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2022年4月

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2022年4月29日 (金)

4月24日・日曜の競馬

先ほど(金曜午前10時半)、共同通信から電話。週末の電話などまずないだけに、木曜正午締め切りの原稿に重大なミスをしてしまったかと身構えたが、青葉賞の有力馬で原稿にもスペースを取っていたダノンギャラクシーが感冒で出走取消との報。まだ明日の朝刊に間に合う時間ということで、差し替えの依頼であった。たまたま自宅にいたので事なきを得る。

 もう20年近く出稿しているが、このパターンは過去に1回あっただけ。確かダノンプラチナの京成杯オータムH取り消しの時だった。日曜のレースだったので、土曜に中山へ向かう電車の中で携帯受信通知を見て、何事かと途中の駅で降りてコールバック、そのあとガラケーで原稿を打ち直しバタバタしたことを思い出す。

 24日の日曜は、スマートシートが購入できたので連日で東京競馬場へ。小雨が断続的に降ったからか、屋根の無いスマートシートは7割程度の着席率に見えた。両隣は不在でスペースは使い放題。
 しかし、食の店舗の大半に長い列ができていて混雑。お昼時をはずしてもなお、短くなったとはいえ列はできていた。不思議に思えたが、考えてみればコロナ禍前の土曜日のやや少なめくらいの人数はこの日でも入っているわけで、それでいて店舗の約3分の1がまだ開いてないのだから、それくらい混んでも仕方ないということか。今週行かれる方は、食事面でその辺を頭の隅に入れておかれるといいかもしれない。

 福島4Rの障害未勝利戦、4番人気のヴァーダイトで小牧加矢太騎手が「歴史的」勝利。JRA競馬学校を経由していない「新人」騎手の勝利は初めて。おととしの全日本障害飛越の優勝者が、競馬の障害戦を勝つというこのロマン。ゴール前のがむしゃらな追い方と、派手な勝利のアクションも良かった。
父上もホッとされたことだろう。

 ビール飲んだり、競馬バーでカクテル仕込んで飲んだりしつつ、久々に1日スタンドにいて売り場と往復し過ごした。晴れていればもっと気持ちよかったのだが、7R前から小雨と雨の中間くらいになってきて肌寒さも。馬券も土曜の勢いが失せてしまう。東京6Rでセブンダートオーが差し込んで3着に上がってくれたことに救われたくらいで、それ以外は悲惨だった。
阪神は想定以上に雨の影響が芝に出て、切れ勝負の馬には厳しくなったし、何より驚いたのは雨も降っていない福島が土曜とは一変、外差しに変貌していたこと。対応できなかった。
 
 さらにフローラSは、ルージュスティリアがまさかの大敗。直線入り口まではこれは圏内確実という感じだったのに・・・。馬が幼過ぎるのか、メンタルが相当デリケートなのか。そもそも、パーソナルハイがあの強行軍で2着に粘るとは。今やすっかり「逃げの吉田豊」となった感。レース自体は前後半の5Fがぴったり同じ、前半があの程度の数字なら後半はもっと詰めてきてほしかった。芝の場合は雨の影響は時計には出ていなかったし。

 最終前には本降りに。レース中は現場にいると負けても気分は紛れるが、終わった途端に、自宅と違ってそのまま不貞寝できないという現実が迫ってくる。しかも雨の中をトボトボと歩かなければならない。これもまた久しく忘れていた感覚ではあるけれど、いきなりこれを味わわされるとは情けない・・。

最後に今週末の予定。
★ラジオ日本は、現在土曜後半、14時半から16時半の出番となります。
★競馬予想TV、出番あります。
★YouTubeチャンネルは、安藤勝己さんをリモートでつないで、ディープボンドとタイトルホルダーの話を中心に展望しています。木曜、笠松のイベントに出る前のアンカツさんを直撃しました。金曜夜に公開予定。

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2022年4月27日 (水)

4月23日・土曜の競馬

今日は何とも自分の脳の老化を情けなく思う瞬間があった。浅田真央の名前が出てこなかったのだ。姉の下の名前の舞が先に出てきていて、名字が出ない。10分近く煩悶した挙句、やっと絞り出したときはもう疲れてしまった上に、なぜ浅田真央を思い出そうとしたのかさえも忘れていた(苦笑)。

23日土曜、春競馬中盤戦、いよいよロングラン東京開催スタート。地元開催、しかもオークス週まではラジオの担当は午後後半で、朝はゆっくりできる。

 初夏のような陽気。東京競馬場の通用門近くの八重桜が一気に開いて、欅の緑も濃くなった。
 競馬場まであと少しという地点を歩いている時に、3Rの電光掲示板が消えたことを知る。あまり聞かないトラブル。後でツイートしてくれた方がいて知ったのだが、こういう時のためか、必ず同時に手動計時をしている係がいて、それを公式タイムにするのだそうだ。その後も、どうも掲示板の切り替えのタイミングがおかしい感じがした。
 
 阪神2R、復帰初戦で松山騎手が勝利。人気の一角ではあったが、3番人気だし、勝つのがお膳立てされていたほどの馬ではなかった。素晴らしい回復力、そして体に染みついた技術の高さ。春の佳境を前に戻れて本当に良かったと思う。と同時に、北村友騎手や藤井騎手をはじめとして、今ケガと戦っている騎手たちのことを思う。

 場内に到着して、話題の新店、フジビュー東端のフードコートにできた「俺の道」を覗いたが、長蛇の列で断念。今度は正反対の西端まで歩いて、京樽で握り寿司、そして行きながら仕込んでおいたミニ缶のビールで景気づけ。
 その効果というわけでもないだろうが、珍しく配信系の予想が好調。人気薄の本命がトントン勝ち切ってくれた。
 
 ラジオ担当は10R晩春Sから。ここも◎ビューティフルデイ、〇テンハッピーローズ、△ソウルトレインで決まってくれた。
ただ11RのオアシスSは◎ブランクチェックが3着まで。〇△◎では馬連ベースでは不適中。12Rは狙った人気薄ペガサスターボが不発、福島牝馬Sはルビーカサブランカを本命にした自分が悪いと思わされる結果。やや尻すぼみで、画竜点睛を欠くとはこんな感じ。
 帰りは大國魂神社の脇道へ出て、武蔵国府跡の前を通り遠回りの散歩兼用。帰宅したら9800歩、あともう少しで1万歩に達するところだった。

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2022年4月22日 (金)

4月17日・日曜の競馬

 9日の本馬場入場後にアクシデントがあったアカイトリノムスメは骨折が判明。今日(22日)の報道では、調教中の事故でアライバルが故障とのこと。さらにラブリイユアアイズはノドの片頭麻痺で手術という知らせも。桜花賞がいくら何でも負け過ぎだと思ったが、やはり病気を発症していたか。
さらに心配なのは、藤井騎手の落馬事故。かなり重傷のようで、リハビリは長く掛かりそうだが、これまでの藤井騎手の不屈の騎手人生を思えば、またターフに戻ってきてくれると信じる。
 1年に1,2回は、不運不幸な知らせが固まって届くことがあるものだが、そんな禍週の巡り合わせだったか。

 先週日曜の競馬は、自分としては山も谷もなくだったので、皐月賞のみ。週末の日照が想定していたより弱く、週後半の大雨が透水しきれなかったのだろう。それでなくとも、このところ雨も多かったのでなおさらだ。
使い込んでいる芝は、当日ドンドン乾けば内が硬くなって走りやすくなるのだが、乾きが遅れれば逆に走りにくい。時計自体はそこそこ出ていたけれど、本来はもっと出ていた日だったはずだ。勝負所あたりから巧く外へ出せた馬、外を通れた馬の利が際立っており、皐月賞の結果にもそれが幾分か反映したのは間違いない。

 と考えると、高速馬場よりはこうした適度に時計のかかる芝を速く走る能力に長けていて、ソツのない競馬ができるジオグリフが外枠に入ったのだから、この勝利はかなり理に適っていたと思う。自分としてはもっと時計が速くなると思っていたし、また能力そのものを疑問視していたので印を抜けにしてしまったが、走られると納得するしかない。

 イクイノックスとダノンベルーガにとっては、ダービーへ向けてかなり視界良好と言える。2頭とも想定とは全く違い、この小回りでもたやすく好位に付けられた。共に懐が深い。
 
 ドウデュースはツイートもしたのだが、判断が難しい。詳しい分析は仕事でWebに書いたので、ここでは繰り返さないけれど、子細に分析すると、見かけよりは少し割り引きが必要かもしれない、といったところ。武豊騎手は逃げ馬が揃いペースが速くなると決め打ちして、あの位置になったようだけど。
 
我が本命アスクビクターモアも、デシエルトのスタートの躓きと、ビーアストニッシドがあっさりと控えたことでプランが変わったか。あるいは内枠を引いてしまったので、出していく競馬を選んだら、スタートが良すぎて少し逸り気味に逃げるしかなくなったか。日曜の芝は逃げたら即アウトだけに、1角を先頭で回った時点で半ば諦めた。直線入り口までは少し望みも抱いたが・・・。良く粘った方だろう。むしろダービーの方が、前が残りやすいコンディションになることもあるだけに、まだ見限れないところも。

 キラーアビリティは番組でも述べたように、本質的には2000mでも長い馬になっていきそうな気がしてならない。この馬の取捨だけが正解だった。

 あとはアンタレスSのオメガパフュームには驚嘆。さすがに引退撤回後のブランクと59キロ、そして目標はこの後にあることを思えば、勝ち切りは難しいかと思っていた。ダート重賞では斤量が重くても、実績馬が貫録を見せることはよくあるのだけど、それにしても・・・である。オジュウチョウサンといいオメガパフュームといい、本当にこれまでの競馬の常識は通用しなくなってきた。

 さあ、いよいよホームタウンのロングラン開催がやってくる。今週は日曜に立ち見の入場が当たったので、連日参戦できる。天気なんとかもってくれ・・・。

★ラジオ日本は、出演時間帯が入れ替わります。オークス週までは、土曜後半、14時半から16時半の出番となります。
★競馬予想TV、次回の私は天皇賞週の出演となります、
★YouTubeチャンネルは、今回は銀の楯開封式?を公開しています。皆さんのご協力に御蔭です。ご視聴ご登録、本当にありがとうございます!

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2022年4月20日 (水)

4月16日・土曜の競馬

GWも目前というのに、ここ2,3日、朝カーテンを開けると窓は一面結露するほど寒い。この時期に結露なんてあまり記憶にない。今春の東京の天候不順は異様なほどだ。
桜が散った後、先週の暖かさで一気に蕾を膨らませた皐月が躊躇してしまいそうだが、ここまで膨らんだからには止められないとまさに開き直ったがごとくに開花してきた。曇天、低温には似合わぬ色鮮やかさで、眺めていると何となく気温が上がったような気にはなるが・・・。
なお東京西部は、今日水曜は小雨が降ったり止んだり。明日木曜はお昼前から本降りの雨、金曜朝から曇りベースながら、やっと回復に向かうとのこと。

 その前に先週の振り返り。土曜も、春物とはいえコートは必要な気温だった。長く通った中山も最終週。
 ラジオ出番前の中山6Rは、個人サイトで穴勝負レースに挙げていた。メイショウグラニー、ペイシャカレン、ブレスレスリーでデキタ!と4角では確信したが・・・ちょっとペースが速すぎたか、ペイシャもメイショウも失速してしまった。
消沈して臨んだからではないが、ラジオの予想も7,8,9Rと全敗。特に確信していた8Rのスターリングワースが目を疑う大敗で言葉を失う。田辺騎手に「いつもと雰囲気が違った」とコメントされてはお手上げだ。
 9R山藤賞はサンストックトンからレッドランメルト、エンギダルマの2点、ローシャムパークは2着固定にしてこれまた自信満々に見ていたら、まあローシャムパークの強いこと。ルメールが豪快なマクリを打って、坂下からさらにギアを上げた。エアグルーヴ一族の血の確かさかとも思うが、何とも気になるのは父ハービンジャー。ここ1,2年のハービンジャー産駒は、こうしたステップレースで並外れたパフォーマンスを見せても、それが続かないケースが目立つ(個人の印象)。おそらくはダービーへ出るためには次はプリンシパルSとなるのだろうが、あのレースを使ってしまうと勝ってもダービーは自動アウトのようなものなので、さて陣営はこのあとどうするか。個人的には札幌あたりが最も合いそうな印象。

 中山グランドJは当然?下へ降りての観戦。私の世代となると、いまだこのグランドジャンプというレース名がなじめず、中山大障害春・秋の方がしっくりくる。この日も恥ずかしながら2回くらい大障害と言いかけた。春は「花の大障害」と呼ばれて昔は盛り上がったものだ。
 レース結果についてはいまさら繰り返すまでもない。私の目にはオジュウチョウサンの走りは終始、危なげないものに映った。直線でのブラゾンダムールの抵抗に、周りでは悲鳴が上がったが、それほどの危機感はなかった。
無事で走り続けるだけでも大変なのに、勝ち続けるのは(もちろん近年無敗で来ているわけではないが)これまでの常識からすると想像を絶する。ただ冷静に見れば今回のメンバーはこれまでより楽で、立ちはだかるような馬がいなかったのも確か。むしろ自分の年齢が一番の敵ではなかったか。
 それにしても中山競馬場、オジュウチョウサンを見るべく訪れた若いファンが実に多かった。オジュウがスタンド前の直線を走っていく方向に合わせてゴール方向へ一緒に走っていく子たちもいたし、ゴールの後は泣いてる子も。さらにカメラを持った人たちがウイナーズサークルへダッシュ。いやあスタンド前は本当に運動会のようだった(皮肉を言っているのではありません)。

 面白かったのは、レース後に耳にした若い男性2人組の会話。
A「ここの競馬場も、夜のイルミネーションの競馬やるの?」
B「やるでしょう。どこでもやってるはずですよ」
 何の根拠でBがやってると答えたのかは分からないが、正解が後日分かった時に、AがBに対しどう思うのかを知りたい(笑)。徒然草だったか「少しのことにも先達はあらまほしきことなり」という、あの有名な一文を思い出した。

 阪神競馬場は物凄い強風が吹いていた。ビジョンには、日米の国旗を掲揚しているポールがグラグラしている映像。直線向かい風となる。この風を衝いて差し切ったダノンスコーピオンはさすがの強さだったが、個人的に最も印象的だったのは3着キングエルメス。まだまだデキが甘いのに、しかもペースを踏まえるとこれは思っていた以上の器かも。なお本命のトゥードジボンは直線で苦しくなりフラフラしてしまった。

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2022年4月14日 (木)

4月10日・日曜の競馬

 どうやら土日の関東南部の雨は避けられそう。とはいえ、木曜お昼前から降り出し、そして予報では金曜夕方までずっと降り続くそうなので、どの程度土曜の馬場に水分が残って、使われることで荒れてくるか。ただ、そういう状況から日曜に強い日差しで乾くと、荒れたところが硬くなって逆に走りやすくなるという傾向は近年珍しくない。伸びどころについては当日を見ないと分からない。

 そして難解さに拍車をかける枠順・・・。ダノンベルーガがよりにもよって1番枠、対してイクイノックスが大外と、問題の?2頭が極端に分かれた。どちらにとってもメリットは薄そうだが・・・。そしてドウデュースの調教後馬体重のマイナス10キロも気になる。本命は先ほど決めた(木曜20時記)。

 先週日曜の競馬。
 といっても何ということもなく家で淡々と見ていたのだけど、ダメージはやはり春雷Sのワンスインナムーン。シャンデリアムーン。ツイートもしたけれど、前日にはおそらく単勝30倍台シメシメと思っていたら、8時半の段階でなんと1番人気。その後ずっと2番人気、最終的には5番人気に下がったが10倍切ったら旨味はゼロ。最初から決めていた1頭軸の3連複と複勝はそのまま購入して単勝はやめた。3着に粘ってくれたが、1,2着馬はそれほど気が無い馬だったから全く実入りはなかった。

 桜花賞は詳しくはサロンの原稿やその他に書いたので詳細は省く。展開は序盤はソコソコ流れたものの、中盤に12秒台が2か所入って前の馬は息が入った。スローに落ちて、5F通過は道悪の年レベル。そこで馬群が密集し、内差ししたい馬は前が壁になるし、外を回る馬は必要以上のロスが出て、先行勢の中で力のあるウォーターナビレラや、枠なりに内を回って先行したナムラクレアが残ったのは当然の結果。
そこを1頭、狭いところを縫って、多少不利を受けつつも伸びたスターズオンアースは、瞬発力はもちろんメンタルの強さで勝ち切った印象。4着サークルオブライフはロスに泣いた。こういう負け方はオークスへつながるかも。
 ◎としたベルクレスタはこちらも距離ロスに加え、前が狭くなった上に捌いたら今度は前にいたナミュールが邪魔になって終わってしまったが、スムーズでも3着があるかどうかだった。オークスに行くのかは分からないが、2400mはさすがに長そう。

 あとは忘れな草賞のアートハウス。本番が楽しみになる走りだったと思う。

 そして競馬の裏で興奮高まったのがロッテの佐々木投手。途中からは競馬ととっかえひっかえでチェック。あまり結びつけるべきではないとは思うが、少年時代の震災でのご不幸を思えば、外野から見ていると感慨はひとしお。マウンドさばきに、プレッシャーが掛かっている様子が見えないところがスゴイ。加えてあの奪三振マシーンぶりは、パーフェクトゲームと同じくらい感動する。
もう1点、ルーキーが捕手を務めていたことにも驚嘆。松川捕手の下の名前、虎生なのだから、何で阪神が取ってない・・・(泣)。まあ今の惨状を思えば、どの選手も来なくてよかったね、としか言えないけれど。

 最後に今週末の予定、
★月刊競馬の天才、発売中です。
★ラジオ日本、中山7Rから9Rを担当。
★競馬予想TV、出番あります。
★YouTubeチャンネルは、現在ノーザンF天栄の木實谷場長に伺ったイクイノックスとジオグリフについての取材が公開中、金曜夜には、東京スポーツ藤井さんとの皐月賞展望編が公開されます。

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2022年4月13日 (水)

4月9日・土曜の競馬

 この火曜水曜は初夏のような気候になっている関東地方だが、木曜金曜は1ヶ月逆戻りして3月中旬あたりの気温に戻り、特に木曜は終日雨となる予報。どうやら皐月賞本番の日曜については、雨の可能性がかなり下がったようでひと安心も、果たして風はどうなるのか・・・。
 
 先週木曜、15日はYouTubeチャンネルの収録。ノーザンF天栄の木実谷場長へのインタビューが中心。収録していなかったところでの話で、前回天皇賞秋の時に初対面、いえ一度会ってます云々・・・の話は当時のブログにも書いたのだが、律儀な場長はその後チェックして下さったようで、やはり私の言っていたように秋天時が初対面だったと判明(笑)。また、収録終わってからの雑談中でのキタサンブラック話も少し盛り上がった。

 土曜は中1週ぶりに中山へ。暖かいのはいいのだが、直線追い風がとにかく強い。ボーッと立っていると煽られるほど。当然時計の出方には影響が出て、ダート1200mでは遅くなり、1800mでは速めになった。これが風が穏やかだった日曜には1200mが土曜より速まって、1800mは土曜より掛かるという推移。

 ラジオ担当は7Rから。これが悔しいのなんの。◎は7番人気のタマモタップダンス。単騎で逃げたがややハイペース、それでも後続を振り切りかけて、4角では対抗レッドラパルマと2頭で完全セーフティリード。長年競馬を見てきた感覚からこれはデキた!馬連43倍台本線と握りこぶしを上げかけた(上げてたかもしれない)が・・・そこから大失速して4着まで落ちてしまった。向こう正面の強風向かい風でペースを落とせたものの、3角までのペースも道悪の上のクラス並みだったから・・・。あとはレッドに3角あたりから張り付かれたプレッシャーもあったはず。レース回顧で声に感情を表さないようにするのに苦労したけれど、やはり少々嘆いてしまった。

8Rは◎ゲンパチリベロが時すでに遅しの差し込みで3着まで。9Rは◎フィストバンプが粘り腰を見せて勝ち切ってくれたが、切った2着馬に来られて終わり。なんだか外れた気がしないノーホーラ。

阪神では川田騎手が直線で嫌な落ち方をしたので血の気が引いたが、自力で歩いて引き上げたとのことで一安心。

 ここで下に降りて、この日は後に出役の仕事もなかったので、ビールを一杯。酒類の販売終了時刻にギリギリ間に合った。競馬場でビールは足掛け3年ぶりのことだ。足指の先にまで沁みる。
 映像で川田騎手が落馬から1時間もしない内に、猛然と追い込んでプログノーシスをキッチリ勝たせたのを見る。鉄人だ(24時間後さらに鉄人ぶりをみせつけるのだけど)。そしてプログノーシスの切れ味たるや。故障しないで秋は天皇賞戦線へ来てほしい。夏をどうするか分からないが、意外な出世レースとなっているエプソムCで勝って、毎日王冠で連対すれば出られるだろう。あるいはここで休んで、今回の小回り克服により札幌記念へ出すという選択肢もあるかもしれないが、今の姿を東京で早く直接見たい。

 中山10Rは自信のあったゼログラヴィティが大敗。体重を見て不吉な予感がしたが、悪い方はよく当たる。
 阪神牝馬Sのメイショウミモザは、ブリンカーを着けてからの姿が本来の能力だったということなのでは。アカイトリノムスメは軽傷で済むといいのだが。

 ニュージーランドTは、ジャングロを距離不安で切ってしまったので、このハズレは納得していてはいけないのだけど、諦めはつく。以前のこのレースでは、短距離実績馬やダート血統馬がたびたび好走して穴を空けていたものだったが、人気馬だし近年は傾向が消えかけていたしで切り捨てたのが失敗。

 ショックは阪神12R。★エイユーストロングが勝ってくれたが、さらに人気のないエヴァンに来られて終わる。競馬JAPANの爆弾馬、◎のミスズメジャーもそこそこ付くので、エイユーではなくミスズを推してしまって裏目。せめてエイユーを出していたら、多少は面目を施せたのだけれど・・・。とにかく残念なことばかりの土曜だった。「良馬場適性」を重視して、道悪実績で嫌った人気馬は消えてくれることが多かったが、それと予想が当たるのとは別の話だった。

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2022年4月 8日 (金)

4月2,3日の競馬

4月に入ったので、夏の新潟出張のホテル予約をした。開幕週とお盆過ぎのあたりは、私の定宿では、シングルはもう残り部屋数僅少になっていた。昨日は青本の原稿を仕上げたのだが、もう初夏あたりが視野の仕事の季節になっている。

◆木曜はYouTubeチャンネルの撮影の帰りに競馬四季報の春号購入。デザインが変わり、昔に近い色味とレイアウトになっていた。いくら競馬における紙文化が衰退しつつあるといっても、新聞と四季報はやはり手で触らないと。

◆このところ新刊の作成に手一杯で、こちらの更新が遅れ気味。早くも次の開催週が来てしまう。手短に前週の競馬。

土曜は電話出演。誰でも取れる7Rは手堅く1点で。ラジオでも述べたがゴーゴーユタカは1週ずらしてニュージーランドTでも面白かったかもしれない。しかしこの後は距離を延ばしてラジオNIKKEI賞を目標とするとのこと。
8Rはタテ目をくらい、9Rはアーザムブルーに手が出なかった。ここで出演は終了。
ダービー卿は狙ったミッキーブリランテが内で中団前目を回ってきただけ。もう少し出していけるかと思ったが、この馬には流れが速かったのか?中山芝はにわかに外差しに変貌したのも読めなかった。タイムトゥヘヴンは富士Sで狙っていい思いをさせてもらったのだが・・・フォルコメンも無警戒だった。外すにしても、センスの無い外し方だったと反省。最終レースは無難にゲット、また阪神7Rも◎ロードサージュが頑張ってくれた。

日曜は冷たい雨。亀谷敬正氏の競馬サロンで公開オンライン。喋った内容は分量的にとてもここにまとめられる量ではなかったので、リアルタイムで共有した方たちの記憶にしまっておいて頂けたら。と偉そうに書いたけれど、大半は自分の予想から導いた反省という(苦笑)
 
 大阪杯はツイートもして今更感はあるし、いろいろな方々も書いていて自分も同意見なのでかなり省略。エフフォーリアについては、有馬の後の反動の大きさからくる仕上げの遅れ、さらにスタートでの例のアクシデントが重なってのものだろう。ジャックドールは着順ほど悪くないというか、強い内容だったのでは。落鉄の影響はあまりなかったと個人的には思う。複数の記者の方もツイートしていたが、最もこたえたのはスタート後2F目の10秒3に尽きるだろう。

最後に今週末の予定、
★ラジオ日本、今週は現地に行きます。中山7Rから9Rを担当。
★YouTubeチャンネルは、桜花賞編が金曜夜に公開。ゲストはノーザンF天栄の木實谷場長です。

 

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2022年4月 5日 (火)

体調不良・PCR検査受けての雑感

 ツイッターでも何度も嘆いているので情けなくなるのだが、本当に気温が下がっても上がっても、その変わり目の不調が今年は酷い。気圧の場合は一過性で、ひと晩寝れば治ったりするが、気温の方はジワジワと体にダメージを与えてくる感じだ。先日の高温続き→真冬の寒さで一回ドーンと来て、数日低温が続いたことでやっと身体が慣れて調子が戻りつつあったのに、また気温は一気に上がる模様。気をつけないと。

 おそらくこの変化が原因とは思いつつも、先週は強い胃痛のあとに尋常でない倦怠感と軽い寒気、そしてノドは痛くないものの、かさつくような違和感があり、食欲ゼロ。いつもならすぐ効く風邪薬を飲んで様子を見たが改善せず。熱も咳もないので、まだ余裕はあったが、コロナ感染の可能性もあると、発熱外来のある行きつけへ連絡。抗原とPCRとインフルの検査を一気にやってくれるとのこと。2年前、甲状腺炎とまだ判明せずにPCRを希望しても、たらい回しの上やってもらえなかった頃を思えば、ずいぶんましになったものだ。
 
駐車場に作った仮設テント内での検査。医師は電話で症状を問診。抗原検査で陰性は全然安心できないが、精度の低い抗原検査で陽性ならこれは即確定、隔離生活となるので、その発見のためにPCRだけでなく抗原もやるとの説明。私の考えと一致し安心、抗原を絶対視しない医師は信頼できる。
抗原検査は20分で結果が出る。陰性。PCRはこの病院では外部依頼で2日掛かるとのこと。結果が出るまでは自宅待機。

そして2日後に無事陰性の連絡が。これまでの症歴と考え合わせると、やはり寒暖差と気圧差に起因する自律神経障害による症状だろうということだ。前記の症状はすべて重なり、同様の症状で来院する人も今年は少なくないそうだ。(だからといって同様の自覚症状がある方は安心せずに積極的に検査を)

 とはいえダルさや、軽くなっていたとはいえ胃痛がすぐに消えるわけでもなく、食事もあまりとれていなかったので大事を取り、移動距離の長い中山行きは取りやめ、ラジオ日本が気を遣ってくれて電話出演となった。(YouTubeチャンネルは近所で撮っているので通常)
 金曜時点では、食事は消化の良いものは普通に摂れていたが、量はまだ7割くらいというところ。それでも土曜午後にはだいぶ元気が出たので、日曜は予定していた亀谷氏のサロンのオンライン配信へ赴く。帰宅後もダメージなく、今日(5日)も食事量以外は完全復活。

 とはいえ、ニュースではオミクロン2の流行で第7波の兆候を報じており気は抜けない。いろいろ調べると、今回の株は感染力を保つ期間が長いことで感染を広げているようだ。布や紙の上でも1週間感染力を有しているという研究結果も出てきている。となれば、帰宅後の服やカバンなどのアルコール殺菌を復活させた方が良い。
さらにこの期に及んでやっと感染研が空気感染を渋々認めたが、多くの国民はとうに空気感染を意識していて対策していたであろうから、その点はこれまで通りのマスクで切り抜けていくしかない。ウレタンマスクを目にすることはかなり減って、普通の不織布マスクよりも密閉度が高いのに呼吸はし易いKF94がだいぶ広まっているようだ。ただ、手に入るならば、病院などに行く場合はさらに密閉度の高いN95を着けるのがいい。前述の検査のときは私もこれを使った。

 とにかく現状としては、自覚症状があれば恐れずに発熱外来経由で検査を受けて、白黒つけるのが一番の対策。黒になったら速やかに引き籠るしかない。元気な人は緩まずにマスクと消毒、手洗いうがい(鼻うがいはかなり有効とのこと)を励行。当面はこれが生活のスタンダードと割り切り進みましょう。結局これをやり切ることが、一番早く終息させる道。

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2022年4月 2日 (土)

哀しき貼り紙と3月最終週の競馬

 先日散歩をしていたら、通り沿いの潰れてしまった定食屋のシャッターに、何枚もの「金返せ」の貼り紙が。書きなぐった文字の汚さに、合法でないところから借りて逃げてしまったことを窺わせる。その店の横に満開の桜。何とも哀感漂うコントラスト。東京の桜は半分散ってしまった。

 それにしても気温と気圧のアップダウンが例年以上に激しい。どうも体調がすぐれない。その上花粉症で思いついたように目が痒くなり、くしゃみが出る。
 いろいろバタバタしていて更新が遅れた。今更先週の競馬を箇条書きで。

◆土曜中山は小雨降ったり止んだり。風は南風、直線追い風が強かった。
ラジオ担当の7R、8Rは無難に的中。9Rは▲抜け〇に終わり、本命カイアワセはいつになくスタートが決まらずに、久々の凡走に終わってしまった。
10Rは8頭立てとはいえ、ホウオウルーレット、ノットゥルノ、デリカダの3強がぶつかる伏竜S。ホウオウの逃げにぴったりとペイシャエスが貼り付いたことでホウオウが音を上げた形になり、思わぬ大失速。人気薄ペイシャエスの粘りには目を見張ったが、これをデリカダが差して3戦無敗とした。ノットゥルノも差し込んで2着を確保、大殊勲?のペイシャエスが3着で波乱。なかなか見応えあり。

日経賞はタイトルホルダーが苦しみつつ勝ち切ったことに価値。詳しい分析はメルマガに書いたのでご容赦。ペースを後半上げた時に思ったよりヒートオンビートとボッケリーニが付いてきたという感じ。

毎日杯は、ピースオブエイトが馬場も味方に付けた感じ。ドゥラドーレスは、脚を余すとはこのことという感じの負け方。ここで賞金を積めなかったのは今後を考えると痛い。青葉賞を使うのか、プリンシパルに回るか。ただどちらかを勝って臨むと仮定しても、ダービーは遠ざかってしまった。

◆サウジの時にも書いたが、ドバイはただただ、日本馬の質と遠征対応力の向上の素晴らしさを賞賛するしかない。多くの経験が積み重ねられて今がある。即効が求められがちな今だが、決して突然変異のように日本馬が走り始めたわけではない。
またディープインパクトの血だけでなく、リーチザクラウンやキズナ、ルーラーシップが勝ったことも感慨深い。個人的にはパンサラッサの同着逃げ切り、吉田豊騎手に一段の拍手を。

◆日曜は高松宮記念のことのみ。やはり馬場は内から乾いたので、インを通ったもの勝ちになった。しかし先週までのAコースだったら、少しはイン殺到が緩和されるのではないか。そもそも3週しかない開催で最終週だけBコースに替える意味が分からない。

それにしても直線の攻防はこのレースの近年のベストファイトと言えるもの。インへ殺到したことによる副産物という見方もできるが、さてどうか?広ければもっと白熱したかもしれない。
 丸田騎手とナランフレグの感動の勝利。重賞勝ちの無い馬がいきなりのGⅠ制覇。ポッカリこの馬の前だけが開いた。オーシャンSの時に、賞金微妙だが本番へ出したいとラジオで述べたが、この内枠で5番手程度の評価に下げてしまった。内から追い込んだら詰まるだろうし、外へ出してからの追い込みではバイアスも向かない上に手間も掛かると考えたから。内にこだわった丸田騎手の決め打ちが見事。

◆土曜のラジオ日本は電話出演。YouTubeチャンネルは大スポの松浪さんをゲストに迎えて公開中。競馬予想TV、次は皐月賞週に出ます。

 

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