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2015年2月

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2015年2月27日 (金)

呆然

 専門紙だと、間に合わずに騎乗欄に後藤の名が印刷されたまま。それがまた悲しい。

 誰もが「まさか」という思いでしかない今回の訃報。近しい人も自殺に全く思い当たるふしがないとのこと。下衆の勘繰りではあるが、土曜の落馬のあと、京都へ遠征して2勝できる人間が、メンタル面で何か抱えていたとは思えない。事故死という可能性はないのだろうか・・・・。

 ただ伝えられているように自殺なのだとしたら、生きて行くことが辛くなるような心の病を抱えていたと仮定しても、やはり残されたもののことを思えば、なぜ思いとどまれなかったのかと残念でならない。仮定に仮定を重ねた物言いなど無意味なのは承知の上だけど。

 岩田騎手や北村宏騎手にしてみれば何とも複雑な心境だろう。彼らの心情を思っても胸が痛む。

 ユーセイトップランのダイヤモンドS(本人は納得していなかったようだが)がまず思い出されるが、個人的にはアドマイヤコジーンの安田記念。結構勝負していて、直線はずっと後藤!と叫び続けていた。ゴール直後は脱力してしまい、地べたに座ったまま、近くに居た見知らぬ、やはりアドマイヤから買っていた人と握手を交わしたものだ。

 良い思い出を与えてくれたことに感謝して、哀悼の意を表したい。

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2015年2月26日 (木)

2月22日・日曜

土曜の競馬で書き忘れていた。京都未勝利戦を勝ったブラックムーンは先が楽しみ。そしてつばき賞を制したキロハナ、クラシック狙える器。次走は毎日杯が濃厚とのこと。

日曜は今にも雨が降りそうな空だったが、東京はなんとか終日もった。

東京4R、3連単を買う勇気がなく3連複でショボい。ただこのレースと、それから東京8Rはリファール攻めのキングヘイローでクリアできて、この時点でもう左団扇確定。

注目のヒヤシンスS、ゴールデンバローズは時計よりも走りの内容が素晴らしかった。直線入り口ではもしかしたら届かないかと思っていたが、そこからの豪脚には目を見張った。タピット産駒、軽いダートは本当によく走る。そして母の父の名前も良い。マヤコフスキー。大学時代の授業を思い出す。

思っているほどにはヒヤシンスSの勝ち馬はその後活躍できていないのだが、この馬には例外となってほしいし、そうなるだろう。

そして4着ディアドムス、斤量を思えば負けてなお強しとはこのこと。ドバイでも頑張れる。

小倉大賞典、レッドレイヴンを信じ切っていたので話にならない結果に。大外枠がやはりこたえた。また前残りの勝利も想定外だし、カレンブラックヒルが58キロで勝てるというのも露ほども考えていなかった。完敗。

ダコールが11番人気でしかなかったことにも驚く。好走は馬体が絞れたこともあるが、道悪巧者ぶりを発揮できたのも大きい。ずっと陣営は道悪下手を強調するコメントをしているが、道悪下手の馬が昨日の馬場で上がり最速を出せるわけがない。厩舎談話に惑わされてはいけない典型例。

フェブラリーSは、コーリンベリー出遅れは想定外。これでペースが落ち着いた。序盤だけ少し速くなってポジションを取って、あとはかなりのスローに落ちる。131のラップが混じる事態・・・。予想TVでも言ったのだが、スローならではのコパノリッキーには願ったり叶ったり。こうなれば強い・・・と思ったら、直線かなり詰められての勝利で、去年よりパフォーマンス落ちたなあと訝しんでいたら、骨折が判明した。全治半年、チャンピオンズCには間に合いそうだが、なんとも残念。

本命ベストウォーリアは、外を回らされて脚を使わされつつ、終いはしっかり伸びて3着確保。ただインカンテーション2着の馬券はなく、馬券は取れず。

 最終の金蹄Sは自分には話にならない結果だったが、同行の某僧侶様と某青年が大的中。帰りは焼き肉で乾杯の輪に加わらせてもらった。

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2015年2月25日 (水)

2月21日・土曜

 罪にも償える罪と償えない罪がある。更生の見込みや期待をかけていいケースとそうでないケースがある。社会はもっとそのことを考えるべきだ。今回の川崎の事件の犯人は、もう2度と社会に復帰させてはいけない。おそらく後でまた恐ろしい事件を引き起こすモンスターとなる。

それにしても、被害者の少年が気の毒でかわいそうでならない。警察がなかなか逮捕?検挙?していないのも気にはなるが・・・・。そして早く少年法の改正を。未成年者の犯罪の実名報道の解禁を。

◆首相の任命責任追及とか、金と政治の関係の追及で国会が空転し、予算案の今季成立が絶望となった。こういうことをしているから野党はダメなのだ。反対の焦点が違っている。

 追及は必要ではあるが、国会を止めてはいけない。国民を人質にとっているのと同義である。

それにしても2015年、2か月が過ぎようとしているが、何1つ良いニュースがない。珍しいほどの禍年になりそうで怖い。

◆そんな話のあとに書くのも何だが先週の競馬。東京最終週、本当に早い。今年は雪が開催日に降らず、スケジュールどおりに消化できたからなおさらだった。

土曜。ラジオ日本は7Rから9Rまで。7Rは▲△○で失敗、意外と配当が高くガッカリ。8Rは年に何回もない◎○▲の順番通り。あまり気のないレースだったので3連単もわずかだけ。9Rは無警戒馬が2着で手も足も出ず。中山開催からは午後後半に移って14時半から16時半の出番となる。

ダイヤモンドS、フェイムゲームが連覇。今回は斤量差も踏まえて何かにやられてもおかしくないと思っていたのだが、完勝だった。天皇賞へは直行とのこと。有馬記念に出られなかった鬱憤を晴らしてほしいものだ。カムフィーが頑張ってくれたおかげで、一応3連単は的中。

 直線に向いてしばらくしたところで崩れるように落馬、どの馬かと確認したらリキサンステルス、なんと後藤騎手とは・・・・思わずエッと声を出してしまったし、スタンドからも一度声が挙がったあと、おそらく後藤と確認して再度のざわめきが立ち上った。

 無事はお台場へ向かう電車の中のメールで知れたのでひと安心。フジテレビでヒロシさんに話を聞いたところでは、頸椎ねんざは一応診断として発表するために付けた程度で、本人は歩いて戻ってきたし、痛みも全く訴えていなかったとのこと。馬はかわいそうだったが、それでも不幸中の幸いと言っていいだろう。強い衝撃が加わっただけで、普通の人なら大事に至らないことでも、後藤騎手の首の場合は大きなケガに繋がる恐れが大きいだけに・・・。

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2015年2月20日 (金)

書き忘れていたことをいくつか

◆先日、ここでも書いた、近所での包丁を持った青年が侵入した事件は、14日に犯人が逮捕された。その後犯人について詳しい知らせは出ていないけれど、ニュースとしてメディアが取り上げない限りは、事件の詳細や背景、犯人像を知る術がないというのは、今回身近なところでこういう事件が起きたことで、大きな不満として残った。

◆その14日。競馬予想TVを終えての帰宅途中に、シーナ&ザ・ロケッツのシーナの訃報を見て驚いた。61歳、早すぎる。闘病していたとは知らなかった。その数日前に、10年以上前に廃刊になったロック雑誌の「ロック画報」のめんたいロックの特集号がたまたま出てきて、サンハウスやシナロケ関係の記事を懐かしく読んだばかりだったので、その符合に愕然とし。

サンハウスの追っかけだった少女が、そのギタリストだった鮎川さんと結婚して家庭と共に新しいバンドを作り、30年以上も現役を続けて、ロックママのままこの世を去ったという劇的な人生は、なんともドラマチック。何度か取材したことがあるが、あのままのテンションで、会う人を元気にしてくれるような人だった。

じゃがたらのアケミの追悼ライブの楽屋で、葉っぱをキメて柄が悪くなっていた某有名ギタリスト(彼ももう故人ですが名は秘す)に絡まれるも、適当にあしらっていた姿も何ともカッコ良かった。合掌。

◆月刊「競馬最強の法則」3月号発売中。今回は通常連載の「直言居士」に加え、フェブラリーSの展望を疑似対談方式?で行っている。武蔵野S前の取材だったのだが、本命にしたエアハリファがまさかのリタイアになってしまったのは返す返すも残念。

今号で目を引いたのは、読者参加型ツイッター連動企画のスタートだ。フェブラリーSに関しての質問をツイッターで募って、識者へのコメントや現場取材の形で、読者の知りたいことにダイレクトに対応していくというものだ。レギュラー化してほしいし、ケースによっては拡大化もアリだろう。

メイン企画の岡田牧雄さんの研究も読みごたえあり。

◆国会の討論、レベルが低すぎる。呆れて見ていられない。

◆関西学院大の宇良クンが角界入り表明。レスリングに培われた重心の低さで繰り出すアクロバチックな反り投げの数々は唖然とさせられるほど。ただ、あれではいつか大ケガをしないかと心配だ。超巨漢力士に乗られたら膝靭帯や肩をやってしまいそう。

◆クマムシはどこが面白いのか全く分からない。見かけと声のギャップだけ?8.6秒バズーカが不評とネットニュースになってたけれど、そっちの方がまだ分かる。というかむしろ漫才の原点(三河万歳や江州音頭)にも通じるリズムものスタイルで、意外とオーソドックスな気もする。あとはポリシックスみたいな見かけのスタイリッシュさと、太めの方の、ペンギンのような歩き方が癖になる。いずれにせよ一発屋確定だろうけど。

◆さっき見た(金曜16時)天気予報で、日曜の東京がなんと雨の予報に・・・。午後から降り出し、強い南風も吹きそうとのこと。フェブラリーSが一転して道悪の様相を呈してきた。できれば好天のもと、良馬場で見たかったが仕方ない。

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2015年2月20日 (金)

2月15日・日曜の競馬

 現在、4月発売予定の「種牡馬SUPERハンドブック2015年版」の制作が佳境。ようやく4角に差しかかったところ。しかも、フェブラリーSの予想をしながら、来月号の雑誌の高松宮記念の原稿と通常連載も書くという、結構シビアな状況です。

 

◆土曜のクイーンCのことをもう少し。なかなかレースの内容も濃く、この組からの活躍馬も何頭か出てきそう。例年のクイーンCよりは明らかに時計もレースの質も上。

何となく、雰囲気としてはシスタートウショウ、ノーザンドライバー、スカーレットブーケ、ミルフォードスルー、イソノルーブルの5強が盛り上げた年と似ている。この5頭ほどの強さは揃ってないけれど、あくまで雰囲気が、この年の縮小版といった感じ。牡馬相手に重賞勝ってきたノーザンとミルフォードが、その後伸び悩むとは思わなかったけど。

◆日曜。3連単で3着が抜けて取れずのケースが多くて沈没。取れても安い。東京5Rは手許の新聞では印の薄かったサンジャクソン本命で、見事に勝ってくれたのに、23着が安すぎ。4着レアディルアレナが大本線だったので・・・。東京8Rも似たようなもの。

 大津特別は◎○で入りながらも3着ヒラボクがない。馬連24倍をみすみす逃す。前後するが東京6Rも、3着オメガタックスマンは3着には置かず。縦目の馬連71倍を買わずに失敗。

◆共同通信杯は、買い目には入れたが頭には絶対来ないと思っていたリアルスティールに勝たれてビックリ。これは全くの想定外だったので、悔しさはなくただビックリ。そもそも、これはもらったという手応えで4コーナーまで来た本命ダノンメジャーが異常歩様で6秒遅れ、ゴール後下馬。馬にケガはなかったようで何よりだが、私の馬券はこれでは話にならない。運もなかった。

なんでも、聞いた話では走っている最中に何らかのトラブルで後ろ脚と前脚がぶつかることがままあるそうだが、その場合に痺れたようになって異常歩様になるケースもあるそうだ。

 リアルスティールは、キャリアを考えると見上げたレースセンスだったが、コース取りなどに恵まれた面もあって、次走が試金石か。ドゥラメンテも強い競馬だったが、ここで詰めて走ったことで、今後の使い方が難しくなった。アヴニールマルシェは、悲観する内容ではなかった。

◆京都記念は、まずまず思っていた通りの結果で的中。キズナは確かに負けて強し。ただ今回に関してはこれ以上は走れないだろう。次走大阪杯が今後へ向けての正念場。

ハープスターは、レース中の外傷もあったそうだが、それがなくても勝ち負けに持ち込むのは難しかったかもしれない。阪神JFの不利、オークスの落鉄、ジャパンCの故障馬との接触など、どうもそういう巡り合わせを受ける馬になってしまったようだ。冷静に考えてみるとまだGⅠ1勝馬。期待が過剰だったこともあるだろうし、血統を考えて予想する側からいうと、やっぱりファルブラヴがブレイクを妨げるポイントになっているように思えて・・・・。

★小倉最終は予想TVの狙い目にもしていたが、○▲で入りながらも軸馬のコマンズ産駒が沈没。これも馬連をフォローしておくべきだった。この日組まれていた小倉芝12004鞍のうち3鞍でコマンズ産駒が人気、予想TVでコマンズ祭りなんていっておきながら、前2頭が連対できなかった時点で嫌な予感はしていたのだが。買い方次第でフォローはできたはず。反省。

最終レース頃からどんどん北風が強くなり、競馬場を出る頃は台風並みに。冷たい風で芯から冷えた。爆弾低気圧?何から何まで寒い。

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2015年2月17日 (火)

ちょっとひとこと&2月14日の競馬

※エアハリファ、フレグモーネでフェブラリーS回避です。残念。

 先日ここのブログと、Niftyのコラムで、去年の京阪杯の一件について書いたが、時を同じくして朝日新聞も取り上げたようだ。外部の大きなメディアが話題にするのは改善へ向かうという意味ではいいことだと思う。

 

ただ、私も送られた記事を読んだが、競馬に詳しくない記者が取り上げたような気がしてならず、最も問題にすべきことが問題になっていない違和感はあった。せっかくJRAに取材してるのに、「ゲート入りの際にムチを使ったことについてどう考えているのか」という質問をしたように思えてならないのだ。

ゲートをゴネる馬に長ムチを使うこと自体は珍しいことではない。あくまで問題なのは、退避所に下がってゲート入り態勢ではない、かつ騎手が降りて何かあった時に馬を御すことのできない状態の馬に対し、馬の前方からムチを打つという、およそ思慮や冷静さを欠いた措置を採ったことに対して、である。当時囲み記事とはいえ唯一競馬メディアで取り上げていた最強の法則あたりが、この機にもっと大きく扱って取材をかけてもいいように思う。

14日土曜。好天。しかし土曜は何とも情けない1日だった。自分のサイトで配信した京都4Rの新馬戦、本命ハトマークエースはスゴイ脚で勝ち切ってくれて、2着に△ツルミラコロ、3着に▲メイショウサンゾウが入って3連単22万・・・・のはずが、3連複しか買ってない・・・。ショック大。

アルデバランSはほぼ本線で獲れたが、クイーンCはかすりもせず。2着に全くノーマーク(といっても無警戒だったのではなくて自信を持って危険な人気馬だと思っていた)ミッキークイーンに来られてしまった。本命ロッカフラベイビーは大きな出遅れで終わった。結構勝負して撃沈。

東京12Rは取れたが安い決着。そして京都12Rは、勝ったトゥザレジェンドを100円も買ってない。せっかくタンスチョキンが来ても何にもならず。日曜もそうだが、自信の消し馬に来られて痛い目に遭うケースが多く、勝っても薄い週だった。

◆すごいなあ、西川農水相。一昨年の不正(そうではないという主張をしているが厳密には不正ですよこれ)献金が騒がれて「今日の朝返金したから問題なし」っていう理屈が分からん。報道されなければそのまんまだったわけで。相も変わらずこんなことやってる。こんな理屈が通る世界なんだよなあ。

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2015年2月13日 (金)

書き散らしです

まだまだ寒さは厳しいが、競馬界には春が近付いている。今週はキズナVSハープスターの京都記念。前哨戦でぶつかるというのが何とも残念だし、もしかしたらこれで最初で最後になるかもというのも残念・・・。

2頭の力が抜けているのは当たり前だが、馬券を買うということは能力評価とイコールではない。お金を効率的に増やすのが目的なのだから、この手のレースを買うなら「お得な馬」を探してそこから入るしかない。だからなかなか難しい。

 東京は共同通信杯。今年の3歳は、牡牝共になかなか粒揃いだ。ディープインパクト産駒ばかりでないところがまた層の厚さに繋がっている。

 

◆先日、競馬場に行く途中に、弁当屋の前を通ったら、1人の警官が中で陳列棚を物色している間に、もう1人の警官が店の前に立っていた。そして中の警官が選び終えたら、今度は入れ替わって、外に居た警官が店内に入り弁当選びをしていた。なるほど、道を背にして2人が同時に選んでしまうと、どんな悪人が背後からピストルを狙うとも限らないということか・・・。

◆識者の座談会などを見ていると、カンタンに言えることを簡単に言わず(言えず?)、難しくこねくり回して表現している人というのが多い。データとか論拠に重きを置きすぎて、結局あなたは何を言いたいのか?どんな意見を持っているのか?よく分からないということもある。難しく語ることで自分を大きく見せようということなのかもしれないな。しかし逆効果。

◆先日、裁判員裁判の死刑判決が最高裁で覆ったことについて嘆いたが、その後立て続けに裁判員裁判の判決が覆される件が続いた。

報道された範囲での逆転判決理由も、何とも人を喰ったような理屈ばかり。しかし本当のところは、素人の判決を認めるのは我慢ならないといった、鼻もちならないエリート意識が巣食っているのだ。全員がそうだとはもちろん言わないけれど、結局そういうことですよ。これなら裁判員制度など意味がない。

◆中央線の快速にグリーン車が近い将来登場するらしい。2階建て車両。大半が通勤通学での使用となる中央線にグリーン車、意味があるのか??

◆最後にKKベストセラーズから新刊のお知らせを。

『ジャスタウェイな本』

大和屋暁・著  214日発売 KKベストセラーズ刊

競馬ベスト新書 税込980

1月4日に引退したジャスタウェイの馬主・大和屋暁氏が自ら綴る、新米馬主と世界最強馬のとんでもないサクセスストーリー。

ハーツクライ産駒としてクラシックへの期待を背負いながらも低迷したジャスタウェイ。やがて天皇賞秋、そしてドバイデューティーフリーをレコードで圧勝、2014年度ロンジンワールドベストレースホースランキングで1位となる。三冠馬ディープインパクトやオルフェーヴルもなしとげられなかった世界一の快挙の舞台裏では何が……。アニメのシナリオで活躍中の著者らしく、ジャスタウェイ、ハーツクライとの妄想会話集や須貝調教師との飲み食べ歩きリポートも完全収録。

「いってはみるもんだ」――これが著者・大和屋オーナーの成功を呼ぶキーワード。馬主になる、持った馬で世界一になる。それは確かに運であり奇跡の連続でしたが、その奇跡は、純粋に思い続け、それを口に出し続けることで呼び込んだと述懐します。ハーツクライに惚れて一口馬主となり、その息子ジャスタウェイで世界を制覇。ジャスタウェイのファンだけではなく、夢を求める人に読んでもらいたい一冊です。

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2015年2月12日 (木)

2月8日の競馬と、いまさらですが・・・の件

 目に見えるものが全て、現実が全てという考えは、一見正しいように見えるが、実は想像力を奪う。

 過去よりもすべて今が正しく、進化しているという考えは、現在の問題点に目隠ししてしまう恐れがある。

 特に何がというわけではなく、最近思っていたこと。

8日の日曜、東京競馬場は予報以上に雨が降った。お昼前から10Rあたりまで、普通に本降り。芝は思ったよりも悪く、滑るような感じの馬場になっていたと思う。

この日は取りガミや安いレースばかりでジリ貧。春菜賞も馬連ではほぼ本線も、3着エクストラファインがなくて3連単は逃す。メイショウサワヤカがもう少し内目の枠だったら・・・。

東京新聞杯は全くノーマークだったヴァンセンヌに勝たれる。この馬にとっては時計の掛かる馬場になったことがかなり幸いした。133秒台前半や32秒台の競馬なら対応できなかったのでは??

◎タガノグランパは、枠の不利はカバーしていたが、直線伸びそうなところから脚が止まる。ここを叩いてからだったか。エキストラエンドは去年後半に見せていた出負けがまた出てしまうが、むしろよく挽回した方。

馬券は最終で何とか形をつけて、この日はマズマズのところまではもってこれた。

きさらぎ賞、ルージュバックは強さを感じさせる牝馬。今後どこへ行くのか分からないが、どうせクラブの牡馬との兼ね合いで、普通にチューリップ→桜花賞→オークスとなるんだろうなあ・・・。

◆私は今まで知らなかったのだが、去年の京阪杯でスタートを嫌がったローブティサージュに、係員が虐待行為を加えていた。動画はネットに転がっているので見た人も多いと思うが、私はその日は東京競馬場にいたので、恥ずかしながらそのシーンは先日まで見ないままだった。

枠入りを激しくゴネたローブティサージュが一旦退避所に下がったところで三浦騎手が下馬。その直後、長い鞭を持った係員(JRA職員)がいきなり前方から強く馬にムチを腹いせのように叩きつけた。もちろんローブティサージュは恐怖でパニック状態。

三浦騎手は目隠しによる誘導を依頼したそうだが拒否されたという記事もあった。

枠入りしようとしている馬に対してではなく、枠入り態勢になくただ立っている

だけの馬に、しかも馬を制御できる騎手がいない状況で長ムチを振るった行為は

言い訳がきかない(馬が暴れ出したらどうするつもりだったのか)。

さらに、ムチを、馬に見える位置から、しかも前方から打ったことは馬の恐怖感

を増大させる。スタート前の「商品」である馬に、肉体精神的苦痛を与える行為

を不必要な所で行ったことは公正競馬の成立も否定する行為。

 私も知らなかったので大きなことは言えないが、当時の新聞は、後から調べたところこの件を取り上げておらず、事後に問題提起したのも「競馬最強の法則」くらいのものだった。

JRAも、レースでのムチの使用制限をするくらいなら、完全に虐待の範疇に入る(しかも痛さと恐怖はレース中のムチとは比べ物にならない)今回のような心ない行為こそ厳しく取り締まって、この係員に対ししかるべき処分を下さないとおかしい。馬を扱う資格のない人間なのだから配置転換をすべき。適性がないことは、この蛮行で明らかなのだから。

 とにかく嘆かわしい、そして腹立たしい酷い行為だった。

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2015年2月11日 (水)

2月7日・土曜

 おととい9日に、自宅から歩いて56分の所で包丁を持った不審者が民家に押し入ろうとして騒がれ逃げるという事件が発生。10代の若い男でジャージ姿、裸足。その場に包丁を捨てて逃げたということだが・・・・。犯行当日、近所の小中学校はすべて保護者が付き添いの下校、翌朝は付き添いの登校となっていた。

被害者・けが人はいなかったのが不幸中の幸いだが、このところ本当にこの手の犯罪が増えているように思える。なお11日朝現在ではまだ逮捕の知らせはない。

◆デザイナーの栄久庵憲司氏が死去。キッコーマンの卓上醤油差しや、秋田新幹線こまちなどのデザインばかりが訃報のニュースで紹介されているけど、JRAのロゴを作った方でもあるのだ。

27日土曜は東京競馬場。到着してすぐに買い込んだ東京3R、◎ブラインドタッチが勝ってくれて、人気薄タピゴンも頑張ってくれていきなりのラッキー。京都8Rのスリーアローも見事に勝利。かなり楽になった。

◆東京9Rのゆりかもめ賞は、勝手な理由ながら内心困った。POG2位指名のタンタアレグリア出走、期待はするものの、馬券予想という意味では△の一角を出ない。勝ってほしいようなほしくないような複雑な心境。

レースはなかなか見応えがあった。◎スワーヴジョージと△タンタアレグリアが外で馬体をぶつけ合って叩き合う隙に、内から▲ヴェラヴァルスターが伸びて差し切った。3連単は取れたが・・・あそこまで行ったら、クビアタマの差で◎が負けたのならタンタには勝ち切ってほしかった(苦笑)。

10R以降は馬券はサッパリで目減りしてしまい、何とかプラス。東京12Rは、競馬ラボなどの次走狙い馬にしていたボンジュールココロが勝ってくれたのに、2着アンブリッジがない・・・。ボンジュールココロは地元府中のけやき通りにあるパン屋さんボンジュールのオーナーの持ち馬。

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2015年2月 6日 (金)

この1週間のできごと

 ステイゴールド急死。種牡馬としてのピークはまだ続く年齢だっただけに、日本の競馬界にとって大きな損失。ただただ残念。

 ミルコデムーロとルメールが、とうとうJRAの騎手免許を取得。海外競馬に詳しい知人によれば、2人ともヨーロッパでの騎乗数が激減していて、日本で腰を据えて騎乗した方が収入面でも大きなメリットがあるという判断での移籍だったらしい。

かつて、短期免許で大活躍していた当時の冴えは、ここ12年見られなくなっているだけに、日本の若手にも、対外国人騎手はもちろん、国内の上位騎手に対しても臆せず頑張ってもらいたい。どうしても乗り馬に恵まれなくなってしまうが、積極的な競馬をモットーとすれば、ある程度の結果はついてくるはずだ。

◆このところ、本当に気の滅入る事件や出来事ばかりが続いている。今年が始まってまだ1ヶ月と1週間、それでいながら次から次へと悪いニュースばかりが起きている。

最悪の結末となってしまった人質事件。これだけの大事でありながら、正直な話、まだどこかで他人事のような思いも拭うことができない。ただ、今回のことで、戦場報道の意義とか、そのあるべき姿勢とは何かとか、その使命に殉じることの正義とは何なのかとか、そもそも他国の紛争に他国が介入することはどうなのか、日本政府の情報収集力の乏しさなど、いろいろなことを断片的に考えさせられた。正解はないのだろう。ただただ、犠牲になった人たちが痛ましい。

と同時に、日本人にとって、いかにイスラム世界、イスラム社会が遠いか、知識が不足しているかということも思い知らされた。

そして、いきなり競馬に話を引き寄せて申し訳ない気もするが、来月末のドバイミーティングは無事に行えるのだろうか?ドバイは危険区域の線引きからは遠いけれど、今朝のニュースを見れば、UAEにも有志連合への参加のプレッシャーが掛かっているようだ。

◆裁判員裁判での死刑判決が覆り無期判決が出た件。その理由が、簡単に言えば1人しか殺していない者は、過去の判例に従って死刑にするのは不適切という判断。人間1人の命の重さは全く考慮されていない。しかもその動機は、怨恨などではなく単なる強盗殺人。1人ならセーフ、2人以上ならアウトという機械的な線引きにも寒々しい思いがする。しかも無期になっても、その多くは20年から30年で出てきてしまうというのが実情。

もういい加減、過去の判例との整合性を持たせることを第一とする「判例主義」の発想は捨て去るべきではないか。結局裁判官の、法律上の矛盾や不公平を解消させるための辻褄合わせに過ぎない。

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2015年2月 4日 (水)

2月1日・日曜

「馬三郎」紙で明らかにされていたが、先週の柴田善騎手、戸崎騎手の騎乗停止の事例について、納得のいかない騎手会とJRA公正室が26日に美浦で話し合いの席を持ったそうだ。

 結局、ずっと言い続けてきたことが根本のところで改善されていないから、表面上のルールを変えてもこうした問題はいくらでも出てくる。新潟記念の事例のあとに「競馬最強の法則」誌上の連載で、改善案について書いたのでここでは繰り返さないけれど、今のルールにもまた、旧ルールの時には無かった新しい大きな欠陥が出てきているのは確かだ。本気で改革する気はありやなしや。

 この日は馬券が全く冴えず。取れても堅いところだけ。

 東京9Rのドゥラメンテ、まだ半信半疑だったが今回は掛け値なしに強かった。

同行者に教えてもらったのだが、石橋騎手が騎乗したのは、ゲート試験を担当した騎手と同じ騎手が乗るというルールがあるからだそうで(ドゥラメンテはゲート試験明け)、これは恥ずかしながら知らなかった。

 ルールと言えば、以前も書いたが、中山のアメリカJCCは17頭フルゲートで1頭増になっていた。ということは、雪が降った場合、当日ダート変更はもうしないということになる(中山ダートは16頭がフル)。これってハッキリとした発表があったの?自分が知らなかっただけ??

 さらにルールをテーマにもう1つ。根岸S、これも同行者が気付いたことだけど、今年の出走馬の平均年齢が7.12歳だとか。これは異常だ。

 これについてもまた、以前から書いているのだが、夏の収得賞金改定時のルールを直すしかない。4歳で3200万を超えるオープン馬は半減しないとか、それでは3歳に厳しくなるというのなら、6歳か7歳で2度目の収得賞金カットをする規定を設けるとかしないと、芝における4歳秋、ダートにおける4歳と5歳春までの馬にとって、重賞出走に際し不利があり過ぎる。

 その根岸S、前走の武蔵野Sを見れば、今はやりの言葉で「子供でも分かる」強い競馬をした◎エアハリファが勝利。極めて順当も、前半で位置取りがドンドン下がった時は目を覆った。馬に勝たせてもらった勝利?中2週はキツイが、フェブラリーSでも勝ち負けになる力がある。

 この日に騎乗していた騎手が口々に言っていたそうだが、ダートは内に砂が集まって道悪でもかなりタフな馬場になっていたとのこと。この日内を回って踏ん張っていた馬はマークしておきたいところ。

 それを踏まえれば、今回は無印にしたけれど、ロゴタイプはやはりダートは巧い。というのに、これで諦めて次は中山記念だとか。本当にガッカリだ。アンカツさんもこの馬のダート適性の高さをツイッターでつぶやいていたけれど、なんとももったいない。次走フェブラリーSならおそらく今度は勝ち負けになったと思うのだが・・・・。なぜ1回の失敗と、表面上の着順だけで見限ってしまうのか、理解に苦しむ。

 馬券はアドマイヤロイヤル3着なんて全くもって想像できず、安い馬連のみ。

 シルクロードSは、★◎で決まるもこれまた安い上に、外枠を引いた時点でセイコーライコウを諦めて3連単取れず。アンバルブライペンは別にハナでなくても粘れる馬だと思っているので、どうあろうと重視するつもりでいたが、ここでもスンナリハナを切り切れた。無理に喧嘩を売る馬がいないし、何かが横に来ればそれなりに前に出る力があるので、結局ハナを取れるタイプの馬でもあるのだろう。

 東京12R、ロワジャルダン、グランドサッシュ、トウカイエントリーの3頭で渾身の勝負をかけてしまった。トウカイエントリー、なんで3コーナーからずっと大外回っているの・・・・あれだけロスして6着なら・・・普通に回ってくれば・・・。東京は直線長いんだから、外へ出すのは4角回ってからでも間に合う。せっかく好位にいるのにずっと外、意味が分からない。この日の北村宏騎手は、やることなすこと裏目に出ていた。あ、それはオレの馬券か。

 今朝のニュースにはびっくり。大江原騎手、ただただ残念。

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