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2014年11月

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2014年11月30日 (日)

取り急ぎ、ジャパンC

 ジャパンカップ終了。出走馬が保持するタイトル数の多さが喧伝されていたけれど、ジャパンカップはジャパンカップでいつもの通り・・・というか、エピファネイアの独り舞台で拳を握るような熱戦には至らず。

昔と比べるとGⅠも増えたし、国際レースはあるしで、馬の消耗度や使い分けも異なっているから、なんかこう、薄まった感じのレースが多いのは仕方のないことなのだろう。

エピファネイアは、こういうレースをすれば一番強いと思っていた通りの競馬をしてくれたので満足。有馬記念行きが決定した(今日の角居調教師のコメントでは)。

かわいそうなことをしたのがトレーディングレザー。去年の愛ダービー馬が日本で客死とは。アドマイヤラクティもそうだが、本当に無事にレースを終えて帰国することだけでも大変な仕事である。

そのトレーディングレザーと衝突寸前だったのがハープスター。帰宅してパトロールフィルムを見たら、急に下がって来たトレーディングを避け切れずに接触、大きく躓いている。あれでよく追い込んできたものだ。何事もなければ、どうなっていたか(1着はなかったと思うが2着争いには加わっていたかも)。オークスの落鉄といい、どうもこの馬には大レースでのアクシデントがつきまとう運回りになってしまったか。

川田騎手も「何事もなければいいが」とレース後案じていたそうだが、どうやら入線後正常歩行ではなかったようで、ならばおそらく診療を受けていると思う。明日(月曜)、ケガの報道が出ていないことを切に祈る。

個人的な予想はジャスタウェイが抜けて単勝のみ。スピルバーグとのワイドを買っていると思ったら買ってなかった(苦笑)。単勝で行って来い、情けない結果に終わる。ジャスタもハープもレースではシッカリ動けていて、調教の悪さはなんだったのかといった感じ。やっぱり素人が調教なんて見るもんじゃないな(さらに苦笑)。自分のテリトリーで地道にやりますわ。

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2014年11月30日 (日)

歯ぎしり

シュヴァルゲランが2着なら3連単300円あったのに・・・1着だったら500円あったのに・・・。なんでシンガリから行くの内田は・・・。

マイネオーラム本命で、最後まで迷ったコスモチョコレイ切ったし・・・・

それよりも京都最終、ダノンマッキンレーとダイナミックガイの2択で選び間違った・・・しかもこういう時に限って3連複買ってない・・・・ピットスターダムに爆弾打ったのに・・・。

でも、先週のWIN5で最後フィエロを持ってた人のことを思えばバチが当たるよこんなことで嘆いてたら。それが競馬というものだ・・。

この悔しさは日曜にぶつけないと!

あまりにいらついて土曜の夜中につまらん更新をしてしまった。

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2014年11月28日 (金)

11月23,24日

23日・日曜。この日は馬券も全くダメ。特筆することもなし。

マイルCSは◎フィエロ福永も完璧に乗ったが、それを上回る岩田の腕。予想以上にハイペースになったのも味方したけれど、久々に岩田のイン突きの技術の凄みを見た。

終わってからラジオで大相撲、白鵬が優勝。あとで審議会から批判の指摘もあったとの報道を見たが、懸賞金の取り方やダメ押しもさることながら、あの酷い土俵入りを何とかしてほしい。あんなに無様な土俵入りをする横綱は初めて。四股も速いし、手数入りからのセリ上がりも迫力ゼロだ。

24日・月曜は土曜よりも見た目に人出が多かった。家族連れが本当に目立った。

 後藤騎手の復帰後初勝利はGⅠ並みの歓声、そして帰ってくる姿に大拍手。検量室が見えるホースプレビューの前にも黒山の人だかりだった。これからも無事で。次に落ちたら・・・・という不安や危険は、何より本人が百も承知で乗っているのだから、外野はただ見守るのみだろう。

◆東スポ杯2歳Sは勝ち馬をヌケにしているのだからお話にならない予想。進路を2度踏みかえて内に突っ込んだアヴニールマルシェ、前が空くまでじっと待って前が空いてまっすぐ走ったサトノクラウンの差が出た。アヴニールの損は斜めに走ったという物理的なものもそうだが、それ以上に鞍上と馬の間の意思疎通とそれが動作に移るプロセスを考えると、他の馬に比べて受けた影響は大きかったと思う。レースに勝って勝負に負けたという印象。ただサトノクラウンもそうだが、成長力はどうか?サトノは中山2000mは良さそうだけど。

◆驚いたのは京都最終のルメールの落馬事故。後藤のことといい、思わぬ災難が降りかかるのも競馬の常とはいえ、肝を冷やした。

ファーガソンは阪神の未勝利戦勝ちの時に、安いとはいえ厚めに3連単を取ったことがあるのだけど、あの時は外からムチ入れてもまっすぐ伸びてきていたのに・・・。馬はデリケートで、中にはいつ暴発するか分からないタイプもいるから、乗らない人間には想像つかない怖さもあるだろう。トーセンスターダムやオルフェーヴルを見ても然り。ルメールの1日も早い復帰を願う。

◆書き忘れたが、土曜はさる超大物スポーツ選手夫妻が、ラジオ日本の2つ隣の部屋で競馬を楽しんでいた。夫婦で来るところがなんとも好感度アップ。ただその方のツイッターを見ても競馬場に行ったことを出してないので、ここでも名前は出さない。

◆さてジャパンC。世界と近年互角・・・のCMコピーはさすがにないだろ、と思うけれど、世界のあおりを入れないとPRにならないのは苦しいところ。今や古馬唯一の東京芝2400の大レースに様変わりしてしまった。

世界と言えば、暮れの香港シリーズの日本馬が発表された。ヴァーズへはカレンミロティックのみであり、意外と有馬記念に回ってくれる馬が増えてくれることを期待したいのだけど・・・。

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2014年11月28日 (金)

11月22日・土曜

 ジョニー大倉氏死去。キャロルのカリスマはやはり永チャンだったけど、音を作って支えていたのはジョニーだった。個人的には、あの謎の転落事故の直後にラジオで特番作って、その頃駆けだしだった自分はなぜかずっとジョニーさんの車椅子係になっていて、駐車場からスタジオからトイレから、何かあってはいけないと緊張しながら局内で押していたことを思い出す(マネージャーはどうしてたんだろ?)。押しながら何かしゃべった記憶はあるが、25年近く前のことなので中身は覚えていない。収録が終わって感謝され、握手したことだけは覚えている。当時は自分のことをジョニーと呼んでいたっけ。謹んでご冥福をお祈りする。

 それにしても、今年は本当に訃報にここで触れることが多かった。半世紀も生きていると、直接関わった人、ファンとして思い入れのあった人も多いから、何か書かずにはいられないという気持ちになることもそれに連れて多くなるのだが、それにしても・・・。人を見送る世代に自分が入ったということなのだろう。

◆恐ろしい記事を見た。アンケートの結果、大学生の6.5%が、危険ドラッグをやるのもやらぬのも個人の自由と回答した、というニュース。もちろんたまたまそのアンケート対象に限ったことかもしれず、アンケートなんてものは母集団の取り方でどうにでもなるわけで、日本の大学生の総意とは思えないのだけれど、それにしても背中が寒くなるものを感じた。ダメなものはダメ、理屈抜きでダメという躾をしない親が増えているというのも、裏にはあるのだろう。

◆本題に戻して先週の3日間競馬の週末。22日土曜は好天、寒さも和らいで、家族連れも多かった。東京はファミリー路線を重視しているそうだが、ならばもう少し子供向けの店舗やメニューがあってもいいように思う。

 場内で健さんを追悼して、出演したJRACMがたびたび流れていた。対応が早くて好感。

 馬券はまず自分のサイトの午前の勝負レースとして配信した京都3R、◎タイセイボニータ、○テイエムヤンチャボでハマったのだけど、勝ったのが1番人気ゲネラルプローペで、人気順の割には3連単の配当は2ケタに届かず。◎が3着だから馬連は買っていなかった。

そこからは当たりが止まったが、銀嶺Sの◎ヒメサクラ、京都最終の◎デンコウヒノマルで再浮上できてひと安心。

◆記者席でも話題になったそうだが、ラジオの楽屋でしばしネタになったのは、京都2歳Sの想定がその時点で5頭しかいないということ(最終的に8頭出走)、そして来年のワールドスーパーJS札幌開催が決定したということ。2歳重賞については他でも書いたので、私の意見はここで繰り返さない。

WSJSについては、あの時期にやって誰が来るのか?という疑問や、規模も縮小される見込みとのことで、継続する意義があるのかどうか、という声も出ているようだ。個人的にはあまり興味がない。

◆この日の東京競馬の入場人員や売り上げの前年比が、2013年福島競馬6日目との比較で発表されていることに呆れる。福島と東京比べる意味があるのか、サッパリ分からない。

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2014年11月26日 (水)

11月15,16日

競馬関係も含めてだいぶ空いてしまった。本の件もあったが、体調もすぐれず病院をハシゴ状態していて、このところやっと上向いてきた。皆さんもご自愛くださるよう。

 ということで、この2週間、つらつらと思ったことを。

15日土曜。武蔵野S。エアハリファ負けてなお強し。グレープブランデーは東京ならまだ走れた。ダノンカモンと共によく走った。

レガッタ新馬戦勝ち。スイープトウショウの子供は中央初勝利。次走が試金石。

デイリー杯はスローすぎて時計は全く参考にならない。アッシュゴールドもナヴィオンも傷のつかない負け方。

翌日曜。京都新馬戦勝ちのアンビシャスは楽しみな馬。黄菊賞のベルラップの勝負根性。福島記念は・・・あんなに内ばかり、前ばかりでは。5週やってもインが全く荒れて来ない不自然な芝。

女王杯は堅い決着。よく3連単が150倍ついた。フーラブライド3着ならなお良かったのだが・・・。レッドリヴェールはなんで距離を縮めないのか分からない。

◆武蔵野Sは4歳馬出走ゼロ。他の古馬重賞でも、4歳の出走が少なすぎる。状況が変わっているのだから、夏の4歳馬一律収得賞金半減は本当に見直す時期に来ている。世代交代が進まない理由の1つはここにもある。もちろん降級制度自体は必要だけど、規定をもっと細かくしないと。詳しくは別媒体に書くかもしれない。

◆年間87億円の無駄遣いである文書費を、先日テレビで取り上げていた。政党でも見直しのポーズだけは掲げているが、結局甘い汁が消えてしまうわけだから、うやむやになるのだろう。もっともっとマスコミは騒ぐべきである。

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2014年11月21日 (金)

2つの訃報

 またしても昭和が遠くなる訃報。高倉健については、私らの世代は「幸せの黄色いハンカチ」以降だろう。そして「夜叉」で共演したビートたけしが、数々の裏話、健さんの素顔をオールナイトニッポンで面白おかしく話してくれたことで、そのギャップに一気に魅せられたものだ。

 「不器用ですから」はあくまでセリフや役柄の上だけ、俳優高倉健や人間高倉健は、実はとても器用で小回りの利くタイプだったように思う。

 日本映画が最も幸福だった時代を担ってくれた大俳優だが、競馬にも縁があって、みんな知っているのはもちろん、裕木奈江と父娘役を演じたJRAのあのCMだが、それよりも気になったのは、健さんの出演作品リストで目に留まった、1970年の「日本ダービー・勝負」という作品だ。

 調べてみると、この映画は何と、調教師として日本競馬史上最大の功績を遺した尾形藤吉氏の半生記であった。まだ藤吉先生が現役バリバリの時代だから、今で言えば藤沢和雄で映画作るようなものか(笑)。

 尾形藤吉役(山形正吉)は三橋達也で、健さんは主戦騎手の伊藤正四郎(島崎清三郎)を演じていた。伊藤騎手はご存じのように伊藤正徳調教師の父上。企画には大川慶次郎さんの名前も出ており、映画にも大川慶次郎役で実名出演しているらしい。小坂巌アナも出演。その他菅原文太、梅宮辰夫、藤純子などオールスターキャストで、監督は佐藤純彌。

 ダービー7回優勝の栄光と、69年のダービーをワイルドモアで勝てなかった挫折から、翌年アイアンモアで8度目の制覇に挑もうとしているところで完・・・というストーリーのようだ。ウーン、見てみたいけれど、困難だろうねえ・・・・。

 なお69年のダービーを勝ったのは、厩務員さんがゴール前で一緒に走ったダイシンボルガード、70年はあのタニノムーティエ。私が競馬と出会う前年の話。

 そしてもう1つの訃報も。桂小金治さん。「それは秘密です」の司会で覚えている方がかろうじているくらいだとは思うが、私らの世代にしてみればアフタヌーンショーの司会を長く務めたあの姿。私が子供のころ、アフタヌーンショーに出演した際に、とても優しく接して下さった。なにせ誕生日が同じだったのだ。それが偶然発覚して、強く握手してくれたものである。

 小金治師匠と一緒に司会されていた大野しげひささん、高田敏江さんはお元気のようだ(分かる人には分かる渋い役者さん)。師匠の分まで長生きしていただきたい。

※諸事情により更新の間が空いてしまった。しばらくペースは落ちると思いますが、適当に覗いてやってください。

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2014年11月14日 (金)

11月9日・日曜

 現在東京競馬場では、「文豪 競馬をかく語りき」というイベントを、フジビューのレストラン稲松の前のスペースで開催している。世界の文豪が、競馬をどう捉え、描写してきたかを紹介する好企画。日本では菊池寛の「日本競馬読本」や寺山修司、織田作之助らの一連の著作、あるいは馬主として吉川英治や吉屋信子、いまなら浅田次郎さんなどが競馬にかかわっていて、本場英国に負けないほど競馬と文学の関わりは深い。

 馬券、馬券の競馬も確かに大事だが、来場する方は、昼休みなどの時間を見て、ぜひ足を運んでみてほしい。個人的に発見だったのは、今年話題となった「赤毛のアン」の「私は二度と競馬場には行かないわ。だってひどく魅力的すぎるんですもの」という一節。こんなくだりがあったとは知らなかった。さすがに赤毛のアンは、読んではいなかったので。

 思えば、私が子供の頃の競馬中継では、寺山をはじめとして、虫明亜呂無氏や志摩直人氏、石川喬司氏など、作家や詩人歌人がゲストを務めて、競馬の綾と彩を一流の言葉で解説してくれていたものだ。テレビ東京は、文人ではないけれど競馬エッセイもものしていた元騎手の渡辺正人氏。競馬に出会った頃に彼らがテレビに出て語り部をしていなければ、私がこれほど長くこだわり続けるほどの思い入れを競馬に対して持てたかどうか、甚だ疑問。そういう競馬の豊潤さを伝える姿勢が、今の競馬サークルには薄れてしまったし、受け取る方のファンのレベルも堕ちてしまった(俯瞰的に見て、という意味。個々全ての人がそうだと言ってる場合ではない。こう書かないとまた・・・・)。

 次の土曜日曜が来る前に先週日曜を簡単に。みやこSは前に行った馬にはキツイ流れ。それを思えば、人気を背負って敗れたがクリノスターオーはよく頑張った方だと思う。ただ、使い続けてきたことと、坂が次走の課題となりそう。インカンテーションはようやく重賞制覇。来年はさらに飛躍しそう。

 アルゼンチン共和国杯はデスペラードが大逃げ。ブリンカーが効きすぎたか。後続が早めに動くことになり、本命フェイムゲームには最適の展開、持ち前の持続力を活かして完勝。有馬記念でもソコソコ?

アドマイヤケルソには肝を冷やしたが、なんとかハナ差3着にスーパームーンが差しこんでくれて、激安ながらも的中できた。このところハナ差の競り合いで当たりを拾えるケースが増えてきて、ツキが向いてきた。

 予想TVは次回はジャパンC週。ラジオ日本は現在午後後半(14時半~16時半)担当。24日の月曜開催もラジオ担当します。

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2014年11月12日 (水)

11月8日・土曜

年1のベストセラーズ競馬新書「競馬攻略カレンダー」の15年度版の校了が目前で、だいぶ間が空いてしまった。とりあえず夕べ11月分まで上がって、だいぶメドがついてきた。あとは12月分と前書き後書き、そして赤入れを残す。1212日金曜に発売となります。

 先週は115日に渋谷で某食事会、あとはひたすら本書きとルーティンワーク。金曜午後から日曜夕方までを完全に競馬に振り分けるので、本は平日勝負となる。

 土曜はどんよりと曇っていたが、開催中は雨には降られなかった。

 競馬場内に流れる「ニュースフラッシュ」の映像、メルボルンCについて結果だけを淡々と流し、「なおアドマイヤラクティは22着でした」のひとことだけ。え?いくらフラッシュとはいえ一応ニュースなんだから、いくら不幸なことでも、その後も伝えないとダメでしょ。取り上げたネタから、時間的に間に合わなかったとは思えないし、またもし間に合わなかったのなら、ナレーションフォローくらいひとこと入れたらと思うんだが。

 そのアドマイヤラクティの悲劇、現地オーストラリアでは、ムチの使用制限や出走回数、出走年齢の問題にまで拡大していっているようだ。現地の獣医は今回の事故とムチの使用は無関係と発表しており、これを契機にとヒステリックな動物愛護精神を掲げる団体が自己主張しているだけのことなのだろう。(もちろん宗教的見地から日本以上に海外の愛護精神は強く、それ自体は正しいことではあるし、競馬で行きすぎた虐待がないかどうかをチェックするという意味でそうした団体の存在に価値があるのは分かった上での発言・・・こういうことをいちいち注釈つけないといけないんだから本当にメンドクサイ時代になったもんだ)

 そもそも、競馬自体動物に対し人間のエゴを押しつけているわけで、それでいて競馬がなければサラブレッドという極めて自然界では脆弱な種は滅亡してしまうのも事実であり、生命の尊重云々を競馬に関するさまざまな制限で満たそうという考えにはどうも同意しかねる。競馬を粛々と、全力で施行することだけが、サラブレッドの愛護につながるのであると思う。

 

 京王杯2歳Sといい、ファンタジーSといい、小倉2歳S出走馬の一変が大穴を空けている。とくにレースのレベルが高かったとは思わないし、マイル以上のレースだったら好走は難しいだろうが、時としてこういうレースが表れるのが面白い。小倉2歳Sに、短距離馬としてのポテンシャルの高い馬が集まるという現象は確かにあるのだろう。

 エアソミュールは結局、マイルCSも回避して金鯱賞に出るのだそうだ。なんともはや。天皇賞で走るところを見たかった。

 

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2014年11月 5日 (水)

11月2日・日曜

 栄光から急転直下、アドマイヤラクティの悲報、言葉もない。おそらく心臓発作だろう。そして子供の傘?に驚いて故障し命を落とした現地の馬もあったと聞く。不慮の事故は競馬にはつきものとはいえ・・・。

 アドマイヤラクティ、思えばちょうど1年前、アルゼンチン共和国杯で本命にして、良い思いをさせてくれた。その時の勝ち馬アスカクリチャンも天皇賞で1頭だけ大きく遅れて入線。そのまま引退が発表された。栄枯盛衰というには、あまりにサラブレッドの1年は短い。

 秋の天皇賞。こういう位置づけのレースになってしまった。どういう位置づけかは細かく書かないけど。今年は札幌記念12着馬も、毎日王冠12着馬も、京都大賞典123着馬もいない。タイトルホルダーは豪華に揃っているけれど、休み明けばかりでいかにもここが叩き台。イスラボニータの出走がなければ、注目度はさらに下がっていた。

 ラジオの楽屋でも、予想TVの楽屋でも話題になったのは、天皇賞よりも有馬記念を心配する声。距離不適、関西の厩舎に根強い中山忌避意識、そして香港指向が例年以上に強いこともあり、なにせ、まともに出てきそうなのがゴールドシップとフェノーメノくらいしかいないのだ。ウインバリアシオンは某記者によれば脚元の回復が遅れていて間に合うか微妙とのこと、間に合ったにしても万全とはとてもいかないコンディションのようだし、エピファネイアもジャパンC(スミヨン騎乗が決定)の後は香港が有力。ジェンティルドンナはJC(ムーア騎乗が決定)が国内ラストという噂(あくまでも噂)。3歳GⅠ馬の出走も、今のところは望み薄で、大看板は3枚のみか?ああアドマイヤラクティ。

 重賞戦線の活躍馬ではマイネルラクリマ、ラブイズブーシェ、タマモベストプレイあたりが出てくるのか?

 とにかく今のままではかなり寂しい顔触れのグランプリとなりそうで心配。個人的には、有馬記念をどうこういじるのではなく、ジャパンCをどうするのか、本格的に考え直す時季に来ていると思う。

 日曜は、午前中に東京競馬場でまとめて馬券を買ってから、ニコ生中継の設営スタジオに移動。東京スポーツの虎石さんにリアルタイムで馬券を買ってもらいながら、馬券の立ち回りを皆さんの参考にしていただこうと言う生放送。いつもの進行する状況が見えている生放送とは違い、不確定要素が多い状況での生放送は勝手が違ったので、お見苦しい点も多々あったかと思うが、何とか乗り切れて、番組後の評価も概ね好評だった。

反応次第で第2弾もあるかもしれない。

 すべて画面を通して見た天皇賞。毎日王冠での不利と違い、直線でスムーズに外へ出せたスピルバーグが一気に突き抜けた。ペースは緩く、前有利だったことを思えば、見事な勝利。

 ジェンティルドンナの2着は立派だが、同じ2着でも去年よりはだいぶ見劣った。イスラボニータは勝ったと思わせるシーンもあったが、早め早めに動いた分最後は苦しくなった。

 予想TVでも強い馬とは言ったが、東京の2000mでは厳しいと思っていたラブイズブーシェ。時計が上がらなかったことは確かに幸いしたが、この馬も終始好位から強い競馬。去年頑張った有馬記念では、今年はチャンスがさらに広がりそう。ヒットザターゲットはスピルバーグの後ろを追いかけるように追い込んできたが及ばず。それにしても、予想TVでラブイズブーシェを本命にしたたくみ氏、ヒットザターゲット本命の高柳氏はお見事。イスラボニータあたりに本命を打って、中途半端に当てるよりも意味がある予想だった。私が本命にしたマーティンボロは、良い感じで好位で進めていたが負けすぎ。しいて言えば外枠がこたえたとしか考えられない。

 さすがに金、土、日の3連闘は疲れた。睡眠時間も短いままだったので、日曜は帰宅後早々にダウン。気の緩みから風邪を引くかと思ったが、何とかもっている。

 

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2014年11月 3日 (月)

10月31日、11月1日の行状

 まずは先週末のニコ生ご視聴に感謝。金曜は約3万アクセス、日曜も天皇賞当日真っ最中の時間帯ながら、2万2000ものアクセスをいただいた。

 先週金曜。ニコ生のスタジオへ向かう途中、とにかくハロウィンだらけ。都心近くの地下鉄には仮装した若い人たちが結構見られた。血糊をつけたり、ゾンビの仮装をして電車に乗るのはさすがにどうかと思うが。突然出くわすとギョッとする。

 しかし、ここ数年ハロウィンが年々加熱してきているのは誰でも感じていたと思うが、今年は一気にその度合いが増したような気がするのは私だけだろうか。理由は皆目見当つかない。

 電車の中で読んでいた東スポで、「ダメダメダメダメダ」という馬が馬名登録されたと知る。調べると小田切オーナー。いくら珍名が代名詞のオーナーと言っても、これは悪ふざけだと断言する。やって良いことと悪いことがある。もちろん賛否両論出る上で覚悟して付けたのだろうが、個人的には呆れて何も言えない。意味もないし微笑ましさもない。馬もかわいそうだし、実況にとっては意地悪以外の何物でもない。

 今回のニコ生はいつものメンバーに加えて、吉原寛人騎手がゲスト出演。騎手試験についての裏話はなかなか興味深かった。腰が低くておとなしめだが、しゃべりもシッカリ出来る好青年タイプ。

 

 日付が変わる頃に帰宅して、そこから各種原稿。3時前に気を失うように就寝。

 

 土曜はもちろん東京競馬場。驚いたのは京都が良馬場、反対に東京が雨だったこと。といっても東京は時計には影響なし(むしろダートは先週より掛かるという謎)だったが、京都は完全に道悪想定だったので参った。

昼休みは、JRA60周年を記念して、メディアでの貢献が大きかった小坂巌さんと長岡一也さんがイベントに登場なさっていた。特に私が子供の頃からテレビ東京の司会をつとめ、さらばハイセイコーの作詞でも知られた小坂さんには思い入れが深い。今の地上波の競馬中継が失くしてしまった、失くしてはいけなかった良さが、あの時代のテレビ東京にも、もちろんフジテレビの中継にもたくさんあった。批判を承知で言うが、地上波の競馬中継は、明らかに長い迷走から醒めていない。

東京5Rダイワミランダ、やっとスカーレットの子供からモノになりそうな馬が出た。これといい、日曜のロカといい、ハービンジャーは良血牝馬の血を邪魔しない優秀な種牡馬と言ってよさそうだ。

 ラジオ担当の7~9Rは良いところなし。10Rからは下で観戦。メインのアルテミスSは、上位評価した馬がレッツゴードンキしか入っていないのでは話にならないダメ予想。1戦1勝馬は危険というところだけは正しかったのだが・・・。

 

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