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2017年11月

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2017年11月29日 (水)

11月26日・日曜の競馬

日馬富士の引退は残念のひとこと。横審の引退勧告を待たずに自分から辞めたのはせめてものプライドか。小さな体で正々堂々の取り口は好感を持てたのだけど。

問題は貴乃花親方の今後。ここまできたらいっそ「平成の春秋園事件」まで行ってしまえば面白いのに。戦前、協会に反旗を翻した天龍三郎が別の団体を作って、南北朝時代のごとく2つの相撲組織が存在した大騒動があったのだが、それと極めて近い状況ではないだろうか。(でもマスコミってこの騒動で春秋園事件ってなぜか取り上げないよね)

 

26日は今年の東京ラストデー。好天に恵まれてさすがに人出はかなりの多さ。しかもかなり遠くからも来場されているようで、キャリーバッグを引いている人も珍しくなかった。大阪弁の方にも声をかけていただいた。東京競馬場では珍しい。

 

例年以上に美しく紅葉した日本庭園を写真に収める来場者の姿も目立った。昨年が小雨の暗いムードの中でのジャパンⅭだったので、一層晴れやかな印象。

 

この日も到着して内馬場へ。ガパオライスに、またしても長崎角煮饅頭。この秋開催は結局こればかり食べていた。

 

東京3RにはPOG指名のグラマラスライフが出走したが、好位から全く伸びずに流れ込んだだけ。馬体はとても美しく、コンディションは万全。ただただ力がないだけ。これは時間がかかりそうだ。期間内に1勝できるかどうか。晩成タイプとは思えなかったのだが。

 

4Rの新馬戦を勝ったリピーリングは、同行者の内の1名が一口馬主。本人ですら勝てると思っていなかったがアッサリの逃げ切り。これだからトレセン情報などは眉唾もの(笑)。たまたま彼はそのあと友人の披露宴が控えていたそうで、なんと正装をしているというこの巡り合わせの良さ。そのまま口取りへと相成った(笑)。

 

そんなツキのある人も近くにいたのに、こちらは全く風吹かず。渡月橋Sのモズアスコット・マイネルパラディのワイドを少し固めて取ったくらいで、あとは安いのしか当たらない。京阪杯なんてハードル高すぎ。まさかネロが逃げ切るなんて誰が思うか。

 

ジャパンⅭは予想は完敗も、見ている分にはいいレースだった。パドックが一番よく見えたのはマカヒキ。本命にしたソウルスターリングは、デキそのものはよかったが、懸念されたイレ込みが強くなった。牝馬には使い込むとイライラしてくる馬がいるが、悪い想定の通りになってしまい半分諦めた。やはり3歳牝馬の身にはこのローテはきつかったということ、もちろんある程度考えたのだが、自信の無印にした毎日王冠は消耗度小と判断したので仕方ない。

 

シュヴァルグランは去年の予想TV内で「道悪前提で本命」と言い張ったので、良馬場で、かつ後半が速くなると想定した今年は本命が打てなかった。それにも増して何より、当週までもつれ込んだ鞍上を巡るゴタゴタで嫌な感じがしたことも大きかった。

しかし考えてみれば京都大賞典週の私のメルマガのレース回顧には、「ラストインパクトが前半やや大逃げ気味になったが、3番手以降はスロー。次の5Fが緩まず、ラスト4Fはずっと11秒台中盤が刻まれた。ここをマクるように外から上がって行ったシュヴァルグランはさすがの脚で、しかもゴール前までまたひと伸びしており、まさに負けてなお強し」と書いて配信したのだから、ここから素直に行くべきであったか・・・・。去年とはローテが違ったし、書いたように京都大賞典での強さは初心者が見ても分かるレベルの強さだったのだから・・・・。まあ配当が低かったのがせめてもの救い。

それにしても佐々木さんの馬主運の凄さといったらない。年末のニコ生、有馬記念特番に出演が決定しているのだが、これでまたかなり盛り上がりそうだ。構成&司会者としては喜ぶべき勝利。

ヴィルシーナがデビューする直前に初めてインタビューする機会があって、その時にチラッと、ヴィルシーナの下がお腹にいて父がハーツクライという話が出た。もちろんそれがシュヴァルグランだったわけだが、意見を求められて「おそらく晩成タイプなので無理に2歳で大きいところを考えない方が」と生意気なコメントをしたのを思い出す。

あながち外れてなくてよかったと、思い出すだけで冷や汗をかく。

 

キタサンブラックこそ誰が見ても今回の「負けてなお強し」馬。ラストランの次走有馬記念は3歳春以降勝ちのない「3戦目」となるが果たして?とはいえ相手は総合的に見て楽になりそうだ(レイデオロは有馬にはいかないという話も)。シュヴァルグランとの一騎打ちとなるか?

落鉄があったそうだが、地点も分からないし、そもそもそれが影響したかしないかは馬に聞かないと分からない。一口に落鉄といっても、完全に取れてしまったケースでは、取れる瞬間にリズムが崩れるくらいしかデメリットはないだろうし、反対に中途半端な取れ方のままだと走りづらさは相当のものになる。ただ最後レイデオロに交わされたところには一抹の寂しさを禁じえなかった。

 

 

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2017年11月28日 (火)

11月25日・土曜の競馬

土曜の25日。木曜、金曜と日中ずっと晴れたのにもかかわらず、ダートは稍重。表面も黒ずんでおり、時計への影響はそれほど大きくないにせよ、強い日差しの下でも終日乾くことはなかった。空気が乾燥していても、日差しが弱いと乾かない。そもそも夜露が降りてくる。結局日曜もずっとダートは稍重のままだった。

 

到着してすぐに内馬場へ。最終週は世界のソウルフードグルメ屋台。この日はロコモコ、量が少なめだったので久々に長崎角煮饅頭。安定のウマさ。

 

東京7のコルコバードはかなり強い勝ち方。詰めの甘さを感じさせない。9Rのカトレア賞は直線で息を呑むシーン。何に驚いたのか(何か光った?)、先頭に並びかけようとしたモルトユウブが内ラチへ飛び転倒、北村宏司騎手が放り出される。不幸中の幸いはダートだったことと、頭数が少なかったこと。またラチへ頭を打つこともなかった。すぐに立ち上がり、衝撃で少しよろめいてはいたが、自力で歩いて退避していたのでひと安心。

東京10Rは3連単だけしか買わず、あえて1着に置かなかったレッドゲルニカに完勝されて降参。11RキャピタルSは、人気のダイワキャグニーには逆らえないとみて、それなら何か人気馬を切らないと・・・と捨てたサトノアレスが2着に来てこれもアウト。なお直近の東京マイルがロードカナロア→ディープインパクト→オルフェーヴルと入り、このレースがキングカメハメハ→ディープインパクト→ステイゴールドと入る面白い事態。

 

前後するが、京都8Rはアッフィラートで勝負に行った。思い通りのレースをしてくれたが直線全く伸びず。京都2歳Sはとくに響くもののないレースだった。武豊騎手がケガから復帰してもう重賞を勝てたということだけが収穫。

 

高雄特別の3連複を取れたので大負けは免れたが、それでもダメージは残った。

 

この日は、東京最終週になんとか勝ちたい陣営が、ムーアに馬を集中させて勝ちまくり。その結果ムーアは16勝。しかしいくら集中させたからといっても、これだけ勝たせるのはさすがとしか言いようがない。西ではデムーロ弟が4勝。

 

ジャパンⅭ前日といえば、去年は亡母の人工呼吸器を使うかどうかの決定を下すための電話が開催中にかかってきて、さすがに仕事とはいえ場内の歓声やら実況やらが相手に聞こえるのは気が引けたので、フジビューの非常階段のところに隠れて主治医と長話をしたのだが、あれがもう1年前か。

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2017年11月24日 (金)

感謝+α

昨夜(23日)、新宿ロフトプラスワンにご来場くださった方々に心からお礼申し上げます。想定した以上に盛り上がり、かつ程よいしめやかさも失わずに、清水成駿さんを偲び、かつ懐かしむ好イベントになったと思います。意外と若めのカップルも何組かおり、改めて清水さんの支持層の幅広さに驚きました。今回は司会ではなくパネラーの1人だったので、リラックスして好き放題言えて、出役としても楽しめました。

 

そして私のような者にも多くの方が声をかけて下さり、これまた感謝。中には当ブログの読者とおっしゃる方も少なくなかった。

ここでもまたまた驚いたのは、清水さんと同期で1馬に入社したという方が、楽屋に上田琢己さんを訪ねてこられたのだが、その方がなんと私のブログをお読みになっていて、ブログでこのイベントの開催をお知りになったということ。旧友再開のお役に立てたのなら、望外の喜びです。くれぐれもお身体に気を付けてお過ごしください(私信)。

 

さて、多くの方にこのように「ブログを見てます」と言われてふと思ったのは、前回の記事で白鵬を腐したけれど、ああいう記事がとくに自分より年上の方々にも読まれていることを思うと、やはり読後感が黒っぽくなる内容は自粛すべきだなあということ。読者の顔が見えないなら気にならないが、結構こうやって見えてくると、やはり読んだときの顔が気になってくる。たとえ横綱のような権威のある人間であっても、個人については矛先を逸らして、何か文句を垂れるなら不特定多数とか、権力団体とか、政治とか、事象とかに限るべきで、例外は直接的に自分が被害を被ったケース限定にしようと考えなおした。

 

さて今週は、新しいパソコンで?仕事が捗った1週間だった。20日は最強の法則の連載の締め切り。1213日売りの年末号用に毎年恒例の重大ニュースを。21日は、来週30日の競馬ラボトークイベント(第1部はシンプル西野さん、境和樹さんを迎えてのチャンピオンズⅭ予想、第2部は戸崎騎手トークショー。詳しくは競馬ラボのHPから)の台本決定稿。今度はМCに戻る。その後は共同通信用の原稿、ギャンブル宝典用の原稿などを挙げて、あっという間にまた週末がやってきた。

 

気温が不安定だからかわからないが、このところ眠りが浅く?夢ばかり見る。おととい見たやつが強烈。自分が猫を飼っていて、その猫が庭でカエルを見つけて手をかけようとしているのだが、そのカエルが黒地に赤の斑点という毒々しいもので(想像させてごめんなさい)、慌てて猫を止めようとしているというもの。しかも猫がちょっかいを出したら、カエルの色が水色に黒の斑点に替わるという、もうわけがわからない状況。気持ち悪さに目が覚めて、また寝なおしたら、今度は自分が大学3年生になっているようで、ゼミの研究室に大事なカバンを忘れて、慌てて取りに戻るという(そんな体験は実際にはしていない)、まったく脈絡のない奇天烈な内容だった。たまに見るならまだ笑えるが、このところ連日こんな調子でトリップしているので、さすがに疲れてきた(笑)。本当に専門家に診断してもらいたい。

 

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2017年11月22日 (水)

19日・日曜の競馬

 ちょうど今、水曜の結びの一番を見たが、白鵬の本性がとうとう出た感じ。自分が後から仕切って、立ち合い張り手までしておいて、一方的に負けたくせに立ち合い不成立を訴えてゴネたうえ、審判へ物言いをつけるようにアピールするという、横綱にあるまじき失態を見せた。力士としてこれこそ最低の振る舞いである。かねてからカチ上げで相手の顔を骨折させ、張り手という奇襲を臆面もなく続け、ダメ押しはやめずに下にいる審判の上に落として怪我をさせるという暴虐を繰り返してきたが、今回の行為はその中でも最低の汚さである。前から貶してきたからこの時とばかりドヤ顔する自分もどうかと思うが(笑)。

 

 そんなことはさておき自分のこと。私はOSが、なんといまだにVISTAという信じられない状況だったのだが、7年使い込んだパソコンの画面がチラチラし始めたので、ブラックアウトする前にと、とうとう先週PCを買い替えた。自分はNECユーザーで、仕事用はデスクトップと決めているので必然的にLAVIEとなる。というかVALUESTARってもう製造してなかったのね。

データ移行はクロスのコードを使ってすんなりできたのだけど、メールデータの移行に結構手間取って、結局完全にスイッチするまでには5日かかった。

 

 さて遅くなったが19日、日曜の競馬。土曜に自信のあった勝負レースでことごとく負けているので臆病というか、ネガティブになってしまう。じっと我慢を重ね、東京7Rのパスカヴィルはさすがに連対は堅いだろうとみてヒモ荒れを見込んでの勝負に出たのだが、大跳びでスピードが乗りにくい上に、直線で大きな不利を喰らって大ブレーキ。そこからよく盛り返してきたが、あのストライドではやはり急激には巻き返せず3着まで。炭火から着火させようとしたこちらの闘志にあっけなく水を浴びた感じ。ツキもない。

 

微笑ましかったのは福島6Rの藤田菜七子騎手。人気薄バリキで積極的に2番手につけ、直線突き放して完全に勝った態勢、しかしそこからフィルムフランセに差されてしまった。ゴールの瞬間に、「クソーッ」といった感じで突然身体を起こしたシーンになんとも好感が持てる。

 

マイルCSは、危険な人気馬と決めつけていたペルシアンナイトに勝たれてはどうしようもない。大外のミルコの操縦力は凄い。それにしてもゴール前よく届いたものだ。京都の芝が完全に外差しに傾いていたことも味方した(というよりそれを掴んでの騎乗だろう)。なおレースレベルは時計内容を考えると、水準のマイルCSにやや劣る。

エアスピネルは、やはりGⅠを勝つなら2000mだろうという気がするのだが・・・・。レーヌミノルは、同行者に、「パドックで最高なのはレーヌミノル」と言っていた。吉富隆安さん風に言えば「ビッカビカ」だった。4着に粘りこんだのはまさにコンディション。

本命としたイスラボニータは、ペースを考えると少し後ろだったし、外目を通らざるを得ない枠も響いた。何より、直線でぶつけられてガクッとなったのが痛い。よく盛り返してきたが・・あれがなくても3着あたりだったとは思うが。

一気の逃げ切りも期待したマルターズアポジーは、展望で指摘したように、意外と1800mでも1600mでも同じテンのスピードになった。3Fは小倉大賞典時とほぼ同じ。去年押し切ったミッキーアイルの3Fより少し遅いくらいだから、決して無理な流れではなかった。もっとハイペースでいけばどうだったかと思うが、それはあまり意味のない仮定かもしれない。

 

 それにしても、秋口までは「今年の3歳牡馬はレベルが低い」とかさんざん言ってた人たちはどう手のひら返しするのか。そもそも自分は前から言っているように世代レベルというものはほとんど存在しないと考えていて、今年の●歳が強い弱いという物言いは、結果を分析する上での便利さを除けばほとんど意味がないと思う。それは、特定の人気種牡馬の、配合相手の質のサイクルなどに負う部分が大きいと思うのだけど。

斤量やレースの性質により、特定の時期になると毎年3歳が健闘するとか、特定のレースで3歳が強い、高齢馬が苦戦などという傾向は、もちろん存在すると思うが、これは世代レベルとは別のことだ。

 

 それにしても、ジャパンCがここまでの顔ぶれになると、有馬記念が本当に心配になる。ゴールドアクターやサトノクラウンは出否未定だし(ゴールドは多分無理だろう)、これでレイデオロやマカヒキが出てきてくれないと本当に寂しいメンバーになってしまう。現時点で出走を表明しているのはキタサンブラック、スワーヴリチャード、シュヴァルグラン、サウンズオブアース、ミッキークイーン、レインボーライン、アルバート、サクラアンプルールぐらいだ(漏れはあるかも)。ソウルスターリングは消極的と伝わっているし、アルアインは年内は休み。リアルスティールもコンディションが整わないとのこと。こうなるとキセキの香港出走が本当に痛い。痛すぎる。なんで有馬記念に出ないのか、本当に落胆させられる。

 

 

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2017年11月20日 (月)

11月18日・土曜の競馬

モンゴル力士事件は貴乃花親方の方へ矛先が向いて一層不可解になってきた。しかし、本場所の引きまくりのしみったれた相撲より、よほど面白いエンターテイメントを提供してくれているのだから、この件で文句言うのは間違いだよ本当に。

騎手の世界でも外国人騎手飲み会とかないのか?デムーロ兄とか酔ってひじ打ちしまくったりしないのか?(以下自粛)

責められるとしたらマスコミの質の悪い報道姿勢。以前の、投げの打ち合いで土俵の俵に顔を強打してすりむいたケガをした当時の顔の映像を執拗に流し、さも今回の事故で負ったケガのように勘違いさせるような出し方をしている。

 土曜18日の競馬。11時前に到着、この日はラーメンの気分ではなかったので、フジビュー1Fフードコート、なないろのカレーうどん。ここのカレーうどんはなかなかのもの。寒くなると月に12回は食べたくなる。

昼休みはウイナーズサークル付近で東スポトークショー。舘林さん、虎石さんとお世話になっている記者の方に加えて、ゲストに新日のオカダカズチカ選手。司会は大阪イベントに出てもらった稲富ちゃん。けっこうな集まりだった。スタンドから拝見。今年は話題性こそ高いレースとなったが、頭数がどうにも・・・予想もしづらかった。

土曜の東京の芝はCコース替わりとはいえ、直線入って間もなく、逃げ先行にいた馬たちが少しずつ内を空けるシーンが目立つ。かといって大外まで振ると届かない。空いた内に入る馬もいるが、ラスト1Fで伸びを欠くシーンが目立った。日曜は土曜ほどには露骨に空けてはいなかったが、それでも少し外差しの気味は出てきた。

日差しはあったが、午後から雲が多くなり、寒々しい。

 

この日はPOG絡みで力が入った。まずは東京の6R、新馬戦でのエルディアマンテ。パドックでイレコミが目立ち、イヤな感じはしたのだが、レースでは折り合う。好位置から直線抜け出し、ラスト1ハロンで突き離してこれは勝ったと安心しかけたところへ、大外からレッド    が飛んできた。馬体を併せていったんは差し返す気配があったが、首の使い方がレッドより高いしぎごちないのは母譲りの気性か。ハナ差負けは痛すぎる。というか、東京のうちに勝てなかったのは痛恨。あの走りではまず中山はダメだろうから、中京へ持っていくしかなくなる。来年の2月まで未勝利はさすがに厳しい。

ムスコローソは何とか競り勝ってくれたが、左回り専用、1400m専用なのがハッキリしてきた。次は朝日杯のようだけど、マイルでは当面望み薄では。来週はグラマラスライフ。

 

岩田騎手が落馬。幸い大きなケガではなかったようだが、この日は6R以降全ての利替わり。その乗り替わった4頭がすべて連対した。これは珍しいケースでは。

 

東スポ杯はただただワグネリアンが強かった。2000mまでは問題ないとは思うが、あとの課題は中山の短い直線がどうか。次走は弥生賞濃厚とのことで、そこで明らかになる。ルーカスは、もともと晩成と見ていたので、新馬戦を勝たせるために早く仕上げてしまった点は気になっていた。直線では2着もないかという位置から伸びたのは能力だが、あまり4月を意識しすぎずジックリ行く方がいいだろう。

 

この日の馬券は酷かった。自信をもって勝負に行ったヤマニンシーベリーとハルク、どちらも馬券圏にも入れず。そしてさらに自信があった東京最終のスカルバン、なんであんな後ろに居たのか意味が分からない。スローの行った行った。松田騎手がどうこうではなく、今回の勝っての乗り替わりは買ってはいけないというサインだったか・・・。

 

京都のアンドロメダSは、外れたとはいえこちらは見ていて面白いレースだった。前半かなりのスローだったが、これを見て次々と後続がマクリ出し、前に居た馬が苦しくなる。◎ヴォージュも直線先頭に立ったが、前に居たので堪えられなかった。スローながら後ろに居た馬が上を占めるというパターン。先ほどの東京12Rは1400mだから、スローでも後ろからまくる余裕はないので、4角までにある程度の位置を取りに行ってほしかったが、中距離ならこういうリカバリーもできる。見応えのある攻防になっていた。

 

 ディーマジェスティの電撃引退には少なからず驚いた。うーん・・・。そしてJC、ミルコはサトノクラウンに乗ることが濃厚とのこと。もう彼については先約も何もなくなっているのかもしれない。

 

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2017年11月16日 (木)

11月12日・日曜の競馬

九州場所は本来の取り組みがあって、本筋の相撲が無きがごときという悲惨な事態になってしまった。高齢安美錦の復活劇にしかすがるものがない感じ。

暴行の主となってしまった日馬富士は、小さな体で逃げない相撲を取っていたので、白鵬より遥かに好きなのだが、酒乱は病気だ。

それにしても、モンゴル人力士もこれだけ増えてくると派閥というか、上下関係というか、一枚岩ではなくなってきているのね。かつてはガチンコで犬猿の仲だった朝青龍VS旭鷲山とか、私怨というより横綱同士として張り合った朝青龍VS白鵬のような個人的な仲の悪さは何度か報道されていたけれど・・・。

さらに今回の事件で陰に隠れた感じもあるが、玉鷲が白鵬との取り組みで手が滑って負けた時に、控室で「汗ぐらい拭いとけ」と吐き捨てたそうで、若手世代からの突き上げがかなり急になっているようだ。こうなったらモンゴル若手対ベテランのガチンコというか、セメントマッチが楽しみになってくる。玉鷲とか貴乃岩が、白鵬に張り手をかましてくれるシーンを見てみたいものだ。

そして何より気まずいというか笑えるのは、ワイドショーで散々この事件を取り上げたに白鵬が青汁のCMで出てくることだ。

 

さて12日の日曜。昼はラーメンフェスタ。11時過ぎだがどの屋台もかなりの列。比較的少なめだったところは、普段食べないとんこつラーメン。迷ったが、ここまで来たからにはと、「なんつっ亭」のとんこつラーメンを食す。味はアッサリ目で、とんこつ苦手な私でもすんなりノドに入った。

 

この日の馬券は、午後後半まで我慢の一手。東京8Rは初めて勝負に出たが、◎ノーフィアーはあえなく失速。後悔したのは東京10R奥多摩S。1,2着は○◎で決まったのに、馬券は敬遠してしまった。さらに、ド人気薄で3着のオースミナインはよく考えればビップライブリーを物差しにすれば楽に買える馬だった。

 

気合入れ直してメインレースは3場とも勝負、まずは福島記念。◎マサハヤドリームは全く競馬にならなかったが、○△でタテ目の馬連を引っ掛けトントン。○ウインブライトは皐月賞以降の負けは敗因がハッキリしていて、ここは変わり身を狙える場だったが、想定以上に人気でやや拍子抜け。

久々に燃えたのは東京のオーロC。◎○▲と決まって、こちらも思ったより配当は低かったものの、馬連3連単を少しまとめてゲット。勝ったトウショウビストは懐かしのシーイズトウショウの息子、来年はもっともっと上を。

 

一応パンチアウトを狙った女王杯は、全くの空振り予想に終わった。スローの前残り、外から伸びてきたのはミッキークイーンだけ。後日関西から入ってきた話によると、芝の内から3頭分くらいまでがかなり硬かったそうで、このレースを含めて内枠や内を取った馬が上位に来ることが多かったのは、おそらくそれも理由の1つだったと思われる。今週はその部分が隠れるCコースとなるが、果たして・・・。

◎ヴィブロスは外枠でやや行きたがった。内目なら折り合いも付けられたと思うが、外になったことで前半がエキサイト。中盤からは我慢できていたが、直線は馬場の4分どころあたりを走ってきて伸びず。距離がどうこうではない。内目なら2200は楽にこなす馬だ。

モズカッチャンの勝利で3歳レベル云々が一部で言われているが、もともと女王杯は3歳優勢のレースであり、毎年のように上位に入っていた(勝ち切ったのは近年ではメイショウマンボくらいだが・・・)。また他の3歳勢は大敗していて、結局はモズカッチャンが個体として強かったということと、デムーロ兄のコース取り、内の枠順が相乗的にプラスに働いたということ。

クロコスミアの粘りには驚いた。後続が楽に逃がせすぎたこともあるだろうが、和田騎手の配分が絶妙だったのだろう。ここまで来たら勝たせてやりたかった。1,2着は非社台系牧場生産馬。これは喜ばしいこと。

 

東京最終はほぼ印通りにまとめて、この日はプラスで終了。土曜のマイナスは少し残してしまったが、少し復活の兆しが見えた。

とはいえ女王杯はハズレなので、「予想TVに出ない日の重賞は的中する」という、自分でもネタにしていたジンクスは崩れてしまう。オータムH、ローズS、毎日王冠、秋華賞と続いた持ちネタがもう使えない(笑)。

 

この週は声をかけていただくことが多かった。土曜の午後には少し申し訳ない事態。トイレに入ろうとしたところだったので、なんとなく流れでついトイレ前で写真に収まってしまったのだ。もう少し違う場所を探せばよかった・・・・。

 

秋の東京もあと2週。マイルCSで武豊が突然エアスピネルから降ろされた。ケガで万全な騎乗ができないと判断したと調教師がコメントしていたが、まあエゲつないといえばエゲつない。乗り替え自体がどうこうではなく、ここまで引っ張って突然発表したあたりにキナ臭さを感じる(笑)。

騎手といえばジャパンCの騎手配置もどうなることか。アイダホ参戦でムーアはこちらに決定。デムーロ兄はシュヴァルグランに先約があるし、サトノクラウンには誰が乗ってくるのだろうか。

 

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2017年11月13日 (月)

11月11日の競馬

 ユタカ騎手はまたしてもハニートラップの罠に嵌ってしまったが、驚いたのは奥方が人前に出てきたこと。かなり久しぶりだと思う。少しふくよかにはなったみたいだけどさすが元売れっ子アイドル。記者への対応といい口調といい、いつぞやの三田寛子の件を思い出させるくらい鮮やかだった。

 それにしてもケガで休む週とぶつかるとは、間が悪いのか間が良いのかよく分からない(苦笑)。

 

 11日、土曜は日向だと汗ばむくらいの陽気。ラーメンフェア、この日は富山・いろは亭の黒醤油ブラックラーメン。初めて食べたが、見た目の濃さの割にはあっさりしていてスカスカ入る。チャーシューが絶品。スープは半分弱でやめておいたが、身体のことを考えなければ全部いきたかった。麺はもう少しデンプンぽさが少ないと、なお良かったと思う。

 東京9Rのオキザリス賞は、時計はさほどではないが内容の濃いレース。それにしてもこの週はダートでのハードスパンが走りまくった。なお今年の新種牡馬の査定については、13日曜発売のサラブレに2ページ書かせてもらったのでよろしければ。

 10Rの三鷹特別、半信半疑で見ていたモズアスコットは目を見張る強さだった。デビュー以来どんどん距離を詰めてきて、マイルで連勝、今回の1400mはこれまでと少し意味が違うのでどうかとみていたのだけど、さらに鮮やか。どの辺が適正距離なのか今イチ分からないが、来年の東京新聞杯あたりが視野に入ってきたと思う。

 

11Rの武蔵野Sは、1,2着馬は△止まり、3着馬には手が出ない。かなりのスローになったことも上位馬には味方したとは思うが、インカンテーションは完全復活といえる。その意味で三浦騎手が鞍上にいたことも感慨深い。復帰後重賞初勝利。

ノンコノユメもやっと去勢から体が落ち着いてきて復活の兆し。狙ったカフジテイクは、スローで固まり終始シンガリ付近を外回し、これでは仕方ない。想定した負けパターンに見事にハマった。サンライズノヴァの大敗は意外。ちょっとよく分からない。

 

 デイリー杯は、デムーロ兄がずっとメガリージョンと喧嘩した感じで乗っていて、カメラが馬群の後ろに動いた時に、前からズルズル下がってきた姿がフレームインしてきた。予後不良(別にデムーロのせいで故障したと言っているわけではないが)では的中しても後味が悪い。なお今年のデイリー杯はメンバーレベルが低く、内容も低調だった。

 

馬券は京都9Rと12Rは上手くいったが、どちらも配当がハネないし、勝負にいった武蔵野Sと東京最終がダメで負け。最終のエメラルエナジーは動かなかった・・・。

 

 お知らせその1。競馬最強の法則12月号発売。付録は交流重賞とオープン特別のデータブックというニッチな企画。私はいつもの連載で海外遠征について書いている。

 

お知らせその2。

「LIVE成駿伝~ジャパンカップ予想券闘会~」、1123日(木)に新宿のロフトプラスワンで行います。チケットは前売り1000/当日¥1,500(要1オーダー)。OPEN 18:00START 19:00です。

出演は佐藤直文(優馬)、上田琢巳(大スポ)、柴田卓哉トラックマン、姫園淀仁(競馬ライター)、水上 学   MC:細渕武揚(ラジオ日本アナ)。電話出演は安藤勝己、柏木集保の各氏。
昨年8月惜しまれつつこの世を去ったカリスマ競馬予想家・清水成駿の追悼イベント&後半は今年のジャパンカップの展望会です。来場者全員に豪華プレゼント有り。

チケットは現在ローソンチケットで発売中。

http://keiba.jp/special/article.html?cid=110851

をチェック。

 

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2017年11月 9日 (木)

11月5日の競馬

しかしトランプのしたたかさは凄い。安全保障も極東の平和もどうでもいいということで、武器商人としてアジアを駆け巡る。日本も韓国も見事に手玉に取られている。そしてさらにマヌケなのは、もはやトランプの孫娘ちゃんはピコ太郎のことなど頭の片隅にもないであろうに、晩餐会に呼んでしまうというこのダサい発想。

 

 ここ10日ほど、関東地方にやっと短い秋が来ている感じ。日による温度差、日夜の温度差が大きいからか、紅葉が早い。府中競馬場の杜は111週目にしてかなり色づいた。

 

 5日の日曜もまずはメガグルメフェスタ。しぐれ牛肉ステーキ丼を食す。丼といってもボリュームは女性向けともいえるくらい大人しいもので、その分肉の質で勝負した感じ。うまい。量が足らないので、仕上げに前週心奪われた長崎角煮饅頭を。

 

 今振り返って書いているけれど、この日のことは思い出したくない・・・。良かったのは東京5Rの3連複くらいで、あとはもうミス、ミス、ミス。晩秋Sも、もっと深く考えたら3連複は行けたよなあコレ。11Rのアルゼンチン共和国杯は結果を見てもこの結果を予測するのは無理だから諦めがつく。(結局盛りを過ぎた高齢馬が多すぎて若い馬が上位独占。ただレース自体の時計から見た質は高かった。スワーヴリチャードがここまで走れるとは・・・・)、

 

しかし泣きたくなったのは東京最終。あれだけミスプロコースになっている東京1400mと言いながら、◎セネッティの2頭軸マルチ2セットの相手軸が、メイプルキングは良いとしてもラバニーユにしてしまったこの迂闊さ。なぜキングマンボ尽くしにしなかったのかと、今でも胃が痛くなる。ダブルコークは最内枠がイヤだったんだよなあ・・・・メイプルキング、クビ差4着。粘ってくれれば予想TVでも3連単946倍だったのだけど。取れたと一瞬喜んだだけにダメージでかい。

 

みやこSは2着ルールソヴァールはどうやっても無理だわ。なおテイエムジンソクは史上2頭目のクロフネ産駒のJRAダート重賞勝ち馬となった。エピカリス危険だけが正解だったが、これは歯が立たない。

 

 あと東京の百日草特別はなかなかの内容。上位3頭いずれも楽しみだ。

 

 

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2017年11月 8日 (水)

11月4日・土曜の競馬

 ロゴタイプとラニが引退。共に突然。リアルスティールは整わないのか香港回避、ドバイへ切り替えた。

 キセキは次走香港ヴァーズと発表。有馬記念に行かないのは残念すぎる。まあいろいろあるんでしょう。その内どこかに書きます。そしてスワーヴリチャードは次走有馬記念。レイデオロはJCの後には有馬記念へ向かってくれるのか??シンボリクリスエス、ゼンノロブロイの藤沢和先生だから多分行ってくれると思うのだが。

 

 さて4日土曜。11時すぎに到着しすぐに、内馬場のメガグルメフェアへ。この時間帯でないと混雑してしまう。この日まで開催の北海道グルメ、選んだのは函館からのイカめし。イカが柔らかい。味付けが強いのでノドが乾き、思わずハイボールを本番前だというのに飲み干してしまう。

 ちなみに今週からは、ラーメンフェアが開催される。私が以前書いたように、5月の暑い時期から移り、やっと秋の、しかも晩秋の東京でやってくれることになった。本来は2月の東京が一番有難いのだけど。

 

 フジビュー1Fのイベントスペースでは、JRAの各種レコード展。ノーマル&シンプルだけど、これは競馬ビギナーからベテランまで楽しめる好企画。展示のレイアウトも見易かった。

ただ賞金ランキングを見ていた20代とおぼしき若いファンが、1位のテイエムオペラオーについて「いつも同じ相手とばかりやって弱い者いじめをしていた」などと、おそらくは当時中学生くらいで、アホな一部のマスコミが騒いだ風評を真に受けた知識?を、同行の競馬初心者と思しき仲間にしゃべっていたことには落胆&憤慨。本当にあの当時の一部マスコミ、一部評論家のオペラオー叩きは、今思い出しても胸糞が悪くなる。

 

 ラジオの解説は10Rから。ノベンバーSを△◎○でいきなりツモってまずは好発進。京王杯2歳Sは○△◎で馬連的中とは行かなかったが、目数も絞っていたのでこれで3連単61倍ならマズマズ。しかし最終は◎サラセニア沈没でタテ目。

 東京の芝は、前週日曜の豪雨の中でみんな内目を避けて回っていたので、直線はインがさほど荒れていない。内から3頭分くらいを通った先行好位勢が伸びる。後方に位置して外を回すと届かない。

 福島は6Rと10Rの3連複を取るが、悶えたのはメインレース。△△◎でこれは何も取れず。7番人気クラウンアイリス軸は正解だったが、ナインテイルズとユキノアイオロスは共に3列目にしか置いていない。3連複907倍は痛すぎる・・・。

 

 予想TVの楽屋は日本シリーズで持ち切り。本番終わってまだゲームをやっていたのには驚く。そして帰りの車中で聞いていたラジオでも決着付かず、帰宅してテレビを付けてすぐにサヨナラで決まった。日本シリーズらしい緊迫感が出たのはラスト2戦くらい、今イチ盛り上がりに欠けたシリーズだった。やはりペナントを制したソフトバンクが勝つべきで、これでよかったと思う。シーズンの意義をもっと尊重しなければ、ペナントレースをやっている意味がない。これなら、昔のパリーグの前期後期制の方がまだ筋が通っている。

 また、現行のルールになるにも、CS発足当時からいろいろな提言があって改定されつつ今の姿になってきた。これでもまだ昔よりはマシになっている。今後も日程、アドバンテージ、ペナントでのゲーム差含め、議論を重ねるべきだ。本当は廃止が最もスンナリするのだけれど。

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2017年11月 3日 (金)

11月3日・金曜の競馬

日本シリーズ、ソフトバンクが手間取っている。ロペス、筒香は阪神がシーズン中は押さえこめただけに、ここまでやられるのはやはり普段戦っていないからか。ただ、2年前の日本シリーズ時に比べると、ソフトバンクの戦力が明らかに弱体化している印象も強い。広島の方が全然上ではないかとも思える。

3日の金曜は抜けるような青空。日向に居ると残暑のような陽気だった。風も全く無い。

12時前に東京競馬場へ行き、馬券をまとめて買いこむ。

 

正門前の駅から続く通路を歩いていると、リュックサックを背負った67歳くらいの子供が「え、今日馬いないの!?」とガッカリしている様に遭遇。ファミリーが落胆していた。まあ、競馬場は馬がいなくても、アスレチックなどで遊べるところがあるのでまだ何とかなるが、もう1人、高齢者が「3日間開催っていうからやってると思ったんだよ」と別の方向で声を挙げていた。

まあ、情弱で済んでしまうのかもしれないけど、そういう片づけ方はあまりにも・・・と思う。この3日間開催において、開催場の割り振りをもっと大きく打ち出す手はあったかもしれない。先週までの場内にも、もっとハッキリ掲示を出してもよかっただろうし。

 

時間があったので、たまには普段行かないところへと思い立ち、オッズ板裏の日本庭園を散策。ここに来るのは多分3回目、しかもゆっくり奥まで行くのは初めてかもしれない。

オッズの下の石垣が、1636年に3代将軍家光の住居用に寄進された石(半世紀前に発掘)を運んできたものだとか、トキノミノル像の近くの石灯篭が、家綱逝去に寄せて大名から上野寛永寺に寄進されたのを移設してきたものだとか、今回初めて知った。石には、大名家の家紋が刻印されている。500年近い時空を超えて、石垣をさすってきた。

 

池に張り出した休憩所の柵に凭れてみれば、池には鴨が3羽漂い、また人影を察してか、大きな鯉が10匹くらい、口を空けて水面に顔を出す。そろそろ色づいてきた木々に陽光がきらめいて、実に心が延びるような感じを味わった。オッズ板一枚向こうでは取った取られたの世俗が渦巻いているとは信じられないくらい長閑だ。

 

 帰宅して、12月に出す新刊のラストスパートをしながらレースを見る。9Rの近江特別、ブランドベルグが直線で全く動かないのはさすがに唖然とした。どうやっても勝ち負けだと思っていたが・・・。ファンタジーSは、◎コーディエライトが一旦抜け出し、穴推奨したボウルズも伸びてきて力が入ったが、外からベルーガの鬼脚。コーディエが2着を死守してくれたおかげで、意外とついた馬連を取れた。3連複もまあまあ。それにしてもベルーガって何代目?京都10Rも取ったけど安い。京都最終は撃沈。福島のメインは1着馬がそもそもない。石垣の霊験は何もなかった。

 

 

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2017年11月 2日 (木)

10月29日・日曜の競馬

日曜の東京はとにかく雨、雨。東京競馬場が新装なってから、おそらく降水量最多の状況での競馬となったのではないだろうか。改装以前なら、タイキシャトルが安田記念を勝った日などは相当酷かったし、改装後も一時の勢いなら、ロジユニヴァース、オルフェーヴルがダービーを勝った日もかなりのものだったが、雨の勢いの持続と降り続いた時間を総合的に考えると、この日を超える記憶は私の中にはない。

 

天皇賞は、内を通っても外を通っても同じと判断した騎手の勝ち。これなら、前に行く馬が内を空ける分、距離ロスを防いで、馬群の一番内寄りを回った馬に利が出る。さすが武豊、凄みを久々に見せつけた。道中の位置から見て、今日は消えたと思ったが、4角回ったらいつの間にかワープしていた。

そしてここまで馬場が悪いと、体幹がシッカリしている馬、つまりナチュラルにサラブレッドとして強い馬の順に決まった感じ。

 

キタサンブラックは調整過程が変わろうがなんだろうが、やはり休み明けのパフォーマンスが最も高い。

サトノクラウンは普通なら勝っている競馬。デムーロ兄もユタカと同様のコース選択で正解。

レインボーラインは内目の立ち回りが巧い。さすが母方に日本競馬史に残る?道悪の天才・レインボーアンバーを持つ血統。

 

改めて強さを見せつけたのがソウルスターリング。良馬場ならどうなっていたか、いや普通の道悪でももっと良いところに来ていたのではないか。あれだけ前半で走りにくそうにしながら、しかも直線でロスが大きい回り方をしながら、3歳牝馬の身で最後までジリジリ伸び切った。JCに出るという想定もあるようだが・・・。

(※追記→その後デムーロ弟でJCがほぼ決定という報道)

 

期待した馬のうち、サクラアンプルールは道悪上手を活かした騎乗、インを回って果敢に2番手、積極的すぎて最後はガス欠。しかしこの8着は攻めきった結果。

本命サトノアラジンは、どうやら雨が身体に当たるのがダメという話もあり、それもそうかと信じさせられるほど、パドックから馬が萎んでいた。川田も直線は馬への負担を避けるために流しただけの競馬に徹しての86負け。距離とか馬場とかの問題ではなかった。今回は競馬をしておらず、調教よりも疲れていないはずで、次走雨の降っていない良馬場なら距離問わず一変があってもいい。

 

菊花賞にしても、天皇賞にしても、再現性の乏しい馬場だったが、めったに見られない面白い競馬が見られた。ドロドロの中を走り切った人馬に頭が下がる。気がつけば、両方とも非社台系生産馬の勝利となっていた。あとは共に上位組にダメージが残らないことを願うのみ。

(追記・リアルスティールは香港へ)

さて今週は金曜日が1日削られての3日間開催。薄めて延ばすような商売っ気丸出し、9月以降で3回目とはさすがに辟易とさせられるが・・・・。JBCの日くらいぶつけるなと言いたいが、こちらとしてはそこに馬がいれば買うだけ。

 

なお今週から4週は、ラジオ日本の解説は14時半から16時半に移行します。

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