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2023年6月

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2023年6月30日 (金)

雑記

 2023年も半分終了してしまった。自分にとっては単行本作成と解体の半年だったが、それ以上に大きな訃報がとにかく集中してしまい、ダメージを受けたという印象が強い。
 自分の年齢を考えると、当然ながら今後自分に多大な影響を及ぼした人たちが逝去していくことが増えていくのだから、仕方ないとも思うけれど・・。

◆コロナウイルスはまた蔓延し始めているようだ。と書くと語弊があるか。収まってはいなかったわけだから・・・。5類になったから弱毒化したわけでも一度消えたわけでもない。

 とくに沖縄は大変なことになっているようだが、東京ではほとんど報道されていない。得た情報によれば集中治療室に入っている患者の8割は乳幼児とのことで言葉を失う。
 歴史に残る、世界的(日本国内でも同じだけど)な流行病があった頃と、何が違うかといえば当然ながら都市部の人口密度と、移動手段の異次元の発達ぶり。つまり昔の終息までの推移が当てはまらないということだ。もちろん医学も当時とは比べ物にならない発達を遂げているのだけど、その医学が有効に平等に、公平に、正しく世界に行き渡るかというと(知見が操作されるおそれも含め)、これまた難しいと言わざるを得ないのではなかろうか。

◆私が直接被害を受けたわけではないけれど、人を貶めるためにウソを吹き込んだり、都合の悪い物言いを封じ込めるために圧力をかけたりした事例を、身の回りでこの2,3週間、集中して耳にした。さもしい性根の奴らはいつの時代にもどこにでもいるわけで、これまたウイルスと似たようなものかも。

梅雨空のように鬱々とした内容を並べ立ててしまい、実に申し訳ない。

◆最後は週末の予定。
ラジオ日本・土曜競馬実況中継、福島開催は午後前半に移ります。私は13時すぎから14時半までを担当します。

競馬予想TVは、土曜の他の出演者の結果待ちで、8日の出番の有無が決まります。

YouTubeチャンネル、次回更新は未定です。ただ7月末に久々の生配信をやる予定です。

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2023年6月28日 (水)

上半期最終週の競馬から

上半期の競馬開催も最終週。函館はそろそろ馬の入れ替えとなり、連闘馬がやたらと目立つ週。またセレクトセールも近づいて、主流クラブのデモンストレーションや、大馬主が軍資金を上積みするための勝負出走も目立ち始めた。これも毎年の風物詩?となっている。

東京では土日とも蒸し暑さが身体にこたえた。土曜は昼前に入り、「豚や」で開催期間限定の豚キムチ丼。汗の出るメニューで食後は高湿度のため不快だけど、身体内部のテンションは上がる。ハイボールで涼を取りラジオへ。
パドックでは、セミの声が早くも聞こえているとのこと。オッズ板裏にある、場内庭園の木立からだろう。やーしゅん氏によれば、神奈川でも場所によってはすでに鳴きだしたそうで、今年はやはり暑さの訪れが早いようだ。

その暑さのために、東京の芝は野芝の生育がかなりいいそうだ。だから使い込んでいても好時計が連発。あとで知ったことだが、騎手からも硬めの馬場という感想が出ていたそうだ。前後するが日曜は1勝クラスの2000mでなんと1分57秒台。ちょっと信じられない数字だ。
ダートは砂煙が舞い上がりながらも、こちらも良馬場としては時計が出ている。ここ2年の東京ダートでよく見られる現象だ。
ほとんど無風だったが、土曜は午後後半になって、少し直線斜め向かいの風を感じるようになった。日曜は同じ向きの南南西風が、やはり午後に少し強め。
阪神はというと、映像を見ると芝から土塊は飛んでいたけれど、時計はやはり出ている。

ラジオは東京10Rから。〇◎▲で決まったのは良かったのだけど、単勝60倍近かった▲ケイアイメビウスが2着に粘ってくれたら、タテ目の馬連も推奨していたので万馬券的中となるところだった。まあ文句を言ってはいけない。11Rは穴を狙って◎スパイラルノヴァにしたら大失速。▲〇のタテ目はここでは推奨していなかった。最終レースは全て△の3頭で決まり、◎イコノスタシスは番手を進んでいたがハイペースに脚が上がってしまった。馬券はまずまず。

お台場へ移動。京王線がなぜかとても混んでいて、新宿まで終始通勤レベルの混み方。頼むから咳が出るような体調ならマスクしてくれと言いたくなる人がいて辟易。健康であっても、不織布アレルギーなどの理由がないなら電車やバスではマスクはした方がいい。車内なら冷房も効いているから、暑さがこたえることもないだろう。
競馬予想TV、今年はタイトル争いと残念ながら無縁なのだが、その分気は楽。一応GⅠは2位だそうだが、上とは差が大きく開いているので無理はせず。ただこの時点ではディープボンドの3着以内には多大な自信があったので、他に何が来られてもいいようにイクイノックスとのワイドだけはある程度厚めに買ったのだが・・・。

翌日は東京競馬場で指定席観戦。曇りベースだったので、屋外に面しているフジビュースタンドの指定席でも暑くてしんどいということはなかったが、ギラギラの天気ならどうだったか。

この日は珍しく馬券が好調。キャピタルSでの★メイショウチタンの激走が大きかった。◎★▲での決着。
宝塚記念は自分には予想外の決着となった。いろいろな解釈が可能な、味わいある?レースだったが、7Rの時計の出方を思えば、去年とまではいかなくてもかなり時計の出るコンディションであったことは間違いないところ。そこを踏まえると、決して前半が厳しい流れとは言えないようにも思うし、上がりも速かった。勝ち時計もイマイチ。前が大崩れしたのは先行勢の能力の問題だったのでは。

詳しい回顧は自分のサイトに書いたので省略。イクイノックスは通った距離や、ムチをほぼ入れずに勝ったことを考えると着差以上の内容。どんなロスがあっても勝てると信じて、最初から外を回すつもりだったのだろう。ただあそこまで下げずに、もう少し前に付けて出そうとは思っていただろうが・・・。もちろんこの馬のパフォーマンスとしては物足りない部分もあったが、それでもこの相手なら十分だった。

大健闘の2着スルーセブンシーズは、ひと昔前の宝塚記念の好走血統イメージだし、何よりGⅠ好走歴のない牝馬ということもあり、これならもっと前に来る馬がいると思い込んでしまったのが予想の失敗。
ジャスティンパレスは完璧な競馬。この相手での3着は、やはり現状の能力か。自信のあったディープボンドは5着、最後ジリ伸びしてくれたが・・・。序盤こそ前に付けたけれど、そのあと位置取りが下がってしまったのが響いた。切れる馬ではないのだから、あそこからでは厳しい。去年ほどのデキにはなかったのだろうか?
ともあれ、この日は気分穏やかに(宝塚を外したので高らかではないが)祝杯。

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2023年6月22日 (木)

雑記(奇跡的再会の話)

◆来月発売の雑誌締め切りを終えて、やっとひと段落・・・と思う間もなく、来週からはローカル出張がスタート。今年の夏の福島でのラジオは、午後前半を担当する巡りになったので、11時ころには前室に入りたい。なので例年日帰りのこの開催を、今年は前泊することにした。去年は2回、予想TVとぶつかった週だけ体力的な理由で泊まったが、今年は4週すべて。雨も多いし、当日移動では何があるか分からないという不安もあった。9月1週目まで、金曜はほとんど自宅にいないことになる。
 ホテルは4月半ばに、新潟分含めてすべて予約したのだが、それでも週によっては残室数が極小になっていた。また料金は去年より1,2割高めなのだが、これはどうも光熱費高騰の分が乗せられているようで、業界も苦渋の決断なのだろう。
 
◆地方出張があるとはいえ、実家の件と本の執筆を同時進行させながらルーティンワークをこなしていた5月末までに比べれば、だいぶ楽になった。
前から時間ができたら高橋幸宏氏や坂本龍一氏について、noteに書きたいと思っていて、やっと・・・という気にもなったが・・・。せめて夏の内に書かないと、気持ちの中で区切りがつかない。ただつまらないことは書きたくないという思いも強く、腰が上がらない。

◆先日、偶然に偶然が重なって、なんと中学時代の同級生K氏と約45年ぶりの再会を果たすという、個人的には珍しくドラマチックなことがあった。
 知人がたまたま仕事で連れて行ってもらったダイニングバーで店長と意気投合し、出身地の話になって、マスターが茂原出身と言ったところで私の名前を出してみたら、なんと「その人は同級生です」と返してきたということで仰天。その知人にセッティングしてもらって、この火曜にやっと訪れることができたのだった。
 K氏は脱サラして飲食業は他所で数年、その後銀座に移り、師匠格の方に銀座の店を任せられて20年近くになるという。学生服姿に、当時我々が通っていた通学は、男子が坊主刈りという規則があったので、それがバーのマスターのあの服装に替わっているのがどうにも不思議。しかしその風貌と飄々としたところは全く変わっていなかった。
彼とは中学1年から3年まで同級、高校も同じ学校だったのだが、クラスが違って、廊下の一番端と端に教室が分かれたので、あまり顔を合わせる機会がなくなっていた。だからまともに会話をしたのは中学の卒業式以来だったのではないだろうか。
 彼も仕事中、しかも流行っている店なので次々と他の常連接客や調理があり、ゆっくり会話をすることもできなかったが、それでも「こういう仕事をしていると、年を取っている暇がない」と語った言葉は刺激になったし、嬉しくもあった。何より、私が全くにっちもさっちも行かなくなった時に、掃除夫として雇ってもらえる先が見つかったのは大きい(笑)。
 バーは新橋駅北口から銀座方面に歩いて5,6分。ほど近いところに先日の宝石強盗事件のあった店がある。料理は絶品、酒も和洋何でも揃っている。興味のある方は「煙事(えんじ)」で検索していただければ。ランチもやっているそうだ。

◆今週末の予定。
競馬予想TV、出演あります。
ラジオ日本は今週まで土曜午後後半・14時半すぎから最終までを担当。
YouTubeチャンネルは宝塚記念展望を、高柳誠二さんをゲストに収録します。金曜夜に公開の予定です。

 

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2023年6月21日 (水)

6月17,18日の競馬

先週15日は翌月の雑誌「競馬の天才」の特集企画の原稿。16日は遅ればせながら服の入れ替えなど。暑いにしても湿度の上下がけっこう激しい。
 今週末はは雨の心配なし。安田記念が終わったあとの東京開催の空気感はけっこう好きで、それまでさんざん盛り上げていたイベントもあっさり消え、人も減って、むしろローカル競馬場の風情。冬の東京も好きだが、なにかと重賞が土日に組まれていることが多く寒いなりに派手だし、最終週にはGⅠもあるので、そこまでのんびりとした感じはないのだが、この3週間は多少暑くても、天気が良ければ本当に心が伸びる気がする。新馬戦のパドックや返し馬で時折いななきが聞こえてきて、まるで牧場に来ているかのように思わせてくれるのもいい。
 
 牧場と言えば書き忘れていたが、安田記念週の土日には、牧場の採用戦略の一環として、フジビューの1Fでは職についての質問会が行われていて、数か所置かれたテーブルはどこもビッシリと盛況だった。実際にここから本当に就職する若者が、ひとりでも多く出てくれるといいのだが。競馬だけではないが、各職種の労働力が減少することは避けられない事態、かつ大問題であり、今の規模で運営することは何事も不可能となってしまう。

 土曜は11時頃に競馬場へ到着、珍しく肉が食べたくなり、フジビューのレストランフロアの和食店でロースかつ重とハイボールのセット。まあこういうところのハイボールは薄めに決まっているので(苦笑)、後の仕事に支障はない。

 この日、個人的に馬券で面白いと思っていたのは、穴では東京9Rのトップヴィヴィッドの距離延長と、堅いところでは函館11Rのヴィアドロローサ。しかし9Rは、▲ハチメンロッピが勝ったのはいいのだが、穴目は同じ距離延長組でもトップではなく、消してしまったヒロノゴウカイの方だった。
 函館メインは狙ったヴィアドロローサが2着も、なんと切ったトップリバーに勝たれてしまう。3着のド人気薄ジョリダムも勝っているだけに落胆。

 ラジオ担当は東京10Rから。△〇◎の順で、シャドウフューリーが3着止まり。馬連ベースではハズレ。11Rは敢えてヒロイックテイルの単騎逃げ切りに賭けたのでこれは仕方ない。思ったよりつつかれてしまった。12Rは本命ブライテストドーンがどこにも来ない。
 
 この日阪神9Rでは珍現象が。8頭立てのこのレース、なんと1着8番から8着1番まで、すべて階乗状態で並んだ(べつに掛け算しているわけではないが)のだ。5頭立てくらいならあったと思うが、8頭で順番に下がっていくのはかなり珍しいのでは。こんな現象が過去にあったかは調べようがないと思うので、ただただ良いものを見たということで記憶に残しておきたい。

 日曜は、馬主席でとある方に用事があって、ネクタイ着用で10時半過ぎに競馬場へ。早々に用事を済ませて、下へ降りてネクタイを取り、いろいろ動き回りつつ、蒸し暑い中をJRAの職員さんのような服装で1日過ごした。夕方みたら、スマホは1万2000歩の移動を示していた。

 三浦騎手はこの日も1000勝ならず。惜しい競馬はいくつもあり、とくに8Rのフミバレンタインは、これはもう決めたかというところから差されてしまう。リーチから1ヶ月を超えてしまうとは。

馬券は取ったり取られたり。マーメイドSでビジンが直線で後ろを突き放しかけた時は思わず声が出たが、それまでのペースを思えばさすがに無理だった。このハイペースはマーメイドSでは珍しく、実績馬同士のワンツーという無難な結果に。ユニコ―ンSは本命ベジャール ペリエールが圧巻の内容。

 トータルするとトントンに毛が生えたくらいの勝利で、ただただ疲労感。帰りに独り打ち上げのビールを堪能する。これのために場内でのアルコールは、昼過ぎのカクテル一杯だけで我慢していた。10年くらい前までは夏競馬は福島からという感じだったが、今や完全に安田記念翌週からのスタートになった。

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2023年6月15日 (木)

新刊についてお詫びです

●『重賞ゲッツ!【2023下半期】GⅠ~GⅢ63レース攻略編』
P172有馬記念の過去10年「人気」部分の修正とお詫び

P172の有馬記念の10年データですが、「人気」の項ですが、2014年からすべて2番人気となっています。
正しくは添付のエクセルの表の通り(黄色の部分)となります。
これは表デザインの際に生じた誤りで、確認を怠った編集部の責任でもあります。
なお、著者・水上氏の有馬記念の本文については修正はありません。
読者の皆様および著者・水上氏には多大なご迷惑をかけ、申し訳ありません。
今後はこのようなことがないよう、繰り返し確認作業を行ないます。
今回はまことに申し訳ありませんでした。編集部

ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
人気順がすべて2番人気で表示されていました。
表作成段階では正しいものであり、印刷前の最終的な段階での工程ミスのようですが、著者としてもお詫びいたします。

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2023年6月14日 (水)

6月10,11日の競馬

 先週土曜は、午前中に小雨はぱらついたものの、その後は曇りで収まった。風も午後後半にはやや吹いていたが、ほとんど無風で蒸し暑い。
 この日は珍しく馬券の調子がよく、軽い気分で放送へ。しかし東京10Rは本命ニシノライコウが4着まで、メインレースは★△◎でゴール寸前にワープスピードが捕まってしまった。一番強い競馬をしているのだけど・・。12Rは▲△△でダメ。本命ウォルラスは6着まで。11,12Rと三浦騎手本命だったが、通算1000勝はこの日もおあずけとなった。

 ラジオ、テレビ、共に前室で話題となったのは例の顕彰馬問題。コントレイル落選への憤りの声は多く聞かれた。ツイッターにも書いたが、これもそうだし、何よりもキングカメハメハ、ステイゴールドが顕彰されないまま終わるのは、日本競馬の恥。繁殖部門と競走部門を分けないのは、JRAの怠慢。

 日曜はフジビューの指定席で。午前中の天気はもったが、午後は強い雨が降ったりやんだり。午前中は蒸したが、午後は少し薄寒くなって、ジャケットを着直した。風はほとんど無風。
 
 5Rは話題のダノンエアズロックが完勝。加速してからの弾けた走りはやはり大物感漂うもの。おそらくマイルベストではないか?との印象を受けた。

  阪神7Rにちょっと珍しい現象が。前走JRAのレースで3着だったフロイングが、なんと単勝約119倍の人気薄だったのだ。前走馬券圏だった馬が人気薄になることは珍しくないが、さすがにこのオッズには驚く。もちろん1.3倍の1番人気馬ロードトラストがいたからこそではあるが・・。そのロードには大きく先着していた。

 競馬予想TVの狙い目にした7R、実は一度は9R(メイテソーロ本命)に決めて、買い目まで入力したのだけど、本番30分前にレースを変えてこちらにしたのだ。こんなことをしたのは20数年出ていて初めて。スタッフに手間をかけた分、なんとかして当てたかったのだが、3連単2頭軸マルチ勝負の軸馬メイショウコバト3着も、軸のもう片方が抜けてしまった。ビターゼノビアももちろん軸にしようかと思ったのだが・・・。

 エプソムCはもう少しで馬連も付いてくるところだったが(贅沢)、3連単のみ。本命マテンロウスカイはラスト100でまた伸び返してくれたのだけど。ジャスティンカフェの切れは、この相手ならレベルが違った。促成しなかったエピファネイア産駒は、ちゃんと古馬になっても伸びしろがある。
 前後するが函館スプリントSは、想定した以上に時計がかかった。昔の函館のような感じ。軸にしたブトンドールは、スピードに乗り遅れて流れ込んだだけ。太かったのが最大の敗因、そして番組でも話題になった、3歳牝馬の斤量の利が薄まったことも否めない。逆に1400m適性が望ましい流れと馬場になり、時計不安のあったキミワクイーンにはうってつけとなったようだ。

 この日も馬券はそこそこで、土曜分の浮きをキープ。久々に土日の総合収支が勝って終わることができた。打ち上げのビールがうまい。

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2023年6月 9日 (金)

実家を畳みました

 5月31日の夕方に解体業者から連絡があり、翌日の天候次第だが1日のお昼過ぎに作業が終了するかもしれないとのこと。ただ雨の予報も出ていたので、雨が降れば作業が出来ず延期。もちろん作業終了には施主(つまり私)の立ち会いが必要なので、どうしようかとの相談だった。
結局、1日の正午までに現地の天候と作業状況の連絡をもらい、その判断で私が実家に向かうということになった。片道3時間、到着は午後3時過ぎになる。

 結局、雨は杞憂に終わり、翌日は午前曇天、午後は初夏の日差し。それでも実家の方面は10時くらいまで小雨が降っていたようで、一応連絡を待ったところ、作業は昼過ぎに終わりそうということで、急いで実家へ向かう。

 途中でカギを忘れたことに一瞬肝を冷やしたが、更地を見に行くのだったと思い出して笑ってしまった。習慣とは恐ろしい。
 
 到着して、改めて整地された実家跡を眺める。家の葬式のようなものだが、意外と何の感慨も起こらなかった。現場監督からいろいろ説明を受け、借地だったので近くに住む地主さんにも確認してもらい、事務手続きは終了。あとは水道の大元栓の閉栓依頼をするだけとなった(翌日依頼済)。

 地主さんには「肩の荷が下りたでしょう」と声をかけてもらった。確かにそちらの思いの方が強くて、実家が完全消失したことへの感情が消されているのかもしれない。
 終わってから茶飲みがてら地主さんと話をしたのだけど、以前別の土地を解体してもらった時、費用が安く表面もきれいにしてもらったのだが、あとで畑にした時に、地中からブロックやら大きめの石やら木材やらが出てきて処分にお金がかかってしまったとのこと。本来なら業者が経費に乗せて産廃処理すべきものが、埋めてあったのだ。
 安さで客を釣る悪徳業者にあたってしまうとこういうケースが少なくないそうで、もし解体を考えている方がいたら、解体業者認定協会に相談して、良質業者を斡旋してもらって相見積もりを取るのがいいだろう。自分もこのパターンで良い業者を紹介してもらえた。(もちろん協会に所属していない業者にも優良な会社はあるが)

 それから、この地主さんが現在所有する土地に建っている数軒の民家のうち、1世帯が逃げてしまい、土地代が長年取れていない事態になっているのだそうだ。もちろん解体したくても音信不通ではどうにもならないと嘆いていた。また別の世帯は、他所へ引っ越したあとずっと家を放置しているので、解体を依頼しても、費用がなくてできないと引き延ばされているとのことだ。こういうケースは珍しいことではないのだろう。地主さんも楽ではない。空き家問題はたまに報道されているけれど、周辺環境への問題、借地権問題、解体の人手不足、立ち遅れている法律の穴など、徐々に深刻の度を深めているのではないだろうか。

 

★今週末ですが、競馬予想TV出ます。
★ラジオ日本は土曜午後14時半から最終までです。
★YouTubeチャンネルは、次回は19日に宝塚記念の血統とデータ分析の回をアップする予定です。

 

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2023年6月 6日 (火)

6月3,4日の競馬

 3日の土曜は、夜のテレビも無かったので、早めに競馬場へ入ってかなりのんびり過ごした。
  内馬場ではこの週だけの沖縄フェアが開催。土曜のうちはまだ並ばずにお目当てのグルメを買うことができた。たくさんの出店で迷いに迷ったが、腹の空き具合と蒸し暑さから麺類よりもタコライスのアボカド乗せ、デザートにブルーシールの紅芋アイス。そしておやつ用にサーターアンダギー。島豆腐のゴーヤチャンプルーにもかなり気があったので、それは翌日に回すことに。
 さらに、ラジオまでまだ時間があるので、ついつい誘惑に負けてオリオンビールも。強めの風にあたりながら、内馬場のベンチに座って飲むビールは格別だった。オリオンは清涼飲料水レベルの飲み口なのも相乗効果となって、気分を軽くしてくれる。

 ラジオは10Rから。本命フローレンスハニーは良いところなし。小さな馬が10キロ減らしたあたりが敗因か。11Rは△〇◎だったが、馬連が的中の基準なのでハズレ。まあ3連複や3連単にしても安すぎ。12Rは◎メイデンタワーが勝ったけれど、2着馬が抜け。
 担当外の鳴尾記念は本命フェーングロッテンが驚異の粘り腰(というかこれが持ち味なのだけど)で2着確保、なんとか馬連と、それから穴指名アドマイヤハダルのワイドを的中。そして1着から8着まですべてクビ差という珍現象が発生。同じ着差が続いた記録なんて取っているのだろうか?
 
 翌日は11時頃に到着も、人出を甘く見ていて、内馬場のフェアはいつ覗いても長蛇の列。島豆腐を断念。
 フジビューのフードコートに戻り、「にじいろ」の鶏唐揚げ丼とメガハイボールが昼食。ところが食べる場所がなく、彷徨った末に、ダストボックスの上をテーブル替わりにして食べることに。私はその辺は全く気にしないズボラな人間なので、むしろいいスペースが見つかって嬉しいと思うくらい。
 後で分かったことだが、ダービーより7000人少ないくらいの大賑わいだった。やはりソダシの動員力は偉大。若いカップルも多数。

 9Rからは、さすがにラジオ日本の中継ルームに上がって観戦。
 安田記念はレース半分もいかない地点で、本命ソウルラッシュの位置も手応えも悪く、早々に諦めた。ここから心中したわけではないので、まだ当たり目は残ってはいたのだが、切り捨てたセリフォスが絶好枠を活かして完璧に立ち回っており、直線入ったところで圏内確定、反対に馬券はアウト確定。シュネルマイスター・ジャックドールの馬連に一縷の望みを託したものの、脚色的には厳しかった。そもそもソングラインの連覇は想像できなかった。
 
 意気消沈して今度はビールをヤケ飲み、観戦しないで帰宅。競馬場の正門脇のエスカレーター、最終レース前で誰も乗っていない下りがずっと動いていて、かたや登りには延々数十メートルの列ができているさまを見て腹が立つ。なぜ両方登りに切り替えないのか。せめてGⅠの日くらいはそうすべき。降りる人がいたらエレベーターへ誘導すれば済む話。
 それにしても、勝って終わったのはいつのことか忘れてしまうほど負け続けている。1日の負けは大したことなくても、勝てないとメンタルがもたないしささくれるばかりだ。

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2023年6月 2日 (金)

雑記

金曜午後の府中は暴風雨。もちろん波はあるものの・・・。今競馬新聞を買ってきたところだが、傘の骨があっという間に折れてしまい、役に立たなくなった。これが土曜だったら、風による危険のため開催は難しかったのではないか。現に関東圏でも浦和は4R以降中止となった。
蒸し暑いし気圧は低いしで、体調も芳しくない。
 
◆水曜は4年ぶりの球場での観戦も、阪神の連勝は止まった。完封負け。翌日もいいところなく敗れており、崩れていく予兆。負け方が悪すぎる残塁地獄。楽しめたのは食べ物がおいしいことと、フォロワーさんに声を掛けてもらえたことくらい。
 4年前も西武主催の交流戦で、この時は岩貞が先発し1対0のやはり完封負けだった。その前はまた2年さかのぼり、この時はメッセンジャー先発で阪神が西武に圧勝。つまりこの時以来阪神の得点シーンを現地で見ていないことになる。

◆ティナ・ターナーが亡くなった。私は10代の頃、進んでソウル系を聴くことはなく、それこそRCサクセション経由で知ったオーティスやサムクックの有名な曲をさらった程度。だからティナ・ターナーを聞きこんだことはない。アイク&ティナの活動も知識だけ。
ただ大学に入った頃が、まさにMTV系の全盛期で、世界的に大ヒットした「愛の魔力」(凄い邦題だな)は今でもたまに口を衝いてサビが出てくることがある。
後年思わぬ形で、しかも至近距離で本人と出くわしたことがあった。FM東京のレコーディングスタジオ前を深夜に通りかかったところ、突然暗闇から出現したのだ!どうもレコスタでLIVE録音のミックスダウンをしていたようで、そのチェックに来ていたのだろう。作業に集中するために調整ルームの証明を最小限にしていることも多く、また深夜で扉の外もかなり暗い。そこからまさかのティナ、驚きで危うくワッと叫びそうになった。(なぜ驚くか分からない方はティナの雄姿をググっていただきたい)

ちなみにこのFM東京・深夜のレコスタ前では、同様のパターンでPファンクの総帥ジョージ・クリントンがやはり突然現れたことがある。ステージ上ではないのにキンキラキン。そして忘れられないのは矢沢の永ちゃん。レコスタ前に当時はまだ緑の電話があって、そこでスタッフに電話口から指示を飛ばしていた。あの口調そのまま。電話なのに身振り手振りもそのまま。いやあ、永ちゃんは心底永ちゃんなのだと感動した。幸運な遭遇。

◆ティナ・ターナーのことを書いていて思い出したのが、彼女が表紙になっていた号の週刊FM。MTV全盛の頃だ。
今の若い人は信じられないかもしれないが、昭和50年代中期から平成初期までは、FM週刊誌というものがあって、しかも売れていたのだ。週刊FM、FMステーション、FMレコパル、FMファンが4大誌。ウォークマンとエアチェックブームによって、FMの番組表を先取りチェックし、お目当ての番組を録音するというのが10代から20代前半の日常だった時代があったのである。
私は、活字情報が最も多かったのと、番組表が充実していて、ロックからクラシックまで幅広く扱っていた週刊FM派だった。多くの雑誌にはエアチェックしたカセットのケースに入れる、切り抜きラベルがたまに付録についていたのだが、これが最も綺麗だったのはFMステーションで、それ目当てでたまにステーションも購入することがあった。
私の音楽の知識や下地は、ほぼこれらFM誌とラジオ、そして当時はロックメインのサブカル雑誌だった宝島や、マニアックなフールズメイト、メジャーなロッキングオンなどで作られたものだ。これらで情報を得て、レンタルレコード店へ通い、そして本当に気に入ったものを見つけたら購入。1枚のレコードを買うのにも、なかなか決心が要ったものだ。レコードに限らず、何かを買うという行為が儀式のように思えた時代、ありがたみというか、好きなレコードや本を発見した喜びは実に大きかったし、当時のモチベーションになっていたものだ。だから今がどうこうというのではなく、単なる昔話。 

 

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