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2024年3月20日 (水)

不意の襲来

 奴が突然、約10年ぶりにやってきた。招かれざる客である。
 片方の目の視界の端に、急にきらきらと光の膜が表れて、次第に広がり視野が小さくなる。左目のほぼ左半分を覆った頃、今度はまるでテトリスの降りてくるパーツのような形の、直角に曲がったグネグネ状のフィギュアが、いくつも光の中に出現するのだ。
 ここまで書けば、分かる方は分かると思う。閃輝暗点というやつだ。

 しかも今回は、なんとラジオの本番中、喋っている最中に現れたのだ。10Rの展望をしている時に突然!一瞬うろたえたが、すぐにこんなことが前にもあったなと経験を呼び起こす。幸い仕事柄、しゃべりながら頭の中では他のことを考えるという技を会得しているので、テトリスが登場した時点で、閃輝暗点と判断、それならまずは心配要らないと、自分を落ち着けることができた。
 10年前はその後に片頭痛が来たので、今回もそれが心配だったが、幸いなことに頭痛は無し。閃輝暗点は下手に動かなければ(というか視界が悪くて動けない)、私の場合はだいたい10分くらいでだんだん光の膜が消えていき、元に戻る。今回もそうだった。もっとも、前回は初めてのことで何が何だかわからないので、すわ脳出血か?と怖くなり、タクシーで日赤病院の救急外来へ行って、そこでいろいろ教えてもらったのだけど。
 
 思い起こせば、確か10年前もこれくらいの時季だった。急激な気温、気圧の変化が頻繁に起きている今年だから再発したのもあるし、実は外的要因でもう1つ、思い当たるふしが。それは睡眠のリズムを壊したこと。
 私は、いつもコーヒーは1日1杯と決めているのだけど(他に緑茶も飲むから)、前日の金曜はルーティンの朝コーヒーの他に、昼飯にモンスナックのカレーを食べたあと、どうしてもアイスコーヒーが欲しくなり、ついつい市販のペットボトル300ミリリットルを飲み干してしまったのだ。歳を取って、薬や嗜好品への感受性が強くなっていることもあり、これで夜の睡眠が細切れになり、おまけに書くのも嫌になるほどの悪夢を3つ、見ては起きを繰り返してメンタルをすり減らす。この日の睡眠時間は、凝縮すると2時間あるかないかで、さすがに土曜はカフェインを控えたが、そんな状態で無い頭を振り絞って予想や解説をしたために、おそらく脳や神経が疲弊してしまったのだろう。
閃輝暗点の発生理由はハッキリ分かっていないようなのだが、環境と肉体のBADなコンディションが重なれば、こうなっても(私の場合は)不思議ではない。
 閃輝暗点は芥川龍之介が小説の題材にしたり、オスカーワイルドにも記述があったり、また意外なところでは故・野平祐二先生も触れておられたことがあったはずで、それほど珍しいものではない。別に偉人ばかりを並べて自分の病気自慢をしたいわけではなく、単に「珍しくない」ということを、誰もが知っている人の例で示したかっただけなので、誤解なきよう。

 で、この症状が治まったあとに、フラワーCスタート前の珍事が起きるのだが、それを含めて土曜の競馬は次回に。

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