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2013年5月

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2013年5月31日 (金)

なんか少しイライラしてますが

意外なことに?ブッチャーズについては何人かの方からメールを頂戴した。聞いていた人が予想外にいたことに驚くとともに嬉しさも。改めて合掌。

◆例の馬券裁判は、ご存じのように原告が高裁に控訴した。まあこれも想定内だったが・・・。

万一、税務関係の仕事の方がこれを読んで気を悪くすることは本意ではないので、表現は緩めるけれど、税吏というものは「高所に立てば、馬券の売り上げを保った方が、国へ入るお金が却って増える」というような柔軟性のある考え方は絶対にしない。目標より低い徴収額のまま引き下がることを良しとしないような職務教育を受けており、目先のその案件について、さらに取れる可能性がある限りは諦めずに遂行しようとする。そういうものである。要するにただ「取る」ためのエキスパートなのである。

だから控訴審でも、「正しい」裁判長のもとで、一審と同じ判決が下ることを信じるしかない。

◆鳥インフルエンザの続報が急に立ち消えたと思ったら、今度は新型コロナウイルスが中東から広がりを見せている。こちらも致死率50%という恐ろしさ。コロナウイルスの変異ではSARSが知られるが、SARSは8年経ってもいまだにワクチンができていない。コロナウイルスには未知の部分が多く、ワクチン製造は困難を極めている。WHОは警戒宣言を発令した。

◆政治でも、マスコミでも、この業界でも、とにかく自分賛美をしたがるバカが意外と多いことには呆れる。近年特に目立つんだけど。下品。仕事の評価は他人がするものだ。

また、既得権益を批判していた人が、いつも間にか自分が既得権益に与るとそれを守ろうとしたり、権威にを振りかざし人に圧力をかけたりする例もよくある。イエスマンばかりをはべらかして、取り巻きの中でふんぞり返っている奴。裸の王様みたいになっているのもいるし。

◆難しいことを優しく、簡潔に表現することが知性である。と思う。難しいことを難しくしか表現できないことは、知的な所業ではないと痛感する。簡単なことを難しく言うことは、さらに愚かに見える。

◆とりとめのないことを書いたので本分に戻る。競馬では、今週からのクラス編成替えに伴い、相変わらず4歳オープン馬に対する理不尽な除外事態が起きている。常々声を挙げているように、4歳一律半減はあまりにも乱暴。6歳時に2度目の収得賞金削減を行うか、あるいは3200万を超える4歳馬は半減しないというような手を早急に打つべき。レーティングや近1年の収得賞金プラスではカヴァーしきれていないことに、本当に早く気付いてほしいものだ。

◆今週からラジオ日本は午後前半となり、1時から3時半の出番に移る。

それから、もう情報公開されているが、宝塚記念の2日前の金曜に、またしてもニコ生特番を放送する。安藤さん清水さん、東スポの舘林さんと、大物ゲストの出演もほぼ確定。詳しくは後日改めて。

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2013年5月30日 (木)

相次ぐ訃報

ジョワドヴィーヴルに続いて、フィフスペトルまでが命を落とした。祭りのあとで祟られているかのような訃報が競馬界に相次いだ中、今度は人の訃報で衝撃を受けた。

ブラッドサースティ・ブッチャーズのヴォーカル、ギターの吉村秀樹が、心臓発作のため46歳でこの世を去っていた。3つ年下とはいえ、ほぼ同年代が逝くと心が痛む。

轟音でノイジーなギターサウンド。エッジが立ってないのにこんなにカッコいいギターはそうそう無かった。たぶん多くの人がブッチャーズを知らないと思うので、焼香代わりに一度見て聞いてもらいたい。

虚無感漂う淡々とした歌詞もいいのだが、やはり最大の売りであるギターを活かしたインストナンバー、タイトルも今聞くにふさわしい・・・「悲しみをぶっとばせ」

http://www.youtube.com/watch?v=v3JowIiLiF0

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2013年5月29日 (水)

5月21日~25日

ジョワドヴィーヴル。なんとも残念な、そしてかわいそうなことをした。Ⅴマイルで本命にして、あと一歩で3着というところまで頑張ってくれた。このまま復調の波に乗りそうだったのに・・・・。合掌。

では先週の、日曜以外のことを。

●21日火曜は、原宿の某眼科へ。緑内障の疑いありということで検査。現在は所見がないが、要経過観察とのこと。次回は夏に。

待合室で、某ミュージシャン(といっても知る人ぞ知るような人。名前は出しませんが、ザ・ヘアーというモッズバンドでヴォーカルをつとめ、有名な大所帯バンドにも一時期在籍していた人。分かる人ならこれで分かってしまう)を見かけて驚愕。やはり病院のような場所にいても、なんともいなたくて洒落た佇まいが只者でない空気を醸しだしていた。眼科なんだけど、当人はぎっくり腰で辛そうだった。先に整形外科に行った方がいいのではないかと思った。

帰りに食した、明治通り沿いの裏手道で見つけたカレー屋「シャンティ」のなすとミートボールのカレーが美味。市原隼人のサインが飾ってあった。

●24日は女子医大で定期検査。4月半ばに特別な療法を試みたので、毎月一度は通わないといけない。そのためにヨード抜きの食事を3月末から1カ月していたので、食事全面解禁後しばらくは、そばつゆですら昆布だしが生臭く感じて困ったものだ。今は大丈夫だが。ヨードの抜け方=食事制限の徹底ぶりがとても優秀で、担当医が驚いていた。なんでも褒められるとこの年でも嬉しいものだ。

●ということで病院通いとルーティンワークでバタバタしているうちにあっという間にダービー週の競馬開催を迎えてしまった。

両病院の待合室ではずっと予想に勤しんでいた。あそこは集中できます。結局、先週までは本命としてやや否定的に思っていたキズナだが、どんな角度から考えてもこれしか本命を打つべき馬がいないという結論に行きついた。

唯一不安のあった展開面も、ダービーは意外と直線がペースに拘わらずバラけることに気付いたので、これなら大きな不利も受けないと確信。しかも前半緩くても道中早めにピッチが上がりだす顔触れという見当もついた。

水曜は血統表精査と、皐月賞、朝日杯、スプリングS、弥生賞のVTRを見返して、コディーノ消し、ロゴタイプもかなり危険という見解に至った。

●土曜の東京競馬は通常よりも人出多め。天候に恵まれたことが、今年のダービーウィークにとっては本当に大きかった。入場人員は前年比128%。

●ラジオ解説は10Rから。その10Rは10番人気ロンギングスターを穴で挙げながら、本命スズカヴィグラスが、芝マイルの準オープン並みのハイペースをダート戦で刻むという流れに2,3番手で乗り入れてしまい失速。それでもあの差なら良く粘っていたのだが・・・。ハイペースを読んでズブズブ決着になると決め打った人でないと的中できなかっただろう。

11Rは無難に的中も、あの組み合わせで3連単が80倍以上もつくとは。気を入れて買うんだった。スノードラゴン過信禁物を指摘できたのが唯一の救い。

切歯扼腕は12R。対抗サトノプレマシーと、▲12番人気ビッグリバティーで決まるかと思えたのだが・・・内で1年以上のブランク明け初戦のロジスプリングに粘られてしまい、馬連165倍が夢と散る。

●終了後は急いでフジテレビへ。本番前にМディレクターと阪神の話。この日は日ハム戦、谷元程度の投手を打ちあぐんでいる。そのまま本番の時刻に。スタジオに入る前に、「栗山はこの投手を最後まで投げ切らせることはないから、武田久とか出してきたらその時がチャンス。そこまでこちらの投手が持ちこたえていれば、サヨナラ勝ちあるよ」と言い残す。そして出てきたら、まさに武田を打ちこんで阪神勝利。こういう予感はよく当たる。

(しかしここ2,3日、けが人続出と迷采配で転落の予兆。読売が付き合って負けてくれてるからいいようなものの・・・・今のままでは夏場に先発陣がバテて大連敗が待っていそうな気がする)

●東京競馬場ゴール板の正面を下ったところの売店「ホースアイ」の、「肉巻きカレースティック」は、B級グルメの正統派で結構イケる。開催はあと4週あるので、行く機会があったらぜひ。

なお、私が10代の頃から慣れ親しんだ東京競馬場のきねうち麺は完全に撤退した模様。中山にもなくなっているし、もうあの独特の歯応えや、ここでしか味わえないスープを口にする機会がなくなってしまったかと思うと寂しい。(もし私の気付かないところで営業していたらごめんなさい)

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2013年5月28日 (火)

ダービーデーのこと

土曜のことは後回し、ダービーデーのことを。

現在、やや虚脱気味。競馬年齢をダービーと共に1つ重ねる私としては尚更だ。

レースも多くの人たちが納得するであろう大団円、そして好内容だった。

競馬場に到着して真昼間からバーボンソーダ片手に、さっそく軽く酔う。何人かの方に声をかけて頂いたが、顔が赤かったら失礼しました。

●武豊騎手が久々に全盛時のキラメキを見せてくれた。直線向いてしばらくした所で、前にいたマイネルホウオウがササってきた時は、完全にカットされてしまうかと思ったが、パトロールで見ると内から跳ね飛ばして割って来た。プレッシャー云々の心配が一切要らないのはこの人の凄さ。

ここ数年の不振から、マスコミ内にも非難するような人たちも結構いたけれど(これまでの貢献を考えたら成績が急落したくらいのことでどの口が言うかという気もするが)、なんやかやと言っても武豊。この人を超える千両役者はなかなか出てこないのも事実。これまでのように勝ちまくることは年齢的にも、また慢性的に悪いと聞く腰からも、周囲の状況からも無理だろうが、今回のように大きいところではシッカリと仕事をするバウンティハンターとして、まだまだ唸らせてくれそうだ。

●キズナの周囲からは、もう凱旋門云々の声(しかも札幌記念を使って渡仏の計画?)も出ているようだが、ちょっと使い込んできているので、ここでしっかりオーバーホールさせた方が将来のためになると思うのだけど・・・。個人的には、いくら斤量で優遇されても、日本から3歳馬を持っていくのはデメリットの方が大きい(欧州の3歳馬は別)と考えている。

●それにしても福永騎手。あれで負けたら仕方ない。レース後は悔し涙を流していたようだ。今回に関しては完璧な騎乗、それでも負けた。手前味噌だが、競馬ラボに書いた全頭解説で、もしエピファネイアが勝つとしたらこういうパターンとした通りの乗り方になったのだが、それでも差された。

父の天才・洋一氏でも勝てなかったダービー※を、息子が勝って雪辱する夢はしばらくお預けか。

(※福永洋一騎手の名誉のために書いておくが、当時の騎手はみな自厩舎や一門の人間関係、あるいは先約を優先していた。洋一さんも継続して乗っていたら勝てていた馬もいた。特に皐月賞で神業を見せて勝利に導いたハードバージにダービーで乗らず、先約のあったホリタエンジェルに乗った・・・なんてこともあった。ハードバージがダービーではハナ差2着だっただけに惜しまれる)

●自分の予想の方は、本命キズナが勝っても、3連単では2着にエピファネイアを置かなかったので外してしまった。500倍もあったなら押さえておいても、と思うが、仕方ない。◎△△ならまずまず納得。競馬ラボの全頭解説ではメイケイの評価以外はほぼ正解を出せたし、この点については運が良かった。

とくにローエングリン産駒の血筋の評価、母父ストームバード~ストームキャットの評価(これでアポロソニックを拾えた)、予想TVでも述べたがサドラーズウェルズ系を安易にステイヤーと解釈しないこと、キンカメ×母父サンデー配合のダービー用分類などは、たまたまの結果とは思えないので、覆される例が増えるまでは今後も忘れずに覚えておきたい。

ただ自分が弱腰だと痛感したのは、コディーノを全く要らないとしたのに、ロゴタイプを消せずに△を回してしまったこと。

●目黒記念は本命ムスカテール。◎△▲の決着。こちらを競馬予想TVの狙い目にしていないのは私の不徳。せっかくアドマイヤラクティ低評価、カポーティスター消しまで正解だったのに・・・。

●私が接した他の方の予想では、群を抜いて市丸氏のダービー予想が素晴らしい。完璧だった。本命キズナが勝つ確信を持つのはそう難しくはないが、エピファネイアの2着にあれほど確信を持てた人は、おそらく著名な予想者の中では独りだけだろう。

それからヒノくんこと樋野竜司氏は、相変わらずの預言者ぶりだった。アポロソニックが山吹賞を勝った直後に、「ダービー出てこないかなあ」とブツブツ言っていたし、青葉賞の翌日には「ダービーはアポロソニック本命」を宣言していた。結果は3着でも、人気や評価を考えるとこれはスゴイことだ。青葉賞の内容についても、アポロ>>>ヒラボクと断言。山吹賞の時点でこの馬とダービーを結びつけたのも、おそらく独りだけだろう。

●今年のダービーに向けての、JRAのPR活動も市丸氏の予想同様、完璧だった。コア層にもライト層にも効果的な展開、そして「ダービーくらいは馬券を買ってみようか」という、平常時無関心層の掘り起こしアプローチ。あらゆる矢を打ったと思う。当日の各演出も、華やかさの中にも厳かな雰囲気を維持。手放しで評価!

それから、これはまた別の問題だが、爆音を出す空撮のヘリもいなかった(出す金がテレビ局になかった?)のも良かった。当然である。

●競馬場から打ち上げ場へ向かう途中、大学生とおぼしき男性集団の会話が飛び込んでくる。

「ダービー終わって、あとは総選挙だな」

腰が砕けそうになったが、今のご時世はそういう男の子って多いのかも。確かに予想TVのバイトの学生さんも、AKBの投票に必要なシングルを持ってきていたし。あるいは以前にも書いたように、AKBファンと競馬の親和性は本当に高いのかもしれない。

●さて、安田記念もなかなか面白そうなのだが、今週は久々に雨の週末となる気配。水曜以降は日曜まで雨が降ったり止んだりの梅雨らしい気候が予報されている。近年の好天高速馬場の結果とは、血統面や展開の傾向が変わることも想定しておきたい。

さらに、芝の長さも悩ましい。ダービー週でも今年は大きく刈ってこなかった芝だが、マイルGⅠとなれば今度こそ一気に刈る可能性もある。

●ラジオ日本は、土曜午後前半に入れ替わって13時~14時半まで。

また競馬予想TVは今週も出演します。ただし、ダービーを外してしまったので、最後の望みだったGⅠタイトルでも上位に入る可能性が恥ずかしいことにほぼ消失。なので、安田記念で大きな払い戻しを受けない限り、今週末が今シーズン最後の出演になると思います。(来週からは上位者のタイトル争いサバイバルに入るため)

ダービーデーの競馬場では、視聴者の方から何名も声をかけて頂きましたが、申し訳ありませんでした。今シーズンは、もともとの実力不足に加え、巡り合わせも悪かった。

●最後に、前々回の記事で追記した、横手氏の「緑の砂疑惑発言」の件だが、これは緑の砂の有無ではなくて、時計や馬場への影響についてのことを指していたようだ。よって、追記として書いた部分については削除した。

砂が馬場に与える影響については、あるとかないとかいうのは単なる見解の相違なので、反対の意見が出ていても、これを否定するつもりはない。

もともと、時計の出方の判断は、ペースをどう見るかの主観にも負う部分が大きいので、証拠の出しようもないのだが、時計の出方や馬場の伸びる分どころを左右していると判断できる「論拠」はたくさんある。これについては何度か過去の著書で書いているので、興味のある方はお読みください(宣伝か)。

それから、関係ない第三者の方が、ツイッターで横手氏にクレームを入れるのもやめていただきたい。

まあ、私が一番主張したいのは、前にも書いたように「影響があるかないかはこちらで決めることだから、JRAは撒いたら発表してほしい」。これが全てである。

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2013年5月24日 (金)

いよいよダービーです

●オークスで書き忘れたこと。メイショウマンボの飯田調教師は、前日に急病で倒れ入院していたとのこと。禍福はあざなえる縄のごとし。

●そしていろいろあって騎乗数が激減していた武幸騎手を乗せ続けたメイショウの総帥・松本好雄オーナー。気骨が実ったドラマチックな勝利だった。

●クロフネサプライズが骨折したのは、別に高速馬場がどうこうということではない。あれは飛ばしてバテて、フットワークが乱れたところでやったものだ。先週の馬場はそれほど高速ではない。私はとても良くできた馬場だと思っている。

ただし、今週については分からない。ダービー週だけに一気に刈る可能性はけっこうあるのではないだろうか。芝丈の発表ではなく、自分の目で見て確かめたい。

●いよいよダービー。TVCMは複数タイプあって、どれもカッコいいぞ。

80回記念大会ということもあってか、今回はPRが実に盛ん、そしてその内容も良い。京王線の車内、京王新宿駅や府中駅のポスターも効果的。新宿駅には実物大?のディープインパクト像も出現している。

天気がいいのが本当に何よりだ。

●ここ3週、土曜に私の担当放送時間内に、芝ダート問わず故障馬が出ている。今週は全馬無事で。

525日、夜10時半からNHK総合で「ハイセイコー ダービーにかけた12週間」を放送。

同日、深夜255分から、「日本ダービー物語」を放送。前者は不在、後者は時間が遅すぎるのでタイマー録画。

●今週の日刊紙には、思い出のダービーを振り返る企画が満載。私は、何度も書いているが競馬と最初に、偶発的に出会った1971年ダービーが個人史としては最も思い出に残っているが、名勝負という意味では以前、アエラの別冊でも書いたようにキングカメハメハの勝った2004年。

それからコーネルランサーがインターグッドを差し返し、キタノカチドキが消えた74年。

カブラヤオーが当時の1000mのJRAレコードに近いペースで前半を逃げて、そのまま逃げ切るというとんでもないレースをした75年。

七夕ダービーとなった72年の、横一線の叩き合い(武邦ロングエース)・・・。

他にも乗り替わり騒動の雑音を封じた加藤和宏一世一代の名騎乗、85年のシリウスシンボリ。もちろん93年のウイニングチケットも・・・。ゴール前のシーンは、71年以降は全て思い出すことができる。

それでは皆さま、良いダービーを!

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2013年5月24日 (金)

反論します

今朝のスポーツ紙はどこも例の裁判を報道していた。まあ一般のファンについては、なんとなく今まで通りということになるでしょう、実際のところ。

今回のことは特別な例として風化していきそうだ。

前回に書いた「原則非課税、高額配当のみ源泉徴収」という落とし所は、蛭子さんも同じことを言っていて笑ってしまった。そうですよね、そこが一番理に適っているでしょうね。

さて、タイトルの件。

一般の方が何を言っても構わないし、たとえ悪口であっても注目の裏返しでもあるのでそれは良いのだけれど、同業者が実名で批判してきたら話は別。それが納得できるものでない限りは、看過したくないですね。私はそういう心の狭い人間です。

で、私は失礼にも存じ上げないのだが、横手礼一氏というライターのツイート。先日発売された藤田騎手の新刊を批判するのはいいのだが、そこでなぜか私が引き合いに出されていたのだ。

反論したいことは2つ。

●まず、藤田騎手の本についてどんな意見を持っても自由だが、それを批判する上で、なぜ無関係な私の仕事を引き合いに出すのか。一般人がブログとかでやるなら我慢はするが。

●「とりあえずJRA叩いとけ、高速馬場叩いとけ、社台を叩いとけ、そういうのは水上学さんでもうお腹いっぱいである」とのことだが、後ろの2つについては誤解しているようだ。

高速馬場については、私は特に批判してはいない。ただ高速馬場を作るような措置をしたならそれを発表しろということを言い続けているのみだ。

また社台については、社台が悪いとは一度も書いたことはない。一極集中するのは全ての分野において衰退を招くから、社台の一極集中を止めるべく非社台の健闘を願っているだけである。好き嫌いなら先日書いたことはあるが。

JRAについても「とりあえず」叩いているつもりはない。もしそう見えているのなら、それは私の筆力不足なので反省するしかないのだが、JRA本体にも何度か取材をしているし、調教師や騎手、馬主など、立場の違う人たちの目から多角的に問題点と改善すべき手段を語ってもらうという肉付けもしている。

第一、JRAに対してはリスクもあり、とりあえず叩けるような軽いものではない。しかも「叩く」という軽率な意識もない。おかしいもの、矛盾しているものがあれば、それについて指摘し改善を求めているだけである。そもそも「叩く」って何なんですかね??

昔は知らないが、今、JRAに対して提言している人たちは、みな同じような意識で発言していると確信する。「とりあえず」とか「叩く」というレベルでやっている人は、少なくとも私の目には入ってきていないし、私もそうならないように発言しているという自負はある。

藤田騎手の本については、読んでいないので、横手氏が何を感じようが私の関知するところではない。ただ、なぜか火の粉が飛んで来たので、黙っているのも腹立たしくここに書いてみた。横手氏がこれを読むかどうかは知らない。ただ書いておきたかっただけだ。

こんな内容の記事でダービーになるのも嫌なので、本日はもう1回更新します。

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2013年5月23日 (木)

例の裁判について雑感

雑感のみつらつらと。

●例の裁判は被告側の実質勝利と言っていいだろう。予想以上に「まっとうな」判決が出たと思う。

●各ウェブニュースや新聞の見出しが、「被告に有罪判決」となっているものと「ハズレ馬券は経費 画期的判断」というものに二分されている。どちらになっているかによって、その媒体の理解度や視点が分かるというものだ。

●この件についての最初の印象は、まあ「また要らんことをしてくれた」というもの。

余分なことをしてくれたおかげで虎の尾を踏んでしまったのではないかと。

●まあ何と言っても、法律自体が実情に即してないし、訴状の内容自体が現実と乖離しているの一言。

●払えるわけのない金額の課税を平気でしてくる恐ろしさ。これは生活権の侵害には当たらないのだろうか。

●前にも書いたけれど、どういう経緯でこの会社員が摘発されたのかが詳らかではない点はどうしても引っ掛かる。巷間噂されていることが本当ならば、あまりにも考えなしだったと思うが。

●「資産運用であって娯楽ではない」という判決コメントは理解できないけどな。目的や規模により娯楽になったりビジネスになったりするわけですか??たかだか競馬ですよ。すべからく遊び、娯楽。買い方のシステムにより区分されるなんてバカバカしいとは思うのだけど。予想法の研究とか、賭け事のシステム構築とか、私は仕事とは認めんけども、百歩譲って仕事だとしても虚業の最たるもんだ。この辺は法律云々、裁判云々ではなくて、心持の問題ですが。

●二重課税についての見解はどうなっているんだろうね。まあ、今後風化して結局何もなかったことになるだろうけど。

個人的には、控除率以外は原則非課税にして、ただし例えば100万を超える高額配当につき10%の源泉を取るということで手を打つという考えもあるのではないかな、と。

●さて、JRAへの指導はあるのかどうか、それから国税庁がどう出てくるかも注目ですね。

●何かあった時のために、ハズレ馬券は捨てずに取っておいた方がいいかもしれんですよ。ゴミ削減効果(笑)。

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2013年5月22日 (水)

5月19日・オークスデー

●今は水曜の夜、ロッテ阪神戦をチェックしながらこのブログを書いている。阪神が2点リードしての8回表、ワンアウト1塁3塁から2番大和にスクイズさせるという目も腐るような采配。本当にこのチーム、采配で勝つようなゲームは期待できない・・・と思ったら、2点リードの9回裏、ワンアウト3塁で4番井口、ノースリーになっても敬遠させずにストライク取りに行って同点2ラン。ほらみたことか。ベンチがアホやから野球がでけへんという往年の江本の名言を思い出す。中日も酷いが阪神の監督采配も愚の骨頂だ。

●18日の土曜は、新潟のメインレースで珍しくほぼ完璧な予想ができた。京都12Rはスイングエンジンに思いが至らず。

競馬場は南から吹いてくる風が強い。コース内に内馬場から飛んできたビニル袋が入ってしまうほど。

この日は競馬場から直帰。それでもすべての作業が終了したのは25時くらいになってしまった。

●翌日は曇ったり晴れたり、だいぶ蒸し暑い。風は土曜に増して強い南風。とくに9Rから10Rのあたりは立っていてもふらつくほどだった。

土曜にツキだけで保っていた馬券がこの日は酷い。いや、本当はバッチリのはずだったのだ、京都3R。

馬連で、勝った13番から16番、8番も含む馬連6点流し。13番16番で馬連108倍、13番8番で214倍。その8-13の行った行ったで決まりそうな所へ、買っていない10番が差し返す。絶望した所へ8番が猛然と追い詰めて並んだ・・・・よし、万券ゲット!と思ったが、ハナ差届いていなかった。似たようなことがこのあともう一度あって、完全にツキが逃げた。

●しかしオークス。本命サクラプレジールは積極策も、ペースを見てこれはとてもゴールまで保たないと諦めかけた。実際、直線ではもう脚がない。

その時、外からメイショウの勝負服、さらに大外からはエバーブロッサム。まさに現金なもので、一転「そのまま!」と叫ぶ。馬連チョット引っかかって、この日の負けをほとんど取り返した。(でも最終がダメでやや沈みに・・・)。

●とはいえ、オークスの予想がほぼ正着だったのに、馬券で大きく勝てていないのは大反省だ。3連単はサクラと心中してしまった。

@桜花賞に出ていれば勝ち負けになった馬がゴソッと回避した今年は、過去の例が該当せず、また直線向かい風を差し引いても低レベルだった桜花賞上位馬は軒並み軽視。とくにその内容からレッドオーヴァルとトーセンソレイユは無印でいい。

@ポイントは桜花賞負け組の評価。その中の最上位評価はメイショウマンボ。

@フローラ組はその内容からエバー>デニム。

ここまで合っていながら、いろいろな理由をつけて本命をサクラプレジールにしてしまった・・・。エバーブロッサムが対抗なので、馬連はここから3番手スイートサルサと4番手メイショウに引いたタテ目2点の片方に救われたが・・・。私はメイショウ本命にはしにくいので、エバー本命で行ければドカンと3連単も取れたし、馬連も1000円単位で取れたはず。

競馬はどうせ運に翻弄されることが大半なのだから、理詰めで取れる珍しいレースは大きく取っておかないとならない。

●終了後は来月号の最強の法則の、宝塚記念特集の取材。終了後に取材グループと共に打ち上げ。チョット負けてもビールは旨い。

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2013年5月18日 (土)

土曜の東京競馬場

芝は最高のコンディション。内からも外からも伸びる。芝も刈りこんだ様子がない。ダービー週もこのままの馬場で開催してほしいと痛切に思う。

明日は雨の予報も消えた。降るにしても府中は夜。良馬場のオークスとなりそうだ。

競馬場には、出張販売車が何台も出ていた。クレープ、ご当地B級グルメや新作アイスなど、急に賑やかになった。開催主場だというのに、売り場が冬場よりもさらに減らされているという悲しい状況があるので、近隣にお住まいの競馬ファンはぜひご来場を。

土曜の馬券が珍しく調子が良かったので、ついこんな時間(土曜19時)に更新してみました。

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2013年5月17日 (金)

まとまりがないから今回は無題で

●水曜の試合で中畑監督が退場処分。そもそも抗議に熱が入って、オーバーアクションで振り上げた手が偶然当たって退場というのも酷い話だが、それよりも、ここで再三非難している加藤コミッショナーは「2度目の暴力行為での退場だから2倍の制裁金を科す」という、目を疑うような裁定をした。

任期は6月で終わるようだが、1日も早く辞めてほしい。これほどダメなコミッショナーもいなかったと思う。

そもそも、火種となった橋本という審判は、とにかくこの2年は判定トラブルを多く引き起こすいわくつきの審判。抗議が複数回重なったら審判の方にも、何らかの処分があるべきなのでは?まあ、ことが野球なので、完全に球場でくだまいてるオヤジレベルの戯言なのだが。

●2週前だったか、マツコ・有吉怒り新党で、「燃えろアタック」という、79年の、バレーボールをテーマにしたスポ根テレビドラマが取り上げられていた。

当時は、テレ朝でこれを見てから日テレに移って「太陽にほえろ」というローテだったので、「燃えろアタック」もほぼ全部の回を見ている。今回の怒り新党では、荒木由美子が演じた主人公のライバル役として、バレー天才少女の夏川ゆか役で出ていた中原歩という女優が紹介されていた。

本放送後にこのドラマの映像を見たのは初めてだったが、どうもこの中原という女優さんの儚げな顔立ちが気になり、ネットで調べてみたら・・・・思わぬ事実にぶつかって驚愕してしまった。

この中原さんは、その後数年して女優を引退。「ナレーターやリポーターに転身し、石田紀子と名を改めて活動・・・」この名前を見て、ふと思考停止。しばし記憶をたどって、そして固まってしまった。

86年、FМ横浜で、空からヘリで首都圏の町をリポートしていく人気番組「ミュージックスカイウエイ」(うろ覚え)が放送されていた。この番組を制作していたのが、87年に、私が就職したラジオ番組製作会社(サウンドテレコム)の兄弟会社だったテレコムサウンズ。ここのチーフディレクターに伊藤さんという腕利きがいた。別会社だから、直接には私と上司部下の関係はなかったにもかかわらず、当時駆けだしADでいつもスタジオでヘロヘロになっていた私たち新人を、よく励ましてくれて、常々気にかけてくれて相談にも乗って下さった優しい方だった。

その伊藤さんが乗り込んだヘリが、1987年8月2日に海上に操縦ミスから墜落・・・。伊藤さんとナレーターの石田紀子さんが帰らぬ人となった・・・。奇しくもこの回で石田さんは番組を卒業することになっていたのだった。

あの石田さんが、あの中原歩だったとは!ナレーションの別録をしているところを見学させてもらった時に、石田さんにも面識があったのだけど、髪型もドラマ当時とは違っていたから、まさか「燃えろアタック」に準主役で出ていたあの人だとは想像もつかなかった。「怒り新党」を見なければ、まず知ることはなかっただろう。

ただの偶然の巡り合わせなのだが、人生も半世紀近く生きていると、こうしたことが、何度かあるものだ。

あの事故から、今年で26年か。

●府中の町には、馬主協会が出しているダービー80回を告知するフラッグが張られている。記念回数だし、サークル一丸となって盛り上げていかないといけないのだが・・・ウーン、今年のダービーのメンバーを見ると、どうもこう、ワクワク感が盛り上がってこない。それでも来週になればそんなこともないのだろうけど・・・。

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2013年5月17日 (金)

5月12日+α

12日は夏のような1日だった。朝から早く起きて、多摩市で私用。聖蹟桜ヶ丘には初めて降り立ったのだが、あんなに大きな町だったとは。

やっと解放されて、12時すぎに東京競馬場入り。暑さと心地よさに浮かされて珍しくビール片手の観戦。

●馬券は取ったり取られたり、痛恨の失敗もなく、もともと可もなく不可もなくの運の1日だったようだ。しいて言えば、京都の最終の3着同着が残念だったくらい。どちらも持っていたのだが、タマモコントラバスが単独で3着なら、多めに持っていた方だったので払い戻しはあと2.5倍くらいあった。でもどちらも当たって文句を言ってはバチが当たる。

●ヴィクトリアマイルは、時計面では1000万程度のレベルの凡戦だったが、故障馬が出たことを抜きにすれば、見た目は好レースとなった。ゴール前の攻防が盛り上がれば、ファンの印象には残る。

それにしてもホエールキャプチャの復活には驚いた。これではどのみち馬券は取れない。こういうケースは諦めるに限る。もちろん来年へ向けての材料はあるのだが。

本命ジョワドヴィーヴルはよく頑張ってくれた。ホエールに前を横切られて外へ立て直すロスが惜しまれるが、それでなくてもエンジンの掛かりもやや遅れた。あと少しだった。

サウンドオブハートは屈腱不全断裂で競走能力喪失。引退が決定した。そしてフミノイマージン。合掌。イクノディクタスやサマニベッピンタイプの遅咲きだった。晩年の頑張りを忘れない。

●それにしてもヴィルシーナ。GⅠ4回連続2着ときたら、普通は崩れるものだが、凌いで悲願達成。大魔神・佐々木さんとは以前対談させていただいて、その際にデビュー前のヴィルシーナ(当時は馬名が決まったばかり)の話もたくさん聞かせてもらった。なお佐々木さんはなかなかのターゲット使いで、データ分析も大好きな人だ。それでいて現場派で、野球シーズン中は時間があれば北海道へ飛んで牧場を回る。とにかく馬のことなら1日中考えていられると豪語する人だ。

ハルーワスウィートへの並々ならぬ思い入れ、その娘でGⅠ初勝利だから、馬主冥利に尽きるというものだろう。個人馬主が元気にならないと、日本の競馬も盛り上がって行かない。何より、「顔」が見えるのがいい。

昔のように、馬主の色、厩舎の色、そしてこの馬にはこの騎手という、一心同体の色、それらの筋が繋がったドラマが、競馬の再興には欠かせない。例えば、失敗したわけでもないのに、すぐにコロコロ騎手を乗り替えるようなことがあまりにも多すぎるビジネスライクな競馬は、ただのゲームだ(まあ、乗り替わりとリベンジのドラマというのもあるのだが)。

とにかく外国人騎手を呼んで乗せて一丁上がりでは情けない(今当代一の騎手評論で知られる某氏は、外国人騎手なんて言われるほど巧くはないが口癖だ)。そんなことではいつまでたっても日本の競馬、日本の騎手は究極の発展を遂げることはできない。

●田島良保調教師が勇退するという報道。先日谷八郎さんインタビューの時にも書いた、ヒカルイマイのダービーの騎手であったことは言うまでもない。以降長く、史上最年少ダービー騎手の名誉を保持していた。調教師になってからは地味な成績に留まったが、私にとっては人生を変えられた(といっても当時7歳だけど)恩人?ともいうべき存在。とにかくお疲れさまでした。

●最後は競馬と関係ない・・・なくはない話。街頭インタビューを見ていて思ったのだが、「不満や反論を言うより、今ある状況の中でどうするかを考えるべき」という意見が、しかも若い層に意外と多いことに驚くとともに呆れる。今、その人たちも含む我々が普通としていること、考えもなく享受していることは、実は昔には全く普通のことではなく、現状における誤り、改良点、矛盾を先達が見つけ、変えようと足掻いてくれた賜物であることを忘れてはいないか。これは競馬界においても同じである。しかも自分はまったくリスクのない気楽な立場にいる人間に限って、そういうことを言うんだよなあ・・・。

●競馬最強の法則、6月号発売中。今回は通常連載のみです。競馬専門紙へのエールを送りました。特集はもちろんオークス、ダービー。アンカツさんの騎手目線から見た見解や、POG選択馬のポイントは必見です。また個人的には「新馬券理論○×方式」が興味深かった。

 

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2013年5月15日 (水)

5月11日・土曜

511日は東京競馬場。雨に加え、GW(これ、昔に映画業界が仕掛けで作った言葉だって初めて知りました)の疲れからか、人出はかなり寂しい。

RFの楽屋で、先日桧山が決勝タイムリーを打った試合を実況した矢田アナに「また勝たせてくれてありがとう」と礼を言う。彼が実況したドームでは、読売がよく負けているからだ。矢田アナ苦笑。

 楽屋で見た新潟8R。長岡騎手逃げ切り。7馬身離しながら直線追いまくる。勝利への執念やよし。

 そろそろ降級を意識して、4歳馬が目イチの時期だとは昔から言われることだが、それよりむしろ、降級馬が下りてくる前に勝ち上がっておこうという5歳以上の頑張りの方が目につく。

東京は10Rまでにはだいぶ雨が本降りになってはいたが、芝では時計に表れるような影響はなかった。ダートは稍重程度の出方。

スプリングCは本命トウケイヘイローが行く気に任せて飛ばし、息が入らず最後失速。1800m以上でも好内容で走れる能力のある馬が3着まで独占。穴で期待したレオアクティブ、惜しかった。

12Rは芝1400mの1000万並みのハイペース(それよりも速いくらいだ)。これも本命視したヤマチョウフェアが逃げて失速。アルベルティの頑張りは大したものだが・・・・ウーン、アルベルティ本命なら3連単取れていたが仕方ない。京都メインは会心も、安い。

当日に降らなければ、東京は間違いなく良馬場になる魔法の芝コース。それでなくても日曜の予報は晴れ。雨がどれだけ残るかなど考慮する必要はさらさらないことは過去の経験からいやというほど分かっている。芝の長さも前の週と大体同じ。高速馬場ではないし、馬場の中央までを通れば差しも届く。良いコンディションだ。いつもこれくらいで行えればいいのだけど。

芝読みにはとにかく神経を遣って遣い過ぎということはない。芝のコンディションによって時計の出方が変われば、来る血統も変わる。同じサンデー系の中でも傾向ががらりと変わることがある。脚質も展開も変わる。芝の保全技術が高まるにつれ、こちらの読まなければいけないことも複雑化している。

「今の競馬、サンデー系種牡馬ばかりなんだからサンデー系が今たくさん来てるとか、私や亀谷氏が予想TVで言ってるのはナンセンス」なんて陰口も聞くけれど、分かってない人には言わせておけばいい。こちらはそんな表面上のことだけ見ているわけではない。

東京競馬場から駅へ歩いて行く時、予想TVの視聴者から「放送時刻が遅すぎて困ります、何とかしてください」と哀願?されるが、私にそんな力はない。

お台場へ移動、競馬予想TV。本番に入る前には負けていた阪神が、終わって出てきたら逆転しているものの、9回裏ワンアウト満塁の大ピンチ。しかし5分で押さえて連勝が伸びた。Мディレクターと喜ぶ。ちなみにウィキペディアには、私がヒロシさんと阪神談義をしているとあるが、楽屋が違うということもあって、私はヒロシさんとは阪神の話をしたことはない。Мディレクターや井内氏とは、毎回のように阪神話でひと盛り上がりするのだが。

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2013年5月11日 (土)

番組のお知らせ

明日の情熱大陸は矢作調教師特集。

17日金曜の「マツコの知らない世界」は、「あなたの知らない馬主の世界」

だそうです。時間は調べてください。

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2013年5月 9日 (木)

5月5日の競馬

55日の府中市内は、くらやみ祭りのピークと重なってかなり混雑。かつては、府中署が祭りの警備で競馬場に手が回らないために、祭りと重ならないように変則日程で開催されていたものだが、競馬場への入場者の減少により、近年はその辺は全く考慮しなくて良い事態になっている(悲しいと言えば悲しい話だが)。

◆NHKマイルCは、完全に馬場読みの失敗だった。土曜の時点で芝が意外と長くて開幕週くらいにはなっており、単純に軽い芝ではないことは分かっていたのだが、今年に入ってから土曜日曜であからさまに時計の出方が変わって(日曜の方が軽くなる)いる傾向が、大きめのレースの日には特に目立っていたので、土曜のコンディションに対応せずにそのまま軽い高速馬場仕様の予想に傾いてしまったのだ。

創設当初は「2000mでも通用する馬」、その後「ダート血統馬」を経て「真性マイラー」、さらに「穴は短距離血統馬」と狙い馬の傾向が変遷してきたNHKマイルCだが、今年は、過去の傾向は消滅。新たに「母方ステイヤー血統」が幅を利かせる結果となり、スピードやダート要素はかなり薄まった。長めの芝ならこうなるのは分かる。

勝ったマイネルホウオウは母がアドマイヤジュピタと似たような長距離配合だし、2着馬の母方はアンバーシャダイ(まあサクラバクシンオーとも言えるのだが)。そして3着馬は母父ブライアンズタイム。短距離向きの軽いスピード色は、母方にはほとんどなし。

勝ったのはスプリンターのスズカフェニックス産駒じゃないかという声もあるだろうが、あくまでも父だし、そもそもスズカは見かけは中距離配合だ。血統とは別の問題で短距離を走っていたにすぎない。タフなコースでのタフな展開になれば物を言うのは母親の血。大反省である。(なお水曜にインパルスヒーローは骨折が判明)。

◆それにしてもガイヤースヴェルトのウィリアムズの乗り方は強気過ぎる。日本で数乗るほど腕が落ちてきてはいないか?

◆本命にしたゴットフリートは終始後方で見せ場もなく惨敗。それこそマイネルホウオウとは、ロゴタイプを「物差しに」すれば、同等の力があると推察することができるのに、ここまで離されたということは、やはり一部の専門紙上で記者が指摘していたように、追い切り後、前の出が悪すぎてガタガタしていたという体調の問題としか考えられない。いずれにせよ本命にした自分が愚か。恥ずかしい予想結果となった。

◆ダービーでのコディーノの鞍上が、ウィリアムズに決定した。凱旋門賞のスミヨンといい、「勝つために」この手の選択をするのは社台の常套手段。勝負にこだわるなら、こういう考え方もあるというのは理解できるが(勝負にプラスに出る保証はないが)、良し悪しではなくて個人的に、好き嫌いのレベルで言うとしたら、こういうのは・・・・大嫌いだ。

◆それを思えば、勝った柴田大騎手の涙は印象的。かつてのどん底から這い上がったのは、ミルファームが渋いところで起用し続けたことが大きかった。力の劣る馬を戦略で持ってきた実績が、ジワジワと今の地位へ結びついて行った。理解ある馬主、関係者の存在が、騎手を育てるには不可欠だ。そして騎手の不在は人気の低下につながる。勝つために安易に外国人というのは、寂しすぎるし日本人としてのプライドにも欠ける。

もちろん、本当にダメな日本人騎手もいるのは間違いないのだが。

◆予想家や競馬マスコミ、評論家は断じてホースマンを名乗るべきではない。傲慢。ホースマンという称号は、馬を直接扱う人たちに限られるべきである。

◆新潟大賞典のサトノアポロはかわいそうだった。勝っていた。それにしてもダノンヨーヨー届かんか・・・。

ローズキングダム、いい加減かわいそうになってきたが、引退発表。

土曜のプリンシパルS、サーストンニュースの悲劇。合掌。

◆ダービーのメイケイペガスターの鞍上は藤田騎手になったようだ。

◆前日のソコソコの好調ぶりはどこへやら、この日の馬券は惨敗。馬連だけにしておけば・・・。

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2013年5月 8日 (水)

5月1日~4日

◆プロ野球の試合内容が明らかに去年とは変化している。ボールが以前ほどではないにせよ、去年よりは飛ぶことは間違いない。メーカーは否定しているけれど、あれだけ不評ならば当然。実際、試合も面白くなった。某コーチが去年のボールと並べて落としてみたら反発の高さがかなり違っていたというウワサ・・・。某有名な解説者もボールが替ったことについて語尾を濁して苦笑いしていたようだし、野球業界内では暗黙の事実なのかもしれない。いずれにせよ喜ばしいことだ。

51日、この日はラジオ時代の会社の社長氏と後輩と、20年ぶりに会う。社長氏はもう76歳だそうだが、今も民放連の理事として全国を飛び回っているようだ。

◆大型連休の競馬場、幸い天候に恵まれて人出もまずまず。

驚いたのは、芝を短くしてこなかったこと。発表通り、開幕週と同じくらいの芝丈はある。時計はまずまず出ているが、軽い馬場という印象はないし、中団あたりからなら差しも届く。

それよりもさらに驚いたのは、丸田騎手が騎乗していたこと。肋骨を複数本折り、腰の骨折もありながら、中1週の休みで復帰というのはにわかには信じがたい。もちろん本人が大丈夫と思っているから乗っているのだろうが、不完全なまま復帰して大変なことになっている後藤騎手の例もある。匹夫の勇というやつでなければよいのだが。第一馬券を買うファンにも失礼な話になりかねない。他のスポーツと違って、第三者に実害を与えることもあるのだから。

◆競馬場にはこの東京開催、なぜかビートルズの曲がずっと流れている。なぜだろう?悪くはないけれど。

◆フジビュー1Fのイベントスペースには、「レジェンドコーナー」として、80回ダービーを盛り上げる記念展示が行われている。過去のダービー名勝負のVTRや記念品など、見飽きない。こういうシンプルなものが一番だ。

◆馬券はまずまず。京都新聞杯の3連単がなんとか引っ掛かったし、東京の高尾特別は本命のゴールドカルラがなんとか3着を死守してくれた。ただ晩春Sでコスモロビンを買えなかったのは反省。

◆この日は、国民栄誉賞を受賞した長嶋氏と松井氏の表彰式があった。競馬界だって武豊あたりはもらう価値があるだろう。国庫に間接的に入れたお金の貢献は、計り知れないほど莫大だ。

◆元騎手候補生だった小沢桃子さんが病のため亡くなっていたことを知る。おととしだったか、正月特番の「さんま玉緒の夢かなえたろかスペシャル」で、競馬学校騎手課程1年生だった小沢さんの「三浦春馬に会いたい」という夢を叶える企画が放送されたのを見た。まさかあの子が・・・。言葉もない。ご冥福をお祈りします。

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2013年5月 4日 (土)

散々だった28日の日曜

けさ(4日土曜)のニュースで、凱旋門賞でのオルフェーヴルに今年もスミヨンが騎乗決定というニュース。池添・・・。宝塚記念では頑張ってほしい。

428日、日曜。ここで蛯名のフォームどうこうと書いた途端に、皮肉にも?蛯名が土曜日曜と大爆発。改めて蛯名の尻餅フォームを見ると、悪いことばかりでもないことに気付いた。ダートには向いていそうだし、あとは芝でも先行馬に乗った時。ただ差し追い込みにとってはやはりマイナスにしか思えないのだが・・・。

ラジオ日本の日曜午前中に、長谷川仁志さんへの質問回答コーナーができた。これがなかなか面白い。味わいと深みのあるしゃべりは他の追随を許さない長谷川さんだけに、好企画となっている。これを聞きながら東京競馬場へ。

天皇賞については前に書いた通り。その後もゴールドシップ大したことない批評がたくさん出ているが、その方が宝塚に向けて旨みが出る。体調だけはしっかり立て直してほしい。(オルフェーヴルというか池添ガンバレと書いてはみたけれど・笑)

ただ、「強い相手と戦ったことがない」というけれど、それってどうか?確かにオルフェーヴルとはやっていないが、でもよくいる「能力物差し比較論者」にしてみれば、エイシンフラッシュの一昨年の有馬記念や去年の秋の天皇賞が格好の比較になると思うのだが。(フェノーメノとの間接的な比較にもなる)となれば、ゴールドシップをくさすことは難しいんじゃないのかなあ・・。まあ、あの秋天のエイシンについても、内が空いて恵まれた勝利と考えている方が多数派なら話にならないんだけど。

個人的には物差し比較ができるのは2流GⅢくらいまでだと思っていて、もっとも効力があるのは下級条件だと考えている。

あと「有馬記念は展開に恵まれた」という見解も多く目にするけれど、そう思っている人が多いほどこれもありがたい。

この日の馬券はミスばかり。配信してないレースだったりすることもあるので、敢えてどのレースとは書かないが、3連単9万馬券を当てたと喜んで馬券を探したら見当たらず、泡を食って鞄をひっくり返したら塗っただけのマークシートが出てきたり(塗っただけで買ってなかった)、また、「3連単5万馬券当たった」と思っていたら、その馬の3着欄のマークシートだけどうやらマス内に塗れてなかったようでハズレ馬券になってしまったり。マークシート黎明期に受験生だった人間としては考えられないミスをしでかして、みすみすお金をドブに捨ててしまった。天皇賞と併せて最悪の週末。厄落としと諦めるしかない。

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2013年5月 3日 (金)

青葉賞からノスタルジー

八十八夜だったというのにこの肌寒さ。

427日土曜。富士山が綺麗に見えた。まだ真白い帽子を被っていた・・・今週世界遺産に決まったとか。しかし周辺に異常な自然現象が続いている上に、今日はまた林道に陥没箇所が出ているという報道もあり、噴火の懸念は日に日に高まっている。

◆春興S、春光S。紛らわしい。

◆ラジオ日本の関西からのレポートでは、騎手たちから京都の芝について前の週より芝が短く、馬場が堅いという声が続々上がっていた。(木村アナが番組ブログにも書いている)

◆馬券は陣馬特別の3連単が意外について大助かり。青葉賞がお手上げ、12Rは軸馬が4着で外れたが、陣馬特別のおかげでなんとか形に。

◆青葉賞はレベル的にはかなり疑問。上位馬がダービーでどうこうということはなさそう。ただ、4着以下の馬は多数、次走以降勝ち上がって行きそうだ。強くなる可能性のある馬はけっこういたと思う。今回は展開に泣いた馬が多すぎる。というか動かない騎手が多すぎる。

◆青葉賞はテレビ東京杯。昔から好きなレース。ただ勝ち馬からいまだダービー馬が出ないのは(去年は惜しかったが)、やはり東京2400mを続けて全力で走るのは過酷ということなのだろう。

テレビ東京といえば、4月に競馬中継を新装したそうだが、これがまあ良く言う人を見たことがない。私は当然見られないので番組について云々する資格はないのだが、ここまでみんなが否定的だとむしろ逆に見てみたい。もっとも、録画してまで見ようとは思わないのだが。

テレビ東京の土曜競馬中継と言えば、昔はザ・ロンゲストショーという生ワイド情報バラエティの中に入っていて、レースの時間が来るたびに競馬場とつないで、当時局アナだった小倉智昭氏が実況していたものだった。そして特別戦からメインまではずっと競馬場送り。レギュラーゲストはなんと加藤みどり(サザエさんの声ですよ!)。野添ひとみと並んで競馬好き女性タレントのはしりみたいな人だった。

レギュラー解説は皐月賞男だったナベショーこと渡辺正人元騎手。薄いサングラスに蝶ネクタイ、スーツとなかなかダンディだった。私が見ていた当時でもう還暦はとうに過ぎていたと思われるが、歯に衣着せぬなかなかの論客だった。

物議を醸したのが、シューメイカーが「外国騎手招待競走」(今のワールドスーパーJSみたいなものだが、当時はただの親善レースだった)だったかに来日した時のこと。番組での「シューメイカー大したことない」発言が、外国通の評論家たちの攻撃の好餌となったのだが、これ、実は前段があって、ナベショーは「私はシューメイカーのスゴイ時期をアメリカで見ている。当時と比べると今のシューメイカーは大したことない」と言ったのに、その前の部分を切られて勝手に騒がれてしまった・・・という記憶がある。確かその後あまり経たずして鬼籍に入られたはず。

まああの頃の中央競馬といえば、剛腕・郷原の全盛期、大ベテラン加賀が末期のいぶし銀、そして横山富、大崎、中島啓、嶋田功、チョンボは多いが華麗な小島太、若大将の柴田政人に岡部と関東の層がとにかく分厚く、かたや西には大ベテラン、西の剛腕といえば高橋成忠、天才・福永洋に魔術師・武邦、勝負師・久保敏に、人気薄で逃げてよく穴を空けた「逃げの」池江泰(!)と本当にきら星のごとく名手が君臨していた時代。今よりも遥かに手練れが揃っていたのだから、胸を張れる時代であったことも間違いなかったのだが。

思わず脱線してしまって、ただの昔話に。ただ、青葉賞→テレビ東京(当時は東京12チャンネルという名前)→古き良き午後の土曜競馬中継は、毎年この時期思い出す少年期の記憶のひとコマなのだ。

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