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2024年4月17日 (水)

4月13,14日の競馬

 土曜はかなり暖かく、電車の冷房も気にならず。春物のコートも要らない陽気。しかし、競馬場を覆う空気は、やはりどこか重かった。内馬場の旗は半旗。場内に設けられた献花台、記帳所への列は絶えない。
 それでもこちらは日常を過ごすだけ。この日は「鰻とと」のシングル、少し足らなかったので三幸のカツサンド。

 中山の芝は、良馬場にしては時計が掛かっている。泥が飛ぶ状況は相変わらず、ダートも少し速め。馬場造園課のコメントでは、土日共に朝露が多かったそうだ。
午後1時過ぎからは急に北風、つまり最後の直線では向かい風が強まって、実況席の新聞が煽られるほどだったが、寒さは全く感じなかった。

 ラジオ担当、最初の中山7Rは、頭数も少ないので絞ろうとして、勝ったヒシタイカンを「敢えて2着固定で」などと要らぬことを言ってしまい、本命セイウンパシュートが2着に来てもハズレ。8Rは本命スマートルシーダが12キロ減の影響もあったか、後方のまま。9Rは〇▲だが、6頭立てで1番人気エコロレイズを本命にしたら2点しか買えず、まともにタテ目。3タテを喰らってしまう。1つは勝てる阪神の方がマシ(苦笑)。終えて下へ降りて、テレビ出演がないためビール。

 この日は中山グランドJとあって人出が多い。前週土曜の5割増しにあたる約21700名。グランドJの結果については改めて書くまでもない。イロゴトシで連覇を果たした黒岩騎手のインタビューは、安っぽい感想を書けないほど哀惜の念と友への敬虔な思いに溢れたものであったし、2件の競走中止と、マイネルグロンの入線後下馬はあったが(大事に至らず何より)、レースそのものの内容も素晴らしかった。特に3着に敗れたとはいえニシノデイジーの走りが印象的。このレースまで見て帰途に就いた。中山には秋まで5ヶ月のご無沙汰となる。

 日曜は在宅競馬。この日は勝浦騎手のラストライドデー。土曜は1つ勝ったが、日曜は残念ながら2着まで。縁深いニシノ・セイウンの馬で頑張ったが、ことごとく2着までだったところも、なんとも勝浦騎手らしい・・・。
 
 この日の中山芝は、土曜とは違い最初から時計が出ていたが、午後に入ると経過に連れて時計の出方に一層拍車がかかっていった。皐月賞はそこにメイショウタバルの高速逃げ、土曜とは真逆の直線2回の追い風も相まって、とんでもないレコード決着に。
 ジャスティンミラノは、それまでスローのワンターンで上がりを活かす競馬の経験しかなかったが、小回りでコーナー4つのコースと、超高速ペースを両方、しかも大舞台でこなしてしまったことには恐れ入る。ただキズナ産駒にダンチヒ系なら、こちらが本来の姿という感もある。坂下から後ろを突き放しかけたジャンタルマンタルに、あっという間に取りついた脚は見事。戸崎騎手裂帛の気合の騎乗だった。
そしてコスモキュランダは、父アルアインがやはり皐月賞レコードをマークしていて、しかもその年も1番人気が牝馬だったということで、なんという因縁か。惜しくも勝てなかったが、内容的には同等の評価ができる。

 レガレイラはスタートこそ確かに失敗だったが、それ以外に何の瑕疵もない。シンエンペラーも同様。共にこのペースへの対応に苦慮しただけだ。特にレガレイラは上がり最速タイであり、ハイペース追走でもスタミナを失くしてはいない。このあとはオークスへ行くかダービーへ行くか分からないが、ダービーでもチャンスは残されていると思う。
シンエンペラーはダービーでは瞬発力に懸念。そして4着アーバンシックは、典型的な皐月賞負け組のダービー好走パターンの内容。実に楽しみになってきた。

 それにしても1分57秒1。私が初めてリアルタイムで見た皐月賞は、1972年、ランドプリンスが勝った年で、今見直せば時計は2分3秒5だった。まさに隔世の感。さすがに当時の詳細は覚えていないが、流感の影響でスケジュールが激変し、通常のダービー週に行われたことは、テレビ中継で再三叫ばれていた記憶がある。
皐月賞で初めて2分を切ったのがナリタブライアンで、そこから見てもさらに2秒近く詰まったことになる。日本の競走馬のレベルアップ度合いはもちろん大きいが、それ以上に主因は馬場(芝で最も時計が出るのは、適度に荒れてグリップが利く状態で、しかも路盤が硬くなっている状態とみて間違いない)と展開であることは論を俟たない。

 自分の馬券は終日酷かったが、先週はそういった生臭い思いは後回しになってしまう。競馬の結果自体も、天からの想いが通じたか、土曜のグランドジャンプ、日曜阪神4R、福島のメイン、そして皐月賞と、藤岡康太騎手と縁のあった馬や関係者が勝ち切った。これからは毎年皐月賞が来るたび、故人を思い出すことになるのだろう。

 今後の予定です。
◆YouTubeチャンネルはお休みです。次回は天皇賞前日の公開です。
◆土曜のラジオ日本、私の出番は午後後半に移り、午後2時半ころから最終終了までの担当です。
◆競馬予想TV、次は天皇賞週の出番です。

 

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