10月27日・日曜の競馬
◆26日の競馬場からの帰り、正門前には徹夜組がかなりの列がすでに並んでいた。その情熱の純粋さは素晴らしい。
日曜はこちらもその熱気に浮かされたか、久々に1R前に来場し、またかとお思いだろうがメガグルメフェスへ突撃、スープカレーの「心」という店。
◆この日は東京4Rの新馬戦◎アカノジュウハチ、京都9Rの◎メジャールスーがすべて。感謝感謝。
東京5Rは良血馬を尻目にトウケイヘイロー産駒が新馬勝利。おそらくトウケイヘイロー産駒のJRA初勝利。
新潟5Rは、1番人気(藤田騎手騎乗もあるだろうが)は他の新聞にも印が結構集まっていたシーシーザサン。しかし私が愛用している馬サブローでは誰1人として何の印も打っていないという面白い現象。結果は3着、なんとも中途半端だが、無関係な人間ながらドキドキして見ていて、なかなか楽しめた。どの新聞にもたまにこうした現象は見られるが、何か特定の新聞のTMの間に、厩舎情報や取材をもとに「これ絶対要らない情報」が流れているのだろう。「情報信ずべし、しかもまた信ずるべからず」は菊池寛の「日本競馬読本」に書かれている至言であるが、これは永遠の言葉かもしれない。
京都6R、悲しいかなPОG指名馬のレッドヴェイパーは、弱いことが分かっていたので、人気でもこれは要らず、3連単なら6→4→7の1点と同行者に吹聴。半分遊びで言っていたらその通りの順番に。もちろん、自分の指名馬が消えて喜ぶのも悔しいし、頭数からして全くつかないと思っていたので馬券は買っていないが、3連単が89倍ついて唖然。
天皇賞は前に書いたので省略。この日夜にパーティだったシルクRC、先週は7勝、そしてスゴイことに行われた3つの重賞全てを制覇してしまった。
◆菊花賞で伏兵視されたホウオウサーベルに屈腱炎判明。
◆真田理さんの「馬券億り人」(双葉社)を読む。去年一度某所でお会いする機会があり、ご挨拶に毛が生えた程度のお話をさせてもらったことがある。
この本の前半は、例の「億のWIN5」を的中させた時の納税騒動ドキュメントで、これだけでもかなりの読み応え。
後半は真田さんの予想アプローチの解説で、大きな配当を狙うためには極めてオーソドックスな視点を持つことと、それを続ける根気を持つことに尽きると分かる。よく、この手の馬券本は、自分がこれだけ努力している、細かく見ているという自慢めいたトーンがどうしても出てしまって、それが鼻につくものだが、真田さんももちろん傍から見ると大変な努力をしているとはいえ、自分でそれを誇示するところがないのがいい。私などは、しなくていい努力はしない、その分時間を作って他のことを楽しむというのが信条?だけに、こうしたポーズを取り続けられるメンタルの強さには驚嘆するしかない。
また、とかく馬券戦術本は、自分以外の手法を下げる、否定するような物言いが多いのだけど、そうした面もなく、かといって敢えて謙虚にしているというわけでもなく、淡々と自分の手法、競馬観を説き明かしているので、読む側の心に抵抗を作らない。
そして、これは以前市丸さんも言っていたことなのだが「よく、自分が本当に当たる予想法を構築しているなら、人に公開なんてしないで、黙って自分だけで買えばいい、という人がいるけれど、それって理解できない」ということを、真田さんもまた書いていること。自分も完全に同意である。
自分の予想プロセスを公言して、そしてその通りに当たった時の快感は、何にもまさる。この快感は一度味わうとなかなか忘れられないものだ。これは同じ立場で同じことをした人間でないと、おそらく分かってもらえないことだろうけど。
そんなこんなで久々に通常の土日で終わる開催だった。やはりこれが一番体にも合うし、体力的にもちょうどいい。
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