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2015年6月

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2015年6月30日 (火)

まずはゴールドシップの件から

 とにかく先週の週末は、ニコ生や予想TVの出演500回記念、宝塚記念に加えて自民党のマスコミ統制などなど、いろいろなことがあって書きたいことが溢れた。しかし日曜が終わると一気にニコ生以降の疲れが押し寄せてダウン。上半期が終わったという、精神的に「ひと山越えた感」から来る虚脱も大きかった。

月曜は本当に何もせず、ほぼ1日中倒れていて、たまに70年代から80年代のライヴ動画を見るというグータラ生活をしていた。金曜朝からほぼノンストップ、外へ出ている時間や放送に出ている時間も長い週末だったので、体力的にキツかった。まあ純粋に(予想を含めての)競馬を楽しんでいればいいという立場ではないので、この時期に忙しいのは感謝感謝である。

 とにかく書きたいことが多いので、余裕ができるこれからしばらくは、できるだけ頻繁にアップしていきたいと思う。

 本来なら、報道機関への統制発言から始めたいところだけど、競馬マスコミの端くれとして先に書いておいた方がいいのは宝塚記念のことだろう。

ゴールドシップの出遅れ云々がマスコミでも問題視されているけれど、断然の人気馬がGⅠでやらかしたから騒いでいるだけで、一般戦での人気薄が同じことをしてもどこも騒がないんでしょ?たまたまそれがゴールドシップだから騒動になっている。そもそも、競馬ってそういうリスクを含んだものだし、以前からあそこまでなくても出遅れ癖のある馬だったわけで、精神的に不安定なキャラなのだからこうなる恐れもある(出遅れを予測したという意味ではなく、何かやらかすという意味で)ということは結構いろいろなところでも書かれていたし、例えばニコ生でもほぼゲスト全員が発言していた。

 そもそも皐月賞や3歳時の有馬記念、先日の天皇賞で見られたような爆発的なマクリ脚を使うスイッチが入る馬というのは、こういう逆モードのスイッチだって入る危険性も併せ持っているわけで、同じステイゴールド産駒のオルフェーヴルの阪神大賞典の3コーナーが、今回ゲートで起きた、それだけのことだろう。

 

思い出すのは、母ダイナサッシュの狂気を受けたサッカーボーイが、最後の有馬記念でゲート内で突如興奮して突っ込み、顔面をパイプに強打して流血しながら走って、それでも最後は直線で3着に追い込んできたこと。ステイゴールドはこのダイナサッシュの孫なわけで、ステイゴールドの狂気性もここに由来していたのはほぼ間違いないだろう(そもそも父のサンデーサイレンスもそういう馬だったわけで)。そう考えると、ゴールドシップのこのカブトシロー的気性(分からない人はググってね)にもまた愛おしさすら覚えてくる。

 

 犯人探しする必要はまったくないけれど、しいて言うなら厩舎サイドの調教技術が到らなかった、そこでしょうね。個人的にはそれも含めて仕方ないと思いますが。 

またスターターがあそこでゴールドシップが落ち着くのを待ったら、他の複数の馬にとって不利が生じる恐れも高く、それこそゴールドへの依怙贔屓となってしまいかねない。一度前脚を着地したところでスタートを切ろうという判断をスターターがするのは当然のことで、レリーズを握る瞬間にまた立ち上がられてはお手上げ。スターターには全く問題なし。

 なお直後に関係者への取材と、実際にゲート内で起きていたことについては

http://sports.yahoo.co.jp/sports/other/horse/2015/columndtl/201506280007-spnavi

に詳しい。

 個人的にはそのスタートよりも、有馬記念ほどでないにしてもぬる過ぎるレースになったことが残念でならない。メンバー的にスローはある程度予想はされたが、それにしても・・・。500万下のウインアルザスが勝ったレースを04しか上回れなかったのは悲しい。チャンピオンシップのレースなのだから・・・・。

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2015年6月27日 (土)

ニコ生視聴御礼

ご視聴下さった皆さまありがとうございました。

タイムシフトを入れると、3万超えとなりそうです。感謝感謝です。

しかし番組内で秋の進路についてアンケートまで取ったドゥラメンテ・・・。

まさかまさかでした。

さてニコ生競馬、秋はまだ未定ですが、またお目にかかれるように努めていきたいと思います。その際は引き続きよろしくお願い致します。

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2015年6月24日 (水)

21日・日曜の競馬

理屈、理論で導かれる類の結論は、理に基づいている分、誰もが気付ける可能性があるし、あるいはすでに気付いていることすら多く、あまり面白みや旨みはない。

 それよりも、自分では理論的、理屈に従って導いているつもりであっても、その理屈が、他人にとっては全然理解できない内容のものである場合に、面白いことが起きる。これ、競馬予想についても当てはまると思う。もっと砕いて言うと、他人からは一見非論理的、でも自分の中では理屈に沿って導いている思考、ということ。

 21日、日曜の競馬。未明から雨が降ったり止んだり、レース時間になっても同様のスッキリしない気候の1日だった。

 熊沢騎手が復帰。ここまで心待ちにしていた関東人は私くらいなものだろう。昔何度もお世話になったことを思えば、1000勝へのカウントダウンにも心が逸る。この日さっそく障害戦で1勝しあと8つ。ケガがなければあと5つくらいにはなっていたと思うが・・・年内に達成できるかどうか。それにまだまだ平地でもやれるはずなので、平地での騎乗機会も増えてほしいものだが・・・。

 この日の東京は5Rと6Rに新馬戦が組まれていて、共にミルファームが複数出し、そして共に津村と江田照を起用。これはどちらかのレースで仕掛けて来ると思って、てっきり6Rのハウトア勝負だと思っていたら、5Rのタネホカホカの方だったとは・・。その6Rは、このところどうも精彩を欠いていた柴田大知が大穴を空けた。ややマイネル軍団内での馬の巡りが悪くなっていた感もあったが、こちらも一昨年、去年の勢いを取り戻してほしいものだ。

 ユニコーンSは、ノンコノユメが前走同様の素晴らしい破壊力の末脚を繰り出して重賞制覇。前崩れのペースになることもある短距離ではなく、マイルでこの脚を使えるのがスゴイ。ただ、東京以外ではまだ取りこぼしの不安は少しある。

 ゴールデンバローズは、稽古は動いていたけれど、本馬場へ入ってきた姿を見たらトモが萎んでいた。ドバイの疲れはまだ回復していないのかもしれない(もしくは蒸し暑さに弱い?)。能力があるのは分かっているので、次走はしっかり立て直してきてほしい。もし遠征のダメージだとすれば、前にも書いたように、やはり3歳馬の遠征はかなり負担が大きいということになるのだろう。

 そしてGバローズを含めて、函館でも東京でも、これだけ陣容を揃えた堀厩舎が勝てずに、12週連続勝利の新記録は成らなかった。勝負事の難しさ、面白さ。

 函館スプリントSは、久々に快哉を叫んだし、運にも恵まれた。★爆弾馬アースソニック、よくぞ届いてくれた。3着どまりでは、◎ティーハーフとのワイドだけになってしまうところ。馬連もついてきて左団扇のまま追えることができた。

アースソニックは去年のこのレースを見ていれば、さほど選ぶのが難しい穴馬ではなかった。去年不利を受けていたこともあり、当時の内の渋滞ぶりから、決して外を回すのが悪いことばかりではないはずと判断できたし、さらにペースも激化しそうだったこともあって、外枠はむしろ歓迎だと見ていた。さらにいつも着順より評価を下げられてしまうタイプの馬ということも、信じられない低評価の一因だっただろう。

 もちろん反省点はあって、それはレンイングランドが抜けたこと。アースソニックがクロフネ×サクラユタカオーなのだから、クロフネ×サクラバクシンオーのレンイングランドを押さえなかったのは痛恨のミス。3連単はともかくとして、3連複なら買えたはず。ちなみに3連単は手が広がり過ぎるので、ローブとティーハーフの2頭軸マルチの相手5頭に絞ったセットしか買えなかった。

 このレース、時計の出ていた先週の函館芝を踏まえると、タイム面では低レベルだったと思うが、ティーハーフの自力の上がりは速かった。私の孝行種牡馬の1頭ストーミングホーム産駒。野芝も問題なし、スプリンターズSも楽しみ。もっと詳しい分析や函館の少し不思議な時計の出方をする芝についてはメルマガに書いたので、ここでは割愛。

ただひとこと書いておくと、やはりコパノリチャードは本質的にスプリンターではないと思う。時計が掛かる馬場か、スタミナへシフトした短距離戦でないと厳しいのだろう。やはり千四、マイルでこそだろう。

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2015年6月23日 (火)

20日土曜の競馬

20日土曜は10時半頃に東京競馬場へ到着。そそくさと馬券を9Rまで購入し、ラジオ日本の楽屋へ。かなり蒸し暑い日。ただこの日は競馬予想TVの出番がないので、軽装、荷物も少なくて済んだのが救い。

話題のプロディガルサンが出走する新馬戦。4角まではこれは無理と思われたが、そこからフラフラしながらも伸びてきた。まだまだ幼さを前面に出しながら勝ち切ったことは大きい。伸びしろは大きそうだ。ただ今回はあくまで素質を感じさせたまでで、真価は次走以降だろう。

ラジオの成績は3タテを食らう。7Rはタテ目、8Rは2着馬なし、9Rはネコタイショウの逃げ切りとは想像できず。

痛恨は阪神8R。★爆弾印をテイコフトウショウに打ちながらも、マイネリベルタスとの馬連がない。本命スターリーウインドを過信してしまった。面白い穴馬がいたら、その馬からも広く目を引いておくか、あるいはせめて3連複の一列目に置くという発想が出なかった。

水無月Sは、ひと息入った休み明けのビッグアーサーが無敗の5連勝。何とか凌いだ感じだが、これは休み明けでの反応の鈍さだろう。夏の目標は北九州記念あたりか?ただあまり無理に使ってスプリンターズSに間に合わせるようなことをすると、性別の違いこそあれ、高松宮記念のために押せ押せのスケジュールを組んで終わってしまったレディオブオペラのようになってしまわないかと心配してしまう。

函館メインは★爆弾のアンブリカルが頑張ってくれて、何とか傷が少し小さくなってくれた。

穴馬探しは良いところを突けていたのだけど、なかなか起爆しないもどかしい日だった。

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2015年6月19日 (金)

雑談です

★今更ながらダービーの取材記事を読んで、コメートを5着に導いた嘉藤騎手が検量室前で感慨のあまり男泣きしていたと知る。

それにしても、柴田大騎手復活のきっかけもミルファームなら、嘉藤騎手を繋ぎとめてきたのもミルファーム。そして今年のミルファームはまさかのミナレット激走、GⅠで脚光を浴びて一気に知られるところとなった。「不遇な騎手の腕を認めてチャンスを与える馬主」という、昔はよくあった関係性が本当にレアなものになっている。中谷騎手あたりにももっと日が当たるといいのだが。

★サトノアラジンは、マイル路線に進むのだそうだ。なんでだろう。行きたがる馬は距離がもたないと判断されることが多いけど、本当にそうなのだろうか?サトノアラジンは1800m以上2400mまでの方が大成できる可能性が高いと思うのだけど。マイルでは根本的にスピードに欠ける。

  競馬以外の話。○○支援法の実質は○○にムチを打ち、○○改正法は実際に

は改悪(改善法ではない)。

そして18歳に参政権を引き下げる法案も通過。必要かどうかの議論も国民への啓発運動も十分熟さない内に、またしても拙速に法案を通過させている。現政権は実に企み事が多い。

★デイリースポーツで、公式戦休みの間にストライクゾーンについて審判団をはじめ各所に取材した特集が連載されていた。正式に外へ広げろという指示があったことはもちろん認めていないが、研修を受けた時期の違いで、若手審判員とベテラン審判員との間でストライクゾーンの基準が分かれており、今はちょうど若手とベテランの混在状態が深いので、バラつきが出やすい時期にあるのだ、という結論を導き出していた。もちろん一応の統一見解はあるのだが、ベテランにとっては自分たちが長年裁いて染みついているゾーンをなかなか変えられないのだそうだ。

審判側の口からこうした現状を引き出したのはとても面白かった。ただNPBもこのまま放置していてはダメだろう。

さらに、今年起きたインフィールドフライ誤審訂正事件、審判への打球直撃事件の際に、ことの顛末を説明する審判のアナウンスが本当に酷かった。何が問題となっていて、こういうルールがあるからこうなったという筋道立った説明が全くできていない。聞いても何があったのかさっぱり分からなかった。審判に場内説明の話術も講習する必要あり。

★MERS、そろそろ韓国との間の人の往来を制限する時期に来ているのではないか。手遅れになる前に、渡航制限入国制限をすべきである。

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2015年6月17日 (水)

6月14日の競馬

 競馬最強の法則7月号が発売中。巻頭特集は「今金づるになる騎手、厩舎、馬主」の特集。その中でも、セレクトセール前に読み応えがあったのは新興オーナーの特集。個人馬主が活気づいてこそ競馬は更に面白くなると考えているので、こうした現象自体は歓迎すべきことだと思う。

 馬券術として面白かったのは北村生 氏というライターさんの「死に目理論」。タイトルだけ見るとオカルト的な出目理論に思われるが、出目云々よりも、むしろ展開やトラックバイアス、枠の偏りを分析したロジカルな発想であり、それを死に目、当たり目という分かりやすい形に落とし込んだのが目を惹いた。自分の中には無い要素なので興味深かった・・・と書くと自分が審査員みたいで偉そうですが。

 なお自分はいつもの連載と、宝塚記念の有力馬について何頭かコメントを書いています。締め切り後にトゥザワールドが回避、ステファノス参戦が決まり、慌てて差し替えのステファノスについての原稿を書いたのだが、そのステファノスも回避してしまったのが残念・・・。宝塚記念は不思議と回収率の良いレースなので、興味があったらご一読を。

http://www.kk-bestsellers.com/magazine/saikyo/index.htm

◆さて14日の日曜。この日は新馬戦を中心にソコソコ好調。ただ後悔もまた多く。予想TVの狙い目で、例えば東京6Rのジュアンマリエークードラパンの鉄板ワイドに2万とか突っ込めるのが儲かる馬券を買える人間なんだろうな・・・と。

まさか9倍もつくとは思わなかった。これを狙い目に指定できない自分が情けない。そのクードラパンは実は我がPOG指名馬。次走は勝てそうな内容。

9Rの小金井特別は、当初本命に考えていたトーセンマイティがこれまでになく大きな馬体減、しかも暑さ負けと思しき状態で、サンレーン軸に引き上げた。これが奏功。この時期はさすがにこういうことがあるから事前の決め打ちは難しい。ただ、最初からサンレーンか、ロベルト系に寄ってきた好走傾向を受けてプロトコルを本命にする眼力があれば、このおいしすぎる馬連71倍やワイド21倍は固めて事前に買えたはずだ。

◆エプソムCはエイシンヒカリが無難な逃げ切り。もっと絡まれたらどうなったか分からないし、圧倒的な強さを感じさせる内容でもなかったが、勝ったこと自体を評価したい。ただサイレンススズカを少しでも感じさせる馬にはまだ至っていない。

マーメイドSは、◎リラヴァティはスローに落としてむしろ失敗した感。○マリアライトは早めに動いてねじ伏せるような競馬をしようとして、最後にシャトーブランシュに屈した。こちらを本命にすれはせめて馬連は引っ掛けられたか。

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2015年6月16日 (火)

6月13日土曜

 ヴァンセンヌは結局宝塚記念を回避、秋まで休むことになった。見てみたかった気もするが、現実問題としてはやはり難しかっただろう。これで良かったように思う。

 613日、土曜。朝、家を出て来る前にNHKを見ていたら、サキヨミという番組に安田美沙子さんが出ていた。テーマは中小企業の苦境についてというシリアスな話題、安田さんがこれに対応してけっこうコメントしていたのが素晴らしい。

ただ、視聴者からのツイッターの書き込みには苦々しい思い。これが常に画面の下にアップされていくのだが(ワイプ同様私は個人的にこの手の演出が大嫌い)、しかし「本当に経営改善の努力しているのか」とか「中小企業が衰えることはある程度仕方ないので、むしろ起業の方にお金を回すべき」とかの無慈悲な書き込みが半数以上あったことにはうすら寒い思いがした。中小業者の側からこうした声が出ているのならともかく、全く関係ない第三者がこうした無責任なことを、しかも電波に乗せて言えてしまうシステムが恐ろしい。こんな便所の落書きレベルの書き込みを、画面を使って出すこと自体の意味を疑問視する。

起業チャンスの拡大も重要だが、現存企業の復活をなぜ切り捨てようとするのか、専門家のコメントもどちらかというとそっち寄りだったことに唖然とする。個人的には、ここ数年の中小業者の苦境は円安誘導が最大の原因だと思う。

 11時頃に競馬場到着。蒸し暑く、いかにも梅雨といった気候。ラジオは7Rがタテ目、8Rは消した人気馬に勝たれ、9Rは12着ほぼ固定、3着に人気薄のオリオンザムーンを挙げておいて安いとはいえひとまずホッ。その後は下へ降りる。メインのアハルテケSの波乱には頭を抱えるしかない。見終わってお台場へ向けて出発、12Rはダノンビーナスが粘ってくれたおかげでなんとか的中。阪神最終も巧くいって、傷はかなり小さくなった。

 フジテレビの楽屋で、現役アイドルの横山ルリカ嬢やスタッフと話したのはアイドルファンについて。聞くところでは、今のアイドルファンの多くは40代以上のオッサンなんだそうだ。これには驚き。我々世代はまさにアイドル大ブーム時代に青年期を送ったが、昔のアイドルファンと言えば、アイドル自身と近い年齢層が圧倒的に多かった。それが今は、正反対に娘ほども年の違うアイドルに入れ上げる男性が多いと聞いて、言っては悪いが薄気味悪さを禁じえなかった。でもそういえば高柳氏はSKE命で、総選挙の日にはずっと張り付いていたそうだし、あのたくみ氏も実はかなり詳しい。Kヤマモトにして総選挙に投票して喜んでいたし・・・・。今の中年の精神構造と、アイドルを支える心理との関係は、論考に値するものがあるかもしれない。

 

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2015年6月12日 (金)

鬱陶しいことが多い

◆エピファネイア繋靭帯炎、復帰未定のバッドニュース。宝塚記念ではもともと消すつもりだったが、看板馬の長期リタイアは毎回残念の極み。また菊花賞で密かに狙おうと思っていたベルラップも骨折が判明した。無事に競走生活を送ることのいかに大変なことか。

◆このところ身の回りに、なぜかギックリ腰を患う人が増えている。偶然なのか、それとも気候の関係か。先日のニコ生ではアンカツさんが苦しそうにしていて、それを心配そうに見ていた安田美沙子さんも数日後にギックリ腰になってしまったそうだ。立ち上がるのも苦しいレベルのギックリ腰は過去3回くらいやったものの、この45年は平穏無事に来ている。気をつけなければ。

◆ここからは報道機関で齧ったことから、偉そうに書いていく。

日本は100年後、現在の7割しか水が自由に使えなくなる恐れがあるそうだ。原因はもちろん異常気象によるもので、今後は少雨の傾向が強まって行くとか。なおさら水源地を安易に外国人に売り渡さないようにしなくては。国が本腰を入れる事態になっていると思う。

◆かかりつけ医の重要性。重々分かってはいるけれど、藪医者もめちゃくちゃ多い。今井雅之さんを腸の風邪と診断した犯罪級の誤診、また湘南の風のメンバーの子供の足の壊死発生を見逃して重症化させた杜撰な医師の話を聞くたびに、医者選びがいかに大事かを痛感する。

ドクターショッピングがどうこう非難されるけれど、自分の納得のいく説明をしてくれる真摯な医師を見つけるまでは転院していいと思うし、また何でも疑問に思ったことは訊くべきである。それへの対応の仕方で、医師のレベルはおのずと知れる。高齢者にはお医者様のいうことは絶対のように思ってしまう人も少なくないが、自分の命は自分で守らなければならない。

私もいろいろなドクターを見てきて、自分なりの基準はあるけれど、やはり近所の医師というのは、ありふれた病気レベルでしか信用をおけないというのが現状。

一昨年の夏に原因不明のめまいが続いた時も、結局は、原則、紹介状がないと受診できない(初診料に加え、紹介状なしの特別料金を払えば受診できる)東京医科大のめまい外来で初めて納得できる検査と対応をしてもらえた。紹介状を頼みづらい医師、書きたがらない医師、決まった病院にしか書かない医師も少なくないし、また紹介状を依頼できたとしても、手にするまでに時間が掛かって受診が遅れてしまう。だから、結局、高い料金を払ってでもこうした手を使うしかなくなってしまうのだ。

私のめまいはここでスッキリと治すことができたわけで、大きな総合病院の医療ミスも頻繁に報道されるけれど、良い医者に当たる可能性も、そうした病院の方が多いと実感している。

かかりつけ医制度も確かに理想だけど、医療のレベルは国が思っている以上に能力格差がデカいのが実情だ。

◆以前から何度か怒りを書いてきた胡散臭い海外の動物愛護団体。ダイヤモンドオンラインの612日号を読んで、彼らが社会貢献の名のもとに多額の寄付金をする海外のVIPに代表される富裕層をタニマチにつけるために、自分たちの団体の活動実績とインパクトを演出する必要があり、叩きやすい仮想敵を作って攻撃目標を定めていることが報道されていた。愛護より金。やはりテロリストとやっていることは紙一重なのだ。なお正当な愛護活動をしている国内のあまたの中小団体とは全く別物であることはことわっておく。

◆集団的自衛権の是非は別問題として、憲法の解釈を内閣が勝手に行うことができるというのは恐ろしいことである。憲法改定にしても手順を踏むべき。安倍内閣は、なぜか手順を飛ばして急いで何事かを性急に成立させたいというケースが多すぎる。

◆言論、表現の自由というのは、何を言ってもいいという意味も確かにあるけれど、そこだけが肥大化しているような気がしてならない。何を言っても自由というのは、権力に対して、であり、そして「自由」というのはむしろ「何を」よりも「権力者の誰に対しても」の方が重要である。本来の言論の自由とは、常に対権力を意識して作られた概念だったはずであり、またそうであるべきだ。

発言内容については、当然、言ってはいけないこと、言うべきではないこと、言わない方がいいことというのは存在するし、それは発信者のレベルを左右する問題で、言論、表現の自由とは別の位相で語られるべきだろう。

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2015年6月11日 (木)

6月6,7日の競馬から

 65日、土曜。東京競馬場。日向ではさすがに少し汗ばんでくるが、風はややひんやりして、どちらかというと秋を思わせる陽気だった。

 今週から新馬戦がスタート。土曜日曜と通して見ると、1番人気を背負った評判馬がバンバン飛んだ。拙著でも書いたことだが、この時期の新馬戦は本当に荒れる。この土曜の東京新馬戦はラガマフィンがパドックで寝転がるハプニング。レース内容にもまだまだ幼さが目立った。福島競馬のPRでラジオ日本の放送席に来たミスピーチ、生まれて初めて買った馬券がこのレース、ペルソナリテの単勝。素晴らしいビギナーズラック。私の馬券は全部ヒモで、本命ヒシヘンリーが伸び切れず5着・・・・。夏競馬の足音もすぐそこまで近づいている。

 この開催から7R~9R担当に移る。7Rはタテ目的中、ガチガチの8Rと的中で、9Rは人気のクワトロガッツ不安と言いながらも本命馬も5着でヒモヒモ。

これも先週通してのことだが、降級馬の過剰人気は毎年のことで、逆手を取っての3歳馬中心の馬券が奏功することが多い。忘れてしまいがちだがオイシイ配当に繋がる。

開催初日はJRAの広報担当者や開催委員が各局、新聞社の部屋を回って挨拶に来るのが恒例。なんと、以前裁決取材で何度かお世話になった中村嘉弘氏が広報へ異動されていた。驚き。裁決はめったに動かないとご本人が以前おっしゃっていたのだが・・・勝手に「裁決委員の良心」と信頼していた方だけに、中村氏のいない裁決がやや心配である。

9R終了後は下へ降りて、鳴尾記念まで見てお台場へ。鳴尾記念は全く的外れな予想になってしまった。エアソミュール、あれでタレてしまうようでは情けない。

66日、日曜。まだ箱ティッシュを抱えての競馬場。1週間経っても良くならないのは単に回復力が年で衰えたからだろう。あとはダイエットしているのが裏目に出ているのかもしれない。

現在ダイエット中。着られる服が減ってしまったことが決心した理由で、とくに腹回りを絞ろうと間食廃止、おかわり禁止を実施しはや3週間。最初の1週間で4キロ近くは絞れたが、そこからが減らない。やはり運動しないと厳しいか。しかも、体重は減っても腹回りは変わりない。意識的にやらないと・・・観念するしかないか。

この日は東京4Rで土曜の負けを取り返し、6Rでも意外な配当がついてくれたのだが、失敗したのは5Rの新馬戦を見送ってしまったこと。また痛恨は東京10Rの由比ヶ浜特別に尽きる。◎ロマネクイーン、○アイラインの1点勝負で馬連、ワイド。80倍の馬連がほぼ決まったかに見えたが、ロマネが苦しくなり、3着か・・・と思った所へクリノタカラチャンに並ばれてゴール。ひと目見て負けを覚悟。クビハナの4着、痛いなんてもんじゃない。ワイドでも24倍見当だった。1点だから買っていた額も大きく、取り逃がした額もデカイ。帰りたくなった。

ま、めったにはないが鍔迫り合いでツキに救われることもたまにはあるのだから、嘆いていても始まらないのだが。

絶望的気分で迎えた安田記念。立ち上がりの1ハロンがとても緩かったが、そこからは平均的に流れていき、上がりもまとめてタイムもこのレースの水準には引き上げた。数字だけ見るとスローだが、全体を見れば決してスローとは言えない流れ。

モーリスは出遅れ、過去1戦着外の東京など、全ての懸念材料をいともアッサリ払拭して見せての完勝だった。スタートを出たのも意外だったし、正攻法でもあんなに強かった。

前にも書いたのだけど、この馬には父のスクリーンヒーローを経由して、名牝ダイナアクトレスの良さが強く出ているように思える。シルエットも似ている。メジロが紡いだ牝系の出で、実質「メジロ」モーリス。大好きなメジロからGⅠ馬が出たのは喜ばしい。狂気のモガミの血も巧く薄められて、ダービー卿同様爆発力へ転化できたようだ。

須貝厩舎のゲート入りの悪さ云々は一部で話題になったが、堀厩舎の馬はパドックではイライラしていて、ドゥラメンテもそうだが写真を見ると白目を剥いているようなタイプも珍しくない。それでいてレースになると折り合わない馬をほとんど目にしないのだから、卓越した調教技術があるのだろう。

安田記念のその他の詳しい回顧はメルマガに書くのでここでは省略させていただく。馬券面ではクラレントが買えずに惨敗。GⅠで馬券になるとは思えなかったので脱帽。

月曜のサンケイスポーツ、矢作調教師が、モーリスが本来なら出走できない恐れの大きい賞金であったことに触れ、4歳馬の一律賞金半減ルールの時期を後ろにずらすべきであると主張していた。そして、新馬戦の注目度が安田記念とぶつけることで下がっていることを指摘し、新馬戦の開催時期を函館スタートと同時、つまり2週下げるべきだとしていた。全くもって正論だし、調教師のトップの1人からこうした声が出ていることをJRAはシッカリ受け止めるべきである。後者について言えば、そもそも「ダービーからダービーヘ」などという掛け声に、実態や必然性、正当性があまりない。

現場からの声になかなか対応しないJRA(むしろ外部であるマスコミからの声の方をむしろ聞いているような気がしているくらい)ではあるが、姿勢の変化を望む。

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2015年6月 3日 (水)

ダービーデー2015

 ダービーのことを書くのを後回しにしていたら、水曜になってリアルスティール骨折の報。ケガをしていなくても勝ちはなかったと思うが、確かにまともならあそこまで離される馬ではないし、サトノクラウンに負ける馬でもないはずだ。仕方ない。

 それにしてもこの土曜日曜、私が本命にして勝負してしまった馬が2頭競走中止、1頭入線も骨折、1頭大出遅れと、年に1回は見舞われる不運集中ウィークになってしまった。よりによってダービー週に・・・。しかも体調も最悪だったし。現在もまだ鼻づまりと頭痛が消えない。明日は打ち合わせ、ドラフトのリストも完成させないと・・・文字通り頭が痛い。

 土曜の競馬で書き忘れていたこと。レッドアルヴィス、1400mでも問題なし。降級の恩恵がない馬だけに勝利へのモチベーションも高かった。武蔵野Sあたりで重賞制覇か?そして白百合Sは上位の質が高かった。京都新聞杯でなんとか2着になってくれれば馬券的にバンザイだったアルバートドックが辛勝も、ひと息入れれば秋は面白い馬になる。ナムラアンはこの3歳世代牝馬の上級の力がある。前走も高レベルだった。

 さて531日。祈るような気持ちで起きてみたが、体調に改善の兆しなし。風邪は大人しく寝ているしかないのだが、この週末はとてもそんなことを言っておられる状況ではなかったので仕方ない。出演関係が終わって、気が緩んだこともあり、むしろ悪化した感じ。それでも箱ティッシュを抱えて東京競馬場へ。打ち上げのビールは飲みたいから風邪薬も我慢した(バカ)。とにかくこの日も暑い。

 東京6Rで、POG1位指名のマイアベーアがなんとか2勝目を挙げてくれた。デカイハナ差。これで、ダービーでタンタアレグリアが掲示板に載ってくれれば勝ち組に回れる算段が立った。

 勿体なかったのは青嵐賞の◎リノリオ。内でドン詰まり、前が空くまで何もできず。空いてからグイグイ伸びたが時すでに遅し。まともなら2着・・・あったんじゃないの?

 

去年より一万人程度少ない入場人員だったようだが、それでもダービーのレース前はさすがの混雑。初めて競馬を見る人も多かったようで、私が見ていたスタート地点で、中年の女性2人組から、「ゴールはどこにあるのか」と尋ねられた。ここから400mくらい先と答えると、絶望的な表情に替わってしまっていたが・・・。初めて来た人たちには、この暑さと混雑が刷り込まれるのだろう。

 ケガをした馬は出たが、レース自体は良いレースだった。オークスのルージュバックと違って、ドゥラメンテは能力の絶対値の高さがあったので消すこともなく、またアタマの馬券も買っていたので、完勝されても納得だが、サトノクラウンが3着に来たことには驚いた。反省材料。

 ドゥラメンテの瞬発力は東京でも全く遜色なし。この後は凱旋門賞か、菊花賞か。馬主の決めることなのでどちらでもいいが、私が個人オーナーなら、2冠馬を所有していたら無条件で菊花賞を使うだろう。もちろん凱旋門を使うのもよし、秋の天皇賞という手もある。どこへ行こうと無事に進んでほしい。ただ凱旋門賞へ進まなかった場合、それ(国内優先)を非難するような風潮にはなってほしくないものだ。

 それにしても、考えるだけでもぞっとするのは、もし故障馬が続出しなければ、ドゥラメンテにして皐月賞を除外されていたこと。菊花賞のスーパークリークが代表例だが、滑り込みで出られる運の強さも名馬の条件のうちだし、また社台グループの中の駆け引きで出られないようなら出られるように、距離適性で他の馬を使い分けたかもしれないけれど、やはりあまりにもクラシックの前に賞金持ちをたくさん作ってしまう新しい競走体系には、いささか問題があるだろう。今のままでいくというなら、クラシックのフルゲートを増やすという奥の手もあるのではないだろうか。

2着サトノラーゼンの前走は、各所で述べたようにキズナの京都新聞杯と同等の走破内容だったので、評価をしていたのだから、こちらを本命にする手もあったのだが、やはりストームキャット持ちのリアルを優先してしまうのは仕方ない。リアルスティール◎で悔いなしの今年のダービーだった。

(ここではリアルタイムの心情を思い出して書いているので、故障は想定していない)

 返し馬で2頭だけ1コーナー方向へ行ったのがミュゼ2頭。鞍上2人が何か語り合ってスタート地点にやってきたが、エイリアンが逃げて、スルタンがタメるという作戦だったか(想像)。強い馬相手になんとかひと泡吹かそうと策を練るのは当然。スルタンが下馬してしまった(後日ケガはなく異常歩様だったと判明)。エイリアンもバッタリ来ていないのは流石で、今後楽しみ。

 我がPOG馬タンタアレグリア、位置取りが後ろすぎた。どう乗っても勝ち負けはなかったと思うが、あと23列前で競馬していたらもっと前に来ていたはず。さらにパトロールを見れば、最後はリアルスティールに寄られて大きな不利、あれがなければ5着はあったと思われる(今思えばリアルは脚を痛がって刺さったのかもしれない)。スタミナは十分で、これも秋は楽しみ。セントライト記念から始動するようだ。

私のPOGにとってのダービー、去年はイスラボニータで2着、今年は力負け、どうも1着が遠い。春の4冠のうちまだ勝ってないのはダービーだけ、何とか早く完全制覇したいものだ。

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2015年6月 3日 (水)

トラブル続きの週末

 ニコ生のあった金曜、朝起きたら突然ノドに鉛が入ったかのような重さを感じ、慌てて薬を飲んだが、症状は悪化。なんとか、声が枯れるような事態にはならず、ニコ生は無事に済ませたが、終わった途端に体全体が痛くなり、鼻水も止まらなくなった。気を付けていたというのに・・・・ダービーウィークに大きなミソをつけてしまう。

 ニコ生、ご視聴頂いた方には重ねて御礼。突然のぎっくり腰に苦しんでいた安藤さんも、ツイッターで面白かったとつぶやいて下さったようだ。視聴者だけでなく出役さんにも楽しんで頂ければ何より。川島さんも安田さんもさすがのタレントパワー。

 土曜、恐る恐る目を覚ますと、熱はないものの全身が痛い。さらにドピーカンの暑さで、むしろ寒さよりもこういう天候の方が、だるい身にはこたえる。

 ギリギリまで自宅で休み、8R前に東京競馬場入り。土曜にしては結構な人出。オークス当日に迫る約6万人もの入場人員だったらしい。それにしても真夏のような日差し。

 ラジオ放送席へ上がる。騎手からは芝が硬いという声が出ていたようだ。日曜の雨予報を受けて週末の散水はほとんどしなかったのだろう。

 9R、自信のあった本命馬アラフジが直線向いてここからというところで故障、10Rは本命ロードヴォルケーノがスタートで落馬。最悪の巡り合わせとなってしまう。ツキの無さを悟り馬券は控えめ。アラフジは可哀そうなことになってしまった。

 

 ラジオ日本は中継中のCMチャンス明けなどに、過去のダービーゴール前実況を流して盛り上げていた。スペシャルウィークが勝った年の実況の裏で、スペシャルウィークの「豊、豊」ではなく「カワチ!カワチ!カワチ!」の高いトーンの叫びが聞こえる。清水成駿さんの声だった。14番人気ながら敢然と本命を打ったボールドエンペラーの伸びを前に、さすがの巨匠も興奮を抑えられなかったのだろう(笑)。あの年、私はそのボールドに半馬身差されたダイワスペリア―、菊沢菊沢と叫んでいたっけ。15番人気対抗、馬連で180倍はついたはず。

 薬が少し効いてきて、お台場への移動はそれほど苦もなくできた。そして競馬予想TVの本番中、大きな地震が。一度、縦揺れ中心のすぐ収まるタイプ、そのしばらくあとに大きな横揺れがドンドン強くなる。これはとうとう来たか、月曜のこともあったので、あれが前ぶれで今回が本震かと覚悟した(大震災の時も数日前に震度5レベルの地震が東北であった)。

頭上では照明機材が揺れ、目の前の大きな机も揺れた。さすがに肝を冷やす。3分ほどして揺れは止まったが、モニターの速報を見てさらに驚く。震源の深さ580キロ、いったいこれは何か?。これだけ深い震源の地震で、関東がこれだけ揺れた記憶はない。M85(のちに8.1に訂正され)は巨大地震。

 すぐに思い浮かんだのは東京湾のシャチのこと。偶然なのかもしれないが、偶然ではないかもしれない。天正大地震の前には、ナマズが奇怪な行動をとったという記録が残っていて、これが地震=ナマズの関連の最初のものらしいのだが、それ以降、日本の地震史にも動物の行動異常は連綿と記録されている。迷信と片付けずに、本気で研究対象にしてもいいくらいの題材だとは思うのだが・・・。

 

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