12月28日以降
12月29日、日曜。東京競馬場。有馬記念当日にしては意外なほど人が少ない。押し詰まっているので帰省した人が多かったり、商売の人もいつも以上に忙しかったりということなのだろう。
馬券は中山の3Rくらいしか収穫がなく、あとは何かが抜けまくる。江坂特別はカンタベリーナイトにも△を打ったのに、サトノレオパードは買えなかった。楽しみだったホープフルSは、タンタアレグリアが全く見せ場なし。中山はむしろ得意と思ったんだけど、これまでが直線の長いところばかりだったので対応できなかった感。ティルナノーグはおそらく中山への適性がなく消しというのは正しかったが、これまた不安視して消したシャイニングレイに勝たれてしまう。
残念だったのはマサハヤドリーム。終始シンガリからグイグイ伸びたが、レース後のコメントで「流れに乗ってレースができました」というのはちょっと分からない。流れに乗るという意味の解釈が、騎手とこちらでは全く違うのだろうか。コメートやエニグマバリエートの位置に居た騎手が言うならよく分かるのだけど。
某競馬ライターいわく「炭酸の抜けたコーラのような」という有馬記念は、もうさんざん書いたので、細かくは繰り返さない。ただ何度でも書くが、とにかく有馬記念ほどのレースなら、もっとどの馬も勝ちにいく、肉を切らせて骨を立つようなスゴイ競馬をしてほしかった。TTGを筆頭に昔の痺れるようなグランプリをたくさん見ている身としては、どうしてもその感が拭えない。
ジャスタウェイの位置取りはただただ残念だが、福永らしいといえばいつもの福永。物理的に不可能な位置で終わる。エピファネイアの川田は、ジャパンCのVTRをどれだけ見ていたのだろうか?あるいは見てないのだろうか?同じような番手で競馬をしても、動かし方はスミヨンとは全く違った。
ラストインパクトは内にこだわりすぎたか。前も詰まってしまい、持ち出せなかった。フェノーメノは、秋3戦を見るとコースどうこうよりコンディションに不備があるとしか思えない。ワンアンドオンリーが3角で失速していった理由は分からない。
収穫は内枠有利が今年も続いたことと、競馬JAPANなどでキーホース推奨したトゥザワールドの健闘のみ。
気が収まらないまま迎えた今年中央競馬最後のレース、ファイナルS。半分ヤケ?で大勝負。敬愛するケン・ワタナベ先生(「3連単論」よろしく)の戦法に倣い、本命コーリンベリーと穴馬推奨したキズナで爆弾フォーメーションを組み、さらに保険で★シンボリエンパイアからの1頭軸マルチなど。ひとレースの投下としてはいつもの3倍近い額を突っ込んで、さあレース。
ほぼ思い通りになりそうな直線、コーリンの勝利は決定、2番手は人気薄から注目馬としたニシケンモノノフが伸び、あとはキズマの粘りを応援したが、最後に一杯、内からシンボリ、外から人気のキョウワダッフィーが伸びる。並んでのゴール。キョウワだと激安になってしまう。長い写真判定、ハラハラしたが、なんとかシンボリが粘ってくれて、重ね取りの大ラッキー。馬連もけっこうついた。最後の最後に幸運の女神が救ってくれて、一気に大逆転、久々の大きなプラス。終わり良ければすべてよし、馬券上は気持ちよく2014年を締めくくることができた。
凍える寒い雨が降りそぼった29日は、久々にゆっくり寝て9時頃に起床。仕事部屋の大掃除を一気に済ませて、お通夜に。元JRAの獣医で、競馬ラボのコラム執筆陣の一員でもあった山本剛先生が先日亡くなられたのだ。若かりし頃にシンザンを担当したことでも知られている。
私は確か2度ほどお目にかかってお話を伺う機会があり、とくに初対面の時はかなり質問攻めにしてしまった。実は私の馬のフィジカル面についての知識は、昔場内FMでお世話になった獣医の永田雄三先生と、山本先生から教えていただいたことがほとんどなのだ。心よりご冥福を祈らせていただく。
帰宅してからは準備をして30日朝から慌ただしく帰省。共に80代に入った老父母の無事を確認し、バタバタと日帰り。しかし帰りの中央線が人身事故で大混乱、大回りで予定より1時間半遅れて、帰宅は9時近くなってしまった。
最後の最後に心乱されたというか、悪意に怒りを覚える大みそかとなってしまったが、そもそも2014年を振り返ると良いことは何1つなかった。2月に喜びが少しあったくらいで、特に7月以降は常に健康不安との戦いで病院通いが続く。検査しては治療の繰り返しでいい加減疲れてしまったが、まあなんとか無事に年が越せそうなだけでもよしとすべきか。これくらいで良いことがなかったとか書くと、大病を患った人とか、身内に不幸があった人とかに怒られてしまいそうなので、それを思えば贅沢は言えない。ただ、ここ数年で一番悪い年だったことには違いない。
ともあれ、今年も1年お読みいただきありがとうございました。よいお年をお迎えください。
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