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2015年3月 5日 (木)

3月1日・日曜

 群馬大学病院腹腔鏡手術や東京女子医大病院小児麻酔投薬の事件を見ると、改めて、結局のところは心、精神、倫理の問題に帰結することを痛感する。どんな技術の進歩があっても、使う人間のメンタルがダメなら害ばかりが起きる。単なる医療ミスではなく、狂った医師の、理解し難い価値基準を押し付けられた患者の人命が多数失われたことは、殺人にも等しい。合理や理論だけを追求しすぎると、それはおかしな価値観を生む一因となる。

 もちろん、そうした医師の不適格さに気付けなかった病院側の責任は問われるべきだが、ただ、それらの病院の医師すべてが同様であるわけではない。他の多くの医師は、患者の信頼を得られるような正しい診察に日々あたっているわけで、そうした方々まで同じ病院に勤務しているという理由だけで白眼視されてしまう風潮はなんとも残念だ。私が10年以上も通っている東京女子医大病院も今回対象になっているので、敢えて書いた。

 そして連日、新たな事実が報道されている川崎の事件。週刊新潮が実名報道と犯人たちの顔写真掲載に踏み切ったが、一誌だけこういうことをすると、どんな高尚な理由をつけても、ただの売り上げ目的としか思えないし、実際そうだろう。普段から、少年法や実名報道の是非についてマスコミ全体でキャンペーンを張って旗を振ってきたとかいうのならともかく。

個人的には実名報道賛成だが、まずマスコミがきっかけを作って法律の改正のムーブメントを起こし、実現させてからでないと意味がない。

28日土曜、競馬予想TVからの帰宅途中にメールが来て、ルメールがやらかした件を知った。これまでもさんざん日本で乗っているのに、なぜ今回だけ?という思いは拭えないが、ルールはルール。何があっても、破った方が悪い。

 ただ、どうにも今回に限って違反したことが納得できない。まさかとは思うが1つの仮説を考えたのだけど、短期免許の外国人騎手については、日本の悪人連中と不適切な関係を築く危険性が限りなく低いから、これまで携帯の持ち込みに対し、国内騎手(本免許騎手)とは違う基準が内内に採用されていて、ルメールはそのままの意識で持ち込んでしまった・・・・なんてことはないのだろうか?ことわっておくが、あくまで妄想レベルの話。ルメールがいつからツイッターをやっているのかは知らないし、これまでは自粛していたのに今回はなぜか脇が甘かっただけ、というのが真相であろうことは分かっての上だけど。

31日、日曜。3場とも完全に雨の開催となり、中山も明らかに馬場発表よりは悪いコンディション。

この日は途中までは取ったり取られたりで持ちこたえていたけれど。9R以降はボロボロ。惨敗だった。調子を狂わせたのは小倉の6R、3着までクビ差で届かなかった4着エクスシアが届いていたら・・・。600倍の3連複200円あったのに・・・。これで結構挫けてしまった。

◆中山記念はまさかのヌーヴォレコルト1着。これでは予想はお話にならないレベル。岩田のインへの突っ込みは鬼気迫るものがあった。

 イスラボニータは、重心の沈んだ豪快なフットワークで4角を回って行ったし、道中ノメるところもなく、敗因は道悪という声には全く賛成できない。坂上までは普通に走っていたし、単に息切れに見えた。蛯名騎手も敗因を馬場に求めず「ここで一杯に仕上げるわけにはいかないから」と、デキに不安がある趣旨を示唆したコメント。こういう時は「道悪が響いた」と言ってしまうと楽だし、仕上げた方にも傷がつかないので、よくその手の談話は耳にするけど、レースを見れば道悪ではないのは一目瞭然なだけに、このコメントには納得。

 ただ、デキだけでなく、早期に完成した分、壁にも当たっているのは確かなのだろう。

◆阪急杯のコパノリチャードは良いところなし。これなどは不良馬場で圧勝しているだけに、こういう時も道悪とは言われないわけで、明らかに本番を見据えての仕上げということだろう。イスラは道悪の前例がないから、そこを敗因にされやすいわけだけど。

 その阪急杯は、本命としたオリービンは惨敗。対抗ダイワマッジョーレが勝って、ダイワメジャーのミスチョイスとなってしまった。というか、ミッキーアイルが2着に来たことには心底驚いた。結果が分かった今、予想しろと言われてもこれは選べない(苦笑)。

 そして、予想TVで無印にはしたが、個人的に応援したいと言ったローブティサージュが僅差の3着。よく頑張った。今日はゲート入りも無難。

 後日談として、メンコより先にムチを使うのが規則になっているから仕方ないとか、次走に向けての発走審査がどうだとか、待避所でムチを使って行けないルールはないとかの指摘も一部から出ているようだが、そういう「規則前提論」はどうでもいい。この手の硬直した思考は今までいろいろな弊害を生んできた。

むしろ、今回の事件をきっかけに、「馬個々の個性や状況に即して臨機応変の措置を取るように善処する」という回答がクラブに寄せられた(と聞いている)ことにこそ価値がある。事実、この週末も、ゲートをゴネる馬に対し、すぐに覆面を被せて事態を早々に収めるというシーンもあったそうだ。規則がこうなのだから、あれは正しいというのでは進歩が無い。オカシいルールは見直されるべきであり、それに即対応したJRAにはまだ希望が持てるということ。

問題提起がただのクレームで終わってはいけないし、提起する方、される方、それぞれがキチンとした1つの目的を向いているかどうかで、事態はいくらでも好転するはずだ。

◆競馬最強の法則誌上で、アンカツさんの有馬記念の感想が掲載されていた。全く同感であり、一流騎手が見ても同じ思いだったことには納得した。一部の訳の分からない人たちにだいぶ叩かれたけれど、これで溜飲が下がった。

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