本文へジャンプします。




2022年3月

« 2022年2月 | トップページ | 2022年4月 »

2022年3月23日 (水)

3月19,20,21日の競馬

 おかげさまでご好評をいただいた「重賞ゲッツ」、その下巻の作成が徐々にペースアップしており、3分の1近く終了。オークス週が校了であり、それならまだ早いと思われるかもしれないが、毎週金曜午後から日曜夕方までが全く手つかずになるし、平日のルーティンもあるので、意外と時間がないのだ。6月中旬に発売予定。
 座っている時間も増えている上に、このような寒暖差の大きさで不快な症状はいくつか出ている。まあそこを嘆いても仕方ないことなのだが。
 
 19日土曜は中山へ。開催のない競馬場からの中継の経験はこれまで2,3回あるけれど、そのたびに不思議な心持となる。従事員さんたちがいないし、券売機も稼働しない。食べ物はコンビニで買って持ち込み。
雨の影響はダートに強く残って黒ずんでいたけれど、芝をこの日に使わないですむことは大きい。それは日曜月曜で明らかに。

 ラジオ日本は阪神の10R以降担当、すべてモニター越しの観戦、解説。10Rは芝1200mの淀屋橋S、1分8秒3は雨中の稍重の時計ではない。時計の出方はほぼ良馬場。道悪想定のもっと掛かるコンディションを想定してしまってハズレ。
 11Rの若葉Sの時計も、ほぼ例年の良馬場の水準。あとで「稍重でこの時計」と評価する見解も出るとは思うが、字面には惑わされない方がいいのではと個人的には思う。
勝ったデシエルトは母と姉のあの気性を見たら、とても2000mでは手が出なかったが、よくもった。ただ後ろの馬たちもちょっと情けない。デシエルトは岩田康騎手とのコンビ継続で皐月賞へ。2着ヴェローナシチーは京都新聞杯へ向かう。
 12Rは穴でタマモヒメギミを推して、これが勝ち切ってはくれたのだが、◎エナジーロッソが全く動かず。素直にビーアイフェリペから入れば・・・。若葉Sは外しても悔いはないが、こちらは引きずるハズレ。

 中京のファルコンSは、スタート後と直線で不利を受ける馬が続出。プルパレイは出遅れたものの、ジッとしていたら直線で前の馬がいろいろ動いてパッと空いたのが幸いし、一気に抜け出した。トウシンマカオは直線で不利はあったが、終いの脚色は鈍く、どうあっても勝てなかっただろう。

 競馬予想TVでは、前週病欠だった小林氏が復帰。検査が何事もなくよかった。予想家が高齢化、ガタが出てくる人が増えている。

 日曜は安いところばかり拾う。競馬予想TVの結果もトントン。スプリングSのビーアストニッシド、岩田康騎手は24時間前のリピートのような姿勢で逃げて、そして勝った。本番は誰が手綱を取るか?
2着アライバルは、あとのコメントを総合すると、どうやら最初からマイル路線を決めていたようで、ならばこれだけ前に出していったのも納得。かなりのスローで結果的に大正解となった。多分キャロットとしては皐月賞はキラーアビリティに全振りなのだろう。

 阪神大賞典は、ラスト5Fの上がり方がなかなかエグく、着差以上にディープボンドは強かったと思う。むしろ反動が心配になるレベル。無事に本番へ進んでほしい。

 月曜はグロリアムンディやウィリアムバローズ、そして自分が勝負レースに指定した中京最終のケイサンフリーゼと、ダートでまだまだ出世できる馬が強く勝ってくれたのを見られたのがよかった。
フラワーCは◎としたデインティハートにかなり自信があって、スローを早めに動いて外から上がった時はもらったと思ったけれど、そこで止まってしまうとは。距離ロスもあったが、それだけ内を通る利が大きな馬場ということか。もちろんまだ力も付ききっていなかったが・・・。勝ったスタニングローズを危険な人気馬と見ていたのだから、どのみち仕方なかったのだけど。

土曜負け、日曜トントン、月曜少し負けの消化不良の3日間競馬だった。そしてどこへ行っても、この変則日程を呪う声。厩舎からも仕上げやその後の作業への影響を指摘する声が出ているそうで、良いと思ってやっているJRAは少し考えてほしいものだ。

今週末の予定。
ラジオ日本は時間帯が前後半入れ替え。私は13時から14時半に移ります。
競馬予想TVは今週も出ます。そのあとは皐月賞、天皇賞となります。
YouTubeチャンネルは、高松宮記念分を金曜撮影します。公開は同深夜か。あとドバイも別のショートバージョンで出します。

 

|


2022年3月22日 (火)

鴨が来た&恒例ペナント予想

 例年よりも2,3週遅れていたマガモが、金曜にやっと飛来した。頭部が緑の雄と、褐色で地味な雌のつがい。何かあったのかと心配していたのだが、雪の多さなども関係していたのかも。元気にマンションの中庭の池を泳いでいる。これを眺めるのが春先からGWあたりまでの、住民の憩いなのだ。

 そして今日火曜の寒さよ。関東南部でも雪の降る所もありそうだ。とても週末にプロ野球開幕とは思えない。今年は阪神があの事情なのであまりテンションが上がらないが、毎年の恒例なので一応順位予想を。去年は大ハズレだった。いつものことながら、下位のファンの皆さんはお気を悪くしないように願います。

セリーグは①広島 ②横浜 ③ヤクルト ④阪神 ⑤読売 ⑥中日

今年はやはり12回制の復活が大きい。攻撃の決め手と、リリーフ(ストッパーはもちろん、セットアッパーの駒数も)がポイントになるのは明らか。
広島は、個人的には鈴木の流出のダメージはあまりないと思う。
栗林が去年までとはいかなくても、去年の9割くらい投げられることが優勝の条件だけど、とにかくルーキーたちが皆即戦力で大当たりになりそう。投手も打者もかなり層が厚くなる。先発陣の安定度はもともと高いチームだし、攻守のバランスや年齢層のバランスが取れている。

横浜は両外国人打者の出遅れと先発の柱である今永が開幕間に合わないのが痛いけれど、4月終わりまでに出揃い、かつそれまでに首位から3ゲーム差以内に踏ん張っていればチャンスは十分。リリーフエース三島は少し弱いけれど、そこまでにつぎ込める駒があるし、なんといっても攻撃力はセリーグトップだ。うまく回れば優勝もありそう。ただし佐野次第でBクラスもあるが・・・。

ヤクルトは小川と石川が下がりそうだし、高橋が年間通してローテを回した時にどうなるかが未知数。去年渋い活躍したオスナ、サンタナにも不安ありで3位。

阪神は当初5位確定と思ったけれど、さすがに読売よりはましな感じで4位まで。スアレスがいなくなった上にセットアッパーも不足、一昨年去年のような戦いは望めない。ケラーがどこまでやれるかだが・・・。さらに攻撃陣に何の上積みもなかったのがマズイし、内野守備コーチの異動もなかった。藤浪が戻ることくらいしか明るい見込みがなく、来年に向けて今年は流すだけか。

読売は3位ならあるかもしれないけれど、さすがに先発が足らないし、攻撃力にしても上がってくるのは2年後あたりではないか。

中日は最下位になるチームではないようにも思うけれど、並べていったらこうなっただけ。ただ攻撃力の乏しさは否めないし、ここを積極的に補強にいかない理由が分からず。

パリーグはセリーグほど見ていないので、感覚だけ。でも今年はセリーグより気になる。そしてセリーグよりは混戦になるのでは。
① 楽天 ②ロッテ ③オリックス ④ソフトバンク ⑤西武 ⑥日ハム

新庄監督は応援はするけれど、チーム自体が浮上していくのは2,3年後だろう。

|


2022年3月17日 (木)

3月12,13日の競馬

 コロナだけでも大変なのに、他国とはいえ不安を助長する犯罪的な侵略があり(しかも近い将来日本、いや世界経済を直撃する余波も怖い)、そして天災も続き・・・。何とも不穏な春を迎えようとしている。もともと春は不穏なものだと私は思っているのだけど、それが漠然とした空気感なんてものですまず、具体的な危機を伴った、先行きを憂慮せざるを得ないレベルの不穏さである。
こういう事態に対しては、身の丈でできることをするしかない。災害に対しては避難のイメトレと物資の備え、侵略には怒りを表し被害者を募金等で救援し、病に対してはこれまで通り粛々と自衛手段を。そして日常の小さな局面に、それらを忘れる瞬間を見出すことが大事だ。

 その忘れられる瞬間の最たるもの(自分にとっては仕事だけど)が競馬。ただ後から思えば、忘れるどころか自ら災禍を作って飛び込んでいく形に・・・。
土曜12日はとても暖かくて穏やか。薄手のシャツ1枚の人も見かけたけれど、さすがにそこまでは。しかし日中はコート無しでもいけるくらい。去年の中山牝馬S当日は、ここにも書いたけれど大変な暴風雨で、傘を差せないどころか、外へ出ると命の危険を感じるほどだった。ここまで真逆の気候になるとは。
 移動中にチェックした阪神3R、PОG所有のニューダイアリーズがやっと初勝利。マッチレースの競り合いでのクビ差勝ちも、期間内にもう1つくらいは勝てそうだ。続戦してほしいが。思えば良いことは早くもここで終わった。

 阪神SJはオジュウチョウサンの今年初戦。いかにも目標は次という感じだったので、負けたこと自体は特にどうということはないけれど、負け方がさすがに年齢を感じさせるというか、疲れたという感じがしたのも事実。ただ11歳なのだから、当たり前のことではあるのだけど。あとは無事に中山GJへ出走を。

 ラジオ担当は中山10Rから。本命エムオーシャトルが太かった上に飛ばして一杯。今回を叩いて狙いは次だったか。
 メインの中山牝馬Sは△△〇で失敗。後半5Fの持続力比べになり、前半が緩かった割には、直線に入って前にいた馬たちの脚が上がり、しかも内が渋滞して外からの差し馬に利が出るという意外な結果に。◎ゴルトベルクはスタート大きく躓いて、立て直そうとしたところで隣の馬にぶつけられてエンド。馬が戦意喪失してしまった感じでシンガリ負け。
 
12Rは、全く考えていなかったシュアーヴアリアに勝たれてしまう。前の週と違い、芝は内からも外からも差し追い込みが届くようになっていたのが誤算だった。

 阪神メインのポラリスSは、自分のサロンの会員さんやコンビニファックスでの販売分には3連単の目を提供して的中できたのだけど、自分は3連複だけをかろうじて。それでもこの日トータルでは負け。
 
 時系列は前後するが中京最終は、当初穴馬推奨しようとしたイルクオーレが朝みたらなんと3番人気だったのでヒモに回したら、最終的には6番人気で馬連もそこそこつく始末。最悪の結果、最低の馬券の立ち回り。
 
日曜はさらに酷い。全く当たらない。アネモネSは特注穴馬でクロスマジェスティを推したのに、2,3着馬がノーマーク。
 金鯱賞は馬券は軽くしか買っていなかったので、ただジャックドールを見るためのレースだったけれど、TVでも述べたようにやはり完勝の逃げ切り、しかもレコード。前半はスローで、これでもまだ余力が残っていた感じ。日高の生産で個人オーナー、競馬の趨勢に棹差す異端の英雄になれるか?次は大阪杯でいよいよエフフォーリアとまみえる。

 フィリーズRは推していたラブリネスオーバーがスタートでまあまあ大きな出遅れ。万事休すと思っていたが、直線はよく5着まで押し上げてきた。まともで好位粘り込みの競馬ができたらどうだったか。ハイペースの方が合っているだけに、面白いことになっていたのかもしれないが・・・。

 ボロボロになりメイン後にリタイア。情けない限りだ。この日曜は、朝に突然数年ぶりに口内炎が突然でき、痛くて食事にも苦労するわ、足の親指の爪が突然4分の1割れて剥がれてしまうわで、全てが災いだった。あとは上がるだけなどと気休めは考えない。地獄の底にはさらに底があるものだ。上がる前には一旦止めないといけない。なお口内炎は火曜に急に消えた。ハチミツは効く。

◆今週末、ラジオ日本の土曜は、中山開催ないですが中山競馬場から中継はいつも通り。阪神と中京を扱います。私は14時半から16時半。なお月曜は登板しません。

競馬予想TVは今週も来週もあります。

月刊「競馬の天才」は発売中です。私は例の連載です。

|


2022年3月16日 (水)

珍しく食事ネタ

 3月11日、この日も平穏に生活できている幸運を噛み締めつつ、朝に家を出て東京女子医大病院へ向かい定期検査。数値は引き続き安定。

 前から思っていたことなのだが、ここの病院では一度番号が出ると中待合に入り、次いでチャイムがなって入室案内があって診察室に入る、というプロセス。他も似たようなものだと思うが、入室案内のチャイムを中にいる医師が鳴らして促しているのだから、ノックをしないで入るのが普通だと私は思うのだけど、どうも周りの人たちを見ていると、チャイム→ノック→入室の人が大半・・・というか、見たところは私以外の全員がそうしているのだ。入れと言われてノックする必要があるのかなどと私は思うのだが、これは私の方が間違いなのだろうか??

 検査は11時には終わった。帰り道で出汁専門の自動販売機を見かけたのだけど、そういえば、去年あたりからか、駅のホームの自販機にも、カレーとか豚骨スープといった変わり種が並んでいる。その場で飲むとは思えず(飲むのかもしれないが)、昼の弁当に添えたりかけたりするのかとも思ったが、それまでには冷めてしまうし・・。やはりホームで飲んで気合を入れるのだろうか?

 この日、私にしては珍しいことに、昼飯にどうしてもパスタが食べたくなった。新宿で下車し、うろうろしつつ、あそこは違う、ここもなんか違うと逡巡していたら、東寄りの三丁目方向、ちょっと外れの方へ出てきた。ここにはないだろうと思っていたら、なんと吹き抜けでカウンターメインの狭い店内ながら、木造のしゃれた店構えが出現し、外に出された黒板に貼られたランチタイムメニューにパスタの写真を発見。喜んで入店したら、これが大当たりだった。
私が注文したのは、イサキとつぼみ菜のクリームパスタ。つぼみ菜というものは初めて見たのだけど、まさにつぼみのような形のコリッとした食感の芽野菜、そしてイサキはフレークのようにして、炙り炒めたものを散らしており、これがトリュフのような香りと舌触りなのだ。ドリンクがついて900円は安い。私はなぜか昔から、思い付きの食事をしようと予定なく店を探すと、まず9割はヒットする妙なアンテナがあるのだけど、今回は本当に自分の才能と運を誇りたい気分。
 店名が外に大きく出ていないので、レシートをもらってから店名を知り、あとで情報をググると、去年の秋にできたばかりの「やみつきビストロ」という店名だった。東京にお住いの方は各自検索して、足を運ばれては?なおダイニングバーで夜は各種アルコールを提供しているので、喫煙OKとなっているようだ。店内に少したばこの匂いがあるので、苦手な方は考慮の上。ただ店は外に開放しているので、ほとんど気にはならない。

 なんか「児島だよ!」の相方が書いてたような内容になってしまったが、長くなったので競馬のことは次回。といっても勿体ぶるようなことはなかったのだけど・・・。

|


2022年3月10日 (木)

3月6日・日曜の競馬

弥生賞ディープインパクト記念と表記、あるいはナレーションすることが、なかば強制のように徹底されている状況への違和感について、ツイッターで発言したら、意外なほど多くのいいねと共感コメントを頂戴した。中には放送業界や競馬マスコミの方もおり、けっこう不評であることが改めて浮き彫りに。   
スペースがない場合、従来表記の「弥生賞」とするのもダメなようで、去年も書いたけど「デプ記」という身も蓋もない表記しかできないありさまもいくつか目にした。ディープインパクト記念を副題にするか、それがダメなら単体のレースを別に作れよと声を大にしていいたい。ディープインパクトを称えること自体は当然。私が嫌なのは、フルネーム呼びを上から強制しようというその姿勢に尽きる。

 その弥生賞、時計自体はスローの影響もあって高い評価はできなかったし、不利を受けた馬も多く、結果を素直に評価することはできないが、出走馬のレベルは高く、上位馬はそれなりに本番へ向けても期待が持てそうだ。2着ドウデュースはペースが上がっても崩れるシーンが浮かばない。アスクビクターモアは、むしろペースが上がった方がより走れる可能性もありそうだ。掲示板に載った馬たちはそれぞれ強い。距離を不安視するむきもあったインダストリアは皐月賞でも勝負になるはずだが、これはクラブ的にも使い分けされてしまいそうだ。

 競馬予想TVは珍しくうまくいって、配当が低い割に実入りが多めになって助かった。もしドウデュースやジャスティンロックらに不利がなければ、この結果にはなっていなかった公算が大で、もし的中していたにしても配当はダダ下がりだったはず。今回の私の結果は明らかに運だ。
 
 ただ、番組の的中があったからよかったようなものの、それ以外は先週も全く酷い結果だった。とにかく打率をもう少し上げないと話にならない。

 今週末の予定です。
★競馬予想TVは今週出ることになりました。このあと高松宮記念まで3週連続です。
★ラジオ日本は土曜、中山10Rから12Rの担当です。
★YouTubeチャンネルは、金鯱賞で買いたい2頭というテーマで公開中です。

|


2022年3月 9日 (水)

3月5日・土曜の競馬

今日(9日)は、赤本の原稿を入れた。早くもそんな時期なのだ。競馬関係の仕事をしていると、本当に大股で時間軸の上を歩いているような気がする。


 5日の土曜、予報では暖かいとのことだったが、気温はなかなか上がらず、春のコートでは中山へ向かう道中は寒かった。風は南とは言え強く、春めいた気分を感じるには至らず。直線は追い風強め。昼は競馬場フードコートでドマーニのスパゲティ。
 
 競馬界では新人がデビュー。いきなり角田大河騎手が連勝という離れ業、福永騎手以来3人目だそうだ。では初は誰かと調べてみれば、これが懐かしい栗田伸一騎手。私が中学から高校時代に現役、病のため引退後、助手をされておられたが、ほどなく残念なことに早世した方だ。シンザンの主戦として競馬史に残る栗田勝騎手の子息だったから、福永騎手はいわずもがなで、3名とも父が大騎手だったという共通項があるのは興味深いところ。今回の大河騎手は決してお膳立てされていたわけではなくて、初勝利は8番人気馬だった。メイショウ馬での連勝というあたりが渋い。
 中にはコーナーリングの危なっかしい騎手もいたが、概して今年の新人もうまく流れに乗れていた感。先週勝ったのは結局角田騎手だけだったが、どんどん続いてほしい。若い騎手は減量のある早いうちにある程度結果を出さないと、今はなかなか厳しいものがある。
 
 ラジオ日本の担当は10Rから。ここは〇◎△で無難に滑り出す。2,1,3番人気の順で3連単105倍はよく付いた。馬連も8倍。
 いい気になっていたらメインのオーシャンSは見るところの無い予想結果に。◎マイネルジェロディは出遅れるは外を回らされるはでは、この追い込めない馬場では厳しい。使い込まれた疲れもあったのか、全く能力に届かなかった。勝ったジャンダルムは▲、ナランフレグは△、ビアンフェも△では何にもならない。ジャンダルムは本番よりむしろここが狙いだったようにも映る。荻野極騎手が7年目にして重賞初勝利だそうで、これは意外。何か勝っているかと思っていた。ナランフレグは何とか本番の高松宮記念に出してやりたい馬だが・・・。
 中山12Rは誰でも取れる堅い決着。これでは実りはない。

 阪神メインのチューリップ賞、◎ナミュールは権利獲りがマスト、また今後を思うと賞金は少しでも積んでおきたいからここは目一杯だろうし、〇サークルオブライフは逆にいろいろ試す競馬ができる。ただこの間にまさかのピンハイが割って入ったのには驚いた。新馬戦でスゴイ脚を見せてはいたが、そこから長く休んでいきなりでこの相手。口あんぐり。ミッキーアイル産駒の牝馬、メイケイエールに続く荒削りな才気あふれるタイプが出たか。

 競馬予想TV経由で帰宅は23時すぎ。各所原稿あげて26時前に就寝。土曜は朝6時過ぎに起きるので、さすがに気絶寸前の眠さ。

|


2022年3月 4日 (金)

言葉の負の効用について

※一部にこのあとグロテスクと感じられる描写が出てくるのでお気を付けください。

◆コロナワクチンの3度目の接種は、今月末の28日午前中となった。金曜or土曜の接種ならもっと早く取れたのだけど、自分の仕事は週末にダウンするわけにはいかない。
私は過去2回と同じく3度目もファイザー。といっても別にファイザーを信頼しているわけでもない。そもそも、m-RNAワクチン自体の不透明さを呑み込んだ上で打たざるを得ないわけで、そこはもう祈るのみ(苦笑)。疎いなりにこのワクチンの仕組みを、高校生物Ⅱ履修レベルの知識で理解した限りでも、まあぼんやりとそのリスクは分かる。ひとくちに同じワクチンといっても、我々が慣れ親しんできたワクチンとは全く仕組みが異なる。これを急速に実用化に移した時点で、何らかの歪みが出るのは避けられないのだ。
呑み込むとは言ったものの、たとえば今年の年末に4回目を…となった場合は、さすがにためらうだろうな。従来の仕組みでの新ワクチンが開発されればいいのだけど。

◆日本は平和なもので、新庄新監督が報道陣にした呼びかけがニュースになっている。「最後にひとことお願いします、をやめよう」と言ったそうだが、かなり前にも書いたけれど、訊く側の紋切り型はある程度仕方ない部分もあるし、一方では改めた方が良い部分もある。
この「最後にメッセージ」「最後にひとこと」はまだいいけれど、私が昔からとても聞いててイヤな感じがしていたのは、映画や新曲についての取材などで出てくる「この作品の見どころを」「ニューアルバムの聴きどころを」と演者や作者に尋ねているコメント。手抜き質問の最たるものだと思っている。しかも、このコメントを公開前、発売前に言わせる意味はどこにあるのか?そもそも見どころとか聞きどころという言葉は存在するのか?ここまで来ると私もいちゃもんになっているが(苦笑)。でもそれくらい不快なんですよ、このフレーズが。

◆世界は今戦時下といえる。ウクライナを筆頭に、それ以外の地域にも前から小さな火種はブスブスと煙を挙げている始末。
私の世代(50代後半)はギリギリ、親から戦争中の話を大なり小なり聞いていると思う。私の場合は父親からは予科練の話、終戦時に11歳だった母親からは空襲のたびに防空壕へ逃げ込んだ話、近所に爆弾が落ちた話、軍事教練の話。一番インパクトがあったのは、米軍機が墜落した時に、大人たちが女性や子供に竹槍を持って集まれと号令をかけ、墜落現場へ行ったところ、黒焦げの米兵が転がっていて、隣組?の大人たちは万歳をして喜び、子供にもそれをやらせたというエピソード。狂気としかいいようがない。戦争は加害側被害側、双方が集団催眠に掛かっているのである。ちなみに母は、焼死体を見た恐怖で11歳ながらその夜おねしょをしてしまったそうだが。
よく言われることだが、直接体験した世代が不在になると、戦争への概念は日本の場合どう変わっていくのだろうか。

◆集団催眠をかける上で効果的なのは、話し言葉・・・というか、演説や討論などで発せられる、抑揚をつけて大きな声で言い切られる言葉。音やリズムが持つ、精神を高揚させる力の悪用であり、読み言葉と違って一斉に、かつ感情に訴えて伝わるので始末が悪い。あるいは習慣的、日常的に言葉を浴びせるのも洗脳には効果がある。やたらメディア露出して、マッチョイズム溢れる物言いをしまくる某政党の政治家や知事たちの・・・(以下略)。

◆こんなことを書いていて、一気に卑近な事例に戻るのだけど、先日帰省して駅の喫茶店に入った際に、ケバイ格好をした老婆が独演会?状態になっているところに遭遇した。取り巻きみたいな、やたらと相槌を打つ同年代の2名に対し、自分がいかに金持ちの家に育ち、世間を知らず、本来なら女優になろうと思ったのを断念して、遊びも知らぬまま親の言いなりで嫁入りしたという話を3回くらい繰り返していた(笑)。時代考証めちゃくちゃなのが「代官屋敷」で育ったというくだり。やたら御代官様という言葉が出てくるのだけど、いったいあなたは何歳なのかと(苦笑)。これがまさに歌うような、淀みのない名調子のような話し方で繰り出されるので、ついつい聞き入ってしまうのだ。もちろん認知症のある種の症状なのだろうけれど、これを取り巻きがまた信じ込んでいるようなのが興味深かった。これも先に書いた、話し言葉の洗脳作用か?
たぶん、この老婆の中では、時代劇か何かで見た姫の姿を自分の少女時代にダブらせて、空想が現実化してしまっているのだろう。面白いとは思いつつも、もちろん哀しさもその後で漂ってきたわけで、店を出る頃には複雑な感情に。その時もまだ老婆の名調子は背後で続いていた。

 

|


2022年3月 3日 (木)

2月27日・日曜の競馬

花粉症2年目の私の症状はまだ軽いものなので、別に外へ出たからといって必ず反応が出るわけではない。ただ、屋外より室内にいる時の方が出易く、風が吹き込んで来た時などに、思い出したかのようにくしゃみが出て鼻水が止まらなくなったり、猛烈に喉が痒くなったりする。確かにこの3,4日は頻度が増えている。なお前にも書いたと思うが、たぶん全身麻酔きっかけで花粉症が出た。

 土曜、中山から帰宅後、深夜は予想原稿書きつつグリーンチャンネルでサウジの中継を流し見。芝部門は、欧州からの強い馬が不在だからかなりやれるとは思っていたが、さすがにいきなりの3連勝には驚いた。特にステイフーリッシュの3000m逃げ切り。ルメールが馬場を完全に読み切っていたし、さらにオーソリティにも言えるが「海外での海外騎手の戦術」を熟知した上での逃げ。ダートスプリントのダンシングプリンスもあそこまで圧勝するとは。パドトロワ産駒で勝ち切ったのも意義深い。
 テーオーケインズとマルシュロレーヌは残念だったが、この部門はこれまで相当強い日本馬でも6~9着あたりに留まっていて、まだこの辺に仕事は残っているという感じか。
 さらに、フェブラリーSのメンバー低下云々も言われるところだが、マルシュロレーヌは良馬場のフェブラリーSなら差し切れたと思うものの、今年の馬場ではきつかった(馬場状態はつまり結果論だけど)だろうし、テーオーケインズが強いと言っても東京マイルの適性は高くない。遠征は正解だったと思う。

 日曜の中央競馬。自分はまたしても不甲斐ない結果に終わった。阪急杯のリレーションシップにはかなりの自信があったけれど、せっかくスタートは出たのに位置取りがどんどん下がってしまって、最後は伸びにくいところに出しつつも詰めての4着。確かにスタート後まもなく外から寄られてはいるけれど、取りかけた位置を主張できないこともなかったように個人的には思えた。そのうちこちらも返していただこう。

 中山記念はヒュミドールに期待したが、1800mではきつかったか。パンサラッサの飛ばすペースなら福島記念のようにな・・・と思ったが、甘かった。
パンサラッサはこう言っては吉田騎手に失礼だが、福島記念のパートナーだった菱田騎手ではなかったことと、同型馬の存在もあって軽視してしまった。今後中距離GⅡ、GⅠの常連となれば、タイトルホースたちにとっては実に厄介な存在になることは間違いなく、レースに興を添えることになるのだが、大阪杯は回避してドバイの招待を受けることが決定したそうだ。

 そしてこの日は引退調教師のラストデー。藤澤先生については前にも書いたし、ラジオ日本でもしゃべったので重複を避ける。堀井先生は、私などは騎手として、春秋の裏開催の福島でとにかく活躍したことが思い出される。中学生の頃のニッショウ、サンヨウコウが懐かしい。
田中清先生は、調教師としてもレディパステルやホエールキャプチャ、そしてフェブラリーSをグルメフロンティアとシンコウウインディ(噛みつき馬ね)で連覇と輝かしい実績を残したが、私は騎手としてのデビューから見ていたので、どうしてもそちらのイメージが強い。信用金庫就職後の騎手転職ということがかなり話題になっていたことを思い出す(当時は板前→騎手の大塚騎手、ボクサー→騎手の田中剛騎手などもあったなあ)。
そしてなんといってもホッカイノーブル。近年で言えばアルバートのような存在のステイヤーで、田中騎手とは名コンビだった。今のお姿はチョイワル(古い)風の渋いルックスで、かなり格好いい。
今後は皆さん、ぜひ馬券を楽しんでいただければと思う(笑)。

今週末の予定。競馬予想TVは出演があります。今月は5日、19日、26日に出ます。
ラジオ日本は14時半から最終までを担当します。

|


2022年3月 2日 (水)

2月26日・土曜の競馬

1日に確定申告を提出。私の所の税務署では、提出受け付けに4人の署員が机を並べていて、その前に我々が一列に並び、空いたところに持っていくのだけど、列に並びながら署員の対応を毎年観察するのが私の常なのだ。
あの女性の係員は笑顔で対応してくれてるなとか、あの中年男性はまた質問してるぞ、面倒そうだから当たりたくないな・・・などと勝手に思いを巡らせつつ、あと2人くらいになると「あ、あそこが終わりそうだから2人前の人はあそこへ・・・その次の人は・・・これなら自分の所に難しそうな人は当たらないぞ!」「え?話延びてるじゃん!これはまずい!」

 などと、とても初老に差し掛かった人間とは思えないしょうもないことを考えつつ、何とかメンドくさそうな係員には当たらずに済み、極めて和やかなやり取りのうちに提出を終えた(笑)。向こうも仕事だっていうのになんと失礼な。というよりも、etax提出をしてないことの方が問題だが。
 提出後の帰途、寄り道してラーメン青葉府中店でウマイ中華そばを食し満たされる。

 2月26日土曜。春の中山開催が開幕。年末まで来ていたので、1ヶ月空いたくらいでは特に感慨はない。ここから8週間、皐月賞が終わるまで長い春開催が続く(個人的に毎年、春の中山はとても長く感じるのだ)。
それまでの週を思えば、かなり暖かいのは間違いないのだが、中山競馬場5Fゴンドラは午後から風が吹き込んできて、春気分は吹き飛んだ。そもそも日が当たらない造りだから、よほど春が進まないと陽気を感じながらの放送はできないのだ。
 
中山は芝もダートも朝から良馬場発表だったが、午前中は明らかにダートが黒くて、時計もとても速かった。おそらく表面が乾き始めても、すぐ下にはかなりの水分が含まれていたのだろう。1Rと3Rは高速決着で、もちろん馬も強かったのだが、時計は鵜呑みにはできないと思う。
 午後は強い日差しと風のためにどんどん乾き、時計も掛かっていった。10R前には何と表面の砂が飛ぶのを止めるための散水車まで出た。この日の時計の出方については、しっかりと記憶しておくべき。
 
 ラジオ日本の担当は10Rの富里特別から。◎カランドゥーラについては、「前走の東京がメイチだったような気はするけれど、それ以外に印を下げる理由がないから消極的本命」とコメント。こういう悪い予感はよく当たるもので、カランドゥーラは凡走し、〇▲で決まる。タテ目を推奨しなかったのが失敗。

 メインの幕張S。1倍台のリッケンバッカーを、中山マイルの適性はほとんどないとして切り捨てた。圧倒的人気馬を否定するのは勇気もいるのだが、本馬場入場でハクサンムーンほどではないにせよ、旋回を始めたのを見て、これは消えると確信。◎インテンスライトが勝ち切り、△〇と続いて的中。ただ、圧倒的な人気馬が消えた割には付かなかった。
 最終レースは◎スターリングワースにかなり自信があり、個人的にも勝負をしたのだが、どうしたことかスタート直後から行きっぷりがいつものものでなく、直線は騎手も中腰になって流すだけだった。ひと目で何かが起きていたのは分かったのだが、後日のコメントで、ゲート内で首を上げて暴れた時に顔面を打ち付けたと判明。競馬だから仕方ないこととは言え、これはもう馬はもちろん馬券を買った人に取っても不運のひとことで片づけるしかない事例。次こそは返していただこう。

|


« 2022年2月 | トップページ | 2022年4月 »