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2016年8月24日 (水)

リオ五輪閉幕

リオ五輪閉幕。始まる前は盛り上がり今イチと思ったし、治安や運営のずさんさでマイナスイメージもついていたけれど、終わってみれば良い大会で日本にとっては大団円となった感。

ボルトやフェルプス、内村選手のような、共有しようもない圧倒的才能に感嘆させてもらうのも五輪の楽しみだし、逆転のドラマや信じられないミスがもたらす愁嘆場に共感を覚えるのも五輪の楽しみ。

時間帯の関係で北半球開催の時ほどリアルタイムで見られたわけではないが、いくつか感じたことを。

 

◆陸上女子5000mの、転倒選手を巡る助け合いや、北朝鮮と韓国の選手の2ショットなど、種目の結果以上に感動的なシーンがいくつか見られた。スポーツの持つ大きな意義がここにあると思う。

 

◆外国人選手は、敗れた直後に相手を素直に称えるコメントが出すことが多い。

 

◆健全な肉体に健全な魂が宿るわけではないことは、ロクテ選手でまた証明されてしまった。もともと、この格言は間違いで、原文は「健全な肉体に健全な魂が宿るようになってほしい」という願望を表したもの。

 

◆オリンピックのたびに問題となる柔道の審判問題、今回は見ていた範囲では不可解な判定がほとんどなく、ジャッジ技術がかなり向上していたように思う。

レスリングの新ルールも以前より分かりやすい方向に改善されていた。ただ、レスリングが五輪種目から除外の危機に瀕して何とか生き残ったことは半分忘れられているけれど、これがなくなっていたら日本の楽しみは半減してしまったわけで。

 

◆柔道連盟はあれだけの度重なった大事件のあとに、指導者陣を一新して見事に立て直した。またバドミントンも妙なプライドを捨てて元世界王者の外国人コーチを招聘して飛躍的に成績を伸ばし、シンクロの井村コーチの日本復帰もメダルの原動力となった。バドミントンも個人的な不祥事ではあったけれど、短期間でよくモチベーションを戻したと思う。指導者、指導体制の役割は本当に大きい。国策のバックアップとか、活動資金とかも確かに多ければ選手は楽なのは間違いないが、それよりもやはりヒトの力。デジタルツールからは出て来ない経験と勘と信念。

 

◆増田明美さんの解説はますますアナログタロウ化してきた。

 

◆前回は萩野選手の「なんだかものすごい夏休みになりました」が印象的と書いた五輪名言。今回の私的名言は女子レスリング吉田選手の母の「あとちゃんとしなよ、このあとちゃんとしなさいよ」。これが最も印象的。そして文句なしに素晴らしい、シンプルだけど晴れ渡るような爽快さを感じさせてくれたのが、金メダリストとなった女子レスリング川井選手の「これが、自分の教えてもらったレスリングです」。

 

◆最後に書きたいのは、選手たちは別に国を、日本を背負う必要などさらさらない、ということ。それは選手の皆さんの仕事ではない。国がお金を掛けて云々と言いだすバカが必ず出るのだけど、それとは次元が違う。選手はみんな、まず自分のため、そして自分の回りの人や支えてくれる身近な人のために頑張ればいい。吉田選手の涙を見てそんなことを思った。

それにしても、吉田選手はかつての団体戦での敗北、父の死去、そして今回と、おそらく今の日本人の中で号泣しているところを、一般に最も多く見られた人だと思う。感情の吐露をストレートにできる素直さがいい。

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