有観客開催再開への動き、しかし・・・。
浦和競馬が次開催から、特別観覧席の半数にあたる331席、予約限定で有観客開催を再開という知らせ。そして今日(木曜)は、いよいよJRAで再開の告知が出た。8月15日から新潟が地元居住者限定、予約限定で600席販売での有観客開催となる。札幌小倉は引き続き無観客継続。
新潟の感染状況を踏まえてのものだろうし、またいろいろな新しい施策を始める時に、地方先行でスタートさせてきたのがJRAのパターンであることを考えると、今回も1つのテストを新潟で行って、大都市開催の参考とする目論見なのだろう。
ただ、場内の動線の制約、エリアの制約もかなり残るのではないだろうか。何より、観客が大声で声援を送らずにレースを見るということが最も難関?のようにも思える(そう思うのは私が騒ぎすぎるだけ?)。相撲が思った以上に静かに見られていることを思えば、意外とクリアできるのかもしれないが・・・。
あとはスタンド内の換気の徹底も重要。当初の想定よりも、新型コロナは空気感染しているようだという研究も出ている。
個人的には、これで即、秋から中山中京も・・・・と考えるのは、この状況なら尚早のようにも思っているのだが・・・。
そして今日木曜、東京都医師会は、国の無策ぶりが我慢ならんと、前夜に告知した上で記者会見に打って出た。ここのブログの読者の方や、ツイッターをフォローしてくださっている方なら目になさったと思うが、私は春先から医師会のコロナ禍における尽力、行動力にはずっと敬服してきた。保健所を通さない検査体制の設置へ、診療と並行させて仕組みづくりを3月末から行っていた。
それまで何となく有名無実と勝手に抱いていた医師会へのイメージが180度変わっていた。そして今回も、まさに医師という職に賭けての怒りに満ちた発言が次々と出た。
YouTubeでも会見は見られるが、以下私が勝手に要約。あくまで私の要約なので、それだけで全てを判断しないでいただきたい。
◆国の危機感の無さは我慢できないもの。
◆今すぐ国会を開いて、特措法を改正すべき。(今の法律のままだと、感染確認イコール入院となり、病床不足が逼迫してしまうから・・・カッコ内は私の解釈)
◆PCRをとにかく拡充して、無症状感染者を発見し、休んでもらうことが重要。もうとっくに市中感染が進行している。クラスター対策は終わっている。
◆補償をして休業要請を飲食店中心に行うべき。
◆東京は今抑えないとともう手遅れになる瀬戸際にある。
こんなところが尾崎会長の発言趣旨。
笑ってしまうのは、会見中に医師会を非難しまくっているツイートをたどると、大半がネトウヨ(笑)。安倍支持、マスク支持(配布断念とのこと、当たり前だ)、人種差別批判者を非難というツイートをしている人間たちが、医師会を攻撃しているのだから、お話にならない。
まあこうした取るに足らないアホどもはどうでもいいのだけど、国はこの声をなんと聞くか。
個人的にはまず国は病院を、そして介護を物資両面で支えてもらいたい。ここが崩れた時に本当に終わる。
もう1つ、私が書きたいのは、私が住む府中市の無策ぶりだ。4月、私がまだ熱の原因が分からない頃に、何度も対策の改善を要望するメールを市に出した。そのたびに検討するというメールが返ってきたものだが、府中は市に保健所がなく、東京都の出張機関である多摩保健所の管轄となっている。それだけに何をするにも鈍く、市もすべての対応が保健所任せになっていて、結局具体的な対策は遅れに遅れている。
いまだに府中市HPには、コロナ対策専用のコンテンツの入り口がフラッシュでしか示されず、しかもその内容もほぼ2月のまま。帰国者センター云々の名称や37.5度4日ルールを直したくらいで、発熱者外来がどこの病院にあるのか、ないのか、PCRを保健所を通さず受ける体制はあるのか、クラスターがどこで発生したのか、市中感染者の年齢別感染状況も、無症状感染者の比率も分からない。あるのは市長とラグビー選手からの頑張ろうメッセージばかりだ。
そんな体制だから、府中市の感染状況は酷いものだ、23区以外では八王子に次ぐ2位の感染者数、ただ人口を考えると、感染率は最悪となる。患者の大半は、やっとのことで病院を受診し、高熱や肺炎などの症状で病院の指示で保健所で検査を行えた人たち。発症から1週間を過ぎている人たちがざらという話だ。その病院だって、発熱した人を診てくれるところは、4月頭の状況ではなかなか無かったのだ。保健所は案内してくれないし、患者が自力で探しまくるしかなかった。
船橋市の状況はどうか知らんが、秋の府中での有観客開催なんてありえないと個人的には思う、このままでは。
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