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2018年5月

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2018年5月31日 (木)

5月27日・日曜の競馬

モズアスコットは、最後の「理不尽な賞金半減制度」の犠牲馬となりそう。降級制度自体は個人的に残すべきだったと思う。しかしその一方、4歳馬でも賞金が3200万以上ある、降級対象にならない馬まで乱暴に半減されてきたルールは、絶対におかしいということを長年唱え続けてきたのだが、最後の年に、このような分かりやすい形でドタバタが出た。

それにしても、藤澤勢はサトノアレスを残して他の3頭を当週に引き上げるとは・・・。

 

さて27日の、ダービー以外のことを。

 

★当日は前日とうってかわって、さすがにダービーデー、人出はここ数年では一番の実感。何を買うにも行列、男子トイレにも時間帯によっては列。1Rから直線で普通の重賞並みの歓声が挙がる。

 

東京は土曜が荒れまくったから、日曜は堅いこと堅いこと。これはダービーは荒れるよねなどと同行者と囁き合っていたら、3連単がドッカン。あとの2鞍も荒れた。これはダービーの売り上げが上がるという意味では(資金作りができる)、望ましい展開だっただろう。

 

目黒記念は、ダービーがスローだから反動で上がると思ったら、こちらもスローで前残り。しかしあれだけ、自分の本やメルマガで「昇級馬やオープン特別を勝ってきた馬が勝ち切るレース」と書きながら、ウインテンダネスは馬鹿みたいなタイムで走った前走の反動が怖くて△しか打てず・・・。トニービンがカギとも書きながら、トニービン直系のワンツーのレースをとれずに、ハーツクライのチェスナットコート(複軸なら天皇賞負け組の安定度、とも書いたから仕方なし)を選んで◎としてしまった・・・。鞍上いわく、天皇賞で頑張った反動に加え、高速馬場で前が止まらなかったとのこと。

 

★苦言を2つ。土曜でもそうだが、何のレースでものべつまくなしに、レース前からずっと聞き取り不能な、ただ大声を出しているだけの連中がこの週はうるさかった。また相変わらずダービーファンファーレでのブレイクにオイオイの掛け声を入れる下品な奴らも絶えない。

 

そして発走前の、ターフビジョンに映すカウントダウン映像も、主催者側が無駄な煽りを誘っているようなものだ。あれを見たら、アホは一緒に大声でカウントダウンを始めてしまう。スタート前に「お静かに」とか札を出すくらいならあの映像も止めたらどうか。

 

★ダービーが終わると改めて、自分はダービー予想に全力を尽くしたか、どこの段階で間違えを犯して外したかなどの自問自答をするのだが、いつもの年、いつもの週以上にこれがずっと続いている。というのも今年は手順の間違いはあまりなかったのに惨敗だったから。ただただ、エポカドーロを見誤った。△で十分と思い込んだことがすべて。なぜ見誤ったかがポイントだ。

 

★ダービーのVTRも数回見返したけれど、時計云々は別に、内容としては実に面白い、良いダービーだった。あと、ゴール前からゴール後の動きには錯覚を招きやすい部分もある。レース直後はゴール前でダノンプレミアムが、前が空いてゴール後に突き抜けてきたように見えたのだけど、よく見るとあれはだまし絵みたいなものだと気づいた。やはりダノンはこの後無事に夏を越して、天皇賞を目指すのがいいのでは。

 

621日の木曜、19時開演で、渋谷のロフト9・SHIBUYAにて、競馬ラボ主催・ナマうまトークサミットvol9を開催します。

1部は宝塚記念展望、第2部は第3回戸崎圭太トークショー。戸崎騎手自ら、皐月賞、ダービーを始めとする上半期の手綱を振り返ります。ダービーの直線のリアルな思いが聞けるのが今から楽しみ。

1部ゲストは谷中公一・元JRA騎手他。チケットはeプラスで発売中です。

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からチェックしてみてください。なお追加ゲストその他のお知らせは、競馬ラボHPをご覧ください。

 

★ライターの野中香良さんが、KKベストセラーズの競馬新書から「騎手エージェントの内幕を知ればこんなに馬券が獲れる!」を出版しました。

確かに馬券にも役立つのですが、一時は完全にタブーとなっていた騎手エージェントがいかに日本の競馬を動かしているのか、現実を知る上でとても重要なことが詰まっている一冊。必読です。

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2018年5月29日 (火)

5月26日・土曜の競馬

 

★さてダービーイヴの土曜。東京競馬場はかなり空いていて、少し驚いた。日曜に向けて脚をタメているのかもしれない。ちなみに入場は前年比75%に留まった。

 

いやあ、それにしても東京競馬場の甘いもの不足は切実。女子専用のカフェを除くと、本当に何もない。コンビニか、ドーナツか、チュロスかの選択になってしまう。麺類店多すぎ。本当にどこか出店してくれないだろうか。

 

タックボーイが出走。時節柄、タックルボーイに見えて仕方ない。そして内田騎手が騎乗じゃなくてよかった。

 

★それにしても東京の芝は速すぎる。某TM氏から前に聞いたことだが、エアレーションをするようになってから、連続開催の場合は後半日程の芝コースの硬化が、以前

より進んでいる気がするという、騎手の意見もあるようだ。実際どうかは外部から見ているだけでは分からないが。

 

★ラジオ日本の担当は10Rから。葉山特別はアーチキングに自信の本命だったが、出遅れてスロー、終始外でロスを受け続けた上に前が止まらない。実にもったいない競馬。とにかくCコースに替わったことが拍車をかけて、後ろから外を回してしまうと全く届かない。

欅Sでは、◎レッドゲルニカが好位にいながら、直線だけでズルズル下がっていく。同じ位置にいた馬は粘っているので、いったい何があったのか?

12Rも◎ジュンスターホースが出遅れ、鮮やかに直線伸びてきたが届かずの3着。3連複では足らない。馬連が痛かった。

 

京都の葵Sも◎アサクサゲンキが結構な出遅れで勝負にならず。ただ勝ち馬も2着馬にも全く手が出ないので、諦めのつく空振り。気が付けばジワジワ負ける一番いやなパターンで、しかも出遅れだらけ。苛められているような気分。

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2018年5月28日 (月)

2018ダービー回顧

 今年もダービー終了。先週の週末のもろもろに先んじてダービーのことを。

 平成ラストのダービーは、確かにワグネリアンも強かったのだけど、自分にとってはやはり福永祐一が勝ったダービーとして記憶される。キングヘイローで1番人気2番人気(ずっと1番人気だったと思っていました・失礼)に支持された時に、顔面蒼白で嘔吐していたという話は知られているが、その後18回挑んで届かなかった頂に、19回目にして到達したわけで、そこはもう掛け値なしに祝福、シンプルな感動。ましてや福永洋一さんの現役時を見ている人間にとっては感慨もひとしおだ。不慮の事故でダービージョッキーの栄誉を手にすることなくリタイアしてしまった洋一さん(今でも惜しかったと思うのは昭和533着のカンパーリ)は、どのような思いで息子の勝利を見守ったか、それを想像するだけで胸にこみあげるものがある。

 ダービーが特別なレースであることを、改めて知らしめたわけで、このような思いに浸らせてくれたダービーは久しぶりだ。

 

 勝てた最大の要因は、掛かることを恐れずに位置を取りに行ったこと。私は本来はそう乗った方がいいとは思ったが、この枠ではそれも難しいから、下げて直線だけ外へ出しての後方一気が一番近道だと思っていた。しかし勇気をもって踏み込んでいったことが、勝因の9割くらいは占めているのは間違いない。奇襲ではなく、勝つための手順をきっちり踏んで攻めたという意味で、実に見応えがある手綱だった。

 加えて、私は前日にも発言したのだけど、ダノンの1枠はきつく、ワグネリアンの外枠はプラスに出るかもしれないという考えを持っていた。下げやすいからという安直な理由が一番だったけど、下げるにせよ出すにせよ、馬を動かしやすかったのは間違いないし、前に行きたい馬が比較的同じ外枠に揃っていたことも、ペースが上がりすぎないという事態を呼び込んだはずだ。

 そうなれば、皐月賞で最も泣かされた要素が多かったワグネリアンにとって、今回は馬場や形状のファクターがすべて好転しているのだから、あとは本当に騎手の手綱だけに掛かっていたと思う。そこをクリアしたのは本当に見事。まあもう数年早くこんな攻めを見せてくれたら、もっと大きい所を取れていた可能性は大きいのだが(笑)。

 

 個人的には、「勝つ馬が見えないダービー」として、前夜の番組で馬連6頭ボックスという汚い馬券をさらし、その中には当然「勝つ可能性も低くない」としたワグネリアンも入っていたのだけど、エポカドーロは馬連の対象ではなかった・・・。そう、福永騎手に負けず劣らず、戸崎騎手の逃げにも唸らされた。高速馬場を考えるとスローに落とし、直線でもペースと後続の両方に蓋をして粘りに粘った。実際今年のダービーは、シビアな見方をすると、数字面では超高速馬場を踏まえるとレベルはさほど高くない。スローのわりに上がりも上がらなかったが(後半5Fは速かったがラスト1Fは少し止まりすぎ)、これは逃げたエポカドーロが勝つための方策を、戸崎騎手が最大限に取れたからだと思う。装鞍所から荒れだして、地下馬道へ出るのがかなり遅れ、道中は落鉄もしたそうだが、こうしたメンタルを宥めながらの騎乗でもあったわけだ。これも素晴らしい手綱だった。

ちなみに私の老父はエポカドーロの単勝で勝負したので、ショックでお迎えが早まるかもしれない(苦笑)。

 

 ダノンプレミアムは直線でエポカドーロに進路を塞がれ、切り替えたところを外から3着馬に寄られていた。ブラストワンピースも直線で切り返しを2回くらいしている。ただ、どちらもスムーズに運べていたとしても勝ちまではなかったと思うが。

 一応本命を打ったキタノコマンドールはスタート後の位置取りで終わっている。懸念していたように晩成だろう。良くなるのは秋以降。

 

 自分の反省点としては、高速芝はやはり「母方ダート血統が大事」ということを思い知らされたこと。というか、これまでもさんざん「高速芝はダート」とは自分でも書いてきたのだけど、マイル以下でしか考えてこなかった。

 あと、ここ23週のような高速馬場では、ハーツクライでは厳しい。

 

 それから、ダービーをCコースで行なうのは、ダービーを昔からずっと同じコースで行なうためだから当然としても、ダービー週にCコースに替えるのはやはり止めていただきたいものだ。1週、2週前からCコースにすべきなんだけどねえ・・・。

 

 

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2018年5月25日 (金)

イベント終了

24日のイベントにご来場の皆様には心より御礼申し上げます。
ゲスト都合で開始が10分遅れたことと、進行の時間読みが甘くて終了が22時近くになってしまったことはお詫びいたします。特に進行については次回の反省材料とします。
今回の模様は、ダービー篇がYouTubeの競馬ラボチャンネルで公開中。安田記念篇は来週公開です。
また次回は6月21日木曜、渋谷のロフト9シブヤで開催します。
前半が宝塚記念展望で、ゲストは谷中公一さん、佐藤ワタル氏。
後半は戸崎圭太トークショーで、上半期の回顧をメインに。競馬ラボの小野田記者も前後半で参加します。
チケット等詳しくは競馬ラボのサイトでご確認ください。

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2018年5月24日 (木)

本日イベント&故障報

スマハマは青竜Sで骨折、全治半年の模様。これは話が古いですが。
 
リリーノーブルは剥離骨折、全治3ヶ月の模様。こちらは秋には間に合うのか?
そして目黒記念出走予定だったコルコバードは蹄を痛めて回避とのこと。
(※追伸・オブセッションが病死。ノド鳴りの手術のあとの経過がうまくいかずの大腸炎発症ということらしい。一時はダービー候補と言われた馬がダービー週に他界するという、この冷酷というか冷淡な現実・・・)
 
今日木曜の夜7時半から、渋谷シダックスカルチャーホールでダービー予想イベント開催です。会場はファイヤー通りを5分ほど歩いたところだそうです。
 
当日券は出ると思うので、予定が消えて急に時間が空いたという方はぜひ!
※骨董通りとかキラー通りとかファイヤー通りとか、今の時代でも通用するのかな?

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2018年5月23日 (水)

5月20日・日曜の競馬

オジュウチョウサンが、福島の平地競走に武豊騎手で出走するということだ。77日、2600m戦の500万下開成山特別。そこでの結果次第で、しばらく平地を使っていく可能性が出ていて、これらはオーナーの希望とのこと。賛成とか反対とかではなくニュースとして。

障害戦へ向けての調整で平地を使う例は多かったが、平地自体を目的として戻すのは珍しい。確かに障害戦ではJGⅠ以外に使えるレースも見当たらないし。

 

 ボウマン騎手の病状のその後は報じられていないが、慢性硬膜下血腫の「疑い」が果たしてどうなったのか。血腫の診断が確定したら、程度にもよるが騎乗は難しいだろう。調べたところ、経過観察で収まることもあるが、強い痛みを訴えるくらいになると手術が必要なケースが多いそうだ。原因としては数か月以内の頭部強打が最も多いとのことで、ならば3月の豪州での落馬事故か?無事に騎乗できるのが何よりだが・・・。

 

 さて20日の日曜。初夏というより、湿度が低くて午前中は秋を思わせるくらい。競馬場からは、この時期にしては珍しく富士山が見えた。冬場の凛とした白い富士ではないけれど、不規則な形状で白い冠が残り、裾へ向かって急に青黒い感じの肌を見せつつ、そこに雲が絡んでいるさまはなんとも絵画的。素晴らしい眺望。

 

 内馬場のメガグルメフェスタは、この週は丼フェス。海鮮かき揚げ丼で満足。今週からはグルメキングダムだそうだが、HPをチェックすると肉ものばかりのようなのがキツイ・・・。若い人向け。

 

 この日は京都6RにPOG指名馬イシュトヴァーンが出走。初勝利のダートから芝に替わったので凡走覚悟で見ていたら、直線ズブいながらも伸びかけたところで勝ち馬から大きな不利を受けて3着。これがなければ2着は確実だったが、今の裁決規定ではあくまで加害馬との関係なので仕方ない。それにしてもこの間のオールフォーラヴといい、これも私の呪い?

 

 そのオールフォーラヴが出走したオークスは、能力的に万に1つの期待も持てないので、とにかくアーモンドアイの強さを堪能するためのレースとして観戦。素晴らしいオークスだった。アーモンドアイは珍しくスタートが決まりポジションが前になったことで、少し掛かっていたが、無理に喧嘩せず位置を取ってから折り合いをつけるソツの無さ。あとは独演会。あの位置からでも高速で上がれるとはわかっていたが、現実となると本当に圧巻であった。

桜花賞の前にテレビで、「桜花賞で本命を打たないのは、むしろマイルの方が取りこぼしがあり得るから」と発言した手前、とりあえずは勝ってくれればと願っていたが、勝ち方は想像以上だった。秋はジャパンCを目指してほしいし、それを願う。

 

 桜花賞におけるラッキーライラックと同じことが、今回のリリーノーブルに言える。普通の年なら立派なオークス馬だった。生まれ年の不運。むしろ今回、ラッキーを逆転したことを褒めたい。

 今回のオークスの馬券で、最も気を入れて買ったのがアーモンドアイとレッドサクヤのワイド。それを思えば4着は残念ではあるが、レッドサクヤもよく走ってくれた。

サトノワルキューレは、やはり短い期間での再輸送はきついし、そもそもフローラSをよく見れば、派手さほどの評価ができない内容だったことはすぐに分かる。まだ格足らず。夏を無事越して、秋以降の充実に期待したい。

 

 

 

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2018年5月22日 (火)

5月19日・土曜の競馬

 18日の金曜は東京女子医大病院の検診。ここで今年初の冷やし中華を食する。検査の数値はキープ。

 

 19日の土曜。前週に比べると風も穏やか、日差しはきつめだが湿度はそうでもない。到着してこの日はピザとジントニック。

 馬券的に面白いレースが10R以降に集中していたので控えめ。道悪となった新潟メインが楽しみだったが、内回りでも芝は外差しになるという予測が外れてむしろ外は伸びず。エクラミレネールかワンダフルラッシュが来ないと何も当たらない買い方なのでお手上げ。

 

 東京11RのメイSは◎〇△、堅いけれども推奨はこっちにすべきだったか。サトノアーサーをあまり評価していなかったので、これで3連単79倍ならむしろオイシかったのかも。判断ミスとオッズ予測の漏れ。東京最終は◎が勝ったが、2着馬が抜けた。

 

 京都の平安Sは、グレイトパールもテイエムジンソクも消えた。テイエムはこういうこともあるかと思ったが、グレイトパールが馬券圏を外すとは思えなかった。前走の反動なのだろう。

 勝ったサンライズソアは、前走ブリリアントS大敗は府中でのくらやみ祭りで前夜上がった花火の音に馬が怯えてしまったもので、河内先生がレース後のコメントで泣いていた。今回はホームで馬が落ち着いていたのだろう。実は見栄晴氏が、「昔からくらやみ祭りの週の関西馬は、花火と祭り太鼓の音でダメになることがある」とその前日に言っていたのだが、お祭り週に東京に来る関西馬はメンタルの強い馬を選ぶのが得策ということか。あとは花火が打ちあがる日の確認も必要か(笑)。まあどれだけ影響があるかは分からないし、自分は気にしたことはないけれど。そもそもあの大祭にだけはクレームが入れられないしねえ。

 

 この日の京都の特別戦はオーストラリアデー。シドニー、メルボルンと来て、最後がオーストラリアと国名になる並びが面白い。前はムーニーバレーがあった気がしたけれど。しかも国名を冠したオーストラリアがシドニーよりクラスが下というのも気になるところ(もちろん批判しているわけではない)。

 

 レース名でもう1つ不思議なこと。「日本ダービー」とはいうけれど(というかこれは副題というか通称のようなものだが)、「日本オークス」という表記は一切見たことがない。本当はオークスもそう書くべきはずなのだけど(これも批判ではない)。

 

 テイエムオペラオーの訃報。競馬予想TVを99年から見ている方や、場内FMがあったころのリスナーの方なら、当時の私のオペラオーフリークぶりはご存知だと思う。強さがどうこうより、まず何よりその美しさ。トウショウボーイ、サクラユタカオーと並んで3本の指に入るグッドルッキングホースだ。

 ダービーでとんでもないレースをしながら3着に入ったことで本当に強さを実感し、評価すべきラップがどういうパターンなのか、その見方も勉強させてもらった。3歳時の有馬記念はスペグラ決戦の影に隠れたけれど、これまた凄い走りをしていた実質の勝ち馬。あの有馬記念のあとに場内FMで「来年はこの馬無敗ですよ」と宣言し、その通りになったのは自分のレースの見方や馬の評価に自信を持たせてくれた。まるで恩人のような馬であった。最も印象に残るレースは、やはり嫌がらせのような包囲網を突き破ってきた4歳の有馬記念。

 生前の野平祐二さんに、オペラオーが皐月賞を勝った直後にお話を伺う機会があって、

「ルドルフの域に達する馬がやっと出てきたかもしれないね」とおっしゃっていたのが忘れられない。

 

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2018年5月18日 (金)

秀樹逝去、反則タックル、ギャンブル依存

 昔、冬休みや正月が待ち遠しかった子供の頃は、ジュリー、百恵、秀樹、ひろみに五郎・・・と歌番組でそろい踏みするようになるといよいよ年末が近づいたことを感じていた。西城秀樹は、デビューしたのが私が小学校3年生の頃だったが、男の子人気も高かった。ひろみや五郎の男児ファンは記憶にない。

昭和40年代後半から50年代を象徴するスターが、また一人いなくなってしまった。

 

20数年前、ヒデキとみうらじゅんさんとの対談を読んだら、「ヴォーカルスタイルはレッドツェッペリンの影響が大きい」ということを話していて、そうかあの絶唱スタイルはロバートプラントだったのかと膝を打ったものだった。てっきり、真木ひでと的なGSの追従を、プロダクションがさせていたのかと思っていた。

 YМCAばかりが流れるので、個人的に秀樹3大楽曲を挙げておく。勝手に探して見てください。1に「激しい恋」。♪やめろと言われても の後の、独特のダンスが学校で流行ったものだ。イントロが神。当時全盛のブラスロックのテイストが強く、とにかくカッコイイ。2に「ブルースカイブルー」。今聞き直すと、アイドルが不倫を歌った革命的な歌だったと気づくが、何よりメロディーが良い。そして「愛の園」。スティーヴィ―ワンダーの曲のカヴァー。有名になりかけた頃の坂本龍一がアレンジを手掛けて、なんだか霊歌のような仕上がりになっている異色の曲。

 こうしてみると、歌謡曲のスターでありながら、ロックフリークとしていかに折り合いをつけていたかということがよく分かる。追悼記事には、レコード会社と数えきれないくらい曲の内容で激突していたとあった。ロックシンガー的視点で専門誌がきちんと追悼特集すべきなのかも。

 誤解を招く書き方だが、寺内貫太郎一家を見ていたころに、小林亜星や悠木千帆(樹木希林の当時の名前ね)より先に西城秀樹が逝くことになるとは万に1つも思わなかった。

 

◆大学アメフトの暴走タックル事件。自分が被害者の親なら、相手の監督の指示がハッキリしたら即告訴するだろうな。報道では、大学上層部のドロドロしたものが監督を守ろうとしている背景にあるようなことも伝わっている。日大アメフト部の学生は、大人の圧力があるのなら、そんなものに負けずに反逆してほしい。ケガ人の犠牲はあったが、膿を出す機会かもしれない。

 

◆先日見た夢は、なぜか役者か何かになっていて、芝居のセリフを覚えていないまま演技当日を迎えてしまって焦りまくっているというもの。これまでは何度も、2時間生放送の選曲をしていなくて、本番5分前にレコード質へ飛び込んで焦っているという夢を見てきたが、これは初のパターン。何かを忘れて焦っている点が共通。絶対に心理に何かあるな。

 

◆前回紹介したNHKの競馬特集に対しての、ギャンブル依存症対策に携わる弁護士からの非難に対する反論が、競馬サークルやファンの間でかなり盛り上がっているようだ。昨日教えてもらって、件の女性弁護士のツイートやブログを見てみたのだけど、昔からよくあるステレオタイプのクレームで、別に今はじまったことではないという印象。立場的にあの内容に食いついてくるのは、仕事として当然という気もする。しかもギャンブル廃止を提唱しているのではなく、子供にギャンブルに踏み込む契機を与えるようなことを、公共放送がやったことへの批判であり、受け取る側もそこをはき違えてはいけないと思う。だから何とも思わないというのが正直なところ。ただクレームの質や種類としては、例えば死刑廃止論とか、ちびくろサンボは黒人差別だから教科書から追放すべきとか、その手のものと同じように思えるが(死刑廃止論もちびくろサンボもギャンブル狂いと違って実害は生み出さないけれど、クレームの方向性という意味で、ね)。

 

それよりなにより、この程度の話題で盛り上がれるなんて、日本は平和だなあということだが、そんなこと書くとふざけているみたいに思われるか?

 

それにしても、自分も確かに競馬をやっていなければよかったと思うこともたまにあるけれど(ギャンブルとしてもあるし、時間や他にも意義のある週末を過ごせたのにという意味もあるし)、結局、生まれ変わることがあるとしたら、やはり競馬をやるんだろうなあ、きっとまた子供のころから。ノーホース、ノーライフではないけれど、ノーホースレーシング、ノーライフではあるし。

 

ということで、馬券を買う週末が来ました。個人的にオークスはかなり控えめになると思いますが。

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2018年5月17日 (木)

5月13日・日曜の競馬

★現在店頭にある週刊競馬ブックの一筆啓上で、須田さんがカジノ解禁に伴う競馬への影響の予測を書いておられる。さすがの洞察で、ぜひお読みいただきたい。私もブログと連載で以前に書いたことがあるが、競馬サークル側のカジノへの危機感は薄すぎる気がする。

 

★後回しにしていた先週日曜。到着してすぐにまた内馬場の沖縄フェア、この日はタコライス。内馬場を屋台目指して歩いていると、優馬の佐藤直文さんに呼び止められた。佐藤さんは空のラーメン容器を手にしていて「沖縄そば食べてきたよ」。「ボクは昨日食べました」とすれ違う。それがどうしたという内容の50代男性同士の会話だが、メシ企画は年齢関係なく?気分が上がる。タコライスはとにかく美味かった。ホワイトホースのハイボールで満足。

 

★東京4Rは、唯一POG指名馬で未出走だったダンスメーカーが3着に健闘。初出走ながらよく頑張った。砂を被っても怯まず、上がり3F最速でよく伸びた。期間内の出走はこれで終わりだと思うが、初勝利は近そう。

 

★蛯名騎手が2500勝。ここ1年、また冴えた騎乗が目に付くようになってきた。記念インタビューで「この勝利を意識していましたか」という質問があったのだけれど(以下略)。

 

★青竜Sは私には意外な結果。グリムがここまで走るとは思わなかった。それはともかく、ゼンノロブロイ、ネオユニヴァースと、芝で成績が下降している種牡馬がダートで強い産駒を出す傾向に合致した例。

 

★東京では7R前から雨が降り出し、一時上がりかけたがすぐに本降り、そしてメインの頃は大雨となった。

京都メインで馬券的にとても悲しいことがあり、気分も落ちて迎えたヴィクトリアマイルは傘を差しても裾が濡れるほどの雨中での観戦。

 

直線は◎レッドアヴァンセ、声が出たねえ・・・。でもジュールポレールが先頭に出た時点で、馬券は最も厚く買ったレッドとリスグラシューのワイドしか目がなくなってしまったのだが、ここをなんとか死守できた。雨ならリスグラシューが相手筆頭と見ていたので、馬場が掴みづらい分3連系を軽くしてワイドに振ったのが奏功。

時計は1323と速かったが、雨がなけれは3178程度は出ていたはず。馬場の影響というより、あれだけの強い雨が馬の顔に当たることの影響、キックが滑ることの影響、呼吸への影響があったのは間違いない。それで323、どれだけの高速馬場なのかと。まあ下級条件で毎日王冠に近い時計、1600万でもJCのハイレベル並みの時計が出ていたわけだし。この日の1323は決して高速決着とは言えないだろう。

 

アエロリットは100%の競馬ができたが、GⅠとなると去年からの伸びしろがイマイチなのかもしれない。ソウルスターリングは馬具が増えていたはず。気性的に難しさがキツくなってきたのかもしれない。

なおジュールポレールは安田記念回避、アエロリットは安田記念へ続走するとのこと。

 

先週は故障する馬が目に付いた。入線後下馬のプラチナムバレットは大事に至らなかったようだが、競走中止のクワトロガッツ、サトノリュウガはかわいそうなことになってしまった。とくにクワトロガッツはスタンド前だっただけに・・・・。

 

 

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2018年5月15日 (火)

セリーグペナント終了に寄せて

 ただいま8日の 15日のお昼過ぎ(あまりのショックに1週間間違えました)。今年のペナントがこんなに早く終了するとは思っていなかったが、阪神がどん底を抜けるべく、1点でも多く取れる打線を現状のメンバーで組むなら、1番から8番はこうするのが一番。急場しのぎの打順は

(遊)植田

(二)板山

(三)糸原

(右)糸井

(左)福留

(一)ロサリオ

(中)江越

(捕)梅野

もちろん本来の適性ではない打順もあるのだが、今の状態ならこれが最も点を期待できるはず。糸原は大学時代に鳴らしたサードに戻し、板山を去年も何試合か守ったセカンドについてもらう。2番から5番まで左が続くけれど、糸原糸井は左投手の方が打率は高いくらいだ。個人的には8番は単打を打てる人を置くと強い打線ができると考えるが、適任がいないので捕手をそのまま使うしかない。

 

交流戦でさらに下がっていくのが明白なので、今年もAクラス死守くらいしか目標がなくなっているのだが、そもそも打撃については、片岡コーチの右打ちゴロ指令を若手に課したのが最大の失敗。そういう小細工をすべき人材と、そうでない人材を見極めなかったから、去年出かけた中長距離砲の芽が全部潰れてしまった。

右打ちゴロのためには右打者は引き付ける必要があるから、差し込まれてなおストレートが打てなくなるし、タイミングも変えなくてはならないので、中谷などはこれまで得意だった変化球も損じている。本来は、もっと前でさばいてボールの下を叩くスイングをしないと、待望の大砲は出てこない。

 

阪神に右の大砲がいないというのに、コーチが左の巧打者タイプの平野に片岡では長距離弾を打てるアドバイスができるわけもなく、金本監督は監督で、ひたすら強振してライナーをスタンドに力で突き刺すという常識を超えた変則タイプの左打者だった。右の長距離打者をスタッフに迎えていないのが一番の失敗。特に片岡コーチは、自分が打撃のヘッドになってからはチーム打率リーグ4位が最高で、最下位が2回あり、以前に低打率が改善せず引責辞任した経歴があるのだから・・・・。

そもそも監督を引き受けたがらなかった金本を何とか説得するために、コーチ人事を任せるという条件を球団が出し、ならばコーチ経験もない身でいきなりの監督就任だから、現役時に気心の知れたチームメイトで固めたいということでこうなってしまったのだ。来年は球団もシビアにコーチングスタッフに介入してほしいものだ。 

 

 

 

仕事も後回しにしていったい何を書いているのだろうか。

 

 

 

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2018年5月14日 (月)

5月12日・土曜の競馬

 この日、朝のNHKニュースを見ていたら、朝ドラ前のコーナーで、東京競馬場の特集が流れた。ファミリースポットに特化しての切り口で、アスレチックエリア、馬車、乗馬体験、博物館、内馬場などが紹介され(記憶が間違っているかもしれないが)、最後はあるファミリーにJRAの指導員がついてパドックの見方をレクチャーし、子供と父親で応援する馬を決めてレース観戦、声援・・・という流れ。こういうのが最適最高のPR活動。しかもスタジオのメインの女子アナさんも、実は家族で何度も訪れているというカミングアウト。一層効果的なPRとなった。

 

先週ほどではないが、今週も家族連れが目立った東京競馬場。土曜は暑かったが風が気持ちいい程度に吹いて凌ぎやすい。内馬場のメガグルメフェスは沖縄フェアで、沖縄そばを食し、オリオンビール。おやつ用にサータアンダーギーと、「幻のスイーツ」なるコピーにまんまと引っ掛かり「ブルース」という、見かけはスフレのようなものを購入。沖縄へは実は1回しか行ったことがない。リッキーマーティンの「リヴィンラヴィダロカ」が大ヒットしていたころで、カーラジオで1時間に1回くらい流れてくる中、レンタカーで迷いながら首里城行ったり、コザ市(当時の名)行ったり、ビーチ沿いを走ったりしていた。

 

内馬場では小さな娘さんを連れたパパから声を掛けて頂く。スタンドに戻り、ラジオ控室へ入るまでにはまだ時間があったので、場内をうろついていたら、カメラを提げた若い女性から声を掛けていただいた。新刊の拙著もお持ちで、恐縮至極。なんといっても「秘宝館」というタイトルの本を、女性に買わせてしまったことが申し訳ない。まあ、もっと考えないとね・・・。若い女性の読者なんてプールに落ちたコンタクトを発見するくらい、私にとってはレアなのだから、ただただ有難いのに。当ブログも読んで下さっているそうで、なおさら嫌われるようなことは書けない・・・・と思いつつ、結局書きたいように書いてしまうのだけど。

 

 馬券は良いところがなかったが、配信もした新潟10Rの直線競馬、はやぶさ賞は△◎〇と入る。買いたい馬がたくさんいたので3連単は回避してしまったが、馬連が万馬券なら文句なし。3連複も重ねて取れて、他のレースは取れてもワイド程度だったが勝ちに持ち込めた。良き1日。

 

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2018年5月11日 (金)

雑記

★ダービーでのデムーロの騎乗馬は、当初の予定通りキタノコマンドールで決定。

なおギベオンは11日正午現在は出否未定。

 

★今年からプロ野球で採用されたリクエスト制で、なんと開始約1ヵ月で4割ものジャッジが覆っているとのこと。誤審も含めて野球とはよくいうけれど、いくらなんでもそんなことを言っていられないレベル。これだけの誤審が誤審と認定されないまま進んでいたのかと思うと、呆れるのみ。

 

★今年の阪神は、優勝争いができるだけの戦力を有しながら、活用が拙くて指導側が足を引っ張り転落するという最も間抜けでストレスが溜まるペナントを送りそうだ。

 

★井上堯之さんの訃報はショック。かまやつさんの時にも書いたけれど、自分にとっての音楽の目覚めの1つはスパイダーズだった。しかもその後は、「太陽にほえろ」のテーマ曲のギター演奏、「傷だらけの天使」のテーマ曲の共作曲者(もう1人は盟友の大野克夫氏)とギター演奏で一生忘れることのないメロディーを送り出してくれた。さらに「寺内貫太郎一家」のテーマ、「前略おふくろ様」のテーマも担当、映画音楽も多数。個人的には「居酒屋兆治」のサントラが特によかった。ポップスのフィールドでは「愚か者」の作曲が一番有名なのだけど、忘れられないのは中島みゆきの「ファイト」のアレンジを手掛けたこと。GSのレジェンドというよりも、個人的には大野雄二とか山下毅雄と並べて語られるべきポジションの音楽家だと思う。

 

★ソフトバンクのCMってもう苦しくなってない?

 

★推測でしゃべっているうちに、その人の中で真実になっていってしまって、時として現実や真実を否定し、いつのまにか推測が真実にすり替わった是亭で話しているような奴をたまにメディアでも目にする。ネットがそうした人格を醸成しているのか、近年とみに増えているような気がする。

 

524日の渋谷イベント、チケットは現在発売中。

詳しくはhttps://www.keibalab.jp/lp/special11/index.html

をご覧ください。安藤勝己さん、今井りかさん、麒麟・川島さん、安田美沙子さん、佐藤友則騎手のラインナップです。水上はМCを担当します。

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2018年5月10日 (木)

5月6日・日曜の競馬

6日、日曜は前日よりさらに暑かった。人出は多いように思えたが、前年を少し割った。府中市民には新聞チラシでビールの無料クーポンが配布されたので、内馬場の交換場所に行ってタダ酒を。メガグルメフェスは興味のない唐揚げがテーマだったが、チキン南蛮の店が出ていたのでこれには舌が惹かれて食す。ビールと合う。なお今週土日は沖縄がテーマとのこと。日曜の雨予報がどうなるか・・・・。

 

◆新潟の5Rは、好きな馬だったデアリングハートの子、ラヴファンシフルが完勝。前走は2.1倍の圧倒的な人気を9着と裏切ったが、今回も人気は下がらず2.5倍で、2番人気が5倍台なので結構な支持となった。馬場の真ん中あたりを差し切る。新潟は少しずつ内が荒れてきた。4週通しのBコース使用なので、今週あたりからそろそろ外差しが決まり始めるか。

 

東京芝も、周回VTRを見ると、向こう正面から直線にかけては結構内目が荒れてきたが、東京はこういう時の方が内は伸びる。今週末から2週はBコース使用。

東京9Rはレッドヴェイロンの半兄レッドオルガ勝つ。同じマイル、穴として狙っているヴェイロンの好走への予感が少しアップ。枠は痛いが・・・。

 

◆東京11R、NHKマイルCのパドックを見ていたら、突如ロックディスタウンが立ち上がって後ろへ独りバックドロップ。起きるのに少しもがいていたが、ケガもなかったようだ。こういう時はケガしてないか馬体検査はしないものなのか???(映像では分からなかった。してるのかもしれないが、アナウンスは無し)ま、騎手が乗ってからでなくてよかったとつくづく思う。

 

肝腎のレース。前日の競馬予想TVでニュージーランド連対馬の本番連対が過去5年無しというデータを出しながら、今年のニュージーランドは例年とは違うとしたのは正解。ギベオンが強い、距離短縮ハマる、同じデピュティミニスター系でもフレンチラインよりもこっちの母父のラインの方が格上としたのも正解。タワーオブロンドンが危ない面が結構あるとしたのも正解。プリモシーンは出遅れが癖になっているかもというのも正解。穴はレッドヴェイロンも正解。これでなぜ当たらなかったのか??つくづく甘い。

 

まあ、今考えてもケイアイノーテック頭の馬券は買えないので、パクスアメリカーナと心中しないで1列目にギベオンとパクスを並べた3連複にしておけばくらいの当たりしか見込めなかったのだが(あるいは〇だったギベオンを◎にすべきだったかと)・・・。

 

◆パクスアメリカーナは、左回り云々も少しはあるだろうが、コーナー過ぎてもずっと直線でモタレ続けていた。左右がどうこうではないと思う。前走なかなかエンジンが掛からなかった理由もそこにあり、こうなると馬具で矯正しないと、極端な戦法がハマった時しか勝てない馬になる恐れがある。

 

あとは、アーリントンCのトライアルへの変更によりレースの価値が上がると以前書いたけれど、確かにメンバーレベルは揃うがローテが中2週は厳しすぎるか。タワーオブロンドンのように関東から持っていくと、さらにキツイことになる。あとファストアプローチは、いつ中距離へ行くのだろうか。

 

藤岡佑介騎手GⅠ初勝利。15年目の悲願達成。何回か前の記事にも書いたけれど、このところ覚醒した感がある。

 

前後したが、新潟大賞典は◎スズカデヴィアス快勝も、2着ステイインシアトルはない・・・。ステイが一旦タレかけて、ナスノセイカンとの馬券が取れた!と思っただけに崩れ落ちる。ハクサンルドルフが罠なのも見抜いて自信の無印にしたし(そもそも距離も外回りでは無理)、ステファノスもほとんど買わず、トリオンフもコーナー4つコースでないから軽視したのに・・・・。

 

京都12Rの13着のワイドと、安い東京12Rの3連単を取ったが、この日は大敗。本命馬は結構勝ってくれたのだけど、ヒモ抜けが酷い。

 

◆土曜のことで書き忘れたことが3つ。

東京5R、レーヴドリーヴの勝ち時計1456は異常なまでの速さ。前半5Fはスロー気味だったが、その後全く緩みがなかった。風は時間帯により向きが変わっていたが、この頃は直線横風だったと記憶するので、気象の助けもない。上位馬に反動が出ないといいが。

東京9R、立夏Sのマジカルスペルの強さもホンモノ。ジャイアンツコーズウェイの血の偉大さ。

京都新聞杯、ステイフーリッシュはダービーへ向けては馬体維持が最大の課題。本当に良くなるのは秋、菊花賞が楽しみな存在に。

 

524日の渋谷イベント、チケットは現在発売中。

詳しくはhttps://www.keibalab.jp/lp/special11/index.html

をご覧ください。安藤勝己さん、今井りかさん、麒麟・川島さん、安田美沙子さん、佐藤友則騎手のラインナップです。水上はМCを担当します。

 

◆先の話ですが、夏の新潟は83日、24日、共に金曜のホテルがかなり取りにくい状況です。私は先月押さえたので事なきを得ましたが。

 

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2018年5月 8日 (火)

祝快挙&ダービー出走枠を巡るざわつき

◆日曜のことを書く前に。

ディープインパクト産駒で日本産馬のサクソンウォリアーが英2000ギニーを制覇、そしてハーツクライ産駒でこれも日本産馬のヨシダが米ターフクラシック制覇。向こうの環境で育ち、適した調教を施されれば、国内生産種牡馬の血統でも欧米の大レースを勝てるということが証明された。今後も無事に走ることを願うとともに、近い将来にこうした例が珍しくないこととなりそうな気もする。

 

◆もう1つ、兵庫CSを勝ったテーオーエナジーが、そこで積んだ賞金によりダービー出走を決定したというニュース。

ルールの範囲だから別に陣営には何の瑕疵もないのだけれど、ルール自体には問題があるように思う。こういうことを書くと、それまでに賞金を積んでこない方が悪いという声が大半となるのだが、そういう意見とこの問題点は、少し位相が異なる。

 

まず、私が以前拙著のためにJRAの番組編成部に取材をしたときに、彼らはJRAのダート重賞を3歳春までに作らない理由の1つとして「中央競馬のレース編成は3歳春のクラシックまではなるべく芝を使ってほしいという意図で組まれている。だから、ダート重賞を作るとそこで稼いだ賞金でクラシックに出られる事態が頻発することを避けるという意味もある」と明言した。

しかし、09年の話になるが同様の過程でダービーへ出てきたゴールデンチケットの件といい今回といい、決め手となったのは「中央交流重賞で稼いだ賞金」である点なのだ。つまり、JRAとしてはこういう事態を避けるためにJRAに3歳春までのダート重賞を作っていないのに、抜け道のようにダートで賞金を稼いだ馬が出られる仕組みを黙認していることになるわけである。これは矛盾ではないだろうか。

さらに芝馬はなかなか賞金を積むのも大変なのに、こちらは遥かに勝つのが楽なメンバーとなるケースが大半である。

 

それでもゴールデンチケットの場合は、芝重賞の毎日杯2着があったからまだよかった。今回はそうした裏付けのないままに使うことも、一部に承服しがたい部分が残る原因となっている。

 

JRAがそこまで芝のクラシックの権威を守りたいのなら、JRAのダート競走で稼いだ賞金は仕方ないにせよ、クラシックの出走資格の賞金換算から、中央交流重賞の収得賞金をカットするというルールを作るべきである。また、マル地で入ってくる馬については、トライアルで権利を取るか、あるいはJRAが定める芝のオープン特別や重賞で2着以内をマークした馬のみ登録可能、のような条項を作るべきである。

 

個人的には、別に出てこようがどうしようが構わないのだが、クラシックの趣旨と意義を考えると、このままでいいとは思わない。今回の件をきっかけに、見直しもそうだが、まずは議論が内部で行われることを願う。

 

 

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2018年5月 8日 (火)

5月5日・土曜の競馬

このゴールデンウィークは身体をよく動かした。ラリーテニスなるミニテニスをやったり、パワースポットの高尾山に多摩在住22年目にして初めて登ったり。しかし高尾の天狗の霊力も、週末の馬券には働かなかった。

 

◆5日土曜の東京競馬場は、14時現在で42千人の入場。土曜としてはかなりの人出。最終的には4万8千人で前年比112%。私は到着してすぐにギネスビール。暑い。

 

京都3Rのダート戦で、POG指名馬イシュトヴァーンが勝利。かなりスローでの逃げ切り、相手が弱すぎたことと展開利が大きく、褒められた内容ではないが、集計期間内に勝ち上がってくれるとは思ってなかったのでこれは嬉しい。

 

京都8R。力を抜いて少額で楽しむレース、8番人気コンテンポラリーからワイド2点で相手は1番人気タテヤマと6番人気ロングベスト。結果はタテヤマが勝ちロングベストが2着、そしてコンテンポラリーが4着で少し泣く。

 

ラジオは東京10Rから担当。メトロポリタンSの◎アルターは狙いすぎだったか。プリンスパルSは◎ブレステイキングだったので、最後は届くかハラハラしたが何とか2着に差し込んでくれた。安いがゲット。ただあれはタイミング1つで勝っているレース。単勝を少しまとめていただけに悔しい。

 

京都新聞杯は◎アルムフォルツァがまさかの後方から。当然位置取りが悪くなり、一度インを突いて詰まり、また外へ切り替えと酷い競馬になってしまった。ラスト100mでやっと追えたが、上がり最速で巻き返しても届くわけもない。ただただ残念。いつものポジションでの競馬なら悪くても3着はあった。

東京12Rで△◎△で少し取り返すも、傷が小さくなった程度、血は流れた。

 

ターフビジョンで何度か、オークス、ダービー篇のJRACF。設定に無理が多いことはかねがね目立っているシリーズだが、今回は「一生に一度」を強調しているのがあまりにも古いというか、浅いというか・・・。今更ダービーをシンボライズする言葉として「一生に一度しか出られないレース」はないだろう。新馬戦だって他の年齢限定戦だってすべて一生に一度であり、ダービーを初心者にプレゼンするとしたらそこではないだろう。

 

524日の渋谷イベント、もう1人、佐藤友則騎手の出演が決定しました。チケットは現在発売中。詳しくはhttps://www.keibalab.jp/lp/special11/index.html

をご覧ください。現在、安藤勝己さん、今井りかさん、麒麟・川島さん、安田美沙子さん、佐藤友則騎手のラインナップです。

 

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2018年5月 4日 (金)

4月30日・日曜の競馬

このところ、マイクロソフトのもっともらしいロゴを付けて、PC fixer pro やdriver updater というウイルスソフトが送り込まれてくる。マカフィーリブセーフでもブロックできないようだ。

一方的に「ファイルが破損したので修復してください」と呼びかけてくるのでもちろん即刻無視なのだが、調べたところ、クリックすると無料ダウンロードをさせたのち、修復ソフトの有料購入の勧誘を行うようだ。間違ってダウンロードしても、即刻のアンインストールと、マルウェアの掃除で片付くようだが、もし有料購入の手続きをしてしまったら、独立行政法人の国民生活センターに問い合わせて解約のアドバイスを貰うのがいいということだ。

 

◆追い付かれる前に先週に日曜の競馬。メモリアルスタンドでは、8Rまでの他場の放送は相変わらずほとんど聞こえない。気づいたらレースが終わっていることもあった。ここだけは何年たっても改善されない。フジビューではそんなことはないだけに謎。

 

東京6R、キンシャサノキセキ×アフリートが3着、接戦の4着がキンシャサノキセキ×アフリートアレックス。

その6Rで馬券は良い思いができて、番組で狙い目にした7Rは外れてしまったが新潟7Rでさらに成功。かなり気持ちに余裕が出て、勝負に行ったのは新潟11R。これだけ前に行く馬が揃えば差し追い込み決着、ならばミッキージョイ本命で自信があった。予想通り、前が激化して、新潟外回りとしては異例の前半571の超ハイペースになったまでは読み通りだったが、まさかスターオブペルシャが差しに回るとは・・・。でも杉原騎手は先日のイベントでも、目立つところを勝ちたい、メインで勝ちたいと言っていたので、それが叶ったと思えば。

 

◆天皇賞は、メンバーレベル以上に素晴らしいレースとなった。出入り激しく、長距離戦の駆け引きを堪能できた一戦。誰の目にも、一番強い競馬をしたのはシュヴァルグランであったのだが・・・岩田執念のムチ、アタマなしと決め打ったレインボーラインにクビ差屈した。

ゴール後に下馬した時は暗澹たる気持ちとなったが、どうやら命に関わるケガではないとのことでひと安心。後日、競走能力喪失が判明したドゥラメンテのような例もあるのだが、何とか復帰へ向けて好転していってほしいもの。

 

シュヴァルグランは直線堂々と抜け出した。確かにボウマンの位置取りはペースを考えると前過ぎたが、人気を背負っておりある程度は仕方ない。普通なら勝っている。

逸ってしまったのはサトノクロニクル。まくりは悪い戦法ではないが、いくらなんでも動く地点が早すぎた。3角の下りから動いてたらどうなったか。

 

馬券は新潟最終で3連複を固めて、また浮上できた。ルドルフィーナとサハラファイターのワイドも取れたのが大きい。

 

◆なお東京競馬場での春天馬体重発表アナウンスは、馬番と体重、増減だけであり、馬名がなかった。馬名は言った方が良いと思う。いつもは読み上げているのに、なぜこの日はやめたのだろうか。

 

◆サイン馬券談議で、北朝鮮と韓国の会談の、韓国側の報道にあったという「38度線に虹の架け橋」という記事から、レインボーラインを選ぶというものがあったそうだ。

よく見つけてくるものだ。

 

524日の木曜夜、渋谷シダックスカルチャーホールで開催される、競馬ラボ主催のダービー展望のトークイベントにMC出演します。チケットは現在発売中。詳しくはhttps://www.keibalab.jp/lp/special11/index.html

をご覧ください。現在、安藤勝己さん、今井りかさん、麒麟・川島さんは確定。追加ゲスト→安田美沙子さん決定しました。さらにもう1人、某地方騎手が決定した模様。

 

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2018年5月 3日 (木)

4月28日・土曜の競馬

 

524日の木曜夜、渋谷シダックスカルチャーホールで開催される、競馬ラボ主催のダービー展望のトークイベントにMC出演します。チケットは現在発売中。詳しくはhttps://www.keibalab.jp/lp/special11/index.html

をご覧ください。現在、安藤勝己さん、今井りかさん、麒麟・川島さんは確定。追加ゲスト→安田美沙子さん決定しました

 

51日に日帰りで帰省、雑用をして墓参。墓地の向こうに、翩翻と泳ぐ鯉のぼりのコントラストが鮮やかで。

この日読んでいた日刊スポーツで、NHKマイルCのレース史を特集した記事があり、それまで3歳の外国産馬が大レースに出る機会が少なかったという記述があった。それはいいのだが、そこに「規定に泣いた外国産馬」としてマルゼンスキーに結構の行数が割かれていたのを見て驚く。マルゼンスキーがマル外ではなく持ち込み馬だったことを知らない世代が大半なのだろうな・・・。まあ、当時は持ち込みもマル外も区別なく同じ規制を掛けられていたから、間違えたとしても仕方ないところもあるのだが。

しかも、マルゼンスキーをマル外のパイオニアとして取り上げていたのだけど、もしマルゼンが外国産馬だったと歴史を書き換えたとしても、その前年には「外車」として騒がれたスピリットスワプスがいた。さらに昭和30年代には多数のオセアニア生産馬が輸入され、天皇賞などを勝ちまくっていた時代もあった。決して外国産馬の嚆矢だったわけではない。

 

◆さて先週の競馬。28日の土曜は、東京ダートは稍重でスタートしたが、時計の出方は良馬場と同じ。また午前中はさほど風もなかったが、午後1時過ぎから急に強風が吹き、向きがコロコロ変わった。

このあと仕事はあるけれど、まだ時間はあるし、暑いしでついついジントニックを一杯。

 

4Rには久々にPOG指名馬のグラマラスライフが復帰。直線入ってまもなくまでは良かったが、そこからガス欠。というか、追われると嫌がるのか、フォームが全く沈んでいかず、全身を使って走れない。一度使われて変わる類のものかどうか。

 

6Rは馬券で失敗。3連単にすればよかった・・・・3連複では安い。馬連はコスモロブロイを入れておらず、3着までと考えてしまった。

 

この後楽屋へ移動。クリンチャーの単勝に500万の買いが入ったという話を聞く。

解説は東京10Rから。◎レッドサバスは、直線でも手応え十分、これは楽に抜け出し的中を確認したのだが・・・・なんとゴール前がもどかしいほどに伸びを欠き、バテかけていたバイタルフォースにも差し返されて4着、信じられない!トウカイエントリーを穴推奨していただけにガッカリ。

 しかし神は見捨てなかった。青葉賞はもともと得意なレースなのだけど、◎△〇で決まってほぼ完璧。ゴーフォザサミットは関東馬なので、本番にも連下にはなり得るか。関西馬の青葉賞権利ゲット馬は、輸送が続く点が厳しい。

 

 それにしても、競馬予想TVが金曜だったら・・・と下らないことを考えてしまう。ターコイズ、京都牝馬、中山牝馬にフラワーⅭ、毎日杯、日経賞、アーリントンに福島牝馬、青葉賞と、土曜重賞は割とコンスタントに取れているのだけど(苦笑)。

 

 

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