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2014年1月31日 (金)

おかしな話

◆引き続き話題を撒いている日テレの「明日、ママがいない」。とうとう全てのスポンサーがCM放映を引き上げる事態になった。

 これらの会社は「視聴者から提供を続ける姿勢に対し不快感を表明されたので引き上げた」とコメントしているのだが、何とも情けない限りだ。引き上げるなら引き上げるで、なぜ自分の会社の担当者が『内容に疑問を持ったから』と答えられないのだろうか。結局消費者のクレーム(大半が便乗の愉快犯のような奴らなのに)に戦々恐々とする、信念のない姿勢が表れている。放送をダメにしているのは、作り手側の怠慢だけでなく、こうした姿勢にも一因がある。

 この騒動は、かつて「ちびクロサンボ」が、『人種差別を助長している』として、一時的に教科書や図書館から追放された件と、周囲の無関係な人間の騒ぎ方という意味で、ある面は共通しているように思う。

(※結局この件は、追放主張の張本人がモンスタークレーマーであったことが判明、また追放反対派との討論会の場を全てキャンセルしたことで、いつのまにか立ち消えた)

今回の件はそうしたモンスターとは違い、根拠がハッキリした、背骨のハッキリした主張に基づくクレームである。だから抗議団体の言い分も分かるが、慈恵病院の主張については「ポスト」という表現を消せば対処できるし、子供がフラッシュバックを起こすという養護施設団体からの抗議については「ならば見せなければいい」のひとことで済む。さらに過激と思えるシーンを減らすことで対応できるだろう。職員が誤解を受けるという意見は、その間違いを納得させるべきだ。いずれにせよ、放送団体もこうしたクレームに対して弱腰になったり逃げたりしてはならない。

日本テレビは放送継続と改めて強調したが、スポンサー問題も含めて元の鞘に収まってもらいたいものだ。

この他にも、ANAやキリンのCM、ポスターにもクレーマーが群がって、自粛させられたりする事件が起きている。芸能人のブログについても枚挙のいとまがない。一部の異常な人々の戯言(日テレの件は違う・・・と繰り返さないとまたバカが現れるから)に対し、企業もオタオタせず毅然としているべきだ。

◆もう1つ、昨今目にしたニュースで非常に違和感を覚えたのは、近い将来に大学入試に人物・人格判定も加味する、というもの。いったい、見も知らぬ未成年の人格を、どうやって他人が判断するというのだろうか。

今の学力を重視する試験は、とてもフェアである。人格や人物を見るための1つの基準として「課外活動や社会活動への参加状況」を設定するというが、その成績が良いからといって、優れた人物とイコールであるとは限らない。極端な話、学校は学問の場であり、学力を見ればそれでいいはずだ。

そういう入試基準で選出された人間が作った世の中が悪くなっているというのは、入試に問題があるのではなくて、人物を採用する側の企業や官庁がダメだからである。組織までが、採用試験において学力だけを重んじ、学校のブランドに押され、学閥を重んじているからそういう事態になっているのである。見直すべきは入社試験の方である。

入学試験をいじると、負担やツケは未成年の子供たちに回る。耳触りや見栄えの良いコンセプトで子供たちを振り回すことの失敗を、ゆとり教育で味わったばかりではないか。しかも子供の内から、「打算に基づく課外活動」を促すようなことは、させるべきではない。

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