2月21日・日曜の競馬
サウジアラビアへ遠征した日本馬が2勝。例年以上に制限が掛かった中での快挙は素晴らしい。
サウジダービーを、同じ厩舎のフルフラットが去年勝ったことをどれだけの人が覚えているだろうか。今年勝ったピンクカメハメハは、むしろ帰ってきてからの方が大変だろう。森厩舎の連覇は、出走馬のレベルを精査し、少しでも稼げる可能性の高い所ならどこでも使いにいくという、卓越した分析力と行動力が下地にある。
その森厩舎のマテラスカイ(戸崎騎手騎乗)が2年連続の2着となったスプリントは、ビュイック鞍上のコパノキッキングが差し切って日本馬のワンツー。あそこまで粘れたら、ピンクカメハメハを勝たせた戸崎騎手に粘り切ってほしかったが。あくまで個人的に何度かご一緒したことがあるから、というだけの応援心理だけど。
この日は、午前中から午後前半にかけて、買いたいと強く思えるレースがなく、腰を据えて買い出したのは7R以降。東京7Rはミスミルドレッドに気があって3着も、人気順通りで安い。注目のヒヤシンスSは、馬券は回避して見物。ラペルーズが内で前が空かずに消えたかと思ったが、慌てずに捌いて突き放す。貴重なペルーサ産駒。これは強い。もっとも、これはルメールでなければ勝ちまではなかったかもしれない。1800mの方がいいはずなので、先々楽しみだ。
タケルペガサスは騎手コメントによれば、ゲート内で膠着して出が悪くなったとのこと。早めに挽回し勝ちに動いた分、終いは失速してしまったが、もっと負けてもおかしくない脚色になりながらの4着は、やはり能力高い。メンタル面の成長がないと今後は厳しいが・・・。あとは3着レディバグも強い。
小倉10Rのあざみ賞が、この日最初の勝負レースだったが玉砕。狙ったルルルージュはいいところが無かった。
続く小倉大賞典も勝負レース。GⅠを別にすれば、ラジオNIKKEI賞、福島記念、函館記念、フェアリーS、ターコイズSらと並び、毎年楽しみにしている重賞の1つだ。今年はボッケリーニで軸堅いと考えて、ヒモ穴へ散らす馬連が主力。そのヒモ穴の一角、11番人気の△テリトーリアルが激走し、勝ち切って、西浦調教師引退に花を添えた。小回り巧者ぶりと、力の要る馬場への適性が高い。
◎ボッケリーニはやや距離ロスがあったが、伸びるところへ出すためには仕方なかった。3着ディアンドルにはビックリ。さすがに手が出なかったが・・・。アタマ差4着の〇アールスターが届いていれば、◎〇の2頭軸マルチで相手5頭に収めた700倍の3連単がと思うと悔しいが、仕方ない。また間もなく引退の蛯名騎手、デンコウアンジュも一瞬やったかという見せ場。この日は2Rの人気薄クインズセージで見事な勝利。
見るレースと割り切っていた阪神のメイン・大和S。割り切ったのはダンシングプリンスがいたからだが、4角の手応えがいつもより悪く、直線はつかまりそうになったところで急に止まった感じ。「蹄跡を気にしてスキップしたようになった」とのことだが、集中力を欠いてしまったのは苦しがっている馬に見られるケースでもある。前走のカペラSで、連勝が止まっていたが、一度捕まった逃げ馬は、負け癖がついてしまうことも珍しくなく、次に向けては一度しっかり休んで立て直した方がいいかもしれない。
そしてフェブラリーS。詳しい各馬分析はメルマガに譲るので簡略に書く。
インティがダッシュつかず後ろからという異例の展開、序盤は速かったが、そのあとは少し緩んでの一定ラップが延々続く異例の持続力勝負となり、前が有利に。イレコミと発汗が目立っていた△カフェファラオだったが、メリハリの要らない展開は望むところ。最高の展開と、軽い馬場を味方に強い競馬ができた。ただ東京マイルとそれ以外のパフォーマンスが違い過ぎるところもあり、今後はムラを解消することが課題。
〇エアスピネルはお宝馬に指名した馬、完璧な競馬ができた。間隔さえ空ければシッカリ走れる。高齢だがまだまだ楽しめる。
ミューチャリーの7着には静かに驚いた。大健闘。◎アルクトスは、この舞台でここまで負けるとは思わなかった。馬券はエアスピネルの複勝と、エアからのワイド5点流しを2点取り。馬連と3連単はアルクトスが来ないとどうにもならなかったが、3連単は2頭軸マルチで相手4頭に絞ったので傷は浅い。久しぶりに複勝厚めを買って成功した。
阪神最終は穴狙いで失敗、それでもなんとか勝ち切りで終える。土日共に浮いたのもまた久しぶり(情けないが)。
最後に今後の予定。
◆ラジオ日本は、土曜午後後半の担当に移ります。当分は14時半から16時半までとなります。
◆競馬予想TV、3月は1週目だけ出ます。
◆YouTubeチャンネルは、中山記念の予想をやります。金曜夜にアップされると思います。
| 固定リンク