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2020年9月

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2020年9月30日 (水)

9月27日・日曜の競馬

いよいよ、東京と京都の開幕週から、JRAの有観客開催が、かなりの制限付きとはいえ再開される。細かい決まりがあるので、JRAのHPを熟読して頂きたい。事前に、今回開放される指定席の一部を予約購入した方が対象となる。
 実は土曜に、このあと感染状況によほどのことがなければ、水曜に再開へ向けた発表があるという話はメディアの間を駆け巡っていた。今度こそは夏の新潟のように直前で立ち消えにならないように祈るのみだ。

 日曜は当然ながらWINS自宅。1Rを木幡育也騎手、2Rがなんと11番人気で木幡初也騎手が勝ち、残る木幡巧也騎手もこのあと人気馬に複数乗っているので、3兄弟同一場同一日勝利の大偉業が達成できるムードが俄然(自分の中で)高まる。1倍台の圧倒的人気だった6Rのアポロティアモでは、逃げ切り寸前をクビ差差されて惜敗、しかし9Rのこちらも人気を背負ったハーモニーマゼランで達成。初也騎手の大穴勝ちの貢献が大。さすが長兄。

 PОG3位指名馬エンエルヴィエントが中京4Rでデビュー。逃げて直線パッタリ止まる。馬体はデキていたし、これは平坦向きスプリンターということなのだろう。
 
 この日、最も自信を持って勝負したのは中京10Rのフィールドセンスだったが・・・。好位3番手から直線伸びず。休み明けでも動けるし、体重も増減なし、敗因は思いつかないが、しいて言えば左回りなのだろうか・・・。
 
 なんといってもメインイベントは神戸新聞杯。コントレイルを見るためのレースと言っても過言ではない。馬体はさほど成長がなく、馬体も薄い印象だったが、レースは包まれて多少ハラハラさせつつも終わってみればワンサイド。メンタルが思った以上に強いことも証明してしまった。
無敗の三冠達成か否かは、距離云々よりも、大雨が降ったら?とか、バビットの逃げ方とか、そうした部分に掛かってきそうだ。そして何かあった場合に、ヴェルトライゼンデが脚をすくう可能性がないわけではないことが今回判明。反動が出ないといいけれど。
 トウカイテイオーの近親、ロバートソンキーが大健闘の3着。私のツイッターに、なんと以前にロバートソンキー(シンガポールにある地区)に住んでいたことがあるという方からのメッセージを頂いたが、その方はこれまたなんとこの馬を買わなかったそうだ・・・。(もしお読みなら、ネタにしてすみません)

 オールカマーは古馬GⅡにしては評価に困る凡戦内容。勝ったセンテリュオだけが差し込んできた。思った以上にパワーが備わってきたこと(さすがカンパニー、トーセンジョーダン一族)、そして2着カレンブーケドールがこうした馬場でも対応できたことが収穫と言えば言えるか。それにしてもミッキースワローはいくら休み明け動かないタイプと言ってもあんまりだったし、クレッシェンドラヴも何もしていない。

 馬券は1日中酷いものだった。馬の走りをくさすより、自分の馬券が最も何の収穫もなかった。千秋楽、正代が優勝を決めた一番の面白さだけがこの日の救い。幕下の宇良も6勝し、十両復帰。

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2020年9月29日 (火)

9月26日・土曜の競馬

 土曜は中山。朝の多摩地区は本降りの雨、船橋法典の駅では傘が要らない程度。肌寒い。風はほとんどなかったが、午後になると直線向かい風が少し出てきた。中山は晴れないとこの向きの風になることが多いようだ。
 移動中に聞いていたラジオ、中山3Rで1頭放馬したと。そのインパルスベルンがなんと7馬身差の圧勝。ホッコータルマエ産駒のJRA初勝利。ただ時計内容は、着差ほどには目立ったものではない。真価の判定は次走以降に委ねられる。なおタルマエ産駒は翌日中京でも勝ち上がり、あっさりと2勝。

 勝負レースと定めていた中京7R、○のサンライズラポールが勝ったが、◎メイショウウグイスがシンガリ負け。いつもは楽に前に行けるのが、18キロ増で、3角から追い通しに。こんなに太く出てくるとは・・・想定外で片づけてはいけないのだけど。

 目を惹かれたのは中京9Rヤマボウシ賞。デュアリストは本質的にはダート馬ではないと思うのだけど、レコードタイムでぶっちぎり。ミッキーアイル産駒には次々と面白い馬が出てくる。どこかで芝も試すか?
 中京メインの長篠Sも、勝負軸と定めた◎ファインフォース ファストフォースが14キロ増・・・。好位を伸びずバテずで回ってきただけ。疑って相手に留めたカレンモエが完勝、穴馬指名のシャンデリアムーンこそ3着に頑張ったが・・・。

 ラジオ担当は中山10Rから。10R九十九里特別は無難に△◎○で的中。人気の一角カンバラを嫌ったのが奏功した。
 中山11RはながつきS。前から思っていたのだが、今のJRAのレース編成は、似た名前のレースを同日同順(麻雀の役ではないw)に組むことが増えているような気がする。批判するわけではないが、ミスは確かに誘発されやすくなる。この日も某氏がながつきと長篠を取り違えていた。間違えた方が悪いと言えばそれまでなのだけど。
 で、ながつきSは◎ヒデノヴィーナス>▲ウルトラマリンを予想の主軸に置いて正解できた。△リュウノユキナ、○ルッジェーロと入った割にはあまりつかなかった。

 最終レースは◎ダンツエリーゼ、しかしスタート大きく出遅れてポツンしんがり、鞍上ノリだけに一度は諦めたが(笑)、4角手前から大外ブン回しのフットワークが久々に見るド迫力。あっという間に届いて差し切った。決して追い込みやすいラップ推移ではなく、脚力がとにかく凄まじかった。良いものを見られた。こういうレースを回顧できて、しかも的中できた時は、生放送のレース解説を務める上での喜びを感じる。
ただし配当には少し驚いた。発走15分前で▲テオレーマとの馬連は22倍あったのに、終わってみれば12倍ちょっとにまで落ちてしまっていた。まあWebしか買えないのと同然の今は珍しいことではないのだけど、それにしても・・・・。ダンツはずっと1番人気だったとはいえ、4倍近くあったのが最終的に2.8倍。これが大きかったか。
 ラジオは年に1回程度の担当3鞍全的中。気を良くして帰宅。相撲をradikoで聞きながら。

 今週末の予定です。
◆ラジオ日本は今週までは土曜14時半から16時半の担当です。
◆YouTubeチャンネルは、スプリンターズSを前編後編に分けて更新予定です。

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2020年9月25日 (金)

9月21日・月曜の競馬

月曜は、午前中は雲が多かったが、午後に入って秋空という言葉が似つかわしいコンディションとなった。午後に入り直線向かい風が強くなってきた。
 
 中京2Rはケルンクリエイターから入ってバットを長く持ったが失敗。もう1つの午前の山と踏んで配信した中山3Rは◎ジネストラ2着でなんとか引っ掛かった。
 ショックだったのは中山7Rの◎カインドリー。この日の勝負レースとして出してしまったが、驚くほどに動けず。レース後の藤田菜七子騎手のコメントも「負け過ぎ、ちょっと分からない」と言うほど。能力を出せばここでまず負けないはずだし、悪くても2着と信じていただけに・・・。反省があるとしたら、中3週で強めの稽古が1本もなかったあたりを危惧すべきだったか。

 中京10Rはクリスティとナンヨープランタンのワイドが意外についてくれたので少し助かったが、それ以外はチョコチョコ買ってハズレの繰り返し。放送に入っての中山10Rはマイネルステレールから穴を狙ってダメ。そもそもモクレレを切っていた。
 中京11Rは、メイショウ馬同士の意味不明の競り合いで乱ペースとなり、中京ダートには珍しいズブズブ決着に。メイショウソテツがかなり操縦しづらいところを見せており、武豊騎手と言えど操れなかった感じ。

 そしてお目当てのセントライト記念。前日の競馬予想TVでは「逃げない戦法を示唆してた」と言われたバビットだが、信じた通りスタートからハナ主張、スローに落としてその後ペースアップ、最後は強い向かい風で上がりは持ち上がらずも、3角からまくってきたサトノフラッグとの差を全く詰めさせることなく押し切った。東京競馬場の場合は「(府中)本町の駅まで走ってもそのまま」、中山だと「法典まで走ってもそのまま」というオールドファンの掛け声が出そうな直線だった。
 レース分析は詳しく書かないが、スピードに任せてハナ主張のタイプではないので、距離もこなすとは思っていた。ただ3000となるとこの馬に取っても未知数。確たる裏付けには乏しい。個人的には2週目下りで突き放す競馬ができれば面白いとは思っているが・・・。ただ、今回はこの馬の強さが、予想TVをはじめ予想のプロの人たちにも意外とまだ評価されてない部分があって、レース後に思えば配当的にオイシイところもあったが、菊花賞ではおそらく離れた2番人気あたりにはなりそうで、妙味は勝ち切った場合しかなくなってしまうのかもしれない。
 個人的な馬券としては、競馬予想TVで勝った馬券がすべてで、ハズレも致し方なし。もともと不確定要素が大きい2日前の購入を余儀なくされていたので、資金は入れないつもりでいたし、サトノもガロアも切り捨てていたので、当たりは望めなかった。単勝オッズが分かっていたら、単勝を買う手もあったのだが・・・。6倍近くもあるとはとても思えず、3番人気で4倍切るか切らないかの割れ加減だろうと高を括っていたのが失敗。

 中山12Rは、関西→関東で2週続けての連闘という珍しいパターンで臨んでいたジョーフォレストが被っていて、これは危険な人気馬と見ていたら、ねじ伏せるように勝たれてしまった。◎カモントゥミーは良いところなし、★グラウシュトラールはアタマ差2着に頑張ったのだが。

 最後に今週末の予定です。
◆ラジオ日本は土曜14時半から16時半の担当です。
◆YouTubeチャンネルは、神戸新聞杯でヒモ穴になり得る2頭をテーマに、土曜更新予定です。
◆競馬予想TV、次回は毎日王冠週です。10月は10,24,31日の担当となります。

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2020年9月24日 (木)

9月20日・日曜の競馬

これを書いているのは木曜昼前。フィエールマンがオールカマーを熱発で回避の報。おそらく有馬記念へ向けての逆算ステップだったと思うが、病気の程度が軽いとはいえ、始動が狂うのは痛手だろう。次走はどこになるだろうか。

先週日曜。前夜の天気予報が丸はずれで首都圏には雨が降らず。予想TVでは完全に日曜雨を前提に偉そうなことをしゃべってきたので、これはマズイ・・・。

中山5Rの新馬戦にはPОG指名馬セレンゲティが出走。良いポジションにいたが、4角でモタモタしている間に、勝ち馬にぶつけられてしまう。しかしそれほど大きな不利ではなく、その後全く挽回の色が見えなかったことの方が痛い。メリハリのない走りをするタイプで、レースで教えていくことがけっこうありそう。そしてその直後の6Rで、前年度の指名馬ナスノフォルテが勝つというこの巡り合わせ。

 この日の勝負レースとして配信したのは中京7R。ノルカソルカを本命にヤマニンマヒアとロードシャムロック馬連少し重ねる買い目でなんとかミッションクリア。3着にマルモネオフォースが粘れば、ワイドも重なったのだが贅沢は言うまい。

 中山9Rの鋸山特別、キタノオクトパスの強さは、2勝クラスとしては感動的ですらあった。スタート伸びあがったところでゲートが開いて大出遅れ、後方待機から大外をマクリ上げて、そのまま坂もものかは、脚は衰えず一気に突き放してしまった。無事ならまずは1700mの重賞は楽に勝てる。
 
自分の馬券はこのあとが大叩き。中京10Rは◎フィニフティ3着も2着馬が無し。ローズSは手も足も出ず。詳しい回顧はメルマガに書いたので繰り返さないが、リアアメリアには展開と、同じく前に行った馬の能力が低かったことも幸いしたし、やはり左回り巧者の感じは出てきている。クラヴァシュドールの止まり方は距離と見ていいだろう。それにしても◎フアナ、なぜポンと出たのにすぐ下げてしまったのか。コメントでは「出て行かなかった」とあるが・・・。3角手前ではペースも上がり、押っ付けてもさすがに位置が上がらない。まあ直線も伸び返すところが皆無で、コンディション自体最悪だったのだろう・・・。

 競馬予想TVでの勝負レースとしたのは、宣伝も兼ねて私にとって社杯みたいなものであるラジオ日本賞。リステッドでないのがおかしいくらいだ。△無▲で玉砕。逃げたラインカリーナ以外、前がそのまま残ってしまった。◎ハヤヤッコは直線入って少し窮屈なシーンもあったが、5着に流れ込んだだけ。この組み合わせは手が出ない。馬場の読み違えは関係なし。
 両最終も全くかすらずで、明日取り返したる!というファイトはなかなか湧かない。日曜が終わるとどうしても脱力感の方が大きい。相撲を見た後、軽く眠ったおかげで、予想原稿と、翌日のラジオの準備は無になってできたのだけど・・・。 

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2020年9月23日 (水)

9月19日・土曜の競馬

 9月14日からの1週間は通院ウィークとなり、たまたま以前から定期的に入れていた検査が重なった。目、内科、甲状腺。
 しかも3日間開催、そのうち2日は中山競馬場でラジオ、土曜夜は競馬予想TVと、かなり立て込んだ週末、あっという間に過ぎた。
 
 19日土曜は1日中曇り。肌寒さすら感じるほどだが、電車の中はカラカウア通りを歩いているのかというくらいの恰好(Tシャツ七分パンツ)の男性が意外と多かったことに驚く。女性もノースリーブが数名。なぜ皆さんこんなに寒さに強いの??
 午前は買いたいレースが中山2Rだけ。アームストロングから入って何もなし。
 
 中京は良馬場、砂煙が舞うダート。それに比べれば中山はまだ多少は雨の影響が残り、ダートの表面は黒ずみが目立った。芝は相変わらず時計が掛かっている。
 中京8Rの阪神JSはタガノエスプレッソが圧勝。平地障害両重賞制覇は史上13頭目とのこと。また5年10か月ぶりの重賞勝ちは、史上最長ブランクだそうだ。

 

 中山9Rは▲◎★、10Rは○△◎と連続で決まり、今週は上々かとほくそ笑んだが、後から見ると3日間のピークがここで終わってしまうとは思いもしなかった。しかも小さなピークだし。
 中京のケフェウスS(ウルトラセブンに出てきそうな星人の名前か)は、ヒンドゥタイムズ鉄板とみて、こことワイプティアーズの2頭軸で攻めたが、軸同士の3,4着争いという最も虚しい戦いを見せられ、1,2着馬は抜け。
 中山メインはもっと悲惨。4角までは内で絶好の手応えの◎ミヤビパーフェクトが、そこから外へ出すのに手間取って締められ、内ラチ沿いへ進もうとしたらぶつけられ、騎手が最後は諦めた感じ。手応え良いときほど、内で構えてはこうなるリスクがある。酷いものだった。結局ここから月曜まで歯止めが利かなかった。
 
 船橋法典から京葉線直通でりんかい線乗り換えの新木場駅、半年ぶりに行ったら新しくなっていて、いい意味でビックリ。ホーム内の食事、コンビニ店舗が使いやすくなった。
 予想TVを22時に終え、帰宅後25時すぎまで予想原稿を書いて就寝。

 

 最後にお世話になっている秀和システムから出版物のお知らせ。
【革命競馬】シリーズ最新刊!絶賛発売中
『もうアレコレ悩みません!リンク馬券術』 伊藤雨氷 本体1700円+税
(いわゆる出目本みたいです。)

 

『万馬券的中が止まらない!総流し馬券術』 星龍之介 本体1800円+税
(軸から総流しでヒモ穴をひっかける極意だそうです。)
※ご興味のある方は、Amazonなどで「秀和システム 革命競馬シリーズ」でご検索ください。

 

 

 

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2020年9月17日 (木)

競馬関係の雑記

 競馬関係で書き忘れたことがいくつかあったので、まとめて。

 

 ◆落馬で一時危篤だった、ドイツのミナリク騎手は一命を取り留め、療養生活を送っているようだが、その一方で残念な知らせが海外から届いた。ジャパンCやワールドスーパーJSなどでおなじみ、アイルランドで9回リーディングに輝いた名騎手、パトリック・スマレンがすい臓がんとの闘病生活の末、9月15日、43歳の若さで逝去した。

◆ドレッドノータスが腸閉塞のため急死。

◆ブラストワンピースは天皇賞秋へ向かうことが決まった。高速馬場や速い上がりへの対応が課題だけに?
またオールカマーにはフィエールマン、カレンブーケドール、ミッキースワローなど、好メンバーが揃いそうだ。

◆先週から馬場のクッション値が公表。時計の出方との間に、予想に影響を及ぼすような、何か有益な相関関係が出るかどうかはしばらく見ていく必要があるが、あくまで個人的には、これまでのように実際の時計の出方や気象条件を踏まえた、アナログな判断を重視したい。しかし、ふた昔前を思えば、いろいろ公開されるようになったのはまさに隔世の感。あとは厩舎の手間になるがチークPの使用発表義務化と、枠順の全レース(せめて重賞だけでも)木曜確定を。

◆中山の芝について書くのを忘れていた。日曜は天候が良くなり、土曜午後以降は乾く一方だったのだが、時計の出方は多少戻しただけ。これにはまた驚いた。例年の秋と違う芝作りとなったのは疑いないようだ。馬場造園課のコメントによれば、猛暑により芝の発育が良くないため、苦労したとのことで、おそらくは芝を手厚くケアしたために、夏後半に芝が一気に育ったことと、根や茎を保護する作業の上で馬場が一時的に柔らかくなったのかもしれない。2週目以降どうなるか、この推移はとても重要だ。今週末の3日間連続開催がずっと良馬場なら、月曜あたりはむしろ時計が速まる可能性もあるのでは。

◆紫苑Sの田辺騎手の勝利インタビュー、例年通り京都で行われる今年の秋華賞を阪神と勘違い。訂正されて笑いが起きていたが、間違えている人は意外とマスコミにもいそうで・・・。

◆先週土曜から再開されたパークウインズ、WINSの限定営業。飲料自動販売機以外の一切の販売はまだなく、新聞も売っていない。当日メインレースと前日発売レースのみの発売で、映像提供もオッズ提供も原則ない。それでも初日には、全国30か所で52400人が来場し(前年同日WINS比約20%)、約2億5900万の売り上げがあった(同比約7%)。おそらく、時間帯は暫時拡張されていくはずだ。どこまで戻っていくのか。

 

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2020年9月16日 (水)

9月13日・日曜の競馬

乗り替わりが話題になっている。ダノンスマッシュもグランアレグリアも、元に戻したと言えば戻したことになるのだけれど、どうも釈然としない部分も残る。特にダノンは、セントウルS当日に川田騎手が中京にいながら三浦騎手を乗せているし、川田に他の乗り馬もいなかったことを考えると不可解とも言える。既定路線だったのかもしれないが、そうならば果たして事前に三浦騎手には伝わっていたのだろうか。そうでないとあまりにも・・・。個人的には、前哨戦ホースだけに、スプリンターズSで誰が乗ろうとあまり買う気はなかったのだけど。

 ヴェルトライゼンデは熱発のため今週末のセントライト記念を回避し、1週延ばし神戸新聞杯へ。インディチャンプは脚部不安からスプリンターズSを回避し、マイルCSへ向けて再調整されるそうだ。インディのスプリント戦は見てみたかったし、スプリンターズS最大のポイントだったが、それが無期延期となったのは残念。今秋の中山の芝なら、勝ち切れる可能性は低くなかったはずだ。

 では先週日曜の競馬。「WINS自室」も半年を超えてきた。東京競馬場が営業している時は、席から売り場の往復、もちろん競馬場への移動などで歩くので、終日いれば徒歩の運動量がソコソコあったのだが、これがなくなった。半年分蓄積すると、カロリー消費量もだいぶ違うだろう。平日に補うにも、夏は前半天候悪く、後半猛暑。なかなか機会がなかった。

 中山の3R新馬戦、ブルーローズシップがパドックで立ち上がり転倒、除外に。馬ッ気も出していたし、テンパってしまったのだろう。馴致し直し、しばらく時間はかかりそう。以前これを直近でやらかしたのはおそらくNHKマイルCのロックディスタウンだったはずだが、あれはオルフェーヴル産駒、そして今度はゴールドシップ産駒・・・ステイゴールドの血、恐るべし。

 この日の中山マイルでは、共にローエングリン産駒を本命にして配信した。5Rのスマートルグランは6番人気2着と健闘してくれたのだが、馬連とかワイドを買わずに、3連複だけで勝負したら3着にまさかのラブバルドー・・・。アタマ差4着のコーヒーソフトが3着なら大本線で、200倍を少し重ねて持っていただけに痛いことこの上なし。そもそも、50倍もつく▲◎の馬連なりワイドなりを買わなかったことの方が、僅差負けより後悔に値する。
 もう1つのマイル戦、◎フォースオブウィルはしっかり勝ち切ってくれた。しかし2着に全くノーケアだったミヤビマドンナに入られて、今度は馬連フォローしていても何も取れず。悪い巡り合わせにハマり込んでしまった。

 中京10R、アドマイヤビルゴが復帰初戦を勝ち切りオープンへ。菊花賞へは向かわないとのこと。これはその方がいいだろう。ベストは2000mあたりか。急かさずじっくり育てて、来年秋の天皇賞あたりが楽しみになれば。

 セントウルSは、セイウンコウセイが何を思ったか暴走気味の飛ばし。これをラブカンプー、ビアンフェがつついてかなりのHペースに。ただ、きれいな芝ではこうなると(ダートも往々にしてそうだが)、先行馬群の後ろあたりがスイートスポットとなるのが常。このレースもそうで、4,5番手にいたダノンスマッシュとミスターメロディが抜けだし、そこへ意外なことにメイショウグロッケが中団から差し込んで2着。その割には3連単8万円台にとどまった。メイショウはもっと人気のないキョウジの方を穴で狙っていたが・・・。◎トゥラヴェスーラは良い位置にいたが、伸びずバテずは単なる力不足。

 オータムHは、◎シゲルピンクダイヤがプラス18キロ、そしていつも以上にゲートを嫌がっていた。スタートは決めて、良い立ち回りを見せていたが、外から入られたりぶつけられたりで走りづらそうな素振り。坂下まで頑張ったが最後は力尽きた。あれで0秒3差ならよく走ったとも言えるが・・・。穴で期待したアルーシャは、そのうちマイルでも限定戦ならオープン特別は勝てるし、重賞も望める。アンドラステはなぜこの窮屈なおにぎりコースと、マイルを使うか疑問だった。小回りなら1800m以上ないと。ルフトシュトロームは体重以前に枠で軽視したが、この2点だけが正解だった。

 中京12Rはこの日最大の勝負レース。自信満々、悪くても3着と踏んでいたメイショウベンガルがまさかの大出遅れ。これで終わってしまった。直線は進路を探しながら猛追も・・・届かず。1日の最後にトドメを刺されて終わる最悪のパターン。惨敗の1日。

 せめて明るいニュースを探す。大坂なおみ選手、黒沢清監督の快挙に続き、カナダで騎乗している22歳の福元大輔騎手が、12日にカナダのダービーに相当するクイーンズプレートを制覇、もちろん日本人初。かつてジョッキーベイビーズに出場していた少年が、それから10年後に異国の地で大仕事。なんとも爽快、かつ壮大だ。木村騎手もアメリカの若手として大活躍している。閉塞している日本社会にうんざりした気分を、束の間晴らしてくれるような知らせが、この週末は3つも舞い込んだ。今週は自分も頑張ろう。

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2020年9月15日 (火)

9月12日・土曜の競馬

今回はいきなり告知からです。

◆ラジオ日本・土曜競馬実況中継ですが、今開催の私の担当は14時30分から16時30分までとなります。
そして、この3日間開催は月曜もラジオを担当します。(土曜出演者がスライドします)

なお、土曜の午前には、ツイッターでフォローさせて頂いている東京スポーツの藤井真俊記者、日曜午後には、イベントでご一緒したことのある、元牧場スタッフで馬体分析YouTuberとしてブレイク中の「やーしゅん」こと鈴木しゅんやさん、そしてこちらもイベントで何度も共演した、東京スポ―ツの「穴馬券ネオメソッド」でおなじみ、血統評論家の境和樹さんがラジオ日本解説陣として新規加入しました。

◆今週末は競馬予想TVに出ます。9月はこれ1回、次回は未定です。
◆今週はYouTubeの更新はありません。次回は神戸新聞杯週になります。
◆月刊「競馬の天才」10月号は現在発売中です。

・・ということで先週土曜の競馬。5か月ぶりの中山は雨模様。法典から通用門までの道には何か所か水たまりも。
それでも、毎年秋の開幕週は控室で「やっぱり主場開催は体が楽ですねえ」と言い合うのが常。今年一層実感したということは、1年分自分が年を経て体力が落ちたということなのかもしれない・・・。

 さて、この日の中山芝は時計が掛かった。前の年に比べて、中距離換算で1秒から1秒2は掛かっていた。雨が意外とたっぷり降ったのか・・・と土曜の内は思っていたが、ただ路盤改修後はこの程度の雨ならさして影響なかったはず。確かに芝は野芝にしては長いなあとは思ったが・・・。

 解説は10Rから。◎ペイシャドリームがなんとかゴール直前で3着に上がってくれて,あまり配当はつかなかったが○△◎で多少面目を保つ。お目当ての紫苑Sは、スローの縦長になって、前が残りやすい展開に。距離不安と見て切り捨てていたマルターズディオサが、2番手から早め先頭、押し切った。2着には◎の10番人気パラスアテナが外から道中押し上げて、直線でもう一度伸び、ゴール前で2着まで上がる。3着に▲シーズンズギフトが粘ったものの、◎▲のワイドだけでは迫力に欠けた。ウインマイティーは出遅れが響き、スカイグルーヴは馬体のシルエットこそきれいだったが、厚みが全然出てこない。もっと鍛えられるようにならないと。
パラスアテナは道悪を嫌う陣営のコメントの御蔭で人気が下がったとみるが、前走ラジオNIKKEI賞のあのマクりを見れば、道悪がこたえたという前走のコメントは鵜呑みにはできない。道悪ダメな馬があのマクリは打てないし、直線もしっかり粘っての4着だった。そもそも芝の場合、道悪の方が良馬場より速く走れますなんて馬はいないのであって、道悪の方がよくないのは当たり前なのだ。道悪での動きの減殺具合は小さいのか、何より道悪のために弱点が隠れるか、長所が引き出される部分はないのか・・・などをチェックすることが大事だろう。まあパラスアテナが頑張ってくれたからこそ饒舌になるわけだが(苦笑)。

 最終レースは◎イナズママンボが何もできず、無印スーパーアキラが2着に入って空振り。馬券は痛くない程度のマイナス。中京はほぼ様子見に終始、買ってもダートを軽く。

 最後に1点だけ、細かいことを。別にクレームというわけではないのだが、メインレース前にターフビジョンで流れた「煽りVTR」、なかなかカッコイイ作品なのだが、無観客だと音が大きすぎ。そして音効も雷鳴のように聞こえる類のもので、スタンド前発走だと馬に影響が出てもおかしくない。少なくとも私は映像を見ていたのにもかかわらず音の大きさに多少驚いた。もう少し穏やかなバージョンを使用するなどの気遣いをお願いしたいと思った。

 

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2020年9月10日 (木)

雑記

◆JRAがとうとう大都市でのパークウインズ、WINSの営業再開に踏み切る。詳しくはJRAHPをご覧いただきたいが、先行して再開した場所と同様の規定があり、完全な再開とはもちろんいかない。簡単に言えば、9R以降のみ、映像放映なし。状況を見ながら少しずつ緩和していくものと思われるが、WINSでこの感じだと、本場集客再開はまだ先のことになりそうだ。秋の東京の中のどこかでできるのだろうか?

◆自分の整理のために、めんどくさいことも少し書いておくことに。
安倍総理が辞職した際に、政府に反対する立場の文化人たちがネットではしゃいでいたのを見て不思議で仕方なかったのだが、実際に今になって、菅が後継濃厚とみていろいろ嘆いている様を目にする。
私は辞職直後に「何も変わらない」とツイートしたのだけど、別にそこでドヤ顔するつもりはないが、あまりにも批判系文化人が当時お気楽というか能天気だったことには呆れた。
松任谷由実を叩いていた件もそうだが、自分の思い通りの意見を言わない人を攻撃対象にしてしまうのでは、ネトウヨとやっているベクトルがそう変わらないではないか。坊主憎けりゃ袈裟までみたいなことを言っていては、せっかく正しい思考をしていても支持する人は少なくなり、要らぬ敵を作ってしまう。そもそもユーミンがコメントした内容は、積極的に差別を煽るような類のものでは
なく、ただの感想で、一部タレントたちと異なりその趣旨に害毒はない。不快に思うも落胆するも自由だが、無視すれば済む話である。こうした一部の偏狭な反主流というか、反権力を標榜する人たちが、却って邪魔をしていると思えてならないのだ。

その点、正しいスタイルで体制批判を行っているのは批評家やジャーナリストより、むしろ今回のコロナ禍で現場を知る医学者、高邁な科学者の方に多い。ネトウヨや政権支持側は知識も無く、事実現実に向き合わず、これを無視するので、冷静に事実を並べてロジカルに批評を展開するのが一番効果的。

◆安倍内閣において、現実として明るみに出たのは、データの隠蔽、資料の廃棄がまったくためらわずに行われるようになり、これが許される時代を作ったこと。
安倍内閣に始まったことではないが、メディア操作が露骨になったこと、
そして大企業や一部の富裕層、特権階級に税金を流入させるシステムを作ったこと、さらに良血のために、差別でアイデンティティを保っている一部の行き過ぎた民族主義者にとってはアイコンとして使いやすかったということ。

◆さらに、コロナ禍があぶり出したこととして痛感するのは、(左側でも右側でも)学歴と知性が比例しないこと、学問の世界に御用学者が想像以上に多かったこと。病気そのものに対する考え方、恐怖心が、思わぬ分断や差別を大衆に生み、そうした意識が根強く日本人にも眠っていたということ。

まあ暑苦しい話はこの辺にしておいて、いよいよ今週末から本場開催が戻ってくるわけで、悩ましいのは天候だ。
あくまでも木曜夜時点では、中京は予報が変わりなんとか土日は良馬場でいけそうな感じ。とはいってもそもそも中京での秋開催は14年ぶり、当時は形状も今とは違ったわけで、参考データは皆無。野芝の中京も見当を付けづらい。

中山の場合は天気だ。土曜の方が雨はまとまって降りそうで、日曜は曇りベースでたまに雨、という予報になっている。開幕週、それも野芝の開幕週の雨は、馬場コンディションや時計の出方の把握としては最も難しい。土曜の芝の感じを見ながら・・・ということになりそうだが、そんなことも言ってられない土曜重賞の紫苑Sはある程度決め打ちで行かないと。
いずれにせよ、中京も中山も、土曜はダート中心の立ち回りが無難かもしれない。芝で勝負するにはマークしていた馬が出てきた場合、あるいは芝の感じがアッサリ掴めた場合か。せいぜいあがいてみたい。

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2020年9月 9日 (水)

土曜の続きと6日・日曜の競馬

土曜の続き。
 ラジオ担当が終わり11R終了まで観戦。10Rは能力だけなら断然のはずのキタサンバルカンが少し負け過ぎ。外回り適性も薄いし休み明けも響いたのだろうけど、淡白すぎたのが気になる。
 恐ろしいまでの切れ味は初ダートの小倉10R勝ち馬マルシュロレーヌ。自分でも「ダートは合う」と本命にはしたものの、レースぶりは想定を超えた。もっとも、馬券は2着のクリノフラッシュを拾えず。
 札幌2歳Sはまさかのレコードが出た。雨が多少は降ることを前提にしたので馬券は壊滅も、良馬場であっても◎ウインルーアが3着を外すことはほぼないと思っていたのでビックリ。ソダシは全く考えていなかった。2着ユーバーレーベンは出遅れ、大マクリ、4角膨れ気味とかなり荒削りな競馬をしながら2着、さすがゴールドシップ産駒といった感じ。3着バスラットレオンも強い競馬だったが、タメた時にどこまで切れるか。
 馬券はいいとこなしだったが、新潟メインの◎ワンダープチュック〇サトノウィザードで馬連単勝ワイドを。3連複は取れずも、だいぶ戻せた。調子に乗って新潟最終◎シベールといったがコケてまた水面下に落ちたが、傷としては小さい。
 次回の新潟来訪は1年後。来年こそは、毎週のフェアでの屋台を楽しめるようにと、切に願いながらの別れ。

 日曜、3歳未勝利戦ラストデー。小倉3Rのルナソルガールは自信があって午前中の勝負レースとしていたので、ハズレはショック。
 三浦騎手はこの日の3歳未勝利戦2勝。陣営には有難い滑り込み勝ち請負人となった。
 JRAを抹消されてしまう馬も多いので、気になる馬名は今のうちにJRAHPでチェック。そのうちの1頭が、札幌3Rで3着の「マコトヤマンバギリ」。ヤマンバギリとは何かが気になって、忘れるの繰り返しだった。なんでも、戸隠山の山姥を退治した刀という意味だとか。

 新潟5R新馬戦には、今年度のPОG1位指名したクロンターフが出走。パドック映像を見てすぐに諦め。ユルユルだし、内側からの若駒らしい張りを感じない。兄ワーケアが新潟に来るから合わせてデビューさせただけかと勘繰りたくもなるくらいだった。そんな状態ながら(もちろん私見ですよ)直線、内目からいったん先頭に立ちかけたのだからまあ頑張った方か。最後は今無理してもダメと思ったのだろう、ルメールも追わなかった。このコンディションで使ったことがどう出るか分からないが、おそらく次は秋の東京が深まった頃か。そこでどう変わるかにかかっている。

 ここまでは旗色が悪かったが、新潟6Rの、今年最後に施行された本当のラスト3歳未勝利戦で復活。これは自分のサイトの配信レースで、〇デルニエトワール◎ハリウッドヒルズ△ロジマジェスティで決着。3連複少し重ねたところと馬連とワイド的中で息を吹き返せた。
 そこからしばらくは小さく打って、メインは安いながらも札幌、小倉と3連単と馬連がほぼ本線ゲット。肝心の新潟記念は空振りしてしまったが、◎サトノガーネットは見せ場十分の4着。あと1頭前で競馬してくれていたらとも思うが、仕方ない。このレースについてはいろいろ大事なことが転がっていたと思う。詳しくはメルマガを(商売商売ww)。
ワーケアの見せ場なしの負け方に、コントレイル、サリオス、デアリングタクト、レシステンシア以外の3歳馬は、重賞で古馬に伍したらどうなのよ?という思いが一層強まることに。

 最終は配信した新潟の直線に注力、◎△〇で安いながらも決まってくれてまずまず。約23倍の馬連が最も効率的だったか。何とか惨めな思いをせずに夏を締めくくることができた。

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2020年9月 7日 (月)

9月5日・土曜の競馬前半

8月の猛暑は記録的なものだったが、下品なまでの暑さと高湿度で、日本の夏らしい夏という感じはない。あの感覚はもうノスタルジーの中だけのものとなってしまうのだろう。

さて4日は夏競馬最後の新潟移動。福島から始まり10週間、コロナ禍のために新幹線は空いていてとても乗りやすかったし、また自分の感染防止に留意しての通いが続いたわけだが、考えてみれば週末に移動する先は東京よりも遥かに感染の確率が低い場所であり、こちらの感染よりもむしろ先方に持ち込まないという意識の方が大事だったわけで、気を遣う場所が少し間違えていたかもしれないという反省はある。旅先で罹ることより旅先に持ち込まないこと。

もう1点、これまでの出張と大きく異なるのは、とても個人的であり恥ずかしいことではあるのだが、スマホを使うようになって初めての移動だったということ。いやあ、こんなに重宝するとは。もっと早く導入すべきだったとさらに深い反省を。
原稿書きがあるので、利便性からノートPCは旅先に必携なのだけど、原稿書きさえなければスマホ1台で全てが片付く。これまでラジオと携帯電話を別々に持って行ったのも解決するし、乗車時間の潰し方にも幅が出る。中継の無いナイターの途中経過もすぐに分かる(笑)。まあ、このジジイ今頃何言ってんだという話ではあるのだが。

で、4日金曜夕方に新潟到着。その前日に三条で40度に達したとのことで戦々恐々としていたが、この日は割と涼しめ。風もそこそこあって、やや湿度が高いことを除けば何の問題もない。助かった。

翌土曜も、朝は秋の気配を感じるくらい。900mある阿賀野川大橋を渡る時の景色、とりわけ朝のここの景色が好きなので、惜別の念で眺めつつ競馬場入り。
少しずつ気温は上がっていったが、予報最高気温は29度で、現地もそんなものだった。風は朝からずっと直線追い風、ただ午前中微風だったのが午後になってだんだん強くなっていった。9Rの頃には実況席の資料がめくれ、ペラ紙は飛ばされるほど。

馬券はどうもパッとしない。とにかく、前夜の時点で札幌と小倉の天候を全く読み違えたのが大きかった。どっちも道悪、あるいは時計が掛かる馬場を前提としてしまっただけに、蓋を開ければどちらも良馬場・・・。あの予報では仕方あるまいと慰めつつも、道義的に修正は効かず。
じゃあ新潟はいいのかというと、勝負した2Rで◎アルジョンブラン、〇ワンダーサーイターがどちらも良いところなし。その後のレースはしばらく買いたくない鞍が続き、ラジオの解説スタートと同じく7Rの◎トキメキから。▲トルニが2着だが、3着が抜けで、取れたのは少し厚くした馬連のみ。8Rはダートでは風向きの影響が最も強く出る1200m、8枠2頭はけし飛んでしまい、△無△でお手上げ。馬群前半分にいた組が、勝ち馬ゴールドクロス以外すべて消えてしまい、追い込みが2,3着。ただゴールドクロスも4走前程度のラップで好位に付けられただけで、決して無理をしていない。
9Rの◎カルロスミノルにはけっこう自信があったのだが、全く見せ場がなく終わってしまう。△▲△でこれまたアウト。
前置きが長くて結構分量を取ってしまったので、続きは次回。

なお出演系だけ先にお知らせ。
秋の中山のラジオ日本の出演は入れ替わって、土曜14時半から16時半となります。なお残念ながら、無観客継続のためラジオ日本賞当日のイベントは中止となります。

競馬予想TV、次回の出演は19日。9月はこの1回だけです。
 YouTubeチャンネルは今週末に1本更新する予定です。

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2020年9月 2日 (水)

8月30日・日曜の競馬

この時期の馬券は、残り少なくなった3歳未勝利戦をどう乗り切るかが勝敗を決める。うまくいけば労少なくしてなかなかの配当が取れる。
この日、特に面白そうだった小倉2Rは配信対象とした。結果▲◎〇で決着し万々歳。続く小倉3Rは遊びレースだったが、1,2着ワイドと3連複で十分。午前中にセーフティリードを取れると本当に気が楽。
こちらも配信した新潟4R、◎ナイトブリーズが人気薄で快勝。馬連だけしか取れなかったが、50倍つけばまずまず。ツイートしたように、ナイトブリーズは穴馬券メイカーの姉シルバークレイン同様、芝の新馬戦大敗直後の初ダート未勝利戦代わりでの激走と相成った。姉は9番人気3着だったが、こちらは勝ち切った。

 札幌4Rは、これもツイートしたように3歳未勝利戦で大庭騎手のララロトリーが勝利。後がないレースでも、手綱を取り続けて惜敗続きだった大庭騎手を継続させた関係者に拍手。結果が出ないと上位の騎手に乗せ換えるだけが能じゃない。一番その馬を知る騎手に託して結果を出すというのは、理想的なあり方。

 そのあとはやや馬券的には不調となったのだが、メインレースで持ち直す。まずは小倉日経ОP、こちらは◎サラキアがスタート失敗も見事にまくった。ただ手許の新聞より1,2着馬には人気があり、思ったほどつかない。
札幌はかなり雨の影響が出て、◎ライトオンキューや〇ディメンシオンには後押しとなった。見事に外差し競馬となって、△◎〇の決着。
フィアーノロマーノは馬場だろう。ダイアトニックは馬場というより、叩きのレースでこの斤量、外差し馬場の最内枠、そして外から前に入られ続けたことなどが重なっての大敗、馬が嫌気を差した感じ。

新潟2歳Sは、想定していた例年の流れとは真逆の締まった展開となり、テンの3Fは過去10年で最速。それだけに嫌な感じがしたが、◎ブルーシンフォニーは何とか2着を確保してくれた。パドックではミストをずっと気にして眺め続ける幼さがあったが、レースでは集中して走れたのが何より。
勝ったショックアクションは、新馬戦同様の安定したフォーム。ハイペースと荒れ芝も、血統的には良かった。本当に底力のある馬でないと勝ち切れない展開になって、サドラーズウェルズの血が騒いだように思える。
最終は、強く買いたいと思えるレースがなく、新潟だけ参加、ヒモばかりでいいところなし。札幌の最終は、前走の放馬しながらの勝利と並外れた脚の持続力で先々楽しみと書いたアラスカが、いきなりの昇級戦突破。まだまだ上に行けるが、課題は高速馬場への対応だろう。
久々に土日共に心に余裕を持っての競馬。今週末の夏競馬ラストウィークもしっかり締めたいが、良かった週の次は・・・というのもいつものパターン。とにかく土曜の早い段階で、当たりを1つ出したいものだ。

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2020年9月 1日 (火)

8月29日・土曜の競馬

 8月28日金曜、ニュースは安倍首相辞任で埋め尽くされた。ツイートもしたが、何も変わるわけではないというのは歴然。菅官房長官がほぼデキレースで後任となることは誰でも分かる。マスコミはネタを盛り上げるために、分かっているくせに誰がなるか分からないという論調で、まるで戦国時代に題を取ったドラマのような扱いで天下取り云々とバカバカしい。

 こちらは毎週土日が勝負。天下は取れぬが馬券は取るの意気込み。そして敗れて首を取られても、ゾンビのように金曜になると立ち上がるのみ。

 定宿チェックインは、それまでの額での検温から、手首検温に替わった。額は外気の暑さや日照の影響を受けやすいため、手首の方が正確とのこと。なお新潟市内は私が宿泊した金曜日については、ここ2週は感染者が出ていないようだ。
 翌日は1R直前に新潟競馬場。朝は雲が厚く、風向きは直線向かいだったが、その後気温の上昇、晴れ間の拡大と共に風向きは真逆に。
 その1Rは2,3着を3列目に置いてしまい、キープイットシンポが鉄板とみて1列目1頭のフォーメーション組むも、10万円台と大波乱の3連複を取り逃す。さらにキープイットシンポがキープイットシンプルを無理やり9文字に押し込めた馬名と知って驚く。
 いつもならこの手の失敗を引きずるのだが、珍しく立ち直れたのは、午前中の馬券をホテルを出る時にまとめ買いしていたからかもしれない。札幌3R、小倉4Rで調子をつかんだ。そして難しいor妙味なしとみて見送ったレースがきちんと外れている(というのもおかしな話だが)のも良い流れ。
 
 ラジオ担当は7Rから。7Rは◎を、思い切って11番人気のロジマジェスティに。2着には届かずも、直線大外へぶん回して、菜七子騎手が追いまくって3着まで押し上げた。1,2着が人気通りで大した配当にはならなかったが、3連複でも固められればおいしい。
 8Rは堅い馬券しか薦めようがなくそのまま無難に。逆に9Rは勝ち馬サンマルペンダントが拾えず。
 
 ある意味、この日最も注目を集めたのは小倉9Rのひまわり賞、2歳牝馬で夏に57キロを背負うヨカヨカ。これは記憶にない。終始流すだけで危なげない逃げ切り、時計よりも勝ち方に意味がある。さすがに連闘での小倉2歳Sは見送りで、いったん休養。マイルでも問題なしとしては阪神JFを目標にしていくそう。私の勝手な判断で、おそらく次はファンタジーSではないだろうか。
 この日はメインレースまで観戦する。BSN杯、いつもの年ならお隣の実況席新潟放送のブースには、芸能人ゲストも招いてかなり盛り上げているのだが、今年は無観客では場内イベントも打てないので、実況席は無人の寂しさ。
 馬券は△▲◎で安いながら3連複と2,3着ワイドを。穴馬として期待したエイコーンも復調の兆しを見せ、あと少しで4着のところまで頑張った。ただこの後、まさか競馬史に残る?珍事件が新潟競馬場に起きるとは夢にも思わず。翌日出走予定の馬が放馬でコースに出てしまっての最終レース発走遅れとは・・・。事故につながらなかったから半分笑い話で済むけれど。この日は午後から酷暑の新潟、馬も人も常ならざる神経になるのは仕方ないともいえる。
 車内ではradikoで勝負した小倉最終を期待して聞いたが、こちらはかすりもしなかった。日曜は今日の勝ちを減らさないようにしないと・・・・と紐を締め直す。

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