3月8日・日曜
キロハナ骨折、それもけっこう重いケガというのは残念すぎる。皐月賞はともかく、ダービーでは有力候補になると思っていただけに・・・・。この時期、ケガで素質馬が何頭かリタイアしてしまうのは毎年のこととはいえ、1頭でも無事に駒を進めて行ってほしい。
先日、やっと優駿の3月号に目を通すことができた。特集は「未来に語り継ぎたい名馬ベスト100」。この手の企画を見るたびに悲しい思いがする。というのも別に文句を言いたいわけではなくて、自分が年を取ったことを痛感させられるから。トウショウボーイやハイセイコーの順位が低くなっていくのは、仕方ないこととはいえ・・・。
個人的にリアルタイムで見ている馬から10頭選ぶなら、順不同でトウショウボーイ、テンポイント、グリーングラス、ハイセイコー、タケホープ、カブラヤオー、マルゼンスキー、ハギノトップレディ、タマモクロス、オグリキャップ、サイレンススズカ、テイエムオペラオー、ナリタブライアン、ディープインパクト。あ、10頭なんてとうに超えている・・・(苦笑)。単体のレースならヒカルイマイやロングエースのダービーとか、キタノカチドキの菊花賞、ミスターシービーの3冠もドラマチックだったなあ・・・。昭和40年代から50年代の競馬をリアルに経験できたことは、一生の宝だ。
ここまでノスタルジーだらけの文を書いて、そんな私の昔の競馬の体験を面白がってくれた成沢さんのことをまた思い出した。私が10年前、心臓の検査で1週間入院した時に、確かブログかなにかで「ロングホークとかロングファストの話ができる人にはまだまだ頑張ってもらわないと」という意味のことを書いてくれた覚えがある。
成沢さんといえば、とにかく私がこれまで見てきた中で一番立派な耳を持っていた人物だった。大仏のような縦の長さと厚さと、耳たぶの大きさ。耳たぶの大きな人は長生きするんじゃなかったのか・・・・・。
そう言えば2人で300倍の馬連を予想TVでぶち当てた桜花賞も迫ってきた。アローキャリーとブルーリッジリバー。あの桜花賞は他にもいろいろ、個人的に仕事の幅が急激に広がった思い出のあるレースだったのだが、故人を偲ぶという意味での思い出も加わってしまった。
以下3月8日の競馬から。
◆バルタンセージ、ナイスネーミング。
◆阪神10R、ニシケンモノノフにはまた助けられた。今回も6.7倍でまだギリでオイシいレベル。もうこの馬の強さも知れ渡ってしまったし、賞味期限もこれまで?でも重賞ならまだ侮られることもあるかもしれない。3連単であれだけついてくれれば御の字。
◆とはいえ、この日の中山はやられまくり。弥生賞も惨敗、1日トータルも完敗。トーセンバジル3着以内には本当に自信があったのだけど・・・・そもそもタガノエスプレッソは私には何をどうやっても買えない。反省。
シャイニングレイの凡走はある程度予測できたが、コメートは皐月賞ではなくてここが本番だろうに、先行して失速。タケルラムセスは後方からついてまわっただけ。
樋野くんが指摘していて、自分も全く同意見だったのだが、2歳重賞やオープンの急増は、そうしたレースに多いスローのみの経験馬が重賞に多く揃うことになり、必然的に重賞より前半が厳しいレースを経験してくる阪神内回りや中山の500万勝ちが出づらくなってなおさらレースの質が今後変わってきそう(弥生賞はフルゲートではなかったことを承知の話で、一般論として)。
2歳戦線をいじったことで表れそうな影響については、来月の最強の法則で書く予定。
3月は、種牡馬事典の校了直前、POG本、確定申告なども重なって、実は1年のうちで一番忙しい月。倒れずに乗り切らないと。
月本さんが亡くなられたときにも書いたけれど、成沢さんが最後に買った馬券は、見たレースはなんだったのだろうか。
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