5月27日・日曜の競馬
モズアスコットは、最後の「理不尽な賞金半減制度」の犠牲馬となりそう。降級制度自体は個人的に残すべきだったと思う。しかしその一方、4歳馬でも賞金が3200万以上ある、降級対象にならない馬まで乱暴に半減されてきたルールは、絶対におかしいということを長年唱え続けてきたのだが、最後の年に、このような分かりやすい形でドタバタが出た。
それにしても、藤澤勢はサトノアレスを残して他の3頭を当週に引き上げるとは・・・。
さて27日の、ダービー以外のことを。
★当日は前日とうってかわって、さすがにダービーデー、人出はここ数年では一番の実感。何を買うにも行列、男子トイレにも時間帯によっては列。1Rから直線で普通の重賞並みの歓声が挙がる。
東京は土曜が荒れまくったから、日曜は堅いこと堅いこと。これはダービーは荒れるよねなどと同行者と囁き合っていたら、3連単がドッカン。あとの2鞍も荒れた。これはダービーの売り上げが上がるという意味では(資金作りができる)、望ましい展開だっただろう。
目黒記念は、ダービーがスローだから反動で上がると思ったら、こちらもスローで前残り。しかしあれだけ、自分の本やメルマガで「昇級馬やオープン特別を勝ってきた馬が勝ち切るレース」と書きながら、ウインテンダネスは馬鹿みたいなタイムで走った前走の反動が怖くて△しか打てず・・・。トニービンがカギとも書きながら、トニービン直系のワンツーのレースをとれずに、ハーツクライのチェスナットコート(複軸なら天皇賞負け組の安定度、とも書いたから仕方なし)を選んで◎としてしまった・・・。鞍上いわく、天皇賞で頑張った反動に加え、高速馬場で前が止まらなかったとのこと。
★苦言を2つ。土曜でもそうだが、何のレースでものべつまくなしに、レース前からずっと聞き取り不能な、ただ大声を出しているだけの連中がこの週はうるさかった。また相変わらずダービーファンファーレでのブレイクにオイオイの掛け声を入れる下品な奴らも絶えない。
そして発走前の、ターフビジョンに映すカウントダウン映像も、主催者側が無駄な煽りを誘っているようなものだ。あれを見たら、アホは一緒に大声でカウントダウンを始めてしまう。スタート前に「お静かに」とか札を出すくらいならあの映像も止めたらどうか。
★ダービーが終わると改めて、自分はダービー予想に全力を尽くしたか、どこの段階で間違えを犯して外したかなどの自問自答をするのだが、いつもの年、いつもの週以上にこれがずっと続いている。というのも今年は手順の間違いはあまりなかったのに惨敗だったから。ただただ、エポカドーロを見誤った。△で十分と思い込んだことがすべて。なぜ見誤ったかがポイントだ。
★ダービーのVTRも数回見返したけれど、時計云々は別に、内容としては実に面白い、良いダービーだった。あと、ゴール前からゴール後の動きには錯覚を招きやすい部分もある。レース直後はゴール前でダノンプレミアムが、前が空いてゴール後に突き抜けてきたように見えたのだけど、よく見るとあれはだまし絵みたいなものだと気づいた。やはりダノンはこの後無事に夏を越して、天皇賞を目指すのがいいのでは。
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