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2020年11月

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2020年11月30日 (月)

ジャパンC感想

 ジャパンC前の高揚感、レース内容の濃密さ、さらにその前後にツイートしすぎたこともあり、日曜夜からはロスというか、逆に競馬に触れたくない気持ちになってしまい、本来は日曜のうちに書いておきたかった感想を放棄した。一夜明けて、数字どうこう抜きにした、ジャパンCのレースそのものに限った所感を思いつくままに。

 これはもう誰もが指摘するところだけど、レース内容を引き上げたのはキセキの大逃げで間違いない。4角回ったところでは、これは逃げ切りもあるなと、世紀の憎まれ役を承知の浜中騎手に舌を巻きかけたが、坂を登ってからはさすがに止まった。2000m通過が天皇賞より速いというペース。タメ逃げというより玉砕的なペースで引っ張ると、過去の大レースの例でもそうだが、能力の高い馬が順当に走る決着になるのが常で、今回もその例に漏れず。ただ小難しいこと抜きにして、競馬を初めて見るという人にも、とても分かりやすい形でスリルを伝えられたのではないだろうか。

 アーモンドアイについては、「勝者には何もやるな」(寺山作品好きな人にはおなじみのフレーズ)ということで、そしてこれで引退だから、改めて賞賛するのも癪なくらい。強さも器用さも両方備えていて、そして距離的にはやはりマイルより2000mから2400mがベストということ。勝負根性云々の局面になる前にカタをつけてしまうという、何とも愛想のない勝ち方が多かった。それだけ位置取りも巧く、かつ抜け出す時の瞬発力もケタハズレということだ。敢えて憎まれ口を叩くなら、サラブレッドの本質的な体力を問う阪神2200や中山2500での勝利だけが足らなかった。
 蛇足だが、これで2020年度代表馬は確定した。

 コントレイルは、当日パドックを見て、これは凡走しても仕方ないかとまで思えた。菊花賞の反動は間違いなくあり、ギリギリに見えた。それでいて2着確保は大したもの。最後は苦しがってヨレ、初めて弱さを見せたが何とか凌いだ。ひと息入れて、万全のデキで来年の中距離路線へ。クロノ、グラン、デアリングら女王軍団、さらにサリオスとぶつかりあって日本競馬を盛り上げてほしい。

 デアリングタクトは、よくぞ3着を取り切ってくれたと思う。上がり3F最速は0秒1差コントレイルに譲ったが、上がり2Fだったらおそらくこの馬が最速だったと思う。女王杯レベルはいつでも勝てるだろう。
コントレイルもそうだが、小回りでも広いコースでも対応して走れるのが強み。GⅠ勝ち数だけなら、将来アーモンドアイを超えることも無理筋ではない。距離も2500mまでは全然大丈夫、というか、マイルや1800mでは短い。そして松山騎手とのコンビは絶対に解消してはいけない。引退まで乗るべきだ。

 カレンブーケドールは、去年よりメンバーが強化するので、どう走っても4着までと見て印を抜いたが、確かに4着とはいえ、この相手であのレースができるとは思わなかった。2着争いという視点なら惜敗の4着。女版ステイゴールドというか、競馬史に何頭かいる、重賞未勝利の一流馬に現状はなってしまっているが、こういう馬はどこか相手の楽なところを使って勝って、勝ち癖をつけた方がいいと思う。生まれた時代も不運だったか。

 グローリーヴェイズは川田らしい強気に勝ちに行く競馬、一時は2着確定かと思ったが、最後は止まった。超一流の域にはあとひと押し必要。しかしもっと強くなれる馬体をしている。メジロ牝系を継いだ馬として、来年は去年勝ち損ねた春の天皇賞を当面の目標に、国内GⅠを狙ってほしい。そして秋はもう一度JCで。

 何気にワールドプレミアが6着に入っていたのは見逃せない。久々でパドックからずっとテンションが高かった。使って落ち着きも出るはずだし、皮膚の内側から張るところのなかった馬体もよくなるはずで、ぜひオーナーが華燭の典を挙げる有馬記念週に登場し、昨年3着の上を狙ってほしい。

その他の土日のことや、ジャパンCの周辺的なことは後日。

 

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2020年11月26日 (木)

11月23日・月曜の競馬+α

 私は手術後なので、医師の指示により退院後3週間は予防接種ができない。インフルエンザワクチンが払底しているという話も聞くのだが、あと1週間後はどうなっているだろうか。ただし今冬はここまで、マスクや手洗いの効果でインフルが劇的に抑制されているそうで、状況的にはワクチンが無くて延期になっても、まあラッキーと言えるか。

 月曜の競馬。この日はラジオ日本の中継で東京競馬場へ。風は午後3時くらいまでは直線追い風が強めだったが、その後は穏やかに。
 話題となったのは東村山特別。これは、馬主でもあった志村けんさんを追悼して創られたレースとみていいだろう。良い計らいだと思う。もしかしたら今年だけの施行になるかもしれないが・・・。
入場に東村山音頭が使われなかったが、インストバージョンが無かったのかもしれない。なおレース結果に、特に語呂合わせはなかった模様。

 担当は10Rから。晩秋Sは◎▲△で的中。ローテが詰まって再度輸送のヒロイックテイルは、前走ほどには走れなかったが、それでもこの相手なら完勝してしまう。多分一息入れるだろうが、来年はダート中距離路線でどこまで上がっていけるか楽しみ。
 東スポ杯はドゥラヴェルデに期待したのだが、ルメールが伸びないのを承知で内へ入らなければならないくらい、手ごたえは悪かったのだろう。馬がまだまだクネッとした感じ。勝ったダノンザキッドはドスローからの高速上がりで鮮やかだったが、これではまだ暫定の主役候補。試金石は次走か。お宝馬〇タイトルホルダーは頑張って2着確保。
 最終レース、圧倒的人気でも◎ヴェスターヴァルトから手堅く入って、目数を絞って2着ミニオンペールも押さえてなんとか。エイムアンドエンドが抜けだったので、ハナ差にはハラハラ。最終レースでド人気馬に本命を打つべきではないと、清水成駿さんに教わったのだけど・・・・(苦笑)。

 この日は阪神メインの予想もあり、やはり◎スリーグランドから無難に入って▲△。直線はハラハラしたが、終わってみれば堅すぎて何もなし。まあ堅いレースばかりの中で4打数3安打なら最低限の仕事。

 阪神最終は、なんと3頭が3着同着。ツイッターにも書いたけれど、3着馬同士では的中にならないわけで、つまりワイドの説明として「3着までに2頭が入れば当たる馬券」という説明は厳密には間違いということになる。

 しかし、どこでも話題の中心はもうジャパンC。天気はなんとかもちそう。その時が来るのが楽しみなような、いつまでも来ないでほしいような、何とも言えぬ気分だ。
 思い起こせばジャパンCは、ブエナビスタの降着を筆頭に、コタシャーン騎乗のデザーモのゴール誤認事件(実は同日の2Rでもやらかしていた)、ジュピターアイランドやファルブラヴの年のラフプレー、そして何と言っても格闘技のようなぶつかり合いをしていたジェンティルドンナとオルフェーヴル・・・・。最後の最後で何か不穏なことが起こるレースという印象もある。せっかく良馬場で行えそうなのだから、こうしたトラブルや事件、故障が起きないよう祈るしかない。

 一部で議論となっているヨシオの出走問題、別にヨシオがエントリーしたことで弾かれた馬が出たわけではないのだから、まあ目くじらを立てなくても・・・というところ。ただ、賛同はできないけれど。あくまで好みの問題だ。陣営はルールに則っているし何の咎もない。

 今週は、ラジオ日本は土曜の14時半から最終終了まで。YouTubeチャンネルは金曜夜に更新されます。
 なお予想TV、私は次回は12月12日に出ます。12月は12,19,25と出演。最終週は金曜土曜の2日連続で生放送。私はホープフルの当番です。今シーズンはここまでほとんど出てないので、大レースの有馬記念は、すでに今季結果を出している人たちに頑張ってもらいます(笑)。

 次の更新は週明け。さあ、どんな結果が待っているか?これぞまさに「神のみぞ知る」。

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2020年11月25日 (水)

11月22日・日曜の競馬

 radikoが、また突然県外の放送エリアに切り替わった。今度は沖縄。琉球放送やラジオ沖縄を聞いてみたけど、期待したような現地色濃い番組には、私の聞いた範囲では当たらず。考えてみれば、観光客相手ではなくて日常を島で送っている人に向けているわけだから、当然なのだけど。ちなみに20時間後に首都圏エリアに戻った。

 日曜の競馬。8Rまでは、特筆すべき内容や馬券で面白かったレースは無し。
東京9Rの赤松賞、ハワイの赤い鳥の名アパパネを母に持つ、アカイトリノムスメが快勝。アパパネにはPОGで良い思いをさせてもらった。娘のフットワークは軽くて弾むよう、これはディープ産駒にまた大物候補?阪神JFには行かずに来年に備えるようだ。

 関西馬に馬場を貸すだけのような霜月Sは大荒れ。1番人気2着のメイショウテンスイ、人気薄でも3着テイエムサウスダンは買えるが、勝ったヘリオスが難物。私には手が出ず。狙ったミッキーワイルドは全く良いところなし。ノリのリズムはこの2週かなり悪いか。自分のリズムの方が酷いけど。

 大一番マイルCS、グランアレグリア着差以上の完勝。折り合いも全く不安なし。馬体はさらに逞しくなり、恐ろしいほどの成長力だ。インディチャンプとアドマイヤマーズが、直線入ってすぐに封じ込めようとしたが、インディが前に出てから落ち着いて外へ出し直し、そこからの瞬発力はケタハズレ。これをこそ瞬発力というのだ。
 
 グランアレグリアにとっては、京都ではなかったことも大きかったと思っている。取りこぼすなら、3角からの下り坂で持続力勝負になりがちな、例年の京都施行だと思っていた。来年は2000m路線を仄めかしている。秋の天皇賞は順調なら勝ち負けできるだろう。
インディチャンプは、間隔が大きく空いても勝ったと同然のレースができたのは収穫。まだひと花咲かせられる。アドマイヤマーズは高速化しないマイルがいいのだろう。
 サリオスは、斤量、枠、鞍上、中間一頓挫など、いろいろな要素が重なっての負け。3歳秋の時点でグランアレグリアより1キロ重いことの不利を指摘する人が、私の見た限りでは誰もいなかったのは不思議。距離もマイルは短い。1800mから2000mのスペシャリスト、来年は秋の天皇賞でグランアレグリアとぶつかってほしいものだ。
 スカーレットカラーは大健闘。一応△は回していたが・・・。引退レースだとは後で知った。

 競馬の後は大相撲千秋楽。ツイッターで「照ノ富士は技能賞こそふさわしい」と数日前につぶやいたのだけど、実際に技能賞受賞と相成った。これは嬉しい。巻き替えや上手を切る技術は、あの巨体にして目を見張るほどの巧さ。
 本割で優勝同点の13勝としたのは大きい。膝をケガしているだけに、協会としては将来的に再度陥落の可能性大とみるはずで、昇進へのハードルは少し高くなりそう。3場所で36勝は欲しいはずで、残り23勝なら12,11で行ける。
 貴景勝の優勝は、苦しくなるとはたく癖が減ったことがもたらしたと思う。これ以上太らないように。来場所は2横綱に引導を渡してほしい。

 さらに夜には日本シリーズ。ソフトバンクも、別にシーズン中ずっとこんな試合をしているわけではないだろうし、短期決戦の集中力の強さ、またそこでやるべきことは何かを選手が分かっているからこその試合運び。つまらないミスもほとんどない。新人として入団してからのチームの教育方針や、ベンチのムードがそうさせるのだろう。

 ワールドプレミアの大塚オーナーが、おりも正夫さんの娘さんと結婚というニュースを見た。ジャパンC週に結婚発表、有馬記念週に結婚式。ワールドプレミアはまず間違いなく有馬に出るな(笑)。

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2020年11月24日 (火)

11月21日・土曜の競馬

 3日間開催のたびに肝に銘じているのは、火曜と月曜を錯覚しないこと。これホントに危なくて、締め切りを飛ばしてしまいそうになったことは恥ずかしながら何回かある(飛ばす前に気づいたけど)。
 月曜の競馬終了後に届いたのは、サートゥルナーリアがジャパンC回避というバッドニュース。飛節が腫れて、目標を有馬記念出走に切り替え治療とのことなのだが、たとえ有馬に間に合うにしても、万全の態勢で臨みづらくなったことは間違いないところであり、何とも残念。もちろんファン以上に関係者、ツイッターで無念を表した池添騎手が誰よりも悔しいとは思うが。私はジャパンC、本命にするつもりだった。
 あっという間の3日間開催を駆け足で。
 
18日の水曜はYouTubeチャンネルの撮影。金曜夜にアップされたが、水曜時点では、まだ声が少し枯れており、多少聞き苦しかったことをお詫びする。これは、手術時に気管挿管をしたり、術後に酸素マスクを掛けたりで喉が乾燥し、奥が軽く荒れてしまったためで、土曜のラジオの時点では回復。

20日金曜は月刊「競馬の天才」の連載原稿。

21日土曜は好天、暖かい東京競馬場へ。ただし風は強い。午後2時近くまでは、風向きがコロコロ変わった。5Rのスタート前は、ダートコースの砂を巻き上げて、さながら砂嵐のように向こう正面が煙った。馬への影響もあったのではないか。そして午後2時すぎあたりからは、直線強い追い風で定まったが、12Rが終わった途端に突然止んだ。
芝はこの日からCコース使用。つまり旧設定時代のダービーコースとなる。時計の出方は1800mで1秒程度は速くなった。土曜はそれまでの外差しではなく、内目を通っての粘りや伸びも見られたが、この傾向は日曜、月曜と進むにつれ、元の内を空けての外差しに戻ってきた。
直線には黄緑に着色された砂が大量に撒かれており、スタンドから見下ろすと鶯色の斑点が広がっているように見える。

ラジオ日本の中継は10Rから。伊勢佐木特別は△△◎決着だが、馬連対象の予想だからダメ。ゴール前で◎ウインダークローズがキタノヴィジョンに差されてしまった。
メインの奥多摩Sは、人気薄アンブロジオから狙ったが良いところなし。そもそも2着のド人気薄ウィンドライジズが買えない。最終はかなりのスローペースを◎カトゥルスフェリスが後方待機してしまい、届くわけがない。レットミーアウトに残られては諦める。さらに3着は無視していたホウオウビクトリーでは・・。お手上げ。

阪神メインのアンドロメダSは、素直に◎▲人気馬同士の組み合わせ。ただ3着レイホーロマンスは無印だったが、このレースは馬連2点とワイド1点しか買わなかった。そのワイド相手のワイプティアーズが惜しい。アドマイヤビルゴは届かないかと思う位置から、よく届いた。かつての武豊らしい追い込み。春の坊ちゃん然とした馬体が逞しくなり、何より前走あたりからメンタルが強くなった印象を受ける。来年が楽しみ、おそらく距離は2200までだとは思うが。

この日個人的に勝負したのは阪神最終のシンシティ。よく頑張っていたが、休み明けが響いたか。

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2020年11月20日 (金)

雑記

 昨日木曜の東京は晴天で暖かく、今日金曜は曇天で暖かい。共に風が強く、暖かいのが気持ち良いというより、何となく不穏な、気持ち悪さすら感じてしまうのは自分だけだろうか。
 傷の回復は順調。戦国時代、槍で軽めの負傷をした人はこんな感じなのかとバカなこともふと考える。
今、生活上で制限が掛かっているのは、重いものを持ったり、走ったり、大きな背伸びをしたりすること。そして24日に予定されている退院後最初の診察で、血液検査の結果が出るまでは、脂肪を取りすぎず、食事量も控えめでいく、ということ。当初は、手術が終わればすぐに元に戻れるのかと期待していたのだが、そう簡単なものではないようだ。一度胆石ができたからには、胆嚢が無いとはいっても、食生活を改めないと、今度は胆管(肝臓と十二指腸を繋ぐところ)に石ができる恐れもあるそうで・・・胆石の恐怖から解放されたわけではない。食事、運動その他も含め、年内は長いリハビリ期間と割り切ろう。
 私は幸い、自宅作業の書き物仕事がメインなので、その点は回復にとってはありがたい。

水曜にはYouTubeチャンネルを自室で撮影、木曜は月刊・競馬の天才の1月号の連載原稿を書いた。恒例の私選重大ニュース(お遊び企画)、来月13日発売です。

◆ジャパンCがあまりに豪華で、有馬記念がどうなるか心配でならなかったのだが、ツイートした通り、3頭の3冠馬以外は結構揃う見込みが立ってきた。クロノジェネシスの参戦はデカい。サートゥルナーリア、ワールドプレミアにはぜひ出走して頂きたい。JCもまだなのに有馬のことばかり書くのもなんだけど。

◆入院前の必要措置ということで、私は実質無料でPCR検査を初体験できたのだけど(東京都医師会が主導している検査。国や都はほぼノータッチ)、自分が陰性証明されたことで改めて思ったこと。

陰性がハッキリした人たちが集まって、経済だけでなく普段のさまざまな活動を行えば、(それでも感染リスクはゼロではないにせよ)劇的な拡大抑え込みにつながるし、かなり以前の日常に戻れるという確信。今より改善するのは確実だ。

とにかく、いまだに、一部の肩書ある人たちが「検査しても感染はゼロにはならない」などの幼稚な物言いで検査を抑制しているのは呆れてしまう。世間を洗脳しようとしているかのよう。ずっと前から書いているけれど、感染防止と感染拡大防止は、微妙に局面が異なるのに、拡大防止のための検査を、感染防止に繋げて語っている愚に、聡明な人たちが気づかないはずはないのだが・・・。

そして、今回のコロナ禍は、肩書きというものがいかにあてにならないかも証明した。一流大の教授、助教授、あるいは出身の学者たちが、せっかくの知見を活かさず「悪魔の手先」になっているケースも多いし、そもそも肩書きと実際に起きてしまった事態への対応力は別物ということも曝け出した。

◆いつのまにかプロ野球が終わっていた。今年は個人的には無かったようなペナントだが、阪神としては若い力が育っているのを確認できたという収穫はある。特に、ラスト1ヶ月の藤浪の復活ぶりはやはり嬉しい。ストライクの取り方が、やはりスターのそれである。あとは高橋が年間通してローテを守れる体力をつけて、大山が今年と同じレベルで打てて、陽川が糸井を押しのけるくらいになれば、優勝争いが見えてくる。

◆今週から現場復帰します。
 ラジオ日本は、土曜と月曜を担当。出番は午後2時半から4時半です。
 YouTubeチャンネルは、マイルCS3強の比較を本日夜にアップします。
 競馬予想TV、12月の出演予定はまだ決まっていません。

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2020年11月17日 (火)

11月14,15日の競馬

 手術から丸1週間が経ち、健康時と同じスピードで寝たり起き上がったりができるようになってきた。歩行速度も体感で8割近くまで復活。
 先週の競馬、土曜はまだ淡々と見ているだけ、臥せったり起きたりで目は映像、耳はラジオ日本というスタイルでダラダラ過ごす。いつもに増して大したことは書けないのでご了承を。

 阪神芝は高速傾向維持。大きな事件は京都ジャンプS。オジュウチョウサンの連勝が止まる。衰えも多少はあるのかもしれないが、コメントでは障害に脚をぶつけたことがこたえたとのこと。飛越が低い馬なので、いつもギリギリの所で飛んでおり、近走はたまに危ない着地となることもあったが、今回事故に至らず何より。次は中山大障害。レース直後に感じたことはツイッターに書いたので省略。
 
阪神10Rの摩耶Sはタイガーインディ穴推奨が成功。ただし3着マリオはない。1,2着のワイドのみ・・・。
デイリー杯は去年のレッドベルジュールに続き、全弟のレッドベルオーブが制覇。全兄弟年子の重賞連覇は珍しいのではないか。レコードはあまり意味がないだろう。勝ち切ったことが大事だが、早熟で終わらないかが最大の課題。

東京メインは武蔵野S。◎はレピアーウィットだったが、前半は良いところに付けたものの直線は力負け。サンライズノヴァが2度目の制覇を達成したのには少し驚くも、1800mや2000mのGⅠでは厳しいだけに、ベストコースのここはある程度目標の鞍だったか。斤量と南部杯の反動の方を気にして押さえまでとしてしまった。

日曜も同様のスタイルで淡々と観戦。全身麻酔の影響で睡眠リズムが崩れていることもあり昼下がりは途中でウトウト。見逃したレースはレーシングヴュアーでカバーしながら。
この土日は、2週後に大舞台を控えるルメール、福永、松山騎手を見ていたが、この週に騎乗停止にならなければ、ケガ、病気を除けば本番JCに騎乗確定となるだけに、位置なり、枠なりのレースがやはり目立った。スムーズに先行できた時や外枠を引けた時、かなり頭数が少なくバラけて進んだ時と、それ以外とでは、手綱が違うのは当然のこと。

エリザベス女王杯。ラッキーライラックが懸念された外枠や衰えなどを杞憂に終わらせるような、着差以上の完勝。馬が気にするより、ルメールの方がこの枠で乗り易くなり、そのメリットの方が大きかった感。
唖然とさせられたのは◎ノームコア、横山典の逃げ。スタート後は押し出された感もあったが、その後加速して飛ばしていったことには首をひねるしかない。土曜から、オキザリス賞の出遅れ、3Rスノームーンでの乗り方見れば、バイオリズム(そんなものが本当にあるのかは別にして)が最悪だったと見抜かないといけなかったか。いずれにせよ、馬券を買った側としては釈然としないが、横山の馬を買うというのはそうしたリスクも込みというのは、もはや常識なので、今更仕方ない。ハマった時に何度助けてもらったことか。自分が悪い。

福島記念は◎テリトーリアルが負けて強しの内容で3着。3連複取れたが安い。2着なら馬連もついてきたのだけど・・・。なおバイオスパーク騎乗池添は全場重賞制覇達成。

それにしても先週は、福島のペイシャドリーム、モズダッシュスター、テリトーリアル、阪神のデザートストーム、東京のストーミーシーと、期待した人気薄が頑張ってはくれたが3着ばかり、また人気どころと組むことが多かったので、3連複だと破壊力に乏しかった。ペイシャのレースは3連複もワイドも取れず・・・先週はノームコアには本当に自信があったので、女王杯でかなり散財し、全く儲けは出ず。疲れただけの週末だった。

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2020年11月16日 (月)

ある程度普遍性があるかもしれない入院体験記。

競馬のことから書くべきだけど、さすがに人生初の全身麻酔、人生初のメス(腹腔鏡手術でメス入れたというのもなんだけど)とあって、今回の入院は自分には大きな出来事だったので、再開初回はそのことから。ただ、細かい体験談は同病の方くらいしか興味がないと思うので、そちらについては、おいおいnoteにまとめていくことにしたい。ここでは、ある程度不特定多数の方にも参考になると思われる情報的なものを覚書というか、箇条書きで。

 それにしても、体験記ブログとか見ると、退院翌日にステーキ食べたとか、鰻食べた!とか書いてる猛者もいるが、信じられない。私はまだ傷の痛みはもちろん、腹内にも鈍痛が時々蠢くし、怖くて油物など食べられない。病院食の延長みたいなものをボソボソ少量食べる毎日が続いている。(これを書いたのは術後7日目)

◆胆石は、今や日本人の40代以上なら3割は持っていると言われる。無症状なら放置。
そのうちの2~3割が発作を発症し、発作が出たら基本的に胆嚢摘出手術をするのが今の消化器外科の定石。石を溶かす薬は効果が限定的、破砕は今はほとんどやらない。

胆石のできる原因は、食事内容、生活環境、遺伝、ストレスなどの複合。胆汁が濃くなる状態や滞留する状態が継続して結晶化するのが普通。胆嚢内にできるのが大半。他に胆管や肝臓の中にできるケースも。
発作は1回起きると続けて起きやすくなり、放置すると胆嚢炎、膵炎などへ悪化していく。さらに進行すると生命の危機も。
なおアメリカでは、パイロットや長距離トラックの運転手などは、健康診断で発見されたら、発作がなくても、その会社に勤める限りは有無を言わず摘出することが義務となっているケースが多いそうだ。

◆胆石発作は、脂肪分の多い食事を取って多量の胆汁が動いたときに、胆汁の流れが石を動かして胆嚢出口を封じ、胆嚢や胆管内の圧力が高まって起こる。

◆病院によって、入院してからの2日間で術前検査をし、3日目手術というところもあれば、入院前に通院で検査して、入院当日手術というところもあるようだ。私は後者。1回問診、手術の意思を伝えてから2回通院して5,6種類の検査をした。
またこれも病院によって異なるが、私のところでは入院2日前にPCR検査。多量の唾液を取って提出するだけ。ちなみに唾液が出るように梅干しや柑橘類の写真も置いてあったが、私は使用しなくても普段からヨダレを垂らしているので・・・。
またこれも病院によるが、このご時世につき、手術の立ち会い、お見舞いは基本禁止。
手術の立ち合い、付き添いは医師が必要と認めた場合に事前申請し、こちらもPCRを受け陰性だった人のみできる。

◆手術室に入ると、全身麻酔の点滴が始まればあっという間に意識がなくなり、気づいたら終了していて観察室、という感じ。一部で恐怖の的となっている尿道カテーテルは全身麻酔後の装着で記憶なし。翌日夜に抜くときは少し痛い。アソコをつねり上げられる感じ。つねられたことないけど。

◆腹腔鏡手術は、あくまで私の場合だが4つ傷をつけた。大きめの傷はほぼ臍を切ったもので、その真上、胃の下くらいに中くらいの大きさの傷1つ、左右脇に小さいのが1つずつ。
一番大きい傷は電気メスと、胆嚢を取り出すための穴、中くらいの傷は照明付きカメラと、腹腔を広げて、かつ圧力により出血を押さえるために使う炭酸ガスを挿入する管、小さいの2つは鉗子を入れるためのもの(ここは私の記憶なので間違いはあるかもしれない)。
なお小さい穴のうち右脇腹の方は、術後ドレーンを差して、退院前日に抜く。

◆いやあ、何がきついって、当日の夜の喉というか口内の渇き。身近にいた同じ手術の体験者の方からも前情報として聞いてはいたのだけど、想像していた以上だった。
原因はひと晩装着が必要な酸素マスク、そして全身麻酔の影響。もちろん、翌朝医師の回診までは絶水なので、うがいで凌ぐしかないのだが、身体を起こすのもダメなので、仰向けで寝たままナースの補助ですることになる。
下手に呑み込んで気管に水が入ったら地獄。もちろんそうならないようにナースが慎重に流し込んでくれるのだけど、これが一番ツラかった。つらくても、うがいしないと舌が上下顎に張り付いてしまうので、咳はおろか吐き気まで出てくるため、頑張るしかない。ひと晩乗り切れば渇きはクリアできる。

あとは思わず咳き込んだ時や、うっかり寝返りを打とうとした時に走る痛み。もちろん仰臥状態から起き上がるのは、いくらベッドの電動リクライニングを使っても相当きつい。ただこの辺の痛みは2日目以降急激に回復していく。私は退院前日の水曜からは結構院内を歩けた(傷や内臓の癒着を防ぐため、なるべく歩くように指示が出ているのだけど)。

◆最後に事務的な部分。私のような社会的常識に疎い方のために老婆心ながら。

入院前に、市役所や区役所で「高額医療費限度額認定証」をもらっておき、入院時に病院に提示すること。退院後でもいいのだけど、数十万円を1ヶ月近く立て替えることになってしまう。(私はやっておいた)

医療保険に加入している方は、退院後早めに保険会社へ連絡すること。大半は保険会社指定の診断書が後日郵送されてきて、これを担当医師に持っていき記入してもらって、保険会社に返送することになる。
返送の際に、会社により診療明細書のコピーを求められることがあるので、退院時に捨てないこと。領収証はみな保管するけど明細書捨てちゃう人は意外と多い。

3,4泊の入院の場合、医療保険に入ってるのなら、保険金で補填できると考えて、奮発して個室に入院した方がいい。ストレスがない。今回は迷って個室にして本当に正解だった。
もし大部屋だったら、私が入っていたと思われる部屋にはたまたま夜間せん妄の出る高齢者がいて、訳の分からない声が廊下に響いていた・・。
(高齢者は全身麻酔の後遺症でせん妄が出ることも少なくない)

 

まあこんなところです。もし同病の方がいたら、noteを気長にお待ちください。アップ終わったらツイッターでお知らせします。

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2020年11月 8日 (日)

土日の競馬回顧&ちょっとお休みします

競馬場の入場許可客数が増えた今週末。土曜の東京競馬場はさすがに前週よりは賑やかになっていた。営業している店舗がとても少ないことはあるにせよ、どの飲食店も行列。ただ相変わらずメモリアルスタンドは閉鎖中、そしてスタンド前に出ることは許されていない。
東京は曇りベースの1日だが、風もなく穏やかと言っていい1日だった。
京王杯2歳S、注目のリフレイムは、やはり中1週が少し響いたのか5着に終わる。ただ懸念していたテンションどうこうの問題ではなかったようなのがひと安心。ここを使ったことで、阪神JFの線は消えたかもしれない。まあ能力が高いので、しっかりとしたプランで使っていってほしい。
勝ったモントライゼはいかにもダイワメジャーらしい早熟の完成度。2着ロードマックス、3着ユングヴィには驚いた。

東京の芝は外差し傾向が顕著。この日から始まった阪神芝は高速傾向が顕著。ファンタジーSは狙ったサルビアは2番手追走から緩みない流れに音を上げて失速、道中掛かりながら上がっていったメイケイエールが荒っぽい競馬で押し切り。2着には横山典が乗りに行ったオパールムーンが追い込む。前週、スカーレットカラーの時に述べた「ヴィクトワールピサ産駒牝馬のタメてドン」がまた1頭。

日曜はアルゼンチン共和国杯、オーソリティが復帰いきなり圧勝。見るからに太かったが、それでも頭打ちの古馬には十分だったということだろう。外差し馬場なので、大外枠も良かったかもしれない。期待したサンレイポケットは内へ入ってしまい万事休す。穴として狙ったゴールドギアはシンガリ付近から何頭か交わしただけ。そもそもラストドラフトには手が出ない。

みやこSは、やはりベストタッチダウンには厳しい競馬となり、〇クリンチャー、◎ヒストリーメイカー、△エイコーン。絞ったのだが、ここまでにかなり負けていたので馬連とワイド、3連複少々のみ。東京12Rが◎△★、阪神12Rが〇◎△で少し取り戻したが、完敗の週だった。

なお最後に私事ですが、軽く入院することになりしばらくブログが空きます。実は10年来の胆石持ちだったのですが、今年の8月31日にとうとう発作、激痛で悶え苦しみました。無症状の胆石は放置でいいそうですが、ひとたび発作が出ると、その後繰り返して胆嚢炎→すい臓炎などの悪化を辿る恐れがあるとのことで、腹腔鏡手術で胆嚢摘出をするのが今の医学の定石だそう。いろいろ検査をして回避しようと粘ったのですが、その後も確かに軽い疼痛は断続的に続くし、油物を絶ったまま残りの人生を送るのも限界があるので、医者の言うことに従って手術を受けることにしました。
 
実は、胆石の摘出手術は、今や日本でも年間数万件の件数があり、盲腸より多いそうで、私が日常的に仕事でお世話になっているところにも知る限りで2名、経験者がいらっしゃいました。初めての外科手術、全身麻酔なので戦々恐々としていますが、明日入院して即日の腹腔鏡手術、木曜12日に退院予定となります。
 なお2日前に入院のためPCR受けて、もちろん陰性でした・・・。

 仕事関係ですが、YouTubeチャンネルの女王杯篇は、入院直前に撮影したので週末アップされます。
 競馬ラボの原稿は、火曜アップの回顧篇は日曜に書いてあるので通常通り。
 自分のサイトのメルマガは1週休みを頂きます。
 ラジオ日本は、1週休んで、14日はうまスクエアの境和樹さんに代打をお願いしました。地元なので21日から復帰します。
 競馬予想TVは、移動が少し遠いし、感染症のご時世でもあるので、体力回復を見込み12月から復帰することになりました。
 その他の連載や、週末の予想出稿は、締め切りが入院期間に被らないので、通常通り止めずに進行します。
 ツイッターは、できる状況ならベッドからつぶやくと思います。

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2020年11月 5日 (木)

久々に雑感を

◆ 言葉は生き物なので、誤用にあまり目くじらを立てるのもいかがなものかという思いはある。「ら」抜き言葉とか、「一生懸命」とか「爆笑」とか、「独壇場」とかはすっかり誤用が定着してしまって、疑わずに使っている人も多いし、それをいちいち咎めようとも思わない。
だが、まさに現在進行形で誤用が正当化されていく事態に直面すると、さすがに少し戸惑うというか、面食らう。先日ツイッターで「的を得る」が三省堂国語辞典で正しいというか、間違いではない用法と認められ、的を射ると共存している状況を知って少なからず動揺。長年、誤用の最たる例として語られ、自分も指摘してきたことだから・・・。

このところ、テレビやラジオで頻繁に耳にする誤用としては、若い人を中心とした「延々と続く」を「永遠と続く」、「感慨深い」を「考え深い」。これらは、自分が間違って聞いたものを、正しいと信じてすぐ使い、そのまま覚えてしまっているのだろう。
もう1つ、これは先日プロのライターがラジオで使っていて、さすがにいかがなものかと思ったのが「各方面に目配りして」と言うべきところを「各方面に目配せして」と言っていたこと。これはライター氏のみならず、テレビやラジオでもたまに聞くので、誰かの誤用を正しいものと思い込んで自分も使っているということなのだろう。さすがにこの辺は認めたくないなあ・・・。なんて、いったい何様のつもりで書いているが、自分も知らない誤用をしまくっているのだろう。なお競馬ライターの仕事をしてからは「二の脚」の意味(ゴール前の粘りや加速の脚ではなく、スタート後に使う脚のこと)と、「トライ&エラー」の間違い(正しくは「トライアル&エラー」)を、指摘してもらったことがある。共に誤用が定着している例と言っていいだろう。

◆大阪都構想や米大統領選の報道で「分断」という言葉を嫌というほど耳にする。宗教や人種といった古来からある差別。他にも国籍、性別、地域、身分、収入、職業、学歴・・・。コロナ禍以降、さまざまな分断が顕在化した。その分断を煽ったり、新たな分断を作ったりして、自分に利を誘導しようとする人たちも出てきて、世界は混迷を極めている(ように見える)。

 コロナと分断と言えば、もう2か月くらい前、ツイッターで目にしたつぶやき。それまで味がお気に入りで通い詰めて、店主とも親しくしていたラーメン店が「コロナなんてでっち上げ、マスクなんてしてくるな」という内容の張り紙を店頭に掲げているのを目にして、もう行けなくなってしまった、という内容。(まあ、もしかしたら店主も経営に行き詰って、そう叫ばざるを得なかったのかもしれないと私は思うのだが)
自分が好意を持っていた相手が、自分が憎むべき対象、嫌悪すべき思想を抱いていたことを知ってしまい、断絶するということは、確かに今回の災禍で多発したと思う。コロナが炙り出した差別意識は、結果的に自分の人間観を変え、関係を整理するきっかけに心ならずもなってしまったのかもしれない。あるいは、自分が好意を抱いている人間が、自分と同じ思考回路の人間であると勝手に思い込むことの愚を突き付けられ、それはそれ、これはこれと呑み込んで付き合うという成熟した?関係を構築する好機となっているのかもしれない。

 もう1つ、アメリカの選挙、そしてコロナあたりから日本でも今まで以上に顕著になっているのが、一部の人間に見られる「国」への帰属意識を絶対的な価値観に置くという発想。「日本は凄い」→「その凄い国に帰属している自分は偉い、正しい」という思考だ。これは別に新しいものではなく、江戸時代から存在し、もっと昔は国が「主君」に替わっただけで、農耕民族である日本人の持つ「集団貢献に対する価値観の高さ」を逆手に取った思考とも言える。この回路は、仮想敵を容易に作りやすいという点で、少数の統治者にいいように利用される恐れがある。
 自分は、国のために民があるのではなく、民のために国があるべきという思想であり、自由を何より尊重したいと考え、自分の自由の行使と他者の自由の許容のためにルールが存在すべきと思っているので、その意味では現状はあまり気持ちのいいものではない。主語が国家になっている物言いには警戒したいと考える。人間は、自分と自分の周囲の人たちを大事にしていけばいいのだ。

 などと大統領選に刺激されてつまらぬことを書いてきたが、競馬者(けいばもの)にとってまた週末がやってくる。コントレイルのJC出走決定という大朗報も届いた。その分有馬記念が本当に心配になるが・・・。最後にお知らせ。

 今週末は、ラジオ日本は土曜の午後2時半から4時の担当に入れ替わります。東京の残り開催はこの時間帯となります。
 競馬予想TV、次回は12月になると思います。
 YouTubeチャンネルは、今週はお休みです。

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2020年11月 3日 (火)

11月1日・日曜の競馬

 メルマガ用に週末のレースをもう一度いろいろ見直したのだけど、アルテミスSは負けた組の方に今後の期待ができそう。別にアイドル的な人気が出てきたソダシを貶すわけではないが、これは展開に相当恵まれた。広い東京で、上がりの速くなる展開に対応できたことは評価すべきも、ここからの上積みもそうは見込めない印象だ。また新たな敵を作って馬券で痛い目に遭い続けるか?(笑)。

 天皇賞秋。かなりスローペースになり、後半が速くなるという展開は想定できたが、ダノンプレミアムはもともとこういう逃げ。ただブリンカー着けたらもう少し飛ばせて、しかも粘るようになるかと思ったが、あまり変わらなかった。キセキはまさかの絶好のスタートで3番手とは・・・。このペースなら、強い馬が前に行ったのだからダノンもキセキももう少し粘れてもよかったのだが、道悪の中で、前週まで最も多くの馬が走ったあたりが内ラチから2、3頭目くらいに当たっているので、内目はかなり荒れていて、そこに補正のために撒いてある砂もかなりの量。前に行って内を通ると走りづらく、消耗してしまった感。
なお、キセキがいつものように出遅れて、外を追い込む競馬をしたらどうだったかは夢想してしまう。速い上がりを使えないと決めつけるのは違う気もする。

外差し馬場だったこともあるが、フィエールマンやクロノジェネシスにとっては、その恩恵もあってかなりアーモンドアイに迫った。ツイッターでも書いたが、特にフィエールマン福永騎手の進路取りは見事。有馬記念狙いと思っていただけに脱帽だ。

 アーモンドアイについては、これくらい馬場が乾き、最もレースしやすい位置が取れる脚があり、本来のベストディスタンスとあれば文句なしの勝利。ただ個人的な精査では、この馬としては決して良い内容ではなかったと思うし、絶対能力の高さで凌ぎきった感じ。ルメールもおそらく、乗っていて「うん?」と思った瞬間があったのだと思う。それがあの涙にも繋がったかと、勝手に想像する。それでも勝ち切るのが名馬の証。

 リスグラシュータイプのクロノジェネシスには、ぜひ有馬記念へ進んでほしい。フィエールマンは言わずもがな。そして、まあ使う気はないだろうけど、アーモンドアイには去年のリベンジを期待したいのだが。やはり中山、有馬記念を勝ってこそのスーパーホース。

 その他のレース。カシオペアSは自信のあったランブリングアレーが勝利。3着馬がなかったが、馬連で7倍、馬単で14倍ついたなら予想TVの狙い目はこちらにすればよかったか・・・。
 で、その狙い目とした福島メインはエムオーグリッタが直線伸びず、ただ5,6番手を回ってきただけの競馬になってハズレ。

 現在の作りでの京都最後のレースは、コパノマーキュリーの圧勝。期待したジューンシルフィアは伸びず。中京以西の競馬場に行ったことがない私にとっては、特に京都最後について感傷はないが、思い出に残るベストレースはやはり〇スリーロールス、◎フォゲッタブルで決まった菊花賞か。
 大敗の1日。落ちた。

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2020年11月 2日 (月)

10月31日・土曜の競馬

10月最終日の東京はとても穏やかな日和。1週間ずっと雨がなく、空気も乾燥してきて、秋らしいカラッとした晴れ。風はほとんどなかったが、日陰ではややひんやりする。
東京競馬場の杜は、まだ錦とはいかない。JC直前くらいに一気に色濃くなる。
 この天候を受けて、東京ダートはパサパサ。とはいえ、東京はもともと砂質が軽いので、パワー一辺倒とはならない。典型的な東京の良馬場、
 芝は、Bコース替わりも相まって時計が一気に戻った。前の年の天皇賞週とほぼ同じレベル。これまで荒れたところがラチ沿いとなっていて、緑の砂が久々にビッシリ撒かれているのがスタンドから見下ろすとよく分かった。時計は出るようになったが外目が伸びる。ひと雨降ればさらに外差しが顕著になりそう。

 京都7Rであってはならない、しかし珍事件としか言えないような事象が発生。マテンロウディーバの馬体重を、JRAが誤発表してしまったのだ。早急に訂正されて、影響は小さかったのだと思うが、これは記憶にない。
 しかも、買う方にとっては体重の増減に敏感にならざるを得ない、小さな馬だった。当初プラス16キロの412キロと発表され、実際はプラス4キロで400キロジャストの出走。さらにまた、この馬が勝ち切ってしまうという現実。
体重プラスに出たから、好材料として安心して買った人が多かったと思うけれど、もし16キロマイナスで間違ったら、小さな馬がさらに大きく減らしたことで「切り」と判断する人も多かったのではないか。それだとかなりヤバかったのでは・・・。まあ不幸中の幸いというのは違う気もするが、大事にならなくて何より。

 馬券は、大きくは当たらないまでも、そこそこのワイドや馬連を拾って前半は好調だった。京都4Rのテーオーダヴィンチ、福島7Rのローランダーあたりは自信もあった。
 ラジオ日本の解説は東京7Rから9Rまで。7Rはカイトレッドから穴推奨をしたが、健闘したものの馬券にならず。8Rはヤシャマル本命で無難に的中。9Rは、敢えて断然の存在ヒロイックテイルを対抗に置いたら、強すぎて呆れる勝ち方。

 その後は全く当たらず。東京の10Rは、スカイグルーヴ即消しだけが正解で、◎としたストーンリッジは直線でズルズル後退。アルテミスSは密かに自信ありのクールキャット、ウインアグライア、オレンジフィズが馬券に絡めず。△にしかしなかったソダシに完勝されてしまった。ソダシは東京でここまで走れるとは思わず・・・。

 スワンSは、ほとんどの騎手が外差し、イン空けに偏っているという思考の隙を突いたであろう、岩田康誠騎手カツジの、これぞ裏をかくという見事な前押し切り。私が狙っていたアルーシャもシヴァージも直線でよく追い込んでおり、予想自体は大きくは間違っていなかったのだと思うが、大ベテランの勝負騎乗に脱帽。
 福島メインのジャコマル本命の3連複は当たったが、とてもとても負けは埋まらず。そのジャコマルにしても、逃げること前提で推したのだけど、控えて差してきた。

 メインまで見てお台場へ移動、収録終えて0時前に帰宅。予想原稿書いて2時前に就寝、即爆睡に。

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