競馬場へ元通り観客が入れる日は、かなり遠のきそうだ。政府が大規模イベントの自粛を全面的に解かない限りは、開催場が大都市にあるだけに難しいだろう。それでなくとも農水の直轄事業。
ギャンブルだけに、無観客でやっていても状況によっては火の粉が飛んでくる恐れもある(そんなものを怖がることもおかしいのだけど)。震災の時にも書いたけれど、第1次産業のように生活に直結する産業、あるいは医師や警察、公務員、銀行などと違って、競馬は無くても世間は回っていく。何かあれば過剰と思えるほどの制約を課せられても仕方ないところがある業界だし、ことがギャンブルだけに世間の同情も生まれにくいだろう(もちろん競馬がギャンブルだけではないことは分かって書いているので念のため。あくまで一般社会の多数派の目から見たらの話)。
幸い競馬は今のところは何とか施行できているが、今回は同様の足場である興行などのサービス業がすべてやられてしまっていて、改めて平常の社会あってこそ成立する業界であることが浮き彫りになった。なくても生きてはいけるけれども、なかったらとても不幸な気持ちになるもの。携わる人はそういう仕事であることを否応なしに確認させられ、また外野の人は、それが止められるといかに生活に潤いがなくなるかを認識させられていることだろう。
経済対策の個人的希望や考えはあるけれど、そんなものを一競馬ライターがここに書いても意味がないし、経済の勉強をしたわけでもない分際なので省略。
先週の3日間競馬。金曜午前は私用で近所に出て、午後からラジオとテレビで観戦。フラワーⅭはナリノクリスティーが逃げ粘り、追走するクリスティの先行流れ込みを、レッドルレーヴがまとめて差すと考えていたので、ナリノとクリスティ以外の(ややこしいな)前に行く組を全く軽視してしまった。
アブレイズが2番手からアッサリと抜け出して唖然。藤井騎手はJRA重賞初勝利。◎レッドルレーヴは厳しい展開になったがよく差してきての2着。オークスの方がいいかもしれない。チェスナットドレスの脚が目立った。不利を受けた馬も多く、見直すと今後に向けて覚えておくことが、距離適性の推察なども含めていくつかありそうなレース。なおアブレイズは桜花賞参戦が決まった。
土曜は中山競馬場。ラジオ日本は午後後半担当でゆっくり家を出られたので、11時半の開店時刻に合わせて西船橋北口正面の「ラーメン葦や」へ。シンプルにしょうゆラーメン。魚介系の出汁、うまし。チャーシューにややクセがあるが、麺の弾力とスープのコクはなかなかのもの。おそらく秋開催でないと一般客は中山に入場できないと思うが、行けるとなったらぜひ。
西船橋からはタクシー。競馬場へ向かう桜並木の道はたいへんな渋滞。この道はいつも混みがちだがこの日は特に混んでいた。運転手さんいわく「ドライブスルー花見」なんだとか。のろのろ運転したり、駐停車できるところに車を止めて中で食事をしたりしている人も確かにいた。なるほど・・・。
北方十字路(関東以外の方のために・・・・難読地名が北総には多く、これは「ぼっけ」と読みます)寄りの通用門からパスを見せて入場し、ゴンドラ1Fのブースへ。人がたくさんいる競馬場はあまり距離を感じないのだけど、いないと遠近感が微妙に狂っていることに気付いた。
中山9R、クロノメーターとカフェサンドリヨンは馬連だけでなく、カフェ頭の馬単の方で勝負したので、ハナ差負けは痛かった‥気持ちがやや下がったところで解説へ。10Rは◎〇△で、あまりにもつかないのでここは3連単しか買わず、安いながらも少し重ねてゲット。千葉Sはせっかくお宝馬指名のノーフィアーが激走したが、ハナ叩かないとダメと思って消したジャスティンに強い競馬をされてしまった。前とは少し離れ気味の3番手で、ジャスティンとしては実質逃げているような気分だったかもしれない(笑)。
◎ヒデノヴィーナスはハイペースの方が良いタイプの逃げ馬だと思うのだが、今回はジャスティンが一旦ロケットスタートでハナ、それをレッドアネラが奪いにいくというスタート直後の攻防で、立ち遅れたところで無理をしたことが最後に響いた感じ。崩れずに走ってくれていて諦めがつく。
12Rは1年ぶりのゲバラはさすがに△までとして、ベーカバド産駒のウエスタンランポで穴を狙ったが、ゲバラのまくりが鮮やかにハマって圧勝、〇ジーナスイート2着で、別のベーカバドの★ウインレフィナードが3着。選び間違いで痛い目に。
長くなったので若葉S以降の土曜のことと、日曜のことは次回に。