本文へジャンプします。




2022年10月

« 2022年9月 | トップページ | 2022年11月 »

2022年10月26日 (水)

ため息しか出ず・・・

 今は12月発売の本の原稿書きが佳境なのだが、実家の粗大ごみを捨てられる日の都合で月曜に帰省し、洋服ケース数個や小さな家電を始末してきた。さらに伸びた垣根の枝の伐採。鋸を使ったので翌日は上半身バリバリ。調べたらチェーンソーが1万数千円で買えることを知り即決。少しずつ植木も始末しないといけないし、来月はいよいよ初のチェーンソー使いに挑戦(大袈裟)。

 土日の競馬のことはあまり書きたくない。個人的にはいろいろ反省材料はあるが、それはブログに書くことでもない。ここ数年で最悪の状態に陥っている。仕事でなければしばらく遠ざかることでフラットな状態に戻る手もあるが、それはできない。
ラジオの方は、予想としては一応2勝1敗ではあったが、富士Sの自分の買い目はセリフォス2着までの3連単に固執してダメだった。54キロは大きかったか。
 
 日曜は指定席が当たったので3Rからフジビューで。レース自体にはクラス関係なく、面白い攻防が多かった。あくまで自分が悪い。
予想TVで狙い目に指定した新潟8R、なんでタケルジャックが2着に割って入るのか・・・。配信した勝負レースの柏崎特別、アルジェントステラがまさか2番手で競馬するとは。自分の予想に足らない要素が今はレースを大きく左右しているのだろう。

 月曜に買った競馬ブック週報。青木TMが来年も夏の小倉が4週に短縮されることを嘆いておられた。これについては連載で弊害も含めて指摘し続けている。ここでは多くは書かないが、暑さ対策は建て前としか思えない。

 秋の天皇賞が過ぎると、年末へ向けて加速していく感がある。全てにおいてなんとかしないと。

|


2022年10月21日 (金)

10月16日・日曜の競馬

日曜は昼少し前から東京競馬場で過ごす。なぜだか無性に牛丼おしんこ付きが食べたくなり、競馬場では珍しく吉野家へ。メモリアルの地下。2年ぶりくらいか。
 朝を食べずにここで朝昼兼用、3時過ぎには早くも何となく小腹がすいて、知人のご子息がバイトをしている銀だこへ。もちろんご子息は私の顔は知らない。
 何を食べようかボサッとしていたら、日経新聞の野元氏に突然声を掛けられて驚く、野元さんはいつも突然現れる。そして「こんにちは」とだけ声を掛けて去っていく。

 もう金曜なので、短めに。とにかくこの日で一番痛かったのは、予想TVでも狙い目としていたフルヴォートの大出遅れだ。もっと騎手の配置を考えるべきだったか・・・。オーマイガイにも手を回していただけに。
 とにかく先週は、これはこの2頭の圏内は堅いだろうと判断した馬がことごとく片方消えて泣きを見た。土曜の新潟12Rはダイチヴィヴァンはいいのだがレイデルマールが消え、日曜東京11Rはトゥーフェイスは3着もバジオウが消えた。
またせっかく2頭は来ても、もう1頭予期せぬところに来られておじゃん・・・のパターンが、新潟11Rのセルフィ―。

 秋華賞は、表面上の予想は本命スタニングローズが勝ち、2,3着が△だから当たってはいるのだが、馬券は抜けてしまった。ここまで付くなら馬単は買っておくべきだったかと、その点はやや後悔。直線半ばでは一瞬、対抗サウンドビバーチェとのワンツーが出来た!悪くてもワイド!と勇み立ったが・・・。
ただ一番印象的だったのは、3着に敗れたとはいえスターズオンアースの強さだった。少し脚に疲れが出ているそうで放牧となったが、すぐに治るのならジャパンCで見てみたい。この世代の牝馬最強はやはりこの2冠馬だ。無理なら有馬記念もアリ。面白いと思う。

 馬券的にはまたしてもボロボロだが、新潟では女性騎手の活躍が光ってこれは喜ばしい。同一場での、異なる女性騎手による1日3勝は史上初、これは最後を締めた古川奈穂騎手が、本当によくぞグランスラムアスクを粘らせたと思う。そして直線1000m戦では永島まなみ騎手が、内ラチ沿いをギリギリもたせた勝利。全ての新潟直線競馬を見たわけではないが、内ラチ沿いを走った馬が勝ったシーンを、私は初めて見た。

 今週末の予定。
★競馬予想TVは出番があります。
★YouTubeチャンネルは、高柳誠二さんをゲストに迎えての菊花賞篇です。金曜深夜までにはアップされるはずです。

|


2022年10月19日 (水)

10月15日・土曜の競馬

15日土曜は雲が多めながらも、雨の心配は一切要らない陽気。寒くもなく、暑くもなくという競馬日和。
 ソダシ登場とあって昼前から観客の多さは目に見えて分かる。先週土曜より1万人多くて、約2万人だったとのことだが、実感としては更にその倍くらいは入ったでのはないかと覚えるほど。コロナ禍以降、本当にその辺の感覚はおかしくなってしまった。

 時間の巡り合わせが悪くて、どこへ行っても食べ物屋はかなりの列。後ろの仕事もあるので、ふくみつで焼きそばを買い、それだけでは量が足らないので、TOKYOベーカリーでメロンパンとコーヒー。

 東京10Rは、能力高いレイモンドバローズが久々でも勝ち切った。今回に限ってはアネゴハダより前に来るとは思えなかっただけに。△◎とはいえ馬連対象には挙げなかったのでちょっと驚く。
 府中牝馬Sは、音量的にはまるでGⅠのゴール前のような、しかし絶叫というより地鳴りというか、ワーンという唸りが下から湧き上がってきて、さすがに驚いた。声出しを控える通達のためにそうするしかなかったというところもあるのだろうが、とにかくソダシの人気に加えて、唸らずにはいられなかったほどの好レースでもあった。直線入って外がいったん狭くなり、内へ切り替えて抜け出したソダシを、ヒタヒタと追い詰めてゴールでわずかに捉えたイズジョーノキセキ、一気に交わすのではなく、ジリジリ詰めてくるあたりも、声を大きくした一因ではなかったか。(志村、うしろ~!ならぬソダシ、うしろ的な?笑)それにしてもイズジョーノキセキが逆転するとはこれまたレイモンドバローズの先着よりも遥かに想像ができなかった。

12Rは★〇無でラジオ的にはハズレも、レーヴリアンは少し強調できたのが救い。本命としたコスモノアゼットは掛かって終わってしまった。

何とか競馬場前駅の最後の新宿直通の特急に間に合い、お台場へ移動。新宿駅はかなりの混雑で、これまた驚いてしまった。さすがにこれはソダシ関係ない。3連休が前週だったので、なおさら意外であった。競馬予想TVを終えて深夜帰宅。

|


2022年10月13日 (木)

10月9,10日の競馬

 日曜は終日自宅。とにかく何もいいことがなかった。まあ東京6Rでせっかく6番人気3着のランコントルから入りながら、2着のオーエンズテソーロが抜けてしまったのは当方のミスなので反省。
 しかし毎日王冠は、思わぬアクシデント後の仕切り直しのスタートで、今度は本命のノースブリッジが伸びあがり、ゲートに肩を打ち付けてしまう。後ろから差せる展開ではなかったのにこれは痛恨。対抗サリオスがやはりこの距離なら強い競馬、しかしレコードとは。
やはり天皇賞へは行かないことに。まあ本気で天皇賞ならぶっつけだったろうし、そもそもイクイノックスとの使い分けは初めから見えていた。無理を承知で天皇賞出走を煽ってみたが意味はない。個人的には勿体ないの思い。
 と偉そうなことを書いたが、絞るためにダノンザキッドとジャスティンカフェを切ったので馬券的には何も言えない。ダノンは能力、カフェは位置で厳しいと判断した。

 悪い流れはまだまだ続く。阪神12Rは、本命7番人気スカーレットジンク、★8番人気サウンドサンビーム。2頭が余裕たっぷりの手応え、伸びかけたのも束の間、内でどん詰まり、特にスカーレットの坂井騎手は何もできずの100m。前が空いてからの伸びで4着同着まで2頭で来たが、まともであれば2着争いになっていたはず。
 そして東京12Rは、本命10番人気バクシン来た!とTVの前で勇み立ったのも束の間、ラストまさに100mで失速してしまう。東京の直線は長い・・・。
 
 失意のまま明日の準備をして早めに寝る。

 月曜は昼前から晴れて気温が上がるという予報だったが、なかなか気温は上がらない。それどころか何度かにわか雨が降り、肌寒さすら感じる気候。競馬場では予報を信じてTシャツやハープパンツで来ていた人が「さむーい」と嘆く光景を2,3回見かけた。

 この日もまず北海道フェアへ。15分くらい並んで大尊のみそラーメン、これだけでは量が足らずに浜形水産のまかない丼。これもウニやマグロ中落ちと引き換えに量が少なく、ラーメンと併せてちょうどいいくらいだった。

 

この日は午後前半のラジオ担当。7Rから9Rまで。平日の特別編成でCM枠が違うため、喋る時間は通常より長め。
7Rは無難に的中。8Rは狙ったソレントフレイバーが折り合いを欠いた上に、4角で逸走かと思ったほど外へ膨れてから元に戻るというロスで惨敗。9Rは、前走中山出走時にラジオで「ここは叩きで次の東京勝負」と断言したセブンデイズ以外に本命なし。強い勝ち方をしてくれて面目は施せたのだが、2着セブンスレターがない。1,3,4着・・・。

 仕事終わって下へ降り、気温からビールではなく黒霧島のロックを選んで最終まで楽しむ。しかしまさか外れると思わずに結構勝負してしまったグリーンチャンネルCのおかげで、全く酔うこともできない。デシエルトはいいのだが、アドマイヤルプスもケイアイドリーもサンダーブリッツもいなくなるとは。ダート専門馬には太刀打ちできない次元の、ものすごい時計が出てしまった。この馬場でもそこまで出るとは夢にも思わず。芝実績馬が上位を独占した。

 そして密かに自信のあった阪神最終のディーバサンライズの初ダートだったが、良いところなく直線に入ったところでもう諦め。自分のせい4割、ツキのなさ6割で、3日間もあったのに何のときめく瞬間もなかった。

★今週末は競馬予想TVあります。
★ラジオ日本は土曜の午後2時半から最終までです。
★YouTubeチャンネルは金曜夜にアップされる予定です。

 

|


2022年10月12日 (水)

10月8日・土曜の競馬

 府中がこの頃物騒だ。今日は通りかかった駅前某店の前で、警察官が数名事情を聴取していて、救急車も駆けつけてくるという物々しい事態。
 また知人のライター氏から聞いたのだが、2週間近く前に、駅ビルの商店の並びを抜けて地上に降りるエスカレーターの出口に、ピアノ線?のようなものが張られていて、降りてきた人が引っ掛かって次々転倒するという、一歩間違えば大ごとになりかねないことをした馬鹿者がいたそうだ。時間帯は深夜で、ライター氏も被害者の一人。何が起きたか瞬時には分からず、周囲の人たちと這い這いをして通り抜けたとのこと。おそらく、犯人はどこかからその様子を見てほくそ笑んでいたことだろう。
 それでなくとも駅前には、深夜にそこで缶ビールや食べ終わったものを散乱させた形跡も増えていて、単にモラルの低下では済まされない悪質さが露わになってきた。

 モラルの低下は競馬場でもあったようで、パドックでは大声を出して騒いだ痴れ者が出て、厩舎関係者からもクレームが出た。コロナ禍でもなんとか舵きりを続けて開催を止めなかったJRAや厩舎関係者の尽力を思えば、客が何をしても許されるというものではない。やっといろいろ緩和できるようになって現状まで漕ぎつけたのだから・・・。

 先週は中2週で再度の3日間開催(去年のこの週は通常の土日開催だった)。東京の雨は未明には何とか上がり、曇り空のもと。驚いたのは芝の時計の出方が、例年の秋よりマイルで1秒少し速いこと。信じられない時計の出方。ここ数年、連続開催開幕週はそれほど速くならないのが常だったからだ。

 来場してまず足を向けたのは内馬場の北海道フェア。しかしお目当てのラーメンや海産はかなりの列。多少混み方がましだったのが、なぜか大阪からのT‘Sスタイルで、安定のマルガリータピザとソーセージ。前にも食したことがあるのだけど、ソーセージが本当に絶品。ただこのあと仕事が控えているのでビールは我慢。
 ピザはハーフにしたので、まだまだ物足りず。今度はフジビューのなじみの「にじいろ」へ移動し、マスターに挨拶して、前にも紹介した鶏の唐揚げ。これで満足してラジオ控室へ。

 この開催は午後後半担当、14時半からの出番。東京10Rは無難に的中。しかし11RのサウジアラビアRC、ここを外すとは思わなかった。ノッキングポイント、いくらスタートで挟まれて立ち遅れたといっても・・・。マイネルケレリウスもスタートで大きな不利。結局、数字はスローではないものの、馬場を考えればそれほどの速さでない上に、前が全くプレッシャーなしで、前に行った3頭のままで決着。ずっと2番手にいたドルチェモアが最後に掴まえて1着となったが、何とも評価しがたいレースに。

 12Rはひねってヒノデミッチーを本命にしたら、健闘はしたものの最後失速。敢えて対抗にしたテイエムアトムを素直に本命にしておけばよかった・・・。
 この日の最大の失望は阪神メイン。かなり自信のあった本命ジェネティクスが、スタート出遅れて万事休す。痛恨。この3日間はこれ以降、買った馬の出遅れ、不利、アクシデントに何度も泣かされることになるのだが、この時はまだそこまでとは知る由もなく、日曜の競馬に挽回の希望を抱いていたのだが。
 
 競馬場から直帰してもまだ5時すぎ。余裕をもって仕事をし、早めに就寝。年に何週もないことだが、地元開催でテレビがないと、本当に時間的に助かる。

|


2022年10月 7日 (金)

10月1日・2日の競馬

10月1日は、土曜としては本当にひさしぶりに終日晴天。中山競馬場の空には羊を放牧したかのような雲が群れたが、青空の面積は広く、やや暑さはあったが秋晴れと言える陽気。風もそれほど強くはなかった。

 朝、家を出た直後にスマホでアントニオ猪木の訃報。また昭和が遠くなった。毀誉褒貶いろいろあった人だが、プロレスラーの枠を超えてとにかく傑物という言葉にふさわしい存在だったと思う。競馬場で午後イチに配ってくれた東スポの一面はもう訃報記事、それも詳しい追悼記事だったので、勝手な推測だが、いつそうなってもいいように、ある程度の想定稿は作ってあったのだろう。

 ラジオは7Rから。まずは大本線で、相手3頭で530円なら内野安打くらいで悪くはない。8Rは久々に会心で、◎▲〇でそこそこついてくれた。個人的にはこれで勝ち確定。9Rは捻ったら本命が4着止まりだったが、ゴールデンハインドを強調できたからそこだけセーフ。ただし予想だけ述べてきた両メインは酷い結果だった。

 メインレース前にお台場へ移動、ラーメン国技館で、この日は「手打ち中華・玉」の醤油ラーメン。ひとことでいえばオーソドックス。好みの太麺、濃いんだけどしつこくないスープ、どれもいくらでもいけそうなくらい。満足だが、もう少し麺の量があればなお良い。まあ原料の値段との兼ね合いで仕方ないのだろうけれど。

 楽屋では猪木話と大詰めの野球。この日はソフトバンクがМ1、途中まで経過をチェックしていた市丸さんが後ろ髪(?)引かれる思いで本番へ。しかしこの段階ではまさか優勝を逃すとは、誰も思わなかった。ファンの皆さんのショックはいかばかりか。もちろんオリックスファンの皆さんはおめでとうございます。

 日曜の競馬は悲惨で思い出したくない。しいて言えば中山6Rの馬連、中山12Rの2,3着の本命対抗のワイドくらい。スプリンターズと凱旋門賞は前に書いたので省略。改めて書くが、たった4週の開催で芝のコース設定は変えないでほしいものだが・・・。

 もう金曜午後なので内容がほとんど無しの行動メモになった。最後に週末のお知らせ。東京は土曜は晴れ、日曜は開催時間帯はなんとかもって、月曜はまとまった雨となりそうです(金曜の予報)。

◆ラジオ日本の競馬中継、東京開催の私は、土曜については当面午後後半・14時半から最終までを担当します。
なおこの3日間開催は、月曜も登板しますが、この日だけ午後前半・13時から14時半を担当します。

◆YouTubeチャンネルは、小林弘明さんと収録した毎日王冠回が公開中です。

◆競馬予想TV、今月は15,22日の2回出ます。

|


2022年10月 4日 (火)

スプリンターズSと凱旋門賞

◆とにかく間抜けな予想になってしまった。
 少し長くなるが以下をご覧いただきたい。

「土曜の中山を見ると、おととしくらいの時計が出る芝に回復、またややイン有利で、差すにしても内捌きが必要だ。レシステンシアやダノンスマッシュは高速決着、高速ペースになった場合に足元をすくわれる可能性がある。
軸は出遅れないことを前提に11番ジャンダルム。スタートが全てで出遅れたら終わり、ちゃんと出て春雷Sの競馬ができれば十分勝ち負けになる。持ったまま追走で自ら長く脚を使っての好位差しは、明日の展開にピッタリだ。母ビリーヴは新潟のスプリンターズSを勝っただけでなく中山施行でも2着、阪神のセントウルSでも1,2着があり、坂は問題なしで野芝が大得意。」

これはいうまでもなく去年、私が配信したスプリンターズSの予想文。結果はあっさりスタート(というかスタート直後)で終わり、この手の馬の難しさを痛感させられた。さらにジャンダルムは今年当然加齢して7歳に。1分7秒前後必至の今年は、過去10年で8秒台しか圏内に入ってこない7歳以上ということもあり自信の無印に。

結果はご存じの通り。まさか時計があそこまで遅くなるとは夢にも思わず。とくに後半3Fの時計の掛かり方が異常だった。高齢馬が勝ち、持ち時計に難のある内枠の前付けできる馬が2着、上がりが掛かったことで追い込み一手のナランフレグも、内を捌いて何とか間に合った。以前ツイッターで危惧した通りの「枠ゲー」、これは予測できたのだけど・・・。

そしてメイケイエールである。見かけの馬体は見事だったし、イレコミもパドックでは見せなかったが、本馬場後は少し危うかったとのこと。それでも出遅れなかったが、スタート後の加速のノリが悪く、何とかついて行かせた感じ。さすがの力で前半に好位は取れたが、常にねっちりはっちりだったため、直線はガス欠のように下がる一方になってしまった。

まずは騎手も挙げていたように、主流路線のセントウルSからとはいえ、このクセ馬にとっては中2週がキツかったのでは、ということ。特に超絶レコードのあとでもあった。それも大きいとは思うが、私が何度かレースを見て感じたのは、右回り云々ではなく「中山が苦手」なのでは?ということだ。

去年は池添騎手の初騎乗でもあったので、前半敢えて手探りで乗っていたと思っていたのだけど、それだけではなさそう。というのも、中京でのスタート後の加速のつけ方とあまりに違うからだ。スタート後は直線に近い部分なので右回り左回りは関係ない。
ではなにかというと、スタート後150mくらいは緩い登りのあと急激に下っていく中京1200mと違い、中山1200mはそもそも下り坂の途中にスタート地点があるという設定。下り坂の中を加速し降り切ったところから、一気にゴール前の坂を上がるという形状。つまり、下り坂でのスタートをこのクセ馬は気にするのではないか・・・ということだ。人間でも下り坂でのスタートを切ることを想定してみれば、なんとなく分かるような気がする。

考えてみれば、平坦適性とか坂適性は毎週のように考えるけれど、「下り坂適性」というものはあまり考えたことがない(私が抜けてるだけかも)。スタートでリズムに乗れないとか、気を遣ってしまうとかすると、難しい馬の場合はレース全体を投げるようなことがあるのかもしれない。もちろんこんなことは仮説であり、馬に聞いてみないと分からないのだけど、競馬は仮説の積み重ねと検証(もできない。検証めいたことはできるが)なので、そこはご容赦願いたい。

ナムラクレアに本命を打った方はさらに落胆されているだろう。たぶんあれはメイケイをマークしていった乗り方。しかし裏目に出て、そのためにインへ入るチャンスを失くし大外回し。小差まで詰めたが大有利の内を通った馬の前には及ばなかった。前走で詰まりまくって負けたため、それよりは外を選んだのだろうが・・・。ただこの選択はもちろん結果論で、プラスに出る可能性もあったわけだ。浜中騎手には非はない。
それにしても、わずか4週の開催なのにコース設定を替えるのは、本当にやめてほしいとJRAに対し切に願う。

◆そして凱旋門賞。雨ももちろん大きく影響したし、当然ながら現地の馬場やコースへの適性が大きく結果を左右した。それでも去年よりは2秒近くは速かったので、言われているほど異様な道悪だったわけではない。ナカヤマフェスタが2着したワークフォースの年と同じくらいだ。ただ中山の2倍の高低差を道中でこなした上でのこの雨と、日本にはない質の芝を考えると、良馬場でやる以上に相当タフな舞台になったということだろう。近年ならバンデ、現役ではハヤヤッコ、あるいはステラヴェローチェあたりがむしろ良い競馬をするのかもしれない。

「そういう馬場でやる確率が高いレースなのですよ」という現実を認識するだけでよく、日本馬通用しない、弱いなどの悲観論はナンセンス。田原成貴さんやアンカツさんは「そもそも別の競馬」といい、安田調教師は東スポチャンネルの動画で「日本と現地の温度差」を指摘されているが、本当にその通りで「世界最高レースだから日本最強クラスを」と考えてしまうと、必然的に合わない馬を送り続けることにつながる。
もちろんその中にはエルコンドルパサー、ディープインパクト、オルフェーヴルやナカヤマフェスタのように結果と適性が重なるパターンもあるが、例えば今年のドウデュースのように、重ならないケースの方が多くなるには必定で、日本の競馬を今の馬場で続けていく限りは、失礼な表現となるのを承知で書くが「空振り」が増えてしまうのは仕方ないと思うのだ。もちろん適性だけで片づけるのも間違いなのだけど、日本側の凱旋門賞に対する意識も変わる必要があって、そちらの方が近道になり得るのでは?とも思う。

まあ、私はホースマンではないので、日本馬が勝つことを悲願とは全く捉えていない。成績が悪いより良い方がいいくらいで、ツイッターにも書いたけれど、純粋に日本のレースと同じように楽しみたいというだけである。

もちろん、日本陣営の挑戦する姿勢には拍手を贈るし、無事に帰ってきて、次の目標へ進んでいくことを願うのみである。妙な切り取りをされるのも嫌なので、敢えて最後に付け加えておく。

その他のことは次回で。

 

|


« 2022年9月 | トップページ | 2022年11月 »