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2014年12月25日 (木)

最近読んだ本

有馬記念の公開抽選。人気馬の多くが外枠に回るという巡り合わせ。また内枠が絶対に欲しい逃げ馬ヴィルシーナ、そしてトーセンラーは最高の枠を引いた。

意外と淡々と進み、懸念された陣営間の駆け引きが出る間もない感じ。指名されてから枠を決めるまでの間に、もう少しもったいをつけるとか、陣営で相談するとかあるのかと思っていたが、その辺も全く見られなかった。やや拍子抜け。

ともあれ、面白い枠の振り分けにはなった。皆さま良いグランプリを。

今回はこのところ読んだ本から2冊紹介。

競馬関係からは、年末恒例、樋野竜司氏の「政治騎手名鑑2015」(ベストセラーズ)。今年のサブタイトルは「~集団的自衛権」。毎年この副題も楽しみだが、見事に世相と競馬界の状況がリンクするワードを毎年選んで来るセンスに脱帽。

そしてこの本を取り上げる時に毎年書くのは、名鑑部分は言うまでもなく、第1章としてその年ごとにタイムリーなテーマで書かれている「ヒノジャーナル」。今年はエージェントに鋭いメスを入れている。この第1章を読むだけでも、1860円払う価値はある。

一貫しているのは、「馬券になる」よりも「カネになる」騎手を見つける姿勢と、どこの誰も気づいていない、気付けない、そして書けないことを、データやレース映像から導き出す分析力。おそらく、日本の誰よりもたくさんのレースを毎週見ている著者だからこそ、為せることだと思う。

http://www.amazon.co.jp/%E9%A6%AC%E5%88%B8%E8%A1%93%E6%94%BF%E6%B2%BB%E9%A8%8E%E6%89%8B%E5%90%8D%E9%91%912015-%E9%9B%86%E5%9B%A3%E7%9A%84%E8%87%AA%E8%A1%9B%E6%A8%A9-%E6%A8%8B%E9%87%8E-%E7%AB%9C%E5%8F%B8-%E6%94%BF%E6%B2%BB%E9%A8%8E%E6%89%8BWEB%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%83%E3%83%95%E3%83%81%E3%83%BC%E3%83%A0/dp/4584136076

音楽関係からは、Pヴァインから出た「つながった世界―僕のじゃがたら物語」。じゃがたらのギタリストだったOTOが書いた随想だ。正直、じゃがたらファンだった人しか楽しめない本である。

彼が音楽の世界から離れたことは知っていたので、今この種の本が突然出たことには少なからず驚いた。

自分の半生やじゃがたらについて、OTOがここまで語るのは初めてだと思う。取材をきっかけに親しくしてもらって(私のルーツと同じ富山出身でもあった)、自宅に呼ばれて長々語り合ったこともあるのだが、私も知らない話が結構出てきた。

じゃがたらが江戸アケミこと江戸正孝をはじめ、メンバー3人が立て続けに急逝したことでバンド自体が凍結されてからは会う機会もなくなり、私も業界から足を洗ってしまったので、今彼がどんな暮らしをしているのかは知らなかったが、九州で自給自足の生活に入っていたとは。ただ、当時から語っていたことを考えると、収まるところに収まったという感じもする。

じゃがたらファンの中では正直、毀誉褒貶激しい人であるけれど、純朴で、目の前のことにノメり込むタイプのOTOらしい生き方が貫かれていたことと、今が幸せそうであることが知れて、なんとなく安心した。

ロック、いや広い意味でのポップミュージックの力が最も強かったのは70年代であり、それがどんどん分化していって面白くもスリリングな展開を見せていのが80年代だったと思うのだが、あの時代に日本で経済的に恵まれずとも、インパクトある音楽を作り続けていた人たちは今どうしているのか、とても気になる。多くは今60代半ばから50代半ばといったところ。元気な人はどれくらいいるのか。

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