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2019年4月

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2019年4月30日 (火)

平成最後の日に

平成最後の日は、帰省して実家の用事など。夕方帰宅。もっと東京には人がいないのかと思っていたが、しかも雨なのに、交通機関はすべていっぱいで、都内もなかなかの混み具合。

 前にも書いたかもしれないが、自分の平成はほぼ社会人としての時間がイコールとなる。希望通りFMラジオ番組の制作会社に就業し現場10年、フリーとなって2年。ラジオから競馬ライターに移って20年弱。その間、ただただ馬齢を重ねるだけだった。とはいえ人並みに家庭を持てて、大病もしなかった30年、贅沢を言ったら罰が当たる。

 社会的な出来事で印象的なことを1つ選ぶなら、FM東京の主調整室のテレビ映像で、その日泊まりだった技術さんや他のディレクターたちと呆然と見ていたベルリンの壁崩壊の瞬間。あれから雪崩を打ってそれまでの体制が世界中で崩壊していった。もちろん海外のことだから元号云々は関係ないのだけど、平成の自分がリアルタイムで体験したこと、という意味で。
 国内的には、やはり天災人災の30年だったと言える。またバブルに始まり、崩壊後のさまざまな浮かび沈みや政局を見るにつけ、独り勝ち、勝ち馬に乗ることが正義の30年だったという気がしてならない。正か邪か、善か悪か。叩くか礼賛するか、2進法のような時代と言ってもいいだろう。

 競馬においては、平成末期の10年間は、とにかく自分にとってはトライアル&エラーというか、スクラップ&ビルドというか、新しい手がかりを見つけてはそれを捨てての繰り返しとなった。それはこの10年間に競馬を巡る制度、状況、馬場などが目まぐるしく変化したからだ。何か1つの方策に縋っていると、すぐにそれが破綻する。 だからデータのたぐいも、短いスパンでいかにその限られた時期の正鵠を射るかが問われる。統計学におけるサンプルやスパンは、競馬では通用しなくなった。むしろ長いスパンでは全くの見当違いとなってしまう。適応能力を養い、臨機応変の対応力をつけていくのは、中年後半になった自分の堅い頭ではなかなか骨だった。令和になっても当面の数年は、そうした状況が続くことだろう。

もう1つ、平成前半の、昭和から続いた物語性の競馬から、馬主や厩舎、馬券中心の経済性の競馬への大きな移行も見逃せない。もっともこれは、日本経済のシフトチェンジに伴ったものであることはいうまでもない。

先週の競馬ブックで企画されていた、平成名勝負、自分も選んでみた。ただ、自分としては、名勝負というのは1頭が圧倒的な強さを見せたレースは定義を外れると強く感じるので、複数の馬がスリリングな攻防を繰り広げたレースという前提をつけた。GⅠ限定、順序なし。
キングカメハメハの勝ったダービー(平成16年)、アルカセットの勝ったジャパンⅭ(平成17年)、ウオッカの勝った天皇賞秋(平成20年)。平成真ん中あたりに集中しているのは偶然?

平成最後のJRAのレース、京都最終の馬券は全くの空振り。最後は当てて越したかったが・・・。まあ元号が変わっても気分以外の何が変わるわけではないのだが、引き続き締めて何事も頑張るしかない。週末の競馬関係は次回以降に。

お知らせ。
★5月19日、オークス終了後の夕方18時半から、競馬ラボが渋谷のロフト9渋谷にてダービー予想イベントを開催。私は大島麻衣さんとMC担当。見解も少し話します。ゲストは安藤勝己さん、東スポ舘林記者、大スポ松浪記者、スペシャルゲストにかまいたちのお2人。前売りチケットは発売中!内容とお求めは

https://www.keibalab.jp/lp/special15/

をご覧ください。

 

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2019年4月26日 (金)

雑記

◆今年はプロ野球の誤審の酷さに拍車が掛かっている。中日戦のよそ見は証拠写真や映像もたくさん出回っていて、言い訳できない失敗だ。別にミスは仕方ないのだけど、問題は嘘をついたこと。広島横浜戦でのパットンが投げたボールの判定も、打者の動きに釣られて主審が見ていなかった。

野球でもう1つ。昨日(木曜)の横浜阪神戦で、投手山崎に自責点が付かないのは野球のルールというか、記録を採るルールとして改正すべき点だろう。野手がエラーで出したランナーによる失点で自責が付かないのは分かるが、投手自身が犯したエラーのランナーは自責点にすべきだ。四球+自分のエラーで出したランナー+ホームランで自責点ゼロはどう考えても矛盾している。

◆それから野球がらみで見た記事。大リーグでは経験者だけでなく、物理、経営マネージメント、他ゲームの理論研究家など、いろいろなジャンルの人を臨時アドバイザーに入れたり、中には球団で雇って、采配をはじめとした具体的な現場の野球へ活かすケースが多くなっているそうだ。ここらへんはさすが柔軟、勝つための追求には手を尽くす大リーグ気質というか、アメリカ人気質が出ている。
日本は現場経験至上のところがあって、「やったことない者に何が分かる」という一見完全な正論がマウントを取りがちなところがあり、野球の場合は球団経営以外は多くのポジションで現場をリタイアした人が就くケースが多い。野球だけでなくすべてにおいて、門外漢は軽視される傾向が強い。しかし、専門からは思いもつかない発想やデータが出ることは決して珍しいことではないだろう。もちろん実際の経験や現場は尊重されるべきだが、そこを絶対視することの危うさの意識は、いい加減に浸透してほしいものだと思うが。

◆新潟のアイドル事件はどうでもいいことだが、様相を変えて会社のパワハラが焦点になって社会問題化し、結構新聞やNHKでも報道している。結局古い芸者置屋的な、女郎屋的な構造が変わっていないように思う。この道のエキスパートである高柳先生はどんな意見をお持ちであろうか。

◆石野卓球ツイッターはたまにまとめて読むと面白い。誹謗中傷と悪意、的外れな正義感をまともに引き受けてドロドロになっているのは、非常階段のパフォーマンス(分からない人はすみません)を想起させられる。どんどん諧謔+嗜虐的に攻撃を加え、相手の本性を曝け出させる卓球氏の知略は大したものだ。
と同時に、ツイッターで相も変わらずストレス解消かなんだか知らないが、人の悪口や攻撃で時間を使う愚かさを悟らない人間がなんと多いことかと、絶望的な気持ちになる。哀れのひとことだが、それを分かっていても他人を攻撃する手が止まらないのであろう。自分の脳内が真実であり、世界のすべてになってしまって、善悪の判断もそこが全てになってしまっている。

まあ中高年がやっているならその哀れさをある程度許容してもいいけれど、一番タチが悪いのは若い人(年齢出来るのもなんだが40以下くらい?)がそれをやっていること。生産的なことをして然るべき、あるいはもっと享楽的に生きて然るべき年代なのに、どちらからも最も遠いことをして黒い愉悦感を感じているあたりは救いようがない。

◆小出義雄監督は、私が長生高校に入学する数年前に異動していたので、もちろん直接かかわることはなかったが、小出さんの教え子でインターハイ長距離に優勝した関谷さんが体育の先生だった。
共同通信の懇親会で、増田明美さんと最初にお話しできた3年前、小出さんの話も少し出た。高校進学のいろいろな裏話にまつわるもので、小出さんの影響力の大きさが偲ばれる内容だった。平成の終わりはいろいろな人を連れて行ってしまう。

◆「日本人が他人に厳しくなった本当の理由」
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190316-00016375-mimollet-ent

「先進国でなぜ日本の賃金だけが下がり続けているのか」
http://news.livedoor.com/article/detail/15835905/

「東京の生活保護は全く機能していない」
https://toyokeizai.net/articles/-/271689

「カップヌードル味噌発売中止に見る地上波CMビジネスの終焉」
http://news.livedoor.com/article/detail/16327520/


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2019年4月23日 (火)

4月21日・日曜の競馬(追記あり)

 地方選、府中市は市議会議員。例によって期日前投票で済ませた。今回は開催日(土曜)に競馬場付近で演説している候補は、私の見た範囲ではいなかった。
 それにしても公報を見ていると、市議会議員選挙なのに消費増税反対を掲げたり、原発政策への見解を打ち出したり(別に自由だけど)、なんかズレてる候補が何名もいるのは相変わらず。そしてひどいのは、20歳くらい年が離れているのに、某有名落語家が高校の先輩ですという文言を書いている候補もいた。もちろんその落語家は府中と何の縁もなく、ただ高齢者層に無理やり親しみを持たせるための引っ掛かりがほしいということで、市政とは全く関係ないことを書いたとしか思えない。自分と関係ない属性を使って自分を大きく見せるあさましさ。

 

 さて日曜。ラジオの担当ではないので、昨日できなかった場内の歩き回り。
★食べ物飲み物関係3つ。到着して2400BARでまずはジントニック。
 メモリアルスタンドの味千が閉店。客をほとんど見かけなかったので仕方ない。
 スイーツ砂漠の東京競馬場でぜひ食してほしいのが、パドック北寄りスタンド地面階にあるJOYのコーヒーゼリーソフト。ソフトクリームが濃厚にしてサッパリ、コーヒーと絶妙のバランス。
 
★メモリアルスタンド横の、スロープ脇の植え込みが荒廃しているのには驚いた。朽ちた丸太が多数転がり、草花は枯れたまま。丸太はもしかしたらアートなのかと思ったが、意図を持った転がし方には見えず。なぜ華やかに開催が始まったのにこのありさまなのか、理解に苦しむ。

 

★東京4R、コマノヴァンドール、あそこから4着に下がるか・・・・脱力。
京都6R、メイショウ、武幸四郎厩舎、武豊騎手。この強力なライン、2番手以下の馬に結界を張ったかのような逃げ。ゴール前も交わされそうで交わさせない。芸術的。

 

★福島は最終日。ふと気づいたのだが、今年は滝桜賞がなかった。毎年ソコソコ面白いレベルの馬が揃う、内容も見どころある春の福島の名物レースなのだが、なんで止めちゃったの?
この日は馬券が全く不調だったが、福島メインが〇◎▲で大本線。一気に救われた。今日で終わってしまうのがなんとも悲しい・・・。

 

福島12Rは俗称「マイネルアタック」が久々に炸裂。4頭出して2,3,4着固め打ち。馬券回避で正解、さすがに7,8番を同時には買えない。

 

★前後したが重賞2つ。マイラーズCはダノンプレミアムが危なげなく。高速馬場だったので時計は平凡も、疲れは残さないであろう勝ち方。パクスアメリカーナとのワイド1点を少し買って見ていたレース。2.5倍は付きすぎ。最後よくインディチャンプを差してくれた。能力は京都でやる限りはパクスがインディの1枚上と見ていただけに。モズアスコットは休み明けはこんなものだろう。

 

フローラSは、久々にキラー戸崎?を見た思い。ダービーでエポカドーロを2着に持ってきた以来の凄みの騎乗。前週のダノンキングリーは完璧な手綱で負けてしまったが、今回はスタートでミスをし、直線もインで包まれかけ、ほぼ不完全燃焼で終わるパターンにハマりかけた。しかしそこから外へ出していく動きが絶妙。あとは隙間を見つけて追いまくり、お得意のイン捌きの追い込みを見せた岩田・シャドウディーヴァをハナ差抑え込む。
オークスは2頭共に楽しみがある。あとはダメージが残らないように。◎フェアリーポルカも負けてなお強しの競馬。枠に泣いた。6枠以内ならおそらく勝っていたのでは。何とか本番へ出してあげたいが、かなり確率の低い抽選になるか。セラピア1番人気には心底驚いた。キャリアをはじめあまり重視する要素はなく、押さえで十分だった。

 

 東京最終はマサキノテソーロから。やったと思ったのだが・・・。速い流れを追いかけて勝ちに行った分止まった。まだあれを押し切る力はなかったか。

 

あまり大きくではないが、勝てたのは満足。来週は平成最後の中央開催、3日間競馬。10連休は締め切りなどもイレギュラーとなる。落ち着かない気分の時代跨ぎとなりそうだ。

 

 

★5月19日、オークス終了後の夕方18時半から、競馬ラボが渋谷のロフト9渋谷にてダービー予想イベントを開催。私は大島麻衣さんとMC担当。見解も少し話します。ゲストは安藤勝己さん、東スポ舘林記者、大スポ松浪記者、スペシャルゲストにかまいたちのお2人。前売りチケットは近日発売。発売になったらリンクを張ります。

※追記  24日発売になりました!

内容とお求めは

https://www.keibalab.jp/lp/special15/


をご覧ください。

 

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2019年4月21日 (日)

4月20日・土曜の競馬

いよいよ春開催は東京、京都へ。地元開催はやはり何年たっても心が浮き立つ。移動が楽という年寄じみた理由が最大だが、初日が晴れるとやはり気分は良い。
 この日は風向きがコロコロ変わり、後になればなるほど風が強くなった。下にいるときは日差しでごまかされるが、8F放送席は15度しかなく、強風で体感温度はさらに下がり、ただただ寒い。
 春の東京は、この風が厄介だ。強い風が吹くことが多いので、ダートでは後ろにいる馬は昨日のように砂をかなり強く被ることになる。また昨日は8Rまでとそれ以降が逆になり、メインでは横風となった。放送席は正面から吹き込んでくる形。競馬に与える影響は専門外なので偉そうなことは書かないというか、書けない。

 驚いたのは例年と異なり、芝の時計がかなり出たこと。見れば芝が短い。3月から4月初旬の低温傾向で、芝の生育が良くないのだろう。上からみても意外と凹んでいるところが目立つ。例年は風に芝がそよぎ風紋のようなきれいな光景が見られるのだが、今年はそれには程遠い。完全に目論見が外れた。日曜からは修正しないと。

 印象的だったのは、福島牝馬Sのデンコウアンジュの3年5か月ぶりの勝利。鞍上柴田善騎手もブレスジャーニーの東京スポーツ杯以来の重賞勝ち。そういえばデンコウと同じメイショウサムソン産駒のフロンテアクイーンも、先日の中山牝馬Sで2年1か月ぶりの勝利を飾った。切れは乏しいが丈夫で長持ちのメイショウサムソン産駒牝馬2頭。だがこれからはこういうタイプの馬がオミットされていくことになりそうな・・・。

 いろいろな話を聞いたが、アーモンドアイはどうやら噂される安田記念出走が本気で検討されているような。総合すると、馬の問題以外にも、そうなった背景には事情がありそうだが、香港からこれも噂通りビューティージェネレーション、そして今日走るダノンプレミアムが無事に駒を進めてくるのなら、とても楽しみな一戦になる。

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2019年4月18日 (木)

4月14日・日曜の競馬

先日までの日ごとの気温差、そして昼夜の気温差で、なんとインフルエンザ、それも冬場に影を潜めていたB型が東京で流行しはじめたという恐ろしいニュース。GW前にインフルのニュースなんて記憶にない。

◆昨日(4月17日)のヤクルト阪神。相変わらず打てない。しかも守護神ドリスが急遽の体調不良でリタイア。逃げ切れずに引き分けたが、ノーアウト満塁サヨナラのピンチなどもあり、よく負けなかったものだ。
着火マン・ガルシアの点数を除くと、阪神の防御率は実はセリーグ1位となる。ガルシア一人のために防御率最下位になっているわけで、この辺にチーム立て直しのプランが見えてくる。だがプランが簡単に見つかることと、プランを簡単に実践できるかは別の話。要は打つことなのだが、これが長年の構造上の問題からとにかく何より難しい。

◆ヒシアマゾンの訃報、中山グランドJのゴール後下馬していたニホンピロバロンの正式な故障報、さらに復帰したばかりのウェスタールンドの骨折(全治半年)など、先週末はアンハッピーなニュースが続いた。

◆前回のエントリーでアーリントンCのことを書き忘れた。イベリス浜中の逃げ方の絶妙さだけが目立った一戦。ここからNHKマイルCでどうこうという馬は見当たらなかった。3着トオヤリトセイトは東京でハマれば3着あたりは望めるかもしれない。
 わが◎ミッキーブリランテは、前半がスローで早めに動きだしたのはいいが、イベリスが一気にペースを上げたところで外から仕掛けてしまったタイミングがすべて。勝ちに行ったので仕方ないが、結果論だがペースが急に上がったあの地点でマクリ出すとよほど強い馬でない限り阪神外回りはもたない。そこで呼吸を置いていた馬が2,3,4着に来たあたり、坂井騎手には得るところのあるレースになったのではないだろうか。一番強い競馬とはいわないが、一番キツい競馬をしたことは確か。
フォッサマグナは爆発力がある反面、気性の難しさがある。イレコミと、レース中の接触でおかしくなり、ルメールが追わなかった。それからヴァンドギャルドにはマイル適性は道悪にならない限り皆無だと思う。今後は2000m以上に注力してほしいものだ。

◆アーモンドアイの凱旋門賞断念はいろいろ波紋を呼んでいるようだ。つい先日まであれほど国枝調教師が積極的なコメントをしていただけにやはり事情が気になるが、個人的には前にも書いたように軽いタイプの馬なのでロンシャンの適性は薄いと考えているので、出ていたら来ても3着で組んで違う馬から馬券を取ろうとあさましいことを考えていたわけで、その意味で残念だ(笑)。

◆前が長くなってしまったが14日の日曜。朝に池袋で私用を済ませて、その後東京競馬場へ戻る形。
中山8Rで吉田豊騎手が復帰後初勝利。生命も脅かされるほどの大怪我、年齢を考えるとよくぞ戻ってきて、しかも勝った。シセイヒテンとの叩き合いは鬼気迫るものがあった。

9R、皐月賞と同じ2000m戦。皐月賞へサートゥルナーリアを送り出すキャロットは、ルメールのためにルヴォワールを提供して馬場チェックの予行演習。念入り。

悔しかったのは10R。自分のサイトや競馬JAPANで勝負として配信したが、◎ウインオスカー、〇バイラ、▲ドリームドルチェ、★アポロノシンザンというもの。「ドリームドルチェは馬券圏の率が高く、アポロノシンザンは勝つ確率が高い」と書いたのだが・・・・。ここでアポロを本命にできなかった自分の弱さ。シュウジが無印だったので、だからといって威張れるものではないのだが、直線半ばではできた!と喜んだだけに痛かった。
それにしても、武豊の逃げはニック・ボックウインクルを彷彿とさせる素晴らしい技巧だ(分かる人だけ分かれば)。

◆皐月賞。見応えある素晴らしいレースだった。土日共にメインでこうした濃いレースを見られたのは競馬ファンにとって幸福だったと言える。
着差を見れば3強だったという感じ。あくまでこの舞台であれば、サートゥルナーリアはやはり前評判ほどダントツだったわけではなかったのだが、それでも勝ち切ってしまうあたりが才能なのだろう。能力というより才能という言葉がしっくりくる勝ち方だった。
直線はこの血統らしい気の悪さを出したが、特に影響を与えるものではなかった。ただ、ファンのことを考えると、審議を点けたのは正しい。結果を出すまではアンカツさんがツイートしていたように長すぎ。あれをアウトに取っていたのでは競馬にならない。というか、前例からしてセーフじゃないと整合性がない。

◎ダノンキングリーは完璧な競馬だった。あれで負けたら仕方ない。いったんは前に出かけたが・・・。中身は勝ち馬に優るとも劣らない。
ダービーへ向けては、2,3着馬が東京2400がプラスにならないタイプだけに、サートゥルナーリアの独壇場となる「おそれ」が大。いまだダービー馬を出せない青葉賞や、今やダービーに出るのが目的の馬が走るレースとなった京都新聞杯から勝ち馬を出すのは難しいだろう。ヒモ穴としては、今回も穴印を打ったタガノディアマンテに、少しボールドエンペラーの匂いがしたが。

◆ラジオ日本、東京開催前半は14時半から16時半の出番に入れ替わる。競馬予想TV、5月はNHKマイルC週とダービー週に出る。

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2019年4月17日 (水)

ホテル無いぞ&4月13日・土曜の競馬

 いきなりですが、仕事ながら自分でホテルを押さえて夏の新潟へ乗り込む予定のマスコミの一部の皆さん、この夏新潟競馬遠征を計画しているファンの方、今年はホテルの予約が例年以上に取れません!とくに8月2日はヤバイです。
今年は長岡の花火大会が金曜土曜にかかっていて(土曜開催は久しぶりらしい)、新潟市内のホテルはもう一杯。空いているのはオークラとかの一泊3万円クラスの部屋くらい。
自分は昨日、青くなってなんとか新潟市の中心部から離れたビジネスホテル、通常4000円になんと14000円の値段が付いた残り2室のうちの1つに滑り込みました。燕三条や越後湯沢まで広げても空いてない。村上あたりの温泉旅館は大丈夫みたいだったけど。
 それにしても、この手の、予約取れない日のホテルの料金釣り上げはなんとかならんもんか?料金が通常設定の3倍以上はやり過ぎだと思う。ある程度上げるのは仕方ないにしても、法律で上限を設定してもいいのでは。

 

 
 今年は10連休のおかげで、5月売りの書籍の締め切りが早い。先週はかなり怒涛の締め切りスケジュール。土日が使えないので平日に詰め込むしかないのでなおさら。どうにか乗り切った。
 金曜夜、翌日の予想原稿の準備をしながら「チコちゃんに叱られる」を流していたら、大学の同級生のK君が突然出てきて驚いた。中国文化の碩学となったことは知っていたが、今は明治大学の教授をしているようだ。自分のように他人様に迷惑をかけることの多い仕事と違い、他の同級生は皆、行為業績すべてが漏れなく世の役に立つ仕事をして、しかもいまや中核を担う世代だ。頑張っていただきたい。
 
 土曜の中山は気温も上がり、コートが邪魔になるくらい。人出はオジュウチョウサン目当てで土曜としてはかなりのものだったが、それでも前年比は100.1%だった。中山はまだ桜がかなり残り、今満開の株も多かった。
 中山の午前中は三浦デー。1,3,4,5Rと勝ちまくる。午後に入っても9Rを勝って1日5勝。ようやく体調も完全復活なのだろう。
 ラジオの解説は7Rから。その7Rは500万クラスの最弱レベルのメンバー。△〇のたて目でこれが取れない。8Rは無印が上位独占。しかし9Rは◎〇で堅いながらも仕留められてひと安心。

 

 中山GJは、ミヤジタイガもニホンピロバロンもシンギングダンサーもタイセイドリームも、オジュウチョウサンを負かしにいき、代わる代わるプレッシャーを掛けにいったタフなレース。競馬はこうでないと。そして彼らの挑戦をすべて受けて立ち、潰してしまったオジュウチョウサンは、これぞ本当の意味での絶対王者だ。
 昔の規定だと、とても63キロでは出られず、おそらくは72キロあたりを背負わないといけなかったとは思うので、グランドマーチスやバローネターフも「今の時代に走らせろ」と言いたいだろうが(笑)、競馬というものは過去と比べることは不可能で、それぞれのファンの脳内で判断するしかない。とにかく今の時代ではハードル界に敵はいないのは事実。次走はファン投票ならまた上位に入れて大手を振って出走できる宝塚記念だそうだ。ただ有馬の中山2500よりは明らかに向かないとは思う。こうなったらとにかく無事で。

 

 と書いたところでシャケトラの訃報。調教中の故障で安楽死となってしまった。言葉もない。合掌。そしてアーモンドアイの凱旋門回避も驚いたが、キャロットのサートゥルナーリアの方へ振るのかも?「諸条件が整わない」という回避理由も具体性を欠いてるので、戦略的なものだと思われる。

 

 

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2019年4月12日 (金)

雑感

◆月刊「競馬の天才」5月号が13日発売。通常の連載に加えて、今回は平成春の天皇賞史を執筆した。平成の天皇賞春の勝ち馬すべての名前を出すという、いささかハードな(笑)内容。ぜひご一読を。
メインは皐月賞、天皇賞、NHKマイルC、香港の展望だが、個人的に触れたいのは中田潤さんのテスコガビーのエッセイが懐かしくも面白かったこと。当時をリアルタイムで経験した人にはたまらない。寺山修司が広めた「モンタヴァルの呪い」を軸にした怪奇譚ぽい内容で、かつてプロレスが「~といわれていた」「~という」といった口承伝文系で語られていた当時を彷彿とさせる内容。
あともう1つ、「JRAの平成史」の特集も保存版。

 

◆先日ふと知ったのだが、80年代後半に開催されていたシリーズライヴ「TOKYO SOY SOURCE」が、2019年版として3月16日に復活していた。見られなかったことを心底悔しがったのだが、土曜夜開催ではどのみち行けなかった。
高木完さんが去年逝去した遠藤賢司や電気グルーヴのミックスで盛り上げ、桑原茂一さんは電グルのシャングリラだけを30分ひたすら掛け続けてトランス状態を作り上げたというレポート。もちろんソイソースといえばのこだま和文さんや、エスケンにいとうせいこうさん、JAGATARAの残党も参加していたそうだ。ほとんどの人が昔何らかの形で取材した方々。連絡先をもらったほど、話し込んだ人も何人かいる。こうやって書いていてもやっぱり見たかったという思いは募るのだが・・・。

 

◆ピエール問題も保釈でだいぶ落ち着いてきた。完さんや茂一さんのDJプレイは、作品回収への抗議という意味があるのは言うまでもない。
 CMやTⅤの一定期間停止は仕方ないと思うが、個人的に作品や映画についての回収自粛はナンセンスだと思う。芸術については作品至上主義の立場であり、社会的制裁と作品の位相は全く別のところにある。社会性と不可分のCMや無料で見られるTVは作品ではないので自粛は当然として、音楽や映画、絵画、文章などは別だ(出版物についてはなぜか一切回収が話題にならないのはなぜなのだろう。出版は自由が保障されているとみるか、出版の地位が失墜していると嘆くべきか)。
 よく、収益が犯罪者に渡るからダメという意見も目にするのだが、犯罪者の懐に渡らないような仕組みを考えればいい。家族がいる場合は家族にも生活する権利があるわけで、印税等はそちらに使われればいいし、家族がない場合は社会的公益に貢献するようなルートを作ればいいだけのことだ。

 

◆派閥の均衡を取るための大臣任命、適性無視、国民より派閥や選挙が大事。そうした歪みがこのところの閣僚辞任の連続に表れている。しかし不幸なことに、国民の選択肢はあきれるほど少ない。日本の政治構造(派閥主義、選挙制度など)はその最初期から矛盾を孕んでいたが、社会問題が高度化複雑化し、その限界が訪れていることは間違いない。ただ座して死を待つのみのような状況が続く。

 

◆広島がいきなり崩壊するとは思わなかった。負け方が深刻すぎる。

そして阪神はよくこの程度の負け方ですんでいる。奇跡のような相手のミス連続がなければ、横浜にも3タテいかれていた。打てない、本当に打てなさすぎる。

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2019年4月10日 (水)

4月6日、7日の競馬

 先日皮膚科に行ったら、「老人性」とつく診断名をカルテに書かれて衝撃。かなり力が抜けた。医師も「病名だから仕方ないねえ」と笑っていた。まだまだ中年でいたいのだが。

 

 2日に用事があって帰省してタクシーを使った時に、ちょうどその日準決勝だった春の甲子園で習志野高校が出ていたために、運転手氏がかなり盛り上がって甲子園話をしていたのだが、同じ千葉県といっても習志野はかなり遠く、自分には地元という感じは皆無だった。オリンピックで日本選手に感じる親近感は、見た目日本人と分かるからというのは大きい。国内競技では見た目ではどこの出身だか分からない(笑)。まあ同じ市とか、母校くらいに近い学校が出ないと、あまりシンパシーを感じるものではないし。
 習志野といえば、サイン盗みがどうこうとかで話題になってしまったが、昔のドカベンでは赤城山高校の両手投げの木下投手がどちらの手で投げるかを、明訓の2塁ランナー岩鬼がサインで打者に伝えるというシーンがあった(赤城山のキャプテン国定が投手の後ろに立って見えないようにして防いでいたが)のを思い出した。

 

 土曜は直線追い風。気温は20度、かなり気持ちが良い。競馬場の人出も土曜にしては多かった。桜はまだもっている。
 この日は馬券もレースも冴えず。阪神牝馬Sは超スローで直線渋滞、ラッキーライラックはかなり不利を受けていた。ミッキーチャームが差す競馬で重賞を勝てたのは収穫だろう。馬券はかすりもせず。
 ニュージーランドTも超スローで前残り。◎グラナタスは終始外を回らされて距離ロス大きく終わる。〇ワイドファラオと▲メイショウショウブの保険のワイドが当たって傷を多少塞いだ程度。ウオッカ追悼競走で角居厩舎の馬が勝つという、この出来過ぎたドラマチックな結末。
競馬予想TVを終えて帰宅。道路を見ると雨がそこそこ降った形跡。

 

日曜は東京競馬場。日本庭園の桜は遅れて盛りなり。お花見の家族連れがいっぱい。日差しが強かったが、オッズを屋根替わりにその下を陣取る人たちが多かったのはよく考えたものだ。
 予想TVの狙い目、福島8Rは勝ち切れない馬の代名詞、個人的に縁のある馬として何度かここでも書いてきたジョブックコメンが、数少ない勝つチャンスの舞台とみて◎指名、見事に勝ち切ったのだが、番組での買い目はヒモ穴目のワイドや、同系のステイゴールドへ振ったのでハズレ。こういうことをやってはダメだ。
続く9Rと狙い目の選択を少し迷ったのだが・・・。この迷って選ばなかった福島9Rが収穫大。自分のサイトでは配信しており、▲◎★でかなりついてくれた。勝ちを確定させる。
 
 忘れな草賞は負けられないラヴズオンリーユーが少し遊びながらシッカリ勝った。オークス直行となるだろう。今年は桜花賞とは勢力図が大きく変わるオークスになりそうで、人気を背負う可能性も。

 

 その桜花賞は、土曜のディープが勝ちまくった阪神マイルの流れ止まらず、勝ちはないとしたディープ産駒からグランアレグリアが完勝。高速化していた馬場を受けてのレコードとは恐れ入った。直線はクロノジェネシスが何とか上がってくれと。「届け!届け!」と絶叫。何とか3着をもぎ取った。北村友騎手は人気薄なら気楽に乗れるが、GⅠで人気馬はまだ固くなってしまったのだろう。直線入り口の捌きはお粗末も、最後は追いまくってくれた。3連複少しまとめたのと、シゲルピンクダイヤとのワイドをゲット。
 穴で期待したルガールカルムはシンガリ負け。これは予想TVでも指摘された、前走走り過ぎて調子落ちが正解だったのだろう。前哨戦がレベルの高い走りをすると、昨今のクラシックは本番でお釣りがなくなることが多い。振り分けにより、本番へ出ることを最大目的としている馬はメイチで前哨戦を走ってしまうからだろう。勝つのが目的の馬は間隔を空けるのがトレンド。そしてグランアレグリアはオークスへは向かわず、NHKマイルCへ。

 

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2019年4月 4日 (木)

3月31日・日曜の競馬

 土曜は競馬予想TV終了後、帰宅して予想原稿書きつつドバイ。ターフのアーモンドアイは強さもそうだがこのレースでの印象は「とにかく速い」。馬場は言われていたほど緩くないようだった。このあとは海外転戦で凱旋門賞へ進むことになるのだろう。
ヴィブロスのラストラン、海外での強さは不思議なほど。こういうタフな馬は、いい母になりそう。期待したディアドラは、直前の香港遠征発表により何となくモチベーションという点でイヤな予感がしたが、いつもの切れが出なかった。次が本番か?ただ府中牝馬Sの脚が忘れられず、初の海外で千八ならアーモンドアイにも隙が出来るかとこちらを本命にしてしまった。

 シーマクラシックは▲△◎で、これで3連単100倍超えは美味しかった。良いところなく敗れたレイデオロはおそらく、距離シフトは今後短くなっていきそう。1800mから2000mベストになるのでは?シュヴァルグランも最後まで脚を伸ばして2着は大したもの。天皇賞へ間に合わせるのは強行軍だが、さて去年の惜敗の雪辱を果たすか。
 Gシャヒーンのマテラスカイも健闘し、今年は日本馬にとってなかなか成果のあるドバイミーティングとなった。

 日曜は東京競馬場。ある方に声をかけられ、先日の当ブログのショーケンの記事を褒めて頂いた。勝手に、ほぼ私と同年代、ショーケン直撃世代の方とお見受けした。同じものに感銘を受けた連帯感は大きい。
 中山9Rの安房特別。ケガで出世が遅れたマイネルヴンシュ、このあと無事に行ってほしいものだ。長距離戦線の新勢力足り得る力がある。さしあたっては目黒記念への出走か、その前に中4週でメトロポリタンSでも使うか。
 馬券よりレースとして注目の伏竜S。ノーヴァレンダは砂を被ったらダメなことが発覚。レース後のコメントでは、今回は敢えて被らせるのがテーマだったそうだが・・・。デアフルーヴの強さだけが目立った。マスターフェンサーは芝でも走れそうな感じ。
 予想TVの狙い目とした船橋Sの◎ボーダーオブライフ、流れには対応できたが、直線は少し狭くなって踏み遅れてしまった。2着と0秒1差なら、初の1200mにしては走っている。馬券にならなかったのは綾もある。

 そして大阪杯。時計的にはGⅠとしては低レベルレースになってしまった。確かに土の塊は何回か飛んでいたが、馬場適性が問われるほど悪くはなかったはず。枠と立ち回りの巧さが相まってアルアインが皐月賞以来の勝利。これを対抗に留めてしまうのが自分のセンスの無さ。本命のペルシアンナイトは、デムーロが必要以上に馬場を嫌がったかずっと外、さらに4角で大外へ出してブラストワンピースを大きく振る迷惑をかけて自分も沈没。あれでは距離ロスが大きすぎてスタミナがもたない。ただ、人気を考えるとアルアインで行くべきだった。大反省。
 キセキはあのペースに我慢できるとは思わなかった。メンタルが落ち着けば、安定感が増してくる。ワグネリアン3着は驚いたが、このあとが香港でなく安田記念という前夜の予想TⅤでの指摘もあったが、それなら間が開くからある程度は仕上げてくる。情報不足。エポカドーロは鼻出血が判明した。ステルヴィオのシンガリ負けはどうしたことか。
 個人的には、力勝負になりやすい内回りは歓迎なのだが、大阪杯はやはり1800mにしてほしかったと強く思う。宝塚記念と条件が似すぎていて、GⅠにわざわざ上げた価値が見いだせない。1800mならJRA初の距離のGⅠとしての意義が大きく、セールスポイントにもなったはずだが・・・・。2000mにした経緯を知りたいものだ。

 中山最終は◎ハングリーベン、丹内丹内!と絶叫。ただギンゴーが3着に粘れなかったあたりは、やはり私は持ってない男。喜びも中くらい。阪神最終も地味に馬連的中。気持ちよく来週を迎えられるのは何より。


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2019年4月 3日 (水)

ペナント終了&3月30日・土曜の競馬

阪神最下位で、早くも今年のセリーグペナントレースが終了した。去年以上に早く終了するとは思わなかったが。最下位予想した中日に申し訳ない。しかしここまで長い間打てないチームで居続けるのも難しいのではないか。
 打撃コーチが数年間も全く機能していないし、根本的にスカウトが間違っている。阪神というチームは会社の見栄を重視して、適性よりもコネや縁故、義理で引退選手にその後の職を振る傾向があり、選手に優しいと言えば優しいのだが、チームのためにならないケースの方が圧倒的に多い。おそらく、今後は打撃の見直しや大砲の導入にチェンジするが、その頃には今度は投手陣が崩壊するのだ。こういう繰り返しを延々しているから、長い間優勝できない。

 

 阪神は散り、そして桜もそろそろ散ってきた。今年も今日(水曜)に国立の大学通りへ。風が強くなるとハラハラと舞い、去年の圧倒的な桜とはまた違う風情で美しい。一橋大学がちょうど新入生のオリエンテーションをやっていて、若い人たちで通りは溢れていた。構内にまぎれこんで散歩、帰りは国立駅前の裏にある、忌野清志郎も通っていたロージナ茶房で昼食。昭和40年代、いや30年代の風情が残る創業60年の有名店。チキンと大豆のカレーを注文、いやあウマかった。

 

 さて土曜の競馬。岩田望来騎手が初勝利。パパもホッとしたことだろう。
 中山6Rはザディファレンスを信頼したが・・・・前残りを1頭だけ追い込んできたが届かず。野中くんあと1頭前で競馬してくれたら・・・。
 ラジオ日本は7Rから。7Rタテ目、8Rは勝ったレイデマーがとても買えず。9Rは絞っての▲◎で1430円ならまずまず。スマイルは内枠が最悪だと考えた。
 下へ降りてダービー卿。◎フィアーノロマーノ快勝も、5倍台とはいえこれがまさかの2番人気(直前まで1番人気)とは本当に今のファンは恐ろしい。普通ならギベオンに被っていいところだろう。プリモシーンとの馬連を引っかけたに留まる。マイスタイルは買えず。阪神はあまり手を出さなかったが、メインはハズレ、最終は◎▲で25倍はおいしい部類。

 

 某所で話題になったのが、昔のJRAの用語チェックの細かさ。今はもうそんなことはほとんどないのだが、以前は理解しがたいものがあった。
 斤量×→負担重量〇、馬券×→勝ち馬投票券〇、払戻金×→払い戻し〇、本馬場×→馬場〇、PОGに触れること厳禁など、「ああそうでしたね」「これもあった、あれもあった」と某プロデューサー氏と盛り上がった。
近年は例のJBCのジーワン×、ジェーピーエヌワン△でじゃあどうすればいいのよ(場内はビッグレースとか交流重賞とか言っていたそうだが)とみんな困っていた、あの一件くらいしかない。だいぶ柔らかくなったものだ。ドバイ以降は次回。

 

 

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2019年4月 1日 (月)

令和と桜

 令和(一発変換した!!!!)、良いと思うけどなあ。確かに1代おいただけで和を被せてきたのは意外だけど。万葉集から選んだのもいい。古事記や日本書紀からだと、信条的にいろいろ言う人たちもいそうだし。

 

 1つ不満があるとしたら、官房長官も総理も、結局例の万葉集の序文の、原文の解説をしなかったこと。まあ自分が専門家でないから避けたのかもしれないが、ならば学者に書かせたものを読み上げてもよかった。選者秘匿だからそれができなかったというのなら、別に解説者の身元を出さなくてもいいから、訳してもらったものを読み上げて古文の現代語訳をした方がいいと思う。令月がめでたい月を表し、普通なら旧暦2月を指すとか、「鏡前の粉を披く」が美しい女性がおしろいで化粧をしているさまを表すとか、雑学として面白いけれど。自分で調べないと分からないというのでは少し突き放しすぎ。知らないままの人も絶対に多いはず。

あとは元号自体の否定を語る人が意外と多いことにも驚く。自分には理解できない。判で押したように「時代遅れ」「海外にはない」とかいうけど、それは理由になるのか?

 元号の由来となった万葉集序文が書かれた時代は、花といえば梅。その後の時代は桜のこと。今年の東京の(というか、多摩地区の)桜は、暖かさで急に咲いたあとは、ぐっと寒くなって長持ちはしている。しかし、最初の1,2日目に咲き出した花がさすがに散り始めており、反面まだ五分くらいで止まっているもの、中にはまだ二分三分咲きのものもあって、例年の一斉にこぼれる様に咲く、圧倒される感じがない。隙間が多い。残念といえば残念。
 競馬の話は次回。
 

 

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