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2019年8月

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2019年8月30日 (金)

雑記

◆29日木曜は、9月16日の戸崎騎手イベントの会場下見。前売りはソールドアウトしているが、もしキャンセル分が出たら追加販売の可能性もあるので、関心のある方は競馬ラボのサイトをチェックしてくだされば。
なお、今回は私は構成のみで、MCはラジオ日本矢田アナと大村アナが担当されます。

◆ウインムートが熱中症で急死。なんとも残念だが、今後数十年は続くと予測されている日本の夏の亜熱帯化は、これまでの経験や想定を超える災禍をますますもたらすことだろう。

◆アマゾン森林の大火災は、その気候変動をさらに悪い方へ加速化させる恐れがある。原因については恐ろしい報道もあるようで、もし人為的なものということであれば、民間伝承に出てくるような、とんでもない天罰が下るような気がしてならない。

◆先日入手した遠藤みちろう追悼号の「ユリイカ」をやっと読み終えた。ルックスというものは大事で、もしみちろうが大柄なマッチョ、たとえばマキシマムザホルモンのヴォーカルみたいなルックスだったら、心には刺さってこなかっただろうな、ということ。あの音なら、あの細マッチョだからこそ、何となくニシキヘビを想起させるあのフォルムだからこそ、いつまでもとぐろを巻き続けているのだと思う。

◆頭にとぐろと言えば、かなり瑣末でどうでもいいことなのに、焼き付いて離れていかない言葉や事柄というものが誰にでもあるのでは?
私が夏に気が付くと何度も口ずさんでいるのは、知っている人がもしいたら確実に50歳台と思われる、トワイニング紅茶の昔のCMソング。「アイスティーを入れるなら お茶を少なく濃い目に淹れて お砂糖を加えます 氷をたくさん入れたら  熱い紅茶を 注ぎます~ アイスティートワイニング♪」と歌でアイスティーの作り方を説明するだけのやつ。子供の頃、夏休みの午前中に再放送していたアニメやドラマシリーズのCMで集中的に見ていたから覚えてしまったのかもしれない。

もう1つ、自分が乗る方向と反対向きのバスが通過した時に思い出すのが、「もうすぐ下りが来るよ、すれ違いだもの」というセリフ。「路傍の石」で主人公の吾一少年が蛮勇で鉄橋にぶら下がる肝試しをするときに、電車が行ってしまったのを受けて友人が口にした言葉だ。これも50年近く前に読んだ本だが、こんなどうでもいいことはいつまでも覚えているのに、大事なことや最近のことはほとんどすぐに忘れてしまうようになってしまった。

では今年最後の新潟へ出発。今週末は予想TVもあります。

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2019年8月29日 (木)

8月25日・日曜の競馬+α

 気分を変えての日曜は東京競馬場。
 しかし相変わらず低調・・・。札幌9Rは掲示板ひっくり返せば大本線、なんて30年くらい前のドロドロの馬券おやじが言うようなセリフが口を衝く始末。やさぐれて焼酎ロックへ走る。
 そんな中でも今年のワールドオールスタージョッキーズはなかなか面白かった。一部にはメンバーの質を理由に低評価する向きもあったようだが、欧米香港から超一流が参加できないとなれば、思い切って話題性に舵を切ったこの人選はアリだし、個人的には例年以上に見ようという気にさせてくれた。JRAの企画力を高評価(偉そうに)。
 話題だけでなく実際に結果も出したのは、優勝した川田騎手から主役の座を奪ってしまった感のあるミカエル・ミシェル騎手。スワーヴアラミスを、大胆と強引さ紙一重の騎乗で勝たせてしまったあたりは華。ミカエルもミシェルも同じ意味(ミカエルのつづりはヘブライ語?になっているが)、直訳すれば天使×2といった感じの名前もいい。リオンリオンとか(違いますね)町田町蔵とか(絶対に違う)そんな感じ。マスコミやオジサンたちのハートをつかんだが、既婚であることを知って愕然としていた人が、私の近いところに2名ほど。

 この週は、「エコロ」冠号の馬の出走が目立った。調べたら先週までの段階で去年の出走数をすでに超えている。

 キーンランドCは、11番人気ライトオンキュー来てくれた!と心が躍ったのだが、最後の詰めを欠いて小差4着。まあ仕方ないところ。◎ダノンスマッシュ勝ってもガチガチの結果で何にもならない。
 
 新潟2歳Sは、32秒台の上がりから中2週、しかも牝馬では反動の方が気になって△以上打てなかったウーマンズハートの完勝。今後の課題は上がりが掛かるコースや馬場、展開の克服だが、ハーツクライ産駒だから難なく行けそうな感じ。次は阪神JF直行という報道も。
 ◎モーベットは、福永騎手本人が反省とミスを認めるコメントしていたので書くが、敗因の7割くらいは騎手の位置取りの悪さだった。それが理由で2回不利を食らっている。今後のメンタルが気になるくらいのかわいそうなレースだった。
 
 結局馬券は連日の完敗。ヤバイ・・・。

 最後は愚痴というか何というか。このご時世、自分で看板出して仕事している人はある程度、お腹突き出して後ろへそっくり返って自己アピールとか、自己膨張化PRをするのは仕方ない(つまり自慢ね)。私は個人的には、自分が自分の宣伝をすることについては何とも思わないし、当然だと思うし、俺様スゲエだろと言ってる人はそんなに嫌いではないのだが、どうにもみっともないのは、たとえばツイッターなどで、自分を褒めてくれている、評価してくれている他者のツイートをリツイートするという行為を重ねて自分を大きく見せるというやり口。さもしいことこの上なし。第3者が拡散していくならいいのだが、褒められている本人がやるのはねえ。ま、反対の考えの人もいるとは思うから、あくまで私見。

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2019年8月27日 (火)

8月24日・土曜の競馬

23日の金曜は午前中に発って新潟へ。午後早めの時間帯には雨も降ったようだが、着いた頃には舗装の場所はすっかり乾いていた。その後もスッキリしない夕空。
 晩飯は慎ましく収める予定だったが、ホテルのカウンターで鯛屋ののどぐろ塩焼き半額券を貰ってしまっては我慢できず、チャンスとばかりに2年ぶりの鯛屋へ。のどぐろ、コチの刺身、太巻きなど。最後は残ったのどぐろの頭を使っての潮汁が無料提供された。これが、夏であっても心地よく身体を温めてくれた。

 土曜朝、新潟駅前のタクシー乗り場は長蛇の列でビックリ、こんなことは初めて。係員に尋ねたら、学会があるとのこと。

 新潟競馬場。無意味な任意の手荷物検査。

開催終わりが近づくと毎年舞い始めるのが赤とんぼ。この土曜から飛び出した。朝からかなりの数がスタンド4角方向を舞っていた。

 1Rの障害戦。最終障害で草野騎手のストロボスコープが不自然な飛越でトモをまともに引っかけ、顔から地面に突っ込む落馬。首が不自然に曲がり、転倒した馬は前脚を痙攣させた。ひとめで頸椎骨折と分かる惨事。係員が馬に心臓マッサージを施す横で、草野騎手は担架で運ばれたが、会話を交わしており、半身を起こしている姿も見られたので、こちらは大事に至らなかったが・・・・。
 新潟の最終障害は観戦ポイントで、多くの客が詰めかける。この事故を、幼い3歳くらいの男の子が目撃していた。痙攣している馬に、ガンバレーとフェンスを叩きながら呼び掛けているのを見たら、居たたまれなくなってその場を後にした。この子がもしこの日初めて競馬場に来たのであれば、生涯最初に見たレースでこんな競馬の無常&無情を突き付けられたわけで、この子が競馬に対して果たしてどんな感情を抱いて帰ったかと思うとやるせない。

 6Rの新馬戦でもヒヤリとするシーン。デムーロの乗ったサイモンハロルド、先頭で直線に入り、一杯になりながらも差し返そうとしたが、どうも騎手の意志に逆らいそうな素振りを見せていたかと思っていたら、ムチが入った途端に真横外側へ飛んだ。滅多に見ない「横行距離」、デムーロがバランスを崩したものの、巧い角度でスライディングする落ち方(降り方)でケガなく着地。馬も無事であったが、これまたメインスタンド前での出来事で、競馬の怖さをまざまざと印象付けてしまった。

 1日中馬券の結果は悲惨。安いものがいくつかしか当たらず。全く的が見えていない結果に。まともに取れたのは札幌7Rくらい。暗澹たる気持ちで帰途に。土曜の夕飯以外良いことは何もなかった。

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2019年8月23日 (金)

8月18日・日曜の競馬

しかし日本のスポーツマスコミ(スポーツだけではないけれど)はあまりにも酷い。どこもかしこも一面が星稜の奥川くん。一面は履正社で裏一面が奥川くんというのがまともな新聞のすることなんじゃないか?まあデイリーは一面望月のプロ初勝利で、これはテレ東と同じスタンスで正解。

 新潟へ向かう前に18日のことを。

★この日でしばらく騎乗を休止する蛯名騎手が騎乗したホウオウサーベルが阿賀野川特別圧勝。もう少し時計が出るとなお良かったが、この強さは秋以降が楽しみになるもの。

★札幌7Rを横山典弘騎手が勝ったことで、父子3騎手が同日同場で勝利するという、極めて珍しい記録が達成された。6Rの和生騎手が10番人気の人気薄だっただけに、ここで勝ち切ったのがとても大きかった。

★北九州記念は、「暑さと共にそろそろ戻りそう」と配信に書いたダイメイプリンセスが勝ったが、2着ディアンドルを完全に無視してしまった。ここまでの相手と内容を考えると厳しいと判断したのが間違い。アンヴァルが▲だったので、せめて穴ワイドでも買っておけば・・・。
◎としたのがモズスーパーフレア。これがハナを叩けないくらいラブカンプーが強引にハナに立ち、同厩舎ダイメイのアシストに回った。モズはそれでもよく粘ったが・・・。内容のある5着。
人気となったのは大外を引いたミラアイトーン。専門紙は枠が出る前に印を打たなければならないので、18番をという枠を見てからだったらこんなに上から下まで◎は並ばなかっただろう。まあファンの方はアレンジすればいいだけの話なのだけど、さすがにこういうことがあると、木曜16時の段階で重賞くらいは枠を決定して出してほしいものだと強く思うが。
アンヴァルは時計面での課題はいまだ残る。

★札幌記念。◎ペルシアンナイトは勝負所で見せ場は作ったが、直線は外へヨレてしまって、そこからは伸びなかった。力は出せている。負けても納得できる内容。
△ブラストワンピースは最内枠で被せられる危険を回避した。というか克服した。そしてBコース替わり、例年通りの内枠有利の傾向も味方した。秋へ向けて負荷の残らない走り。ここを目標にしていたであろう△サングレーザーは、スローでそつなく前に付け、去年とは対照的な競馬に対応した。

そもそもこのメンバーで、ハイペースとまでは行かずとも、ここまでヌルくなるとは思わなかったのが自分にとっての失敗の原因。時計的にはお世辞にもレベルが高いとはいえず、むしろ水準以下ではあったが、それだけに直線だけで調教のような感じでまとめた〇フィエールマンといい、ブラストワンピースといい、遠征へ向けては上々の走りができたのではないだろうか。

★藤田騎手が最終の直線競馬を勝ち、土日と直線を制した。週3勝。馬質がいつも恵まれているわけではないのに、着実に勝ち鞍を重ねているのは大したもの。場によって求められる、コーナーリングで位置取りを上げて、かつ勝ち負けまでつなげられる技術が身につけば、さらに良くなるだろう。

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2019年8月22日 (木)

8月17日・土曜の競馬

19日は連載の締め切りと自分の通院、20日は来月の戸崎騎手イベントの構成締め切り(チケットはソールドアウト)、さらに翌日は帰省などバタバタしているうちに週末が近づいてきてしまった。

 

まずはYouTube多数ご視聴への感謝。遅くなって申し訳ない。謝りついでに、予想も外れてしまい大変申し訳ない(苦笑)。
音声の質、さらに当方の貧相な見栄えを補う工夫?や、表情の暗さ、テンポなど反省は予想以外にも多々あるので、改善を施しつつ、おそらく9月のどこかで再開する方向で進めている。そうなった場合は引き続きご愛顧を。

 

16日金曜は新潟。さすがに東京駅、新幹線共にかなり余裕があった。東京の上から押さえつけられるような暑さと異なり、到着した新潟駅前は風が通り凌ぎやすい。夕飯は新規開拓で万代口の安兵衛という店。南蛮エビの唐揚げ、栃尾油揚げのネギ味噌挟み焼き、地鶏の焼き鳥、おにぎりにビール。エビが特に美味。

 

この夜見た夢はとても奇天烈。ボイラー室のような所で、カンディンスキー(知らない人はググって下さい)の作品についての講義を受けているという滅茶苦茶なもの。しかも話を聞きながら、「ひらがなよりも漢字好き」という糞つまらないダジャレを思いついて、にやにやして目が覚めるという、病んでるとしか思えない内容だった。

 

土曜の新潟競馬場到着は9時半ごろ。朝食は、この日の新発田城特別にちなんで新発田から出店のタコライス。夏野菜の生産で知られるそうで、ズッキーニやオクラなどがふんだんに使われた、実にヘルシーな一品だった。ズッキーニをウマいと感じたことはそうはない。歯応えと甘みのある味わいに驚く。

 

6Rの直線競馬は藤田騎手圧勝。直線での5馬身差はそうは見られない。出てすぐ外へ寄せていく定石の騎乗だが、とにかくスタートをミスらないのが良い。

 

ラジオの控室では高校野球。星稜の奥川投手のマシーナリーなピッチングは高校生離れしている。プロ野球の実況を数えきれないほどしているラジオ日本アナウンサー陣からもため息。(これを書いているのは決勝戦で力尽きた直後だが)
そしてタイブレイクにもつれ込み、サヨナラホームランでこの日は星稜が勝利。チャンスで金縛りになる阪神などは、タイブレイクはむしろハンデを背負うことになる。でもメリットもあり、阪神の場合はこれだけ打てないと、バチェスタ バティスタのようにドーピングを疑われることはまずない。

 

解説は7Rから3つで、7Rは◎ラギッドが飛ばし過ぎて失速、8Rは誰でも当たるレースを手堅く、9Rは△▲〇で沈没。
終わってからもジリジリした感じで、目ぼしい当たりはなし・・・。配信したテレQ杯は、想定したほどには速くならず、◎サーティグランドは5着まで、★タガノアムは4着までだった。もう少し流れると思ったのが甘かったか。
新潟メインまで見て退散。駅では前週同様、小嶋屋のへぎそばと、この日は芋焼酎ロック。爽快でこの夏のハマリモノに。20時半ごろ帰宅。

 

 

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2019年8月16日 (金)

【告知】

運営よりお知らせです。
水上学がいよいよYOU TUBEに進出です。

チャンネル名は「水上学の競馬大学」!

今回はパイロット版として、札幌記念の展望をアップしています。
もしご好評をいただれば、秋からは週一のレギュラー化を検討しています。
ぜひいいね!をクリック、よろしければお気に入り登録などしてくださると幸いです。みなさんからのご意見をいただければ、反映させていくかもしれません。
まずはご視聴よろしくお願いいたします!
アドレスは
 https://youtu.be/MZcII9gs_JE

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2019年8月16日 (金)

雑記

夏競馬もはや後半に。新潟へ向かう前に少し。

★蛯名騎手が今週を最後に、当面騎乗せずに調教師試験の準備にあてると発表した。ピッチリ割り切って、集中しての姿勢に、モチベーションの高さが窺える。関東には現役時代大騎手で、かつ調教師としても成功したホースマンの例が近年は皆無に等しいと思うので、合格だけでなくそんな存在になっていただきたい。

★グランアレグリアが、秋はスプリンターズSからマイルCSへと進むとのこと。3歳牝馬としてはおそらく前例のない「挑戦」だが、確かに秋華賞では厳しいタイプだけに、こういう選択もありだろう。これは使い分け云々ではなくポジティヴに捉えたい。特にスプリンターズSに、大きな見どころが突然できた。そういえば藤沢和厩舎は、タワーオブロンドンも来週キーンランドCでスプリントを使う。

ここからはどうでもいいことを。

★夏だから、サンダル履きで外に出るのは別にいいのだけど、電車に乗るレベルの距離の外出でサンダル、意外と男性が多いのは、個人的には?となる。別に見かけ云々のうるさいことを言いたいわけではなくて、もし何かあったら、サンダル履きで逃げられるか?ということ。いつ何時災害が襲ってくるか分からないからねえ・・。

★見ててナチュラルにイラつかされるCM。戦国布武のやつ。でもということは認知度を高めるという目的は達しているわけだ。

★健康上の理由という個人的な根拠からなら分かるが、動物がかわいそうとか、人間の暴虐がとか言いだし人に自分たちと同じ主義になることを強制してきた時点で、ヴィーガンはその正当性を失い、ただのカルトと化す。先日テレビで食肉を扱ったフェアを妨害するヴィーガン団体が報道されていたのを見て、こういう狂信的な団体はいろいろな対象を見つけて存在し続けるものだと再認識。ギャンブルどうこうではなく、動物愛護の視点から競馬に反対を唱える集団も同じこと。

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2019年8月14日 (水)

8月11日・日曜の競馬

前回書き忘れた10日土曜のこと、札幌メインのモルフェオルフェ、2着から0秒2差5着に悶絶。
 帰りの新潟駅、小嶋屋でシンプルにへぎそばと、蕎麦焼酎のロック。爽やかさの相乗効果、暑さをしばし忘れる。帰りの新幹線、高崎あたりまで安眠。

 翌日曜は例によって東京競馬場。この日の競馬の最大の見せ場は、後になってみれば新潟5、6Rの新馬戦。藤沢和厩舎ルメールコンビが、完全なレースを見せた河内厩舎岡田騎手のいぶし銀コンビを退けた。河内岡田コンビが新潟の新馬戦に2鞍、明らかに狙ってきていたのに、派手なコンビに押さえ込まれる不運。勝ち鞍2つ損をしている。

 関屋記念。今年の新潟外回りは、ここまでのレースを見ていれば分かるように例年ほど前が残れず、開幕週から差し込める馬場。ここもシンガリ付近にいたミッキーグローリーが一気に追い込み、その後ろも中団前目からの差し込み。関屋記念にありがちな前残りという例年の傾向におぶさっていては失敗する典型。
△ミッキーは9ヶ月ぶりがどうしてもイヤだった。◎オールフォーラヴは、序盤で押して押していく競馬になってしまった。いつものペースなら自然と好位後ろくらいの位置になる程度のテンの脚で、自然と差しに回れると思ったのに、これでは終いがもたない。陣営が思っているほど切れない馬ではない。
 
 エルムSは、グリムに思考停止の◎を打ってしまったことを深く反省。いつもの疑り深さを発揮すれば、小回り1700mのペースに追走戸惑うことは容易に想定できた。ただ今年はハイランドピークを無視してしまったので、どのみちダメだったのだが。
 レッドアトゥの福永騎手が「マークする馬を間違えた、グリムをマークしてしまった」と正直なコメント。ごまかしたり取り繕った嘘をついたりしないところがいい。ただだからといって馬券で頼るかというとまた別の話。

 最終の直線は大荒れ期待も◎デルマオフクロサンが4着。結局札幌最終の1,2着ワイドくらいしか取れず、馬券は終日惨敗となってしまった。◎が来ればヒモヌケ、ヒモ来れば◎こぼれの連続。最悪のパターン。

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2019年8月13日 (火)

8月10日・土曜の競馬

ディープインパクトの訃報からわずか10日でキングカメハメハも逝った。種牡馬引退だけでは済まなかったのは残念。ディープの時に書いたことだが、13日発売の競馬の天才の連載では、ディープを懸念しつつキングカメハメハの種牡馬引退に寄せたテーマで書いているのでぜひご一読を。ほぼ1か月前の入稿、よからぬ予測は的中してしまうのがなんとも。

 9日の金曜の午後に新潟へ向けて移動。お盆の帰省ラッシュで東京駅はごった返していたが、新潟行きの新幹線は通常より少し混んだ程度。1週前の地獄の混雑を思えば天国のようなもの。
 この週は新潟祭り。浴衣姿の盆踊りの行列が柾谷小路を練り歩く。年に1度の楽しみ古町酒房へ。夏野菜の天ぷら、キモの苦みが癖になるサザエ壺煮(壺焼きではない)、珍しく肉が食べたくなり、夏の疲れにもってこいの豚肉=越後黒豚のミニステーキ、鮭のおにぎり、地ビールで爽快かつ満腹。昼間は暑いが朝夕は涼しい風が吹く。その夕風を頬に首に感じながらホテルへ戻る。

 1R前に競馬場到着。この日の新潟の口開けは障害戦。パドックで熊沢騎手が騎乗後に、塩を取り出して馬の腰に盛り付けた。この光景を目の前で見たのは初めて。大ベテラン、職人騎手の敬虔なルーティンワークなのだろう。
 しかし、目の前の最終障害で熊沢騎手の馬がバランスを崩し落馬。騎手は地上でバウンドしながら滑り、頭を丸めこんで後方の馬の通過を待っていた。いくつもの脚が上を跳ねたが、幸い蹴られずに済み、熊沢騎手も立ち上がる。落馬したこと自体には盛り塩の効果は迷信となったが、人馬共にケガがなかったことは盛り塩のおかげかもしれない。こういうことは捉え方次第。競馬以外にも日常的に頻出することだ。

 小倉の1Rでは、前回の記事で書いた内田玄祥オーナーのイロゴトシが勝利。イロモノでは済まないあたりは素晴らしい。なおヴァンセンヌ産駒のJRA初勝利。
 九州産限定戦は夏の小倉の風物詩。ただ、近年は「天ぷら九州産」が大半でやや趣を異にしているのが残念。

 前にも書いたが、実況で出てくる、2000m未満の距離のレースにおける「最初の1000m」という言い回しがこの日は特に耳についた。やはり個人的には強い違和感を拭えない。1000m通過で良いではないか?
 
 小倉4Rで浜中が999勝、すぐに5Rで1000勝達成・・・かに見てたが、亀田騎手の差し返しでハナ差競り負け。そこから勝てなかった。

 ラジオ日本は7Rから9R。7R、8Rはかすらず、9Rは2着馬がヌケ。この週は天栄から新潟直入の滞在調整が成功し始めた。
 下へ降りてメインレース終了まで。新潟日報賞はもう少しでほぼ大本線だったが・・・◎レノーテが最後に力尽きた。

最終スズカモナミには自信があったので、自分なりに張り込んだが・・・駅で結果を見て落胆。2着馬とはアタマ+クビ+クビ+クビの6着。帰宅後見直すと4角で不利というか、押し込められてブレーキ。あれがなければ3着はあったのでは・・・・。

 メインレースでレノーテ石川騎手に叫んで、ゴール後ガクッとしたところで、前にいた方がくるりと後ろを振り向くや「いつも見てます!」とひとこと。これは恥ずかしい。叫んでいる内容も全部聞かれてしまってのコレ。風俗の待合室で声をかけられるようなもの・・・とは違うか。
 風俗といえば、風俗学・民俗学の大家・荒俣宏さん。新幹線の各座席に配布されている雑誌「トランヴェール」に特集記事を書いておられた。一読してその面白さに魅了され、初めて「トランヴェール」を持ち帰った。(ご自由にお持ち帰りくださいと書いてある。念のため)夏らしく日本の妖怪にまつわるフィールドワーク+エッセイ。


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2019年8月 9日 (金)

8月3日夕方から4日の競馬

 ロジャーバローズの電撃引退には少なからず驚いた。まあ闘病を諦めて引退を採ったのは、当然ながらディープインパクトの急死が理由になっていることは間違いない。心肺機能がとても強いと推測できるレースぶり、種牡馬としても期待できると思う。

 土曜夕方以降。汗だらけになりつつ、18時半にはフジテレビへ。アイドルイベント帰りの高柳氏が一番乗りで陣取っているのも、毎年恒例?の図。健康的に日焼けしている。今年は「ガチ恋」という言葉や(私はバッチコイと聞き違ってしばらく話を聞いていたので、意味が通じず頭の中は??だらけだった。ああHG)、「まねきケチャ」というシュールすぎる名前のグループの存在を教えてもらった。だって「ケチャ」っていったら、自分は芸能山城組で知った世代で、YМОの不世出の名アルバム「BGM」の「新舞踊」でフィーチュアされたインドネシアの民族音楽としか理解していなかったわけで。それに招き猫のまねきが付いて、さらにこれが女の子のアイドルグループの名前になるとは、その飛び方が凄い。名前だけが面白いということになりそうだが・・・。なおももクロファンのたくみ氏もイベントに参戦していたそうだ。

 日曜は東京競馬場。小倉記念はタニノフランケルがすんなり引いて、前半がかなり緩くなった時点で読み違い、後半は反対に息が入らないラップが続き、この流れに呼びこまれたメールドグラースが着差以上の強さで沈黙。
カデナ2着にも脱帽、自分は全くノーマークだった。
 
レパードSは、予想TVをご覧の方はご存知だと思うが、〇▲のタテ目馬連が奏功。デルマからは人気薄3点に絞っての馬連流しがハマってくれた。◎ハヤブサナンデクンは果敢に逃げたが、終始つつかれて息の入らない流れ。よく頑張ったと思う。トイガーは改めてみると印打たないとダメ。抜けていた。
びっくりしたのはサトノギャロス。全く感じるものがなかったのだが、馬券には絡めなかったとはいえよく粘った。自分には全く拾える要素がなかった。結果的に来なかったといっても、走りを見ればファンの評価の方が正解。まだまだ勉強が足らない。

 競馬とは関係ない話だが、マスコミはどうでもいいところを拡大してネタを作り、必要以上に騒いでさも大問題のように見せ、なんとか紙面を作って食いつなぐという手法があまりにも目に余るようになってきた。芸能だけでなく、政治社会も同じ。記者の質の低下もそうだが、大衆側もナメられているというか、勝手にナメているというか。

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2019年8月 8日 (木)

8月3日・土曜の競馬

31日以降、3日までの間の数日間は、1冊の本が書けるのではないかというくらい目まぐるしかった。完全にプライベートなので詳細はここには出さないが、介護問題や独居老人を巡る問題、厳しい条件で献身的に働く介護士の現場、地方医療のレベルの問題、人口減少の一途をたどるような街のインフラ、大病院と町医者との連携の問題、さらにもろもろ次々に降りかかる局面へのトラブルシューティングのノウハウetc。まあその他にもいろいろあって、猛暑と相まって本当にぐったりさせられた週末だった。月曜以降しばらく仕事以外は何もする気にならず、やっと今日更新。 以下競馬のことを。

 

★金曜の、長岡花火大会に起因する東京駅の混雑は想像を超えていた。自由席は2本見送り。灼熱のホームに1時間少し並んでやっと乗車、しかし車内は当然満員で、通路にも人がビッシリ。冷房の効きが悪く、新潟到着ですでにグッタリ。
さらに、東京駅では先発次発の列が、人の溢れすぎでゴチャゴチャになっており、駅員の整理もないので乗客同士の並んでいた割り込んだのトラブルが起きているし、その苦情を、今入線してきた車両の、全く関係ない車掌さんに食って掛かるという目を覆うありさま、阿鼻叫喚。中国のガイドブックに花火大会が掲載されているとかで、そっちからのツアーが参入してきて拍車が掛かっていた。

 

★この日は古町。前にも書いたがホテルの宿泊代は通常の4倍!花火狂騒曲は続く。
金曜夜の飯は2年ぶりの柳都庵。湯葉ともっちりチーズの天ぷら、越後地鶏の梅シソつくね、くるみの付けだれでいただく蕎麦、暖かいのっぺ。なお体調イマイチでビールは見送り。
ホテルではいろいろ不慮の事態に対応しつつルーティンの仕事を終えて、泥のように就寝。

 

★土曜朝、8時半の時点で新潟は32度!10時前に競馬場入り。えび千両ちらし。エビと鰻とこはだとたっぷりの卵焼き。毎年の楽しみの1つ。

 

新潟2Rは、母「ニイガッタ」メールのストラトフォードが勝利。
新潟3Rはカイアワセが勝利。奈良時代からの遊びが由来と知りつつも、イロジカケ、イロゴトシ、オトナノジジョウというネーミングの内田玄祥オーナーだけに、宇野鴻一郎先生世代としてはどうもまともには考えずにシモへ走ってしまう(苦笑)。文学的といえば文学的。
新潟4Rは直線競馬の未勝利戦。なんとレース発走前の実況放送で、「ミルファームの多頭出しで毎年おなじみ」「ひとレース9頭出しは同一馬主の最多タイ記録」などとアナウンスがあった。結果は最先着は2着。
新潟5Rはレース上がりが32秒7と掲示。差してきた勝ち馬ウーマンズハートの上がりはどれだけ出ていたかとざわつく。後に入ってきた推定は32秒0!このように土曜の新潟は午前中に特筆事項?が集中した。
ラジオの控室入りする前に、良寛アイスのソフトクリーム。混ぜ物がない純粋な乳で作ってある分、融けるのも速く、この暑さでは持っているそばから垂れてきた(disっているのではない。暑さを伝えたいだけ)。

 

★猛暑と花火の影響か、入場はかなり淋しい。前年比86%とのこと。
ラジオは7Rから9Rまで。的中は誰でも当たる9Rのみ。終わると急いで降りて、10R以降のレースを買って競馬場を後にし、予想TVのために帰京。
新潟駅も、新潟市内に宿泊していた長岡花火2日目の観客+新潟市在住民の移動とぶつかり大混雑。1本見送った。長岡駅でガラ空きになるとは分かっていても、混雑ぶりには圧倒される。
土曜夜以降のことは次回に。

 

 

 

 

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2019年8月 2日 (金)

7月28日の競馬・その他

 私用で水曜夜に急遽一泊で帰省しなければならなくなったりして、週後半の予定がバタバタに。今は新潟出発直前の金曜午前だが、急いで先週日曜のことなどを。

★キングジョージ。中山の坂ですら苦にする上に、小回りも得意ではないシュヴァルグランにとって、最大高低差22m、かつおにぎりヘアピンカーブ?のあるアスコットでよく頑張ったといえる。それにしても牝馬ながらエネイブルの怪物ぶりはどうだ。凄すぎる。近年の欧米はどんどん規格外名馬が上書きされていく感じ。もうトレヴですら色褪せてしまう。

★時系列は逆になるが、今朝はまさかといっては失礼だが、ディアドラの快挙が伝えられた。海外転戦にこだわった陣営の挑戦姿勢が実ったことには素直に拍手を。今までもそうだが、国内叩き台、海外全力というケースはより明確になっていくのかもしれない。

★日曜のことは時間がないので大幅省略で。アイビスサマーダッシュは会心。土曜深夜から日曜未明の現地はソコソコ雨が降ったそうで、しかも風向きが土曜とは真逆となり、時計は結構掛かったが、競馬は時計だけではない。ライオンボスのレース内容は実に強く、着差以上。ラスト1F地点あたりの前脚の回しには痺れる。カッパツハッチは年回りが悪かった。オールポッシブルは全ての好走傾向が合致と書いた通りの好走。
 どこかの記事で、大型馬は夏の暑さはダメだからと、アイビスの予想で軒並み500キロ以上を低評価するものを見たが、過去のアイビス好走馬の馬体重をなぜ見ないのか、理解に苦しむ。
 それにしても、土曜に鮫島駿騎手が落馬して日曜に乗れなくなってからの代役決定は、重賞ただもらいみたいなものなので、空いている中堅以上の騎手は少しざわついただろう。田辺騎手は見事な代役。そして鮫島駿騎手はJRA重賞初勝利のチャンスを不運だけで失ってしまったが、近いうちに必ずや馬が回ってくるはずだ。まずはケガの回復を。

クイーンSは3着カリビアンゴールドが拾えず馬連のみだが、そこそこプラス。半分近い出走馬が格上挑戦では、内容は盛り上がらず。

★札幌記念が豪華になりそう。GⅠ昇格へ本腰を入れて誘導もしているという話も聞く。個人的には夏くらいGⅠ無しにしろと言いたいが・・・。ま、多くは語らず省略。

★降級がなくなったのだから、1,2,3勝クラスの3歳馬の斤量規定は多少見直した方がいいというか、見直さないとおかしいと思うのだが。

★ハーリーレイス逝去。ああダイビングヘッドバット、タイツを掴んでのブレーンバスター。美獣よ安らかに。

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