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2022年9月

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2022年9月28日 (水)

無題(区切りとして)

 このところずっと漸減していた感染者数が、急に増加に転じてきた。これが従来株なら、やはりシルバーウィークの移動に伴う感染拡大と考えるのが自然だろう。ならばまた少しして減少していくとは思うのだけど、オミクロンのさらなる変異が出たのだとすると、第8波へのイントロダクションという悪いシナリオも頭をよぎる。スペイン風邪の終息まで波を繰り返しつつ3年掛かったそうだが、当時より移動スケールも密度も高いことはマイナス点。反対に良い意味で違うのは研究の進歩により、いろいろ経験値や記録、データも蓄積し、武器も増えていること。その武器が、開発国や先進国が経済的な優位に立つための、違う意味での武器にならないように、広く速く役立てられることを願ってやまない。

 さて、そろそろ一度まとめておきたいとは思っていたこと。それをブログに書くのが適切か、noteの方にしようかとは考えたが・・・。ブログで敢えて告知しないで、たまたま行き当たった方の目に触れればいいということにした。無理に読んでくださいと宣伝するようなことでもないし。やはり一連の、安倍氏殺害に端を発して一気に露見した、統一教会(ここでは教会の文字を使う)と日本の政治の問題だ。

 順番は前後するが、時期的に国葬問題。弔意と国葬反対は別物であるということがどうも埋もれているというか、誤った認識を撒いていると思えてならない。弔意は誰がどう持っても自由であるが、個人的には国葬そのものがどうこうというより、「国葬を決めた手続き」が完全に法を超えていて、内閣のしたいこと、都合のいいことを閣議だけで勝手にやっていいという悪しき前例を作ったことの方がヤバいし恐ろしい。これが、一応国会を開いた結果の決定ならまだ分かるのだが。
国葬にふさわしいかどうかもさることながら、個人的にはこの方が遥かに重大。その意味では、一部のヒステリックな反対運動は本質を見誤っている部分もあるように思う。

 本題はそれよりも、私が特に小泉内閣以降徐々に、そして安倍政権以降は一層クレシェンドで感じていた「嘘と隠蔽、開き直りの横行」の方。これは政治家の道徳観や拝金主義、政党の質なのかと思っていたのだが、実はその多くが統一教会という洗脳・集金・集票組織との連携の産物であることが明るみに出たことで全て腑に落ちた。これであったか強引な子供だましの正体は、と。

 その「教義」自体は前にも書いたように、我々の世代は大学でさんざん注意喚起されてきたこと。そして岸信介を筆頭に、政治とのつながりも知ってはいた。それが、まさか今の時代になってもここまで入り込んでいることはさすがに気付かなかった。
 団体が洗脳をする=信者を増やす上で邪魔なのが、真理を追究する「学問」や「疑問を持つ探求心」。都合のいいのは、性別や国籍による格差をつけて上下構造をつくること。となれば教育を蔑ろにする多くの政策を掲げ、女性の地位を貶めたり、生活弱者を切り捨てたりする政策が続出したのはある意味分かる。そしてこうしたことに論理的に、筋道立てて反対の声を挙げると、いきなり極左とかアカとかレッテルを貼る態度、全て懐かしの?勝共連合が根にあったかと思えば、あの時代を知る者としてはすんなり腑に落ちる。現実や事実に立脚した発言や異議に対抗するために、知識階級や上流階級にいる信者、あるいは金で手なづけた御用学者たちで対抗する手口。

 政治家という地位を確保する=票と資金のために、組織の権益を守り権威付けしてあげることをバーターとしたわけだ。安倍氏だけでなく、多くの政治家と政商たちがその構造に寄与し、日本の経済力や研究力、教育を後退させてきた。どこへ消えたか分からない多額の税金や経費。追いやられた人材。生活に全く反映されなかった好景気とやらの正体も見えてきた。

 私は一庶民なので、自分が平安に暮らしていけることは、庶民の暮らしが楽になることとイコールだと思うのだが、そうはなっていないということは、従来のいろいろな施策が間違っていることになる。その最大の障壁をここで取り除かないと、日本は本当に酷いことになっていくという危機感を持つのが普通だと思うのだけど。

 また近年可視化されたのが分断だ。昔から左とか右とかの薄っぺらい二元論は世界中にあったけれど、昨今はコロナ禍や戦争による人心の疲弊と貧富拡大の中で、少しでも自分が「ふわっとした勝者感」に浸りたいために、手っ取り早く権力側につくことでそれを満たそうという感情も広がって、知らず知らずのうちに騙している方を好意的に見てしまうこと。まさにこれこそ思う壺である。二言目には非国民とか反日とか言い出している輩の声などは、まさに戦時中の日本で聞かれたそれである。当時生きてたわけではないけど。

 前にも書いたけれど、さらに始末が悪いのは、自分とその周囲の幸せを考えるよりも、特定の集団や個人に帰属すること、貢献することを目的としそれが満足だと考える人たち。これはオウムを思い出せば分かるように、学歴や職業関係ないし、もちろん日本人だけのことではない。ただそうした考えが先鋭化していくとどういうことになったか、オウムもそうだし人類の歴史を顧みれば数々の失敗事例に明らかである。そうした物言いや存在に対し常にセンサーを働かせ、時には反抗すること。迂闊に耳障りのいい権力側の物言いに乗らないこと。幸せに生きる権利を主張する人を蔑む声を否定すること。また新しい政党の一部がふりまく露骨な陰謀論を無視すること。騙されないこと。学力云々ではなく、それができるくらいの「知性」は持ち合わせておくように、自戒しつつ心がけるしかないと思うのだ。

 

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2022年9月26日 (月)

9月24,25日の競馬

 胆嚢を取ってから花粉症になったのだけど(それが原因かどうかは知らない)、今年は秋の花粉がけっこう来る。その日最初に外気に触れるとくしゃみ、汚い話だが鼻水がタラリ。こちらの調子がイマイチの時は目まで痒くなる。春の症状はかなりマイルドなのだが、どうやら私はブタクサアレルギーの方が強いのかもしれない(近所にススキはないので)。

 その花粉症も少しマシだった先週末。関東は金曜にかなりの雨が降り、土曜朝も家を出る時間帯の多摩は本降りだった。しかし都心で雨が上がり、江戸川を渡ると薄日。そして午前中は晴れと曇りの中間くらいの空となったが、午後に入るとまた雲が厚くなり、7R前にはスコールのように降った。雨はその後、小雨が降ったり止んだり、メインレースの頃はまた陽が差す。風はスコール以降は直線追い風が強くなっていた。

 ダートは最も時計の出るコンディション。朝から高速時計連発。ラジオは7Rから担当。◎サクセスミノルは離された4着でドモナラズ。8Rの清秋ジャンプSは、本命フリーフリッカーが好位にいたものの、肝心のところで、前からバテて下がってきた馬の真後ろに入ってしまって、一緒に下がらざるをえなかった(ように見えた)。9RのカンナSは本命トールキンが出遅れ、挽回していったがそこで脚を使ってしまい、末が甘くなって4着。

 メインレースの予想までして出番終了、10Rまで見てお台場移動。移動中にメインレースをラジオで聞く。これはハマってくれて、◎ハコダテブショウ、★ミラーウォーカーズ、▲レシプロケイトで久々にすっきりとした気分。
 
 お台場ではフジテレビに入る前に、店舗の入れ替わったラーメン国技館へ行って、「塩ひるがお」という店の塩ラーメンで腹ごしらえ。外では大きな雷鳴が轟いたが、お台場では雨は降らなかった。
控室では凱旋門賞のこと、ペナントレースのこと、円安のことなどが話題に。ハワイに行ってきた某氏によれば、以前に比べると6割増しくらい費用が掛かったそうだ・・・。

 日曜は朝からよく晴れて、前日のムシムシした暑さが嘘のよう。秋のカラッとした空気。自宅観戦の1日。土曜の天気が本当に恵まれない。
 土曜に1つ勝っていた丹内騎手が、この日は1Rから3連勝を飾った。本当に今年は覚醒。素晴らしい。数年前には「丹内騎手は何か足んない」なんてダジャレを言われていたのが嘘のようだ。JRA60勝、関東4位で吉田隼人騎手に肉薄してきた。
 中京芝も中山芝もイン天国。コースの内目の透水性を高めているので、雨の後は内から乾くから有利さは増すし、しかも移動柵を付けた1週目。たった4週の開催なのだから設定1つで通せばいいのに・・・。
 直線で外から差しているように見えても、その多くは直線入るところで内から2,3頭分外へ出しているだけで、内へ入れられないままコーナーでも外を回して強襲してきたケースはかなり少ない。まあもともと中京は、冬以外はそういうコースなのだけど。

 神戸新聞杯は本命ヴェローナシチーが、競馬予想TVで心配した通りの位置の競馬をしてしまった。京都新聞杯のように早めに動いてくれていたら・・・の思いは残る。対抗ジャスティンパレスが勝ってくれただけに、せめてワイド、もしかしたら馬連まであったかもしれないと・・・。そこへ行くと武豊騎手はさすがのイン捌き。人気薄ヤマニンゼストを2着に持ってきた。

 オールカマーは完全に終始内目を回ってきた馬の脚が残った。ただいくら野芝実績あっても、内枠であっても、中山の坂でジェラルディーナが勝ち切るとは思えなかった。脱帽。恨み言を言わせてもらえば、来るなら前走来いよなあ・・・。
 そして野芝向きの在来牝系で、実際に野芝実績のあるロバートソンキーが2着。ここで賞金を少しでも重ねられて、しかも右回りをこなしたのは本当に大きい。トウカイテイオーの近親、個人的には大好きな馬で、前走は馬単固定にしていたほどだ。今後は使い込める体力がつけばいいが。無事ならアル共杯あたりか?

 デアリングタクトは、悪い方の予感だけ当たった。もちろん外をずっと回していたことが最大の敗因だが、掲示板まで外してしまったのは、前日の競馬予想TVでも井内氏が指摘したように、いつもの休み明けより1本足らなかったこともあるだろう。やはり、番組で述べた懸念というか、これまでの2走目に下がる走りを踏まえて休み明けの負荷を減らす方針に変えたのかもしれない。つまり次が負けられない戦いとなる。女王杯ではないだろうか?

 もっと分からないのはヴェルトライゼンデだ。まあパドックからずっとテンション高かったが、それにしても・・・。これも外ブン回しが最大の敗因だけど、それだけではないだろう。ガス抜きしてどこまで変わるか。ソーヴァリアントは不運にも心房細動、次走仕切り直し。

 馬券的に前日の勝ちを溶かすどころかマイナスゾーンに突入して終わる。予想TVで狙い目とした中山7Rの目を覆う競馬、波乱を期待して空振りとなった中京10R(ゴールドパラディンが2着ならタテ目の馬連でまだ少しは救われたのに)、そして厚めに買った本命トウカイファクター、対抗ヤマトコウセイでデキた!と思ったら、無印のマイステージに割り込まれてしまった中山最終が響いた。

 相撲へ移動しても、今場所は素人の目には盛り上がりを欠いていて、いつもほどワクワクせずの千秋楽。優勝のかかった玉鷲・高安戦も熱戦には至らずあっさりと決まってしまった。今場所の幕内後半では、その熱戦が中盤戦以降はほとんど見られなかった。記憶に残っているのが宇良の伝え反りだけだし・・・。ヤケビール飲んで、優勝決まったらウトウト。なんか日曜は毎週のように夕方鬱々としているような。

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2022年9月22日 (木)

先週の3日間競馬

 私だけではないが、競馬関係の仕事をしていると3日間開催の週は、いつもより1日短くなるうえに、一部締め切りがズレないルーティンの原稿もあるので、趣味?のブログは後回し。宮沢さんの追悼は後に延ばしたくなかったので優先。通常の競馬ブログは木曜夜になってしまったがあっさりと。

 17日の土曜。日曜から台風が来るため、3連休の予定をすべて土曜に動かした人たちが多かったのだろう。朝9時過ぎの中央線上り快速は通勤電車並みの混雑。お茶の水で総武線各駅に乗り換えてからも空席はなく、錦糸町でやっと座れた。
 船橋法典の駅では、先週よりもJRAの誘導員が増えて、かつ大きなアナウンスが流れていて、入場手段による入口の間違いを回避する策がとられていた。おそらく先週トラブルがけっこうあったのだろう。

 お昼休みあたりまではほぼ無風だったが、午後になって直線追い風が次第に強まった。8R以降はレース結果に影響を及ぼすレベル。
 ラジオ担当の7Rは〇▲でタテ目取らず。8Rは〇△でダメ。そして9Rは無〇では話にならない。トモジャリアを距離不適とみて嫌ってしまった。メインレースの予想までして下へ降りる。この日はテレビがなかったので、ビールを飲みつつの観戦ができたのが幸い。
 11Rは◎アティードが出遅れてしまいシンガリ付近からとなった時点で頭を抱え、運の無さを呪ったけれど、直線はまさかの豪脚。こんな競馬ができるとは。ごぼう抜きで1着。◎▲△で安いとはいえ、気持ちの上で助けられた。
 最終レースの前に競馬場を出て帰途。中山12Rは回避し、少し馬連を買った中京最終の堅い〇◎が当たるが、650円つくとは思わなかった。

 日曜は一転して荒れた天気も、雨の影響がより強いと思われた中京はさほどではなく(もちろん大雨の時間帯はあったが)、中山の方にスコールのような雨が断続的に降ったようだ。ただ中京は風が凄かったようだ。暴風のレベルで、カメラが揺れまくっていた。

 この日はYouTubeチャンネルの生配信があった。口明けの中京10Rこそ手堅く的中も、中山10Rはサンタグラシアだけが上位に来てくれたがあとはお手上げ。ローズSもラジオ日本賞もダメ。
 ローズSは、セントカメリアが馬券圏から消えないだろうと思っていたのだが・・・。確かにスタートでアオったけれど、特に致命的なものではないと見えたし、それよりもその後に全く前に進んでいかないことの方が惨敗につながったと思う。馬に走る気がないというのはこういう感じ・・・という好例ではないか。

 ラジオ日本賞は、自分にとって半分は社杯のようなものだが(笑)、ウィリアムバローズが負けないとして1着固定で3連単しか組まなかったので、2着ではどうにもならない。アシャカトブは3列目にしか入れておらず、勝つなどとても想像できなかった。何度でも書くが、ラジオ日本賞がリステッドになってないのはおかしすぎる。意味不明。

 終わってから雨はさらに激しくなったが、独り飲みせずにはやってられず、大雨でほとんど客のいない店を見つけてこれ幸いと焼き鳥、塩だれキャベツにビールで開き直る。帰宅後予想原稿。

 月曜は終日自宅競馬。手堅いところをコツコツと・・・に割り切って、自分のサロン配信予想ではまずまずの手数を出せた。セントライト記念は馬連だけ。3着ローシャムパークを思い切って消したのだけど・・・。ただ、ガイアフォースもアスクビクターモアも、本番の距離ではやや不安ありのように映る。アスクは血統の字面は大丈夫だと思うのだが、気性面を考えるとアヤシイところも・・・・。ただ今年の菊花賞はどの馬にもチャンスがある大混戦、とても楽しみだ。

 馬券的にかなり救われたのは◎▲△で入ったJRAアニバーサリーS。田んぼのような中京ダート、フラーレンが逃げてそのまま。馬場が悪すぎてスタート後の隊列でほぼ決まってしまった。中山12Rのミンナノユメミノルに自信があって勝負し失敗しただけに、このレースが外れていたらと思うとぞっとする。まあ外れていたら勝負を減らしていたとは思うが(笑)

 今週末はまた台風による雨となりそう。特に土曜はかなり降る感じ。日曜は重賞の時間帯では曇りになりそうだが、馬場が劇的に乾くことはないだろう。思えば去年の神戸新聞杯は、全く予報に出ていなかった大雨が当日降って一気に馬場が悪化し、シャフリヤールが沈んでしまったのだった。あれからはや1年か・・・。

 20日は競馬の天才の連載締め切り。22日はYouTubeチャンネル撮影。帰途に競馬四季報秋号購入。いまや情報データはWeb上で取得できるといっても、これは必ず買って、予想の際の調べものとして手でページを繰る作業がオジサンには必要なのだ。
 今週末の予定。
◆ラジオ日本は土曜の中山、13時から14時半を担当します。
◆競馬予想TVは出番があります。
◆YouTubeチャンネルは神戸新聞杯篇が金曜にアップされます。

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2022年9月21日 (水)

宮沢章夫さんの思い出

 宮沢章夫さんが逝去された。65歳は早すぎる。確か記憶では喘息が持病と直接伺った気がするし、かねてから健康状態が思わしくないことは時折ツイートされていたので知ってはいた。数年前には一度重篤な事態もあったとのことだったが、今回はいきなり集中治療室に入ったというつぶやきがあってから、意味深なメッセージを最後に更新が途切れていたので、心のどこかで覚悟はしていたが・・・・。訃報からひと晩、これを書くことで、影響を多少なりとも受けた人間として(主に文章から)、気持ちの整理をしたい。

 私がラジオ番組制作会社に入社して、ADとして付いた師匠的存在のディレクターが、どういう経緯なのかは知らないのだが、宮沢さんの当時の劇団「ラジカルガジベリビンバシステム」の公演の音効を担当し、私も駆り出されて、まだ右も左もよく分からない頃であったが、言われるままに必死で手伝いをすることになったのが、確か1988年のことだったと思う(もう34年前か!)

 宮沢さんが赤坂にあったウチの会社のスタジオに来て、5日間くらい連続で、音源選びやSE作りの指揮をされた。こちらの通常の仕事が終わって、夜8時前くらいからスタートし、予めオーダーに従ってある程度揃えた音源(当時は大半がまだアナログ)を宮沢さんと一緒に聞いて確認していく。ディレクターが台本と照合しながら音を流し、使いどころを決めていくのだ。決まったらそれを6ミリテープに落としていく。エコー処理をしたり、別の音を足したりしながらの録音作業。若い役者さんも何名か来て、ラフな動きと合わせて、尺決めもしていった。
 コミカルなシーンに音がハマった時の宮沢さんは、実に楽しそうに口を開けて大笑いされていたが、「ちょっと違うかもしれないな」とか、「ここに急に音がほしくなったな」とかつぶやくと、用意した音源では間に合わないことがあり、私が当時は深夜まで営業していた六本木WAVEに赤坂の事務所からタクシーを飛ばしてよく買いに行かされたものだ。多い日はたしか一晩に3回くらい行ったこともあったと記憶している。

 さらに当然お茶出しやら軽食の準備やらもこなしつつ、スタジオではレコードの掛け替えをしたりしまったり出したりリストメモを作ったり・・・完全な下働きだったが、若かったので作業中はあまりキツイとは思わなかった。もちろんミスも頻繁にしたので、師匠からの怒声も飛んでくる。

 そして効果音づくり。既製品の音源はあまり使い物にならないので、スタジオのブースで相応しい音を作っていくことになる。これが大変だった。靴の響く音、指を鳴らす音などを、絶妙の大きさや間で録音しなければならない。役者さんだけでなく、宮沢さんもブースに入って音を出す。そしてうまくいったと思っても、「やっぱり違うかな」とやり直すことがしょっちゅう。特に連続した音の場合は「間」がなかなかハマらず、何度も何度もトライしたものだ。

 宮沢さんが楽しみにされていたのは、早朝までの徹夜作業から解放されて、毎朝訪れた立ち食い蕎麦屋だった。昔のTBSの真正面、一ツ木通りを挟んだ所にあった少し広めのスタンド。ここが24時間やっていたのだ。当時でもかき揚げ、ちくわ天、イカ天、コロッケ、エビ天などはどこの立ち食いスタンドでもトッピングできたが、この店のラインアップはとにかく豊富で、シイタケ天とかアスパラ天、ウズラフライ、今では普通になったが紅しょうが天やメンチなどもあったと記憶している。普通の蕎麦屋ならともかく、当時の立ち食いでこの品揃えはなかなか珍しかった。宮沢さんはここで毎朝何をトッピングするか選ぶのが楽しみで、それまでスタジオで見せていたシビアな顔が一変し、微笑みながら品書きを眺めていた姿が思い出される。この姿が、私にとっての宮沢さんの一番の思い出だ。

 音が出来上がっての通し練習はたしか、昔のテレビ朝日の広めのスペースを借りてやったように思う。いとうせいこうさん、中村ゆうじさんやシティボーイズも参加して2日間くらい。私は本番の日は本業のスタジオがあったので、手伝いはこの通し稽古までだった。なお私はこの後、三木聡さんが演出したビシバシステムの公演でも音効の手伝いをすることになり、客演した大竹まことさんの優しさに触れることになる。

 まさに小間使いのように動き回っていた私は、宮沢さんから何度か名前を呼ばれて「水上さんこのレコードかけてみて」(口調が分かる方は脳内再生可能なのでは)と言われた。ご多忙な宮沢さんはすぐに私のことはお忘れになったと思うが、こちらとしては当時のサブカルチャーの先端を走っている方(宮沢さんブレイク前夜だった)と間近に接することができたと興奮するばかり。忘れられない思い出をいただいたと思っている。

 自分のことはさておき、それ以来直接お目にかかる機会はなかったが、もちろんエッセイが出ればなるべく読んではいたし、教育テレビでの名作「日本戦後サブカルチャー史」をはじめとするTV番組やラジオも見聞きしていた。90年代は本業演劇界で数々の戯曲賞を受賞して広く世に知られることになり、00年代は小説の人としての印象が強い。そして近年は早稲田大学で教鞭を執っておられた。 
演劇はもちろん思想、音楽、小説、講演、教育とジャンルを横断する活動で、今40代後半から50代のクリエイターに少なからず影響を与えてきた。生意気なことを書くと、忙しすぎたのだから、その分ゆっくり休んでいただきたいと思う。宮沢さんの作品はさまざまな分野で、永遠に残っていく。
「ありがとうございました」と、そして最後のツイッターに書いてあった「さようなら」という言葉をこちらからも返したい。そして時には「彼岸からの言葉」を聞かせてくれればうれしい。

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2022年9月15日 (木)

9月11日・日曜の競馬

先週日曜の競馬。もう木曜午後なので、簡略に書きたいことを箇条書きで。

◆中山の新馬戦を勝ったタルマエロマエ。ネーミングが笑えるのだが、走りはかなり奥があって、父の前に行ってのしぶとさを彷彿とさせた。ただ牝馬でもあり、ダートで出世するには450キロよりまだまだ成長してこないと。

◆競馬予想TVの狙い目にした中山7R、アンクロワとベストフィーリングのワイドは堅いとみて、確実に1万円を倍にして、あとはアンクロワの単勝で少し積み増ししようと思ったら、単勝オッズがかなり落ちた上に、ベストフィーリングがまさかの僅差4着届かず。安い単勝しか当たらずで何にもならなかった。不吉。

◆セントウルSのメイケイエールは前哨戦としては想定以上に強かった。流れはかなり速く、ラスト1F通過、つまり1000m通過タイムが、今年のアイビスサマーダッシュとほぼ同じなのだ。カーブがあって坂があってのこの数字。本番へはただただ反動だけ出なければ。
ファストフォースは体調が戻っていたのも確かだが、このペースに乗って行けたのは大きいし、中京のようなコースで結果を出せたのも収穫。ここまで良化するとは思えなかったが、冷静に見れば、別格メイケイエールと別畑から来たソングラインを除けば、あとは何が来てもおかしくないというか、やや低調なメンバーではあった。絞ろうとして切ったが、必要以上に嫌ったことを反省。

ダディーズビビッドがどうやっても3着は取れるという勢いで直線途中まで伸びてきたが、あと1Fで鈍ってしまって、メイケイとこの馬とのワイドで少し利益を出せるという点のみに意識を置いていたが裏目。

◆オータムHは反対に相当なスロー、緩い流れになるとは思っていたがこれほどとは。アンクロワの勝ったレースの方がよほど締まった流れ。位置取りでほぼ決まるレースになってしまい、ミッキーブリランテ岩田康誠の早めの大マクリが全てだった。しかもマクってレースを動かすというより、早めにハナを取りに行って主導権を握りに行って、そこからもペースを大きくは上げないという手綱は見事。
本命クリノプレミアムは交わせそうで交わせずの3着、馬連が逃げてしまった。

◆この土日は、中山ダート1200mがクラス関係なく、判で押したように1分11秒0前後で決まっていた。あまり目にしないパターンだが、土曜だけでなく日曜にさらに強くなったと報告のあった、向こう正面の追い風と、直線の向かい風の作用か。

◆ツイッターでつぶやいた中山の売り上げ低下。去年と比べると、確かに1週間で35頭出走が少ないので、ほぼ1割減はそれほどおかしいことではないけれど・・・。中京が12頭減にもかかわらず前年比増えていたので、もう少し踏ん張っていてもおかしくないのだけど。
なおオータムHの約20%ダウンは、3頭減に加え、票数を持っていたシュリの除外の方が響いていると思う。

◆夜はニエル賞。現地発表の重馬場だから、日本の感覚よりもだいぶ力を要する馬場ということで、ドウデュースにとって歓迎すべき舞台ではなかった。ただ、乗り方はいかにも大目標の前の武豊騎手のそれ。日本の馬場なら勝てていたようにも思える。まあ仕上げも当然メイチではないし、敗因が全て馬場状態というわけではない。高低差での消耗などもあったと思うし、その辺は事前に経験できたのは大きいだろう。
ただ、当日も馬場が重たいと、勝ち負けを演じるのは厳しいのではなかろうか。母方がこれだけ北米血統を集めた馬で、本質的には欧州競馬そのものが合ってないので、決して楽観はできない。
とはいえ今朝、バーイードの回避が発表されたので、イベントとしてはスケールダウンも、日本馬にとってチャンスは確実に上がったと考えていいだろう。

◆台風の進路次第に見えてきた。中山では土曜の雨は午後後半からなので、なんとか極端な悪化は避けられるとしても、日曜月曜はずっと曇り時々雨。セントライト記念は水をたっぷり含んだ上に、使い込んだ馬場での施行となり、パワーシフト必至。
そして中京は、土曜から終日雨が降ったり止んだり、日曜はまとまった雨が終日降るそうで、ローズSは道悪適性が問われるかなり重たい馬場になりそう。直前の馬場をチェックしないと買えないあいにくの3日間開催になりそうだ。もともと9月の3日間開催は、意味も意義も分からず長年反対しているのだが、それには毎年のように天気に気を揉まされる時季にわざわざやらずとも、ということが大きい。しかも来月もまた3日間開催が控えているのだから・・・。

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2022年9月14日 (水)

9月10日・土曜の競馬

 エリザベス女王逝去。競馬との関わりについては英国競馬に詳しい方々が多くのエピソードを引いてお悔やみを述べておられるので、特に私ごときが書けることはないし、ましてやその生涯については無知に等しいレベル。ただ、私が小学6年生の時に初来日(といってもこの1回だけの来日だったようだが)した際の大フィーバーぶり(死語)は薄く覚えている。1953年には今の上皇様とエプソムダービーを観戦されたそうだが、今調べてみたら、残念ながら日本の競馬場にはいらっしゃらなかったようだ。時期が5月初旬だったので、良い季節だったとは思うのだが。

 ということで、弔意を表すために中山、中京共に競馬場は半旗の掲揚となった。
 10日は約5ヶ月ぶりの中山競馬場。毎年のことだが、これだけ間が空くとどこかいそいそした気分になる。
 行く途中に競馬民のツイッターで、中山入場の混雑ぶりが流れてきた。予約販売のシステムトラブルにより、当日券以外の入場客が待たされて長蛇の列になってしまったのだ。さらに、予約と当日の別により入場門が分けられていたのは私も知らなかった。もっとも、予約した人たちはおそらく完了の時点で詳細な指示が出ていたので周知のことだったと思うが、当日券の客の中には知らない人も少なくなかったのではないか。私は知らなかった。それに伴う押し問答もあったようだし、また10時開門が遅すぎるというツイートも多数。
 コロナ対策などの理由があってそうしているのだろうから、この措置自体は仕方のないことと思うが、掲示物やHPを見ても「なぜこうしたのか」の理由が、私の見た範囲では記されていない。客の動線を規制するのなら、ちゃんと理由を明記すべきだと思う。説明責任なんて大袈裟なものではないけれど、説明誠意とでもいうべきものはあるように感じるのだが。

 ラジオはこの開催では7Rから9Rまでを担当。7Rは誰でも取れるガチガチ馬券で無難に。8Rも目は取ったのだけど、馬券は勝ったヘキクウはヒモに固定でいいなんて余分なことを言ってしまったので、△◎でもハズレ。9Rはこれまた誰でも取れる堅い馬券で◎ドンデンガエシ勝利の的中。

 それにしてもこのアスター賞、10頭のうち7頭が中央未勝利というのでは、さすがに1勝クラスの特別とは言えまい。
ただ、24年からのダート3冠路線確立に伴って、中央の2歳特別のダート戦は来年から増える可能性が高い。アスター賞にしてもダート変更の見直し対象になるのではなかろうか。

 中山は終日直線の向かい風がかなり強かった。レースにも影響はあったと思われる。上がりが掛かって中距離戦では時計が持ち上がらないし、前半のペースが上がらず前有利。紫苑Sは位置取りが全てのレースになって、実績馬が前目を取れる脚質だったこともあり、すんなり春の実績馬が1,2着を取った。スタニングローズは器用さとメンタルの安定ぶりが大きな武器。2着サウンドビバーチェは、レース後に横山武騎手が2000mは長いとコメントしていて、私もそう思って切ったのだが、展開等に恵まれた感は拭えず。
ライラック、カヨウネンカは惜しかった。特にカヨウネンカは展開が向かず、前も塞がったがよく伸びた。ただこれでは本番には出られない。サークルオブライフのマイナス22キロには驚いたが、デムーロらしく早めに捲って動いてなんとか粘り込んだのは能力。反動が出なければいいのだが。
本命としたニシノラブウインクはパドックでイレ込み、返し馬はなんとか我慢も、レースでは宥めるのが一杯という感じで伸びずバテず。オークスで逃げたことが、気性面で逆効果に出てしまった感もある。

 ここまで見てお台場へ移動。ラジオで中京最終ファーンヒルの大敗を知る。コメントは出てこないし、あとでレースを見直しても、全く敗因が分からない。このところこういうケースがいくつかあるが、やはり季節的なものなのか・・・?

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2022年9月 8日 (木)

9月4日・日曜の競馬

◆一昨年のシンボリクリスエス、先日のタイキシャトルに続き、藤澤和厩舎を象徴する1頭だったゼンノロブロイが老衰のためこの世を去った。秋の古馬三冠を達成、掛け値なしに競馬史に残る名馬だ。ベストがどの距離なのか、今でも結論を出しがたいけれど、2000m以上あればスピードの持続力を武器に崩れることがなかった。
馬券的にはあまり相性が良い馬ではなかったが、一番印象深かったのは神戸新聞杯。サクラプレジデントやネオユニヴァース、ザッツザプレンティにリンカーンら強敵たちを下したといっても、あくまでもトライアルなのでそれはともかく、フォームの美しさと加速のスムーズさ、トップに入ってからの滑らかさが最も集約された直線の姿で個人的ベストレース。本当に素晴らしいフットワークだった。
種牡馬としては意外とそこまで大きな成功を収めることはできなかったが、サンデーサイレンス産駒の大看板が分立していてそれぞれ種牡馬全盛期を迎えていたこと、スペシャルウィークやダンスインザダークなどより母の血が地味(日本でのアピールとして)だったことに加え、2歳戦からバンバン勝ち上がる馬が少なかったことが敬遠されてしまったのかもしれない。ただ母の父としては今年に入っての活躍が顕著で、その血は長く受け継がれる。

 ゼンノロブロイのように天寿を全うしたと言える馬は何の残念さもなく偲べるが、土曜にドゥーラが札幌2歳Sを勝ったのをみて、改めてドゥラメンテの喪失の大きさに無念の思い。キングカメハメハの後継として天下を取れたはずだ。切れに欠けるところのあるルーラーシップよりも瞬発力があるし、仕上がりも早い。エンドスウィープの早世の時も似た思いがしたが、それ以上である。

◆この日は本当に酷い馬券成績だった。新潟記念はヒートオンビートに自信がかなりあっただけに、ラスト1Fでもがいていたシーンに唖然。敗因が皆目分からないが、しいて言うなら、自分は目黒記念で32秒台で上がっての2着があっただけに戦前は気にもしていなかったのだけど、それ以降の1年間で体力勝負、スタミナ勝負で上がりの掛かる競馬を続けていて、今回急にレース上がりが33秒台に入る展開となり対応できなかったということなのかもしれない。終わってみれば、の話ではあるけれど。

 勝ったカラテには参った。全く考えていなかった。いくらマイルが近走ズブくて、距離延ばした方が良さそうだったと言っても、いきなりこの相手に、外回りの2000mで、しかも勝ち切るまでの理由にはならない。血統をメインにしている者からすれば、サッカーボーイやステイゴールドの近親という「あの血」が、距離大幅変化で呼び覚まされたと考えるのが一番納得させられる。さらにレクレドールにショウナンパンドラ、フロンティアと、いずれも夏から初秋にかけて爆発した馬が居並ぶ一族だ。だからなのだろう。そうに決まっている(苦笑)。

 小倉2歳Sは、レース前の落鉄と大きな出遅れと、競走の本編以外を騒がせたロンドンプランが、直線あっという間に飛び込んできて差し切った。このレースの勝ち馬からは、その後活躍する馬が出るのは稀で、レーヌミノルが本当に例外的存在としていたくらいだけど、ここ2年はメイケイエールにナムラクレアと早熟ではない馬が続いている。これらの馬は牝馬だが、ロンドンプランは牡馬としての出世馬になれるかどうか。その可能性は低くないと思う。1200mよりマイルに向いていそうだし、父グレーターロンドン譲りの切れを思わせた脚に将来性が見えた。さらに母父アフリートもいい。

 これで今年の夏競馬も終了した。実に冴えない結果に終わり、慚愧の念に堪えない。特にラスト2週は、自信を持って買えると思った馬が次々と出てきながら、それらがほとんど馬券圏に入れなかったことがショックだった。前週のサンダーブリッツ、先週ならウナギノボリ、ラボエーム、ガンダルフ、シュバルツカイザー、そしてヒートオンビート、どれも3着は外さないと信じた馬が、あっさり崩れてしまった。それぞれに敗因はあるのだけど、どれもダメだったというのは、こちらの選び方に問題はあるし、何かを見落としているのだろう。日曜夕方はさすがにショックが大きく、何もする気が起きなかったが、それでも週末はまたやってくるので、少しずつ整えているところ。
 去年はそこそこ調子の良かった秋最初の開催だが、滑り出しをソコソコうまくできれば、潮目が変わるはずなので、とても大事な週末となる。

今週末の予定。

◆ラジオ日本の担当時刻が替わり、今開催は土曜の午後前半となります。13時から14時半担当です。
◆競馬予想TVあります。
◆YouTubeチャンネルは金曜にオータムHが公開されます。
◆13日は月刊競馬の天才発売です。今回は通常連載に加え、4Pの特集ページをいただきました。

 

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2022年9月 5日 (月)

9月3日・土曜の競馬と新潟ラスト

 先週金曜、東京を出発する時刻はかなりの雨で、今年初めて・・・というか、記憶でも何度もなくらい珍しい、自宅から傘を持っての新潟行きとなった。ラストウィークにこれはツイてない。
 北へ行くにつれて空は明るくなり、湯沢で薄日、長岡で空の3分の1くらいは青に。しかし新潟駅についてしばらくした頃から雲が増えてきて、その後は降ったり止んだりとなった。

 到着すると、いつもすぐにPCをつないで、原稿書きの前半部分を1時間半ほどするのが常。この時はたいていテレビ新潟をつけて、夕方の地元密着ワイドを流しながらの作業。番組自体、とても良い意味でのローカル色が濃くて安心する作りなのだけど、今年はリポート担当の新人女性アナ・西辻さんに特に癒された(笑)。

 そして5時半前に夕食へ向かうのもいつものパターン。コロナ禍前は、やれどこで何を食したかと楽し気に書いてきたのだけど、旅行を耐え忍んでいる人や、体調を崩してしまって行きたくても行けない人も多いはずなので、仕事で行っている以上、あまり浮つくのはよくないのではないかと勝手に自粛してきたのだ(一昨年は東京から出ることについてツイッターで執拗に絡んできた輩もいたので)。しかし先日DMにとある知人から「自分が新潟へ行った時の参考になるので、店だけでも紹介してもらえれば」というメッセージをもらったこともあり、、店の名前を列挙するだけならいいかと思い直した。それに、地方の外食業にとって、微々たるものであるがプラスになる(かどうかは分からぬがマイナスにはならないだろう)かもしれないし。
 ということで、今年の夏に訪れて、どこも美味しかった新潟の味処。

古町では、モール8番町の「古町寧々」、鍋茶屋通りの「丸伊」。
駅前の万代口方面では「鯛屋」、「和が家」、「千代鮨」。新潟へお越しの際はお調べの上でぜひ。値段もリーズナブルです。

 土曜はホテルを出る少し前からまた雨。本当に今夏の土曜新潟は天気が悪かった。その分、暑さはそれほどでもなかったのだが・・・。到着して、アイビススタンド2Fの売店「ハッピーチョイス」でカツカレー。私は前にも書いたけれどカツカレーはあまり好きではないのだけど、ここのはおいしい。売店だからと侮ってはいけない。カツの柔らかさと、安いトンカツに多い脂身が、ほとんどないことを評価。
 
 最終週とあって、いろいろ歩き回ったが、降ったり止んだりで傘が手放せない。

 新潟5Rの新馬戦は、ミヤビに武藤雅騎手が騎乗して勝利。サンキューユウガに川田将雅騎手が乗って勝つようなもの(乗ったことないようだが)?アラタに斎藤新騎手が乗って勝つようなもの(乗ったことないようだが)?そしてサワーホマレーに小牧太騎手が乗って勝つようなもの(少し意味が違うが)?
 さらに名前がらみでいえば、このレースに出走していたオールアイズオンは、父キズナ、母キズナⅡという、少なくとも私は見た記憶がない父母同名馬の配合。ちなみにボーンジーニアスの半弟。おそらくもっと距離があった方がいいだろうし、坂もあった方がいいだろうし、何より晩成型だろう。

 その次の6Rには、チョウザメノコが出走。これは間違いなく「母がノボキャビアだから」ついた名前だろうけれど、ただキャビアが卵なのだから、その子供ならチョウザメの孫なのでは?(厳密にいうとそれも違うけど)とふと思った。まあこの辺は言葉遊びレベルの感想なので。

 ラジオの担当は10Rの赤倉特別から。◎▲〇の順でほぼ本線決着、3連単は意外とついてくれた。11R古町Sは、自信を持って本命に推したガンダルフが崩れてしまい△▲〇。この敗戦はショック。12Rは△△◎で、馬連ベースならハズレなのだけど、穴で勝ったトライフォーリアルを少し強調しておいたので、うまく3連複当てた方がいれば嬉しいのだけど。

 ただ個人的には、これも自信があった札幌10Rのシュバルツカイザーが消えてしまったこともあり、あまり喜べない1日。札幌2歳Sは、シャンドゥレールから絞って買ったらスタートで終わる。
最終を終えると少し強めに雨が降り出して、向こう正面の五頭連峰は霞んで稜線は全く見えない。競馬場に別れを告げてタクシー、意外と混んだ帰り道のバイパスに気を揉む。新幹線を1本遅らせても、と決めていた新潟駅の小嶋屋で今年最後のへぎ蕎麦と「ほんやら」をロックでいただき、夜9時過ぎに帰京。

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2022年9月 2日 (金)

どうでもいい雑記

今は金曜朝9時過ぎ、東京は重い雲が垂れ込めて、多摩地区では強い雨が降っている。これから向かう新潟は、金曜はそれほど降らず、たまに晴れ間ものぞいているようだが、土曜の開催日は曇り時々雨の予報。またしても・・・。

 今回は取り留めのないことを。

◆水曜に、年に一度の胃カメラを受けてきた。何か異常を感じたわけではなく、自主的に受けているもの。
前日夜9時以降の食事を禁止されるのだけど、私はそもそも夜8時以降は水分以外を口にしない生活(競馬予想TV出演時のみ例外として、本番後にお握りやパン程度を食べるが)を長く続けているので、苦でも何でもない・・・とドヤ顔しているけれど、私は寝る時刻が早いからできること。平日は24時前には床に就くようにしている。
私のような職種には夜更かし型の人が多いけれど、遅く起きた時のあの午前中のだるさがイヤなのと、単に年を取ったこともあり、早く寝る方が身体に合っているのだ。時には夜10時過ぎに寝てしまうこともある。起床は大体6時すぎ。

胃カメラはここ7,8年、何の異常も指摘されないで過ごしていたのだけど、今回はごく軽度の十二指腸潰瘍と言われた。自分でも映像を見たが、ピンクの小さな斑点状の模様が1,2か所あって、おそらく原因は胃酸過多とのこと。私の食生活などを問診し、全く問題がないことを確認した医師は、ストレス起因の胃酸過多と断言。刺激物の自重と胃酸制御の薬で治癒できるレベルとのことでひと安心。もちろん胃カメラは食道や咽頭、喉頭部もチェックできるので何となくお得感?

 あと、これは医師から以前拝聴したことだが、胃壁というのは皴があり過ぎても、反対にツルツルでも良くないとのこと。それから私は良性のポリープを3,4個持っているのだけど、これも全くないよりは少数ならある方が自然の状態なのだそうだ。大腸のポリープと違い、何でもかんでも取る必要はないのだとか。もちろんこの年になると経過観察は必要だけど。

 経鼻の胃カメラは楽だが、鼻の構造上できない人もいる。ただとにかく楽。唯一、何となく不快なのは、十二指腸にカメラが入るときの突っ張った感じと、空気を入れて胃を膨らませる時の何とも言えない感覚くらい。

◆先日、ゼブラとか、BIGのあのオーソドックスな書き味のボールペンがどうしても欲しくて文具屋に行ったのだけど、今はもうどこにも置いてないことに愕然。今の主流のペンも悪くないのだけど、インクの風合いというか、ツヤ感がやや違うのだ。3店舗くらい回ってなかったのだからこれはもう製造していないのだろう。結局今の主流の1つ、パイロットのレックスグリップで妥協した。

 置いてないと言えば、以前はキオスクでも普通に置いてあった「キシリシュ」のライムミントガムが突然姿を消してしまった。大量のボトルガムならスーパーにあるのだけど、私が欲しいのは携帯できる、キオスクに置いてあるあのサイズ。駄菓子専門店のようなところでやっと見つけて、行くたびにまとめ買いしてしのいでいる。個人的にはキシリッシュシリーズの中で最高だと思うのに、なぜ置かなくなってしまったのか・・・。白や黒のやつは噛み続けられない。

◆阪神の新監督が、岡田氏か平田二軍監督昇格のどちらかに絞られたようだ。次の鳥谷氏or藤川氏までのショートリリーフ的な役割になるのだろうが、チームの形をつけて渡すのが任務という、やや下支え的な仕事になることを考えると、「先より今」の感がかつての監督時代に漂っていた岡田氏よりは、二択なら平田氏の方がふさわしい気もする。いずれにせよ、一軍打撃と守備のコーチ陣は大幅刷新が必要なのはいうまでもないし、外国人野手のスカウト体制の見直しも必要だろう。

それにしても本当にどうでもいいことしか書かなかった今回。最後に当面の予定です。

◆ラジオ日本は今週まで土曜の14時半から最終終了までを担当します。
◆競馬予想TV、9月は10日と24日に出ます。
◆YouTubeチャンネルは来週から再開します。
◆YGGオーナーズクラブの1歳馬募集カタログで、募集馬9頭の血統診断を担当しています。

 

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