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2021年6月17日 (木)

久々に床屋の政談

◆上原浩治・元投手が評論家の麻生千晶女史の文章により自らの外見を揶揄されたと怒りを表明した出来事には、他人様に文章を晒している者の端くれとして、多少は考えさせられるものがあった。
 とはいえ、それは他人のルックスについて書くことが間違いだとかいう単純なコンプライアンス論ではない。表現において、言葉の選び方ひとつ間違うとこういうことになるという怖さの方だ。
麻生氏は今回「現役の頃から上原氏の顔が・・・」ということを書いていたわけだが、大の阪神ファンとして知られる氏が、読売時代の絶対的エースだった上原氏に対し、憎々しい感情を抱いて見てしまう気持ちはよく分かる。確かにあの顔を見ただけで今日はダメだと私も何度も思わされた。
もしそういう意味であったのなら「阪神ファンとしては、マウンドでの面構えがどうにも憎たらしく受け付けなかった」というような細かい書き方をすればよかっただけである。それをしなかったのは手抜きだ。
 これが私の好意的な見方で、実際は単純に女性から異性の顔の話として書いたのであるならば「彼の顔は失礼ながら私の好みではない」などとしておけば、褒められた文章ではなくてもここまで事は荒立たなかったのではないだろうか。
 Webサイト運営のチェック機能云々も確かに甘いと言われればそうなのかもしれぬが、ことは単に、麻生氏の表現力が鈍かったがゆえの問題だと私は考える。人の顔について書くこと自体は、それが尊厳を傷つけるものではない限り、別に否定されるものではないだろう。それだけに言葉選びには細心の注意と心構えが必要で、軽いノリで書くべきではない。それができなかった理由を83歳という年齢に求めてしまうと、そこに今度は「お前が高齢者全体に対する蔑視をするのか」と言われかねないのではあるが・・・(一般論として加齢とともに注意力や思考力が鈍るのは間違いない)。

◆麻生で思い出したのが(下手な展開だ)、ツイッターの方で1,2週間前につぶやいた、麻生太郎氏の失言。
暴言放言の類はこの人の病気のようなものなので今更どうでもいいが、内容自体には、政治家&公僕(とは全く思っていないようだが)の言葉として時折看過してはいけないものが混じっている。
 今回ツイートしたのは、単純に言ってしまえば「お金がないのならなんで無理して進学するのか」という、政治家として何とも思いやりのない、仕事を放擲したかのような発言(まるでパンがないならお菓子を食べればと同じ)についてだったが、麻生批判云々より先に、考えたのは自分のこと。
もし私が今の時代に、当時の実家の経済状態での受験生だったら、おそらく大学進学はできていなかったであろうということ。昔と違い、今は親の経済状態が如実に進学先を決定し、しかも小学生から本来の意味での学びとは別に、塾などで受験を目的とした勉強というか、鍛錬を積まないと行きたい学校に行けない時代だ。格差が広がりつつある今、経済的な理由で進学を断念せざるを得ない学生の数は、一応先進国ヅラしている国としては決して少ない方ではない。

 政治家の暴言ついでに平井デジタル担当大臣の例のやつ。言い訳がスゴイ。「国民目線の気持ちが強くなりすぎて、つい口調が荒くなった」・・・。国民の気持ちを代弁してやったと言わんばかりの、よくもまあというコメント。そもそもあの言葉の問題点は口調ではないよね。

◆緊急事態宣言解除と、解除後の飲食店への営業緩和と制限継続部分において、酒の提供が争点になっているそうだ。首相が下戸だから酒を必要とする人の気持ちが分からなくて、どうしたらいいか決めかねているとか、とんでもない的外れな根拠が出てきているが、酒が争点になっているのは、飲食店にとって利ざやを酒に頼っている部分が大きく、営業するのならばここを緩和しないと、経済的に立ち行かない個人営業店が多いからだ。つまりは、酒を禁止、あるいは強い制限を継続するのなら補償金を出せ、ということ。その補償金すらいまだに全ての事業者が受け取れたわけではない。本当に舐められてるんですよ。

 ワクチン接種がやっと軌道に乗りスピードが上がっているのは良いこと。もちろん打たない自由、打てない身の上もあるわけで、あくまで打てる人、打ちたい人がなるべく早く接種できるというのが理想だ。
ただ、どうしても疑問なのは、アビガン、イベルメクチン、フサンなど、一応の効果が出ている応急の薬剤についての報道が全く消えていること。おそらく治験データは溜まってきているはずなのに、その情報が一切出てきてないのはなぜだ?報道はワクチン一辺倒。もちろん、ワクチン以上に新薬は開発に時間がかかるわけで、新薬が遅いのがけしからんなどという理不尽なことを言っているのではない。すでに用いられている現存の薬の、効果や普及がなかったことになっているように見えるのが不気味なのだ。まさか利権の綱引きをしているわけじゃないだろうな?

まあ一部を除き、必ずしも優れた人たちが政治家をやっているわけではないのだから、次から次へと失態が出てくるのは、与野党関係なく当たり前のようになっていて、仕方ないと嘆息するしかないのだろう。

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