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2020年7月

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2020年7月30日 (木)

有観客開催再開への動き、しかし・・・。

浦和競馬が次開催から、特別観覧席の半数にあたる331席、予約限定で有観客開催を再開という知らせ。そして今日(木曜)は、いよいよJRAで再開の告知が出た。8月15日から新潟が地元居住者限定、予約限定で600席販売での有観客開催となる。札幌小倉は引き続き無観客継続。

新潟の感染状況を踏まえてのものだろうし、またいろいろな新しい施策を始める時に、地方先行でスタートさせてきたのがJRAのパターンであることを考えると、今回も1つのテストを新潟で行って、大都市開催の参考とする目論見なのだろう。
 ただ、場内の動線の制約、エリアの制約もかなり残るのではないだろうか。何より、観客が大声で声援を送らずにレースを見るということが最も難関?のようにも思える(そう思うのは私が騒ぎすぎるだけ?)。相撲が思った以上に静かに見られていることを思えば、意外とクリアできるのかもしれないが・・・。
あとはスタンド内の換気の徹底も重要。当初の想定よりも、新型コロナは空気感染しているようだという研究も出ている。
 個人的には、これで即、秋から中山中京も・・・・と考えるのは、この状況なら尚早のようにも思っているのだが・・・。

 そして今日木曜、東京都医師会は、国の無策ぶりが我慢ならんと、前夜に告知した上で記者会見に打って出た。ここのブログの読者の方や、ツイッターをフォローしてくださっている方なら目になさったと思うが、私は春先から医師会のコロナ禍における尽力、行動力にはずっと敬服してきた。保健所を通さない検査体制の設置へ、診療と並行させて仕組みづくりを3月末から行っていた。
それまで何となく有名無実と勝手に抱いていた医師会へのイメージが180度変わっていた。そして今回も、まさに医師という職に賭けての怒りに満ちた発言が次々と出た。
 YouTubeでも会見は見られるが、以下私が勝手に要約。あくまで私の要約なので、それだけで全てを判断しないでいただきたい。

◆国の危機感の無さは我慢できないもの。
◆今すぐ国会を開いて、特措法を改正すべき。(今の法律のままだと、感染確認イコール入院となり、病床不足が逼迫してしまうから・・・カッコ内は私の解釈)
◆PCRをとにかく拡充して、無症状感染者を発見し、休んでもらうことが重要。もうとっくに市中感染が進行している。クラスター対策は終わっている。
◆補償をして休業要請を飲食店中心に行うべき。
◆東京は今抑えないとともう手遅れになる瀬戸際にある。

こんなところが尾崎会長の発言趣旨。
笑ってしまうのは、会見中に医師会を非難しまくっているツイートをたどると、大半がネトウヨ(笑)。安倍支持、マスク支持(配布断念とのこと、当たり前だ)、人種差別批判者を非難というツイートをしている人間たちが、医師会を攻撃しているのだから、お話にならない。
まあこうした取るに足らないアホどもはどうでもいいのだけど、国はこの声をなんと聞くか。
個人的にはまず国は病院を、そして介護を物資両面で支えてもらいたい。ここが崩れた時に本当に終わる。

 もう1つ、私が書きたいのは、私が住む府中市の無策ぶりだ。4月、私がまだ熱の原因が分からない頃に、何度も対策の改善を要望するメールを市に出した。そのたびに検討するというメールが返ってきたものだが、府中は市に保健所がなく、東京都の出張機関である多摩保健所の管轄となっている。それだけに何をするにも鈍く、市もすべての対応が保健所任せになっていて、結局具体的な対策は遅れに遅れている。
いまだに府中市HPには、コロナ対策専用のコンテンツの入り口がフラッシュでしか示されず、しかもその内容もほぼ2月のまま。帰国者センター云々の名称や37.5度4日ルールを直したくらいで、発熱者外来がどこの病院にあるのか、ないのか、PCRを保健所を通さず受ける体制はあるのか、クラスターがどこで発生したのか、市中感染者の年齢別感染状況も、無症状感染者の比率も分からない。あるのは市長とラグビー選手からの頑張ろうメッセージばかりだ。
 
そんな体制だから、府中市の感染状況は酷いものだ、23区以外では八王子に次ぐ2位の感染者数、ただ人口を考えると、感染率は最悪となる。患者の大半は、やっとのことで病院を受診し、高熱や肺炎などの症状で病院の指示で保健所で検査を行えた人たち。発症から1週間を過ぎている人たちがざらという話だ。その病院だって、発熱した人を診てくれるところは、4月頭の状況ではなかなか無かったのだ。保健所は案内してくれないし、患者が自力で探しまくるしかなかった。
 船橋市の状況はどうか知らんが、秋の府中での有観客開催なんてありえないと個人的には思う、このままでは。


 

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2020年7月29日 (水)

7月25日、26日の競馬

土曜の続き。
 新潟開催のラジオ日本、私は7Rから9Rが担当。7Rは2着馬が抜け、本命が5着に終わる。8Rは本命タガノウィリアムがスタートでよろけて万事休す、追い込んできたが5着まで。9Rは△★◎と入って、個人的には安い3連複と、★メラーキと◎クリノオウジャのワイドが的中。10倍付くとは思わなかった。
 この日は競馬予想TVがあるので、飛び出しで東京へ戻る。タクシー乗り場には当然車がいないので、この開催はラジオ局に手配して頂いた。車中からradikoでラジオNIKKEIを聞きながら、新潟駅でパンを買って車中で食べ、両メインの大空振りに唖然としつつ、予想TV用の狙い目レースを決めたところで睡魔。うとうとして気が付けば大宮。土曜の競馬はメインが外れてトントンに。

 東京駅からお台場への移動もタクシーだが、東京はちょうど雨が降った後のようで、タクシーが来ない。15分以上待ってようやく1台来てくれた。
 フジテレビに来るのは約3か月ぶり。関西居住の井内夏目両氏はリモート出演。スタジオは私と小林氏、MC見栄晴氏にヒロシ氏で、横山ルリカ嬢だけ距離を取って別室。
 てっぺん前に帰宅して予想配信原稿を書き、2時前に就寝。土曜のこのパターンはかなり久しぶり。ドッと疲れた。

 日曜は全く当たらず。土曜午前までの長い魔法が解けたようだ。自信のあった新潟8Rのアトリビュートが4着となった時点で、この日の流れの悪さを覚悟。
 アイビスサマーダッシュは、もっと激しいハナ争いを想定していたが、ダートからの組が絡めずに、ジョーカナチャンの飛び出し一発で決まってしまった。ライオンボスもすんなりの2番手で、韋駄天Sの1,2着が入れ替わっただけ。時計も落ち着いた。穴馬推奨したビリーバーの3着は、初直線で適性を示したものと言えるが、ペースが速くなりすぎなかったのが幸いして差し込めた。むしろ前がもっと激化すると、前半で追い込めない所に置かれる恐れがあった。

本命としたイベリスもこの流れなら易々と付いていけたが、それがアダになったか?あるいは、首が高くてトップスピードの凌ぎあいに体が沈んでいかず、流れに乗れてなかった方が響いたかもしれない。休み明けでもあったし、本当に良くなるのはやはり次走の北九州記念なのか。
 とにかく日曜は、エプソムCの日以来の情けないくらいダメダメな日となった。やはり場替えはこたえた。情けない話ではあるのだが。
 
 1名限定での馬主口取り再開(騎手は参加しない)は確定情報として前週に出ていたのだけど、今日(水曜)に無期延期となってしまったようだ。感染拡大を受けたもので仕方ない。開催できているだけでも凄いことだ。

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2020年7月28日 (火)

7月17日~18日・土曜前半の競馬

 まずは、拙著新刊「仮面種牡馬」のAmazonキャンペーン。皆さまの御蔭で好調のうちに終えることができたことにお礼申し上げます。キャンペーンは今週で終了しますが、興味がおありになる方は、Amazon、書店などでぜひよろしくお願い致します。

 先週は火曜に事務仕事、水曜に帰省。郵便物の引き取りに、やれ委任状がないとダメとか、ハンコがとか、まあ向こうも規則だから仕方ないとはいえ、大雨の中を老人ホームと郵便局本局の間を2往復。お金もそうだが、時間もかなり無駄になった。何とかならんか・・・?
 長らく4月当初の3名だけの感染だった故郷のコロナ状況だが、6月以降、東京で3名が感染してきたとのこと。ド田舎で密ではなく、感染爆発はないと思うのだが、それでも学校に飛び火するとまずい。

 金曜は大きなバッグと小さなバッグを抱えての新潟移動。13時すぎの上越新幹線は連休中とはいえ、さすがにガラガラ。行きも帰りも貸し切り同然の人数しか私の車両には乗っていなかった。
 この日の新潟は、日中かなり降ったようだが、私が着いた頃は小雨。でも傘がないと厳しい感じ。定宿チェックイン時に検温。
 食事は、毎年1度は足を運ぶ某店が県内予約限定とのことで仕方なく見送る。別の店は、店内ではテイクアウトメニューと同じ料理と刺身が店内メニューとなっており、通常よりだいぶ減らしていた。仕入れを節約。どの観光地も、感染防止と商売維持の狭間で懸命の努力を続けている。
 その店で結局夕飯を食べたのだが、周囲は関西のイントネーションの家族やカップルで意外と賑わう。もちろん座席は間隔を空けての配置なので密ではなく、またテーブル間にはアクリルカーテンも設置されていた。この辺は排除されなかった大阪あたりからのGo Toキャンペーン利用組かもしれない。意外。

 翌朝は早起きして配信原稿を仕上げ、直線競馬・1Rのミルファーム祭りを見るべく競馬場へ早々に移動。通用門から、例年なら屋台が並んで賑わうアイビススタンドの裏をとぼとぼと荷物を抱えて歩く。
 注目を集めたその1Rは、ご存じのように12頭出したミルファームは連対できず、ビッグレッドファームのワンツーというこれまた面白い結果に。競馬とは不思議なものだ。まあミルファームさんとしては、出すこと自体に意義があったレースということも言えるし、それはそれで立派に仕事をしたわけだ。
 
 新潟の午前中は、芝もダートも勝ち馬と2着以下の差が切れてしまうレースが多かったが、5Rの新馬戦は別の「キレ」た馬に驚愕。有観客ならさぞ騒然となったであろう。勝ったリフレイムは、調教から気の悪さが指摘され、某騎手が依頼を断ったという噂も流れたほどだったが、その噂にたがわぬ?走り。パドックこそ大人しかったものの、レースでは少しずつ気の悪さを出し、4コーナーを曲がるのにも苦労する始末。そして直線入って間もなく、外ラチまで飛んでいった。なんでも、右回りは回れないくらい酷くて、左回りだから競馬に出られたという話だが・・・。
 おそらく内で普通に走った2着馬は、自分が勝ったと思っていただろうし、それよりなによりカメラマンが大変だったと思う。どっちへフォーカスすればいいのか、イチかバチかの判断しかなかったはずだ。
 エイシンヒカリのアイルランドTの時にも言われたが、意外と直線での外斜行は、コーナーで外を回るより距離ロスは少ないそうで、まあその意味では驚くほど不利を克服したわけではないのだが、凄かったのは距離ではなく騎手のアブミがほとんど機能しない状態、さらに追えないまま長い直線を走って勝ったということの方だ。アメリカンファラオ産駒はどうもメンタルがデリケートというか、極端な馬が多いのかもしれない。
ただ、間違いなく調教再審査で、しかもここまで酷いと、すぐに審査を通るかは難しいところ。牝馬なので去勢もできないわけで、調教と馬具で矯正していくしかない。次走まではかなり間が空くことも考えられる。

 長くなるので以降は次回に。
 

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2020年7月23日 (木)

雑記

 YouTubeの画像などをご覧になった方から、かなり痩せたけど大丈夫かというコメントやメールをいただくのだけど、実は本来の姿は、今よりさらにもう少し痩せていたくらいで、ここ数年が異常に膨れていたのだ。まあ膨れていたのは薬の作用もあったのだけど、今回災い転じて・・・で宿願だった減量ができたので、今の64キロ前後をキープしていきたい。70キロ超えて履けなくなったジーンズやスラックスが履けるようになった嬉しさは、ポケットから予期せぬお札が出てきた時と似た嬉しさがある。

 

 とはいえ、このご時世、栄養摂取も必要。遠征が続くし、土用の丑の日でもあったし、馬券も好調が続いているので奮発し、先日は私の身分には贅沢なお取り寄せの鰻を。箸で軽く押しただけで身にすっと沈んでいく感じの柔らかさ。高価なものは食べすぎないので、体重も気にしなくてよい。

 

 自覚する分には、健康状態はだいぶ良くなり、現場復帰して2か月経ったが、前にも書いたように投薬コントロールの重要な時期とあって、毎月、甲状腺主治医の東京女子医大病院へ通っている。例の報道で世間の好餌となってしまったが、私も先日の受診の時に、立ち話程度だが少し話ができた。
今回の件は、本来なら看護師さんに伺うべきだが、仕事で忙しいのに時間を取るわけにはいかず、顔見知りの事務、案内担当の方に、寄付の先を尋ねがてら話しやすい状況を振ってからの話となった。なので、渦中にある職種とは違う境遇の人の話であることはご了解いただきたい。だから、私が聞いた話が真実というつもりもないし、すべて正しいという気もない。単純に聞いたままを書く。

 

◆(私が聞いたのは金曜)水曜、木曜に報道された話には、正しいことも間違いも、あるいは誇張もあり、問い合わせが多く困惑している。具体的な給与の数字は、初任給があたかも全看護師に今払っている金額のように誤解される出し方をされた。院長室の工事金額も、その部屋だけにかけている金額のような報道をされた。
また報道内容の誤りについては、労働組合側も翌日すぐに声明を出している。

 

◆放送されたインタビューの見解が看護師の総意ではないと個人的には考えている。
◆経営状態がコロナのために逼迫しているのは事実。
◆本来は感染症対策をしている病院ではなかったので、突貫工事で収容体制を整えた。またコロナは多くの労力を取られてしまい、他の診療を狭めざるをえないため、これが大きく響いている。
◆ボーナスについては、満額ではないが借入をして出すことになった。(これは後日報道されている)

 

ここからは個人的に調べたこと。一部報道では、医療ミスによる特定指定病院取り消し以後経営が悪化の一途とあったが、2018年は40億円の黒字を計上している。
長年、看護師に大きな負担を強いる状態が続き、健全でない状態は続いていると言わざるを得ない。大学病院自体の多くがそうなる構造という記述。(門外漢の私では説明ができないが)

 

補正予算による援助は、まだ入っていない模様。

 

訂正とお詫び。私は以前ツイートやブログで、「コロナ医療を牽引した」という表現をしたが、東京女子医大病院は感染症については専門部署がなく、今回の感染爆発で急遽整えたとのこと。お詫びして訂正する。
また、新宿という場所柄、歌舞伎町の感染者が続々送り込まれていたことも、病院の医療体制を追い詰めたようだ。

 

◆最後に、寄付について伺った話。これは病院から声を上げてお願いする立場にはない。ただ、個人的にもし申し出たいお気持ちがあるなら、総務課に問い合わせていただきたい。大変ありがたい。これは他の大学病院でも同じだと思う、とのこと。

 

個人的には、長年お世話になっているし、労使云々、放漫な経営姿勢が多少なりともあったという経緯は別にして、1本の消毒液や数枚のマスクにでもなればという気持ちから、ささやかな援助をするのもいいと思っている。私の場合は女子医大ということになるが、それぞれ皆さんはいろんな病院で世話になっていると思うので、よければ直接、そうした病院への感謝の意を、何らかの形で示すのもアリではないかと思う。軍用機を飛ばすなどより、よほど意義と意味のあることなので。
その意思がおありになる方は、それぞれ病院に問い合わせてみるのもいいのではないだろうか。

 

◆前回と重なりますが今週末に関する告知です。

 

土曜のラジオ日本は、入れ替わって13時から14時半担当となります。新潟開催はずっとこの時間帯です。

 

競馬予想TVは、今週末出ます。今回から私は1週おきに3回出る予定です。
なお予想TVは、8月29日は麻雀番組のためもともと放送がなく、9月5日はゴルフの開催があれば休止となります。もしゴルフがコロナ禍で中止なら、5日はサマーシリーズ最終戦として、23日の日曜終了時の上位4名が出演します。
ゴルフが開催されたら、サマーシリーズは22日で打ち切りとなり、23日終了時の回収率トップ者の優勝となります。

 

私のYouTubeチャンネルは、アイビスサマーダッシュは予想篇を出します。何曜日にアップされるかはまだ分かりません。金曜の夜か土曜の夜になるでしょう。来週からは夏季の、ビギナー向け集中講座に戻ります。そして予想バージョンで出すのは札幌記念週となる予定です。

 

 ご好評を頂いている新刊Amazonキャンペーンは、24日購入分まで有効です。よろしくお願い致します。

 

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2020年7月21日 (火)

7月19日・日曜の競馬と告知

 函館2歳Sのことを書くのを忘れていた。とはいっても何も目を惹いたことはない。勝ち時計は3歳未勝利戦の水準より遅く、時計が掛かるようになった馬場を踏まえても、注目すべき点は少ないだろう。
それにしてもマツリダゴッホ産駒の2歳戦の好調ぶりは、数年前に戻ったかのよう。(マイネル)リンゴアメはサマーセール270万で落札された馬。曾祖母はスプリンターズS連覇(グレード制以前だが)のメイワキミコだ。懐かしい血筋だが、さすがに買えず。ルーチェドーロは今の芝だから僅差2着、本質はダートか。上位3頭ではこの馬が一番先まで楽しめそうな感じ。新馬戦レコード勝ちのモンファボリは、あまりにも負け過ぎ。レコード当時との馬場の違いだけでは説明しづらい。ハナを取れないと全く走る気が無くなるのか?

 日曜は函館3Rの3連複ゲットでいきなり好調。ダート1000m戦はもともと大好物なのだけど、このところ堅そうなレースが多く見送るばかりだった。このレースは前夜電話をくれた見栄晴氏にも推奨しておいたケイアイメープルが頑張った。
 そして福島2Rの1,2着馬のワイド、5Rの1,3着馬のワイドと中押しも利いたのだが、少し後悔したのは福島4R。1,2着は買える人気馬だし自分も上位評価で仕方ないとして、3着チャオコーリーを、400キロぎりの馬体で見送ってしまった。マイネル軍団の多頭数出し、戸崎騎手がなんでこれなのか少し気にはなっていたのだが・・・失敗。3連複も大きい配当で、悔しさが後を引く。
 
このようにミスはあるけれど、最近は見送るレースと買うレース、そして券種選びが上手くハマってくれているのが助かる。阪神はほとんど見送って福島に注力し、函館は7Rのフィロスだけ勝負。これは失敗。
 福島8Rは連闘巧者(って言うのか)ノーブルブルートからいろいろ買って5着、崩れかけたが信夫山特別で持ち直す。拙著にも書いた、福島夏の2600ではディープに逆らうのは野暮ということで素直にエフェクトオン軸、★が人気薄ツクバソヴァールで3着健闘、3連複でも196倍。ワイドもいい感じ。

ただしメインは3場とも手に負えず。中京記念は、最低人気のメイケイダイハードなんて露ほども考えなかった。ただレースを見直すと、ハイペースの中を早めに仕掛けて脚を長く使っており、いかにもダート血統に向く展開に持ち込んだことが大きな勝因・・・と後付けする。あとは酒井騎手。
函館記念は、アドマイヤジャスタが小回り巧者だったのと、ホライゾネットの効果が出たということなのだろう。前走から着けたホライゾネットの件は、勉強不足で後から知ったが、もし事前にわかっていても、印は打てないか・・・。このことについては諦めも付くのだが、問題は▲でアタマもあり、安定度ならこれと考えていたバイオスパークと、最大の穴馬としたドゥオーモのワイドを買っていないこと。50倍・・・。ドゥオーモの複勝だけちょこっとでは何もならない。拙著にも書いた通り(くどいな)今やディープは穴種牡馬。人気薄のディープ産駒といかにお友達になるかで馬券の成否が決まってくる。
本命としたカウディーリョは、小回りで期待し、4角ではもらったと思ったが、直線がフラフラする感じで全く集中していないように見えた。

 福島テレビオープンは、信頼したメイショウキョウジがバテてしまってはどうしようもなかった。

 阪神12R、まさかこんなに人気がないと思わなかった馬でのワンツー。〇◎▲で馬連、ワイド、3連複。嬉しすぎる。福島と函館の最終はダメだったが、土日続けて晴れやかな気持ちで終われるのはいつ以来か。

 このまましばらく同じ場でやってほしいのだが、今週末からは新潟、札幌の2場開催。あまり得意なイメージのない場であるだけに、序盤戦は様子見で傾向把握に努めたい。もちろんいくつか勝負レースは作るけれど。

 最後は今週末に関する告知です。

土曜のラジオ日本は、入れ替わって13時から14時半担当となります。新潟開催はずっとこの時間帯です。

競馬予想TVは、今週末出ます。今回から私は1週おきに3回出る予定です。なお予想TVは8月29日は麻雀番組のためもともと放送がなく、9月5日はゴルフの開催があれば休止となります。もしゴルフがコロナ禍で中止なら、5日はサマーシリーズ最終戦として、23日の日曜終了時の上位4名が出演します。
ゴルフが開催されたら、サマーシリーズは22日で打ち切りとなり、23日終了時の回収率トップ者の優勝となります。

私のYouTubeチャンネルは、アイビスサマーダッシュは予想篇を出します。何曜日にアップされるかはまだ分かりません。金曜の夜か土曜の夜になるでしょう。来週からは夏季の、ビギナー向け集中講座に戻ります。そして予想バージョンで出すのは札幌記念週となる予定です。

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2020年7月20日 (月)

7月18日・土曜の競馬

こんな事態の年ではあるが、雑誌出版界はいつも通りお盆進行の7月で、他の月より締め切りが4,5日早まる。「月刊・競馬の天才」の連載は16日が締め。少し前進気配が見えた再開への動きとセレクトセールについて書いた。来月13日発売。
 17日は東京女子医大病院の検査。通常なら2か月、時には3ケ月に1回なのだが、甲状腺炎を患ったばかりなので5,6,7月と3ケ月続く。数値はかなり落ち着いた。薬の分量が微妙に変わっていく。次回は8月、個々の数値次第で次は10月まで飛ぶか。
 例の件についても話を少し聞けた。ニュース記事を騒がせているが、改めて別口で書くことにする。

 土曜は早くも今年最後となってしまう福島移動。東京は大雨で、肌寒し。傘で手が片方埋まるのは本当にげんなりする。福島は雨こそ降っていなかったが、20度程度で曇り。風はほとんど無かったので、寒くはないのだが、長袖でちょうどよい。
 到着してすぐに木幡育也騎手が連勝。この日最終では2着、また木幡巧也騎手も10Rで2着。福島生まれの田辺騎手ばかりが強調されるけれど、彼ら兄弟にとっても父の実家(南相馬)、地元のような福島だ。
 復帰したばかりの石神騎手が、1Rと4R、障害戦で1日2勝し、2週で4勝。障害騎手としてはあり得ないくらい凄いこと。その4Rはいろいろあった。クオンタムシフトがイレコミまくった挙句、レースではスタンド前の障害を飛ばずに横へ横へと逃避、置き障害に触れて騎手が落ちる。あわや大事故かというシーン(人馬共に無事)。そして逃げていたエンシュラウドは急激な大失速、最終障害でレヴァンテライオンが走ることを拒否して競走中止、そして先頭に立ったコウキチョウサンは最終障害の着地をミスって落馬寸前、鼻づらを地面にこすりつけながら立て直して後続を振り切った。トラブル続きの一戦を制したコウキチョウサンは、現役かつレジェンドとなったオジュウチョウサンの全弟。年内には兄弟対決もあるだろう。とにかく無事で、あとは対決までに箔を着けてほしい。この兄弟は飛越が低いのが難点。それでいてオジュウはあれなのが凄いのだけど。一番無駄のない飛越をしているということだろう。

 ラジオ担当は福島10Rから。本命シャインサンデーが好位から失速、ヒモで上位を占めての抜け。しかし11Rは、内マクリという横山典騎手の超絶騎乗のおかげで◎ドリームソルジャーが勝ち切り、以下も▲△で決まって一気に逆転。その前の阪神10Rで少し良くなる兆しがあって、ここでドンと弾けた。さらに阪神最終が6番人気の◎アーデンフォレスト勝ち切ってトドメ。福島最終レースはお手上げの結果だったけれど、全く痛みはなし。
この馬券の流れに歩調を合わせて、メインが終わったあたりで少し空に青空がのぞく。3週間、土曜は雨か厚い雲ばかりだったが、最後の最後で空が見えた。

 そういえば、確か先々週から他場特別戦のターフビジョン放映が競馬場で再開され、また多分先週から馬主席の馬券発売が再開したと聞いている。なお当然ながら記者席はまだ。
 帰りは路線バスで駅まで出て、新幹線でうとうとしつつ、宇都宮すぎたあたりから日曜の検討に入ると、あっという間に東京駅。ついにこの福島移動、行きも帰りも、前後左右の席に1回も他人は来なかった。


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2020年7月17日 (金)

本の話と、少し脱線

今朝(金曜朝)にニュースを見ていたら、関東の梅雨明けは8月に入るかもしれないと恐ろしいことを言っていた。ついこの間までは、早くなりそうと言っていたのに・・・。日照不足と低温で野菜価格も急騰しているそうだし、コロナも含めて、自然界からの復讐が留まることをしらない恐ろしき時代。

しかしそんな環境下ながら、おかげさまで拙著新刊はご好評を頂いている。データだけ並べて終わりという歯応えのない本、ページ数だけ稼いでいるような雑な本にはしたくなかったので、読み物に近いイメージで書いたし、かつ血統という取っつきにくいジャンルで数字もたくさん扱う必要があるので、いかに文字の部分で読み易さを感じて頂けるかに主眼を置いた。その点を少しでも感じて頂けていたら幸いである。

思えば、この本の企画を発想して、競馬場帰りに同行の担当編集者にプレゼンしたのが無観客競馬となる直前のことで、その後は1回も顔を合わせることなく作ったことになる。普通は何度か進行中に方向性の確認や、ゲラの受け渡し、また出来上がった本のサイン入れなどで直接打ち合わせるものだが、そうしたことを一度もせず、必要なことはメールと電話だけで済ませたまま終えたのは初めてのことだった。体調不良のために発売を2週延ばしたこともあり、なんとなく不安な感覚のまま作った本だが、それだけに自分の中で制作過程が思い出に残る一冊になったと思う。

7月13日には私の著書だけでなく、月刊「競馬の天才」も発売された。巻末の、競馬界の裏話や業界話を集めた人気ページ「悪魔の壁穴」では、フリーカメラマンがトレセン、競馬場へ入れなくなり、撮影ができなくなっていることが報じられている。
しかし、考えてみれば私もフリーのライターでありながら、ラジオでの仕事ということで入場できているわけで、彼らと何ら変わるところはない。トレセンの入場禁止は仕方ないにしても、競馬場でのレース撮影については、騎手と接触する可能性はゼロであり、カメラマン同士のケアさえしっかり行っていれば、何の問題もないのではないだろうか。フリーというだけで狙い撃ちしているのであれば、なんとも官僚的な発想だ。今のJRAはそうした色が消えてきたと感じることは多いのだけど・・・・。出版社所属や専属契約しているカメラマンはOKで、フリーはダメというのは明らかな差別である。改善を望みたい。

 なんといっても、本関係では、個人的にファンで著書も昔から何冊も持っていて、かつ大の競馬ファン、ステイゴールドファンとして知られる馳星周さんが、7回目のノミネートにして直木賞を受賞されたことがビッグニュース。馳さんは競馬関係者を多数ツイッターでフォローされていて、私もその末席に加えてもらっている。1,2回やり取りして頂いたこともあり、我が事のように・・というと大げさだが、まさか文学賞の発表を自分が喜ぶようなことになるとは思わなかった。
 なにせ馳さんのツイートの9割が、ステイゴールドとその血縁の馬たちのことで埋まっているほどであり、今週末もきっと一喜一憂の声が並ぶことだろう。
 最新刊の、藤原4兄弟の隆盛と、天然痘流行でみな死んでいく様を描いた「四神の旗」は、奈良時代初期に新宿のノワールロマンがトレースされてわくわくした(ぜひ今度はその次世代の藤原仲麻呂を描いてほしいとリクエスト・笑)。直木賞受賞作「少年と犬」は、これから読ませていただくことにする。

 もう1冊紹介。先週日曜夜に深夜までかけて一気に読んでしまったのが、ザ・スターリンやガセネタなどのドラマーとしてパンクロックのキーパースンだったイヌイ・ジュン氏が書いた「中央線は今日もまっすぐか?オレと遠藤ミチロウのザ・スターリン生活40年」(シンコーミュージック刊)。スターリンは高校生の頃から解散まで、いや解散後もずっと聞いてきて、ミチロウさんが亡くなった時はブログでも長々思い出を綴ったけれど、イヌイさんからこうした本が出てくるとは思わず、歓喜のひとことだった。電気グルーヴの石野卓球氏のツイートで出版を知り、急いで取り寄せた次第。ファンとしては、単純にバンドの裏話が知れるだけでも興味深かったし、何よりミチロウへの鎮魂歌であり、ご自分のバンド人生の記録でもあった。
実は、イヌイ氏は現在、日本でもトップクラスの知る人ぞ知る建築家であり、建築デザイナーであり、建築プランナーでもあるのだ。そうした幾何的構築の世界を極めた一方で、破壊的なリズムを叩き出し続けた真逆の方向性を、同一人物が持っているというこの矛盾がなんとも面白い。イヌイ氏のツイートでたまに見られるご近影は、バンド活動を再開したこともあってか、年齢を考えるとスターリン当時同様のパンクスピリッツ溢れたものになっているのだが・・・(笑)。今度はスターリンのみならず、ご自分の歩かれたバンドのクロニクルを軸に、日本のパンクロックをプレイヤーの目から検証するような本を書いて頂けたら、私はまた一目散に読むことになるだろう。
 
今回の本にしても、また非常階段(知らない方はググってね)のJOJO広重氏の本や、もっと昔に書かれたなぎら健壱氏の名著「日本フォーク私的大全」を読んだ時にも思ったし、また今週有料配信された、ロフト9渋谷での頭脳警察50周年記念映画の公開トークイベントを見ても強くの思ったのだが、なぜミュージシャンの人たちは、30年も40年も前のことを、こんなに鮮やかに覚えているのだろう、ということ。今の自分に移せば、中学高校の時代だが、断片的なことをいくつか思い出せるにすぎない。それだけ、ミュージシャンの人たちは、濃密な時を若いころに過ごしていて、そのため当時の日々が昨日のことのように思い出せるということなのだろう。
 
 話替わって。
 プロ野球の観客入場が再開してから、阪神タイガースの戦い方が危なっかしいながらもだいぶましになってきた。この再開も、たまたま感染者数が急増化した時にぶつかってしまったのがなんともだが、多少騒いでも屋外球場はまだ救われる気がする。ドーム球場からクラスタが発生しないことを願うのみ。
 私は来週から7週新潟へ通うことになるが、これまでのように浮かれて食べ物がどうしたとか、酒がどうしたのような、旅情を刺激?するような内容は書かないことにする。そもそも、カートを引っ張って歩き回ることが安全なのかどうかという話も、関係者の間で半分本気、半分冗談で出ているほどだ。函館での嫌がらせはその後も断続的に漏れ伝わってくる。カート使用を止めて、1泊程度なら多少重くても旅行カバンで移動した方が、要らぬトラブルに巻き込まれる心配がないかもしれない。そんな心配よりもさらに大事なのが、感染を拡大させないこと。自分が感染しないこと。携帯アルコールを座席消毒用のスプレータイプと、手指用のジェルタイプと、2種持ち歩くのを忘れないようにしないと。


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2020年7月15日 (水)

7月12日・日曜の競馬

書きたいことはいろいろ出てきたが、後回しにして先週の競馬。日曜はもちろん家でPAT。ラジオ日本の中継によれば、福島競馬は土曜と真逆の直線向かい風が強かったとのこと。映像で見る芝はかなり重そうで、泥の塊が飛び交っていた。ダートは土曜とは真逆に超高速化。
 
 芝が想定よりも力を要する馬場になってしまい、狙いがズレた。ヒモばかり来て軸がずれる。ならダートはというと、これまた想定以上に速くなってしまいズレまくる。切り替えて、軸からというより上位印のボックス馬連を買い、▲〇の織姫賞だけは薄くひっかけたが、そうなると今度は△〇や△▲で入ることも多くなってこれまた取れず。散々な1日となってしまった。
 天の川賞のダノンファストは実に力強い脚、後方から外を回してロスがあっても安全運転で勝てると踏んだ鞍上の判断通りの完勝。キングカメハメハ×ダンス一族でダートにここまで強く出るのも面白いが、お互いのパワー因子が引き合えばこうなるか。芝でもこの後やれる可能性は残っているかもしれない。

 函館では10Rの横津岳特別で、道営馬のシンボが勝利。地方馬の中央勝利はハッピーグリン以来2年ぶりとのこと。ベーカバド×母父ディープインパクト。次走は札幌日経オープンだそうだ。  

 七夕賞は△〇△、期待したヒンドゥタイムズは4着までだった。スタートでかなり出負けしたのが痛恨。開き直って後方に構えたのはこの馬場なので良いにしても、前にいたジナンボーをマークにしてしまったように私には映り、仕掛けのタイミングをジナンボーに合わせた(ように見えた)のが失敗だったと思う。早めに見捨てて動いていれば、馬券圏があったかもしれない。
 ジナンボーはこういう馬場も良くないし、母が新馬戦で動かなかった福島への適性もあまりなかったと考える。

 プロキオンSは、平安Sのように、実績ある重斤量馬が貫録勝ちを見せた。59キロでもサンライズノヴァには与しやすい相手だったか。レッドルゼルは内からいったん伸びかけたが、力尽きた。
 驚いたのは2着エアスピネル。初ダート馬が重賞で来るのも珍しい上に、1年ぶりでいきなりということにもっと驚いた。軽いダートになったことと、相手のレベルを見れば芝ダート云々以前の絶対値が違ったか。鮫島駿騎手もうまく外へ出したし、砂を被らせたことと短い距離の速い流れで、気性の難しい馬が折り合えた。
 この日、唯一悔しかったのは函館メインのロードアクシス。前に行く馬の多さでリアンヴェリテが危ないと踏んだのは正解で、ロードの2頭出しはアクシスのマクりと見た。見事ハマったかと思ったが、ラストで脚が止まってしまった。仕方ないところだが、しかしこの馬が5番人気になってしまうとは・・・。同じことを考えた人が多いということは、思考回路の罠に陥ってしまったということ。穴馬が人気になっているようでは、自分の人気判断の感覚がダメだ。
 この土日は惨敗。せっかくの好調続きで良い気分が完全に台無しとなった。しっかり立て直さないと。できれば今週末は、荒れ芝の良馬場という、自分にとって最も買いやすい馬場でやってほしいものだ。

 

 私は長らく出ていないが、競馬予想TVの今シーズンはこの日で終了したはず。健康を害して、4月25日以降の出演オファーが白紙になった時点でもう終わっていた。特に天皇賞が含まれていたのが痛い。そこで出ていれば、結果を出して後半の出演権がもらえていたかもしれない。やはり健康が第一なのだ。
とりあえずサマーシリーズは首がつながっているので、そこで頑張りたい。秋からのシーズンは出演陣に入っているかどうかは未定。

 

 

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2020年7月13日 (月)

7月11日土曜の競馬

 7月10日の金曜は、某所でYouTube用の夏企画の撮影、3本撮り。外で映像を撮ったのは、ダービー直前のアンカツさん、佐々木さんとのリモートイベント以来。
ビギナーからベテランまで役に立つことができるような、予想の手順の基礎を学ぼうという特別企画のシリーズものだ。今は競馬場へ行けない分、ビギナーがベテランファンに教えてもらいながら競馬場でレッスンというわけにもいかないだろうということで生まれた企画。多分来週から週に1本ずつアップされる予定。

 11日土曜は朝に東京駅へ移動。東京は3割くらい青空が見えたが、東北新幹線で北上するに連れ雲が厚くなり、車窓に少し雨粒が付く。ところが郡山を過ぎたあたりから急に空が明るくなり、福島駅ではうっすら青空が透けて見えるところも。蒸し暑く、前週とはかなり違う。駅前のデジタル温度計は30度手前を表示していた。
 11時前の福島駅は、この時間帯ではまだ先週同様の寂しさ。朝ドラ「エール」の大きな看板が悲しさを増幅させる。本当なら、朝ドラ景気も福島には恩恵をもたらしたはずなのだ。駅には古関作品から高校野球でおなじみの「栄冠は君に輝く」と読売の球団歌「闘魂込めて」が流れたが、「六甲おろし」が流れない。福島は読売ファンが9割という話もあるくらいだから、仕方ないといえばそうなのだが。

 前の週は、某所でどこでも買える弁当を買って、珍しく食事に失敗し落胆したので、この週は挽回すべく、やはりご当地関係でないと、と有名な駅弁の「牛肉ど真ん中」を購入。ラジオ日本の楽屋に入ってさっそくいただく。まあハズレなしの味なのは分かっていたので、安定安心の昼飯。

 新馬戦ではモーリスだ、ドゥラメンテだと、ここまで期待を裏切ってきた新種牡馬の産駒が次々と勝ち上がる。特にモーリス産駒は意外な人気薄めのカイザーノヴァでの初勝利。評判の翌日のロジモーリスがコケており、やはりモーリス産駒には早期仕上げが仇になる傾向は拭えない。またアジアエクスプレス産駒がダート1000mで初勝利を挙げ、先週は2つ勝った。
 福島ダートは、重馬場の発表ではあったが、稍重に近く、むしろ砂に脚が一番潜り込む感じの水分量で、時計が前の週の通常の道悪より1700mで1秒5から2秒近くは掛かった。もちろん、直線が強い追い風だったので、逆風となる向正面のペースが落ちることもあったのかもしれないが、1700mなら追い風のため抵抗の小さくなるホームストレッチを2回走るわけだから、その影響はさほどないはず。却って良馬場の細かい砂の方が走りやすいのではと思えるほどだった。この時計の掛かり方は想定できなかった。
 芝は多少時計の出方が戻してはいたが、前夜の雨の影響が残り、力の要る馬場には変わりない。
 
 ラジオ日本の予想は10Rから。10Rはデジマノハナが負けるとは思わなかった。スタートは出ていたが、手ごたえはあまりよくなく、内のポケットから外へ出すためにかなり仕掛けを遅らせた。おそらく、被せられるとダメな馬なのだろう。〇▲無で、縦目取らず。
 メインレースは乾坤一擲、初芝をわざわざ遠征で試しに来たアユツリオヤジの逃げ切り。これには手も足も出ない。
最終レース前に急に暗くなって大雨が降ってきたが、ダートの時計の出方を変えるには降り出しが遅かった。12Rは、軽い馬場なら苦戦とみて評価を下げたシゲルタイタンが、時計のかかるダートで他を圧倒した。△〇▲で何も取れず。本命としたファイナルマズルは、逆に力を要する馬場で沈んだ。
 帰りは駅で山形のさくらんぼを購入し、6時前の新幹線で帰京。

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2020年7月 9日 (木)

雑記

 被災してしまった方からすれば何を呑気なと怒られるのは承知だが、勘弁していただきたい。雨続きで運動不足になってしまうので、止み間を見つけて少し歩く。4月に3週間倒れていた時は足が細くなってしまったが、現場復帰して1か月半、ようやく足の筋肉、特に脛が元に近づいてきて、散歩しても息が上がらなくなってきた。ただ、まだ太もものあたりにバテが来るのが早く、長く歩くと膝から上がまだ少しガタつく感じ。病気前の95%程度か。単純な軽めの反復運動継続が一番いいような気がするので、短距離でも歩くことは続けて、早く100に戻したい。

◆ツイッターでは訃報にだけ触れたが、エンニオ・モリコーネ逝去。91歳で、しかもコロナ肺炎ではなかったのだから大往生と言っていいだろう。私は子供のころ、父親の車に乗せられて遠方へ行くことが多かったのだが、車中のカーステで延々リピートされていたのが西部劇のサントラで、その半分くらいの曲がエンニオ・モリコーネ楽団だった。荒野の用心棒、荒野のガンマン・・・。他にはネルソン・リドル楽団、ヴィクター・ヤング楽団、ミッチ・ミラー楽団などなど。どれもリズムよりもメロディー重視で、勇壮なものでもウエットな感じの曲が多かった。確実に曲の好みを形成するうえで、刷り込まれている。
 自分が大人になってからは、「ワンス・アポン・イン・アメリカ」、そしてなんといっても「ニュー・シネマ・パラダイス」「ミッション」あたりか。
 なお一貫して反権力の立場で、政治的発言を祖国イタリアで続けてきた。芸能人やアーティストが公然と発言することで叩かれるのは日本だけの愚かな風潮なのである。

◆学生の頃から世話になっているロフトのピンチ。募金先はここに書くと、もし間違えていたらお金絡みなので特にまずいし、またこういうものはあくまで有志がするものであるので、勧めるようなことになるのも不本意。関心のある方のために問い合わせ先のURLだけ貼っておく。
shop@loft.shop-pro.jp

他にも、今は募金やクラウドファンディングを求めている団体がたくさんある(中には偽物あるのでご注意)。情けは人の為ならずとはよく言ったもので、長い目で見れば間接的にでも自分に返ってくるものが多い。

◆私が20年あまりお世話になっている東京女子医大病院の苦境について先日ツイートしたのだけど、その後、この問題に関するTLを追っていると妙な方向、それも二手に分かれて進んでいて唖然としている。

1つは、労働争議とくっつけて語る意見で、これはまだ分かる。もちろん、理想的な職場などどこにもないわけで、ボーナス云々は最後の引き金ではないかという声も、もしかしたらある面では正しいのかもしれない。もちろん現状を知らない以上なんとも言えないが。
ただ、実情を調べていないと思しき労組寄りの立場の関係ない人たちが、経営陣の叩きだけに走っていることには辟易とするし、そのためのネタとして今回の件を広めているのは、それはそれで酷い話。もしそこまでやるなら、論拠を出すべき。

もう1つの方向、こちらの方が問題なのだが、過去に自分が研修医時代に大学病院で受けた、大学病院勤務のナースからの不愉快な仕打ち(中には理不尽なものもあったのだろうが)への恨みを、ここぞとばかりに吐き出して、「あいつらは仕事もできないのに威張り散らす」「これは医師の仕事だといって何もしないくせに」「どのツラ下げてボーナスが出ないと文句を言ってるのか」という私怨をぶちまけて冷笑していること。結構な数の医師がツイッターでこれをやっていることには情けなさすら感じる(中には、これについて「自分はそんな思いをしたことがない」と書いている医師もいたが)。

私は女子医大病院での医師と看護婦の情報連携などの巧みさも長年見ているので、試しに文句を言っている医師のツイッターで「それは自分の経験だけのことではないのか、東京女子医大病院でやられたというのならまだ分かるが」と質問したら、明確な回答をせずに、患者サイドでそれを知ってどうするのかなどと話を逸らしたばかりか、大学病院の看護師を擁護する現実知らずの患者サイドからこんなツイートあったなどと晒しを受けた。呆れるしかない。冷静に考えれば、自分は過去に〇〇人に意地悪された、だから〇〇人は全部悪人だ、と言ってるのと同じということが、医師レベルの頭脳を持っていても分かっていない。

まあ医師の世界も玉石混交で、やはりツイッターで私怨からくる感情を、この機に乗じてぶちまけているような人はこの程度ということだ。

要するに、具体的に東京女子医大病院はこうなのだ、という医療関係者からの書き込みでない限り、ツイッター上に溢れている、今回の件に関する病院側への誹謗の類は無視していただきたいし、また大学病院すべての看護師さんたちが若い医師につらく当たったり、仕事ができなかったりするわけではないということは、誤解なきよう理解してほしいと思う。大学病院ではないが、自分の母親は田舎とはいえ、25年間も大きめの病院に勤めていたので、毎日のように話を聞いていた自分も、ある程度病院内の部署が生むパワーバランスは分かっているし、私自身が東京女子医大病院にも長く通っているので、少し会話ができるようになった先生やナースもいるという立場から、これだけは言わせてもらいたかった。

 とにかく、問題は大学病院に限らず、国が医療機関に金銭補助をしてこなかったことであり、特に基幹病院の重要さを全く理解していないという、この1点に絞るべきだと思う。もちろん、だからといって大学病院が放漫経営をしてもいいとか、ナースに対してブラック企業であっていいとか、逆に研修医をいじめていいとかいう話ではないが。それとこれとは局面が違う。

今週の更新はここまで。

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2020年7月 8日 (水)

7月4日土曜の後半と5日日曜の競馬

土曜競馬の続き。

 福島6Rは、マイネルレスペト本命にしながら、3連複しか買わずで3着馬のトランザクトがない。ツイッターでも嘆いたが、なぜ対抗とした勝ち馬のミスズグランドオーとの馬連とかワイドとか買わなかったのか・・・そもそも、朝にまとめ買いした時に、手許の新聞でいろいろ印がついていたマイネルがこんなに人気薄だとは思わなかったのだ・・。昔須田さんが「予想が当たるとか馬柱が見やすいとかより、予想オッズが正確な新聞が売っていたら一部1000円でも買う」と言っていて、故・成沢大輔さんも同調していたのだが、私もその通りだと思う。

  ラジオ日本のこの開催の担当は10Rから最終までとなる。10Rは◎ミスニューヨーク本命で無難に堅いレースを的中。11Rは、エクリリストワールには逆らえないと見ていたが、スタートでダッシュがつかず後方から。レース後コメントではトモを落としたところでスタートが切られたとのこと。後方からではノーチャンスのダートだっただけに、よく3着まで上がってきていた。12Rは勝ち馬リッチクレマチスが抜け。本命シネマトグラフが2着で、悔しさで悶絶したのは10番人気4着のハニーリン。直線被せられて狭くなるところがなければ、3着はあったように思う。◎とのワイドをガッツリ買っていただけに・・・。人気薄とのワイドを買わずに当たり、買ってハズレというちぐはぐな結果。

 函館最終レースでは、堅実だけど勝てない馬の代名詞ジョブックコメンが勝ち切った。2019年4月以来の3勝目。その前も1年半空いていた。前にも書いたけれど、母カルトマリーヌに何をつけるかとなった時に、萩本さんから見栄晴さん経由で依頼があって、種付け料の予算から選んだのがドリームジャーニー。翌日。これまで見栄晴氏経由で喜びのメッセージを頂戴した。3勝クラスでも相手なりにじわじわ稼ぐかもしれない。戦績だけ見ると7歳くらいかと思えるが、まだ5歳。賞金も1億に手が届くところまで来てくれた。無事これ名馬。この馬が出るといつもワイド軸で何らかの馬券を買うことにしていて、ここでは2着シスターフラッグとのワイド的中も、人気同士であまりつかず。ただジョブックコメンについてはもう馬券抜きだ。

 帰りは市営バスの停留所まで出て、そこから福島駅へ。競馬場が無観客だから、バスも空いている。帰りの新幹線の自由席は6割くらいは埋まっていた。

 

 日曜の競馬。

函館2Rの未勝利戦でタガノロックオンと母父タガノゲルニカの配合のタガノグリュックが勝つ。本当にこのところ、こうした配合での好走例が目立ってきた。馬主さんの愛情と志が窺える。

 福島7Rでは落馬事故。ツイッターで質問をいただいたので見解を書くと、加害馬も、また後ろにいた団野騎手の馬も動きが小さく、落馬がなければおとがめなしの可能性もあったかも。ただ落としてしまったので、2日間の停止(来週土日)を科したという感じか。しいていえば、背中には目がないのだから、後ろにいる騎手の方が、「かもしれない運転」で頭の隅に置いておかなければならないとは言えるかも。ただ団野騎手も無理にこじ開けようとしたわけではないし、近づきすぎて脚を払われた点は不注意としても、あそこであまりおとなしくしていても勝てないしで、難しいところだ。当初大けがが伝えられた団野騎手は軽傷が後日判明、もらい事故になってしまった津村騎手は気の毒だが鎖骨骨折。しばらく無理だろう。

 CBC賞のラブカンプー逃げ切りはびっくり。あれだけ大敗が続きながらも、牝馬を引退させなかったからには、蘇るべき何かをずっと陣営が感じていたのかもしれない。そして前走の直線競馬で、少し戻った兆候はあったし。ただ、それでも私は掲示板があればいいところくらいに思って完全に無視だった。後続の騎手もおそらくそう見ていただろうし、また差し馬のレベルがいまいちだったこともあっただろう。とにかく斎藤騎手の逃げ方も爽やかで迷いなしだった。お見事。

 ラジオNIKKEI賞は▲★◎でいろいろ的中。バビットは内田騎手らしい逃げ方で、同型に余裕を与えなかったのも勝因。そして前走の、長い直線での異常な粘り腰も只者ではない雰囲気だった(前走では本命にして助けられた)。ツイッターでも書いたが、母父のタイキシャトル的な外見とフォーム。逃げ方は同じナカヤマフェスタ産駒のガンコ的?次走は父も制したセントライト記念だそうだ。

 2着パンサラッサを本命のディープキングが差してくれれば、馬連も持っていただけど仕方ない。苦しくなりかけたところを戸崎騎手がよく頑張って追ってくれた。人気となっていたグレイトオーサーは小回りは危険だし、ノヴェリストは意外と力の要る馬場は上手くない。ルリアンはコーナーリングが怪しかったように映った。

 函館メインの巴賞は、本命カリビアンゴールドとミラアイトーンのワイドで。ただ人気順ほどつかず。

 このところ日曜メインが絶好調なのは、ルメールやレーンが意外とミスしてくれたり、GⅠ以外馬質が下がる時期で絶対能力より適性がフィーチュアされていたりすることも大きい。そして函館最終は爆弾穴馬で配信のグランドピルエットが3着健闘も、10番人気とはいえ単勝20倍程度では大してつかなかった。阪神最終は◎テーオーターゲットで誰でも当たるレース、福島最終はパリテソーロなんて買えなかった。

 ということで、福島開催のラジオ日本は14時半から16時半まで。YouTubeは夏の講義的なものをまとめて撮ります。そのうち公開します。そして競馬予想TVサマーシリーズは、7月25日から1週おきに新潟最終週まで出ます。なお最終週は放送があるかどうか、ゴルフ開催の有無次第とのことです。

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2020年7月 7日 (火)

7月4日・土曜の競馬前半

 7月3日の金曜、約半年ぶりに髪を切り、染めるために表参道へ。昼食を先にしようかどうしようか迷い、結局に先に食べてから銀行へ立ち寄り、出てきたら声をかけられた。こんなところでこんな時間に誰が、と思ったら、数年前までラジオ日本で競馬中継を担当していた某アナ(ご本人の了解を取ってないので名前は出しません)。驚くやら懐かしいやら。そこで昼飯を後回しにしていたら、ここで会うことはなかった。こんな偶然があるのか。

 美容院では、担当者氏とお互いにマスクをしている時間帯は軽く会話ができた。持続化給付金を巡る攻防?はなかなか興味深い話。
 横のカットと染色の時は、こちらのマスクを外さなければならず、会話は一切なし。なんとも味気ないがこれも仕方ないこと。

 土曜は朝8時前に自宅を出て1年ぶりの福島へ。9時ころの東北新幹線自由席の乗車率は、東京駅を出るところで30%程度。例年はこの時間でも、出発時には席が9割近く埋まってしまう。
 個人的にアルコール70%の携帯スプレーを持ち歩いているので、新幹線の座席、肘掛け、そして窓の下枠の、出っ張ったところ(眼鏡やスマホが置けるところ)を消毒。自衛、である。今後はこれがスタンダードの生活様式になるのか。なお食事を外で食べるときも、テーブルの上にはスプレーをする。

 福島駅のホームへ降りて、まず発したのは「さむーっ」という言葉。福島特有のジメジメさも影を潜めている。
いつも夏の福島開催になると新幹線改札を出たところに作られる、開催を告げる大きな馬のオブジェ、そして七夕飾りもない。駅ビルデパートのエスパルへつながる在来線通路を歩いているのは、私ともう1人だけ。閑散とした福島駅。

 車内でミナリク騎手が自国での落馬事故で重体の報(火曜時点で意識回復、容態安定とのこと)。自発呼吸ができないというニュースに驚く。ただ無事を祈るのみ。

 私は仕事であっても、入場料を払って一般エリアから競馬場へ入ることにしているので、通行証で通用門から入るのは無観客時期だけのこととなるが、ローカルではこの日が初めて。建物に入ってから、初めての場所で迷った。道を尋ねること2回で放送席へたどり着く。
 朝から曇りだが、前夜にかなり降ったそう。芝の蹄音はドタドタと大きいものの、時計自体は開幕日とあって、そこまで掛かってはいなかった。ダートは水が浮いていたが少しずつ引いていき、特別レースの時間帯には水が消えて砂が締まり、最も時計の出るコンディションに。
 4R終了後に到着。6Fの放送席は寒さが一層増し、マスクをしていると眼鏡が曇るほどだった。
 阪神5Rの新馬戦は金子真人オーナーのジャカランダレーンが人気に応えて圧勝。ラブリーデイ初勝利、ウリウリの娘、ということはマカヒキの姪でもある。ジャカランダの父母はもちろん、そのもう一代前の4頭もすべて金子オーナーが所有していたという、究極の自家生産のようなものだ。ジャカランダレーン自身は、1400mでここまで強いと、母に似ているのかもしれない。

 現場に行っている土曜はどうしてもネタが増える。中途半端なところで切るが、この後は次回に。

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2020年7月 2日 (木)

今週のうちに、雑記

 木曜の東京の新規感染者数は107名。増加した背景にはいろいろあるので、4月あたりの状況に戻ったと考えるのは早計なのかもしれないが、好転していないのは確か。経済状況をある程度動かした場合に、現状覚悟しなければならない数値なのだろう。前にも書いたが、1人1人の自覚と警戒に尽きる。
 と同時に、密度がある程度セーフティを超えたら感染者数が増えるということ、そして今の気候を考えると、やはり高湿度とか気温というのは、決定的な緩和ファクターにはならないのだということ。これも頭に入れておくべきだ。インフルエンザウイルスと同様に考えているとダメ。
 この時期は、冷房や寝冷えによる不調、発熱なんて普通にあることだけに、なおさら判別が大変だろう。コロナだけでなく普段の生活態度にも厳しくいかないと。

 ここしばらく断片的に思ったことをつらつらと。

◆無観客になったこの春のGⅠ戦線、例年にも増していいメンバーが揃ったレースが多かった。皮肉なものだ。内容もそれに見合う白熱したものが多く、ダラッとしたレースほとんど見られず。
関係者も、ある意味ファンも、一丸となって乗り切った競馬界の上半期だったといえる。
私個人の予想内容としては、ヴィクトリアマイル以降なにかギアが少しずつ入った感じがした。エプソムC週は酷いものだったが、それ以外は程度の差こそあれ、何とか結果が出せた。
 自選ベスト予想は、配当は大したことなかったが安田記念だ。ここまでの生涯通じてもベスト3に入る、自分で納得がいった予想。大本命のいるレースでその馬の敗因を導き、3頭だけしか印が打てないとして、その順番通りに入ってくれた。おそらくこんなことは最初で最後だろう。

 まあ、単純に見れば、北村友騎手(クロノジェネシスとスティッフェリオ)と池添騎手(グランアレグリアとモズベッロ)に救われた上半期GⅠともいえるのだが(苦笑)。

◆現場でも、また放送関係者の間でも、今年のプロ野球は球が飛ぶという声が出ているそうだ。真偽は分からないが、今年は10回までしか延長がない、引き分けも減らしたいという状況のイレギュラーな年だけに、小差の試合でジリジリした展開を減らしたいのかもしれない。下衆の勘ぐりをすれば、ですよ。

◆私が無知だっただけだが、種牡馬アメリカンファラオをアメリカンフェローと表記しているのは、もともとの馬名登録の際のスペリングミスで、現地ではアメリカンフェローと発音せざるを得ないという事情があったのか。カフェファラオはカフェファラオで本当に良かった。カフェフェローじゃ、なんかテラスでお茶しているお仲間みたいな感じで威厳も何もない。

◆このところ1,2か月の話だが、お恥ずかしいことながら、やっとYouTubeやラジオに出ている自分を客観的に見られるようになった。やっとかよ、という声が出るのは承知です。理由は自分でも分からない。
今までは何年経っても、ルックスは言うまでもないが特に自分の声がダメだった。大昔、自分で聞こえている自分の声と、人に聞こえている声との差に凄いショックを受けて以来・・・。

◆話は始めに戻るが、自分が今回患った甲状腺炎という病気について、少し知識を。
あまり聞いたことがないという方が大多数だと思うが、実は意外と日本人には患者がいるという説もあるのだ。放っておいても治ることの多い病気だけに、風邪だったで済まされてしまうこともあるらしい。微熱が下がらない、だるさが抜けない、でも肺に異常がなく、咳も出ないという方は、かかりつけ医に頼んで、血液検査で甲状腺チェックをしてみてほしい。首に痛みがあればほぼビンゴなのだが、無痛性のものもあるので、痛みの有無に関係なしで。動悸や原因不明の痩せなども代表的な症状だ。
また甲状腺炎だけでなく、バセドウ病が見つかる可能性もある。女性に多いとか、目が突出するとかいうのは、今は決して主症状ではなくなっている。

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2020年7月 1日 (水)

宝塚記念を中心に、6月28日・日曜の競馬

ツイッターでは土曜の函館の新馬戦で、コパノリチャード×コパノフウジンという配合のコパノキャッチングが3着に頑張ったことをつぶやいたけれど、日曜の東京3Rの未勝利戦では父カフェラピード×母父イーグルカフェのラゴンダカフェが2着に。まだ2歳の層が薄いこの時期には、確かに昔からマイナー種牡馬の産駒が頑張ることがよくあるのだが、しかし良血のデビューが早まった今でもこうした配合の馬たちが健闘していることを見るにつけ、とても晴れ晴れした気分になる。
 
さらに日曜は、函館の新馬戦で新種牡馬クリーンエコロジーの産駒、ディープエコロジーが勝った。稽古が動いていて、人気の一角ではあり、番狂わせではないのだが。
クリーンエコロジーと言われてもパッと思い出せる・・・なんてことはなく、改めて調べてしまった。戦績見ていてああ、とよみがえってきたが、そもそもが良血馬。父クリーンエコロジーに母父ディープインパクト、母父ディープはマイナー種牡馬の良さを引き出す効果があるのは何となく気づいていたけれど。
 さらに、このクリーンエコロジーも現役時に新馬勝ちしていたのだが、その時の2着馬がなんとカフェラピードだったのだ!産駒が同じレースでワンツーしたわけではないけれど、同日に別々に走って、合わせてワンツー、これでも十分物語性が高い。
 だが、クリーンエコロジーは初年度産駒の新馬勝ちを見届けることなく、すでに用途変更となっていた。なんともはや。

 阪神の新馬戦では、ダンツテリオスが直線入ってラチとコースの境目で内へササっていき、ラチに衝突。土曜の東京メインに続き、またしても目を覆わんばかりの事態だったが、松若騎手が踏ん張って落馬に至らず、人馬共にケガはなかったようだ。トップスピードに入る前だったのが幸いしたか。

 配信した東京6Rの新馬戦は、○◎△で人気どころだった割には付いてくれた。東京9Rは、これもツイッターでつぶやいたが、ゴールドアリュールと産駒種牡馬のセットでワイドが取れた。本命テイエムグッドマンが消えてしまったので、あくまでリスクヘッジ程度だが。

 好配当狙って配信した函館と東京のメインは全くいいところがなかった。東京の戸崎騎手は土日メイン勝利。
 そして宝塚記念。直線では1,2着についてはもう左団扇で見ていた。あとは3着、モズベッロがいったん下がりかけながらまた伸びてきて、声を殺しながらモズベッロ、モズベッロと呻くように声援。最後はシッカリ3着に上がってガッツポーズ。競馬場だったら絶叫もの。穴馬推奨の最終決断をカデナと引き間違えずに本当に良かった。

 クロノジェネシスは3歳時とは別馬になった。馬体の見栄えが素晴らしい。そして上がりが掛かる設定なら本当に強い。
 そもそも、現役の牝馬4女王は、それぞれが自分の持ち分のステージにおいて最強、という棲み分けのようなものができている。クロノジェネシスが小回りで上がりがかかる舞台、アーモンドアイは高速馬場で直線が長いコースなら距離不問。ラッキーライラックは1800m~2000mの女王で、2200mなら直線平坦。そしてグランアレグリアが1400mからマイルの女王。実に面白い。

 それにしてもロングスパート能力が求められた、とても厳しいレースで、あれを外から早めに動いていったキセキとクロノジェネシス、そして前付けして受けて立ったラッキーライラックはいずれも強い競馬。さすがにラッキーは前走で勝ち切った分、さらに距離と坂の兼ね合い、後刻判明した軽い外傷などもあって下がってしまったが・・・。
 3角過ぎからのクロノジェネシスとキセキのフットワークには胸がザワザワ。素晴らしい強さだった。馬場がどうこうとか言う向きもいたが、スローの前残りでごまかしたレースならいざ知らず、あの脚見て心に何も感じず、馬場に恵まれたとか言ってるその感性はどうなのよ、と一部の記者、評論家たちに問いたいくらいだ。

 キセキだって馬場が渋ったから復活したわけではない。単にここまでは距離が長すぎたのだ。菊花賞勝ちで少し歯車が狂ってしまったが、この馬の本領は前にもテレビで述べたように、信濃川特別勝ちのあの走りにある。もちろん、雨馬場で折り合いの難しさが相殺されたことはあったとはいえ、それだけでは説明はできない。
 モズベッロは、急坂コースの内回りがベスト。時計が速くならない環境もいい。今回は走る状況がひたすら揃っていた。完全に盲点、おいしすぎた。

 ラッキーライラックも、サートゥルナーリアも、あの雨がプラスにはならなかったにせよ、マイナスにもなっていない。ラッキーライラックの道中のフットワークや直線入るまでの頑張りを見れば明らか。サートゥルナーリアも直線は差し返そうとしていた。ただ、サートゥルナーリアの場合は、これまでに本当の強さを見せたことが、私は無いと思っている。いささか評判先行型の印象。この馬の真価と進化はまだこれからではないだろうか。なお距離は下手に短くしない方がいいと思うのだが。天皇賞秋でもう一度見たい。ただここまで強い相手、そして厳しい展開になるとシッカリ負けているので、そこを克服するためにもう一皮剥けないといけないが。

 残念というか、深刻なのはワグネリアンとブラストワンピースだろう。ここからの巻き返しはなかなか大変かもしれない。まだ老け込むには早いのだが。

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