少し腹の立ったこと
◆天才、浦澤直樹の幼少期を育んだ、府中市内のおもちゃ屋のみのる屋がひっそりと閉店してしまった。無粋な駅前再開発のあおりを受けて移転、仮設店舗で、パチンコ屋やコンビニの並びでの営業を余儀なくされていたが、とうとう持ち堪えることができなかった・・・。こうして味わいのある個人商店がどんどん追い込まれていくのは、何も府中に限ったことではないけれど。
◆先日、某大規模チェーンのドラッグストアで風邪薬を買い求めた時のこと。自分の体質に最もよく合っているベンザブロックのシルバーの箱を見つけてレジに持っていったら、いきなりレジの女性が「これよりもこちらのお薬がいいですよ」とか抜かして、見たこともない会社の見たこともない薬を薦めてきた。唖然とした後に軽く怒りが込み上げてきた。「いや、この薬が欲しくて買いに来たんだから勝手なことしないでくれますか」と冷たく言い放ってそのまま会計してもらったが、店とメーカーが結託してこういう商売をしているんだろう。もうこのチェーン店で買うことはないだろう。他にいくらでも良心的な店はある。
◆小金井の女性タレント傷害事件。被害者は生命を取り留めたという報道が先日あった。理不尽な凶行によって命が奪われないで済んだのは何より。
比べるまでもないくらい次元の違うことを前提にすると、近所に住む人間が受けた間接的な迷惑としては、日常的に使う駅の構内に入るたびに、ここに数時間滞在して被害者を待ち伏せしていた犯人のあれこれを想像させられること。「この景色を見ていたのだなあ」「この喫茶店で時間つぶしたんだろうか」「このポスターも目に入っていたんだろう」などと、余計な要らんことを考えさせられるというか、日常見ている風景に余分な汚いシミを付けられたような思いにさせられること。
◆押入れの中の入れ替えなどしていたら、下に敷いていた古新聞が2008年8月のもので、そこに厚労相時代の巻添え、じゃなかった舛添の記事。湯河原で大臣直属の有識者会議合宿をすることがバレて、新聞記者から「税金の無駄ではないか」と詰問されたところ「これまでの委員の努力をねぎらって何が悪い」と発言したことが問題となって、翌日にこの合宿を中止したという記事だった。ある意味昔からブレてないのね。結局こういう報道があったのを忘れて、当選させてしまった都民も悪い。
参院選を睨んでの舛添糾弾パフォーマンスにも見え見えのものがあったが、かなり前にも書いたように、政党政治はもう限界で、特に日本では腐敗してしまった。政党政治である限り、政局が国民より優先される事態は永遠に続くのだろう。
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