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2021年3月

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2021年3月30日 (火)

3月27日・土曜の競馬

金曜の夜に見た夢。マスクを忘れて外出してしまったことに駅まで来て気づき、慌てて肩で口を隠しながら、売店で買おうと店を探すも、どれだけ歩いても見つからない。しかも、家から出たということは最寄りのはずなのに、なぜかそこは見覚えのない駅で・・・というもの。探している間に目が覚めた。
 
 土曜、中山までの経路は、前週ほどではないがやはり混んでいた。宣言解除という言葉を耳にすると、頭では状況が改善されていないと分かっていても、どうしても何か好転したようなイメージが湧いてしまうのはやむを得ないところなのだろう。

 中山競馬場は、たまに緩い風(直線追い風)が吹くことはあっても、ほとんど無風に近い状態が続いた。芝の時計の出方は、前の週の土曜とほぼ同じ。
 
 この日もルーキーが中京で主張を見せた。古川奈騎手がまたしても勝利、角田騎手も初勝利。さらに若手では泉谷、岩田望騎手が無双。
 一方、阪神で騎乗したルメールは、人気馬でコケるケースが目についた。もちろん相変わらず勝ち鞍は多いのだが、以前よりも星をアッサリと落とすことが増えているように思う。もちろん、ルメールというだけで人気にされていることも多いのだが。馬券的には裏をつくチャンスが拡大しているはずなのに、流れに乗れないのはこちらが悪い。

 個人的にこの日最初の勝負は阪神5Rのスカイドゥエラー。意外と人気になってしまって嫌な感じはしたが、4角でしぶとく食い下がり、一旦は3着以内取れた!とときめいたものの・・・。最後は4着に。7番人気で勝ったラルフも持っていただけに、虚脱。

 ラジオ日本は、この開催は7Rから3つ。7Rは縦目押さえで何とか馬連的中、8Rは軸が沈み、9Rは〇△で取れず。休み明けでもメイショウミライで行けるかと思ったが、甘かった。
 出演はここまでで、このあとは控室でメイン終了まで。伏竜Sはこの日で最も勝負したかったレース、競馬JAPANのプレミアム対象にもしたのだが・・・。3着ゴールドハイアーと2着メイショウムラクモの2頭軸マルチ3連単、しかし勝ったゴッドセレクションがヒモに無い。ユアヒストリーやサヴァに色目を使うなら、買っておけよと今なら思うが・・・・。グランツアーテムには中山の1800mは本質的に長いというか、パワー不足という読みは正解だったのに、勿体ない。

 日経賞のオセアグレイトにも自信はあったが、いともたやすく崩れた。ウインマリリン横山武史騎手の見事な立ち回り。それにしても、牝馬で勝ち切れるとは思っていなかった。アメリカJCC組には呪いが掛かっているかと思えるほど、その後故障したり、力を出せなかったりが続いていただけになおさら。
カレンブーケドールはあの立ち回りでも2着。いよいよ最強の重賞未勝利馬として歴代トップにリーチのレベル。なお松山騎手は桜花賞週から2週の騎乗停止。

 毎日杯にも驚いた。一騎打ちとは思っていたが、予想を上回る内容。勝負所から2頭が馬体を併せて競ると必要以上に時計は持ち上がるし、時計の出る馬場ではあったのだが、それらを踏まえてもこの時期の若駒でJRAレコードタイとは。シャフリヤールは全兄アルアインとはタイプが違う。反動無ければ皐月賞に来るのだろうか?
2着グレートマジシャンにも全く傷はつかない。皐月賞は行かないようでこのあとは、1600万賞金があれば何とかダービー直行できるだろう。そもそも、何か挟むにしても、皐月賞以外使いどころが難しい。京都新聞杯だと間隔が詰まりすぎる。

長くなったのでドバイ以降は次回。

 

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2021年3月25日 (木)

3月21日・日曜の競馬

 先日は花見として府中の桜通りを歩いてきた。市が安全を考えて枝の剪定をしたので、いつもの年のような桜のトンネルとはなっておらず、だいぶ空間が目立つのは寂しいが、それでも春爛漫を思わせるくらいには咲き誇っている。ただ、裏通りに入るとまだ蕾の方が多く、樹によって進みに差が大きい。

 土曜の競馬、ファルコンSと若葉Sを忘れていた。ファルコンはスタートからほぼ、グレナディアガーズとルークズネストの一騎打ち。直線ではさらに叩き合いが激しくなり、ルークズネストがGⅠ馬を抑え込んでしまった。より1400m向きなのは確かにルークズの方であるのだが、グレナディアガーズを負かすほどの域とは。斤量1キロ与えていた分もあり、グレナディアガーズも決して傷がつく負け方ではない。NHKマイルCではやはり有力。

 若葉Sは、時計の出る馬場を考えるとアドマイヤハダルの勝ち時計は例年の水準程度だが、勝ち方には実に安定感があった。3馬身の差は、相手のレベルの問題もあるので額面通りには受け取れないにしても、走り自体はとても器用で危なげなし。完成度が高い。今年は牡牝共にクラシックが大混戦だけに、この馬にも十分に皐月賞好走の可能性はある。

21日の日曜。前日の陽気とは違い、中山は時間と共に雨が強まっていったようだ。3,4Rが地味に当たったくらいで、その後はこちらの馬券も大雨状態。勝負したのはスピカSのミスニューヨーク。鉄板とみてアールクインダムとのワイドをメイン馬券として配信したのだが・・・。ミスニューヨークは大外から強烈な追い込みを決めたものの、直線半ばまでは3着はとれるかと思えたアールが一杯になって4着へ後退してしまった。

スプリングSは、◎ロードトゥフェイムが良い位置取りだったが伸びあぐね、ヒモばかりが上位に来て何も取れず。後日落鉄が発表されたので仕方なし。馬場を味方にスタミナ、パワーに秀でたヴィクティファルスが勝利。血統の字面は長い所向きだけど、今のダービーはスピード十分のキレキレ馬が来るので、ややレトロ。ダービーが道悪なら最適か。皐月賞では良なら軸までにはしたくない気も。
ボーデンはこの馬場でも良い競馬ができたのは大きい。良馬場なら皐月賞ではかなり期待できる。ダービーでは距離がどうか。東京の良馬場2400にハービンジャーのイメージは、個人的にはないのだが。

阪神大賞典は、大人気アリストテレスが直線入ってまもなく失速。馬場や距離を苦にしたというよりは、前走に続く極悪馬場での競馬に馬が嫌気を差したように映った。前哨戦シリーズでは大本命が敗れる流れが連鎖的に?続いている。

最後に告知。
ラジオ日本は時間帯が入れ替わって、今開催は土曜の13時から14時半となります。
競馬予想TVの私の次回は桜花賞週となります。
YouTubeチャンネルは、高松宮記念の人気どころからの注目馬2頭を公開。金曜夜更新予定です。

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2021年3月23日 (火)

3月20日・土曜の競馬

 17日は久々に髪を切る。19日は月刊・競馬の天才の連載締め切り。例の不正受給問題への私見。
 20日土曜。青空広がる・・・とはいかないが、いかにも3月の晴れらしい靄った暖かい陽気。風もほとんどなし。ツイッターにも書いたが、仕事以外でも、年度末の人が動く時季に、お彼岸の墓参、学生の春休み、さらに日曜の雨予報で用事を今日片づけたい人たちが重なって、都心へ向かう電車の混雑は半端ではなかった。空いたのは、お茶の水で乗り替えた総武線各駅停車が錦糸町を過ぎてからだった。お茶の水までの中央線快速は通勤時間並み。

 到着直後の中山5Rでは、小島茂之厩舎が300勝達成。10番人気の穴馬カルタゴ、田中勝春騎手の手綱で達成するあたりが小島先生らしい。調教師の中で唯一人、私が複数回、長時間取材させてもらった方。その誠実な対応、馬とスタッフへの愛情に満ちた厩舎運営をなさる姿勢には敬服させられる。またお会いできる機会を楽しみに待ちたい。

 陽気は穏やかでも、前日に届いたあの訃報が、競馬場にどこか重さを漂わせている。岡田繁幸さんの逝去は、数年前からあまり健康状態が良くないという話を聞いていたにしても突然であり、欠落感が大きい。
各レースでマイネルの馬に肩入れしたくなるのは人情。中京8Rでマイネルイリャルギが惜敗したが、その直後、中山8Rではまさに、勝った平沢騎手いわく「見えない力が後押し」したレースが現実となる。
 ペガサスジャンプS、岡田さん個人名義のトラストが、熊沢騎手らしい積極的な逃げで押し切り寸前、得も言われぬ気持ちで映像を眺めていたのだが、1頭だけ違う脚色で突っ込んでくる馬がいる。「交わさないでくれ」と瞬間思ったが、伸びてきた馬の服色はおなじみのマイネルカラー。そう、岡田さんの築いたラフィアンの馬、マイネルレオーネが差し切ってのワンツー決着となった。

マイネルレオーネは、トラストを破ることが唯一許される馬と言ってもいいだろう。父方の祖母と母方の祖父が全兄妹という、かなり冒険した配合。おそらくは岡田さんが強い意志を持って求めた血の絡みだと思う。そしてこのレース名が「ペガサスジャンプS」。まさに2頭が天へ送り出したとしか思えない。競馬には時にこうした霊力を感じさせる結末、ベタすぎるくらいの劇的な結末を目の当たりにすることがあり、そこがまた魅力的なのだ。

 この日のメイン・フラワーCは、◎ルース、〇レーヴドゥラブレリで波乱を見込んだのだが、2頭ともに大出遅れで終わった。レーヴはもともとその癖があるので仕方ないが、前に行ってナンボのルースがまさか・・・。立ち回りの巧いホウオウイクセルを素直に軸にしておけばよかったか。
 最終レースはナイスプリンセスに期待したが、ジリジリした伸びに終わる。ラジオ担当レースで3連敗・・・。10Rの返し馬コメントで、予想では無印にしたバンブトンハートがやけによく見えて推奨したら、10番人気4着に突っ込んできたことくらいしか、コメントに見せ場(聞かせ場?)はなかった。

 帰り、自宅最寄りの駅のホームに降り立った途端、軽いフラ付きを感じ、めまいかと思ったら案内板が揺れ出して、これは地震だ、と。周りの人たちも口々に「揺れてるね?」とつぶやいていた。東京の震度は大したことはなかったが、東北ではまたしても被害が出た模様。大震災の余震がこのところ活発化している。

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2021年3月19日 (金)

驚きました&ツイッター1周年

◆東北新社の社長として、中島信也氏が国会招致されていた。前社長が引責辞任し、就任したばかりでのこの晒し者状態はまことに気の毒ではある。
中島さんといえば、「ハングリー?カップヌードル!」や「伊右衛門」、「5時から男のグロンサン」、「DAKARA」の小便小僧バージョンなどなど、時代を象徴するCMを80年代末から90年代前半に送り出し続けた優れたクリエイターだったのに、本当に場違いなところに引き出されてしまっているという感じ。商社のようなところと違い、仕事で業績を上げたからといって、経営トップが務まるという類の業界ではないのに。
余談だが、35年ほど前、私が勤務した制作会社の2,3軒隣のビルに東北新社はあった。246沿い、赤坂見附駅近くにある豊川稲荷のはす向かいのあたり。2,3年後、こっちの会社が溜池付近に移った。

◆故・大瀧詠一さんの不朽の名作「A LONG VACATION」から40年ということで、特集の記事やラジオ番組が多く組まれている。先日も、萩原健太さんのNHKFM「サウンドクリエイターズファイル」で大瀧さんの特集が組まれていて、ナイアガラトライアングルvolume2の「A面で恋をして」が流れたのだけど、この曲が使われたCMのエピソードをひとこと話されていて、「そういえば、あのCM(81年資生堂)は誰がモデルだったっけ」と思い調べて行ったら、なんと!!
元タカラジェンヌにして、今はヴェルサイユファーム(旧・三城牧場)の場長であり、引退馬の老後を積極的に救済されると共に、生産としてライジングリーズンやミスパンテールらを送り出した岩崎美由紀さんと分かって絶句(良い意味で)した。まるで導かれたかのような感覚。もしかしたら有名な話で、私だけが知らなかったのかもしれないが、個人的には驚きとうれしさと不思議さが入り混じった、貴重な気持ちを味わうことができた。

◆基本的馬権の件はツイッターにも書いたけれど、リベラルも行き過ぎると陰謀論者と同じ思考回路に陥ってしまうのだろう。つまりそれは真のリベラルではなく、自分の主義に殉じることが目的になってしまい、そこに嵌りこんで抜けられなくなる、ということ。客観的な思考をするだけの知性が、埋没してしまっている。

◆ある方からDMが来て、「ツイッター1週年おめでとうございます」とのこと。全然忘れていた。調べてみると、どうやら去年の3月8日あたりに開始した形跡がある。当初は自分の性格を考えると炎上必至、果たしていつまで続くかと思っていた。

開始時がコロナの深刻化の時期と重なって、当初はそれ関連ばかりになり、本来の目的だった告知や、ブログだとどうしても鮮度が落ちてしまうネタ、短くても伝えられる内容のネタをすくいあげることからいきなりズレてスタートしたようにも思うが、何とか皆さんのおかげで安定飛行を続けられている。
ツイッターはもう古いメディアに属すると思うが、自分としては恥ずかしながらまだまだ新鮮なツールであり、利用価値も高い。ツイッターを始めたことで知り合えた(もちろんツイッター上でだが)方々と、小さいながらコミューンができ、やり取りができていること、思いもよらぬ著名な方との繋がりができたこと、何十年も音信不通だった方と連絡が取れたことなど、メリットは相当大きかったのだ。
もちろん良いことばかりではなく、たまにコバエのようなしつこい絡み方を定期的にしてくる手合いも出てくる。スルースキルという考え方には個人的には反感もあるのだけど、酷いものはミュートしているし、また潰しにいくこと(どこかのコーチか)で関係ない方々のお目を汚すのも申し訳ないので、結果的にスルーしていることになっている。何より対応する時間が勿体ない。よほど酷いものにはそれ相応の対処はしないといけないとは思うけれど、某有名アイドルが言ったという「アンチは無料の宣伝マン」という至言を頭に置いて、今後も健全なラインを形成していきたい。
今後とも皆さん、お手柔らかによろしくお願い致します。

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2021年3月17日 (水)

3月14日・日曜の競馬

 河津桜は早くも散り果て、大寒桜にも葉が目立ちだし、まるでバトンリレーのようにとうとうソメイヨシノが開花。先日ツイッターに挙げた自宅そばの樹の蕾が開いた。東京で見ごろになるには、もちろんあと1週間から10日程度は掛かりそうだが、満開になる前に、連日の強風が吹き納めとなってほしいものだ。
 
 日曜は在宅競馬。ラジオ日本の中継によれば、この日の中山も強風で、向きはひっきりなしに替わっていたようだ。こういう時は、あくまで個人的な意見だが、あまり気にしない方がいい。まさに風に予想が翻弄されてしまい、本末転倒になる。
 この日は珍しく好調。中山6Rは3連単を安いながらも少し重ねて取れたし、安いと思っていた中京6Rの3連複はまさかの100倍超えになってくれた。阪神7Rは自分のサイトでの配信レースで、◎ワーズワースが届いてくれた。そして阪神10Rは、爆弾穴馬として配信したダンツキャッスルが2着に来てくれた。
 これで昨日の勝ちが消えることはなくなった・・・と慢心したからではないのだが、その後がいけない。まず中山10Rの東風S、サクセッションで万全の自信があり、勝負レースとして出したのだけど、全く良いところがなし。これはかなりショックだった。
 中京メインは金鯱賞。ギベオンがスローの逃げ、策を練るタイプの藤原英調教師の戦略勝ち、そしてそれに応えた西村淳也騎手も見事。初重賞制覇を大穴馬で成し遂げた。後続も、ギベオンの逃げならいつでも交わせるとナメて掛かったことは否めない。
 デアリングタクトは、まあかつては超一流馬の試走でよく見られた負け方ではあるのだが、ただそうした事例と違って、今回は陣営に負けてもいいという感じはなかったのではないかと思われる。直線入ってからの松山騎手の手綱にもそれは感じられた。単純に、仕掛けのタイミングを誤ったことが最大の敗因であり、馬場は関係ない。勝ちへぐりであることは明らかで、何ら傷のつくものではない。
 グローリーヴェイズこそ馬場がこたえた感。キセキは逃げなかったのが残念だが、この馬については正解の乗り方はないのだろう。その時選んだ乗り方がハマるかどうか。

 アネモネS、今年の2頭は少し楽しみがあるかもしれない。

 フィリーズRは本命としたアンブレラデートが最高のレースぶり、直線内をこじ開けて抜け出した時は「あとは何でもいい!」と叫んだのだが・・・そこからの数十メートルで暗転。まさかあの態勢から4着まで落ちるとは思わなかった。しばし呆然。
 勝ったシゲルピンクルビーは、姉のシゲルピンクダイヤより早く重賞を勝つとは。ただ1400mのスペシャリスト的な内容にも感じられた。ヨカヨカは大仕事目前で差されての2着。本番のマイルがダメというわけではないが、今後は
1400m以下の路線でこそとなるだろう。残念なのはエイシンヒテン。大きく出遅れなければ、展開、もちろん結果も変わっていた可能性がある・・・。オパールムーンは、今回の展開なら末がハマってもよかったのだが、ムラなタイプなのかもしれない。
 まあ何とかこの日もプラスで終えて、先週は久々にゆったりできた。今週末も全国的に傘マーク、西は土曜、東は日曜が本降りになる可能性があるとか。後半へ向けて、馬場の荒れ方も心配になってくる。

 夜にツイッターで、日曜競馬ニッポンの3月いっぱいでの放送終了を知る。45年間だから、私が高校生のころから続いていたわけだ。今やラジオ日本に禄を食む者としては、書くのが憚られるところもあるのだが(苦笑)、昔は、土曜は終日ラジオ日本とテレビ東京は定番、そして日曜は午前ラジオ日本、正午からはフジテレビの中継開始時刻まで日曜競馬ニッポンを聞いていた時期が10年近く続いた。ミスターシービーのダービーでの斜行を巡る大橋巨泉氏の見解に対して、反対意見を投書し、番組で紹介されたことが最大の思い出。巨泉氏や石川治氏、吉田均氏が当時の花形解説陣だった。今後は、中継のみ後番組枠の中で流すということを聞いている。一時代がまた終わった。競馬界は馬もメディアも、いろいろ終わりを迎える年回りなのかもしれない。

 

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2021年3月15日 (月)

史上最悪?の開催日となった3月13日

土曜の朝、多摩地区は傘が無くても歩ける程度の小雨、しかし東へ移動するにつれて雲が厚みを増し、雨が強まってきた。船橋法典に到着した時は勢いが弱かったが、競馬場まで歩いているうちにまた本降りに。風はそれほどでもなかったけれど、午後はだんだん強まる。風向きは頻繁に変わり、ひどいときはスタート時とゴール時で向きが真逆になっていることもあった。
 
ツイッターでもつぶやいたが、行きの電車はかなり混んでいた。私のように仕事の人も多いとは思うが、新宿で降りた乗客のうち、私の近くにいたのは昼飲みに繰り出してきたと思しき4人組。夜でさえなければ今までと同じで大丈夫と本気で思っているのか、あるいはリスクも含めてすべて分かった上なのか、とにかくもう自粛の掛声だけでは抑え込むことは不可能だろう。

中山のスタンド裏手、来賓入り口の上にある大きな写真はこれまでディープインパクトだったが、この日からコントレイルに替わった。なぜ開幕週やGⅠ施行日ではなくこのタイミングなのかは不思議だが、何となく気持ちは新たになる。

7Rあたりの雨の降り方は凄まじく、向こう正面が見えなくなるほど。ただこの時は、風がさほどではなかった分、まだ救われた感じ。レースが続けられるのか危ぶむ声も出てきた。

対して阪神競馬場の映像は日が出ていて、同じ国のこととは思えない。その阪神のスプリングジャンプでは、勝った森一馬騎手が障害重賞全場制覇、史上2人目の大記録(ちなみ第一号は高田騎手)達成。しかも当日が誕生日というのだからお見事。勝ったメイショウダッサイは完璧な強さ。

ラジオ解説は10Rから。実況席にも前から雨が降り込んでくる。本命ファンタジステラはなんとシンガリに沈んでしまった。2着馬は無印。
11Rの中山牝馬S、馬場入りの後に雨が止む(止んだように見えたが実際は小雨は降っていたようだ)。風も弱く、馬場がグッチョリということを除けば、リーズナブルなレースができるコンディションになった。その前後の状況を考えると奇跡的。その中を我が◎、ロザムールが逃げに逃げる。終始つつかれて息が入らず、楽な展開ではない。3角では手が動き出し、これは失速と観念したが、そこからの粘り込みには、久々にレースで感動を味わわせてもらった。まさに歯を食いしばるような走り。ハナ差だけに勝たせてやりたかったが・・・。馬券も大きめの配当をくれた。
最終レースは豪雨の中。まるで良馬場ダート1300m戦並みの時計が、芝1200mで刻まれた。前に行った方がいいのか、追い込んだ方がいいのか全く判断つかない競馬。内も外もない。
ここで終われば、雨の中大変な競馬だった・・・で済むところ。しかし、本当のひどさはこれからだった。競馬が終わった途端、空は暗さを増し、台風が急に上陸したかのような猛烈な風が吹き出した。これがレース中だったら、おそらくレース施行は見合わせになっていたのではないだろうか。スタンドから外へ出たが歩けないのだ。
滅茶苦茶な向きに吹き荒れる突風と顔に当たり異物感を感じるほどに叩きつける雨に危険を感じ、スタンドの中へ戻る。私と同様に、帰るのをやめて様子見に回った取材陣が数名、呆然とガラス越しに外の惨状を眺めていた。来賓玄関には土嚢が積まれて、逆流し始めた雨水の侵入を守衛さんが防いでいた。

暴風雨はまったく弱まる気配がなく、いつ帰れるのかとやや不安になる。そんなこんなで小一時間経った頃か、従事員のご婦人グループがやってきて「どうする?待つ?でもご飯の支度遅れるのも嫌だから行くか!(ケラケラケラ)」とやおら外へ出て行ったのを見て、まさに「勇気をもらう」とはこのことかと。私の周りにいた男連中3名も、同様にご婦人のメンタルの強さにハッとしたのか、意を決して帰途へ。
これまた不思議なもので、歩き出したら風が少しましになってきた。これなら行けると歩を早め、裏の通用門を出て、法典駅まで風に煽られながら歩いていたら、ある場所で物凄い突風が来て、一瞬のうちに、傘の布部分が吹き飛ばされた!まるで漫画のように、骨だけ持って立ちすくむ。この雨の中、傘なしであと500mくらい歩くのかと絶望しかけたところで、ふと見れば目の前にスギ薬局があるではないか!傘を買って勇気百倍、再び嵐の中へ。膝から下はビショビショ、春のコートも腕と肩は濡れたが、それ以外は守れた。何とか駅へたどり着く。
武蔵野線は15分遅れの運行、西船橋乗り換えての総武線も、日中に落雷のため運休が出た影響を受けて一部徐行運転、さらに駅ごとの停車時間を延ばしており、帰宅するまでに2時間半近くを費やしたが、なんとか無事。風呂へ直行し温まって、やっと息をつけた。
気持ちが緩みかかりながらも土曜夜のルーティンワークの原稿を書いて、24時過ぎに倒れ込むように就寝。この日、予想TVの出番がなくて本当に良かった。

 

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2021年3月12日 (金)

久々に雑記(趣味に走り気味)

◆まもなく球春も到来する。このまま感染が急拡大しなければ、観客を制限しての開幕となる。とはいえ感染力が5割から8割増す英国変異株が広まりつつあるのは脅威であり、それによりまた無観客となるのかもしれないが。
 変異はウイルスのDNAのコピーミスで起きるということなら、コピー=感染拡大を止めることが、変異株のみならず、変異というプロセス自体を抑えて、現在使用されているワクチンの有効性を保つことにも繋がる。感染力が増強しても、こちらにやれることは限られているわけで、マスク、手洗い、家族以外の人たちとの会食自粛=「外食は孤食で」を徹底するしかない。

 で、セリーグペナント予想。投手の勝ち星数は、投手能力だけでなく、チームの打撃力も勘案されるという意味で、単純ながら最も予想に適したファクターだと思う。
具体的な数字は阪神だけに留めるが、先発と目されるところでは藤浪12勝、青柳11勝、西勇と秋山が共に10勝、アルカンタラ6勝、ガンケル5勝、チェン2勝。
中継ぎ以降は、馬場と石井が3勝ずつで計6勝、岩崎、エドワーズ、岩貞、斎藤、小林、加治屋が2勝ずつで計12勝、西純、伊藤将、及川、スアレスが1勝ずつで計4勝。これで78勝(65敗)となる。貯金13では優勝は心もとないが、優勝できるチームはこのうち誰か1人にブレイクが起きて5つくらいは上乗せできる(打線が救うことも想定して)もので、となれば83勝60敗の貯金23となる。高橋を抜いて勘定しているので、彼が夏以降復帰して2つ3つ勝つ可能性もあるし。いくら悲観的な阪神ファン代表の私でも、今年は優勝候補として推したい。唯一の心配は、好調な選手がダブついて出られないことによるチームの空気の低下くらい。
2位は読売、かなりの接戦だろう。3位は中日。4位ヤクルト、5位広島、6位はファンの方には申し訳ないが横浜。ただこれは外国人打者陣が開幕から10試合は間に合わないと仮定した場合であって、もし超法規的措置で間に合うのなら、広島と入れ替わる可能性は大。
あまり詳しくないパリーグは、さらりと。ソフトバンク→ロッテ→楽天→西武→オリックス→日本ハム。3,4,5位はどう入れ替わってもおかしくないが。

◆新型コロナウイルス対策において、地方自治体の首長の意識や質による差が出始めている。これは以前にも紹介した「感染の日本史」で書かれていた、上杉鷹山をはじめとする名君たちにより、賢明な伝染病対策が取られた地域で犠牲者が少なく、それ以外の場所で大きかったことに通ずる(もちろん当時と人口密度や交通手段が違うということはあるが、そこ抜きにしても、だ)。コロナ禍を通して、どんな単位の選挙であっても、選ぶ側が以前とは明らかに違う高い意識を持って、投票先を決めるように成熟していけば良い。

◆近田春夫さんの半生を、下井草秀さんがインタビューして綴った「調子悪くてあたりまえ」(リトルモア刊)を読み終えた。近田さんの行動力の凄さと、まさに「ジェットコースター」(ビブラファンにはお判りかと。本のタイトルがそもそもそうだし)のような軌跡には目も眩むほど。
改めて気づいたのは、近田さんの軌跡が、日本のロックの表と裏の歴史のみならず、業界史や芸能史、レコーディング技術史、メディア史なども照射しているということだ。ご自身が「フリーパス」と表現しているが、まさにその通りで、あらゆるジャンルを縦横無尽に駆け巡ったからこそ。時代の貴重な記録としても読み応えあり。この分野に関心のある方は必読だ。
とにかく、常にリアルタイムを全く否定していないのが素晴らしい。ノスタルジィというものが全くない、その若々しいメンタルと好奇心には畏敬するのみ。
2度のガン闘病を乗り越えて古稀を迎えた近田さんには、まだまだ動いていただきたい。88年くらいから90年代前半は、赤坂のウチの事務所と道1本隔てたレンタルスタジオで、レギュラーのラジオを収録されていた時期があって、頻繁にお見かけしたし、もちろん取材も10回ではきかないくらいさせてもらった。この機会にもっと近田春夫WORKSは検証されるべき。

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2021年3月11日 (木)

3月7日・日曜の競馬

 日曜は現場に行かないので、どうしてもネタが薄くなってしまう。

 現在競馬場においては、当日に仕事のない人は、当然ながら基本的に入場を自粛することになっている。もっとも、私の場合中山開催は遠いので、コロナ禍でない時でも、日曜に足を運ぶことは滅多になかったが。
 中山6Rは配信レース。◎ワザモノが届いてくれた。デムーロはここ1ヶ月、復調気配著しい。△▲と入ってソコソコついてくれた。
こちらも推奨した阪神6Rは◎ユアヒストリーが圧勝。2着馬は抜けたが、単勝と3着〇ウェルドーンとのワイドで利益は出た。午前中は人気なかったのだけど、お昼過ぎからどんどんオッズが下がってしまう。
中山9R湾岸Sも安いながらほぼ印通りに決まる。ここまではよかったが、総武S、弥生賞とコケた。

 弥生賞は超スローペースに加え、直線向かい風が強かったそうで、序盤の位置取りそのままで決まってしまう。能力も適性も全く反映していない結果となった。
ダノンザキッドは良い負け方。あれなら負荷もほとんど掛かっていない。最後詰めてきて形もつけている。本番ではエフフォーリアとの戦いとなるが、大崩れは無いように思える。
期待した◎ワンデイモアも、速い上がりを使ってはいるのだが、前が全く止まらず差を詰められないまま終わる。なんで前走のように自力で動いていかなかったのか。

 12Rは勝負レース。◎ロイヤルバローズが勝ってくれて、△△と決まったのだが、3連単しか買わなかったのでダメ。インウィクトス、ノーベルプライズ、スズノフブキのどれかが絡んでくれないことには・・・。

 うずしおSはソシアルクラブがラストランを決めた。メインの大阪城Sは、直線入るまではエアウィンザーもブレステイキングも良いところに居て、これは!と思ったがそこから大失速。
 留飲を下げたのは小倉メイン。競馬予想TVの狙い目ともしたレースで、印上位3頭の組み合わせで決着してくれた。ローカルの荒れた芝で少し渋った馬場コンディション、ここを取らずしてどうするというところ。久々にハマってくれた。
 なお小倉8Rで四位厩舎が開業初勝利。

◆個人的な馬券の話で申し訳ないが、春の福島開催が無くなったのは痛い。スタンドをはじめとする施設に、大震災時と近いくらいの被害が出たので致し方ないのだが・・。夏も間に合うかどうか難しいという見解も出ているようだ。復旧を願うのみ。

◆ネオユニヴァースが死去。失礼ながら、過去の二冠馬の中では、あくまで自分の感覚としてだが、やや印象が薄い馬だった。むしろ種牡馬として記憶に残る。産駒は上がりが掛かる競馬、小回りの競馬での安定度が光り、舞台が合えば信頼できる馬が多かった。ヴィクトワールピサが一番ということになるのだろうが、個人的には3年前の暮れ、起死回生の当たりをチャンピオンズCでくれたウェスタールンド。

◆桜花賞を目指していたサルファーコスモスが骨折。
レシステンシアは北村友騎手ドバイ遠征のため、高松宮記念で武豊騎手と組む。
そしてデムーロの騎乗停止により、スプリングSのランドオブリバティは三浦騎手に手綱が戻る(戻ると言っても実質は継続だけど)。これはもう運命だろう。これでよかったと思う。癖馬にはその馬を最もよく知る鞍上が乗ってほしい。

◆持続化給付金不正取得問題。どこに行ってもまずはこの話題になってしまう。実名もかなり耳に入ってきていて、関係者からも厳しい意見や見解が聞かれる。ファンの信頼を大きく裏切ったこの件については、4月売りの競馬の天才の連載で書くことにしたい。

 

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2021年3月 9日 (火)

3月6日・土曜の競馬

 3月2日、例年より早く確定申告を済ませる。提出だけなので予約は不要。全く並ばずに提出できたのは初めて。
 1週前の土曜に喜ばしいことがあって、競馬場からの帰りに、好物の蕎麦焼酎を買って帰ったのだが、そこから毎日のようにチビチビやっている。家で飲むことは普段全くしないので、ロックを食後に一杯だけとかわいいもの。こちらの酒屋で手に入るのは最もポピュラーな雲海で、これも美味しいのだが、やはり早く新潟で「ほんやら」が呑みたい。
 5日の金曜は東京女子医大の定期検査。翌6日は中山へ。春物コートで行けるくらいの暖かさ。夕方まではほぼ無風だった。府中では大寒桜が満開、そして中山の河津桜は早くも葉が目立ちだした。

 新人騎手のデビュー週。小沢騎手がいきなり阪神1Rで勝利。このあと12R,も締めての2勝をマーク、しかもナムラタイタン産駒とウインバリアシオン産駒で勝つというこの渋さ。なかなか達者。中山では永野騎手も勝利を収めており、初日に複数騎手の初騎乗初勝利が出たのは40年ぶりだそう。
 
 個人的にこの日の勝負レースと見込んでいたのは、中山10Rの上総S。すんなりとテリオスベルが逃げてペースを作るかと思っていたら、前が3頭競り合う展開となり、その中に私の◎デッドアヘッドが入ってしまった。直線は、穴で期待したテリオスベルこそ2着も、圧勝したのは△止まりの評価ラストマン。実はこの馬、ラジオ日本の返し馬コメントで一番よく見えると推した馬だった。デッドアヘッドはバタバタになって下がってしまう。ちなみにこのレース、単勝1,2,3番人気が後ろから1,2,3着を占める(順不同)という、とても珍しい現象がおきた。

 中山メインのオーシャンSは、これまたラジオの返し馬で推した、自身無印のコントラチェックに勝たれ、これも推した無印ビアンフェが3着。返し馬イチ押し◎カレンモエが2着。馬券的には惨敗。
 阪神のチューリップ賞は、狂奔したメイケイエールが、3角から一気に先頭へ立ち、さすがに止まるかと思わせたが、そこから粘りまくる。追い上げてきたエリザベスタワーと同着の勝利とは恐れ入った。そもそも、あれだけ暴れながら競馬をして勝たせたのは、武豊の腕あればこそ。期待したテンハッピーローズは、まさかの大幅体重減。地元競馬でも当日輸送で馬がカリカリしてしまったとの弁。桜花賞へ向けての課題は大きいけれど、ファンが増えそうな個性派のキャラができつつある。

 中山最終は▲◎〇の順で的中させて、放送上のノーホーラは免れた。個人的にはこの中山最終と、小倉メインの3連単を引き当ててちょい負け。
 
 小倉最終レースは配当がおかしかった。枠連>馬連>馬単という配当額。これも珍しい。
 フジテレビへ移動し競馬予想TV。どこへ行っても話題は給付金不正受給の話となってしまう。24時前に帰宅し、予想原稿を仕上げて26時頃に就寝。

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2021年3月 4日 (木)

27日・土曜の残りと28日・日曜の競馬

 ジャングルポケットが天へ。ダービーのゴール後、天に噛みつかんばかりに上を向き咆哮していた顔、そして振り乱したたてがみが忘れられない。現役のピークは短かったが、種牡馬としてもGⅠ馬を複数出せたのは幸い。
 全く個人的な思い出だが、この馬については馬名の意味で物申させてもらったことがある。JRAの「密林+ポケット」というレープロ表記の馬名由来は何事かと。当時、オーナーサイドがどんな申請をしていたのかは分からないけれど、ジャングルポケットという言葉は、小児がなんでもぐちゃぐちゃに突っ込んでいるポケットのことを指し、転じて「夢いっぱいの子供」という意味を持つのだ。「おかあさんといっしょ」にも「ジャングルポケット」という歌がある。余談だがジャングルポケットの産駒「クレヨンロケット」も「おかあさんといっしょ」から出た歌の題名だ。
 それはともかく、アグネスタキオン、クロフネ、ジャングルポケット、マンハッタンカフェと、2001年のクラシックを支えた4強がすべて鬼籍に入ったことになる。また1つの時代が終わった。そしてクロフネを育てた松田国英調教師、マンハッタンカフェの手綱を採った蛯名正義騎手も引退。

 先週は例年以上に引退厩舎、騎手が有終の美を飾れた。土曜は、前回書いた蛯名騎手の3着連続以外に、阪神2Rでは人気薄で松田厩舎が3着、7Rに至っては松田厩舎と田所厩舎のワンツー。小倉12Rは西浦厩舎が勝利。
日曜はこの波が関東に移り、中山8Rで星野厩舎が勝利、5R、10Rでは蛯名騎手が勝利。蛯名騎手は言うまでもなく、どの伯楽も消えない足跡を競馬史に残された。感謝で送りたい。

 書き残していた土曜の他場。小倉では泉谷騎手が1Rから3連勝したことに驚き。また注目の阪神3200m、松籟Sはディアスティマが逃げ切り勝ち。これにはさらに驚いた。逃げ切りが決まる距離でもないし、失礼ながらそのレベルの馬とも思えなかった。時計は見かけは速いけれど、このコースが初めてだけに何とも判断がつかない。レースの印象は淡々としており、長距離特有の駆け引き、ストーリー性ある攻防には乏しかったと個人的には思う。

 日曜。阪神のすみれSは、ディープモンスターがレース直前に落鉄が発覚して(幸騎手が見つけたそうだ)、大きく発走時刻が遅れ、しかもそのディープがスタートで逸走しかけ、道中は宥めながらのレースだったが、さすが武豊、届かないかというところからシッカリ間に合わせた。ベストの頃の騎乗ぶり。ディープモンスター、名は体を表すか。次はどこへ進むか。順当に皐月賞へ行くか、あるいはダービー路線専念か。
 阪急杯はレシステンシアの独り舞台。こういう遠慮会釈なしに飛ばす競馬が合っている。高松宮記念も有力だ。インディチャンプには、この距離でこのレコードは速すぎた。高松宮記念の頃の馬場はちょうどいい荒れ方をしているだろう。時計が掛かれば、1200mでも。ダノンファンタジーは、スタートミスが全て。

 中山記念は、ヒシイグアスが重賞連覇。今回は取りこぼしもあるかとみて△に留めてしまったが、レース巧者ぶりを発揮。大阪杯は相手が格段に強くなるが・・・。2着には〇ケイデンスコールが入って、ヒモ馬連押さえが取れたが、ケイデンスが思ったより人気になっていて、安すぎて行ってこい。◎トーセンスーリヤも流れに乗れたが、久々の馬に取ってはラップが速すぎた。5着でも立派なものだ。ここでも蛯名のゴーフォザサミットが4着に来たが、これには焦る。どうやっても難しい、参加だけと思っていただけに。
 この日は取ったり取られたりで出入りが激しく、終わってみれば少し負けていた。

 今週末の予定です。
ラジオ日本は土曜午後後半、14時半から終了まで担当です。
競馬予想TVは出ます。3月はこの1回だけです。
YouTubeチャンネルは、今週の更新はありません。来週、質問返しの企画をするので、もし何かある方は、最新の回のコメント欄に記入してくださると、採用させてもらうかもしれません。
 
 なお個人的に、弥生賞ディープインパクト記念を頑なに?弥生賞としか呼ばない1週間。

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2021年3月 2日 (火)

2月27日・土曜の競馬

この日は1つ私事の山を越してから中山へ向かう。ここ数日の暖かさが冷え込みに転じるということだったが、確かに寒いものの、中山までの道中は凍えるほどではなかった。西船橋駅前のラーメン葦やに寄ってから競馬場へ。たった4週ぶりだが、構内に入ると改まった感じはする。
 競馬場へ到着すると、直線向かいの方向の風が強く、ラジオ放送席は吹き曝しでさすがに寒い。しかも気温が昼になっても上がってこないので、午後後半の自分の担当時間帯はなお下がってきた。先の解説陣が寒い寒いと言っていたのはこういうことだったか。

 例年だと、時計が掛かり気味でスタートするのが春の中山開幕週の芝。それでなくても昨年秋以来の傾向もあり、いくら晴天続きでも時計は掛かると思っていたが、真逆の状況だった。JRAが発表しているように、水分が不足して路盤が硬いのかもしれず、また芝の育ち方も、上から見るとムラというか、絨毯と言うより濃淡が結構ハッキリついた感じで、伸びているところとそうでもない所が点在している感じで、蹄掛かりも良さそう。クッションがあまりないのは確実だ。
(余談だが、クッション値が高い方が馬場が硬いというのは分かりにくいと思う。クッション値という言葉が悪い。馬場硬度値のような表現にすれば、数値が高いほど硬いという直結したイメージになるのではないか)

 到着したのは4R後。大竹厩舎が6Rまでにすでに3勝を挙げ、勝負攻勢が歴然。引退厩舎もそうだが、ここぞという仕上げをすれば、かなりの確率で馬は勝ち負けに持ち込めるということだろう。そこに調教予想の正当さもある。
 その6Rは蛯名騎手が人気薄ゴートゥートラベルを3着に持ってきた。自分はこの3着馬がいなければという馬券で、まさかここでも「ゴートゥートラベルいらねー」と叫ぶことになろうとは(苦笑・旅行業界の方ごめんなさい)

 水仙賞は、ここ2年はルーラーシップ産駒無双状態だったが、今年は不在で難しかった。ワールドエース産駒が勝ったのは意外にも思えるが、冷静に考えればワールドプレミアの全兄でもあるわけで、2200を勝っても不思議ではない。
 ラジオ日本の担当は、この開催は午後後半の10Rから。時間がある時は返し馬診断を振られることもあるのだが、この日は10と11Rであった。10Rでは返し馬から〇ミトロジーを推しておいた。2着に来たが、もともとの予想の◎アップライトスピンが沈む。ラストデー前の蛯名騎手、人気薄エフティイーリスで3着に。

 11Rは、◎ウインカーネリアンが激流を2番手に付けて、4角で並びかけ直線突き放す完勝。1分31秒8には驚いたが、ペースの関係もある。ただ2着エイムアンドエンドが無印で・・・前走1400mで走っていたことが、このハイペースで活きた感。3着が★で、返し馬診断でベタ褒めした人気薄フォースオブウィルだっただけに残念。放送では的中にならずも、馬券はワイドがついてくれて助かったが。
 中山12Rは△◎△で馬連、3連複。ある程度は配当もついてくれた。

 長くなってきたので、他場など土曜のその他と日曜のことは次回。

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