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2015年5月

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2015年5月30日 (土)

感謝感謝&さあダービー!

ニコ生競馬、タイムシフト含めて約45000もの視聴をいただき、誠にありがとうございました。

取り急ぎ視聴御礼まで。次回は宝塚記念週となります。またよろしくお願い致します。

★ステファノスがトゥザワールドの代わりに宝塚参戦決定。

★オークスビデオを見直してふと思ったこと。今年の幻の桜花賞馬はアルビアーノ?それともミッキークィーン?

★金曜の段階でリアルスティールの単勝に300万の買い。金曜発売のGⅠはこのところ毎回こうした現象が。

★金曜はソコソコの雨が降ったが、土曜は1日晴れ、そして日曜の傘マークも、沿岸部に限定されそうで、府中はどうやら道悪は避けられそうな気配。とはいえ昨今の天気は予断を許さないが、競馬場へ来る方が傘を持たずに楽しめるのが一番。

皆さんの記憶に残る素晴らしいダービーとなるように、不利もなるべく少なく、そして力の出し合いの白熱したレースになることを切に願う。今年もダービーがやってきました!なおダービーは東京第10Rです。

★前回触れた、逝去された横畠氏、オークスを的中させて喜んでいたそうだ。生涯最後の馬券が的中、お見事。

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2015年5月28日 (木)

ダービーウィークに

 30度超えの暑さが5月に続くのは本当に珍しい。単発的に暑い日があるのは毎年のことだが・・・暑さ負け、体調異常は今週の競馬でも注意すべきかもしれない。

 

◆そんな暑いダービーウィークに訃報が届いた。映画監督、編集者としてサブカルチャーの世界で活躍した横畠邦彦さん。我々世代には懐かしいエロ本出版社「サン出版」の編集としてキャリアをスタートし、吉村彰一の変名で、80年代前半のエロ、SM界を引っ張った映画会社シネマジックを創設、数々の作品と人材を送り出した。一般作でも、大杉漣を主演に迎えて団鬼六作品を映像化した「不貞の季節」、そして里見浩太朗や熊川哲也らをメインキャストに据えた「およう」などを制作。

 縁あって、この10年近く、集団で年に12度くらい競馬場で1日を御一緒させてもらう機会に恵まれていた。私とひと回りしか違わないのに、早すぎる。

 馬券の腕は天才肌で、競馬場で突然いなくなったと思ったらベンチに眠りに行っていて、何時間かして起きてきたら突然「このレースは内枠固めて買っておけばいい」とかいいながら、1番から5番までの馬番の3連単を絨毯爆撃で買いまくり、トンデモナイ高配当を平気で取ったりしていた。

打ち上げでは、昔の新宿文化の話から、エロ業界の話から、思わぬ競馬関係者とのエピソードやら、貴重な話をたくさん聞かせてもらった。私が競馬に足を突っ込んでいなければ、出会えなかった方であることは間違いない。横畠さんなら今年のダービー、何を買うつもりだっただろうか。間違ってもドゥラメンテ・リアルスティールの組み合わせの馬券は買わないと思うが・・・。とにかくルックスからたたずまいから発言から、ダンディズム漂うカッコイイ大人だった。謹んでご冥福をお祈りしたい。

◆KKベストセラーズのベスト競馬新書から「社台王朝の異変に気づけば大儲けできる」が発売。著者は私にとってこの人がいないと仕事が成り立たない野中香良氏。社台グループの真相に迫った2冊目の著作で、前半はグループの現状とデータ、そして後半はそれを馬券にどう活かすかに主眼が置かれている。

馬券云々ももちろんだが、読み物としてとても面白い。競馬がクラブ経営者、生産者にとってはあくまでも経済活動であることを再確認させられるし、その側面を知っているのと知らないのとでは、競馬の見え方も全く違ってくるわけだ。社台ファンもアンチ社台も必読。

http://www.amazon.co.jp/%E3%80%8C%E7%A4%BE%E5%8F%B0%E7%8E%8B%E6%9C%9D%E3%80%8D%E3%81%AE%E8%A3%8F%E3%82%92%E7%9F%A5%E3%82%8C%E3%81%B0%E3%81%93%E3%82%93%E3%81%AA%E3%81%AB%E9%A6%AC%E5%88%B8%E3%81%8C%E7%8D%B2%E3%82%8C%E3%82%8B-%E7%AB%B6%E9%A6%AC%E3%83%99%E3%82%B9%E3%83%88%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E9%87%8E%E4%B8%AD-%E9%A6%99%E8%89%AF/dp/4584104204

ダービー前にもう一度更新できるか?個人的に本命はもう前から決まっているが、問題は相手どころの組み込みと穴馬チョイス。過去10年、必ず7番人気以下の穴馬が少なくとも1頭は馬券になっているだけに、そのチョイスこそがカギとなるだろう。

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2015年5月26日 (火)

5月23,24日の競馬

 月曜の昼下がり、日本橋でのニコ生打ち合わせが終わって帰途、丸の内線が四谷駅に停車して、扉が空いた直後に車内でけたたましい音が鳴り出した。「派手な呼び出し音だな、電車に乗っている時くらい切っておけ」と思った途端、電車がまるでゴジラやキングコングに揺さぶられているかの如くローリングして、大きな地震が来たと悟る。今の音は緊急地震速報着信のアラームだったのだ。ちなみに私の携帯は鳴らなかった。

 乗客の大半がホームへ出る。電車を待っていた人も含めて、車外へ出た人のこれまた大半が自然と同じ行動に移った。それは、丸ノ内線の四ツ谷のホームは赤坂寄りの3分の1くらい、屋根がなくなって空が見えているのだが、そこへ向かってゾロゾロと歩きだしたこと。屋根があるところでは、その上に何があるか分からず、何かが落ちてきやしないかと不安だったのだろう。私はすぐさまラジオを取りだし、震源や規模、状況を確認し、大したことはないと悟ってひと安心。

 揺れは1分以上続き、運転再開は10分後くらいだった。下を走るJRは通常通り動いていた模様。

 久々に首都圏で大きめの揺れ、大震災の影響がまだまだ続いていることを思い知らされる。相変わらずいろいろなグッズは毎回持ち歩いているのだけど、おそらく自分の目が黒いうちは解放されることはないのだろう。地震学者が唱えている「震災の50年紀に入っている」という言葉を、正しく受け止めることが大事。

◆先週の競馬。土曜。相変わらず引きが弱い。カーネーションCは10番人気エクストラファインと2番人気エバーシャルマンの2頭軸、かつワイドで勝負したらエバーが4着。まあ3着とは差があったのだけど・・・。ラジオ解説に入った10Rの是政特別は本線的中も、ファイヤーロックが意外と人気で安い。メインレースは23着馬はどうやっても私には買えない。12Rは馬連的中も、安い。

 平安S、この時季になって3年目、いまだに慣れないし、しかも1900mというのも気を付けていないと忘れて1800mで考えてしまう。この手の思い違いは競馬には意外と起こりやすいので注意注意。先日、超抜の上がりで強い勝ち方をしたノンコノユメなどは、デビューした時は牝馬だと思い込んでいた。

 モンゴル大統領賞、サトノアラジンやっと本格化。もともと晩成タイプの馬を、クラシックを意識して早い時期から負荷を掛け過ぎたことで遠回りしていたと考えている。毎日王冠がさしあたって楽しみになった。

◆日曜も冴えない。安いものしか取れず、穴狙いが来てくれた時は嫌った人気馬に入られるか、軸が4着。一番悔しかったのは、配当が安いとはいえフリーウェイS。ハナ差4着エポワスが3着なら・・・。

 オークスはルージュバックに走られた時点で完敗の予想。この馬を切ることから始まっている予想なので、これは諦めがつく。対抗で実質軸2頭のうちの○ミッキークイーンの勝利は直線半ばでほぼ確定、クルミナルを必死で応援してせめて馬連だけでもと思ったのだが・・・。◎ココロノアイは伸びずバテずで流れ込んだだけだった。「ステイゴールド産駒の牝馬に大物なし」は自分で著書にも書いたのだが・・・・。失敗。

 パドックではミッキーとクルミナルが抜けてよく見えて、同行者に吹聴しておいた。この2頭が本当によかった。

ひと目でダメだと思ったのはキャットコイン。増減こそマイナス2キロ程度だったが、体が完全に萎んでいた。イレ込んでいるのか、暑さがダメなのか。

 アンドリエッテも終始イライラしていた。これもひと目で消せるレベル。こちらは最初から消していたので安心したのだが、あのデキで5着なら馬が強いのだろう。距離も厳しかった印象。

◆ダービー当日の府中市の天気には60%の傘マークがついた。オークスの日の例もあることだし、この時点での予報はアテにはならないが、少しは荒れ目も出てきたか。もともと、盲信的に人気を集める馬が出た時ほど波乱は起きるもの。個人的にはドゥラメンテは東京より中山ベターとも思えているので、何とか蟻のひと穴を探したい。

安田記念、1週前登録は19頭しかなく、モーリスは賞金半減でも出られそうな模様。まずは何より。

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2015年5月22日 (金)

またぶつぶつ言うとります

522日午前11時。天気予報で日曜に傘マークが点いた。オークスに向けては何時頃から降り出すのか気になるが、芝の水捌けが異常に良い東京競馬場だけに、ちょっとやそっとの雨では馬場が悪化するには至らないのではないか。Bコースになった先週、なぜか内を空ける馬が増えてきたのは少し気になるが。

★そのオークスのPRはほぼ皆無で、JRAの広告は先週からダービー一色。とくに京王線の車内や駅構内では徹底的にやっている。

井の頭線の車内には、ここまでの前哨戦のゴール写真と解説のついたポスター、井の頭線渋谷駅の柱は告知で埋め尽くされ、CMの動画も流されている。府中のけやき通りや駅北側スペースには、毎年恒例のダービーフラッグが一斉に取りつけられた。

これだけ徹底するのは、世間への訴求力の大きさを考えるととても効果的だろう。あとは興味を持って見に来たビギナーファンを魅き付けることができるようなレースになることを願うのみ。

◆今週から3週間連続で、予想TVに出ます。

◆宝塚記念の記事を書くための参考資料として送られてきた出走想定を見て、こう言ってはなんだが、馬券的にどうこうではなくて、ちょっと盛り上がりにくいというか、掴み所のないメンバーになりそうで不安。

ゴールドシップ、エピファネイア、カレンミロティック、デニムアンドルビー、トゥザワールド、トーセンスターダム、トーホウジャッカル、ラキシス、ワンアンドオンリー・・・。

そしてヌーヴォレコルトは昨日の報道では出否未定。

無事なら出ていたであろうウインバリアシオンは、青森で種牡馬となるそうだ。マイナー生産地から、出世するような馬を送ってくれることを願う。

そういえば、先日のヴィクトリアマイルは123着が全て非社台、個人牧場の生産馬。歓迎すべきこと。

競馬の話はここまで。

◆結局どこに視点を置くかで見え方がガラリと変わることは当然なのだけど、それを忘れてしまうことが多く、ついつい自分が今いる所から見える景色が正解だと思いこんでしまうものである。

ただ、じゃあどの視点からの景色がその時見るべきものなのかをチョイスするのは、とても難しい。経験と勘。

◆クジラ漁問題。そもそも、「じゃあ豚や牛や鳥はいいのか」という理屈にも答えられないのだから言い掛かりもいいところなのだが、こちら側も「食文化」などという曖昧な、実態の分からない反論根拠で押すのも無理がある。単に「これで食ってる人間がいるんだから文句言うな」「生活権の侵害だ」と言うべきだろう。

そしてシーシェパードのやっていることがテロリストと同じであることをもっとアピールした方がいい。

競馬にも淡~く通底している問題でもある。相変わらず競馬を虐待と決めつける人たちは内外に少なからずいる。

◆財政困難を理由に、被災地への公的支援の一部打ち切りが実現してしまいそうで、該当県の首長が反発している。

とんでもない話ではあるのだが、さらに恐ろしいのはこれについて「いつまで被害者を主張して国の足を引っ張ろうというのか」というような意見が一部の国民から出ているという記事。いつからそんな恐ろしい国になってしまったのか・・・。

老人にも、子供にも、病人にも優しくない人間が増えてきていることも折にふれ、実感させられる。暗澹たる思い。

◆もう1つ、心の狭い私が昨今、個人的にイライラさせられるのが、いつしかテレビに定着してしまったワイプ。

他愛もない話題の時に入れるのは構わないのだけど、悲惨な事件、死亡事故などを扱っている場合もワイプを入れて、芸能人の離婚ネタとかの時と同じように大げさに悲しそうな顔をしたり頷いたりしているタレント文化人(とくに酷いのはS田みたいなタレント弁護士の手合いね)の顔を映し出していると、即刻テレビを消すようにしている。気持ち悪いことこの上なし。

そもそもワイプを出すということ自体、今メインで流れている画像は見なくても良いという矛盾だろう。ワイプ撲滅運動(笑)。

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2015年5月19日 (火)

先週の競馬から

◆ミュゼスルタンは、ダービーへ出てくるようだ。東スポの情報が正しかった。

16日土曜。蒸し蒸しした感じで、空もスッキリしない。

東京9Rの夏木立賞。噂のキャンペルジュニアは僅差とはいえここも勝ち切った。思ったよりも強い。

ラジオは10Rから。冒頭の紹介のところでアナウンサー氏が「阪神盛り返してきましたね」と振ってくれたが、「今年はダメ。まぐれの連勝だしどうせ今日から連敗ですよ、全然強くないですから」と言っておいた。こういう予言はよく当たる。私の阪神ボヤきブログを楽しみにしているという人に、「最近書いてないみたいだけどもっと書いて下さいよ」と言われるが、今年はもうボヤく価値もない戦いぶりになっている。フロント含めて全てが間違っている。今のままではまず最下位。

その東京10R、○▲でタテ目を取らずに中穴を逃す。メインの京王杯は◎サクラゴスペルが、一時は手応えが怪しくなりかけながらもまた伸びて勝ち切ってくれて馬連的中。ただ3着ブレイズアトレイルなら・・・・大きな大きなハナ差。3連単14万が逃げた。

東京12Rは実質45頭立てのレース、あれで3連単156倍は付いてくれた。

 京都メインはエイシンヒカリが復活も、次走へ向けてはまだ評価保留の内容。

 放送席から降りるエレベーターで、偶然鈴木淑子さんと鉢合わせ。10年以上前は、MCと構成者ということで、定期的にエクウスでイベントを行っていたので、言葉を交わすのはそれ以来になるかもしれない。実は鈴木さんを競馬の世界に引きずり込むきっかけを作ったのは、私のラジオ制作者時代の上司なのだ。

◆翌日曜。京都8Rで立ち上がれないショック。単勝50倍台の◎ボールドジャパンこれを1頭で1列目、★オベーションでこれを3連複の2列目、しかし3着ジンセイハオマツリが3列目にない・・・・。ある程度人気がある馬だったこともあり、同行者連中からは散々責められたが、私にはこの馬こそ買えなかった・・・。3連複50万か・・・アタマ差4着に追い上げてきたサフランスカイが届いていればそれでも28万、まあ四位騎手が私のために働いてくれるはずもなく・・・・(苦笑)。

 もちろんジンセイを買えなかったことも反省点だが、それよりも10万ついた馬連を買わずに、単勝50倍馬だから3着に入って馬券になればいいと3連複しか買わなかったことが最大の失敗。やはり馬連はどんな時でも買っておかないと。

こういう時に落胆してばかりではダメ。何とかファイティングポーズを取って、京都メインの栗東S、◎オールブラックスが頑張ってくれて、ここで一気に馬連3連複で挽回。ここまで負けていたから3連単が買えなかったのは情けないけれど・・・。

ヴィクトリアマイルは笑えるような結果。ハイペースで飛ばしても前が残る東京マイルと言えば、ジョーカプチーノが勝ったNHKマイルCと同じパターン。調べてみたら前後半3Fのラップもほぼ同じ。

私の◎はリトルゲルダ。結果を見れば、外枠の前に行く馬を狙おうという方向性はあながち的外れでもなかったと思うが、ミナレットの役回りを期待したのに3番手で競馬をされてしまった。ただどの道、あの江田騎手の裂帛の気合を見ると、どうあってもハナを叩いたのはミナレットということになっていただろう。

生涯2度目の2000万馬券、しかも主犯格として絡むというのは、スゴイとしか言いようがない。

このレースと、東京京都の最終を外してマイナスゾーンに落ちてしまった。京王杯といい、京都8Rといい、3,4着の鍔迫り合いを共に落としてしまう引きの弱さが情けない。

帰宅後、徒然なるままに最強の法則を読み返していたら、矢作調教師が「直線が長い競馬場が増えすぎるのは考えもの」という持論を展開していた。一流ホースマンからこういう意見がようやく発信されるようになったことは、何とも感慨深い。

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2015年5月15日 (金)

競馬関係の記事の続き

◆アンビシャスは放牧、夏場は休むようだ。そしてミュゼスルタン、アヴニールマルシェもダービーは出ないようだ。ダービーの出走ボーダーラインはかなり下がりそう。コスモナインボールあたりが参戦してくるようで、前へ行ってくれそうな馬はソコソコ揃う模様。

 キズナはしばらく休養に入る。3歳の日本馬が凱旋門賞へ行くと、その後が窄んでいくケースが多いような気がする。斤量の利点が大きいので、その点を踏まえると3歳馬の遠征は然るべきなのだが・・・・・。個人的には凱旋門賞を勝とうが日本でGⅠを勝とうが等価だと考えるので、あまり深刻な問題でもない。なおゴールドシップは国内専念発表。

 ナカヤマナイトは屈腱炎を発症。年齢を考えると復帰は難しいかもしれない。新潟大賞典は最後の輝きになってしまうのか。

 

◆競馬最強の法則6月号発売中。今月はダービーについての血統からのコメント、そしてオークスは結構コメントを使って頂いてもちろん血統面からの見解を述べている。自分の連載では例の払い戻し課税問題について。

そこで危惧していたことが、今日(木曜)現実に東京地裁で起きた。購入の恒常性と購入金額の多寡により、今日の裁判では課税された馬券購入者側が敗訴。JRAは何とか落とし所を作っていかないと、マズイ所に差しかかっている。危機感を持って、ぜひ立ち上がってほしいのだが・・・・。

今月号の記事で最も印象的だったのは、河村清明さんの「逆襲の関東馬」。もちろんメインのダービー特集はどれも読み応えアリ。私がゴチャゴチャいうよりも、内容紹介は本誌のHPをご参照ください。

http://www.kk-bestsellers.com/magazine/saikyo/

◆天皇賞の水撒き問題がまだ燻っている。というか、変な方向へ行っていて、日々苦労している馬事造園課を批判するのはけしからんというような誘導?をしている人たちもいるようだ。別にどんな意見も構わないが、陰謀論を含めてその親玉が私のように受け取ってブログやらツイッターやらに書いている人もいるのだけど、せめて本当にそんな発言をしているのかどうか、ブログくらいちゃんと読んでからにしてほしいものだ。私が言いたいのは情報公開せよ、その一点のみであり、撒いた行為自体はどこにも非難していない。

かつ、私に対してのことは別にして、この問題が水撒き行為是か非か、あるいはもっと低俗な、馬場造園課是か非かみたいな次元に落とし込まれる、あるいはすり替えられてしまうのは非常に残念だ。問題自身の意義を、こういう形でミスリードされていくのは、SNS時代ならではという気もするのだが。

◆5月29日、20時30分から23時30分まで、ニコ生やります。

20時30分~21時は今井りかさんと安田美沙子さんがウマジョ風に

21時~23時は麒麟川島さんと安田さん、アンカツさんに東スポ舘林さん、カメラマン高橋章夫さんによるダービー展望会

23時~23時30分は岡田牧雄さんも電話で登場するPOG企画。

予約ページなど詳しくは後日。

予想TV、5月は23,30日に出ます。

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2015年5月13日 (水)

5月10日の競馬から

 東京では30度超えの日が、木曜金曜と続きそうだ。暑さ負けの馬が早くも出てきはしないかと心配になる。

 

 10日・日曜は、午前に一度東京競馬場へ寄り、その後はニコ生出演のためにスタジオへ。東京スポーツの虎石さん、新鋭予想家の今川秀樹さん、司会のキャプテン渡辺さんらと共に出演するため。

9R以降のレースで10万円の軍資金を目標設定回収率に届かせるという企画で、今回はプレイヤーとしての参加。虎石さんはNHKマイルCでのワイド勝負が成功してまだ一矢報いることができたが、結局全員目標には達せず。私は選んだレースは全敗というお恥ずかしい結果。ブリリアントSはキクノソル勝負で5着、新潟大賞典は自信のハギノハイブリッド伸びず(どのみちナカヤマナイトは今でも買えない)、直線競馬はまさかの馬が23着。NHKマイルCは◎ミュゼスルタン届かず、そして東京最終はワイドのカギとなりそうだったベリートゥベリーからの145倍つくワイド1万ずつ2点勝負で一気に目標率達成を狙ったが、これがまったく見せ場なし。手も足も出ないので、悔しさを感じることすらできなかった。

とはいえ、当日はタイムシフトを除いて26000もの視聴をいただいた。NHKマイルC当日に、こちらの配信を見て下さった皆さんがこれだけいたとは、感謝しかない。当方は恥を晒しただけだったが、少しは慰められる思いがする。

◆日曜京都8Rは、頭数が揃わず9Rから繰り上げになった矢車賞。牝馬限定の特別戦だったけれど、以前は限定戦ではなく、昭和の昔はここを勝ってまだダービーへ滑り込む馬を毎年のように出していたものだった。

しかし、このレース名で牝馬限定というのも違和感が残る。矢車とはご存じのように鯉のぼりの先で回っている、あの矢車のことだ。あくまで子供の日だから、男の子に限ってはいないと言えばそうなのだけど、やはりイメージは牝馬限定とはかけ離れている。矢車には「矢車草」の意味もあり、花ということで牝馬限定なのだと考えられないこともないが、矢車を矢車草の略称として使う用法は、載っている辞書の方が珍しいようだ。この頭数しか出ないのであれば、来年からは牝馬限定をやめるか、あるいはレース名を変える方が釈然とする。こういう細かいことは意外と大事で、疎かにすべきではない。

◆新潟大賞典。ナカヤマナイト、そしてリサ・オールプレス騎手(と書くよりやはりリサ・マンビーの方がしっくりくる)の騎乗にも驚かされた。大したものだ。

前に行った馬に有利なレースとなった。それを思えばアルフレードはよく伸びてきた。

◆NHKマイルC。スローからの前残りの競馬となった。アルビアーノは全く軽視していたので脱帽。ただ今回も厳しいレースにはなっていないので、今後どこかでそういう流れになった時に人気を裏切りそうな気はするが・・・・。夏秋は斤量にも恵まれるし、牡馬混合でも楽しめそう。それにしても桜花賞に出ていれば、楽勝だったんじゃないの?

父ハーランズホリディの日本での産駒の勝ち上がり率はスゴイことになっているのではないだろうか。アメリカではG2以下の勝ち馬を量産していて、決して超一流種牡馬ではないが、日本との相性はかなり良さそうだったのに・・・・おととし死亡しているのが惜しまれる。

日本での父ストームバード系は、クセのある競馬、極端な競馬をする馬が多いのだが、この馬はここまでレースセンスが武器で、この系統らしからぬ素直さがある。

クラリティスカイは皐月賞からの組としては史上初のNHKマイルC勝利。これまで【02224】と、人気になる馬もいながら勝てなかった歴史に終止符を打った。

意外とこの3歳マイル路線、今年は新興勢力がアルビアーノ以外いなかったこともハッキリした。そしてクロフネ産駒、やはり大物は芝でこそだ。

ミュゼスルタンは、虎石さんからも一番強い競馬をしていたと慰めていただいたが、エンジンの掛かりが少し遅かった。

それにしても、フェブラリーS、桜花賞、NHKマイルCと、マイルのGⅠがどれも今年はスローだ。なんでもハイペースなら良いというものでもないけれど、もう少し何とかならないか・・・。昔はフルゲートが28頭で、だから距離適性の短い馬も混じっていてレースを引っ張るから、流れがタイトになって、直線が見応えのある攻防になることが本当に多かった。いわゆる八大競走の時代だ。28頭いても、流れるから縦長になり、バテた馬はみな内を下がってくるから、差す馬は4角で外へ出せばよく、直線が詰まるなんていうシーンもあまり目にすることはなかった。昔のレースにあって今のレースになくなってしまったものは確実にあって、これなどはその1つなのだろう。

何でもかんでも前に行って、前が潰れるレースが増えると、今度は意識が後ろへ行き、スローになって・・・・と、結局いたちごっこになるのは分かっているのだけど。騎手の人数の問題やら何やらあると思うが、重賞、いやせめてGⅠくらいは、フルゲート増やすことも考えていいんじゃないでしょうか?

話は逸れたが、とにもかくにも、今年もこれでダービーへの出走馬がほぼ固まった。あくまで10日段階での、「ミュゼスルタン、アヴニールマルシェがダービー参戦濃厚」という情報(某紙記者による)に従った場合の想定出走馬は(もちろん漏れがあったらご容赦)、

ドゥラメンテ、リアルスティール、キタサンブラック、レーヴミストラル、タンタアレグリア、アンビシャス(以上優先権)

サトノクラウン、サトノラーゼン、ポルトドートウィユ、ベルラップ、ミュゼエイリアン、タガノエスプレッソ、コメート、ミュゼスルタン、スピリッツミノル、アヴニールマルシェ、アダムスブリッジ、ブラックバゴ(ここまでフルゲート)。

うーん、2強以外はけっこうショボめ?(失礼)・・・・。こうなったらレースの流れを作る意味でもスピリッツミノルには出てきてほしいものだ。

打ち上げ。某氏から、あるGⅠレースでの回避馬は、某グループ内の馬のやりくりによる指示だったとの話。これもなんだかね。白ける。

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2015年5月12日 (火)

5月9日・土曜

 先日、ある人と話をしていて、突然「橋本が」と言い出す。私もその橋本なる人を知っていると思いこんでいて、いきなり人名を出してきたのだと思ってしばらく話を聞いて相槌を打っていたら、どうも筋が理解できない。気が付いたら「発信元」と言っていたのだった。

 テレビを見ていて、「三流キャラクター」と繰り返しているから、結構思い切ったこと言っているなあと思ったら「サンリオキャラクター」だった。

 そんな聞き間違いが増えてきて老化を感じる今日この頃。

 9日土曜。12時頃競馬場へ到着し、少しレースを見てから放送席へ上がる。実は体調が今イチで、昼飯は食べないままだった。

 この日の東京も、引き上げてくる騎手が「下が緩い」と言っていたとの話を聞く。JRAのHPには、芝の保全のために週後半は連日散水を行ったとの記載。その量がいささか多かったのか。先週京都であんなことがあったので、これは別に普通のことであるという方針を徹底させているのかもしれない。

 前回のブログを読んだ某氏から、冠号の件で同意の声。サクラ牝系やメジロ牝系など、冠号が紬ぐ血の歴史というのは立派な競馬文化だとその方はおっしゃっていた。それが分かりやすい形でファンにハッキリ示しているという点で、むしろ冠号は誇るべきものだ、という意見だった。もちろん全ての冠号がそうした意図を持って付けられているわけではないが、完全否定は愚かである。

 あと、放送で天皇賞の感想を求められたので、レース内容を褒め、長距離戦の良さを力説しておいた。京都3200だからこそのドラマだった、と。距離短縮論はナンセンスとも言っておいた。某アナウンサー氏から「よくぞ言ってくれました」との言葉を頂く。

 しかし馬券は全くよろしくない。プリンシパルの2,3着なんて、私の貧困な想像力ではどうやっても拾えない。どちらか片方ならまだしも、一緒に来るなんてケースは想定できない。本命オールマンリバーは5着。

 京都新聞杯の本命サトノラーゼンはレース巧者ぶりを発揮。完勝だった。ダービーでも何らかの印は回すつもり。ただ馬券は、2着のポルトドートウィユをぶった切っていたのでダメ。アルバートドックが届いていれば馬連馬単ダブルで●千円行けたのに・・・。まともに取れたのはあまり気を入れずに買った二王子特別の馬連と、中ノ岳特別の3連単くらい。

 この日は予想TVの出番がなく、直帰。府中開催だとこのパターンは時間がたっぷり、本当に楽だ。予想を終えて、このところ土曜夜のお楽しみ、家にいない時は録画しているNHK土曜ドラマ「64」を腰を据えて見る。こういう重い、でも展開の妙で一気に見られてしまうドラマは昨今少なくなった。数字が悪いらしいが、こういう内容に耐えられる「体力」というか視聴力がなくなってきているのだろう。もちろん横山秀夫の原作が秀逸だからではあるのだろうが、演出面でのセンスや奇を衒わない作りは、今では逆に珍しくなってしまった。

 音楽はあまちゃんで有名になった大友良英さん。本来のノイズの効いた不協和音一杯の劇伴で、長年のファンとしては嬉しい限り。

5回シリーズなので今週末の放送で終わり。今週も予想TVの出番はないので、またジックリ見られる。

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2015年5月 8日 (金)

競馬について今週考えたこと

 ハープスター引退。ある意味不運の名牝だったのかもしれない。あれだけの才能を謳われながら、結局GⅠは桜花賞だけしか勝てなかった。だからといって、過大評価云々で片づけることもできないだろう。キズナにしてもそうだが(レースを見ると、ケガの記憶なのか、直線になると走るのをやめてしまっているようにも見える)、かつてのベストパフォーマンスをいつも続けられるほど楽ではないのがサラブレッドの世界。運も大きい。

 天皇賞のことについてもう少し。実に見応えあるレースだったし、展開の変化の仕方も、長距離戦ならではのストーリー性を帯びたものだった。距離短縮論者を黙らせるに十分なものがあったと思う。以前から書いてきたように、スタミナ要素の保持は絶対に必要である。もちろん、横山騎手を始めとする騎手たちが、桜花賞のような腑抜けたレースをしなかったことが大きい。

 そして、前にも少し書いたが、土曜の競馬終了後の水撒きのことがちょっとした騒ぎになっているようだ。くどいようだが、情報公開さえしてくれれば、馬場保全のために手を加えることは何の問題もないだろう。ただ、高速馬場、硬い馬場を想定して前日に馬券を買っている人間もいるわけで、反応の中には「馬券を買うのが馬鹿らしくなった」というものもあった。客にこういう思いをさせたことをJRAは知るべきだし、手を打つべきである。

 そもそも、こうしたことはドンドン話題になるべきだと思う。これを契機に、ローラーがけの時のようにJRAが情報公開に動いてくれるかもしれない。ただ、芝の丈の長さは時計に関係ないという見解を(本気かどうかは別として)持っているJRAだけに、水撒きなど関係ないという姿勢で通す恐れはあるのだが、万が一関係ないにしても、関係あるかどうかはファンサイドで決める問題だ(だからこそチークピーシズの着用についても公開すべきなのだ)。

 地方交流重賞の中央馬選出基準が今年から変わっていたことについて、東スポの記者がコラムで書いていた。簡単にいうと、過去に積み上げた賞金だけでは出走しづらくなったということ。これはJRAの正しい判断だと思う。できれば早く、降級制度の改定にも着手してほしい。

 今週の週刊競馬ブック、山野浩一氏が馬名に関するコラムを書いていた。山野氏らしく、相変わらず日本の競馬を否定=海外礼賛のワンパターンなのだが、昭和に多かった「●●キング」「●●クイン」などの馬名に対し、「当時の日本人の民度が低かった」と片づけたことには呆れるばかり。

小説家なのだからまさか知らないことはないと思うのだが、民度というのはその国の文化的、社会的成熟度の意味である。馬名程度ならまだしも、日本人全体の民度について、今の方が成熟していて、当時が劣っていたと本気で思っているのだとしたら、もう話にならない。

 話のレベルを馬名に戻すと、これにしても決して今の方が全て優れているとは思えない。山野氏は昔から冠号を批判していて、事実昔よりは冠号馬名は減っているが、冠号馬名は海外では考えられないというのがその論拠であり、全てをグローバルスタンダードとガラパゴス化という紋切り型の言葉で済ませようとする姿勢そのものを疑問視したい。

冠号はそもそも苗字のようなものであり、冠号による馬の個性、集団の個性が確実に存在するのだ。シゲル馬、マイネル馬、メイショウ馬、それぞれいかにもの個性があり(それはそれぞれの馬主さんの、馬の仕入れをする人の個性に通じるのだろうが)、それもまた日本の競馬の伝統(天皇賞の距離の問題にも通じる)である。馬券を買う上でも馬のタイプを判断する材料の1つとなるし、複数出しのチェックも簡単、私は冠号馬名大賛成派である。外国にないから、馬名に知性が感じられないからという理由で否定するのは、鼻持ちならない権威主義、差別主義の表れであると言えよう。

ディープジュエリー、オークスを回避して放牧へ。無理をするより秋を睨むとのこと、それもまた英断だろう。

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2015年5月 6日 (水)

5月3日の競馬

 ブライトエンブレム、裂蹄でダービー回避・・。無事にゲートインするまでの苦労と運を、長く競馬を見ていながら改めて思い知らされる。小島茂之先生の無念もいかばかりか。1日も早い復帰を願う。

 さて53日の競馬。午前中、競馬場に向かう道すがら、すでに各神社から山車が引きだされて、翌日へ向けての準備が始まっていた。法被を着た男衆が誇らしげに闊歩している。くらやみ祭りへのイントロは、そのままこの日の競馬の期待感へと続いているかのように感じられた。

 突然気が付いたのだけど、土曜の京都メインは天王山S、日曜の京都メインは天皇賞。これ、「てんのう」繋がりで揃えたシャレ??多分そうなのでは。

 面白いと言えば面白いし、こういう遊び心も良いけれど、ただ天王山特別(当時の呼び名)は、ベテランファンとしては長らく菊花賞当日の名物?レースだったわけで・・・。なんか、「この日はコレ!」といった定番レースだけは、崩してほしくない気もする。

 春の天皇賞。久々にスタミナの資質が問われた、長距離GⅠらしいレースとなった。あまり賞賛すると、「自分が馬券を当てたレースだから誉めている」とか言われるだろうからこの程度にしておくけれど、勇気を持って動くことでこれだけレースが締まるということ(もちろんゴールドシップだからということはあるのだけど、ただ下級条件のレースでもそうしてもいい局面は腐るほどある)。これがあるから横山騎手は素晴らしく、また厄介でもある。

 ◎フェイムゲームだったので、リアルタイムではずっと14番しか見ていなかった。早くから追っ付けていき、こちらも完璧な騎乗。勝ったも同然のレース、あと10mあれば、であった。

 しかし画竜点睛を欠く。○ラストインパクトが3着馬にクビ差届かなかったこと。上がり最速、あと少しだった。

 しかも、残った3着がまさかまさかのカレンミロティックだったのもショック。エーピーインディではいくら父ハーツでも完全にスタミナ面で無理、そして坂コースベターの馬力優先型で京都では無理と判断してしまった。阪神大賞典の上位馬は、勝ち馬除くとスタミナがない方に向いたレースだと今でも思っているし・・・。

ただ、ゴールで勝ち負けに関わっていることの多い12着馬に対し、3着という着順は、そこからやや離れて、失速した馬が残る、あるいは参加していなかった馬が飛び込むということが多いわけで、となると勝ち馬推理と同じ基準で拾うわけにもいかず、流れに乗れたとか、位置取りとか、ずっとインでロスを防げたとか、そういう要素で紛れて来ることもあるということなのだろう。その辺まで見抜いて3着を手広く構えられなかったミスである。

 それでも、レース後は2人の方に、感謝の握手を求められた。大儲けし損ねて今イチ喜び切れなかったが、少しは慰められるというもの。

 予想面で言えば、まずはスタミナ勝負になるという勘が当たったのが大きい。また今年の日経賞を見直して、このレースの、今年の春の天皇賞予想における価値を下げるべきと判断したのが1つのポイントだった。

そしてゴールドシップは、以前は私もさすがに衰えが来ていると判断していたのだけど、有馬記念以降のレースを見直して、前にも書いたように走るかどうかは結局、気分だけの問題なのだろうと考え直した。それがたまたま正解だったのかもしれない。3歳時の走りが戻った。ただこれで次走も同じように走れるとは限らないのがまたゴールドシップでもあるのだろう。

気の毒だったのはウインバリアシオン。入線後下馬、競走能力喪失の大ケガ。競馬予想TVをご覧になった方はご存じだと思うが、調教のエキスパートの井内氏をはじめ、ヒロシさんも、調教から「これはどこかおかしい、まともなデキではない」と力説していた。果たして本当にそうだったのか、あるいはゲートまでは万全で、レース中だけの偶発的なケガだったのかは私には分からない。ともあれ、生命に関わるほどではなかったのが不幸中の幸い。

ただ、万一調整過程で本当に陣営が不安を感じていたのであるならば、その不安の程度にかかわらず出走を取りやめるべきだっただろう。繰り返しておくが、あくまでも本当に事前に不安が分かっていたのならば、である。

 

 それから、日曜の朝に、馬場にかなりの散水をしたという話が出ている。競馬ブックの騎手コメント、調教師コメントとして「水が撒かれていた」「力の要る芝になっていた」という意味の発言が複数掲載されており、おそらく変化があったのは事実であり、そして水撒きは彼らも知らなかったようだ。

京都の馬場造園課といえば、以前マカイビーディーヴァが来日した時も、突然かなりの水を撒いたことが某騎手により暴露されて物議を醸したことがあるし、また土曜日曜で馬場差を大きく変貌させるほどの措置をしたり、全場の中で最も人為的操作が好きなところというイメージを勝手に持っているが・・・・。まあ私が現場にいたわけでもないし、時計だけからでは判断のしようもないので何とも言えない。ただ、京都ならやりそうだということは何となく過去の事例から言えると思う。あまりにも高速化していたから、硬い馬場を緩衝しようと考えたのだろうし、それ自体は別に間違ったこととは思わない。

 ともかく私が言いたいのは「予告なしに撒く場合がある」という文言で済ませずに、撒いたら撒いた、と発表すること。これに尽きる。それがファンへの誠意というものだろう。

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2015年5月 5日 (火)

5月2日・土曜

52日、土曜。土曜日曜共に完全に初夏。秋の開催の序盤もいいけれど、やはり府中はダービーを控えたこの春開催の序盤戦がやはり浮きたつ。町の雰囲気もいつもとは異なる。これは府中に住んでいる者だけが味わえる特権的な気分。

競馬場の人出はかなり多いと映ったが、それでも去年より1割近くも減っていた。去年ってそんなに入ったっけ?

 競馬場では数々のイベントが行われていて、内馬場ではビアフェス、グルメフェスも開催されている。ダービーへ向けての展示、博物館では前田長吉展もやっている。ぜひ行ける環境の方は、この春一度は東京競馬場へお運びを。

 なお、私が宣伝したからではないだろうが、午後2時前の段階で早くもジェノワースのフルーツタルトとシュークリームは売り切れていた。

 ハープスター、重傷のニュース。復帰へは長期の休養を要する模様。残念。

 この日の東京スポーツ、山河記者のコラムで、青葉賞の予想に絡めて、ダービーへの出走賞金の見解が書かれており、その中で、2歳重賞、オープン乱立に関しての弊害部分が語られていた。だいたい私が先日最強の法則で書いたことと同ベクトルで心強い。来年以降、どんな動きが出てくるのか、私や山河さんの推測が杞憂で終わればいいのだが、そのあたりを見届けて行きたい。

 こういうことを書くと、結果が出る前から批判をするなと書く輩が湧いてくるのだけど、新しい施策ができたらその功罪について予測し論うのは競馬マスコミの仕事の1つだと思う。そもそも自分は何の建設的意見も出さないで、人が書いたことについて後乗せでガタガタ書くだけなんだから本当に楽だと思うけど。しかもこちらは「まずきっちりと1年目を検証して」とわざわざ書いてあるのに、そういうところは脳内編集して切り落として「検証もしてから物を言うべき」とか「それが知性だ」とかテキトーなこと晒してるんだから、もう嗤うしかない。

 つまらない話はさておき、この時期の東京の芝は、以前も書いたが本当に競馬にとって理想的な環境。内も外も関係なく、どこからでも伸びて来られるし、時計も出過ぎず掛かり過ぎず、また前有利ということもなければ後方ばかりということもない。芝は生き物で、もちろんこの時季のコンディションをいつもいつも保つことは不可能なのだけど、できるだけ今の状態を理想形とした芝づくりをお願いしたい。

 この日の悲劇は東京6Rのボルトボナール。これが本命配信。単勝52倍、直線先頭!これは貰った!と小躍りするも、1頭交わされる。「3連単1着のド高めは消えても、2着づけある、馬連ある、ワイドもある」と思っていたら、もう1頭差される、「アチャー、馬連消えたか・・・でもワイドと3連単3着付けでも許す」と思ったら、何とゴール寸前で半馬身差されて4着まで。ものの10数秒の間に天国から地獄へ・・・ラジオ出番前にこれはキツイっす。

 青葉賞は、POG馬タンタアレグリアを差し措いてカカドゥに本命。ところがなんとポツンのシンガリ、まるで上がる気配なし。「無気力騎乗の制裁は追うのを止めるだけでなくレースに参加する意思のない騎手にも下すべきじゃないの」と以前言っていた言葉を思い出す。この時はまさか24時間後に大向こうを唸らせる騎乗をするとは到底思えなかった。横山騎手、いつ走るかは少しわかるにしても、いつ走らないかは本当に難しい。

 さてタンタアレグリア、あそこまで行ったなら勝ってほしかったとも思うし、しかし一度は3着に落ちそうなところからよく2着確保したとも思うし。いずれにせよ、本番ダービーでは2頭とんでもないのがいるから、あわよくばの3着なら上出来と観念するしかない。無事に当日を迎えてほしい。

 その後はお台場へ移動して競馬予想TV

 この52日は、忌野清志郎の命日。今年は早くも6回目。生きていたら今何を歌うか、誰でも聞いてみたいと思うところだろう。しかし彼がいなくなってからの6年、日本は不幸な出来事ばかりだ。

去年だか、清志郎のことを「左翼ロッカー」だと揶揄した表現を目にしたが、反戦や反原発をテーマにしたら左翼なのか?実にお手軽なレッテル貼りである。何か安易なコピーを当てはめて攻撃用のパッケージを作って叩く、まさに昨今らしいやり口。

 

 

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2015年5月 1日 (金)

週末のガス抜き

 今週末の府中開催は日曜がくらやみ祭りと重なる。競馬開催時間内はそれほど影響は受けないと思うが、日曜のレース後に府中市内で打ち上げを考えているグループの方は、飛び込みではお店が取れないかもしれない。今の内に予約をお薦めします。

 それにしても天皇賞。本当に難しい。考えているうちに荒れそうな予感はしてきたのだけど、本命として軸を任せたい馬がいない。馬連なら何頭かのボックスで取れると思うのだが、公の予想を出す身としてはなかなかそうもいかず。

 ゴールドシップという馬は、すっかりキャラの立った馬になってしまった。ペースがどうとか、京都がどうとか、頭数がどうとか言われているけれど、以前はどれも関係なかったわけで、単に気分がのるかどうかなんだろう。加齢と共に稀代のクセ馬になってきた。主役から脇役タイプに転身した性格俳優といったニュアンス。

KKベストセラーズより、POGのバイブル「青本」発売です。今回は編集部の命を受けて、ステイゴールド産駒の選び方について書きました。よろしければご一読を。

 競馬関係以外を。

◆諫早湾干拓の国が支払った制裁金を、国税庁が収入とみなし課税しようとしている問題、さらにサッポロビールが第3のビール問題の追徴課税として115億円払ったのち、課税対象にあたらないことが判明して返還を求めたものの、「理由を通達せず」に返還を拒否している問題。国税庁の身も蓋もない姿勢はこのところ酷い。そしてこの2題、報じたのは一部の新聞とネットニュースだけで、テレビではついぞ目にしなかった(もちろん見た範囲であるが)。

競馬に対しても、楽観視できないのではないか。来月の最強の法則ではそのあたりのことを書いてみた。

ロイヤルベイビーも確かにおめでたいことなのだけど、日本国民にとっての重要度は低いでしょ?話題にしている人たちを見たことがない。しかしテレビはどこを見てもこのニュースを重大事のように時間を割いていて、なんとも空虚な心持ち。どれだけの本来伝えるべきことが漏れていることか。

◆とはいえ、自分だけが知ってると思っていることは実は多くの人が知っていて、こんなの常識だろうということの方が、意外と人は知らなかったりするものなので、これがまた面白かったりするのだけど。

◆目にした記事で印象に残ったもの。http://attrip.jp/137686/

いったい誰の名言なのだろう。まさにその通りで、自分を含めて競馬マスコミ界、競馬予想家界(そんなもんないけど)にもはびこりまくっている現象。

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