本文へジャンプします。




« 5月5日・土曜の競馬 | トップページ | 5月6日・日曜の競馬 »

2018年5月 8日 (火)

祝快挙&ダービー出走枠を巡るざわつき

◆日曜のことを書く前に。

ディープインパクト産駒で日本産馬のサクソンウォリアーが英2000ギニーを制覇、そしてハーツクライ産駒でこれも日本産馬のヨシダが米ターフクラシック制覇。向こうの環境で育ち、適した調教を施されれば、国内生産種牡馬の血統でも欧米の大レースを勝てるということが証明された。今後も無事に走ることを願うとともに、近い将来にこうした例が珍しくないこととなりそうな気もする。

 

◆もう1つ、兵庫CSを勝ったテーオーエナジーが、そこで積んだ賞金によりダービー出走を決定したというニュース。

ルールの範囲だから別に陣営には何の瑕疵もないのだけれど、ルール自体には問題があるように思う。こういうことを書くと、それまでに賞金を積んでこない方が悪いという声が大半となるのだが、そういう意見とこの問題点は、少し位相が異なる。

 

まず、私が以前拙著のためにJRAの番組編成部に取材をしたときに、彼らはJRAのダート重賞を3歳春までに作らない理由の1つとして「中央競馬のレース編成は3歳春のクラシックまではなるべく芝を使ってほしいという意図で組まれている。だから、ダート重賞を作るとそこで稼いだ賞金でクラシックに出られる事態が頻発することを避けるという意味もある」と明言した。

しかし、09年の話になるが同様の過程でダービーへ出てきたゴールデンチケットの件といい今回といい、決め手となったのは「中央交流重賞で稼いだ賞金」である点なのだ。つまり、JRAとしてはこういう事態を避けるためにJRAに3歳春までのダート重賞を作っていないのに、抜け道のようにダートで賞金を稼いだ馬が出られる仕組みを黙認していることになるわけである。これは矛盾ではないだろうか。

さらに芝馬はなかなか賞金を積むのも大変なのに、こちらは遥かに勝つのが楽なメンバーとなるケースが大半である。

 

それでもゴールデンチケットの場合は、芝重賞の毎日杯2着があったからまだよかった。今回はそうした裏付けのないままに使うことも、一部に承服しがたい部分が残る原因となっている。

 

JRAがそこまで芝のクラシックの権威を守りたいのなら、JRAのダート競走で稼いだ賞金は仕方ないにせよ、クラシックの出走資格の賞金換算から、中央交流重賞の収得賞金をカットするというルールを作るべきである。また、マル地で入ってくる馬については、トライアルで権利を取るか、あるいはJRAが定める芝のオープン特別や重賞で2着以内をマークした馬のみ登録可能、のような条項を作るべきである。

 

個人的には、別に出てこようがどうしようが構わないのだが、クラシックの趣旨と意義を考えると、このままでいいとは思わない。今回の件をきっかけに、見直しもそうだが、まずは議論が内部で行われることを願う。

 

 

|