青葉賞からノスタルジー
八十八夜だったというのにこの肌寒さ。
◆4月27日土曜。富士山が綺麗に見えた。まだ真白い帽子を被っていた・・・今週世界遺産に決まったとか。しかし周辺に異常な自然現象が続いている上に、今日はまた林道に陥没箇所が出ているという報道もあり、噴火の懸念は日に日に高まっている。
◆春興S、春光S。紛らわしい。
◆ラジオ日本の関西からのレポートでは、騎手たちから京都の芝について前の週より芝が短く、馬場が堅いという声が続々上がっていた。(木村アナが番組ブログにも書いている)
◆馬券は陣馬特別の3連単が意外について大助かり。青葉賞がお手上げ、12Rは軸馬が4着で外れたが、陣馬特別のおかげでなんとか形に。
◆青葉賞はレベル的にはかなり疑問。上位馬がダービーでどうこうということはなさそう。ただ、4着以下の馬は多数、次走以降勝ち上がって行きそうだ。強くなる可能性のある馬はけっこういたと思う。今回は展開に泣いた馬が多すぎる。というか動かない騎手が多すぎる。
◆青葉賞はテレビ東京杯。昔から好きなレース。ただ勝ち馬からいまだダービー馬が出ないのは(去年は惜しかったが)、やはり東京2400mを続けて全力で走るのは過酷ということなのだろう。
テレビ東京といえば、4月に競馬中継を新装したそうだが、これがまあ良く言う人を見たことがない。私は当然見られないので番組について云々する資格はないのだが、ここまでみんなが否定的だとむしろ逆に見てみたい。もっとも、録画してまで見ようとは思わないのだが。
テレビ東京の土曜競馬中継と言えば、昔はザ・ロンゲストショーという生ワイド情報バラエティの中に入っていて、レースの時間が来るたびに競馬場とつないで、当時局アナだった小倉智昭氏が実況していたものだった。そして特別戦からメインまではずっと競馬場送り。レギュラーゲストはなんと加藤みどり(サザエさんの声ですよ!)。野添ひとみと並んで競馬好き女性タレントのはしりみたいな人だった。
レギュラー解説は皐月賞男だったナベショーこと渡辺正人元騎手。薄いサングラスに蝶ネクタイ、スーツとなかなかダンディだった。私が見ていた当時でもう還暦はとうに過ぎていたと思われるが、歯に衣着せぬなかなかの論客だった。
物議を醸したのが、シューメイカーが「外国騎手招待競走」(今のワールドスーパーJSみたいなものだが、当時はただの親善レースだった)だったかに来日した時のこと。番組での「シューメイカー大したことない」発言が、外国通の評論家たちの攻撃の好餌となったのだが、これ、実は前段があって、ナベショーは「私はシューメイカーのスゴイ時期をアメリカで見ている。当時と比べると今のシューメイカーは大したことない」と言ったのに、その前の部分を切られて勝手に騒がれてしまった・・・という記憶がある。確かその後あまり経たずして鬼籍に入られたはず。
まああの頃の中央競馬といえば、剛腕・郷原の全盛期、大ベテラン加賀が末期のいぶし銀、そして横山富、大崎、中島啓、嶋田功、チョンボは多いが華麗な小島太、若大将の柴田政人に岡部と関東の層がとにかく分厚く、かたや西には大ベテラン、西の剛腕といえば高橋成忠、天才・福永洋に魔術師・武邦、勝負師・久保敏に、人気薄で逃げてよく穴を空けた「逃げの」池江泰(!)と本当にきら星のごとく名手が君臨していた時代。今よりも遥かに手練れが揃っていたのだから、胸を張れる時代であったことも間違いなかったのだが。
思わず脱線してしまって、ただの昔話に。ただ、青葉賞→テレビ東京(当時は東京12チャンネルという名前)→古き良き午後の土曜競馬中継は、毎年この時期思い出す少年期の記憶のひとコマなのだ。
| 固定リンク