9月5日・日曜の競馬
思い返せば土曜はまたしても直線競馬が組まれていなかった。今夏からJRAはこの編成にするつもりなのだろうか。せめて1週ないし2週休みくらいで留めて、次開催からは基本的に新潟競馬のマストアイテムという位置づけを復活させてほしい。CMですらうたっているのに。週一日曜だけにするのなら、その理由が本当に仕方のないものなのか明言すべきだ。
日曜は自宅競馬。新潟4Rの、ステイゴールド孫世代ワンツースリーはボーンジーニアス中心でなんとか3連複を引っかけたが、あとはズルズル。まともに取れたのは両津湾特別くらい。
小倉2歳S。PОGで持っているソリッドグロウ出走。出遅れから一気にぶっ放して引けなくなり、直線いったんは粘る構えを見せたがすぐに失速していった。スタートミスはあったが、加えて芝が綺麗でないと持ち味が活きないようだ。インプロバイザーとのダイワメジャーセットで取れると信じていただけにショック大。
新潟は、土曜までの芝とコンディションがかなり変わってしまった。土曜は前週までの傾向が続いて、内を空けながらも、馬場の3分4分でもある程度粘れていたし、内寄りからでも差せたのだが、日曜はかなり顕著な外差し馬場に変貌。
例年の「前に行ってやや外目へ持ち出し、外差し馬群の内目を粘るタイプ」が1頭は好走するという傾向と、ディープ産駒がやたらと走る傾向とを踏まえてラインベックを選んだのだが、完璧なレースぶりながら外からの追い込み勢にゴール前で屈した。前に行った組で唯一残っていて、負けてなお強い競馬をしているのだが・・・。これは仕方ない。
驚きの末脚マイネルファンロンは、荒れた芝は合うとは思ったが、直線の長いコースで速い上がりが使えるとは思わなかった。馬場と展開、何よりミルコの騎乗。これでステイゴールド産駒は土日のメインを共にかなりの人気薄で制覇したことになる。ツイッターにも書いたが、現存産駒数を考えると偉業と言っていいだろう。そしてこの週末は、ステイゴールド系の穴馬が勝ち切るケースがとにかく目立った。
札幌12Rは、荻野姓騎手の登録ミスによる騎乗変更という、かなり珍しい事案があった。本当は荻野琢騎手が、登録では荻野極騎手で出してしまったということ。調教師には過怠金3万円。
3歳未勝利戦はこの日で終了。特に新潟で勝ち上がった3頭は印象的。先週は相手が悪く不運な2着だったテイエムアトムは連闘で勝ち、父ナカヤマフェスタのボーンジーニアスが数少ない産駒として貴重な勝ち切り、さらに春からずっと強い走りをしつつも勝ちあぐねていたマイネアポアが、これまでの敗戦が嘘のような圧勝。今後面白そうな馬たちが勝ち上がれた。
さらに新潟の両津湾特別のゴールドレガシーは、鞍上のミスを救う強い勝ち方。ただ外を回さずイチかバチか内ラチ沿いへ突っ込んだ戸崎騎手のギャンブル度胸は見事。砂を被ろうが狭かろうが走れるメンタルの強さは素晴らしい。今後は坂コースでどんな競馬ができるか。
今年は例年以上に短く感じた夏競馬。暑さのピークが早めに来てしまったからかもしれないが、何とか無事に乗り切れたことだけでも喜びたい。頻繁に会うわけではないが、近しい方の中にも感染者が出てきており、一層の対策を続けるのみ。2回接種済みでも緩めるなどもってのほかである。
| 固定リンク