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2016年11月

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2016年11月29日 (火)

ジャパンカップ終了

またしてもだいぶ更新間隔が空いて遅くなってしまったが、25日の新宿ロフトプラスワンのイベントにご来場下さった方には心より感謝感謝。こちらの想定以上の入りで、出演者スタッフ一同とても喜んでいます。

 スタジオ収録には慣れているものの、公開イベントのMCは実質初めてで、個人的な反省点は多々あったが、ゲストの皆さんのキャラとお客さんの熱気に救われて、テンションが落ちずにフィナーレまで行けたのは何よりだった。健康上100%ではなかったので、今イチスピード感ある仕切りができなかったことも反省。次にチャンスがあれば、まとめて取り返したい。

 

 このイベントの段階では、雨がどうなるか微妙だったが、JC前日には降り出しが夕方遅くなってからの予報に替わり、泣きだしそうな空ではあったが小雨がパラつく程度で我慢してくれた。終わってみればキタサンブラックというか、武豊の独壇場。でもあのレースに武邦彦が乗っていたら、まずあんなに楽に行かせはしないはず(笑)。

 とはいえ、キタサンブラックの自在性は本当に素晴らしいもので、別に逃げなくても競馬はできて、いずれにせよ勝ち負けになっていたはず。雨が降らないということで印は水曜時点の△から★に上げた。有馬記念の1番人気はこちらか?サトノダイヤモンドか?グランプリの大きな目玉ができた。ただ、ここまでがデキすぎの気がするのも確か。

 

 △サウンズオブアースにも別の意味で脱帽。ヒモ馬なので常に△か○しか打てないが、寒い時期ならシッカリ自分の仕事をするのはさすが。

 ◎シュヴァルグランは直線入ってもエンジンかからず、ラスト1ハロンでは諦めかけたが、福永騎手がよくぞ最後まで渾身のムチを振るってくれた。3着に飛び込んだおかげで馬券もいろいろ的中。3連単は重ねていたところが入ったし、サウンズとシュヴァルのワイドが意外についた。有馬記念で逆転なるか。

 

 レインボーラインは上がり最速で追い込んできたがこの展開では6着が精いっぱい。ただ、菊花賞から有馬へ直行してくれたら・・・・ここはできればパスしてほしかった。ディーマジェスティは上がりも凡庸で、位置取りとペースに殺されたわけではない。デキ落ちはパドックからも明らかで、菊花賞以来のスランプモードから抜けていない(どころか菊花賞よりさらに悪くなっていた)。菊のあとにここでシッカリ休んでほしいと書いたが、やはりここを使うべきではなかったと思う。あと同行のライターT氏は、「ディープの男馬は(才能が)売り切れるのが早くなってる気がする」と言っていたが、3歳春までに高次元の内容を見せたディープ産駒は、成長が止まるということかもしれない。なんとか復活してほしいものだが・・・。

 

 秋晴れが望ましいといえば望ましいが、たまには晩秋の氷雨に煙るフィナーレも悪くない。2016年の東京競馬もこれで終了。関東では来週から師走の中山、いよいよラストスパートとなる。

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2016年11月23日 (水)

マイルCSのこと&競馬本紹介

大したことはないのだが、11月はじめに左耳の突発性難聴をやって以来、少し体調を崩していたので、この週明けは必要な仕事以外はゆっくりしていて更新が遅れた。先週末は気を張って外仕事をしたので、月曜にややその反動が出たようだ。また金曜に、年末に出す新書をラストスパートでやっと書き終えたので、そちらの疲れもあったのかもしれない。(23日にゲラの赤入れも終わった。12月10日発売です。)

 

 このところ関東は静かだなあと思っていたら火曜朝の地震。人的被害は小さなものに留まったようで、規模の大きさの割には無事でなにより。ニュージーランドで大きな地震があると、その数日後に日本に来るというのはもう決まりと考えた方がいいのかも?

 土曜日曜のあれこれは次回に回すとして、ここではマイルCSのゴール前の一件について。現在の制度ではああいう裁定になるのは仕方ないというか当然。そもそも、騎手への過失制裁とレースの結果を別枠に考える(といえばまあ聞こえはいいけど)のが原則で始まった制度改変だから。被害を全く受けてないイスラボニータが繰り上がりで1着になるというのもオカシイ話といえないこともない。そもそもこの手の事態が起きることは導入時に散々問題にしたのだから、何を今更である。

 ただ、騎手への制裁はもっと重くすべきだと思う。騎乗停止期間が裁定委員会にかからないギリギリの長さで止められても、あまり抑止力にはならない。もっとも効くのは、現行制度では無理なことを承知で書けば、騎乗停止30日以上となった場合は馬主へ入る賞金を半減させることだ。そうすればそういう騎手は使わんということにもなるだろう。半分冗談半分本気である。

これを荒唐無稽とするなら、30日以上の騎乗停止期間終了後、さらに1ヶ月から3ヶ月は重賞騎乗を禁止する、というルールを作ること。これはあながち難しい話ではないだろう。未熟な騎手は、大きなお金が投じられる重賞には乗せないという姿勢は、ファンに対してもある程度はJRAが礼を見せることになる。

 レースだが、直線入ってからのパトロールを見ると、まずはネオリアリズムが苦しがったのか?内へササって、最初はミッキーアイルが狭くなっている。ムーアは反対方向からムチを打って補正しようとしているのだが、ネオはそれでも内に寄った。

おそらく、ミッキーの浜中は、ムーアに邪魔されたと思って頭に血が昇ったのではないだろうか。右ムチでネオを圧し返し、そのまま夢中でムチを打ったらミッキーも止まらなくなって横への玉突き被害を発生させてしまった、という感じだ。

 関係ない話だが、思い出したのは、以前引退された某元調教師さん(だったと思う)から聞いたことなのだが、馬は普通ムチを打つと、反対方向へ動くものだが、中にはムチの方向へ寄って行こうとする馬もいるんだという話。ムーアの右ムチに対し右に動いたシーンのあったネオリアリズムを見てそんなことを思い出した。もしそれが本当だとすると(そしてネオがそれに該当しているとすると)、テン乗りではなかなか把握できないことだと思う。調教とレースではまた違うだろうし。

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2016年11月17日 (木)

11月13日・日曜の競馬

 先週の金曜、11日は白髪染めとヘアカットへ。渋谷や青山はまだ街がクリスマスモードにはなっていない。府中は結構クリスマスイルミネーションが始まっているのだが、こういうものは中途半端な田舎の方が先走るということか(笑)。

 

 その11日には月刊・競馬最強の法則の発売日。印象に残った記事は「シン・キュウシャ馬券で儲けろ」。若手中堅調教師の買いどころ、調教の特徴などが詳細に分析されている。純粋に資料として使えそう。

また以前も何度か推奨している連載、田端到氏の「競馬万華鏡」。今回はサクラユタカオーとその血の物語。トウショウボーイと並んで、その美しさ、走りの華麗さでは歴代12を争う馬だったので、嬉しく拝読した。

 

 12日土曜は前回書いたので略。13日の日曜は、東京場内でベストセラーズから出す単行本のための撮影。1210日予定で恒例の「開催替わりに読む 馬券の絶対ルール」の17年上半期篇が出るのでそれに合わせるための撮影だ。好天すぎるくらいの好天で、眩しくて目を細めないようにするのが大変だった。お客さんは、撮影をしていると「誰がいるのか?」とタレントを期待して興味津津の目で除きこんでいるのがこちらからも分かるのだが、冴えない知らないオッサンが撮られているのをみると明らかに失望の眼差しに替わるのが本当に申し訳ない。この手のことでの恥ずかしさは、とうの昔に失せてしまった。

 

 撮影中に、レースを見ながら興奮しているところのショットを押さえたいという希望があって、67Rと買ってみたが上手くいかず。エンジンを掛けるにはやはり人気薄からドンドン買わないとダメ、とばかりに8Rは11番人気のフラマブルから攻めまくってカンフル入れたらこれが大正解!ハナ差4着のメイスンスパートに割り込まれてしまうと激安になってしまうので、ゴール前は久々に渾身のシャウトが出た(笑)。相手本線が同着2着のブレヴェストだったので、撮影にかこつけて大漁となった。まだまだ持ってる?

 

 これでツキが戻ってきたのか、10Rは狙っていた爆弾、▲ウエスタンメルシーがまさかの最低人気での激走をしてくれて、さらにブレイク。福島記念は馬連ワイドだけの当たりになってしまったが◎▲で何とか。そして女王杯は安定の?ハズレ。本当にGⅠを何とかしないとシャレにならない。この秋のGⅠはまだ秋華賞だけしか結果が出ていない。東京最終は余裕ができているので、◎トーセンラムセスとエバーキュートから手広く流して引っ掛ける。満ち足りた気分で競馬場を後にするのは久々だ。

 

 女王杯、マリアライトは1コーナーの不利も大きかったが、あれがなくても勝ち負けにはならなかっただろう。メンタルの影響は分からないが・・・・。そもそもシングウィズジョイという選択肢は全くなかった。

 

 ジャパンC1週前登録が出た。外国馬は今年も淋しい顔ぶれ。日本馬も、「これ休んだ方がいいなあ」というレースをしていた、秋のGⅠで人気になって負けた組や、格下馬が「かき集められて」頭数を揃えた印象。キタサンブラック、ゴールドアクターの2強に、先日万全の勝ち方をしたシュヴァルグランの3強状態、そこからは少し離れているかも。盛り上げに微力ながら貢献すべく、レース2日前の夜にはロフトプラスワンでのイベントで司会をします。当日のお天気が気になるが、ぜひご来場を、当日券出ます。

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2016年11月12日 (土)

10月12日・土曜の競馬

土曜は所用があって8Rゴール寸前に競馬場入り。前日とはうってかわった秋晴れ、風も穏やかでとても過ごし易い1日。数少ない、秋を体感できる陽気だった。

 

その東京8R、蹄葉炎で1年ぶりのグレータ―ロンドンがいきなりの復活劇。頭が下がる。

9Rのオキザリス賞、困った時のシゲルベンガルトラにまた救われた!△○▲で3連複、馬連も○から押さえたタテ目で気分上がる。

10Rはカシノピカチュウが、なんと新馬戦以来45カ月ぶりの勝利。勝ったのは前回の大統領選よりも、五輪よりも前だったということか。荒れるレースと思って期待したのだけど。

武蔵野Sはタガノトネール2番手から早め抜け出し。休み明けは動かないと決めつけて失敗。ゴールドドリーム頭ナシは正解だったのだが・・。これは私には超難題だった。ノボバカラは距離以前の問題。モーニンは斤量だけではないだろう。正面から見たら馬体がブレていた。それにしてもスゴい時計。

福島メインは今日の本命の中で最も自信のあった◎トミケンシャルゴー快勝も、2着ナムラがない・・・・。今日の穴馬で配信したダイチヴュルデ3着だっただけに悔しい。13着のワイドで何とか埋めたが・・・・。

東京12Rは、堅かったけれど、3着ダウトレスで3連単が40倍ついたのは助かった。まとめ買いで、こんなレースでも少し浮いた。

 

東京の芝は、内が荒れてきたけれど全く問題ない。内を通ってもそん色なく伸びる。明日日曜は去年大勝した女王杯、そして大好きな福島記念。笑って帰れるか?

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2016年11月 9日 (水)

11月6日の競馬

 アメリカ大統領選。就任時の年齢としては史上最高齢となるトランプが勝利。私は反グローバリズム、それも鎖国イズベストくらいの(笑)考えの持ち主なのだが、トランプを反グローバリズムと評している大方の識者のコメントには少し疑問。トランプの政策を見れば新グローバリズムと言うのが正しいと思う。それも汎アメリカニズムとでも称すべきタイプ。つまりはアメリカ主義を世界に敷衍しようというのが一貫した姿勢である。

あと間違いなく、当面日本の景気は悪化する。そしてつくづく、TPPを強行採決しなくて正解だったと思う。

 それより、トランプのあの体躯を見ていると、4年もたないのではないかとそっちが気になる。

 

 116日の日曜。予想TVの狙い目レースにしていた京都新馬戦のティーティクイーンはあえなく6着に敗退。外を回り過ぎのきらいはあったが、普通のところを走っていても勝ち負けは難しかったか。どのみち2着馬を消しているので、下手に3着あたりに来られたらなお悔しかったかもしれない。狙い目レースは穴狙いしない方がいいと分かっていても、つまらないレースはどうしても推したくなくて、スケベ根性を出してしまう。

 

 印象に残ったのは京都8Rを勝ったレッドディオーサ。準オープンを勝ったナリタスターワンも本当に強くなった。ここまで来るならPOG時期にもう少し・・・。

 東京6Rはどうやっても勝ち馬が買えない。7Rはアポロナイスジャブが頑張ってくれて少しついた。これ以降、堅そうでケンするレースがやたら多く不完全燃焼。ヒモ荒れを見込んだ晩秋Sは、◎センチュリオンで勝負に出たが、あまりに安い決着で失敗。★サヴァティアーノ次第だったのだが。

 

 アルゼンチン共和国杯も順当で素直な決着。ここはジャパンCへ向けて一度東京を経験させることの方がテーマと伝えられていたシュヴァルグランが、様子見の一戦でも完勝してしまった。予想TVで、能力は1にシュヴァルグラン、2にアルバートと言っていたのに、素直に本命にしない方が悪い。そもそも◎モンドインテロは人気になり過ぎだ。完敗の4着。レコンダイトはあの位置取りはないだろう。蛯名は夏以降、勝ち切れない場面が増えてきた。それにしてもムスカテールに前日大量に入った、単勝の投票は何だったのだろう。

 

 みやこSはイチかバチかのカゼノコ追い込みに賭けたが不発。普通にグレンツェント◎でも良かったが、ただ3着ロワジャルダンには全く気がなかったので、もしそれで取れても馬連までだった。アスカノロマンは何かコンディションがまともではない感じ。ラニは左回りが良いのはもちろんだが、気分にかかる面も大きい。走ってみないと分からない馬でもあるだろう。次走チャンピオンズCが楽しみだ。

 2年連続で、父が同じで母が全姉妹のモンドクラッセとカゼノコが去年と同じ馬番を付けて、しかも今年は同じ枠に入った。番組でも言ったが、これを偶然と考えるのは無理がある。個人的にはこういう「遊び」というか「仕掛け」は大歓迎だ。もし百歩譲って偶然なら、それはそれでロマンがありすぎ。

 

 福島メインのみちのくS、◎フルールシチー5着、クリノコマチは4着。掲示板を逆さにしたら◎△▲で大当たりなんだけどなあ・・・。飲み屋でくだまいてる親爺みたいなこと言ってますが。

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2016年11月 8日 (火)

11月4日・5日

博多の陥没事故の映像はなかなかショッキングだった。これからいろいろ解明されていくと思うが、地下鉄工事が原因ということは交通局が認めて会見している。2年前にも近くでやはり地下鉄工事を原因とした小規模の陥没事故があったそうで、そういう不安定な地盤でありながら、間を置かずしてこの惨事。工事基準の見通しの甘さはあっただろうし、前回の事故からの改善を果たして図っていたのかという疑念も。

 悲惨で言葉もないのは神宮のアート展示イベントでの遊具火災。子供の命が失われたことについてはただただ悲しいだけだが、繰り返し指摘したいのは、民放ワイドショーで、火災の最中の映像を映している時の、出演者のワイプ。悲惨な不幸な事故に、演出優先で加工した映像を垂れ流す行為について、制作者はどんな意志を持って行っているのか。外道の所業であるという自覚はテレビ制作者にあるのか。分からないでやってるなら阿呆、分かってやってるのなら鬼畜と同じ。

 

 4日・金曜は近所の病院へ午前中に行ったあと、午後は数日前に急遽決まった、ある馬主さんへのインタビューで汐留へ。近く公開される予定、決定したらお知らせする。

 5日・土曜はやや風が強く、肌寒い一日。昼食にフジビューのファストフードエリアでカレー、鳥千のチキン。メガグルメフェスタの内馬場までいく体力が今日はなかった。

 イベントスペースでは月刊優駿の歴史を展示。競馬が続く限り続いてほしい雑誌である。昔の、官報のようなムードが漂う中綴じ時代の優駿が、個人的には懐かしく、またストイックな作りが好きである。(今を否定しているわけではない)

 

 今開催は、私のラジオ日本の担当は土曜午後後半で14時半から。始動がゆったりなのは身体には楽なのだが、放送開始までに買うレースも前半担当時より多いので、つまりはやられている可能性も高まるわけで、放送までにテンションが下がっていることも多く、これはこれで厄介だ(笑)。初日からいきなりそのパターン。ただ直前の東京9Rが、想像以上についてくれて少し助かった。エイシンアロンジーの人気が無さ過ぎ。

 

 10RノベンバーSはラヴィエベール◎2着も、他がない。それにしてもルメールはひどい下手を打ったものだ。まさかこの時点で翌日の恐ろしい進撃ぶりは1ミリも想像できなかったが。

 11Rの京王杯2歳Sは、△◎で一応的中。★ジョーストリクトリも結構頑張っていて一瞬は高まった。レーヌミノルは手応え満点で直線へ。あまりの手応えの良さに、鞍上がタイムトリップを可愛がって、満を持しての追い出しになった分、モンドキャンノに接近されてしまった。前を可愛がらずに早めにスパートしていれば、おそらく勝てたのではないのだろうか。上位2頭はなかなかの内容で、やはり例年の京王杯よりは中身があった。

 

 評価に窮するのは京都のファンタジーS。確かにミスエルテの勝ち方は、見かけはハデだし、あそこから届いたこと自体メンタルは大したものと思うが・・・・。ダート1400mの500万特別(なでしこ賞)より遅い前半のペースで、それでいて上がりも前半の緩さの割にはさほどでもなく、追い付きやすいペースと相手にかなり恵まれたのは確かだ(スローなのにシンガリ付近から追い込んで勝ち切ったのだからスゴイという見解には与しない)。

放送でも言ったが、勝ち時計はほぼ近2年と同じで、使った脚も一昨年2着のダノングラシアスとさほど変わらないものであり、今回の比較ではディアドラやクインズサリナと同じ上がりタイムという点をどう判断するか。宿題は結構残ったレースだと思う。意味のない比較だが、もしレーヌミノルがこちらへ出ていたら楽勝だったのではないか(長谷川仁志さんも夜のラジオで同様のことを述べておられた)。ただ次走、マイルになるのは全く問題がないだろう。

 

 東京12Rは◎ドラゴンズタイムは早々にダメだと分かったが、穴で推したシャイニービームが頑張りいったん先頭。シャイニーからも何点か散らした馬連に望みを託したが・・・ゴール目前にして力尽きた。

 正門前の駅へ向かうアーケードの混雑、お台場へ向けて1本でも早い電車に乗ろうと歩いていると、前の人混みから、「最終レースでラジオの人がシャイニービームシャイニービームって言ってたから3連複流して、やった!と思ったんだけどなあ」という声。ヒエーッごめんなさい!それ私です・・・・心中手を合わせながら横を追い抜いた。なんと罪な仕事をしているか・・・。次に向かおうとしているのが競馬予想TV。こちらは解説や推奨ではなく、身内で貶し合いをするだけなので、まだ仕事としては少し気楽だ(笑)。

 

 

 

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2016年11月 3日 (木)

雑記

◆天皇賞のファンファーレ、演奏のブレイクのところにあの醜悪な「オイ!オイ!」のコールが今年も。ハロウィーンで暴れて警察の厄介になるバカどもと根は同じ。群衆心理というか、自分が騒いでカタルシスを得ればいいという、極めて迷惑な思考の人間がこれほど多いというのは悲しいことだが事実。この声を出しているのは明らかに20代男性が大半。いつこの汚らしいコールが無くなるのか。

楽しみ方が自由とかそういうことではなくて、これを汚いと思わない美意識が許し難い。

 

◆ミスエルテは、なんでファンタジーSに出走?と思っていたが、陣営のコメントを見ると、どうやらかなり距離に不安を持っているらしい。マイルでもギリギリと考えているようだ。果たして1400mでどんな走りをするのか、ファンタジーSが例年以上に興味深く見られる。

京王杯2歳Sも例年になく粒が揃った。グランプリボス→リアルインパクトで決まった年が後から見れば異常に輝いているが、今年のメンバーを見るに、のちのちこれに近いくらいの実績を残す馬が上位を占めるかもしれない。

 

◆ラジオを聞いていたら、東京の海浜地区の地名の蘊蓄が紹介されていた。大井の勝島は、戦時中に縁起を担いで付けられた名前、そして平和島は終戦直後に安寧を希求して付けられた名前。今は馬と舟の戦場に。もっとも、平和だからこそ享受できる戦いだ。

 

2日の水曜は、用事があって帰省。時間が少しあったので、数十年ぶりに歩いて駅まで。知ってはいたものの、考えていた以上のゴーストタウン化した現状を目の当たりにしてショックを受けた。

個人商店は午後3時にして9割方シャッターを下ろしている。郊外の大型量販店と、駅前のイオンがすべて駆逐してしまった。私が住んでいた頃、通りを歩けば種々雑多な商店が、それぞれまるでアトラクションのように賑わっていたのに・・・・。雨が降りそうなほどの曇天で、なお一層、町全体が圧し竦められたに感じられる。

昔の中央通りで、すれ違ったのは計5人だけ。老人が4人、唯一の若い人は、訳の分からない言葉を大声で叫びながら自転車に乗っている、特別な電波を送受信しておられる方だった。

そんな中でもいくつか営業している店があって、それは決まって理髪店・美容院。どんな環境でも髪は伸びるということ。そして量販店にないのがこういうお店ということだろう。あとは生花店が2カ所、ハンコ屋が1カ所、シャッターを開けて営業していた。これも量販店には少ない類の店舗。

私が中高生時代、どんな本を買おうかとワクワクしながらよく通った某書店は、大きめのブックスタンドくらいの品ぞろえ(!)しかないとはいえ、一応店を空けていた。学校の教科書や参考書の取り扱いなどでなんとか支えているのだろう。

もちろんCDショップもない。映画館もない。レンタルビデオ屋すら見当たらなかった。いったいここに住んでいる10代は、どこで文化的な物事に触れているのだろうか。パソコンの中だけでは侘し過ぎる。

通りのどん突きには、市が建てた「明るい未来の街づくり」と書かれた看板が立っていた。皮肉めいた標語?にオチを付けられて、陰鬱なる気持ちで帰途に就いた。

 

 

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2016年11月 2日 (水)

10月30日・日曜の競馬他

 ショウナンパンドラ引退発表。ジャパンCからほぼ1年、激走の後は故障に泣き続けた。これから増えて行く「母の父ディープインパクト」の命運を握る1頭になるだろう。

 ジュエラーは筋肉痛によるハ行が出ていて女王杯回避。出ていればまず勝ち負けだったはずで残念。復帰は来春の予定だそうだ。

 

30日の日曜。天皇賞当日で混雑しており、内馬場のメガグルメフェスタ突撃は諦めた。だいぶ混んでいるように思えたが、前年比割れだったそうだ。

 

◆話題になっていたのが東京3Rの妙ちくりんなオッズ。単勝10.8倍の勝ち馬の複勝率が7.5倍というアンバランス。しかも単勝4番人気馬の複勝が1080円。いくら1.5倍の1番人気が消えたとはいえ、これは凄すぎる。

 

◆東京6R、コスモラパン3着なら3連複が救われたのに粘れず。取れるのは安い馬連ばかり、8R、ジョリーアップまでは買えない。見送ったレースも多かったのだけど・・・。

 

◆天皇賞の結果、馬券的には全く手が出ない。情けない話だが、この組み合わせの12着は何度やっても私には買えない。モーリスやリアルスティールがスローの2000mでこの上がりを使えたこと自体、全く想定外であり、私の予想能力を超えていた。ギブアップ。とくにモーリスの脚の使い方の特性を見誤っていた。

◎アンビシャスはスタート後に内の2頭に寄られてシンガリまで下がるのを余儀なくされた。しかもスローでどうにもならないかと思われたが、横山典も見事なリカヴァー、直線では内を突かざるを得ず、一旦は先頭へ並びかけようとするシーンもあったが・・・・そこまでに脚を使わざるを得なかったのが痛かった。あれで4着を守ったのは能力を示したと言える。

▲エイシンヒカリは、気性に問題のある逃げ馬特有のパターンだろう。アンカツさんのツイッターで書かれていたことが、敗因というか、この馬の分析としては最も腑に落ちる。とんでもない能力の走りを見せる逃げ馬は、時としてボロボロになるのは昔からのパターン。エリモジョージのようなものだ。理屈で割り切れるものではないだろう。そこがまた馬の不思議で面白いところ。おそらく頭がとても良いのだろう。

△モーリスもエイシンヒカリもこれで国内は最後。もっと見たかった気もするが仕方ない。2頭とも当初の予定通り香港遠征が発表された。

 

◆このところ、スターリングローズの種牡馬(母の父でも)としての優秀さが証明される事例が増えている。絶対に輸出しないで日本に置いておくべきだ。

 

2000m、500万の紫菊賞→中1週で1800mの萩S→中1週で2000m・500万の黄菊賞→中1週で2000mの京都2歳S。この組み方は全く不可解、分からない。

そして今週から始まる5回京都、ダート1800mの1000万下が全て平場で、特別戦がゼロ。この理由も分からない。

 

◆先週の週刊競馬ブック誌の読者投稿で、28日開催への非難の声が掲載。当然。そして今週の同誌で、須田さんが書いているコラムに完全に同意。さらにカジノへの危機感をちゃんと書いた著名人も、私が見ている記事の中では初めて。

 

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2016年11月 1日 (火)

10月29日・土曜の競馬他

 

 イベントの前売りチケット、おかげさまで好調に推移している模様。お礼申し上げます。引き続きよろしくお願い致します。

 声優の肝付兼太さんが逝去。個人的にはドカベンの殿馬の声が一番残っているが、それよりなにより、肝付さんが1974年から75年くらいにかけて、ラジオ短波で持っていたBCL番組「ハロージーガム」で、私は当時のジーガムの最新機だったラジオ・三菱ジーガム4041名に当たる懸賞レポートに応募して、肝付さんの審査により当選させてもらったという思い出がある。海外短波放送受信マニアだった、当時の私は、BCL向け受信機ではない普通のラジカセで、裏側のエクアドルからの「HCJBアンデスの声」をいかに苦労して受信したか、その奮闘ぶりを書き綴って採用されたのだ。数少ない人生の栄光の一瞬(涙)。肝付さんありがとうございました。

 ちなみに、私の記憶ではハロージーガムが終了したあと、タモリが「BCLワールドタムタム」なる番組を始めたはず。あのタモリが一時期ラジオたんぱでレギュラーを持っていたのだ。しかも嫌われタレント上位だった当時のタモリである。

 

 もうお一人、俳優の平幹二朗さんも逝去。私にとっての平さんは小学校4年の頃に夢中になった、司馬遼太郎原作のNHK大河ドラマ「国盗り物語」。前半部の主役である斎藤道三。とにかく格好良かった。小林昭二(渋い!)演じた元家臣の小牧源太に討ち取られて生涯を終えるシーンの重厚さ。数年前に発売された総集編だけのDVDで今も見ることができる。総集編だからだいぶ省かれているのが残念だけど・・・。ちなみに後半の主役となる織田信長、今でも信長といえば高橋英樹だ。昭和天皇が最も夢中になったドラマと聞く。

 それにしても今年ほど昭和の終焉を突き付けられ、ノスタルジイを裁断された年はない。

 

 1029日土曜。京都でPOG指名馬ピスカデーラが勝利。持ったまま先頭に立つ時の脚は流石だったが、ラスト1ハロンで油断?したか2着馬の勢いに迫られハラハラさせられた。しかい追い出すと再び伸びて完勝。

マイルでは短いタイプだけに、阪神JFから桜花賞路線は踏まないだろう。フラワーC~忘れな草賞かフローラS~オークスへの路線に乗せるまで、あと1つどこで勝つことになるか。

 

 萩Sは話題のヴァナヘイムが2着も、あのどスローなら位置取りだけの問題であり、さほど負けに意味はないだろう。よく走っているし進境も見えた。

 

 ラジオ日本の担当レース、東京の7,8,9Rは3連敗。なぜか単勝20倍台の馬ばかりを本命にするという巡り合わせ、思い切った冒険も、失敗に終わってしまった。スマートアリシア、レッドベリンダが共にシンガリ負け、カトルラポールは6着。

 

 下へ降りてスワンS、◎ダンスディレクター3着なら・・・・。サトノルパンも推していた1頭だけに、3連単780倍を逃したのは痛い。アルテミスSは◎トーホウアイレスも、マイナス10キロで馬がカリカリしており、レースにならず。

 

 予想TVの控室では日本シリーズ。どの試合もつまみ食い程度でしか見てないけど、先週末の段階では、まさかこの日までシリーズが続くとは思わなかった。日本ハムは確かに強いけれど、広島が采配で自滅した印象が強い。2連勝してから急に他所行きの野球になったのは、DH制に変わったからか。鈴木に再三バントさせたのはいただけないし、第3戦の残塁の山が流れを大きく変えてしまった。好試合が多かったのは確かだが、野球の面白さを感じさせる試合が多く、巨人と西武のシリーズのような凄み、感動とまでは・・・・。ああまたノスタルジーになってしまうけれど。

 

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