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2014年2月13日 (木)

冬季五輪

東京は金曜が終日雪、土曜は終日雨と風。雨が雪を溶かせば開催はできそうだが、土曜についてはかなり道悪になるのかも。日曜月曜は晴れ予報。

ソチ五輪はさすがに夜中や未明に起きて見ることはできず、たいていの大きな競技は朝起きてサイトのニュースで知るので、今1つ自分の中では盛り上がってこない。それでも夜11時頃までにライヴで見られる競技については、チャンネルをとっかえひっ換えでチェックしている。

◆モーグル。2年前(とテレビで言っていた気がするが4年前だったかも知れない)に採点基準が変えられて(しかしノルディックもそうだし、夏季の水泳や柔道、体操もそうだし、日本が強い種目を勝手にルール変更するのはなんとかならんか)、従来のモーグルで理想とされた、上村選手が得意とする横ズレターンでは加点されないルールになり、体格で勝る欧米選手が滑りやすい縦ズレターン(上半身の揺れが抑えられるらしい)が重視されるようになったそうだ。

しかし上村選手は、メダル獲得のためにスタイルを変えることを潔しとせず、自分の理想とするスタイルを貫いての4位。だからこそ、彼女にとってメダル云々は、極端な言い方をすれば二の次だったのかもしれない。最後の五輪だからこそ、自分の理想に殉じたかったのだろう。それが故の清々しい笑顔だったのだろう。なんという覚悟か。

◆大本命・高梨選手やショーンホワイトがメダルを取れないという波乱の種目も出ている。女子ジャンプも男子ハーフパイプも、3連単だったらどれくらいの配当か、なんて考えるのは骨の髄まで競馬に冒されている人間の悲しさか。

高梨選手の敗者としてのコメントと態度は、これが17歳の少女かと驚かされる。次回次々回と、まだまだチャンスは残っている。

大本命の失速だけに、海外メディアも盛んに敗因分析をしているようだが、その中で目にした記事「高梨陣営はオリンピックイヤーのW杯の戦い方を再考した方がいいのでは」というニュアンスの内容は興味を惹かれた。要するに五輪があるシーズンに限っては、W杯に出過ぎると、ピークを五輪に持ってくる上でマイナスになっている?という趣旨なのだが、五輪種目になったのが今回が初めての競技でもあり、これからいろいろ試行錯誤が重ねられていくのだろう。

◆ハーフパイプは面白いなあ。気温が高くて表面が溶けたために、転倒者が続出していたのは残念だったが、空中に浮いている姿を見るだけで尻がこそばゆくなってくる。

日本の少年2人は見事。だが、4年前の五輪でその態度が悪いと叩かれまくった国母選手が現在コーチとして支えている。国母コーチのインタビューも見たいけれど、断っているのだろうか。

◆水を差すのは森喜朗の相も変らぬ失言癖というか、考えなしでしゃべる残念さ。

そして日刊スポーツで為末大氏が苦言を呈していたが、敗れた選手をネット掲示板やツイッターで「国費使ってるんだから」と叩く風潮が出てきていること。森の方は失笑で済むが、選手を叩く方は開いた口が塞がらない。いつから日本人はこんなに醜くなってしまったのか?

日本人の誇りというか、人間としての誇り、良識こそ、歪んだナショナリズム(ナショナリズムが歪んでいるという意味ではない)をかざす以前に取り戻すべきだろう。もちろん一部のネットでしか棲息できない、哀れな奴らの仕業なのだろうが、こういうバカどもは何を言っても目を覚ますことはないんだろうねえ。

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