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2015年9月11日 (金)

9月6日・日曜

9日のインターネットラジオ「銀座競馬倶楽部・村上卓史の馬イイ話」を聴取してくださった皆さんに感謝。ツイッターでたくさんのリアクションをいただきました。何度か絡んでくれた市丸さんにもサンクスを。

 村上さんはこちらの勝手な想像と違って、実に穏やかな感じの、懐の深い方だった。

 さてここではまだローカル開催の話。9月6日日曜の競馬は例によって東京競馬場で観戦。

 この日は自分の競馬については特筆すること無し。消したシュウジに楽勝された小倉2歳Sは特に情けない。やはり橋口厩舎の小倉ラストサマーの勝負気配、そして1000勝目指しての勝ち鞍をこの馬が2歳戦部門で稼ぎまくる作戦濃厚だっただけに、完成度で雲泥の差があったか。2,3,4着馬が印上位だっただけに、逆らったのが悔やまれる。

 新潟8Rは3着馬がなく、◎○で入るも馬連だけ。すずらん賞はフレンチイデアルとマダムクレアシオンのワイドで勝負してしまって失敗。オデュッセウスを軽視したのがアダに。

丹頂Sは自信を持って切ったヒラボクディープに勝たれる。新潟記念は前週から決めていた自信の◎パッションダンス、これがまさか6番人気、意外と人気がなくニンマリするも、ファントムライト3着は・・・。あれだけ雨が降ったのだから少し足せばよかったのだが、配信に入れていないし・・・。

そして新潟最終も撃沈。今年のローカルは本当に近年にないくらい好調で、このまま終わらないでほしいとまで思っていたのだが、最終日で大叩きしてしまう。

(なおその後ミュゼスルタン骨折のニュース)

 さてこの週末の競馬界には別れの知らせが相次いだ。種牡馬関係ではコンデュイットが帰国、障害専用の繁殖となることが決まったようだ。ティンバーカントリーは種牡馬引退。ウォーエンブレムは北米帰国。競走馬ではキーンランドCで激走したトーホウアマポーラが引退。もともとラストランと決めていたそうだ。

 そしてこの日、札幌7レース騎乗後に藤田伸二騎手が引退を表明。漠然と、そろそろなのかなあとは思っていたので、引退自体に驚きはないが、開催の最中というのは意外だった。いろいろ問題も起こしたし、批判の対象にもなりがちな人だったが、良い意味でも悪い意味でもこれほど話題を振りまいた騎手も珍しく、個性という意味では突出していたし、華があったことは間違いない。客商売としては大事な要素。プロレス界で言うところの「トンパチ」という言葉がピッタリで、そうした人すら呑み込むのが競馬の懐の深さでもあるし。何やら寂しくなる。それにしても引退に際してまで、この人のキャラクターについてツイッターとかで非難している人がいるが、なんだかねえ。

 個人的には、騎手の手腕としての印象はアドマイヤドンの朝日杯と、ヒルノダムールの天皇賞、そしてシルクジャスティスの有馬記念。ハデさではもちろんフサイチコンコルドのダービー。感謝したいのは、私の父親にとんでもない払い戻しを与えてくれた、エリザベス女王杯のタケノベルベット。

 個人的に藤田騎手の引退よりショックだったのが、名門トウショウ牧場の閉鎖決定。私が競馬に出会う前から続いていた、あのお馴染みの勝負服がそれほど遠くないうちに見られなくなるとは。私が今でも、そしておそらく永遠に史上最高の競走馬と考えるトウショウボーイ、不運の名牝だったエイティトウショウ、未完の大器トウショウイレブンあたりが思い出されるし、個性派ではトウショウピット、トウショウプリンス、ヌエボトウショウ、トウショウペガサス・・・・。書き続ければきりがないほどだ。メジロが消えて、そして今回トウショウが消えて、私の競馬史にとって大きな欠落だ。何とか存続させる道はなかったものか・・。

あと2年?3年?の間に、あの勝負服で重賞を勝つ馬が出てくるのだろうか。

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