い。

日本政府は隣国での感染なのに、もろもろの対応が遅すぎる。交易一部停止と、渡航制限を即刻実施すべき。競馬の世界においてはとりあえずは香港遠征が問題となる。前回の新型インフルは幸いにも弱毒性だったが、今回はまず間違いなく強毒性。世界に広まりパンデミックとなれば、犠牲者の数は数十万から数百万に達する恐れがある。

◆穏やかな話題でプロ野球開幕。我が阪神は初戦こそ景気良かったが、その後は相も変わらずのフン詰まり打線。当初は課題は投手陣と言われていたが、やはりそんなことはなかったようだ。結局今年も打線が湿る。今年の中日相手にこの体たらくでは・・・。

そして現在(木曜夜八時)も、榎田を見殺し。

◆ダルビッシュ、何ともはや。藤川2球で初セーブも、なぜ金髪?

では書き残していた331日・日曜のこと。

◆中山5Rは久々に幸運の女神がほほ笑んでくれた。

◆だが、いいことばかりはありゃしない(ⒸRC)。もう、ゴールの瞬間身悶えした・・・ダービー卿。本命対抗の順で12着が決まり、3着にオセアニアボスが届いたと思ったのだが、この鍔競り合いを取れないのが私の勝負弱さ。しかもダイワファルコンを消したので、3連単は取れず。単勝と馬連でソコソコだったが、とにかくあの34着のクビ差は痛かった。

◆大阪杯はオルフェーヴル貫禄勝ちも、内容は凡戦。オルフェーヴル自身の走りは、前哨戦で休み明けだからまあこんなもんだろう。ここで勝てないようではダークシャドウは峠を越したかも。GⅠでは今後厳しい。

◆ドバイのジェンティルドンナは、これも初海外と、それから距離だろう。「世界の者差し馬」セントニコラスアビーに完敗では、さらなる上積みがないと。牝馬限定のGⅠなら勝ち負けになるだろう。

◆バルジューが未勝利に終わるかと思ったら、最終騎乗で何とか勝った。しかし6年前とは別人。

弟デムーロは馬券的には本当に厄介。消せば来る、買えば来ないの悪循環だ。なおロゴタイプは皐月賞は兄デムーロだが、ダービーではまた弟に手綱が戻るという報道。

◆この土日は全国的に荒天の予報。特に土曜の関東はかなりの暴風雨になりそう。やれやれ。雨は良いが風は勘弁願いたい。桜花賞も高速決着にはならないことは確かだろう。

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2013年4月 2日 (火)

3月30日・土曜

◆1つ本を紹介。説明すると長くなるので書かないが、あるきっかけで私と知遇を得ることとなったUさんが、これも長くなるので書かないが井上ひさし氏との関わりの中で一冊の本と縁を結ばれたという知らせ。

327日に発刊となった、文・井上ひさし、絵・萩尾望都「水の手紙~群読のために」。宜しければぜひご一読を。

http://www.amazon.co.jp/%E6%B0%B4%E3%81%AE%E6%89%8B%E7%B4%99-%E7%BE%A4%E8%AA%AD%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AB-%E4%BA%95%E4%B8%8A-%E3%81%B2%E3%81%95%E3%81%97/dp/4582835791/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1364908780&sr=8-1

◆さて前回に触れた鳥インフルエンザは、記事を書き終わった途端にさらに患者が増加したと報道があった。不運なのは、情報公開について消極的かつ、衛生観念の薄い中国が発症地になっているということである。SARSの時のように、WHOの献身的な対応で止めることができる保証はない。今、そこにある最大級の危機であると思うのだが。

◆では本業回りの話に戻って。

30日土曜の中山は完全に真冬。予報では日中は14度に上がると言っていたから、スプリングコートで出てきてしまったのが大失敗。実際には10度どまりで、しかも5Fのゴンドラでは風も吹きつけたので体感温度は8度くらい。久々に放送席で歯の根が合わない寒さを味わった。スタッフ用のラジオ日本ジャンパーの余りを貸してもらってなんとか凌ぐ。

◆ヴァーティカルサンがアザレア賞出走取消。今年のPOGは完全終了。

◆60有余年の歴史にピリオドを打つダービーニュースの記者の方々が、各方面に挨拶回りをなさっていた。私も長谷川仁志さんや山岡章夫さん、山本博之さんには大変お世話になっただけに、胸に迫るものがある。中には志半ばにして、現場を離れて違う道を歩むことになる方もおられるだろう。ただただお疲れ様でしたという言葉のみ。

ラジオ日本での日曜午前の長谷川さんご担当の解説は継続されます。

これまでいろいろ頼っておきながら、会社がなくなったというだけで、掌を返すようなことをするところが出てくるか。他人事ながら気になる。

◆中山の芝はBコース替わりと芝刈りで時計が高速化。砂は相変わらず舞い上がっている。ただ今週末は中山も阪神も土曜日曜と雨予報。降り方によっては外差し祭りもありうるか?

◆ベールドインパクト故障は残念。

◆桜花賞篇のテレビCM、今年はテスコガビー!!去年後半くらいから、このシリーズはとにかく音もコピーも良くなってきた。今回は音楽・バッファロードーター!!!前回のコーネリアスといい、「分かってる」スタッフに代わったのかも?

テスコガビーはもちろん凄かったんだけど(桜花賞だったかは定かではないが、命名の由来となった少女・ガビエルちゃんを鞍上に乗せた口取り写真がスポーツ紙の一面を飾った記憶も)、どさくさ紛れに2着に飛び込んできた人気薄の抽選馬、ジョーケンプトンを覚えている人がいるだろうか?「なんでこいつが」と、テスコガビーの独走ぶりと同じくらいに茫然とした(今見直すと8番人気。意外と売れていたのね)。

抽選馬限定戦だけをひた走り、前走は4歳抽選馬特別を勝って出走枠に滑り込んだ馬・・・だったはず。滑り込んだと言っても、当時の阪神マイルのフルゲートは22頭。確かこの年から22頭になったと記憶している。前の年までは26頭だったと思う。28頭立てのダービーといい、昔のクラシックには殺気めいた緊張感がレース自体に漲っていた。

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2013年4月 2日 (火)

ここ2週の出来事から

1か月くらい前に、日本でニュースの扱いが小さすぎるとした、鳥インフルエンザ変異の可能性の報道をここで取り上げたが、危惧した事態がさっそく現実のものとなってきた。先日1万頭が謎の死を遂げた豚が感染源(犠牲者の1人が豚精肉業)の可能性もあるということだが、豚からにせよ鳥からにせよ、また最悪の事態である人から人への感染にせよ、広がる気配が出てきている。問題は日本と関わりの深い上海が主な感染地になっていることだ。政府は早めに対策を打つべきである。

◆サッカー・ヨルダン戦で日本選手の顔面にレーザー照射。思い出したのは95年のAJCCでホクトベガだったかなんだったかに、オウム真理教がレーザー照射をしたと供述したこと。

◆国民栄誉賞。今や何の権利もなくなっているから誰がもらおうといいけれど、松井はないでしょ。いや松井は読売に居た頃から嫌いじゃないけど。でも松井なら先に野茂でしょ。結局森喜朗が裏で糸引いてるんじゃないの?

◆坂口良子急死。小学生のころ、青春ドラマの「アイちゃんが行く」やも「幸福探し」も見ていたが、やっぱり傑作「前略おふくろ様」のかすみちゃんの可愛さが一番。そしてその可憐な印象を変えたのが、「グッバイママ」のとにかく救いのないほど悲惨なヒロインを演じた時。雨の中、娘を残し不治の病のために息絶える最終回は、中学生だったか?子供ながらに強烈に焼きついた。合掌。

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