本文へジャンプします。




2017年3月

« 2017年2月 | トップページ | 2017年4月 »

2017年3月31日 (金)

怒り心頭再び

前号の最強の法則のコラムで書いたこと。カジノ導入(利権がその裏にあるのは言うまでもない)と引き換えにギャンブル依存症対策を講じることを理由に、競馬その他の公営ギャンブルへの規制を強める動きが具体化してきた。今日(31日)、閣議法案レベルで、手始めに競馬場のATМを撤去することが決まったというニュース。

 

その他の政府の戦略については、前号の私のコラムをお読み頂きたいが、入場回数制限、購入制限をかけるという人権侵害に等しいことを、この政府は平気でやろうとしている。おそらく2020年までに実現したいはず。口座だってヒモ付けされることがすでに決まっている。

カジノへの反対勢力と、渋っている公明党を懐柔するために、臆面もなく代わりの首を差しだすというこの汚い策に対し、JRAは手をこまねいているのだろうか?

|


2017年3月31日 (金)

雑言など

◆府中の桜は五分咲きくらいにはなっている。温度差が激しいので、咲いたら止まりを繰り返していて、なかなか大変そうだ。身体にもこの温度差が一番こたえる。

 それでも確実に春は近づいていて、今日(31日)はいよいよプロ野球開幕だ。毎年ここで公開している順位予想、今回はギリギリ開幕直前に。

 セリーグは広島優勝予想。去年はマエケンが抜けても影響なしとしたまでは正解だったが、まさか1位までは突き抜けるとは思えなかった。今年は去年とほぼ戦力が同じ。混戦ではあろうが、それでも去年の力が維持できていればやはりセでは最も強いだろう。なお野球においての新戦力というものは、ルーキーは評価するが、それ以外の外国人やFA組はやってみないと分からないと考える主義で、前評判は無視。だから読売の巨大補強を高評価する展望は、鼻で笑うしかない。

 

 2位はひいき目抜きで阪神。ただし、鳥谷をなるべく先発させずに、左の代打の切り札に使えるかどうか、そして岩田が1年間稼働できるか、藤浪が15とは言わないが12勝できるか、その辺の課題が奇跡的にすべてクリアできたら優勝もあり得る。

 3位はDeNA、以下4位読売、5位中日、6位ヤクルト。

 

パリーグは、イヤイヤながら1位ソフトバンク、以下2位ロッテ、3位日本ハム、4位楽天、5位西武、6位オリックス。パリーグは試合をほとんど見ていないのでテキトーです。

 

◆恐ろしいニュース2つ。日本政府が核拡散防止国際会議に参加せずの表明。唯一の被爆国としての務めを放棄する、理解しがたい愚行である。ニュースの扱いが小さすぎる。

さらに、文科省がなんと中学教科として「銃剣術(道)」の採用を決めたとか。古来の日本武道である柔道や剣道には伝統と意義があるが、銃剣は幕末にフランスから渡来し、明治には完全に戦争での殺人を目的に軍隊で修練され、太平洋戦争下で軍事教練として子供に習得させたものである。それを再開させるというわけだ。

もちろん、現在は競技化している団体もあるわけで、自分の意志で選べる世代が行うなら何もいうことはないのだが、子供に強制するということであるからなんともキモチワルイ。皮膚感覚で危険さを感じる。政府の教育への思想的介入は、ここ数年目に余るものがある。

 

◆首相夫人のお付きを処分して、籠池を逮捕して、この件には強引に?幕引きがされようとしている。まだまだ他の学園にも同様の首相がらみの火種はあるようだが、一体真相が明らかにされる時は来るのか。

陰謀論とは多くが噴飯ものではあるが、大統領選におけるロシアの立ち回りや、今回のことを考えると、時に笑えないものも混じっているから侮れない。

 

◆松井大阪府知事は小沢仁志に似てきた。

 

◆国民年金の危機と納付を促す特集をやっていたが、解決するにはまず人口を増やすことが第一。現政府は少子化こそ国の最大の危機であるのに、掛け声だけで具体的な対策を打ち出すのが遅すぎる。本気でやろうとしていないのは明白だ。

そして、効果は少ないがすぐにできるのは、年収800万以上ある人は無支給にすること。そして600万から800万ある人は支給額を段階的に減らすこと。徴税にはあれだけ細かい網を張るのだから、これは当然できるはず。本来の意義もへったくれもない。当時とは状況が違う。

|


2017年3月28日 (火)

ロフトイベント多謝&26日・日曜の競馬

 遅くなってしまいましたが、昨日(月曜)夜、新宿ロフトプラスワンにご来場下さった皆様に御礼申し上げます。皆様のおかげで楽しい時間を過ごすことができました。

それにしてもアンカツさん、愉快なオジサンでしたねえ(笑)。

 

 では日曜の競馬。8Rの失敗でお腹がキュッと痛くなる(泣)。6番人気カキツバタチグサに対抗、コスモコレクションを△筆頭にしながら、ジュンザワールドも△にして何もとれなかった。3連複フォーメーションの1列目は、本命馬と、来たらオイシイ穴馬の2頭を置かなければならん。

 

 マーチSはロンドンタウンで自信があったが、インカンテーションはアタマにはできなかった。というか買えなかった。アルタイルをキーホース配信したのは正解だったけど・・・。ロンドンタウン、直線坂下で一瞬どこにもいなくなったかと思ったら、ゴール前でまた盛り返してきての差のない4着。やはり強い馬。

 

 高松宮記念は結局、思ったより降った雨も考慮してレッドファルクス、ソルヴェイグ、ワンスインナムーン、セイウンコウセイの4頭ボックスの馬連と3連単、そしてレッドから馬連でドンキ、そして馬単でセイウンとレッドを1着にして、アタマなしのシュウジ、ドンキへと買い、3連複はレッド1列目1頭にしてフォーメーション。その3連複は行ってこいくらいの配当だったが、馬単が意外とついてくれてトータルでなんとかチャラにはなった。あとから気付けばセイウンコウセイの単勝870円はオイシすぎただろ・・・。チェックしていない自分が悪いのだけど、こんなにナメられているなら単勝も行くべきだったか。

 本命レッドファルクスはギリギリ我慢できる程度の馬場だったのが幸い。内目へ突っ込んで力を出している。レッツゴードンキは一か八かの内ラチ沿い。1200mだとやはり好走はしても勝てない。勝ったセイウンコウセイは渡月橋Sでお世話になった馬。雨の恩恵もあるが実際に強くなっている。

 なお馬場を考えるとペースはかなり速かった。トータルの勝ちタイムはエアロヴェロシティが勝った年と近い。

 

 敗色濃厚だった中山12R、ここで★のコンドルヒデオの激走、助かった!翌日のイベントで柴山騎手にお礼を伝えたのだが、ご本人あまりピンと来ていなかった様子。あとで現役騎手に失礼なことをしたなと反省したのだが、騎手にとってはやはり1着になることこそ目的で、3着に入った馬で感謝されても実感が湧かないということなのだろう。そういえば柴山騎手、中山10Rのパリカラノテガミ凄かった。こちらで感謝されたかったはずだが、私が不甲斐なくてこのレース買えなかった・・・。

 

 打ち上げは相撲の実況を聞きながら。稀勢の里が、照ノ富士に連勝してまさかの大逆転優勝。確か、先場所まで1年以上、照ノ富士が大関ながら雌伏を余儀なくされた膝靭帯損傷の大ケガは、稀勢の里戦で負っていたはず。この因縁は何だろうか。照ノ富士はまたしても稀勢の里にトラウマ?となる負け方をしてしまった。来場所、お互いに完全なコンディションでまた激突してほしい。稀勢の里と拮抗して戦える力士は、現状照ノ富士しかいないだろう。

|


2017年3月26日 (日)

ドバイで前祝い(になるか?)

 ドバイターフで、インタビューやニコ生競馬でご縁のある佐々木さんのヴィブロスが勝利。日本馬4勝目、もう毎年ここに比重を置いて勝ちに行った方がいいだろう。1800mでの外国の層も、厚くならない傾向があるのかもしれない。

 

 それにしてもモレイラ、あれヘグってたよね?一歩間違えば「世紀の」駄騎乗になるところを、馬と運に救われたという見方はひねくれ過ぎているだろうか?1頭でも邪魔になる位置に馬がふらふらしていたら、無念の2着、3着になっていたはず。ただあそこから勝てるのもモレイラだからこそであるのは間違いない。一度ライナーの目測を誤って前進した外野手が、慌てて背走を始めて、スーパーダイブでアウトにしたという、そんな感じ。よく届いた。

 

 UAEダービーのエピカリスの強さはどうだ。実質は勝ったも同然。

 

 なお馬券は、ターフとWCをささやかに購入。申し訳ないが勝てるとは思っておらず、応援の気持ちで買ったヴィブロスの単勝と、ワールドCで安いながらも3連複的中。WCはアポロだけ3列目に入れたが、これも応援だけ。アロゲート凄い。アンブライドルズソングは母父としての威力を知らしめているが、直仔でまだこれだけの名馬を出すとは。世界的に見ればミスプロ系の本流はファピアノライン?

|


2017年3月25日 (土)

3月25日・土曜の競馬

西船橋の駅周辺の道は大変な混雑。考えてみれば給料日後、年度末の月末、さらに日曜が雨予報、とあれば今日出かけようというのは当然。車が全く動かず、タクシーが駅にいない。少し急いでいたのだが、やむなく乗合バスで競馬場へ。いつもの倍以上の30分近くもかかった。

 

 直線強い追い風が冷たい。ラジオ日本は7Rから。7R運よく本線、8Rは障害戦で◎勝ちもヒモ抜け、9Rは無難に印の順で。

 楽屋ではひとしきりファンディーナ皐月賞→ダービー出走の話題。桜花賞だと少し危ういかと思っていたので個人的には賛成。とにかくどの馬も無事に行ってこそ。

 

 放送終えて下に降りてきて、そこからはプライベート馬券、10R以降は全くダメだった。名古屋城Sは永井オーナーの3頭出しがキモとみてスリータイタンに注目していろいろ買ったが、まさか3頭の内全く可能性がないとみていたスズカリバーが逃げて押し切ってしまうとは。タイタンも3着に来たのだが、これは参った。

 

 毎日杯はPOGのサトノアーサー、一番騎手にとって情けない負け方で惜敗。かといって、ある程度出していくと切れが鈍るし、しかも今回のように構えると差し損ねるという、厄介な馬になってしまった。2歳の内に異様な高速上がりを出すと、その後で良いことがない。

そもそも、アルアランもここに使ってきた時点で、池江厩舎がサトノアーサーをあまり信じていないということだろうなあ・・・と思っていたら、この後はダービー直行宣言。そうか、叩き台で2着までに入ってダービーへ出られるだけの賞金を積むのが最大の目的、差し切って勝つなら勝つでなおよし程度のモチベーションだったか。ならば2着までを確実に取れる乗り方としてこれは理解できる。そこは見破れなかった。池江厩舎は最初から本気でワンツーを狙っていたということなのだろう。

 

 日経賞、いまだになぜゴールドアクターが3着も外してしまったのか分からない。4角までの手応え見たら、悪くても3着、いや2着という感じだったが・・・・。休み明けで馬がボケていたか?ただこの後は宝塚だそうで、また間が空く。となれば、今回の負け方は次走にとっても悪過ぎる。

 ▲△★では馬券にはならない。思い切ってシャケトラ◎の手もあったか・・・。せっかくディーマジェスティを切れたのだが。

 一番強い競馬をしていたのはミライヘノツバサ。一部では前走時でも能力を疑問視する声もあったが、その前のレースを見れば本格化してきたことは明らかだった。実にしぶとい。ただ、天皇賞では相手が強すぎる。

|


2017年3月24日 (金)

先週の3日間競馬から

 それにしてもソンタクソンタクと、タイのキックボクサーかと。ソンタク言いたいだけのコメンテイターも多数。今年の流行語大賞上位は確実。それにしても競馬は、というか馬券はこちらの懐具合を忖度してくれることはない。自力で頑張らないと。

 

 証人喚問の中身はともかく、あの無駄な立ったり座ったりは見ていても疲れる。籠池も年齢を考えると、ケロッとしているのは大したもの。自分ならたぶん膝とかめまいとかダメージが出るはず。

しかしまじめな話、国会の指名して立って歩み出て発言してまた戻っての時間のロス、直す気はないものだろうか。

さらに政党別の割り当て時間の差、議席の少ない党はあまりにかわいそうだ。全ての党に質問させるという意味で一見公平だが、実は「差別(と敢えて言うけど)」があからさま。

 

 WBCは、守備の天才・菊池のタイムリーエラーが響いての敗戦。それも雨によるエラーだけに何とも無情。大会自体に個人的に興味は全く無いけれど、試合はなかなかおもしろかった。

日本戦の視聴率はどれも高かったそうだが、これは実はプロ野球にとっては歓迎するべきものではないと思う。国際試合じゃないと見ない、シーズンは無視という一般の傾向がより鮮明化している気がする。本来はシーズンが何よりも重視されるべきものなのだが。

 

 大相撲。もう白鵬がいなくても大丈夫。新しいシーンが訪れようとしている。長い間白鵬に依存してきたが、もう肩の荷をおろしていいだろう。それにしても一部の反対に囚われず、よくぞ稀勢の里を横綱にしておいた。(と言っていたら今、稀勢の里がどうやら脱臼。今まで1日しか休んだことのない力士だが、明日はどうなる?)

 

人のことをあれこれ論うより自分のことを。

 

◆それにしても今週はあっという間に過ぎた。情け容赦のない3日間開催で平日が1日減った上に、赤本締め切り、最強の法則の締めきり、来週月曜のロフトイベントの構成の最終稿、桜花賞週のニコ生台本、種牡馬事典の締め切り、めまいの継続検査、さらに外せない私用が重なり、気がつけばただいま金曜夕方。年末を遥かに超えるハードスケジュールだった。まあそうは言いながら、仕事を頂けるのは幸せなことである。

 

◆ブレイブスマッシュがオーストラリア移籍。リアルスティールは鼻出血でドバイ回避。そしてネオリアリズムは大阪杯登録せず香港へ。ネオリアリズムはまたしても残念な選択。中山記念勝って大阪杯行かないというのは全くもって理解不能だ。GⅠ初年度の看板が一枚欠ける。まあクラブの使い分けなんだろうけど・・・そうであってもなくても、このレース選択は個人的には競馬の、というと大げさだが大阪杯の盛り上がりに水を差すものだと思う。まあJRAにしてみれば、これで香港のレースも日本で売れるようになるのでネオが大阪杯に出るより、売り上げの総計は上がるということで、むしろ歓迎しているのかしれないが・・・。

 

◆先週の競馬。この3日間開催はどこで聞いても評判が悪い。なまじ3日目の売り上げが出てしまうから、売り上げを錦の御旗にJRAは開催するけれど、今回の3日目などは明らかに南関にぶつけてきて地方への嫌がらせ?と勘ぐれないことはないし、本当に売り上げアップに臆面なくなってきた。

 ただ月曜開催のために火曜全休で追い切りが木曜となり、中1日で土曜競馬。使う馬の仕上げも難しくなる。現場からも嫌がる声を聞いたことがあるし、この辺は現場を「忖度」しているとは思えない。

 

 18日土曜、開催はないがラジオ中継は中山からなので競馬場へ。中京7R、ステイゴールド×ディストーテッドヒューモアがワンツー、抜け出して馬体を接して叩き合う。

ちなみに2頭で抜け出しての叩き合いは時計が出やすくなる。意外と次走へは繋がらないことも多い。

 ファルコンSは全くの空振り。ジョーストリクトリもラニカイサンデーも、良いところなし。そういえば1枠にラニカイ同居していた。

予想は阪神の10Rから12Rを担当。なにわSは▲無◎、11Rは△△△、12Rは2着馬が抜けた。若葉S、混戦の皐月賞では無視できない。今年の2頭はどっちも面白いかもしれない。

 

 予想TV、大学時代の1,2年時の同窓生だったH氏(フジ勤務)が、わざわざスタジオまで会いに来てくれた。32年ぶり。見た目あまり変わってないのはさすが。それにしてもみな偉くなっている。

 

19日の日曜は東京競馬場、中山10Rの千葉S、アールプロセスとナンチンノンで馬連できたと思ったら、アトランタがバテなかった。馬連ほぼ万馬券あったのだが・・・。

スプリングSは久々に大本線馬連的中。日曜は単勝も買っておいた。ただ3着が抜けてしまう。サトノアレスが届いていれば・・・・。

POG馬トリコロールブルーは、中山より東京向き。そして距離も短い。予想TVでも述べたが、このあとはぜひ京都新聞杯からダービーヘ。青葉賞を使うとダービーでは期待がなくなる。青葉賞もいまは優先権が2着まで、ならば関西馬にとってわざわざ輸送する意味はない。

 

20日の月曜はPATで仕事しながら。フラワーCがこれも本線で決まり、意外とついた。シーズララバイ、一度は脱落しかけてよく頑張った。勝ったファンディーナ、このあとどこへ行くのか・・・。

それにしても今週のリファール祭り、それもド人気薄での激走具合と、エンパイアメーカーの炸裂ぶりは凄かった。 

明日土曜のラジオ日本は、入れ替わって13時~14時半担当。競馬予想TVは次回出演は皐月賞週。そろそろ予想原稿に取りかからないと。早くも馬券を忖度する、いや損得を気にする2日間がまたやってきた。

|


2017年3月15日 (水)

3月11,12日の競馬

月刊競馬最強の法則・4月号発売中。とにかく読み応えのある号。とくに必読としてオススメしたいのは、降級制度廃止問題の緊急レポート(姫園淀仁さん)。この特集には少しコメントもさせて頂いた。

そして「地獄の早耳」でのエージェント縮小問題の速報。共に、馬券はもちろん、日本競馬の根幹に影響する大問題である。

もちろん高松宮記念、大阪杯、桜花賞の展望記事もあり、ドバイの特集もある。ピンクベースの派手な表紙が目印です。

 

さて家族が今頃になってバタバタとインフルエンザで倒れ、予防接種を唯一打っていない私だけが生き残るという、予防接種の有効性に大きな疑問が湧く事態。確定申告も毎年のことながら最終日に駆け込んで終わらせた。これであと15%くらい残していた種牡馬事典の執筆のラストスパートに入る。

 

先週土曜は中山競馬場。直線向かいとなる風は少し強めだが、身が縮むような寒さではない。ただ10Rあたりからは急に冷え込んだ。

忘れてはいけない日、3月11日。場内は半旗となっており、地震発生時刻に黙祷が捧げられた。直接被災していない人間は、記憶が風化することのないように心がけていかないと。そして爪痕はまだ各所に生々しいままだ。原発もさることながら、転校していった子供たちのいじめ問題には茫然とするのみ。いつの時代にも腐っている人間はたくさんいるが、こうしたいじめをする子供の責任は全て身近の大人にある。

関係者の端くれとしては、つくづく競馬を楽しめる環境にいることを感謝するのみ。

ラジオ日本の解説は10Rから。スピカSは△▲◎で3連単が意外にもついてくれた。アネモネSは◎スズカゼよく頑張ってくれての3着死守。複軸ライジングリーズンとの3連単で93倍ならこれもついてくれた方。リエノテソーロは思っていたより芝でも走れていてびっくり。最終レースは良いところなし。

時系列は前後するが、悶絶は金鯱賞。◎サトノノブレスは消えてしまったが、4番手評価のヤマカツが勝って、さあ2着に○でキーホース指名のスズカデヴィアスが届いた!と見えた。放送席もスズカ優勢の味方の人が多かったのだが、結果はハナ差届かず・・・。107倍の馬連が逃げてしまう。3連複はかろうじて取ったが、これだけではつまらない。この勝負弱さがダメなのだ・・・。仁川Sは上から印順に3着まで入ってくれて、45倍ついたけれど、やはり金鯱賞ショックは大きかった。

 

日曜は全く馬券にいいところなし。中山牝馬Sの結果はまだ納得できるが、フィリーズレビューのカラクレナイ1着は全く想像していなかった。

テイエムオペラオー産駒のテイエムヒッタマゲが3歳戦とはいえオープン勝ち。平地ではいつ以来なのだろう。前走のはこべら賞は何気に凄いレースだったが(アディラート1頭の話だけど)、前に行っての3着なのに勝手にフロックだと考えてしまった。届かなかったサンマルライバルにばかり気が行ったレースだったので、いささか冷静さを欠いていたが。あれほど好きだったオペラオーの子といっても、馬券どうこうは別なので・・・。

なお今週土曜は中山開催がないが、ラジオ日本は通常の編成で、阪神開催をお届けする。私は中山の放送席から阪神の解説をするというイレギュラースタイルとなる。

|


2017年3月10日 (金)

久々に怒りブログで

このところ犯罪者に甘い判決が続出している。とくに神戸の女児誘拐殺人の死刑判決が覆り、その最大の根拠が1人だけの被害での死刑判決は過去の判例と整合性がないというものであった。

裁判とは司法にとっての辻褄合わせとなっている。犯罪の重大度を審議し、それに見合う罰を与えるというのが裁判の本来の意義だと思うのだが、裁判官が何に重きを置くかによって、理不尽な判決が後を絶たなくなっている。

もう広く知られていることだが、無期懲役は実質20年から25年で出てきてしまうことが多い。量刑は大抵7掛けくらいになってしまう。遺族の無念さを察するに余りある。

 

森友学園問題は、籠池理事長がやはり自分へのバッシングや、主義信条に対する攻撃への反論ですり替えを図ってきた。

この問題は、別に小児に教育勅語を暗唱させたとか、安倍首相頑張れと言わせたからという、ワイドショーが騒いでいる部分は枝葉末節でしかない(どこぞの国の将軍さんと同じことをさせてるわけでなかなか滑稽だが、それは別)。ジックリ攻めれば、結構大きな贈収賄(疑獄事件で終わるかもしれないが)事件に持って行ける可能性があるわけで、逃げ切らせてはいけない。野党もアホばかりなので攻めきれないまま終わりそうな予感はヒシヒシするが、府なのか財務省なのか、はたまた内閣なのか分からないが、間違いなく病巣は隠れている。

 

日本学術会議が、政府の大学研究への介入事項が多すぎるという声明を出した。学問の府が権力に屈することなく、自由な研究を貫こうとする姿勢を心強く思う。こういう記事が出ると、必ず「国に金を出してもらってるくせに」とか言い出すバカがいるのだけど、本来国が研究に投資するのは、その研究が国民の利益となり、また産業を生んで経済活動を活発化させる可能性があるからである。金で言うことを聞かせるという下品な発想に立って行っているわけではない。政治家の中にもそこを勘違いしている輩は少なくないようだが。

 

ネット上にのさばるアホも後を絶たないが、一番酷いのは、急逝したアイドルの後追い自殺が出たと嘘のニュースを流した男性。しかもこの件を非難されると「フェイクニュースも流せない世の中じゃ・・・」などとツイートしたそうで、こういうバカにも自分の言論を拡散する手段を与えてしまっているという、ツイッターの功罪の罪の部分の大きさを改めて考えさせられる。

 

さらに、自分は過去に平気で人をツイッターで攻撃したり、批判にもならない悪口、揚げ足とりをしたり、ヘイトリツィートをしたりしているのに、それを棚に上げてツイッターの正しい使い方をしたり顔で?説いている厚顔無恥も多い。まあ罪がないといえばそれまでだが。

 

最後にまた訃報。一部のメディア以外、テレビラジオはどこも取り上げていない・・・・中西俊夫さん逝去。プラスチックスといえば、私の年代の人は多くが影響されたはず。1976年に、ノンミュージシャンたちが集まって、シンプルな方法で音を出すというバンク精神に基づいたバンドだった。テクノで語られるけど、本質はパンクだと思う。またテクノポップを無理に当てはめるなら、YMОより2年古い。YМОにはパンク的な要素はなく、スーパーテクニシャンたちの奏でる電子音楽だった。しかしプラスチックスは逆の切り口からテクノの寵児となっていった。

デザイナーだった中西さん、その奥さんでスタイリストだったチカ、グラフィックデザイナーだった立花ハジメ、高田みづえの「硝子坂」などで知られる作詞家の島武実、そして唯一ミュージシャンとして加わったのが、後年スーパープロデューサーとしてボウイ、ジュディマリ、エレカシらを送りだし、Jロック隆盛の一翼を担った故・佐久間正英さん。当時は四人囃子を解散したあとだった。

私はせっかくラジオ業界に身を置きながら、中西さんとはついぞ一度も直接お目にかかれないままだった。自分の番組に出てもらったことはあっても、その時はたまたま外れて別のことをしていたり。2010年の再結成ライヴを、サマーフェスのワールドハピネスで見られたのが救い。62歳、早すぎる。

リードヴォーカルが中西さん。この時は26歳くらいだったのか。司会の近田さんも若い。ハジメちゃんは本当に動く芥川龍之介みたい。

 

|


2017年3月 9日 (木)

3月4,5日の競馬

ここのところ、競馬界のニュースは風雲急を告げてるというか、なにか腹の底をザワザワさせられるような類の知らせが続く。バッドニュースとしてはブレスジャーニーの故障、春絶望。面白いところではペルシアンナイトの皐月賞参戦。そしてよく分からないところでは(というか功罪両方ありそうなという意味)来年のJBCの京都開催決定。そしてもう1つ、詳しくは間もなく出る3月13日売りの「競馬最強の法則」をお読み頂きたい問題。

 

さて種牡馬事典執筆の追い込み時期と確定申告準備などで1年の内でもかなり忙しい時季なのに、今年は逃げ切れると思っていた風邪にとうとう捕まってしまい、1日だけとはいえ完全ダウンするというロス。幸いインフルではなかったようだが、このロスは痛かった。そんな状況だけど1週空けたくはないので更新を。

 

3日金曜はサラブレの原稿締め。今年スタッドインする種牡馬の傾向予測原稿を仰せつかった(今年の新種牡馬とお間違えなきよう)。13日発売です。

 

4日土曜の競馬。チューリップ賞、見た目に緩そうな馬体だったソウルスターリングがあの強さ、もう桜花賞は1強態勢では?

◎としたリスグラシューの負け方は悪過ぎる。勝てないと見てダメージを残さない感じに乗ったであろう直線だが、成長も止まった感じ。反応が鈍かったのでここを使って上積みは少しはあるのだろうが、どう見ても脚を図った負け方ではない。ミスパンテールにまで差されたのはいただけない。武豊騎手のコメントにも不満の色が見える。

 

ソウルの相手としては、あとはアドマイヤミヤビがいるが、阪神のマイルではまだという気もする。ファンディーナは、関西馬がフラワーCを使っての桜花賞というのがどうにも・・・・。

 

それにしても、ホープフルS「ごとき」をGⅠにするよりも(去年の勝ち馬レイデオロも脚部不安が出ているわけだし)、チューリップ賞のGⅡ昇格をなぜJRAが頑なにしないのか、全く理解に苦しむ。フィリーズRとグレードを入れ替えるのが当然。報知への遠慮とかバカバカしい話だ。スポンサーの規模の大小で扱いを変えるのは昔からのことだが(苦笑)。

もともと、GⅠへの意識、在り方を日本従来のそれではなく、海外、それもアメリカのものに近づけようというのが大義名分だが、その裏には、GⅠに上げて、かつ年末の開催を増やし、さらに大井へ流れるお金まで一部吸い上げようという、久々に分かりやすい形での売り上げ至上主義が歴然。

 

ラジオ日本は10Rから。スピカSは◎ゲッカコウがなんとか同着3着に踏ん張ってくれたので、配当は割れてしまったが当たりは当たり。11Rはメラグラーナがまだ目イチではないと見て◎コスモドームで失敗。最終はソルブレーサが抜けたが◎○で馬連は本線。

 

日曜は東京競馬場。阪神5Rを勝ったアドミラブルは強い!先々楽しみ。能力は重賞は楽に勝てるものがある。

 

中山6Rは、予想TVの狙い目としたレースだが、なんと◎のゴールドヴィグラスが外目から上がって行こうとしたところで故障。命を落としてしまった。上位に来た馬の位置や能力を見れば、まともならと惜しまれる。それにしても、以前にも覚えているだけで2度あった、私が狙い目で◎を打った馬の故障。いや狙い目でなくても、ダッシングブレイズやらリアファルやら、扱った重賞でも数頭。本当に多い。呪われている。予想TVで◎を打った馬はもう好走しなくていいから、無事にゴールしてくれればそれでいい。なんともかわいそうだ。

 

弥生賞。土曜6Rの未勝利戦とさして変わらぬレベルの大凡戦。上がりは何とかまとめて未勝利戦とほぼ同じにしたが、それにしてもぬるすぎる。本番前に負荷を残さないという見方もできるが、本番前にぬるすぎるレースをすると逆の目もある。カデナにしても、切れたように見えて上がりは土曜6Rのメイプルストロングに0秒1劣り、また同じレースの中では新馬戦を勝ったばかりのサトノマックスと同じでは全く威張れない。どこかファンタジーSのミスエルテ的な危険さが漂っている。

ダイワキャグニーは北村騎手が「左右のバランスがまだ悪い」という話をしていた。東京であれだけ走れるのなら、このバランスが取れるまでは現状、左回り専用馬と見ていいのでは。

 

とはいえ、馬券的には悪くない日で、小倉の2Rで早々に土曜の負けを取り返す&乱暴なことをしなければ1日の勝利を確定させてしまったので気が楽だった。さらに小倉8R◎トゥルームーンでダメ押し。10R以降はどこも当たらなくてガッカリだが、それでも優に逃げ切れた。だがこれで小倉が終わってしまうのが何とも悲しい・・・。

 

 

|


2017年3月 3日 (金)

2月25,26日の競馬から

 ミホノブルボンが天に召され、ダンスディレクターが骨折し、ビッグアーサーが脚部不安でリタイアと、残念なレースが続いた先週の競馬界。スナッチマインドやアルビアーノも引退してしまった。

 

 しかし中山開幕日は穏やかな天候で、西船橋に早めに着いたのでのんびりとバスで競馬場へ。外に出ていても我慢できる程度には寒さも和らいでいて、風も緩い。この辺は現地でないと体感できない。

 

 ただ馬券はいきなり悶絶。小倉7R、配信したように◎はパラノーマル。12番人気とは思わなかった。上がり最速でクビ差3着に届かず・・・。

 阪神8R、武幸勝ったと思われたが岩崎容赦なし。河内厩舎の馬でしたか。納得。そういえば最終のデムーロも、長浜厩舎のラスト勝利を摘み取った。まあこの辺の機微は外国人には関係ないということで(苦笑)。

 ラジオは10Rから。アクアマリンS、◎クードラパンは心房細動を起こしてしまい失速。○ファインニードル、△レーヴムーン、▲ブレイズエターナルとアドマイヤムーン産駒のワンツースリー。タテ目を指定したのは○▲でまたしても痛恨のクビ差。去年の春の中山の前半戦でも、アドマイヤムーンは1200mで確か4戦か5戦連続で2着となっていたはず。のじゃくてんを、

 11Rの総武Sは△△○でハズレ。バスタータイプは輸送がありながらの増加で、絞れてこなかった。

 アーリントンは○△◎で、安いとはいえ3連単を少し重ねられた。ペルシアンナイト、良馬場なら切れが違う。シンザン記念は鞍上もミスった。

 中山12Rは2着馬に手が出ず。うーん、しっかり考えていれば・・・マイネルエスパスの走らない順番は見えてたんだけど・・・・。▲無◎でした。

 

 お台場へ移動して競馬予想TV、日付が変わる前に帰宅して予想原稿。

 

 日曜は東京競馬場。外れるレースはスコンとやられたが、中山6Rが本線で取れて、7Rはフクノクオリア2着と見間違えて糠喜びも安めとはいえ馬連と、フクノとジャッキーのワイドを取れた。

 

番組で買ったレースはどれもダメだったが、逆転を賭けた中山最終がほぼ本線の◎▲△。引退する菅原厩舎のダンディーレイ、よくぞ届いてくれた。菅原泰夫といえば、失礼な言い方になるかもしれないが自分にとってはやっぱり騎手としてのホースマン。カブラヤオーのダービーは本当に凄かった。1000m通過が当時の1000mの日本レコードより速いラップで逃げて、最後まで押し切った。絶対にハナを切らないと走る気をなくすカブラヤオーの弱点を、最後まで隠し通してのイチかバチかの戦法だったそうだ。

 

 中山記念、阪急杯共に、こちらの想像の上を行く「前哨戦モード」だった。特にリアルスティールはパドックを一目見て、見る目のない私にもこれはダメだろうと映った。マイネルミラノ、逃げられないとは思わなかったが、柴田大知は途中から先頭に立ち、ペースを上げて、できるだけのことはしてくれた。アンビシャスはもともと去年とモチベーションが違う。去年は1着が必要な立場、今年は第目標への叩き台。

 

 阪急杯はさらに驚き。実績馬が無難に走ることが多かったのだが、低調な路線だけに、実績馬も七分八分で勝ち負けできるほどの力がないのだろう。シュウジは以前のような難しいところを見せて折り合いを欠いた。ロサは大出遅れ、急に挽回して脚を終いは失くしていた。

ある同行者は、トーキングドラムとナガラオリオンの2頭軸でヒルノデイバローが抜けるというアーティスティックな馬券を見せてくれた。ハズレ馬券が金になるのは素晴らしい。

27日の月曜は、去年の秋に里見オーナーにインタビューさせて頂いただけの縁なのに、ご丁寧にお招き下さったサトノの感謝パーティーへ。スポーツ界、芸能界の著名人が多数訪れ、都内某ホテルで盛大に行われた。言葉は悪いが、動物園へ行った気分でキョロキョロ。長島茂雄氏を見られた。そして間違いなく、来場者の中で一番エンゲル係数が高いのが私だったと思う。

|


2017年3月 2日 (木)

かまやつさん逝く

かまやつさんが亡くなってしまった。

私の音楽史の原点はスパイダーズ。子供の頃だから,ルックス重視でキーボードの大野克夫のファンだったけど、キーボードは地味で真似しても面白くないから、すぐできるのは箒をギターに見立てて、それはつまり井上堯之orかまやつひろし。真似している内にかっこいいギターの音色に乗ることを覚えた。

 フリフリにしてもバンバンバンにしても、かまやつさんの作った曲はどこか変だった。変だけどカッコイイ。私の知っているスパイダーズは末期の頃で、それらの曲が出た頃はきっともっと勢いのある演奏だったのだろうけど、テレビに本当にかじりついて見ていたなあ。

 

 解散後は忘れていたけど、拓郎が提供して大ヒットした「我が良き友よ」は小学校6年生の時だった。今でもフルで歌えると思う。

 

音楽業界の端っこに居るようになってから初めて、当時スパイダーズがやっていたことの凄さを再認識できた。20年くらい前、当時六本木のロアビルの裏手にあったかまやつさんのプライベートスタジオで、手づからサイフォンで淹れて下さったコーヒーを飲みながら、長々とお話を伺う機会に恵まれた。吸ってたタバコは本当にゴロワースだったことに感激。

60年代末期、海外で買いこんできたレコードを聞きながら、この音はどうやってつくっているのか、さまざまな実験をしながらレコーディングして試行錯誤していたという話。ひとり多重録音の走り。手法は完全にニューウェイヴだった。録音スタジオに居るのが大好きと言っていた。

若いミュージシャンと付き合うのが大好きで、全然大御所ぶったところがない。私が話した時は小西康陽さんと小山田圭吾くんをベタボメしていたっけ。

 

これは、かまやつさんがデビューをプロデュースした、当時学生だった(卒業直後かも)の荒井由実が観客の役を演じ、バックをかのティンパンアレイが勤めた貴重な映像。向かって左側、終わり間際にかまやつさんがタバコに火を点けてあげているのが細野晴臣だ。これを聞くと、本当に日本のレアグルーヴ的(エアグルーヴじゃないよ)音楽だったことが良く分かる。

紋切りな言い方だが、本当に粋でお洒落なオジさんだった。2回お目にかかっただけですがいろいろな話を教えて下さってありがとうございました。

|


« 2017年2月 | トップページ | 2017年4月 »