まずはゴールドシップの件から
とにかく先週の週末は、ニコ生や予想TVの出演500回記念、宝塚記念に加えて自民党のマスコミ統制などなど、いろいろなことがあって書きたいことが溢れた。しかし日曜が終わると一気にニコ生以降の疲れが押し寄せてダウン。上半期が終わったという、精神的に「ひと山越えた感」から来る虚脱も大きかった。
月曜は本当に何もせず、ほぼ1日中倒れていて、たまに70年代から80年代のライヴ動画を見るというグータラ生活をしていた。金曜朝からほぼノンストップ、外へ出ている時間や放送に出ている時間も長い週末だったので、体力的にキツかった。まあ純粋に(予想を含めての)競馬を楽しんでいればいいという立場ではないので、この時期に忙しいのは感謝感謝である。
とにかく書きたいことが多いので、余裕ができるこれからしばらくは、できるだけ頻繁にアップしていきたいと思う。
本来なら、報道機関への統制発言から始めたいところだけど、競馬マスコミの端くれとして先に書いておいた方がいいのは宝塚記念のことだろう。
ゴールドシップの出遅れ云々がマスコミでも問題視されているけれど、断然の人気馬がGⅠでやらかしたから騒いでいるだけで、一般戦での人気薄が同じことをしてもどこも騒がないんでしょ?たまたまそれがゴールドシップだから騒動になっている。そもそも、競馬ってそういうリスクを含んだものだし、以前からあそこまでなくても出遅れ癖のある馬だったわけで、精神的に不安定なキャラなのだからこうなる恐れもある(出遅れを予測したという意味ではなく、何かやらかすという意味で)ということは結構いろいろなところでも書かれていたし、例えばニコ生でもほぼゲスト全員が発言していた。
そもそも皐月賞や3歳時の有馬記念、先日の天皇賞で見られたような爆発的なマクリ脚を使うスイッチが入る馬というのは、こういう逆モードのスイッチだって入る危険性も併せ持っているわけで、同じステイゴールド産駒のオルフェーヴルの阪神大賞典の3コーナーが、今回ゲートで起きた、それだけのことだろう。
思い出すのは、母ダイナサッシュの狂気を受けたサッカーボーイが、最後の有馬記念でゲート内で突如興奮して突っ込み、顔面をパイプに強打して流血しながら走って、それでも最後は直線で3着に追い込んできたこと。ステイゴールドはこのダイナサッシュの孫なわけで、ステイゴールドの狂気性もここに由来していたのはほぼ間違いないだろう(そもそも父のサンデーサイレンスもそういう馬だったわけで)。そう考えると、ゴールドシップのこのカブトシロー的気性(分からない人はググってね)にもまた愛おしさすら覚えてくる。
犯人探しする必要はまったくないけれど、しいて言うなら厩舎サイドの調教技術が到らなかった、そこでしょうね。個人的にはそれも含めて仕方ないと思いますが。
またスターターがあそこでゴールドシップが落ち着くのを待ったら、他の複数の馬にとって不利が生じる恐れも高く、それこそゴールドへの依怙贔屓となってしまいかねない。一度前脚を着地したところでスタートを切ろうという判断をスターターがするのは当然のことで、レリーズを握る瞬間にまた立ち上がられてはお手上げ。スターターには全く問題なし。
なお直後に関係者への取材と、実際にゲート内で起きていたことについては
http://sports.yahoo.co.jp/sports/other/horse/2015/columndtl/201506280007-spnavi
に詳しい。
個人的にはそのスタートよりも、有馬記念ほどでないにしてもぬる過ぎるレースになったことが残念でならない。メンバー的にスローはある程度予想はされたが、それにしても・・・。500万下のウインアルザスが勝ったレースを0秒4しか上回れなかったのは悲しい。チャンピオンシップのレースなのだから・・・・。
| 固定リンク