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2020年8月

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2020年8月27日 (木)

雑感

 今までにない感染の経緯をたどる新しい病気だから、トライアル&エラーになるのはある程度仕方ない面もある。ただ、科学において、検査をしない方がいい、サンプルを取らなくていいというのは、ありえないことである。
 何度でも書くが、治療と予防と感染拡大防止はそれぞれ異なるアスペクトにある。検査拡大は感染拡大防止に直結し、それこそ社会や経済を守るために必要なこと。無症状者が感染させる能力が高いというこの特異な病気に対しては、薬やワクチンができるまでは、理想は全員検査だが、それは困難であろうから、少なくとも希望する人全員が即刻、保険適用の費用で安価に受けられるようにすべきである。これだけでも、だいぶ拡大を抑えることができる。

 検査抑制論者にはそれぞれの思惑がある。以下は個人的な考えなので、別に賛同して頂く必要もないのだが、それほど外れてはいないと思う。
国においては、検査データを独占して、製薬会社への提供を一手にまとめて、莫大な利権を得たいということが第一。だから検査できる施設を広げたくはない。あくまで保健所経由にしたいわけだ。また肩書のある学者においては、厚労省への協力を前提にバックアップしてもらっている人たちが反対を叫んでいる。マスコミやタレント関係の大合唱は、社会が委縮することを恐れる経済最優先の団体がもともと握っているわけだから、そちらからの誘導。これらに運悪く、五輪利権も重なっていることが事態をややこしくしている。
国民からの反対論はまた違うところにある。不安の裏返しから、現実に目を背けたいという感情(知見を発信している人たちをコロナ脳などと揶揄する感情が代表例)、現状を保つことで安寧を得ようとする、ある意味当然の感情、そこから湧く現実を変えようと声高に叫ぶ人たちへの嫌悪感(大声や怒りに対する嫌悪感。これは日本人には昔からある、国民性にも似た感情だと思う)なども相まって、理屈を超えたところで為政側への賛同へ傾斜しているところもあり、かなり多重構造化しているように思える。

この複雑な状況を乗り越えるには、真実の追求が唯一無二の正解であるべき科学(医学)が、感染抑制と病気根絶というこれまた唯一無二の命題へ向かって、本来なら一致団結すべきなのだが、学者たちもまた一枚岩ではなくなっている。今の日本では哲学をしっかり持った医学者、研究者たちが、学問、知恵、思考を軽んじる勢力に屈することなく情報を発信し、それをキャッチした国民が為政者側を少しでも動かすしかないのだろう。しかしそんなことをしているうちにウイルスは拡大と変異を繰り返してしまうのかもしれないが。

少し趣旨はズレてしまうが、熱中症の死者やインフルエンザの死者数と比較して、恐れるに足らずとする論調が、ネトウヨだけでなくマスコミにも出てきているのだが、病気の重篤度の1つの目安になるにせよ、死者数や死亡率だけで語られることが果たして正しいのかという疑問もある。
なぜか日本ではあまり報じられていない後遺症の問題。正しいかは別にして、特に若い発症者の方に後遺症が残りやすいという知見も海外からは出ているようだ。現役大リーガーも心筋炎に苦しんでいるそうだし、ツイッター上でも一般の若い患者から、重症でなかったのにもかかわらず、いかにこの病気が退院後長引くかを警告している例もある。命に別条がなくても、以前の自分の体に戻らない可能性を考えたら、熱中症やインフルと比べて云々とは言えないのではないか。
さらに、インフルエンザにはタミフルや、イナビル、リレンザのように、服用で明らかに改善する薬はあるし、外れることも多いとはいえワクチンも一応ある。そもそも、新型コロナによるマスクと手洗いで副産物的に今冬はインフル患者数を激減させることができたわけだが、これだけマスク手洗いを大多数の国民が励行していても、新型コロナの感染拡大が現状止まっていないのだから、インフルとは比べ物にならないほどの感染力も持っていることは明らかで、かつインフルのような季節性もない。
熱中症は確かに恐ろしいが、個人の心がけ1つでならないものであり、しかも手遅れにならなければ大半は簡単な治療により短時間で全快する。入院の必要が出るケースもわずかだ。さらに酷暑のシーズンが過ぎれば、ほぼ消えてしまう。
近年は社会復帰が容易になっているガンは、ウイルス由来のごくごく一部のものを除けば基本的に伝染はしない。
つまり従来の治療法が確定している病気と比べることに意味はない。新しいウイルスなのだから当然のことだ。そこは国民というか、人類が腹を括るべきことであり、日本人はこの点が甘い気がしてならないのである。

腹を括るというのは、必要以上に恐れるということではない。現実を知り、現実を改善するにはそれぞれの立場で何をするのが一番なのかを考えるということ。予防、治療、拡大防止の3本の柱において、今最も求められるのが、春先とは違い経済の危機を緩和するための拡大防止となっているのなら、それに合った策を取るべきというのは自明の理だ。検査しなければ感染者も分からない、そして分からなければ感染は拡大していく。自然免疫も獲得できないということがわかってきつつある状況では、ロックアウトをせずに乗り切るなら、ワクチンや薬ができるまでは、少しでも感染者を減らす手立てを取るしかないのではないだろうか。そのために検査へのハードルを下げるというのはごく当然のこと。
検査しても感染はゼロにはならないのはタイムラグがある以上当たり前のことで、それを言ったらそもそもすべての病気に検査は無意味となってしまう。ゼロを求めるのではなく、経済活動を保つうえでも「真の」感染者数を減らすことが大事なのだということは、もっと徹底して叫ばれるべきではないだろうか。

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2020年8月26日 (水)

8月23日・日曜の競馬

 自宅マンション前でエレベーターを待っていたら、後ろから荷物配送のお兄さんに、「あのー、すみません・・・」と声を掛けられた。「あ、競馬ファンかな?予想TV見てますよと来るんだろうな、しかしこんなところで困ったな」と一瞬のうちに考えていたら「バッグに大きな虫がついてますよ」と。
 びっくりして見下ろすと、大きなショウリョウバッタが今まさに手提げバッグの中に入ろうとしているところ。慌てて近くの植え込みに走り、草の葉に移してやった。それにしても、見事な大きさのショウリョウバッタだった。
ちなみにショウリョウバッタは、精霊バッタなのだそうで、精霊船と形が似ていることと、お盆の頃から出始めることを重ねて命名されたそうである。私が子供の頃は、千葉では「キチキチバッタ」と呼んでいた。大きいのはメス。ちなみに、私はバッタは平気だが、カマキリだったらパニックになっていただろう(情けない)。

 

 23日の日曜、2R過ぎだったか、小倉の大雨には言葉を失った。それほど長い時間降ったわけではないようだが、勢いがゲリラ並みで、終日馬場に影響が残った。これで北九州記念はかなり様相が異なることに。馬券を前日に買っている弱み、もう変えようがない。後出しにはなってしまうが、時計が掛かっての差し競馬ならレッドアンシェルだよなあ・・・と。

 

 その北九州記念は、前に行った組が全滅する中、モズスーパーフレアの強さばかりが目立った。勝ちはないとは思っていたが、この2着のなり方(?)は想定以上だった。レッドアンシェルは馬場と展開が味方した。

 

 札幌記念は、前に行くとラッキーライラックは良さが出ない云々とレース後に調教師のコメントがあった。確かにそれもあるのだろうけど、それにしてもあの楽な展開ながら、早々に手が動いて直線後半あっさり止まってしまうと、デキや体調面に敗因を求める方が自然のようにも思える。能力ではないのはもちろんだ。
 勝ったノームコアは勝つだけの力も適性もあるが、鞍上のいかにもノリさん・・・の手綱はさすが。2着ペルシアンナイトは去年本命にした馬だから、走られても不思議ではないが、ラッキーがまともならその前に来ることはないと思っていたし、大敗続きで馬のピークが終わったと決めつけたので仕方ない。期待したイェッツトは頑張って4着馬と僅差の5着も、最初から直線勝負の決め打ちをしたのは勿体なかった気もする。

 

 今週は土日ともに各場でキズナ産駒が大爆発した。芝ダート問わず6勝は凄い。
 日曜の馬券はほとんど良いところなし。新潟の阿賀野川特別の3連単と、クローバー賞の3連単くらい。番組の狙い目・小倉10Rの◎グアンは思いのほか売れてしまったし、そもそも2着までは堅いとみて総流しに近い馬連の内の、気のない元取り買いのところが来てしまって、このレースについては行ってこいにしかならず。
 
 次週登録見て、ヨカヨカがひまわり賞に登録していると知り驚く。てっきり小倉2歳S直行かと思っていた。フェニックス→ひまわり→小倉2歳と中1週+連闘で行くのか、あるいはひまわり勝ちで止めておくのか分からないが、今回も牝馬がこの時期57キロを背負うことを考えると、勝手な外野の意見としては、今週はやめて小倉2歳へ行ってほしいと思うのだが・・・失礼ながら能力がひと夏で終わってしまう恐れがないわけではない。九州産だし、そこも含めての陣営の覚悟だろうけど。

 

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2020年8月25日 (火)

8月22日・土曜の競馬

川崎競馬が、騎手のコロナ陽性反応を受けて実施した、所属騎手PCR検査の結果待ちということで開催を一時中止。遅かれ早かれこういう事態は想定していた人は少なくなかったと思うが、とうとう来るべきものが来たかという感じ。中央競馬も、同様の事態が発生した場合を想定し、対応をしっかり採っていただきたい。と同時に、感染した騎手が重症化しないことを祈るのみ。(調教師にも1名感染が公表されている)

 19日の水曜はYouTubeチャンネルの撮影を自宅で。あとはメルマガ原稿。20日は共同通信の出稿と、競馬の天才の連載原稿。あっという間にまた週末となり新潟へ。
 ホテルで夜中に石臼を挽くような音が。隣室のいびきだ。これが一定のテンポがキープされているならまだ慣れもするのだが、スクラッチ入れてるように止まったり再開したりで展開が甚だ気になる。なかなか眠れずえらい迷惑を被った。
しかもやっと寝付いたものの、眠りが浅く変な夢で目覚めてしまう。なぜか四谷駅へ降りたらカバンを車内に忘れていて、慌てて戻ろうとしたが間に合わず、駅の事務室へ駆け込み急いで事情を説明したところで、そこが営団四ツ谷駅の事務室で「あ、しまった、俺が乗っていたのはJRだった」と飛び出しJR事務室へ向かおうとするも、とても急な坂道で行けども行けども辿り着かず焦る・・・という内容だった。夢だから整合性がないのは仕方ないとして、なぜJRに乗ってたのに最寄りの事務室が営団なのか、なぜ自分にあまり用の無い四ツ谷駅だったのか、そして最後の坂道は何の暗喩なのか、気になりだしたらすっかり外は明るくなっていた。

天気予報では土曜の新潟下越地方はピーカンのはずだったが、朝は空一面雲に覆われていて、風が少し強め、長袖で良いくらい。だが競馬場に着いて、1Rの障害戦が終わったくらいから急に気温が上がって青空の面積が広がり、風向きは到着時の真逆に替わって直線追い風に。夏の真っ青な空とまではいかなかったが、どう見ても晴れという天候になった。福島競馬から数えて、土曜に私が居る開催場がハッキリと晴れたのは実は今夏初めてのこと。長いトンネルをくぐったような気分。

しかし馬券は空と同じわけにはいかず。午前中はソコソコだったが、ラジオ担当の7R以降は全く空振り。7Rは◎ベテザンジュ勝つが、2着トレベーラが買えず。8Rは単勝200倍台のマリノスピカがスロー逃げ切り。前が密になっていたので、差し馬たちの鞍上が、ペースは速いと勘違いしたのであろう、控えすぎた。テンの3Fが実は未勝利並みの時計、勝ち時計も同様で、この低調な決着に持ち込んだ木幡巧騎手の大勝利(一部の雑誌でHペースになっているのは疑問)。9Rは展望でモレッキに要注意と言ったものの、堅い軸と信じていたベルジュネスが全く良いところなく終わってしまって何にもならず。
終わってすぐに東京へ向けて出発。車内で競馬予想TVの狙い目を選び、遅めの昼飯をキオスクで買ったお握りとサンドイッチで済ませ、耳はradikoで中継を。日本海Sはよもやの超ハイペース・ズブズブ決着で手も足も出ず。メインは新潟だけ購入で、勝負は小倉の最終だったが、◎ノボリレーヴも〇アールロッソもどこにもいなかった。後日VTRを見ると、ノボリは内で詰まって脚を余す。だがそもそも勝ち馬と3着馬がノーマークだから仕方ない。
それにしても土日共に、ハイペースの前崩れのレースがやたらと目立った気がする。

競馬予想TV終えて外へ出るとお台場は雷雨。むせ返るような湿気、帰宅して2時近くまで予想原稿を書いて気を失うように就寝。前夜の反動が大きかった。


 

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2020年8月20日 (木)

新型コロナウイルス、深刻化から半年

幸い、私はまだ今夏の地方移動で嫌な目に遭ったことはないけれど、某TM氏は新潟でタクシーに乗って、それまで普通の対応で会話していたのに東京から来たと分かったら、途端にしゃべらないようにと言われ、車内は一切無言になったとのこと。まあそれも仕方ないだろう。降ろされなかっただけよかったのかもしれない。新潟県内のニュースでのコロナ報道で、県内感染者の大半が東京由来(帰省者が実家の家族へ、あるいは東京からの客がキャバクラで移したなど)と伝えられている状況だから、県内在住者にしてみれば多少過剰な対応になったところで、こちらも何も言えない。

 日本で感染状況が切実なものとなってから、ほぼ半年が経過した。現在までの、新型コロナウイルスについての知識や周辺の状況を、自分の確認も兼ねてまとめておくことにする。自分の意見や見解は加えず、事実関係のみを客観的に並べることにする。恐縮だが関心がおありの方は、ご自身で確認されたい。内容について責任は取らない。

◆当初は接触感染の方がメインと伝えられていたが、その後の調査により、接触感染ももちろん少なくないものの、この爆発的拡大は、空気中の飛沫感染の方に負っていることが分かってきた。合唱団、カラオケ、舞台演劇、スポーツ関係の罹患が多いのも、呼気を強く出すことが原因とみられている。

◆そのため、手洗いはもちろんだが、当初以上に換気の有効性が高まっている。

◆ウイルスを滅菌させるためのアルコールスプレーやジェルは、65%以上の濃度がないと感染防御についての効果を認めにくい。空気除菌剤については、懐疑的な声もあり、治験の整理が望まれる。

◆感染力は、発症2日前くらいから出て、前日がピークになると考えられている。患者の43%が、無症状感染者からのものであるという海外からの調査報告もある。発症後は2日目を過ぎると緩やかに感染力が低下し、7日目をすぎるとかなりリスクは下がる。もちろん感染させないというわけではない。

◆当初は分かっていなかったが、全年代において、深刻な後遺症が長く残る事例が増えていることが世界中から報告されている。心筋炎や血管炎、血栓など、予後に爆弾を抱えることになるケースが出ており、ここが他の感染症との大きな違いである。後遺症の出る出ないは、基礎疾患の有無とは関係ない。

◆PCR検査については、コメンテイターレベルの肩書メインの医師よりも、検査技師や臨床担当者の知識の方が遥かに正確である。
非感染者が陽性と出てしまう「偽陽性」の確率はほぼゼロに等しく、感染者が陰性と出てしまう確率(偽陰性)は25%前後ある。しかし現状はこれが最も正確な検査であり、偽陰性を減らすためにも複数回の積極的な検査が望ましい。
また現在はPCRをさらに発展させた検査法がコロナにも通用することが判明し、90%の確率まで上がることが分かっている(LAMP法、CRISP法など)。拡充が望まれるが、なぜか報道はあまりされていない。海外では日本製のこうした方式の検査機器が貢献している。

◆感染押さえ込みに成功している国は、例外なく検査を拡充した国である。

◆医師会や、一部の自治体の尽力がきっかけとなり、やっと保健所を通さない検査が受けられるようになりつつあるが、それでもまだ保健所経由しかできない地域では検査まで待たされたり、有症状者でありながら検査ができなかったりするケースが少なくない。(ここだけ私の意見→日本の最大の問題点は、全員受けさせるか否かということ以前に、症状があろうがなかろうが受けたい人が受けられない、この1点に尽きると思う)

◆日本では、自発的に希望する人を検査したり、また無症状の医療従事者や介護職などが自衛のために「公費で」受けられるようになったりするためには、感染症に関する法改正が必要で、国会を経ることになるが、開かれないまま時間が経過している。

◆専門者委員会6名のうち3名は、厚労省下部組織の医師か、元医系技官であり、純粋に研究者と呼べる地位ではなかった。また彼らの一部の経営する病院には、公費で補助が入っている。

◆病床確保のためのホテル借り上げが、再拡大を受けても一時期停滞していた。これが今大都市での病床不足につながっている。

◆日本は、感染を自己責任と考える人の割合が、先進国の中で異常に高い。

以上。

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2020年8月19日 (水)

8月16日・日曜の競馬

 日曜はもう、朝9時半からラジオ日本を点け放しで夕方まで競馬というのがパターン化した。ただこの流れはあっという間に1日が終わる。競馬場にいた方が時間はゆっくり過ぎる感じだ。
 
のっけから珍しい事象が。土曜に小倉1Rで障害未勝利戦を勝った大江原騎手が、日曜は新潟1Rで障害未勝利戦を勝つ。異なる場での同一レース順障害勝利は、ありそうでなかなかお目に掛かれない。調べる気ないけど。

 新潟5Rには、ツイッターでいらん告知してしまったピュアブラッドのデビュー戦。まあPОGだから遊びであるわけで、走れば万歳、ダメでもそんなにがっかりしては失礼なのだが、スタートからミスをして全く良いところなく終わってしまった。まだレースを分かってない感じで、デビューが早すぎたという印象。しっかり調教を積んで立て直してきてほしい。
 
 この日は亀谷氏のサロンにリモート出演。14時から最終回顧まで。特に良いところを見せるわけでもなかった。
 小倉記念のアールスターをお宝馬指名していたので、これが勝ったのがせめてもの救いだが、ヒモはとても買えない。亀ちゃんはもっと凄く、アールスター本命で馬連総流しで的中させていた。
 それにしても、ロードクエストがあそこまで強気に動いていなかったら、ランブリングアレーは3着は外していなかったと思う。負けて強しだが・・・。アウトライアーズやアメリカズカップは展開以外はちょっと理解不能だ。
 長岡騎手の手綱は本当に素晴らしかった。杉山晴厩舎といえばケイティブレイブでのコンビ。昔の厩舎と騎手の信頼関係を見る思い。

 関屋記念は、穴で期待していたミラアイトーンが健闘してくれたものの、軸に推したクリノガウディーが大失速。ラジオ日本検量室レポートでは、レース後半からノドが鳴りだし呼吸が苦しそうだったということで、内視鏡検査を行うそうだ。これはもう運が悪かったとしか言いようがない。とはいっても、サトノアーサーは自分の元PОG馬ながら完全に無視していたので、クリノが無事でも何も取れなかった公算大。トロワゼトワルはハイペースの逃げ馬だから2着粘り込みは分かるとして、サトノは予想段階では完全に無視だった。左回りの長い直線と時計の出すぎない馬場、そして展開が全てハマった。ここ2,3週精彩を欠いていた戸崎騎手がいきなりの重賞勝ちもびっくり。
 この週通して凄かったのは札幌の横山武史騎手。土曜5勝の日曜3勝、関東リーディングへ独走態勢を築きつつある。
 とにかく自分としては何の盛り上がりも見せ場もない酷い週だった。空虚さだけを噛みしめて終了。

 今週末は、競馬予想TVがある。サマーシリーズ最終戦。自分としては回収率100%復帰目前なので、そこを目指して頑張るつもり。またYouTubeチャンネルはおそらく金曜夜に、札幌記念で狙いたい2頭を公開したものがアップされるはずなのでよろしくお願い致します。収録は水曜に済ませた。
ラジオ日本はいつも通り13時から14時半、新潟→お台場の飛び出し移動も今年はこれが最後。ひと踏ん張りである。

 ただ問題は天気。札幌はどこを見ても土日晴れ予報だが、新潟はある天気予報では土日傘マーク、別のものでは土曜晴れて30度超えも、日曜に雨予報。新潟は天気によって風向きが全く逆になることが多いので、向きと強さによっては先週土曜のように結果を大きく左右することになる・・・・。
もっと困るのは小倉で、今見たテレビ某局の予報士は西日本全体が土日雨と言っていたが、ヤフーでは連日晴れての猛暑日予報。雨と言っていた予報の根拠は、四国沖で熱帯低気圧が発生するとのことだったが・・・。北九州記念は雨が降ると降らないのとでは普通のレース以上に予想に影響が出てくるため、予想以上に気を揉むことになる。
天気と戦うだけムダ、結局決め打ちしかなく、天気予想が当たればいいのだが、外れたらレース予想も道連れのパターンになりそう。まさに運を天に任せる感じだ。競馬予想TVのОプロデューサーは、競馬予想家は天気が読めて一人前と言っていたが、ここ数年の天気は読みようがない。

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2020年8月18日 (火)

8月15日・土曜の競馬

 8月14日の金曜は、荷物を抱えてフーフー言いながら、猛暑の中をまず東京女子医大病院で定期検査。甲状腺の数値はさらに改善しており、春先の甲状腺炎のダメージは完全に抜けた。あとは単に持病の亢進症の治療を継続する流れに戻る。
 四ツ谷駅から東京駅へ移動し、新幹線で新潟へ。お盆とあって、これまでより少し人出はあったが、それでも例年とは比べるまでもない。
 ホテルにチェックインし、予想原稿を書いていると某スタッフから電話があり、栗東トレセンの火災を知る。慌てて情報を収集すると、当初はそれほどの重大事とは思われなかったが、時間の経過と共に悲惨な状況が報道からも、個人的な情報網からも入ってきた。詳細は繰り返さない。絶命した5頭を悼み、また甚大な被害を受けた村山厩舎の1日も早い復元を祈るのみ。さらに精神的なダメージを受けたであろう周辺の馬たちに、トラウマが残らないことも願う。

 

 翌日は天気予報がハズレ、日中は全く雨が降らず。未明の雨も小雨程度だったそうだ。もっと渋ることを想定していただけに面食らったが、それよりも最後の直線で向かいとなる風の強さが大きく結果を分けた1日だったと思う。
 ツイートしたように、場内には半旗が掲げられた。終戦の日だからだが、それにも増して前夜の大惨事への追悼として象徴的だった。

 

 この日から、新潟競馬場では、マスコミ各社のお世話をしてくれる、地元在住の従事員さんの待機室への入室が禁止された。東京から来ている報道陣による感染拡大を防ぐため。むしろこの状況でも業務を継続してくれるだけでも有難い。

 

 小倉の2R、タマモショータイムが出した3歳未勝利戦1分7秒1には驚きの声が。大変な高速馬場となっているようだ。アグネスワールドがもし今日走ったらどれだけの時計が出るのかとひとしきり話題に。

 

 新潟5Rの新馬戦の馬名にニヤリ。キャメルクラッチは、分かる人には分かるだろう。プロレス以外の局面では使いようがない言葉なので、間違いなくオーナー氏はファンなのだろう。実質、ザ・シークがオリジネイターとなって、引退と同時に使い手が激減した、一代の名技だった。
さらにこのレースには、マイネルダグラスという馬も出走。一見何の変哲もないマイネル馬に見えるが、マイケルダグラスを意識したダジャレ馬名の側面もあるんじゃないか?

 

 フェニックス賞は注目の的、ヨカヨカが逃げ切り勝ち。この日の馬場を思えば、時計はさほど傑出はしていないし、逃げ切り方も煮え切らなかったが、直線で少しモタモタした脚さばきには新馬戦の反動があったのか、あるいは中1週で向かうであろう小倉2歳Sへ向けてお釣りを残しての追いだったのか。ともあれ、連勝により本番へ向けて大きな話題ができた。

 

 ラジオ担当は7Rから9R。7Rは誰でも当たるド人気決着。8Rは◎ヨシオドライヴがスタートで躓き、挽回追走で脚を使って直線バッタリ。9Rは◎ネバーゴーンアウトが終始シンガリ付近で何もできず。狙い過ぎだったか。
 この日はメインレース終了まで放送ブースに残って観戦。10R新発田城特別は、勝利目前の岩田康誠騎手を、息子の望来騎手騎乗のアーデンフォレストが強襲してハナ差交わした。レース後どんな会話を交わしたのか、想像しないわけにはいかない。
11Rの上越Sは、自信があった◎シスルが、先行好位から3角すぎに怪しい手応えとなり、直線は下がっていく一方。夏はたいてい休んでいた馬で、過去1走も良いところなしだっただけに、夏場が全くダメな馬を選んでしまったのかもしれない。
小倉のメインの馬連と3連複、新潟最終のワイド2点取りはできたが帳尻合わせに留まりマイナス。やや暗い気分で帰京。東京駅のホームに降りた途端の押さえ込まれるような暑さは、2時間少し前にいた新潟との差が歴然。マスク関係なく息苦しくなった。

 

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2020年8月13日 (木)

暑いのでこれでも

いつも暑苦しいことを書いているので、たまには趣向を替えまして。 音で残暑お見舞いです。YouTubeに著作権を使用許諾している音源から選ぶため少し苦労しましたが。 テーマは、今年はどこにも行かない、行けない方が大半なので、都市に閉じ込められた夏のイメージ。おっさんが選ぶので3曲ともとても古いです。

1曲目はクールアンドザギャングのインスト「サマーマッドネス」。東京での暑苦しい夜中にも、真昼にセミ時雨しか聞こえない静寂にもハマる感じで。

 

 

 

2曲目はソウルⅡソウルからこれ。90年代初期のクラブシーンで大ヒットした「ゲット・ア・ライフ」。冒頭からヒグラシとかウマオイとかの鳴き音が重なりそうだと思うのは自分だけ?

 

最後は日本からスチャダラパーのこれ。行き場の無さを表して、淀み感がサイコー。

 

 

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2020年8月13日 (木)

8月15日を前に

お盆の時期。こんな状況でも、日本の夏といえばやはりお盆は象徴的な行事。今年の1月に亡くなった伯父の新盆法要が、月曜に千葉の北総地域の某所自宅で行われた。田舎、かつ高齢者が大半(出席者の中で私が若い方から2,3番目という状況)では、さすがにこの感染状況の東京から参加はできない。LINEによる中継を従姉が提案してくれて、こちらは自宅からその映像を見ながら参加させてもらった。リモート法事というやつだ。焼香合掌の順番も取ってもらい。私の焼香順の時は数十秒間、仏壇を映してくれていた。こんなスタイルでも参加できてよかった。
 日本のお盆といえば、終戦記念日も重なる。今年は75年目。当日は忙しいので今回はこれについて書く。

 以前にも触れたかもしれないが、現在90歳の老父は昭和20年当時は予科練にいた。霞ヶ浦で訓練を受けて、木更津へ移動して、いざ出撃命令か、というところで終戦を迎えた。1週間前に木更津へ移動した人たちはおそらく玉砕してしまったそうで、間一髪のところで命を繋いだことになる。飛行訓練が足らないまま突然移動命令が出たので、これでは相手への攻撃なんて無理で無駄死にするだろうと思っていたそうだ。
 父が生き残れたのは運が良かったとしか言いようがない。だが戦闘や被爆で命を落とした方々については、運で片づけてはいけない。国の間違った政策や、戦争で濡れ手に粟となる一握りの階層や一部の業界の欲、軍部の面子だけで莫大な人命が失われたのだから。これは日本に限らず、戦争というものすべてに共通したことだ(宗教への狂信などが理由になったケースもあるが)。

 亡くなった軍人ばかりを持ち上げて、戦争に殺された庶民への弔意や哀悼が蔑ろにされているのは昔も今も変わらない。靖国神社に政治家が参拝する行為自体を、個人的には否定はしないが、ただそれは、英霊に感謝するなどという薄っぺらい理屈からではなく、そこに眠る人々が国家の犠牲となり生きられなかったことに思いを馳せ、同じ権力を持つ者として、過去の権力者が命を捨てさせたことに対し「申し訳ない」と謝り、2度と同じ思いを国民にさせないと誓うことが目的であるべきなのではなかろうか?
 
 この考えが正しいとかいうことではなく、子供の頃から、時々父より聞かされてきた予科練での話、防空壕を逃げ惑った亡母の戦争体験(竹槍訓練云々、軽かったとはいえ爆撃での身近な死など)を基に、私が個人的に形成した戦争観である。この時世だけに改めて書き留めてみた。

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2020年8月12日 (水)

8月8日後半と9日・日曜の競馬

 土曜は直線競馬が組まれていなかった。これは2014年以来のことだそうだ。だがこの夏開催は、これまでずっと1日ひと鞍は組まれていた直線競馬がない日が多いのだ。8月15,22,9月5日も組まれてない。いずれも私が現地にいる土曜だ。となると、私が今年じかに直線競馬を見られるのは29日だけとなる。しかし皆さんは競馬自体を直接見られないのだから、贅沢を言ってはいけない。
 ただこの日は雨に煙り、直線競馬のスタート地点はおろか、外回りの一番遠いところも見えづらかった。実況する方の身になれば、直線競馬がなかったのはむしろ好都合だったかもしれない。

 札幌9Rを忘れていた。アラスカは放馬していた時間がけっこう長く、間違いなく除外だと思っていたら出走、しかもマクってしれっと勝ってしまった。まくり脚は父のオルフェーヴルにも、姉のリスグラシューにも似ているが、このお転婆さ加減はやはり父譲りか。さすがに次は少し間隔を空けた方がいいと思うが、楽しみな馬が上がってきた。小回りなら準オープンは確実、オープン入りも可能性大だろう。
 11R以降の競馬はタクシー車内や新潟駅でラジオ。新潟メインは◎スパイラルダイブがとてももったいない競馬。札幌最終はドゥシャンパーニュが動かず、いくら勝ったフィルムフェストが〇でも馬券にならなかった。

 フジテレビに入ったのは18時半頃。そこから買い目を組み立てて、事前にPATで購入したりしていると、あっという間に本番となる。この日から、スタッフはマスクに加えて、フェイスシールド着用が決まりとなったそうだ。アクリル板、出演者同士の距離設定など、感染防止策はしばらく厳しいままとなるだろう。関西在住勢がスタジオに来られるのはいつの日か。

 日曜の新潟は芝が不良になった。12年ぶりとのこと。
ツイッターにも未練がましく出したように、午前中から3連複の大きめの配当がかすり続けた。新潟2Rはファスタザウィンドがハナ差4着。3着確保なら3連複は720倍だった。3Rはハナ差4着シャトンが3着なら301倍だった。共に複数百円持っていたので、悶絶するしかない。
 その後はすっかりやる気を失くす。テレビの狙い目にした新潟9Rも、さんざんツイッターでボヤいたように、てっきり人気薄と決め込んでいたポートナイトサイトが2番人気に支持されてしまい、当たっても何にもならなくなってしまった。
史上初の父子3名同時騎乗となったエルムSは、3連単を300円当てても、3着が人気の一角アナザートゥルースでは特に波も立たず。
波乱を期待していたレパードSは、◎ライトウォーリアがいつもより押っ付けていた上に、4角前でラインベックにぶつけられた時点で戦意喪失になっていたように見えた。前走でお世話になったケンシンコウに、ここでは△しか打てなかったが、まさか逃げるとは。丸山騎手の戦法には脱帽。土日共に新潟ダート1800mはエーピーインディ系祭りで、パイロやカジノドライヴ産駒が来まくっていたが、同系マジェスティックウォリアーには微笑まず。結局ここもパイロで1,3着だった。

 最後にお知らせ関係。月刊・競馬の天才9月号は13日発売です。
 競馬予想TV、私は次回22日に出演。この日がサマーシリーズ最終日となります。番組は29日、9月5日と休止です。
 ラジオ日本は、引き続き13時から14時半を担当します。

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2020年8月11日 (火)

8月8日・土曜の競馬途中まで

金曜はお昼過ぎに出て新潟移動。私の乗った上越新幹線車両の乗車率は6割くらいで、帰省と思しき家族連れも意外と多かった。新幹線内ではマスクを外す人が3割くらいいた感じで意外。彼らがしゃべらないのならいいのだが、そういうわけにはいかなかった。新幹線の高い換気能力に感謝。

 この日は古町に投宿。いつもなら新潟祭りの週だが、もちろん今年は中止。しかも天気が悪く、傘が手放せない。おまけに肌寒い。半袖では厳しいと感じた。
 ホテルではまずリモコン類と机を消毒。慣れてしまえば別に煩わしくはない。話は逸れるが、衛生面を考えると、これまでたとえば飲食店で、店員氏がこちらに出す食品の上で「おまちどうさま」とか「いらっしゃいませ」と叫んでいるのが昔から気になって仕方なかったのだけど(もちろんすべての飲食店というわけではない。気を遣ってくれていた店の方が多いが)、今は発声そのものをしなくなったり、マスクのおかげでかなりスプラッシュが軽減されたりしているのは、好ましいことだと個人的には思っている。

 土曜は朝から本降り。弱まることはあっても、波状的にまた急に強くなるの繰り返しだった。相変わらず肌寒く、ニルススタンド5Fの放送席は23度を超えなかった。雨はその後も同様の状況で、芝は稍重から重へ。時計は良馬場より中距離で1秒少し掛かるくらい。ダートはもともと、稍重くらいでは良馬場と時計の出方が変わらないのが新潟なのだが、この日はさすがに1800mで1秒少し速かった。
 11時に、来週からの有観客開催再開が中止となったという正式発表がJRAからあった。実は木曜の段階で、各マスコミには、状況の変化が想定されるので、有観客開催再開をネタにしないようにという通達があったとのこと。その段階で、危ぶむ声は出ていた。
 現在の感染状況を考えると、よほどのことがない限り、年内の4大場での有観客は無理なのではないかと個人的に思う。ローカルであっても、開催地を踏まえれば秋の福島か新潟でやれるかどうか、といったところではないだろうか。新潟競馬場スタンド内には、再開に備えていろいろな案内表示(券売機の間隔を空けた立ち位置マークや注意喚起など)も出ていたのだが・・・・残念。

 午前中は新潟4R。初出走のヴェルザスカか・・・。最初◎にしようかと思って、結局★に留めてしまったメイショウコホクに予定通り◎を打てて、この時期の3歳未勝利戦だからと初出走馬に△を回しておけば、21万の3連複は行けたのか・・・。狙った◎ダイワセントライトは、下げたのがもったいなさすぎ。この日の馬場で、かつ内回りで、4角シンガリからの追い込みで10頭抜いてきたのだから繰り返すが勿体ない。普通の位置取りならどうだったか。脚さえタメられれば、中団だろうとシンガリだろうと同じように伸びるのが今の競馬である。

 解説は7Rから。◎タイセイシリウス、前に行くと思って狙ったのにまさかの待機策。もう少し出してくれても・・・。8Rは誰でも取れるレースを素直に。9Rは人気馬2頭が不甲斐ない内容。今年はここで早めに賞金積んで・・・の好素材レースかとも思ったが、そうはならない感じ。ただこの時間帯になると道悪適性の差も少しずつ出てきていた。
 9R終わって、飛び出しで新潟駅へ。幸いにも移動時間には雨が上がった。長くなってきたので以降のことは次回に。

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2020年8月 6日 (木)

8月2日・日曜の競馬

 金曜泊の部屋番号が1111ながら、何も良いことがなかった土曜の競馬。しかし日曜になっても何も変わらず、いたずらに空振りを続けるのみだった。

あ、唯一良かったことは、新潟から帰宅したら、競馬ラボを通じて、岡田牧雄さんからデアリングタクトの2冠達成記念タンブラーが届いていたこと。電話インタビューを3度ほどさせていただいたことがあるのだが、そんな薄いご縁ながらお裾分けして頂き恐縮しきり。使うべきか飾るべきか・・・。冷たいビールが合いそうな、メタリックなタンブラー。

 午前中は、札幌競馬の馬券は買わずおとなしくしていた。新潟でまず勝負は5R、まさかジネストラが3着を外すとは思わなかった。ハヴァスも上位評価していたのに・・。
 札幌の新馬戦は、バニシングポイントがぶっちぎりの逃げ切り。ハナ主張し、その後ぐっと緩ませて、また速めるという自在な対応は新馬らしからぬものではあったが、次走がもし札幌2歳Sだと、ペースもこんなものではないだろうし、若駒の場合、何かにハナを叩かれたり、絡まれたりしたら別馬になるのも珍しいことではない。次走が試金石となるだろう。

 新潟9Rの出雲崎特別は、オールザワールドの差し込みに賭けたが届かず4着。10Rの柳都Sは、10番人気キーフラッシュを対抗として、何とか3着は取ってくれたが、1,2着が人気で、1着馬とのワイド、安い3連単ではツイッターで喜んだほどには儲からない。それまでが酷かったからツイッターで必要以上に騒いでしまった・・・。

 関越Sは本線ゲットも堅すぎ、クイーンSはお手上げの結果。◎フェアリーポルカの18キロ増には面食らったが、数字ほど太いとは思えず、負け方は同じ休み明けの愛知杯と似ていて、1回使わないとメンタルがピリッとしてこないのだろう。距離もこなせるし、中山も良い血統なので、次走敢えてオールカマーあたりにぶつけても面白いかもしれない。
 ヴイクトワールピサ産駒が良いのは分かっていたが、レッドアネモスではなくサムシングジャストをヒモに選んでしまった。★アロハリリーは狙いすぎたか。

 札幌最終は◎ソウルトレイン勝利も、2着は低めの評価△プレトリア、3着馬抜けで馬連しか取れず。新潟最終は手も足も出ずで惨敗の1日だった。

 終わって千秋楽を見る、照ノ富士が御嶽海を一方的に寄り切り、意外とあっさり優勝を決めた。決定戦には持ち込ませないという強い意志と集中力、土曜に負けたことで却って落ち着きと割り切りが出たのではと映る表情。それにしても大けがと重なる病から、よくここまで戻ったものだ。ただ本当にきつくなるのは来場所だろう。

 東京のコロナ感染者は300台でも驚かなくなってしまった。イソジン騒動も酷いが、NHKがニュースで東京医師会が会見で国会開催を要求したことをカットしたのも相当酷い。あの会見の大きな主題はこれだろう。籾井会長時代よりさらに劣化し、政権におもねって憚らないようになってしまった。報道だから政権批判はしなくていいが、せめて事実を克明に伝えるのがNHK報道の義務だ。政治部は例のフェイスシールド会食集合といい、壊れてしまった。

 さて間もなく週末、今週の競馬は北海道の雨が心配だ。新潟も、不安定ではあるようだ。

 土曜のラジオ日本は13時から14時半、今週は競馬予想TVがあるので飛び出しの移動となる。なお今日(木曜)、フジサンケイクラシックゴルフの開催が正式発表されたので9月5日の競馬予想TVは休止決定。サマーシリーズは22日で終了の短期決戦となりました。

 YouTubeチャンネルは夏季特別編の第2回が公開中です。近々第3回もアップされると思います。また、YGGさんの1歳馬募集パンフレットの血統解説を書かせて頂きました。

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2020年8月 5日 (水)

臨時投稿・甲状腺疾患自衛のために

自分がこの病気の代表者づらする気は毛頭ないですが、曲がりなりにも20年以上治療を続けている人間として、今回のイソジン問題についてぜひとも知っておいて頂きたいことがあり、投稿します。

バセドウ病にせよ、橋本病にせよ、甲状腺炎にせよ、甲状腺腫瘍にせよ、持病があってすでに治療なさっている方は、主治医から間違いなく、イソジンを使ってはいけないと以前言われているはずなので、それを守り続けてください。

問題は、甲状腺疾患の自覚のない方、です。

ヨード摂取量の多い日本人には、実は隠れ甲状腺疾患持ちが多いと言われています。なんとなく疲れやすいとか、汗が冬場でも多いとか、急に太ったとか逆に痩せたとか、あるいは最も隠れてしまうのが、中年女性ののぼせや動悸などが更年期障害の一環として片付けられてしまっているケース。もちろん更年期障害の症状でもありますが、甲状腺の病気でも同じ症状が出ます。ドクターが疑いを持って、血液検査でチェックしてくれて発覚すればいいのですが、意識の低いドクターですと婦人科の処方や内科・循環器科の対症療法だけで放っておかれることがあります。なお更年期障害は、男性にもあります。

そのままでも支障がないくらい軽症のケースも多いのですが、長年にわたって放置し、進行してから中高年に近づいて実は甲状腺だったと発覚することも珍しくありません。

この「自覚のない、診断されていない甲状腺疾患持ち」の方が、今回のイソジン推奨を真に受けて常用するとどうなるか。

風邪などで喉が痛いときに、2,3日うがいしてみるくらいなら問題はないのですが、コロナ防御のために例えば1日3回のうがいを1ヶ月も2か月も続けたら・・・・。心悸亢進や発熱を発症し、体質によっては一気に狭心症や急性心不全の発作に移ることが懸念されます。こうなってから慌てて検査して、実は甲状腺疾患持ちだったと発覚しても、治療が容易ではなくなるし、最悪の場合は心臓発作で命を落とす恐れがあるのです。

私は医者ではないので、では甲状腺かどうか分からない方にどうしたらいいかという具体的な指示はできませんが、ただイソジンの継続使用はかなり危険を伴うことだけは申し上げておきたいです。(それとは別に、何らかの自覚症状があって不安な方は、1度血液検査で甲状腺数値のチェックをしてみることをお勧めします)

なお、甲状腺の病気は、今回の新型コロナにおける「重篤化する基礎疾患」の対象にはならないと、あくまで私の話ですが担当ドクターは言っていました。甲状腺からサイトカインストームを発症して、甲状腺クリーゼ(簡単に言うと甲状腺が暴走状態に陥り制御不能になり、高確率で死に至る症状)に及ぶことは考えづらく、症例の報告もないとのことです。だからといって安心はできませんが、甲状腺疾患持ちの方はその点は過剰に恐れず、引き続き予防に努めてください。

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2020年8月 3日 (月)

いつの間にやら8月に

 ADSLがあと3年半?で廃止されるということ、かつ今後当面リモート関係ツールの利用頻度も増えるだろうということで、先週、今更ではあるがプロバイダーを変えて光回線に乗り換えた。それに伴うメールアドレス変更のお知らせや、各サイト登録の切り替えなどに追われた1週間だった。

 30日はナッソーSが行われ、父ディープインパクトの命日に産駒の仏オークス馬ファンシーブルーが勝つという劇的な結果に。ディープの凄さもさることながら、29歳でまだ元気と伝えられるディープの母ウインドインハーヘアの偉大さはどうだと思わされる。なにせ、現役時は妊娠しながらアラルポカルを勝ったという女丈夫だ。ディープの能力はこの母に負うところがかなり大きいはずだ。そしてその母の能力をディープに効果的に伝えたのが、配合相手の良さを消さないサンデーサイレンスの血であることもまた言を待たない。

 31日は新潟へ。当日朝までは大雨が降っていたそうだが、私が到着した頃には夏空が広がっていた。少し蒸したが、不快ということはない。検温後チェックイン。
 土曜は10時のチェックアウト時刻直前に出発。昼飯を駅で買い込んでからタクシーで競馬場へ。アイビススタンドの裏を歩きながら、自分としては今年初めてのセミ時雨を聞いた。なお府中では、翌日結構な音量での合唱となっていた。
 
 それにしても関西馬が勝ちすぎる。1Rから10Rまで10連勝、うち1番人気が6勝を占める始末、これを掻い潜って少しでも効率の良い配当を目指すのはなかなか大変だ。また6鞍が関西ワンツー。人気薄目の関西馬を1番人気とどう絡めるかという、やや邪な?戦略が効果的と終わってから気づく日だった。
 しかしメインと最終は関東のワンツー。最終レースは関西馬が少数で人気薄ばかりだから仕方ないとはいえ、急に風向きが変わった。ちなみに日曜は関東5勝、関西7勝でほぼ拮抗。何事にも流れというか、潮目というものはあるのか。

 ラジオの担当は7Rから。◎アンコールプレスが全く良いところなく、ヒモヒモでアウト。8Rの新潟JSは誰でも取れる堅い馬券を無難に。ブラックワンダー石神のコンビが最終障害で落馬。馬は立って走ってきたが、石神騎手は足を押さえて悶絶しているように見えた。しかしケガは胸椎骨折とのこと・・・・。どうも今年の石神騎手はケガに祟られている。冗談抜きでお祓いでもした方がいいくらいだ。
 9Rは1,3着が無印でどうにもならない。◎サルサレイアが出遅れたことで、前がマイペースになってしまった。サルサが普通に先行すれば、前を残していないはずだ。ただ勝ったウインネプチューンは買える馬だったか。反省。
 11Rまで現地で見て帰宅の途に。12Rの直線競馬はラジオで。勝ち馬ヤマニンベリンダは対抗だったが、2着アングレームはない。◎ヒロミは追い込んできたようだが間に合わず。

 新幹線では目は明日の新聞、耳で相撲を聞きながら。照ノ富士が敗れたことで、結びの照強は自らの勝ち越しと、照ノ富士の援護射撃で絶対何かやってくると思った。朝乃山はどうしたことか、見え見えの変化から足取りをまともに食らってしまう。競馬の予想は当たらず、こんな予想はよく当たるのは困りものだ。賜杯の行方は日曜に持ち越し。

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