本文へジャンプします。




2019年11月

« 2019年10月 | トップページ | 2019年12月 »

2019年11月29日 (金)

雑感

レイデオロは有馬記念出走が微妙になってきたようだ。このまま引退の可能性も・・・という報道。出たところで好走は難しかったと思うが・・・。ただ無事に出てくれるに越したことはない。出否により出走枠ボーダーラインを巡る争いは実に複雑、熾烈なことになっている。

◆初老、壮年期にある一部の著名人たちの発言。本気で「沢尻逮捕は桜を見る会批判から逸らせるための目くらましの陰謀」とか言ってて暗澹たる思い。
こういう人たちはほとんど反主流思想なのだが、こういうボケどものおかげで、反主流がみなカルト集団員のような印象を与えてしまうのは実に痛いことだと思う。

大臣の不用意発言、あるいは今回のボケ左翼、キレやすい老人などは根っこが一緒なのだろう。以前脳科学のドキュメント番組をみたが、老年になるにつれ、前頭葉の機能の減衰と、分泌される脳内物質の減少により、自分を制御したり、客観視しようとしたりする機能が消失していくという話を研究者がしていた(アルツハイマーとかとは別の話)。皆がそうなるわけではないが、程度の差こそあれ、生命体の宿命として?こういうことになってしまうベクトルが働くのなら、ひたすら自戒とチェック機能を持つことが重要である。

◆と言ってるそばから老人っぽい愚痴を吐くが、ラグビー代表を安易にバラエティに出しすぎだろ問題。どこの局も出しまくりで、しかも彼らである必然性がない番組が大半。下らない企画に付き合わせて何が面白いのか作り手の意図があまりに薄い。数字を取る道具とでも思っているのか、選手に対し敬意も何もない企画が多い。こういう右へ倣えの企画が横行している限り、地上波の復権は厳しい。

テレビと言えば、ナレーション原稿にもその時期その時期により流行りのように用いられるフレーズがあるものだが(お気づきの人も多いだろう)、今やたら耳にするのが「深掘り」という語句。ライターの言葉選びが安直。以前の「お悩み」とかもそうだが、耳にしただけでげんなりさせられる。

◆久々にプロ野球について。阪神はボーア一塁手の獲得が決定。まあ阪神の常で、野手の外国人は期待しないでおくのが精神衛生上よろしいのだが、いまだに「バースの再来」とか言ってるのは何とも。ファンも球団も御用マスコミも言っている。これだから阪神はダメなのだろう。バースの幻影、近年では赤星の幻影を追い続けてチーム作りを失敗してきた。
そもそも、このタイムスパンをバース獲得当時の1984年前後に当てはめると、「藤村富美男の再来」とか「川上の再来」とか言っているのと同じとなるわけだが、さすがに当時、有望な若手選手などに、これほど昔の選手を用いた比喩を用いた人はいなかった。

◆私の競馬予想TV出演、12月は、今週から3週連続&ホープフル前日の金曜。ホープフル週は金曜に特別に放送します。

ラジオ日本は、明日から4週は土曜午後前半担当となり13時から14時半までとなります。

YouTubeは今日(金曜)、夜8時あたりにはアップされていると思います。チャンピオンズCの見解です。よろしくお願い致します。

|


2019年11月28日 (木)

日曜の続きと楽しみな有馬記念

★日曜の続き。京阪杯は想定通りモズスーパーフレアが飛ばし、想定通り失速。ただ4角での痛ましい落馬事故が勝負の明暗を大きく分ける後味の悪い結果となってしまった。心不全をおこしたファンタジストにはかわいそうしかないし、大変な重傷を負った浜中騎手には言葉もない。1日も早い回復を。

 

 大きな不利をその事故で受けてしまったのは、見た限りではエイシンデネブとアウィルアウェイ。ただまともに走れていたとしても、▲ライトオンキューの破壊力の前にはどうだったか。◎ダイメイフジはモズを追っていく形になり失速大敗。

 

★ジャパンⅭの売り上げは前年比90%。給料日1日前というのは大きかったと思うし、前日までの雨で馬場が読めず、買いづらかったのは間違いないが、多少はマスコミのネガティヴキャンペーンも響いていると思う。外国馬が来ないことを必要以上に悪い方へ報道しすぎた。レース自体は、コース取りが全てになってしまったのが少し残念だったが、それでも見応えはあった。

 

★有馬記念が大変なことになりそうで今から浮かれている。水曜にスワーヴリチャードとヴェロックスの参戦が正式に出た。
浮かれついでに想定を書き出すと、リスグラシュー、レイデオロ、シュヴァルグラン、クロコスミア、アエロリットがここで引退。
そしてサートゥルナーリア、ワールドプレミア、フィエールマン、キセキ、スワーヴリチャード、ヴェロックス、アルアイン、スティッフェリオ。

 

スカーレットカラーやクレッシェンドラヴも出走意志があるようだが、今のままでは枠に入れないかもしれない。また優先される意思表明馬の内のファン投票上位10頭にオジュウチョウサンが入るかどうかのラインがこれまた微妙に。メロディーレーンの目はほとんど消えた。

 

★これだけのメンバーが揃う有馬記念、盛り上げに私も微力ながら参加。ここからはお知らせ。
12月19日木曜に、渋谷のロフトプラス9で競馬ラボ主催イベント「なまうまトークサミット」が開催決定。
第一部は岩田康誠騎手トークショー(もしかしたら追加ゲストあるかも)、第2部は安藤勝己さん、大スポ松浪記者、血統評論家境和樹さんを迎えての有馬記念検討会。私は大島麻衣さんとMC担当。チケットは11月30日から発売。詳しくは後日。

私の競馬予想TV出演、12月は、今週から3週連続と、特例で27日の金曜に放送するホープフル回。豪華な顔ぶれの有馬記念週に声が掛からなかった事態は反省するしかない。今シーズンのここまでの成績では仕方ない。

ラジオ日本は、年内は土曜午後前半となり13時から14時半までとなります。

|


2019年11月26日 (火)

11月24日・日曜の競馬

ここでもよく触れている、東京GⅠ開催に府中市街地に張り巡らされるフラッグが今秋はとうとうナイママに最終週。ラグビーが終わったら張るかと思ったが、その後もパレードやら関連イベントやらが続いていたので仕方ないか。

 競馬場へは9時半過ぎに到着。正門上のゲート前で、男女合わせて7,8名の外国人集団が待ち合わせをしている風情に遭遇。米国が来るはずないので、欧州かと思ったが、今年は外国馬いないからなぜ?と訝しんでその横を通り抜けた。そのあとで、ミシェル騎手が来訪していると知り、となると、もしかしたらそのご一行様かと。
言われてみれば、なかなかの美人が2名いて、そのうちの1人はミシェルだと言われればそんな顔だった気もする。短期免許は資格をクリアできないから、通年免許に先々は挑戦したいという意向がこの日報道されていたのも後で知った。
 
 日曜は朝の内小雨、その後はどんどん回復し、11時頃には日差しが降り注いだ(15時過ぎにはまた曇天)。たださすがに金曜土曜とあれだけ降ると稍重とはいかず、重馬場に戻るのが精いっぱい。時計の出方は良馬場より1800mで1秒6前後掛かるくらいには戻してきた。馬場は掘れる感じであり、終日、ノメるとか滑る馬が多いという感じには見受けられず。走りにくい馬場ではなかったと思う。
 ただ馬場の乾きに伴い、内有利が歴然としてきた。土曜は内も外もない馬場で、その分距離ロスがない内を通った馬が目立ったということだが、日曜は完全に内が有利。勢いよく回ってきても、直線で外目へ出すと伸びが鈍る馬が多かった。

 1Rの山田騎手はさっそく進路選択で痛恨のミス。先頭で直線に入りながら、外へ持ち出したら急失速してしまった。最内を回って前にいたゼッケン1番2番の叩き合い決着。少し外へ出したルメールの馬は、同じような位置で直線に入りながら、一気に突き放されての3着。とにかく内の極端な馬場バイアスが出た1日。ジャパンCもそこで明暗を分けたことになる。

 ベゴニア賞にはPОG指名馬ジュンライトボルト出走。頭数は少ないが相手は強く、微妙だったが・・・直線一旦先頭に立ちかけるも、追いづらくなり伸びきれずの2着。スミヨン騎手によれば、外へモタれるのを矯正しながらの追いだったそうだ。右回りがいいとのこと。ただコーナーが下手なのは前走からも明らかなので、右回りのワンターンとなると、かなり走る場が限られてしまう・・・。

 オリエンタル賞は安い配当ではあったが、△〇◎で収めた。我がジョブックコメンよく頑張った。以前は小回りでないとダメだったのに、本当に今年はどこでも走れる馬になっているし、距離の融通も幅広くなった。大したものだ。

 ウェルカムSのヴァンドギャルドは、本来は断然人気になるべき馬だが、岩田望騎手騎乗で単勝4.8倍もついた。ただ2,3着抜けで、単勝だけではマイナス。勝ち方は強かった。伸びにくいコースに属する進路を取ったが、破壊力は素晴らしいもの、来年は重賞へ届くだろう。ここはむしろ岩田望騎手を起用したことが勝負の証だったとみる。
2着柴田大知、並みいる「カタカナ騎手」をまとめて負かしたことには溜飲が下がる思い。
 
 そして本番ジャパンC。前にも書いたが、外国馬が来なくても実に面白い顔ぶれだったと思う。即消しできるのも、自分では超人気薄を除けばエタリオウとかルックトゥワイス、マカヒキくらいで、買いたい馬ばかりが揃った。

ダイワキャグニーが実に平均的なラップで引っ張ったので、これを直後で追う馬には、折り合いを気にする必要もなく、かつ押っ付ける必要もないという、実に理想的な流れで進み、結局先行し内へ入った馬同士の決着となった。
 詰めが甘い馬になりかけていたスワーヴリチャードは、いろいろ馬場や展開のお膳立てが整えば勝ち切る力は発揮できることを証明。小回りも悪くはないが、やはり勝ち切るには東京なのだろう。それにしてもマーフィー騎手は勝ったあとはリップサービスが凄い(苦笑)。

 2着カレンブーケドールは実に惜しい。津村騎手も完璧なレースぶり、ただ斤量差を考えると、これはもう現時点での力の差と考えるしかない。2着を取り切ったのは斤量だけでなくメンタルの強さもある。GⅠ未勝利の3歳牝馬なら大健闘だ。ただ舞台を考えると、今後GⅠを勝つとしたら女王杯しかなさそうだが・・・。
(大阪杯も望みはあるけれど。Vマイルは厳しいだろう)。
 一部で「外国人騎手なら」という声があるそうだけど、それはあまりに酷だ。一般ファンが掲示板で書くのは自由だが、ただ一般ファンにすぐにそう思わせる様になった理由の一端は、無責任に外国人騎手起用を是とし、日本人騎手を貶めるような発言や報道をしてきた一部の関係者、マスコミにあるのは否めない。何度でも書くが、誰でもうまく乗れる時もあれば大きなミスをすることもある。
 
 ワグネリアンは安定すれどここまでのキャラか。凄いのはマカヒキというより武豊。掲示板に載れるとしたらあれしかないという直線一気。決め打ちできて、それをある程度ハマらせる腕には改めて脱帽。
 ◎ユーキャンスマイルは、インを突けずに天皇賞と同じように外を回らざるを得なかったのが最大の敗因。スタートを決めながら、寄られて下がったのが痛恨だった。あのままの位置が取れていたら内へ入れて、3着以内は取れていた・・・かもしれない。直線も伸びない外目からジリジリとはいえ伸びていて、馬場をものともしなかっただけに残念。一息入れて仕切り直しだろう。

 長くなったので、続きは次回に。

|


2019年11月25日 (月)

11月23日・土曜の競馬

 東京競馬ラストウィークの土曜は、真冬並みの寒さ。雨が降り続いて、さすがに内馬場行きは断念。
 東京の芝は、この場としては年に1,2回あるかの悪化度合い。時計もマイルで先週より3秒近く掛かっており、タイムで勝ちを測る意味がない。ダートは超とまではいかないが高速馬場。そして前有利の意識が強すぎて差しが決まる。

 芝では面白いレースが見られた。東京7R。前付して4角で先頭に並びかけたルメールが、大きく外へと馬を持ち出す。すると、逃げていていったん交わされたデムーロは、内ラチ沿いへ。結果、外へ振ったルメールの方が失速。デムーロの馬が息を吹き返して差し返しての圧勝。そしてこれも空いた内目寄りをすくってきた三浦の馬が2着となった。
 馬場が悪すぎて、内も外もなく、外へ振ったルメールのラヴィアンレーヴは距離ロスの方が響いてバテてしまった。コース取りの珍しいミス。

 8Rは北村宏、武藤、横山武が外国人騎手たちを打破。1番人気のデットーリが乗ったトークフレンドリーは凡走。

 9Rのカトレア賞はデュードヴァン強すぎ。これはデットーリじゃなくても、誰が乗っても勝っていただろう。来年楽しみな馬。

 ラジオは10Rから。印付けた馬が3着までには入ったが、◎アームズレングスが前詰まり通し。ムーアもこういう騎乗をすることもあるのだ。
 キャピタルSは、◎レッドヴェイロンがよく追い込んだが、内からドーヴァーにぶっこ抜かれた。まさかドーヴァーとは・・・。サトノフェイバーに△打っただけに悔しい。レッドとのワイド薄くしか取れず。
 
 京都では武豊騎手が4年ぶりの100勝。4年ぶりとは思わなかった。しかし毎年続けているよりも、今の年齢を考えると4年ぶりに達成ということの方に価値を感じさせられる。
 その豊が久々に来春クラシックの有力馬とのコンビ。京都2歳Sのマイラプソディはねじ伏せるような強さ。マーフィーのミヤマザクラを徹底マークから差して突き放した。小回り、直線短いコースも克服。次なる課題は多頭数やハイペースか。もしホープフルSに行くのなら、コントレイルとの激突が早々に実現することになる。
 
 

|


2019年11月22日 (金)

雑感

★YouTubeは本日金曜夜公開。よろしくお願い致します。

★ジャパンCは、前回も書いたように馬場がどう影響を及ぼすかが微妙になってきた。
馬券的にはなかなか面白いレースになりそうで、外国馬が来たとはいえ2015年よりは全然馬が揃っていると思う。一部で言われるような、平成最低のレベルなんてとんでもない話だ。

 その外国馬不在についていろいろ言われているけれど、何度も書いてきたように、もう世界云々を謳わずに、東京2400mにおける3歳以上唯一のGⅠとして残っていけばいいだろう。
 ジャパンCをトーキョーCに、とこれも前回書いたけど、もともとジャパンC創設までの経緯の中で、当初はトーキョーCのネーミングで決まりかけていたが、京都との隔年開催が優勢になったことでジャパンCと変更になり、その後隔年プランが立ち消えになったものの、レース名だけが残ったといういきさつがあったので、私の安易な思い付きというわけではない。でも趣旨を考えると今後はトーキョーCの方がふさわしい気はする。

 

JRAも、外国馬の招待に昔ほど執心していないのだろう。海外競馬の馬券発売もその大きな理由と思われる。日本でやる以上のメンバーが揃うレースの馬券を、今や売れるようになったのだから、ビジネスとしては多額の経費を使ってまで招待する意味もなくなってしまった。

 

少し話は逸れるが、個人的には海外遠征への補助はいいけれど報奨金制度はあまり行き過ぎない方がいいと思う。

 

★史上最低と言えば、むしろこの九州場所だろう。休場者の多さ、またしても増えてきたはたきや引きの逃げ相撲、そして暴君白鵬の薄汚い相撲。サポーターはケガをしているところに巻くものであるのに、そのサポーターを武器として相手の顔面に叩きつけて破壊しに行くのだから(木曜遠藤戦)、これは相撲ではない。相変わらず親方連中は何も言わず。サポーターを付けた肘がケガをしていないことは明白、外させないのはおかしい。過去のさまざまな土俵上での悪行ぶりから、とにかく汚い、史上最悪の横綱と言ってもいい。

 

★ただ白鵬はあくまで土俵上のことで、力士としての品格に留まる話。人間としての品性下劣ぶりは、立花とかいう打倒NHKを標榜しながら政治遊びをしている元議員と、そして丸山とかいう現議員に尽きる。特に丸山の度重なる下劣発言はとうとう皇室まで愚弄しだした。こんな奴らのために使う税金があるとは嘆かわしい。投票した人間の責任と言ってもいいだろう。
こんなバカが東大卒なのだから、肩書や属性に囚われることがいかに意味なしか証明してくれている。あくまで個々人の品質と力量が大事。自分に跳ね返ってくるなこれは(苦笑)。

 

|


2019年11月22日 (金)

11月17日・日曜の競馬

 金曜の府中は未明から真冬の寒さと雨。一気に季節が2か月くらい進んだ感。週末の予報は、台風が運んだ湿った風が大陸からの冷たい気団にぶつかったことにより、雨に変わった。先週までの超高速馬場とはならないだろう。かといって、ずっと降り続くわけではなく、普通の道悪にならないのがまた難しいところで、とにかく今週末の競馬は馬場の把握が第一となった。そして馬のコンディションにもこの急激な寒さは影響が出そうだ。ただ日曜はまた18度までは上がるとか・・・。この年になるとアップダウンが何よりこたえる。

 

 有馬記念にクロコスミアと、まさかのアエロリットが共に引退レースとして参戦決定。馬券にはならないとは思うが、共に展開のカギを握る存在となりそうだ。年末へ向けてどんどんムードが高まってきた。なお牝馬の第1グループは香港集結だが、それはそれで。
 
 今週はいろいろ私用が多く、ブログが遅れてしまった。先週日曜のことを早く書かないと。

 この日は正門横奥のティーズスタイルでワンハンドピザ。具がないところの生地ですらおいしいというのはなかなかない。スナックとして実に満足。そしてJOYのホットコーヒー。

 今年最終日の福島は土曜同様荒れ方に追い付かず。高湯温泉特別でタテ目の馬連と押さえの3連複を取ったくらい。あとは藤田騎手が少しスランプ気味に見えた。また津村騎手も少しミスが目立っている。1週で修正してくるか。
 
 京都は9Rが△◎△で少し戻るが、押さえの組み合わせなのでささやか。
マイルCSは、古馬のマイルGⅠながら35秒3-58秒8は緩い。前に強い馬がいたのだからワンツーは当然の結果になったが、インディチャンプがまさか勝ち切るとは思わず。△◎△でも何も取れなかった。プレミアムとインディの馬連買っても仕方ないし。

 ダノンプレミアムは、勝たないといけない展開だったが、やはり中2週だったことと、どうやらソラを使う気性が強くなっているような気がする。ペルシアンナイトは1頭だけ後方から追い込んできた。京都外回りの適性の異常な高さ。先週の女王杯におけるクロコスミア的なことだろう。
 ダノンキングリーは、まあ邪推になるが、自分が馬主なら、プレミアムが調子がいいからワンツー・・という気持ちと同じく、キングリーの方が自信の持てない状態になっているから、天皇賞後調子のいいプレミアムを出して、どちらが勝ってもいいという状況にしたいと考える。当たらずといえども遠からず?

 

 この日唯一自分において盛り上がったのが京都最終レース。各所に配信した爆弾穴馬メイショウコゴミ。直線は来た!!と思い叫んだのだが・・・。アサケパワーがあまりに飛び出し過ぎて止まらなかった。3着にコゴミが上がってくれていたら・・・・。ガックシ。
 

 

 

|


2019年11月19日 (火)

11月16日・土曜の競馬

沢尻エリカは昔から噂があったが、「あら本当だったのね」という感じ。今から今年のエリカ賞のサインを探す気満々(笑)。
故人の父親が馬主だったとのことで、今でいう3勝クラスまで上がったエドノコバンを持っていたとか。見たら、ビューティエリカとか、リラノハナ(奥さんがリラさん)とか、家族の名前を付けた馬も持っていたようだ。その後の沢尻オーナーは没落して早死にしてしまったのだが・・。
 しかし取り調べ警察官は、「俺がやる、いや俺がやる」と取り合いになっていたら面白いな。スネークマンショーの「ポールマッカートニー特別取調官の菊池」のようなことになっているかもしれない(知ってる人は笑ってください)。

 

 16日土曜、例によってメガグルメフェスから始まる。今週と来週はワールドグルメフェスとのことで、世界の名物料理をうたっている。今回は2色カレーで、バターチキンとキーマのハーフハーフ。ただお米の量が少なかったので、昼飯というには足らず。そこで内馬場から正門脇まで腹ごなしに歩き、去年も東京と中山に来ていたキッチンカーの「ティーズスタイル」。極上の焼きソーセージで補う。焼き窯を積んで、注文を受けてから焼いてくれるスタイルで、メインはマルゲリータのワンハンドピザ。これは日曜に食べよう。

 

 フジビュー1Fのイベントスペースではディープインパクト展がスタート。けっこう足を運んでいる人は多かった。レースVTRのビジョンの前には、若い人が10名くらい、どうやらディープの現役時を知らないらしく、若駒SのVTRに驚嘆の声を挙げていた。

 

 到着直前の2Rには、今シーズンのPОG1位指名のサトノフラッグが出走。全く仕上げてこなかった新馬戦から一変していた。直線でふら付きながらも押し切り勝ち。超高速馬場なのでレコード自体にさほどの価値はないし、相手にもかなり恵まれた。マーフィーは相当リップサービスしているが、外国人騎手のこうした発言は話半分。まあ勝ったのは何よりで、次走が試金石だろう。しかし新馬戦から一変させるのは、いかにも国枝厩舎という感じ。
タイプ的には中山はどうかだが、自分としては中山で1回は使って急坂を経験させてほしい。しかしこの厩舎なら2月まで休ませるか?ゆりかもめ賞だけは止めてほしい。
 
 6Rのアヌラーダプラは強い勝ち方。馬が強ければ今スランプぽい三浦騎手でもルメールやマーフィーを寄せ付けない。7R、シャンボールナイトの横山典の見事な追い込みはどうだ。ユートピアSのメイショウグロッケ蛯名はルメールを手玉にとったし、ムーアはヘグった。それでもメインでああいう勝ち方をすればムーア天才、あるいはルメールに替えないとダメみたいにもてはやされまくる。ノリやエビショーの老獪な騎乗にスポットライトが当たらない。京都メインの国分優の極上追いを見ても、誰も国分スゲエと言わないのだから、本当に日本の騎手たちも大変だ。国関係なく、誰でもうまく乗ったり下手打ったりするわけだし、素晴らしい騎乗をした騎手を褒めればいいだけのこと。外国人騎手を持ち上げるのは構わないが、なぜそれと日本の騎手がヘタ、ダメということがイコールになってくっ付いて語られるのかが分からない。そういう発想をファンに植え付ける発言を、マスコミや大オーナーがしているのが問題なのだろう。

 

 で、誰が乗っても勝ったであろう東スポ杯のコントレイル。2歳戦の1分44秒5は確かにすごいが、この時計を作って「しまった」のは◎マイネルデステリョの全く緩めない逃げだったことと、超高速馬場に尽きる。東京芝1800mの歴代高速タイムベスト5(同タイムが複数いるので計6頭となるが)のうち、4頭は今秋開催の勝ち馬たちだ。
 
 コントレイルについてはあまりに切れすぎるのと、早熟配合で今が完成かもしれず、上積みはさすがにないだろう。とにかくケガがないように。来年はマイルに特化している可能性は低くないとみる。非社台系の生産、個人オーナーが久々に注目されるところを勝ったのは良いことだ。(その逆が悪い事といっているわけではない)
 

 

|


2019年11月15日 (金)

雑記

◆フィエールマンの有馬記念出走が発表されたことには驚いた。凱旋門賞組のダメージが報道されていたので、年内は休養にあてると思い込んでいたからだ。これでますます有馬記念が楽しみになってきた。鞍上はどうなるかも焦点。あとは現在表明している馬たちがどうか無事であるように。
 10年以上前、拙著のためにJRAに取材した時に、有馬記念のメンバー低下への危惧と浮揚策を検討しているとうコメントがあったのだが、まさかここまでJCが下がってくるとは、当時は私は想像していなかったし、JRAもそうだっただろう。

◆キタサンミカヅキが引退し種牡馬入り。競馬ラボのツイッターでも紹介されていたが、森泰斗騎手の、引退に寄せたコメントが心温まる。
と同時に、JRA在籍時に主なパートナーを務めた武士沢騎手とのレースも思い出される。忘れている人も多いと思うが、以前は前に行っての押し切りも結構このコンビは試みて、上位を取っていたが、勝ち切るにはなかなか至らず、詰めの甘さを打開するために追い込みへ転じる。そして中山ダート1200で直線いつも飛んでくる、あの渋い個性派に育てた。
そして地方転出前に、また前へ出していく競馬を思い出させての転出。ここ大事。中央ほどテンに速い馬がいない地方競馬とあって、位置取りがそれまでより楽になるのは当然だが、これをスムーズにできるようになったのは、転出前の武士沢騎手のケアあればこそだっただろう。
種付けには恵まれない状況が想像されるが、何とか中央で勝ち上がれる産駒が何頭か出てきてほしいものだ。

◆桜を見る会について、何となくミスリードの報道が目立つ。桜を見る会が問題なのではなくて、自民党議員の身内や講演会を、税金でもてなしていたことが問題で、そこをハッキリ出している報道や評論が少なく、またネット世論も「会に出ていた、出ていない」という低俗な次元の非難がメインとなっている。
活躍した公人を国がもてなして花見をするということ自身は、賛成反対あるだろうが、あってもおかしいものではない。そこに批判の舌鋒が向かうと、本質を見誤る。
野党もダメ議員ばかりで、弁護士上がりが多いこともあり、相手の失策を探って論うようなことばかりしているが、今回はこれまでのどうでもいい失策とは質が異なる。筋道を誤らぬようにして、とことん批判するべきだ。
そもそも首相自身がヤジ将軍を務めるような品位に欠ける内閣が牛耳る政治であるからして、本当に先は暗い。真に頭のいい、あるいは眼鼻の利く人材は、政治を志さなくなってかなり久しい。
週刊誌がこのところ、大臣、知事クラスをターゲットに、スクープの成果を挙げている。芸能人を叩くより遥かに有意義だ。方針転向には少々驚く。

|


2019年11月14日 (木)

11月10日・日曜の競馬

 10日の日曜は、さすがに2日続きのラーメンは健康上避けて、3FのBARスタンド「2400」でラムコークを片手に、フジビューのフードコートエリアで、先日YouTubeで紹介した「なないろ」の有田鶏のアッサリ唐揚げ。もちろんそれだけでは足らないので、「よし野」のおでん。炭水化物を採らずにたんぱく質メインで押した昼食。

 メモリアルスタンドは、本場として開催中は、長年他場の8Rまでの中継音量がほとんど聞こえずいつも辟易していたのだが、この日は特に酷かった。京都の何レースだか忘れたが、例によってモニターの下まで行ってやっと弱く聞こえる程度の音量なのに(なにせファンファーレも流さないから、時間をチェックしていないとレースを見逃してしまうのだ。フジビューではこんなことはない)、そこへ大きな音で、場内へ流しているメルボルンCの実況を被せてきた。まあ京都のレースは目で追っているから成り行きは分かるのだけど、これはシラける。メルボルンCを流す時間帯は、せめて他場のレースと被らないようにできないものか。

 京都6Rは岩田父子ハナ差のワンツー、しかも息子とパパの叩き合いで、パパ側が押さえ込んだ。結構周りも沸いていた。今年屈指の良いシーン。いったいレース後どんな会話を交わすのか、想像を逞しくせざるを得ない。

 馬券的に燃えたのは京都9R黄菊賞。◎シンプルゲームのマクリ一閃。▲トウカイデュエルとワンツー決まったかと思ったところへ△ポタジェ。差し込まれて負けた・・・と覚悟、スロー再生で見ても負けた感じ。3連複と安くなった馬連、1,3着のワイドでもまあまあ嬉しかったのだが、なんとシンプルゲーム勝っていた。これでホームラン。

 エリザベス女王杯は、クロコスミアの逃げは想定通りとしても、かなりスローでの大逃げとなるとは露ほども想定していなかった。さすがに土曜のトーセンカンビーナより前半3Fが1秒近く遅く、しかも勝ちタイムも0秒3遅いというのは・・・・。時計だけから見れば低レベルレースと言われても仕方ない。
 しかもそのレースで上がり32秒台で突き抜けるのが、ラッキーライラックとはこれまた思わなかった。もちろん、前走の全く仕上がってない状態での競馬から、今回メイチは見え見えだったが、ここまで切れるとは思えず。スローの切れ馬が真の姿であったか。しかも負けた相手がアーモンドアイに、中山で5割増しのウインブライトなら、能力減衰と決めつけてはいけなかったのだろう。

 クロコスミアの3年連続2着は、本当にある意味女王杯に愛された馬と考えるしかない。ドスローで後ろが追いかけてこないほど恵まれるとはなかなか考えられないが、そういう目晦ましに持ち込んだ藤岡佑介騎手の手綱が極上だったということ。勝ち馬のスミヨンも絶妙のスパートとイン突きだったが、それ以上に賞賛されてもいいくらいだ。次は香港ヴァーズ・・・有馬記念ではないのが残念すぎる。
 ラヴズオンリーユーは、やはりローテの狂いはこたえた。いくら1週前猛時計を出しても、外功だけを整えたのではGⅠは勝てないということだろう。次はこちらも香港ヴァーズだそうだが、そこで本格復活か?
 ◎サラキアは、残念ながら中途半端な先行。瞬間的に反応するタイプではないので、もっと積極的にクロコスミアを追いかけていく競馬をしていたらあるいは・・・と悔やまれる。スカーレットカラーは理解しがたい14キロ増。距離も微妙に長いか。

 福島記念は、ステイゴールド狙いの◎クレッシェンドラヴは勝ってくれたものの、斤量を嫌って評価を下げた、あるいは消したステイフーリッシュやミッキースワローがヒモに入ってきて沈黙。

 その福島、芝1200mはサクラバクシンオー産駒、ファルブラヴ産駒、アドマイヤオーラ産駒が勝つという、いかにもの風情。こういう競馬があっていい。芝もダートも、馬質は確かに低めとはいえ、見ていて面白いレースが続く。

 東京12R、バンブトンハートが勝利。私が子供のころから続くバンブトンの冠が、令和の今も勝ち馬を出すことに軽い感動。
こんなに古い冠号は数えるほどしか残っていないが(冠が同じでも馬主が所縁のない方に変わったケースもあるし)、バンブトンは不変、勝負服も同じ。ミスバンブトンはさすがに知らないが、バンブトンオール、バンブトンコート、バンブトンシェード・・・。昭和50年前後の競馬の映像が一瞬甦った。

マーフィーは1週目だったからか、手綱が全く冴えない。ルメールも、スミヨンマーフィーと馬質が分散すると、これまでのようにはいかない。スミヨンは基本的に前付すると詰めは甘めとなるが、タメてドンのタイプの馬に乗ると勝ち切るケースが目立つという印象。

|


2019年11月13日 (水)

11月9日・土曜の競馬

 「月刊競馬の天才」12月号が本日(13日)発売。私は連載コラム。毎回紹介されているいろいろな馬券術は、それぞれが取り入れられそうな部分を参考にして頂くとして、かつての競馬エッセイが芳醇だった時代の香りを留めるエッセイを推奨させていただく。中田潤さんの連載「競馬場怪奇譚」の「預言者寺山修司と競馬史のジョーカー・ブランドフォード」、そして田端到さんの連載「馬は眠るがキャラバンは進む」の「サンデーサイレンスと日本代表、95年の絶望・前編」。こういう視点の記事が支持され、このジャンルが復興していけば、競馬人気はもっと根強いものとなるはず。

 先週の競馬。9日土曜はまず今日もメガグルメフェスのラーメンフェアへ。清水屋のとんこつ。なお今週から2週はワールドグルメフェアとなる。土曜はインドカレーにするか。
 東京8Rは、1勝クラスの関東としては屈指のレベル。レース内容も高かった。8着馬あたりまでは上のクラスに行けるし、ニシノカツナリはもともと格上と言っていい馬。
 ラジオ実況席にはこの日、電気座布団が入った。日がかげるとスッと寒さが忍び寄る季節。
 10Rは誰でも当たるレース。11R、武蔵野Sは〇ドリームキラリが道中緩めたものの、追いかけてきた馬が複数いて息は入れづらくなった。さらに休み明けは粘りを欠くタイプでもあり、失速。◎エアアルマスは何回か砂を被るシーンがあった上に、ドリームを追っていってマイペースの走りが出来ず崩れてしまった。勝ったのは▲ワンダーリーデル。2,3,4着馬は直線で差し込んできた組で、数字以上に前に行った馬にキツイ競馬だったのだろう。進境が大きかったのはサンライズノヴァ。
 12Rは★モルゲンロートに本命を打てなかったことを猛省。

 福島11Rは前に行く馬が多く、差し追い込み決着と見たが、狙ったシンゼンドリームが動かず、ヒモで決着。
 デイリー杯2歳Sは、3角過ぎのマーフィーとデムーロの張り合いが見せ場。動いてきたマーフィー・サクセッションにデムーロのペールエールが息を入れさせず、抜かせずに併せてスパート。楽にマーフィーには行かせないというデムーロの意識が垣間見えたが、そのために?◎ペールエールは直線苦しくなる。サクセッションが結果もっと下がったのを思えば、それでも3着に粘ったのだから負けてなお強し。
勝ったレッドベルジュールは、馬の強さよりも、またしても武豊の老獪さとタイミング取りの巧さの方が光った。

 メールドグラースの屈腱炎が判明。またジャパンⅭの、史上初の外国馬参戦無しも決定。ジャパンだと思うから大ごとなだけで、トーキョーCならいいじゃん、ということ。

|


2019年11月 8日 (金)

雑記

★現在は金曜15時前。おそらく20時ころにはYouTubeが公開されるはず。もちろんエリザベス女王杯篇、よろしくお願い致します。

 

★メルボルンC。いくら現地のレベル云々といっても、3200mともなるとメールドグラースの上がいたか。もちろん直線で出すところがなかったというのは大きな敗因だけど、そもそもルーラーシップ産駒にとってはこの距離はベストではない。やはり2400m前後が一番動くと思う。

 

★東京五輪だと思うから札幌へのマラソン・競歩移行に腹も立つ。五輪は都市が開催するという原則はあるけれど、日本五輪として受けてしまえば、もっと大きなうねりや国益もあったのにと思う。水回りの競技は沖縄で、ビーチバレーは鳥取で・・・・球技は関西、短中距離や武道は東京や横浜なんて感じで展開すれば面白かった。

 

森の対応を見ても、今回のマラソン問題は実はデキレースであった疑念も。そもそも五輪承知の段階から、あまりの強引さと嘘臭さが取りざたされていたが、やはり直前になっていろいろ歪みが出てきた。
そもそも招致が決まった時点で、というか招致の裏には、大きなスポーツ文化イベントを作ることにより、近年巨利から遠ざかっていた文教族のターンを創出するということがあったわけで、道路族や防衛族、厚生族に農林族など、それぞれの時勢に乗って予算を大きく付けて儲けてきた順番が今度は文化、教育周りに作られたのだろう。許認可、助成金、補助金などなどの交付に伴う予算の割り振りや付随ずる利権が国家事業を動かしている。

 

さらにそれが悪い形で表に出たのが例の大学受験の英語の問題。これもまた各方面から指摘が集中していたのに、なぜか振り切って進みだし、前年になってこの始末。2020年前後が文教族儲けのサイクルに置いたと考えると、業者との絡みなどを考えればすべて合点がいくところだ。一番気の毒なのは対象となる学年の学生たち。
そもそも、ヒアリングがどうしたスピーキングがどうしたは、授業で鍛えればいいこと。入学試験では無理だ。

 

教育に関する興味深いコラム。ノーベル賞を受賞した野依博士の指摘。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190625-00010002-wordleaf-soci&p=1

 

★千葉県知事選のあと、元県民として、ここで森田健作を選んだ県民の見識を嘆いたが、また馬脚を表した(馬には失礼だが)。

★先月運転免許を更新した際、とあるところでハンコを押してもらった後に担当者から小声で「いつも見てますよ、頑張ってください」と言われた。あまりに意表を突かれたのでかなりどぎまぎしつつ、要領を得ない返答をした覚えがあるが、こういうところでそういうのはなしだよなあ・・・。競馬場とかで言われるのは構わないのだけど、今回のようなケースは、言った側の心理にはどんなメリットがあるのだろうか。

|


2019年11月 7日 (木)

11月3日・日曜の競馬

サートゥルナーリアの有馬記念出走が決まった。これでリスグラシュー、ワールドプレミアにもう1枚看板が揃う。他にもシュヴァルグランは確定しているし、キセキやレイデオロも行きそうだ。楽しみなレースになる。
アーモンドアイはやはり香港カップ。有馬記念を避け続ける価値観も別にあってもいいとは思うが・・・。ただ中山云々、有馬云々ではなく陣営はもう2400以上は使いたくないと思っているような気もする。来年も現役続行濃厚という噂だが、凱旋門賞に行くかどうか興味深い。

 それにしても今年はジャパンCが寂しいことになりそうだ。実は2004年前の別冊宝島ムックで、ジャパンⅭは近い将来その使命を終えるのではないかと書いたのだが、国際招待競走は開国基調の施策で走った90年代の残骸になりつつある。別に国際という題目は残してもいいが、世界が云々の苦しい打ち出しはもうやめて、東京2400における古馬唯一のGⅠと考える方が良い。

 話を戻して3日の日曜、そんなわけで(どんなわけだ)内馬場のラーメンフェアへ意気揚々と。とんこつ系には列が延びていたが、私は好きな魚介系のだしの店へ。大阪の金久右衛門。のどぐろとシジミで取ったスープがアッサリ旨い。生臭さは皆無。
今週までラーメンフェアは続く。他にも長崎角煮饅頭や、フライドポテト、唐揚げなどの有名店やビールスタンドも出ているそうだ。

 東京5R、注目のスカイグルーヴは直線までは勝ち損ねたかに見えたが、並んでからの突き放しが鮮やかだった。時計はともかく、勝ち方は大物のそれ。しかしこれもまた牝馬か。この世代の牝馬はどうなっているのか。

 面白かったのは8Rの百日草特別。逃げなど思いもつかなかった、福永騎乗のタイムマシンが、ヒシタイザンにかなり強引に絡んでいった。結果的にタイムマシンと同じノーザンF生産のもう1頭、ホウオウピースフルを呼び込む形となる。6頭立てで一時は不成立も心配されたレースでありながら、成立した経緯も含め、いろいろ興味深い一戦だった。

 予想TVで狙い目とした福島メインは、2着馬の複勝買いで正解だった。相手は拾いづらい。なんとか2倍ついてくれて一安心。

 アルゼンチン共和国杯は、◎ムイトオブリガードが快勝。内も空いてくれた。さらに内から▲タイセイトレイルが伸びてきたことに気が付かず、ゴールはほぼ最高の結果で決着も、3着に△アフリカンゴールドが来たので安すぎる・・・というか、タイセイが5番人気というのが今のファンの恐ろしさ。

 みやこSは3頭が無謀に飛ばしまくった上に、4角でスミヨン絡みのゴチャ付きもあって不利を受けた馬が複数。中団以降からの馬に利のある決着に。再現性は乏しいかもしれないレースかもしれないが、フェブラリーSでも展開1つで上位馬はいずれも馬券に絡めるだけの脚は持っているとみる。
インティは、今後はどんどん短い方へシフトしていきそうだ。あの気性で折り合わせるのはもう難しいだろう。ただこちらもフェブラリーSなら再び?こう考えると、東京ダートマイルというのは実に絶妙の舞台設定である。

 この週はGⅠの谷間だからか、ルメールが社台系のグループではなく個人馬主、それもあまり大馬主ではないオーナーの所有馬に乗り、しかもキッチリ勝たせる例が多かったように思う。そういう仕事の週だったのだろう。

 あとは、まあ外国人騎手だからといっていつも完全に上手く乗るわけではなく、下手なときは下手であり、日本人よりなんでも優れているという風潮が固定化しているのならその逆を突くのも有効、と感じた局面がけっこうあった(先週に限らないが)。そもそも彼らには、勝負必至の良血馬や評判馬、あるいはそういう仕上げを施してここは勝ちたいという馬が渡されることが多いわけだから、外国人騎手が目立つのは当たり前と言えば当たり前。
ファンが外国人騎手を盲目的に支持するのは構わないのだけど、その風潮に乗って外国人騎手>日本人騎手を前提とした物言いをしているライターや記者がたまに見られるのは、なんだかなあという思い。秋の来日ラッシュはいささかやり過ぎとも。

 今朝(木曜)、クリアサウンドの両前脚骨折が発表された。ファンタジーで意外な脆さを見せていたのはそういうことだったか。復帰は来年夏頃になりそうとのこと。

|


2019年11月 4日 (月)

11月2日・土曜の競馬

 4日のJBCは良いレースが続いたのに、戸崎騎手の落馬、大ケガが残念でならない。腕の開放骨折、いったいいつまでかかるのか・・狭い競馬場で戸崎騎手が乗った内から行きたがった馬と、矢野騎手が乗った外から被せてきた馬のタイミングが悪い重なり方をしてしまった。1日も早い回復を祈るのみ。

11月2日、好天、やっとまともな秋が来たという感じの先週末。そういえばレース時刻も冬時間に変更、東は最終レースが早く終わる。
 GⅠの谷間、そしてこの日は2歳重賞とあって、競馬場にはのんびりした空気が漂う。家族連れも多い。
 午前中に所用があり、競馬場に入ったのは1時近く。メガグルメフェスは2週続きのラーメンフェアスタートだが、この日は時間がなく断念。
 
 のんびりしたムードはいいのだが、ここ2,3週、午後7Rから9Rあたりの時間帯のレースの頭数が寂しすぎる。3日間開催連発のあとの3場開催とあっては仕方ない所だが、それにしても馬券を買う気にならない。それでいて新馬戦は除外多数、これなら来年からこの時期の新馬戦を増やして、揃わない設定のクラスをどうにかしないと。

 東京10RノベンバーS、サトノエルドールの田辺騎手が8頭立てでも詰まり気味になって行き場を探し右往左往。これがまた競馬の不思議かつ面白い所。
 京王杯は◎マイネルグリットが絶好位から直線ズルズル下がり、▲タイセイビジョンと〇ビアンフェで決着も、内容はタイセイの独り舞台。距離もマイルまでは大丈夫だろう。ラジオでも述べたが、人気3頭の中では最も伸びしろがありそうな馬体だった。
ビアンフェは20キロ以上増えてきたことには驚いたが、筋肉モリモリのマッチョタイプになってきた。スプリンターとして先が楽しみな馬に。
 マイネルはどうしてしまったのか。時計的に問題があったとも思えず、距離にしては止まり方が酷い。もしかしたら輸送が上手くいかなかったのか?負け方はメンタル面のようにも映った。

 京都のファンタジーSは、◎クリアサウンドと△レシステンシアで決まったかと思ったら、△マジックキャッスルに割って入られて△△決着では取れず。クリアサウンドが3着に留まったものの、3連複はこのレース買わなかった。レベル的にはイマイチか。今年の2歳牝馬は強い馬が揃い過ぎているだけに・・・。

 この日は、レースの構図や自分の自信度の兼ね合いを基に決めた券種選びがハマってくれた。最たるものは京都の10R、◎タマモカトレアの単複勝負としたことと、福島最終、3連系の馬券を止めて▲◎の馬連ワイドとしたこと。ただゴール寸前まで先頭だった2着クリノオウジャが押し切っていれば、単勝も行けたのだが・・・。20倍超えていただけに少し残念も、文句を言ってはバチが当たる。

|


2019年11月 1日 (金)

雑感

◆今週のYouTube公開されました。よろしくお願い致します。(金曜19時)

◆身の丈発言が、いわゆる格差容認、差別論云々だけで非難されているが、本質的に問題なのはそれ以上にこちらの方だという、大学教育ジャーナリストによる慧眼の指摘。
https://news.yahoo.co.jp/byline/ishiwatarireiji/20191030-00148924/

 

あと思うのは、この件における野党のセコさ。確かこの民間試験導入が論議されていた頃に、こうなる事態が一部から指摘されていたものの、その後は何もせずに放っておき、大臣の失言に乗じて制度を批判し始めるといういい加減さには辟易させられる。ずっとこの件を廃止するように戦ってきたならいざ知らず、ほっぽらかして急に便乗とはなんと虫のいい事か。だから国民から信を得られないのである。

あとはもちろん、そもそもが受験生を翻弄するような愚策、実態を見ない愚策。裏がある。

◆五輪マラソン、競歩の札幌開催が決定したが、これで来夏の札幌開催の日程も変更を余儀なくされる。現実的には函館でやるしかないのだろうが。

◆首里城焼失。1回だけ、レンタカーで道に迷いながら行ったことがある。リッキーマーティンの「リヴィンラヴィダロカ」が流行っている頃で、カーラジオから何度も流れてきて、完全に沖縄のBGMとなっていた。

◆木曜には帰省し、老父を伴い病院へ。少し低い土地の家の前にはうずたかくゴミが積み上げあられていたし、浸水被害を受けた商店の一部が営業再開をポツポツしているものの、まだ泥のかきだしに追われているような状況だ。実家の近くにあり、雑誌やテレビの取材が何度も来ている有名なケーキ店「黒船」もそんな状況だった。
そして市内何か所かあるゴミの集積所は、スモーキーマウンテンさながらの大きな山になっているのだが、これでもおそらく半分も回収できていない。
長柄町にある病院には、避難所にいた高齢者が体調を崩して多く詰めかけていた。人家のないところではあったが、がけ崩れも途中で目視できた。

 

これが今年で最後にならず、常態化していく恐れも。台風だけでなくさらなる災害の恐れ、識者、学者の見解。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191030-00030396-president-soci

 

◆グッディの最後に懐かしのボキャブラ天国やるとは、さすがフジ(笑)。分からない人はググってください。面白いじゃん。批判している人の気が分からない。ネタとしては最高でしょう。

◆ラジオ日本は今週から土曜午後後半へ移って、出番は14時半から16時半。
そして競馬予想TVは今週と来週、そして30日の指名。頂点メンバーが揃った豪華な秋天、さらにJCに出られなかったことは反省点。過去の的中実績をベースにオーダーがあるだけに、秋の古馬芝GⅠが番組で結果を出せていないことを示す。まあ出てたところでダノン無印では、秋天はハズレていたわけだけど・・・。

◆武豊TVで、武豊騎手が「凱旋門賞をローカル遠征と同様の気持ちで行くような意識で」という趣旨の発言があり、我が意を得たりの思い。

ずいぶん前に予想TVで同様の発言をしたら競馬ブロガーどもに結構叩かれたのだが、敢えて自分上げをここでさせてもらいたい(笑)。虎の威を借る狐。

 

 

 

|


« 2019年10月 | トップページ | 2019年12月 »